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Wavelet 変換の粘弾性体同定解析への適用 信州大学工学部

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Academic year: 2022

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(1)I-035. 土木学会中部支部研究発表会 (2011.3). Wavelet 変換の粘弾性体同定解析への適用 信州大学工学部. ○松浦真也. 信州大学工学部. 正会員. 大上俊之. 信州大学工学部. 正会員. 小山 茂. 1. はじめに F=. 線形システムに対してウェーブレット変換を行う. (6). と,ウェーブレットスペクトラム上のマザーウェー =. ブレットにデータの特徴が集約されるという性質が. (7). である.N および B は形状関数マトリクス,変位ひ. ある. この性質を利用することにより,長方形行列 1). の近似逆行列を求めることが可能である .. ずみ関係マトリックスであり,. 本研究では粘弾性材料を対象に観測値から逆に材. は粘弾性変形によ. る節点荷重ベクトルを表わしている.P は同定する. 料定数を推定するパラメータ同定解析にウェーブレ. 粘弾性パラメータからなるベクトルである.. ット変換を適用することを試みる.粘弾性解析には. 一方,パラメータ同定問題では,微小時間(t,t+ t) ,境界 Ω 上で荷重. 各変形段階において基礎方程式が区分的に線形とな. において境界Ω 上で変位. る増分理論を用いる.. 測定することによって材料パラメータが推定できる. 2. 粘弾性体パラメータ同定解析 2). ことになる. (観測境界条件). 増分形のつりあい方程式および境界条件は次のよ. =. うになる.. =. (つりあい方程式) 領域 Ω 内. ・. 境界 Ω 上. (2). ここに, ,. (3). +. (9) (10). F=. (11). は該当する節点の荷重および変位の はそれぞれ対応する節点. スである.未知ベクトル P を決定するために式(4),. ルである. これらに仮想仕事の原理を適用することによって,. (10),(11)に対して, Newton 法を適用することによ り k 回目の繰り返し計算ステップに対して,逆解析. 増分形で表わされた有限要素法の剛性方程式が次式. のシステム方程式が. のように得られる. (4). Gdx = R. ここに, K(P)=. 境界 Ω 上. 荷重,節点変位ベクトルをセレクトするマトリック. Ω , は境界上の外向き単位法線ベクト. K(P) U = F. (8). U=. 測定データであり, と. ここに, は微少時間(t,t+ t)の増分を意味し,境界 Ω= Ω. 境界 Ω 上. 観測境界条件は次のように離散化される.. (1). (境界条件) 境界 Ω 上. を. (5). G =. -69-. (12).

(2) I-035. 土木学会中部支部研究発表会 (2011.3). て,C の近似逆行列 dx =. (m行n列) を得る.. 図 1 に上記の手順で得た近似逆行列のチェックを. =. 示す.図 1(a)に示す 28 行 29 列の行列 G に左側およ び右側から近似逆行列をかけてそれぞれ単位行列が 得られるかを示したものである.. R=. システムマトリックス G に対してウェーブレット と得られる.. 変換を適用し,粘弾性体の材料定数を同定する.解. 3. Wavelet 変換による近似逆行列の導出. 析結果については当日報告する予定である。. n行n列の正方マトリックスAに対するウェーブレッ ト変換は,基底関数の線形変換によって得られるウ. m agnitude colum n. G ( 28×29 ). ェーブレット変換マトリックスWを用いて次のよう row. に与えられる. A’ = W・A・. 2000 1000 0 M ag -1 0 0 0. (13). 20 C o lu m n 10. 10. ここに,A’ はウェーブレットスペクトラムである.. R ow. 20. 一般にウェーブレットスペクトラムは1行1列の近傍. (a ). に絶対値の大きい値が分布する.これは,元のマト G. リックスの持つ情報がウェーブレット変換によって. -1 ap p ro. G (2 9 × 2 9 ). 1行1列近傍に集約されていることを表している.得 1 0 .5 0 M a g -0 . 5 -0 1. られたウェーブレットスペクトラムに逆ウェーブレ ット変換を行うことによって以下のように元のマト. 20 C o lu m n 10. 10 R ow. リックスAが得られる.. 20 0. (b ). A = W・A’・. (14). 今, 大きさn行m列の長方形行列C について考えると,. G. G. -1 ap p ro. (2 8 × 2 8 ). ウェーブレット変換のデータ圧縮を利用し,長方形 行列C の近似逆行列. (m行n列) が次の手順で得. 1 0 .7 5 0 .5 M a g 0 .2 5 0. られる.. 20 10. 10. 1. ウェーブレット変換をするために,C (n行m列)に. R ow. 大きさℓ行ℓ列のゼロマトリックスを重ね合わせ. (c). (ℓ行ℓ列) を求める.ここに,ℓは2のべき乗の. 図 1 近似逆行列のチェック. 数である. 2.. 20. 謝辞. (ℓ行ℓ列) をウェーブレット変換し,ウェー. 本研究は,独立行政法人日本学術振興会より「科学研究費. ブレットスペクトラムC’ (ℓ行ℓ列) を得る.. 補助金,基盤研究(C),課題番号:22560062」の助成を得. 3. ウェーブレットスペクトラムC’ に対して任意の. た.記して謝意を表します.. 大きさにスペクトラム. 参考文献. 4. 5.. (正方行列) を切り出す.. に対して逆行列. を求める.. 1) T. Doi, S.Hayano and S.Saito. Wavelet solution of the inverse. にℓ行ℓ列のゼロマトリックスを重ね合わせ, (ℓ行ℓ列) を得る.. 6. スペクトラム ト変換し, 7.. source problems.IEEE Transactions on Magentics. 33 No.2, 1935-1938,1997.. に対して逆ウェーブレッ. 2)T.Ohkami, G.Swoboda. Parameter identification of viscoelastic. (ℓ行ℓ列) を求める.. materials. Computers and Geotechnic, 24(4), 279-295, 1999.. からm行n列のマトリックスを切り出し. -70-.

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参照

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