• 検索結果がありません。

古典派ピアノソナタについての一考察

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "古典派ピアノソナタについての一考察"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

ベートーヴェンを中心とした

古典派ピアノソナタについての一考察

教科・領域教育専攻 到孫(音楽)コース オ℃村枝里子

1.はじめに

古 剣R音楽が発展した18世紀後半の音楽は、

ヴィーンを中心として栄えていた。そのため、

古期限の音楽は、「ヴィーン古期限」と呼ばれる ことも多い口このヴィーン古卿民の3大巨匠と して一般的に挙げられるのが、ハイドン(1732

‑19)、モーツアルト(1756‑1791)、ベート ーヴェン(1770‑1827)であり、彼らは「ソナタj

の発達に大きく貢献したと考えられている。

この「ソナタ Jとしづ名称は、古くから用い られていたものであるが、古典派音楽において の「ソナタ」とは違った概念を持ったもので、あ ったO この「ソナタ」の概念の変化を辿り、「ソ ナタJの発道邑程を瑚卒することは、古剣R音 楽の発道品程を理解することにつながると思わ れる口

特に、ベートーヴェンは生涯にわたってヒ。ア ノソナタを 32曲以上作曲し、古典派音楽にお けるピアノソナタの構造を極限まで発展させた 人物であり、古卿R音楽の最後の巨匠であると いえる。

ベートーヴェンの創作活動はピアノソナタか ら始まったD 彼の主要ジャンルで、ある交響曲や 室内楽が数多く作曲されたのは、ピアノソナタ の大半を作曲した後のことであり、ピアノソナ タは、彼の作曲活動において主要な位置にあっ たと思われる。

指 導 教 官 什 津 由 利 子

2.研究の目的

本訪問においては、古卿R音楽の兆しが、バ ロック後期にあたる前古剣Rの新しい様式、い わゆる、ギャラント様式、多感様式に既にあら われていたことを明らかにする。そして、古典 派音楽に至るまでの発達を、前古典派の新しし、

様式からピアノソナタを中心に考察し、ベート ーヴェンによって大成されたヒoアノソナタがど のように発達してきたのかを探求していくこと を目的とする口

3.研究の対象

古劇取音楽の基礎となる前古劇取にあらわれ た様式や、様式を代表する作曲家、ソナタの起 源、及。洞古則Rの作曲家からベートーヴェン のピアノソナタへの様式の変化などを、研究の 対象とする口

4.研究の方法

古則氏音楽の発達に影響を与えた前古典派に あらわれた様式や、前古典派の作曲家たちにみ られる特徴、書法の変化を明らかにしてし、くo

そして、ベートーヴェンのヒ。アノソナタの特徴 を追っていき、特にベートーヴェン中期の最後 のピアノソナタである「ピアノソナタ 第 23

番(<熱情》作品57へ短調Jを具体例として挙 げ、作品にみられる特徴を考察する。

(2)

6.論文内容

第一章では、古則氏音楽の基礎となった前古 典派の概要を明らかにし、前古則氏に流行した

ギャラント様式、多感様式の特徴を述べた。

第二章では、ソナタの起源から古卿Rに至る までのピアノソナタの発達を辿り、 GP.E.バッ ハの新しい音楽や、その背景に顕著にみられる 様式の変化を考察した。

第三章では、ベートーヴェンが各日制't~こ創作

したピアノソナタの経緯を辿り、ベートーヴェ ンの他ジャンルとの関わりを含め、作品にみら れる特徴キ棺試の展開を明らかにし、そこから 推移されるベートーヴェンにとってのピアノソ ナタの重要性及び、ベートーヴェンが大成した ピアノソナタは何に由来するのかを、動機の取 り扱いに着目して、「ピアノソナタ第23番<<熱 情))作品67へ短調」を取り挙げて述べる口

6.研究のまとめ

ベートーヴェンのピアノソナタを古典派ピア ノソナタの集大成であると考え、「ソナタ」の起 源説=ら、特に、音楽史上のロココであるギャラ ント様式、 古剣誌ソナタの創始者"と呼iLる C.P.E.バッハを代表とする多感様式を通して、

古典派ピアノソナタについて探求した。

イタリアに起源を持つ「ソナタJは古典派音 楽において「ソナタ形式lと共に発達し、完成 され、古典派音楽の発展に関して主要な僻JIを 担った口古則氏音楽において「ソナタ」が、オ ーケストラのためのソナタを交響曲、独奏楽器 とオーケストラのためのソナタを協奏曲という ように様々なジャンルにわたって用いられるよ うになったことからも、それは明らかである。

ベートーヴェンが頂点に導いたピアノソナタ は彼の生前から起源があったといえよう。古典

派音楽は、前古剣悶杭において、既にその兆 しを見せ、バロック音楽からの脱却を機に流行 し始めた新しい様式は、古則R音楽に多大な影 響を及ぼしたのである口また このような新し い様式の発展があったからこそ、古典派ピアノ ソナタはベートーウ、ェンによって完成されるに 至ったと思われる。

ベートーヴェンのピアノソナタは、幼少の頃 にネーフェから受けたC.P.E.バッハの新しい様 式を含む音楽教育や、ハイドンに学んだ対位法 が基礎となっている。これらの点からもベート ーヴェンのヒ。アノソナタは古典派ピアノソナタ の集大成であるといえるのである。

また、ベートーヴェンは古典派音楽における ピアノソナタを独自のスタイルで頂点まで広げ、

後期の作品では、ピアノソナタにフーガや変奏 曲を取り入れるとしりた試みが成された。また、

ロマン派への橋渡しの役を担ったとし、う意味で も、ベートーヴェンの成し遂げた成果は大きい。

ベートーヴェンが古典派ピアノソナタを頂点 まで導いたのは、動機の取り扱いにあると考え、

循環形式を用いている「ピアノソナタ第23番

<<熱情》作品 57へ短調Jを取り挙げた。楽章 聞の統一性がより強くなっているこの作品を演 奏することで、本研究で知り得たベートーヴェ ンのピアノソナタを、より深く理弊することが できたと考える口

【学位関連演奏曲目:ピアノ独奏}

ノレートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven 

ピアノソナタ第23番へ短調<<熱情》作品57

aviersonate

Nr.23 (i住pa錦町nata))fmoll

Op

.57 

参照

関連したドキュメント

歌雄は、 等曲を国民に普及させるため、 1908年にヴァイオリン合奏用の 箪曲五線譜を刊行し、 自らが役員を務める「当道音楽会」において、

(神奈川)は桶胴太鼓を中心としたリズミカルな楽し

(2011)

「旅と音楽の融を J をテーマに、音旅演出家として THE ROYAL EXPRESS の旅の魅力をプ□デュース 。THE ROYAL

では、シェイク奏法(手首を細やかに動かす)を音

「1.地域の音楽家・音楽団体ネットワークの運用」については、公式 LINE 等 SNS

海なし県なので海の仕事についてよく知らなかったけど、この体験を通して海で楽しむ人のかげで、海を

平成 24