ア メ リ カ 合 衆 国 最 高 裁 判 所 判 例 に お け る 罪 刑 の 均 衡 原 則 と 修 正 八 条
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(2) 早稲田法学六九巻二号︵一九九三︶. .. 三六. お明確な一致を見ていない︒とくに近時アメリカで問題となっているのは︑行われた犯罪と著しく均衡を失した刑 罰が﹁残虐で異常な刑罰﹂にあたるかどうかということである︒. 罪刑の均衡すなわち犯罪の軽重に応じた刑罰という考え方は︑刑罰理念においても刑事裁判においても正義また. は応報の基本的要請と考えられてきた︒一九六〇年代の改善・教育思想の隆盛期には︑犯人の危険性がより重視さ. れたこともあったが︑一九七〇年代に入り︑国家が受刑者の人格を﹁改善﹂の名目で改変するという改善・教育処. へ. 遇の実効性やその理念自体への疑問が提起され︑また︑裁判官の広い裁量に裏付けられた刑罰の個別化による量刑. の不均衡性が是正される必要が強く主張されてきた︒改善・教育刑論への反動として︑正当な応報︵冒馨8器邑. の回帰が嘱望されていることを背景に︑アメリカ法において公平・正義の観点から︑比較的明確な刑罰限定原理に. なりうるものは︑﹁罪刑均衡の原則﹂︵質80三3巴一蔓凛ぽo旦Φ︶である︒これは︑行われた犯罪と科される刑罰とが. 釣り合っていなければならないとする原則であり︑同程度の犯罪行為を犯した犯罪者の間で︑宣告刑に著しい不均 ︵3︶. 衡の生じることを禁止する︒アメリカで量刑不均衡の問題性が広く認識されたのに伴って︑この﹁罪刑均衡の原則﹂. に違反した量刑が︑修正入条違反であると裁判所が宣言しうるかという問題が提起されるに至ったが︑これについ. ては︑修正八条本文から直接に読み取れるものではなく︑この問題をめぐってアメリカ合衆国最高裁判所︵以下︑連. 邦最高裁︶の判例は大きな変化を示している︒しかも︑これは︑比較的最近のことに属する︒連邦憲法の修正条項が ︵4︶. 採択されて以来︑一八O年もの問︑連邦最高裁が修正八条に関する判決を下したのは︑たった一〇件にすぎなかっ. たといわれている︒しかし︑一九入O年代になると︑修正入条と罪刑均衡に関わる判例が急増するようになる︒後. に概略するように︑死刑事件については︑犯罪と著しく均衡を失した死刑︑または具体的事件の個別的軽減事情を.
(3) 十分に斜酌しないで言い渡された死刑が﹁残虐で異常﹂であり︑したがって修正八条に違反するという点で安定し. た判例が形成されている︒しかし︑その一方で︑死刑以外の刑罰に関しては︑拘禁刑の具体的な重さが︑犯罪の重. 大さに比して説明のつかないほどに過剰であり︑それ故に修正八条の﹁残虐で異常な刑罰﹂にあたるのではないか ︵5︶. という問題に関する判決は︑統一的な憲法判断を形成しているとはいえない状況にある︒最近では︑一九九一年の. ハーメリン対ミシガン判決がこれに関するものであり︑今後の判例における罪刑均衡原則の帰趨を占う意味で重要. 評幕ご. な判決だと思われる︒以下では︑修正入条と罪刑均衡原則をめぐる連邦最高裁の判例の流れを中心に︑アメリカに おける近時の量刑間題の一場面を概観してみることにする︒. ︵1︶ 高木八尺/末延三次/宮沢俊義﹃人権宣言集﹄︵一九五七年︶一二二頁︒. ︵2︶Z︒けρGミ乳§織qミGり§N︑§蓉ミミ9§︒・鳴§織導恥の§︒う逮ミ誉G試ミ§匙卜§﹄︒野閃<■﹃評<●8ρ①3︵一︒①①︶. 器一る曽︵一〇旨︶●. ﹁罪刑均衡の原則﹂への違反は︑立法者による場合と裁判官による場合とがありうる︒例えば︑勺色身<. =巽冨﹂9目ω︒. 貯ω毘①ざ寒§ミ§§ミ偽誉斜§︑旨誉肉膏ミ鳶﹄ミ§織ミ§味︑的ミ愚︒ミ§ミ§OミミミQ鳴卜箋§肉ミ腎骨のぎミ﹄斜勺>・■い︒一. ︵3︶. ︒轟︶は︑主として裁判官が過剰な刑罰を科した場合である︵本件につき︑鈴木義男編﹃アメリカ刑事判例研究第三巻﹄︹上野 刈︵お︒. 9ミ︑§鷺き憩壕ミ鳴§鉾ミ帆罫斜§﹄ωd︒↓o﹃﹇評く︒︒︒︒︒ρ︒︒︒ o qp一︵一︒8︶︒ ︵5︶頃鋤§①一ぎ<・護&駆P一一一ω・9●ま︒︒︒︵一8一︶︐. 三七. ︵一鶏︒︶旧冒ヨ8幻o跨ω&一9b§︑妹導導軸G註§敷麟ミO§︑妹導導鴨8§等導鴨の§ミ§Gミ試肉爵扇§肉暗ミ誉﹄ミ§織ミミ. ︵4︶︾辞どこ.Oo一3①お俸>一弩家・U①おぎ&貫導§試薦導鳴b翁導﹄§ミ膏qミ§︒り職禽軌§鼻・︒ω=弟<︒い・評<●嵩鐸一ミ刈為︒. 久執筆︺︵一九八九年︶一五八頁︶︒後述注︵5︶判決は︑犯罪に対して著しく過剰な法定刑を定める立法者に関するものである︒. 。。. アメリカ合衆国最高裁判所判例における罪刑の均衡原則と修正八条. 。. 芳.
(4) 修正八条の﹁残虐で異常な刑罰﹂条項の歴史的展開. 早稲田法学六九巻二号︵一九九三︶. 二 1 修正八条の起草過程と当時の学説. 三八. アメリカの連邦憲法修正条項の淵源が︑イギリスの権利章典︵号︒ω≡9覆讐寅↓箒国躍房げ∪Φ巳巽昌29勾凶讐房 ︵6︶. o=①︒ ︒︒︶にあることは︑周知のとおりである︒権利章典は︑スチュワート王朝のジェイムズニ世が︑イギリスにカ. トリック教を復活させようとする意図をもって︑教会をはじめとする反対派を抑えるために種々の圧制を行ったこ. とをその政治的背景とする︒アメリカ連邦憲法修正八条とまったく同じ文言をもつ権利章典の﹁残虐で異常な刑罰﹂ ︵7︶. 条項は︑当時の王座裁判所︵ジェフリi卿を当時の長官とする︶の恣意的な量刑権限濫用に反対して規定されたもので. あった︒しかし︑王座裁判所が科した刑罰は︑その性質において︑当時︑正当とされていた他の刑罰と比べて︑こ. とさらに残虐で異常だというわけではなかった︒権利章典が発せられる端緒となったのは︑当時の王座裁判所が︑. 反逆罪に対して︑コモン・ローにも制定法にも存在しない特別の刑罰を科したことであった︒当時においては︑刑. 罰が残虐で異常であってはならないという要求は︑単に︑刑罰が違法であってはならない︑つまり︑伝統的なコモ ︵8︶ ン・ローに反してはならないという要求であった︒ ︵9︶. ︵10︶. ︵H︶. イギリスの権利章典に規定された﹁残虐で異常な刑罰﹂条項が︑アメリカの憲法に持ち込まれた際に︑同条項に. ついてはほとんど議会で議論は行われなかった︒また︑第一次議会の記録によっても︑初期の注釈書によっても︑.
(5) ︵12︶. 立法者の関心は︑同条項を通じて︑もっぱら残虐な形態の刑罰を禁止することにあったようである︒少なくとも︑ ︵13︶. 罪刑均衡の原則について議論が行われたという明確な証拠はない︒修正八条に関する判例も︑二〇世紀に入るまで. その数は稀であり︑同条を単に刑罰の形態︵筥&Φ︶に関するものと理解してきた︒そこで︑近代的刑罰制度が確立. ︵14︶. ≧ミGミ無§駄qミミ簑ミ︑ミ蔦罫ミ恥ミGづ﹄蕊ミ&︑S壽O試晦き匙ミ恥. 這§塾. した以上︑刑罰の形態に向けられた修正八条は︑長らく適用されてこなかったし︑まして︑それが非人道的で野蛮. 修正八条の 沿 革 に つ い て ︑ ︾ 旨 ぎ 蔓 男 O 量 霊 8 一. な形態の刑罰だけでなく︑犯罪と不均衡な刑罰をも禁止するかといった議論は行われなかったのである︒. ︵6︶. 竃9﹃r界o︒ωPo︒お︵一︒$︶●. ︒ 一ご一y蕎ωコ即昭鵠7>雷ω↓︒罷・=目O婆畢いい馨鶏 ︵7︶罫ωρω︒男︒男男︸↓臣評9夷養・z・男困︒国↓ω口︒︒︒︒るN6ω︵一︒︒. ωけ弓い. 肉む蕊説>ミ§織ミ鴨ミOぎNN§題Gうむ︑ぎト§晦詳鳳貸9ミ誉ミの§騨§愚%. 寄<■ωおる起︵一8N︶. 9虜蕊ミ暁§ミト黛ミー寒\ミ無き鉾ミ軌さ斜§︑§鳴9ミき黒§晦留鷺勲勺独愚oミ§匙昌湘冬蹄ミ. 国z曾>るおO︵一〇︒︒ o OごO轟28一も愚ミ88︵①ンo︒緕−①O︒. ご8名P旨 ︵8︶ ︾二耳塁一︒O. q§魯\妹ぎ肉斜蕊鳶﹄ミ§織ミ鳴ミ﹄N寓薯. き§ミき頓導鳴の愚ミミ鳴9ミW.博ミミ︑ミら&§こo︑蕊R魯ミ︑︑る﹃>閃弊い評く︒昼旨︵お︒︒㎝y﹁残虐で異常な刑罰﹂条項が︑イ. ︵9︶↓﹃・旨器国 ︒ ω 欝 R 帥 固 ① 6 3 R Z . 切 巴 α ヨ P 冒. ギリスの権利宣言からヴァージニア権利宣言︵一七七六年︶を経てアメリカ合衆国連邦憲法に取り入れられた経緯については︑冒ωΦ・. 黛蔦客ミ鳴ミ. ︒&︵這爵︶を参照︒ o︒①客イd●r評<.○. 9国﹂W8毛身帥菊oびo耳ω毘Φヨ餌PSぎ§黛き§8Gっ黛妹ぎ肉斜蕊誉﹄ミ§織ミ鳴ミ㍉>§﹄慧ミ蹄ミ魚qミ無§織q醤器§へ. アメリカ合衆国最高裁判所判例における罪刑の均衡原則と修正八条. ︵一︒︒ωω︶.. 三九. ︵11︶ い寄轟︸9竃蕎轟夷一閣ωOz︾窯男8>z髪詣H︒山一︵一〇 ︒旨︶旧いω↓○召博○冒蕎轟>幻墓Oz↓爵9zω目冒目OzO閃↓雷dz肩曽呼>↓甥留o︒O①. ︵10︶ 一>釜>屋90当o田ωω刈o︒㌣o︒ω︵匂曾の巴Φω9●嵩o︒O︶●. ℃.
(6) 早稲田法学六九巻二号︵一九九三︶. 四〇. ω︑薫o一一ぎひQ俸い>︒頃骨嘗①ぴO§魁§§織q§§黛ミ勺︑G§鎌匙ヤミ義罫黛ミ鴨ミ誉○ §匙蟹犠﹄①d︑↓○菊oz8一﹂●観︵一〇蕊ごい①ω. ただし︑﹃九世紀の判例でも︑O︑2亀. >︒窯費賦Pさ\ミ亀鳶§ミ暁簿⑬縄ミー憲鮎b魅ミ勢魅黛き魅動瞬鳶き﹄ミ驚§駄ミ鳴ミ︑物︑§愚o詠&ミミ賊督Oミ貸ミミ禽︑ωo oぎ〜﹃評<■謡ρ謡O. ︵12︶. ︵一︒8︶■. ︒8ご≦一篤Rω8<︒Oけ魯るOq@峯O︵一〇︒蕊︶ ︵13︶ ぎお訳①日B8さ一ま¢︒ω﹂ω①︵一〇. ○轟コ89Gり黛辱ミ⇒9Φ︵①yoo畠●. ︒露︶の反対意見は︑罪刑の均衡性に言及している︒ <Rヨoヌ一倉鍔 ω る 器 い 竃 O ︵ 一 〇 ︵4 1︶. 2 罪刑均衡に関する初期の判例 ︵15︶. 連邦最高裁が︑修正八条の射程を罪刑均衡の原則にまで拡大したのは︑一九一〇年のウィ〜ムズ対合衆国判決を ︵1 6 ︶. 最初とする︒本件は︑属領下のフィリピンの裁判所が︑公文書の偽造に対して一五年のカデナ・テンポラル︵88轟. 帯ヨ8轟一︶という刑罰を科したという事案であった︒これは︑刑期の間︑手と足を鎖につないで苦痛に満ちた重労働. に服させたうえ︑終生︑市民権を剥奪するという刑罰であったが︑連邦最高裁は︑罪刑の均衡が正義の命令であり︑. ︵17V. このような刑罰は︑刑罰の程度においても性質においても修正八条に違反する﹁残虐で異常な刑罰﹂に当たると判 ︵18︶. 示した︒さらに︑ウィームズ判決は︑修正八条の意味が︑社会状況の変化に応じて絶えず発展しなければならず︑ 立法者意思に拘束されるものではないと認めている︒. ウィームズ判決が︑犯罪と不均衡な刑罰を修正八条違反とする可能性を認めたにもかかわらず︑連邦最高裁が罪 ︵19︶. ︵20︶. 刑均衡の原則違反について判断を示した事例はほとんど現れなかった︒ウィームズ判決で罪刑不均衡の判断基準が. 示されなかったこともあり︑立法府の法定刑決定権限を尊重して抑制的態度が採られていたものと思われる︒連邦.
(7) ︵21︶. 最高裁が罪刑均衡原則を正面から取り扱った数少ない判例として︑一九六二年のロビンソン対カリフォルニア判決. がある︒本判決は︑麻薬中毒︵四&一&88轟容&琶の状態にあることを犯罪として︑九〇日の拘禁刑を科するの. は違憲であると判示した︒たしかに九〇日の拘禁刑は︑性質として︑残虐で異常だとはいえないが︑麻薬中毒とい ︵22︶. う﹁状態﹂は︑﹁病気﹂であって︑文明社会において拘禁刑の対象とすべきではなく︑九〇日であっても拘禁刑を科 すことは︑残虐で異常であると判示された︒. 一九七〇年以前の段階において罪刑均衡の原則を扱った連邦最高裁の判例としては︑以上のような判決が散見さ. れる程度である︒もちろん︑ウィームズ判決が修正八条に罪刑均衡の原則の保障が含まれるとした点は︑大きなタ. ーニングポイントではあったが︑判例は︑罪刑の均衡を失した刑罰が修正八条に違反するが故に無効であると宣言. することに積極的ではなかった︒しかし︑一九七〇年代に入り︑とくに死刑事件を中心に︑罪刑均衡の原則の根拠. として修正八条を援用する判決がたびたび出されるようになる︒それ以前の判例において︑修正八条の意味は立法. 者意思に拘束されるものではなく︑社会の状況に応じて発展しうるものだとされたことが︑その後の判例において. 修正八条の範囲を刑罰の形態の禁止から罪刑均衡原則の要請へと拡大する布石となったことは間違いない︒次に︑ 一九七〇年代以降の判例を見てみることにしよう︒. ミミミき嚥ミ愚o蕊§ミ謄魚の鳴ミ鳴ミ魯の魯§ズ虞籔茎置ω零身=>F■評く﹂︒竃︵お︒︒斜︶︒. 四一. ︵15︶ ≦①Φ日のくりd艮けaω$$ωる嵩qω●ωお︵一〇一〇︶︒の題ω旦≦鋤O﹃窪ω冨一Pの鳴ミ§らき晦IO母§職竃q試臥ミ誉ミミ無切偽雰&き. アメリカ合衆国最高裁判所判例における罪刑の均衡原則と修正八条. ︵16︶ スペイン語の原義では︑﹁有期懲役﹂の意︒. 肉.
(8) 早稲田法学六九巻二号︵一九九三︶. 四二. 裁判所は︑罪刑の不均衡を評価するにあたって適用すべき特段の具体的基準は示していないが︑重さの異なるさまざまな犯罪. に対してフィリピンの裁判所が科す刑罰︑他の法域で同種の犯罪に科される刑罰と︑被告人の刑罰とを比較するアプローチを採用. ︵17︶. し︑より重大な犯罪が本件ほど厳しく処罰されていないという点に着目している︒≦の①ヨωも愚ミ88︵嶺ン讐まOるc︒9. で市民権剥奪の刑を言い渡された事例で︑﹁社会の成熟度に従って発展する品位の基準︵①<o一<一轟斡き蹄aω○盆9窪身甚簿ヨ鋤詩. ︵18︶ 修正八条の役割が社会状況に応じて変化しうることを認めるものとして︑↓8℃く︒O亀①ωる9qψ︒︒①︵這鵠︶︹戦時逃亡の罪. 本件の刑罰が特殊な性質をもつものであったことが本判決の射程を曖昧にしたともいえる︒自鐙Φω篤亀Φド︑N愚ミ誉§匙ミ. 跨Φ肩謁8器亀四ヨ象弩凶づ閃ω8す蔓︶が︑修正八条の範囲を規定する﹂と判示して︑被告人の刑罰を違憲であるとした︒︺︒ ︵19︶. 頃8犀壽ざト↓ミ薄誉嵩黛↓ささN跨螢ミミ§§§ミ軌魯磁§︾蛤頃夷く. ○零−ρ貯r評ダまNる①㎝︵お露y. きG§騨ミ§織≧§−○愚騨ミGり鳴ミ鳴ミき晦︑﹄ミ南暗ミ誉﹄ミ§織ミ鳴ミ閑§骨ミ貸﹄ω♂自oい寄<﹂霧堕一︒・︒︵一︒︒︒︒−︒ ︒ 刈︶旧Pu節く置. ︒ ︒ご葱oざ鼠○↓貫ξ轟8Pqミ§− 8ミ醤ミ議G湧8黛§ミ蝋 ミ肉黛ミミ禽配い9巽い俸9一目ぎ8霞鴇︒︒る︒︒㌣︒︒︒︵這︒. ︵20︶ ω餌犀霞陣ω巴α惹PGり愚ミ88︵O︶る一Pωo ︒旧O冨ユoω譲︐ω9名餌旨N︺肉膏奪魯詠ミ§駄ミ§触︑ミ醤N職§ミ愚迅ミ嘗蹄§織き篤. 一お−㎝O︵一〇亀y. ︒︒蕊ミ賊§ミ骨騨R︒っGう賊ミ︑黛蔦︒う誉ミ§騎︑﹄§寒ミ誉ミ軌§皇導鳴肉瞬ミ誉﹄ミ§織ミ§肺隣§織導馬き鴨ミG︒︑憶きq骨黄ωO匹罫い︒切qF●置9. ︒刈Oqoo●①①O︵一〇欝︶. ︵21︶ 力oび嘗ωoβ︿︒○巴宗oヨ一僧o. ︒ご竃震試β戸O巽α冨ぴSぎO職ミミ誉象貯 貯寄<●O︒︒PO濾︵一零︒. う﹁状態﹂を犯罪化すること自体に問題があるからである︵鼠賀鴇おこ●勾&一β︶寒恥ミ試愚ミ駄§亀黛b鳴禽誉︑閏魁ミ魁き晦的膏§§ミ︒︒. ︵22︶ しかし︑本判決が︑裁判所のいうように純粋に罪刑均衡の原則に関するものであるかには疑問が残る︒これは︑麻薬中毒とい. 評. ミ駄導鳴閏尉ミ︾>ミ§駄ミ鳴ミ︑騨題︒っGっ帆ミ︑§ミ罫ミ鴨ミ山魯ミ§織詠為ミ肉黛ミミ乳§肉砺融澄藁Oo︒OUc爵貯. 誉飛妹ぎOミ魁§織q§黛箋ミ︑黛蕊旨ミ§蛛9§黎屋①d. い=︒ρ=呂︵おo︒︒︶●︶︒およそ犯罪化すべきでない﹁状態﹂に科せられる刑罰はすべて均衡を失していると解してのみ︑これを広. 忽ミ§らき晦ミミ 鳴 ミ 鳴 ミ. 義の罪刑均衡の問題としうるであろう︒.
(9) 3 死刑事件における展開 ︵23︶. ︵24︶. 死刑それ自体が︑残虐で異常な性質をもつ刑罰として違憲であるか否かについては︑判例は喜目ハしてこれを違憲. ではないとしてきた︒死刑と修正八条との関連は︑まさに犯罪と刑罰との均衡を中心に争われることになる︒そし. て︑判例は︑死刑事件について罪刑の均衡を要求し︑犯罪の軽減事情も含めた具体的事情をすべて考慮に入れたう ︵25︶. えで︑犯罪の重大さと均衡のとれない死刑は修正八条に違反すると判示してきたのである︒例えば︑一九七七年の. コーカー対ジョージア判決は︑﹁修正八条は︑野蛮な刑罰を禁じるばかりでなく︑行われた犯罪に比して過剰な刑罰 ︵26︶. ︵27︶. をも禁じたものである﹂と判示して︑成人女性の強姦に対する死刑は︑罪刑の均衡を失しており︑残虐な刑罰に当. たるとした︒また︑一九八二年のエンマンド対フロリダ判決は︑正犯者の逃走を援助しただけで︑強盗殺人の実行. 行為には関与せず︑自身は殺意をもっていなかった共犯者に対して死刑を科すのは︑過剰であり︑残虐な刑罰に当 たるとした︒. 立法者が法定刑として死刑を定めていることが一応合憲であるといえる犯罪類型においても︑裁判官が具体的事. 件において死刑を言い渡すことが罪刑の均衡性の要請を満たしているかどうかが問題となりうる︒修正八条が︑当. 初の理解に従って︑残虐で異常な形態の刑罰のみを禁じていると解するならば︑それはもっぱら立法者を拘束する. ものである︒法典に定められた刑罰が合憲であることになれば︑裁判官が修正八条を問題とする余地はないという. ことになろう︒しかし︑判例により︑罪刑の均衡が同条の要請だとされることになれば︑同条の規制の名宛人が︑. 立法者だけでなく︑裁判官にまで拡大されることは必然的な流れであったろう︒そこで︑連邦最高裁は︑具体的事. 四三. 件で︑死刑が犯罪と釣合うか否かをきめ細かく判断させるために︑裁判官は個別事例の具体的事情をすべて勘案す アメリカ合衆国最高裁判所判例における罪刑の均衡原則と修正八条.
(10) 早稲田法学六九巻二号︵一九九三︶ ︵28︶. 四四. べきだとする﹁個別的決定﹂︵凶&三含巴甘a8酔R邑轟江言︶の原則を確立した︒とくに︑具体的事件において︑軽減 ︵29︶. 事情がある場合︑これを十分に考慮して刑罰が犯罪と不均衡にならないように配慮することが必要だとする判例が. 数多く出された︒以上のよ∋に︑判例は一九七〇年代から現在に至るまで︑少なくとも死刑事件においては︑修正. 冒お囚Φヨヨ一Φぴω愚ミ8S︵嶺ご問ξ日き<90①o﹃讐欝さo︒qψ器o︒︵一〇鳶︶廟O﹃紹閃<︒08茜芦爵o︒d甲ω﹂器︵一〇蕊︶●. 八条を根拠に︑罪刑の均衡に細心の注意を払うことに努めてきたということができる︒. ︵23︶. スト六二六号︵一九七六年︶九七頁以下︑六二七号︵一九七六年︶九五頁以下︑井上正仁﹁アメリカにおける死刑制度の現況1そ. ︵24︶ 死刑に関する一般的な流れを紹介するものとして︑生田典久﹁連邦最高裁の死刑に関する新判例とその背景︵上・下︶﹂ジュリ. 國學院法学法研論叢一二号︵一九八五年︶六七頁以下︑一三号︵一九八五年︶五三頁以下︑一四号︵一九八六年︶五七頁以下があ. の概観﹂ジュリスト七九八号︵一九八三年︶三八頁以下︑上野芳久﹁アメリカ及び我国における死刑判決と比較均衡審査︵一f三︶﹂. る︒. o6︒︒貞おミy本件につき︑生田典久﹁強姦と警官謀殺に関する米国最高裁の判例﹂ジュリスト六五 ︵25︶ O臭Rく︒08お貫齢ω目o. 法廷意見は︑︵一︶刑罰が承認された刑罰目的に適切に寄与せず︑したがって無目的で不必要な苦痛の付加にすぎない場合︑ま. 三号︵一九七七年︶一〇一頁以下︒. たは︵二︶刑罰が犯罪の重さに著しく均衡を失した場合が過剰な刑罰であると判示した︒. ︵26︶. ︒ Ny本件につき︑鈴木義男編﹃アメリカ刑事判例研究第二巻﹄︹上野芳久執筆︺︵一九八 穿ヨ=且<●霊雲こ僧ホ︒︒dあるo︒N︵一︒︒. ︒¢あ60︒①︵一鶏o︒︶ o︒一qψωOω︵ごo︒刈ご一〇畠Φ辞<︒○げ一〇﹂ωo. 六年︶一一八頁以下︒なお︑類似の事案で共犯者の﹁殺意﹂を緩和して︑死刑を認めたものに︑↓冨9〜︾二8墨﹂o︒一仁︒ψ罷刈. ︵27︶. ≦Ooαωo⇔<︒Zo昌びO費o一ぎP島ood.ω︒NooO︵一〇蕊︶9. ︵一〇〇 ︒刈︶がある︒. ︵28︶. U轟磯Φ5. ︵本判決につき︑鈴木義男編﹃アメリカ刑事判例研究第一巻﹄︹新倉修執筆︺︵一九八二年︶二七〇頁以下︶旧国○びΦ旨<●いo鼠巴翠P. ︒刈︶旧田8﹃8畠< ︵29︶ ω仁ヨづRく9ωoどヨmP藤o︒ωqω.O①︵一〇〇.
(11) 畠o︒qψω謡︵一〇ざ︶.甘お犀く. ↓①×鋤ρ島o︒d●ω︒N爵︵一〇ま︶曾. 4 非死刑事件に関する一九八○年代の三判決. 上述のように︑死刑事件については︑罪刑均衡の原則を理由とする修正八条の保障が︑判例上当初から確立した. が︑非死刑事件に関して︑罪刑均衡の原則は︑死刑事件とかなり異なった展開を示した︒判例は︑死刑事件と非死. 刑事件との間に明確な一線を画し︑罪刑均衡の原則を後者へ及ぼすことにつき︑前者よりもはるかに抑制的な態度 ︵30︶ を採っている︒一九八○年代に入って︑非死刑事件における罪刑均衡の原則を取り扱った判決が︑三件出された︒. これは最近の罪刑均衡原則に関する重要な先例を形成している︒以下では︑これらを順に取り上げることにする︒. ︵1︶ ランメル対エステル判決. 上告人ランメルは︑詐欺︵笹ω988霧亀により一二〇・七五ドルを取得した罪で有罪の判決を受けたが︑以前. に︑クレジット・カードの不正使用および偽造小切手の行使で二度の有罪判決を受けていたため︑テキサス州常習. 犯罪者法の下で︑仮釈放の可能性ある終身刑を言い渡された︒上告人は︑ウィームズ判決を援用して︑彼の刑が修 ︵31︶. 正八条の禁止する残虐で異常な刑罰だと主張した︒連邦最高裁は︑五対四の評決で上告人の訴えを退けた︒. 法廷意見によれば︑ウィームズ判決は︑カデナニアンポラルという特殊な刑罰に関するものであり︑一般的な罪. 刑の均衡を要求したものというよりは︑このような通常でない刑罰が修正八条により禁じられると判示したもので. ある︒さらに︑ウィームズ判決が︑罪刑の均衡を審査するのは裁判所の権限であり︑義務であるとしていたのに対. 四五. し︑法廷意見は︑﹁重罪に分類された︑または明らかに分類できる犯罪に対して︑現実に科される刑期の長さは︑純 アメリカ合衆国最高裁判所判例における罪刑の均衡原則と修正八条.
(12) 早稲田法学六九巻二号︵一九九三︶. 粋に立法府の権限に属する問題だとすることができよう﹂とした︒. 四六. それでも︑法廷意見は︑罪刑均衡の要請を完全に排斥したわけではない︒罪刑の不均衡に基づく不服申立ては︑ ︵32︶ 死刑事件以外については非常に稀であったとしながらも︑皆無ではなかったことを認めている︒さらに︑脚注にお. いてではあるが︑違法駐車に対する終身刑という極端な仮定的事例については︑拘禁刑の領域であっても罪刑均衡. の原則が一定の役割を演じる余地があるとする︒この点と刑期の決定が純粋の立法問題だとした点との整合性がま. さに問われることとなる︒しかし︑裁判所が罪刑均衡の審査を行うことが許される﹁極端な事例﹂とはどのような. 場合かについて︑法廷意見は︑違法駐車の例を挙げるにとどまる︒そこでは確かに︑十分に限定的な客観的不均衡. 性が要求されてはいるが︑本件につき︑暴力の欠如︑被害額の僅少性といった事情は客観的とはいえず︑審査の根 拠とはならないとするのである︒. 4︶. 法廷意見によれば︑この立場は︑死刑事件に関する罪刑均衡を広く要求する先例と矛盾するものではない︒﹁死刑 ︵33︶︵3. という刑罰は︑その性質において︑他のあらゆる刑罰と異なる﹂のであって︑罪刑均衡の保障が死刑事件について. 認められるからといって︑それが当然に非死刑事件にも要求されることにはならないとした︒. ︵2︶ ハット対デイヴィス判決. 拘禁刑について罪刑均衡の原則を認めるのに消極的であったランメル判決の方向をいっそう明確な表現で表した ︵35︶ のが︑一九八二年のハット対デイヴィス判決であった︒被上告人デイヴィスは︑販売の意図を伴う九オンス︵約二〇. 〇ドル相当︶のマリファナ所持に対して︑ヴァ〜ジニア州法の下で四〇年の拘禁刑を言い渡された︒被告人の人身保. 護令状の請求を受けて︑州地方裁判所および州控訴裁判所は︑この刑は犯罪と著しく不均衡であって修正八条に違.
(13) 反すると判示したため︑検察側が上告した︒連邦最高裁は︑被上告人の刑罰は同条に違反しないとして︑原判決を ︵36︶. 破棄差し戻した︒. 法廷意見は︑﹁罪刑均衡を理由に具体的刑罰について違憲判決を下すのは︑とくに希有な事案に限られるべきであ﹂. り︑刑期の決定は︑完全に立法府の権限に属すると判示する︒さらに︑州地方裁判所が違憲判決を下した際に用い. た︵一︶犯罪の性質︑︵二︶立法の背後にある目的︑およびこの目的を達成するためのより制限的でない他の手段が ︵37︶. 存在するか否かの分析︑︵三︶同じ犯罪に対して別の法域がどのような刑罰を科しているかの比較︑︵四︶当該法域 ︵38︶. 内で別の犯罪にどのような刑罰を科しているかの比較という四要因によるテストについても︑その正当性または本. ソレム対ヘルム判決. 件への適用を否定した︒. ︵3︶. ︵39︶. ランメル判決およびデイヴィス判決で示された方向が一八○度の転換を見せ︑言い渡された拘禁刑が︑罪刑均衡. の原則の観点から修正八条違反であるとはじめて宣言されたのが︑一九八三年のソレム対ヘルム判決においてであ った︒. 被上告人ヘルムは︑一〇〇ドルの口座なし小切手を振出した罪で有罪とされたが︑過去すでに︑重罪で六回の有. 罪判決を受けていたので︑サウス・ダコタ州の常習犯罪者法に基づき︑裁判所の裁量により︑仮釈放の可能性のな ︵40︶. い終身刑に処せられた︒ ︵41︶. これに対し︑法廷意見は︑修正八条が一般的に罪刑均衡の原則を要求したものだと判示したうえで︑本件の刑罰. 四七. は︑犯罪との均衡を著しく失しており︑残虐な刑罰に当たるとした︒罪刑の不均衡を判断するにあたっては︑︵一︶ アメリカ合衆国最高裁判所判例における罪刑の均衡原則と修正八条.
(14) 早稲田法学六 九 巻 二 号 ︵ 一 九 九 三 ︶. 四八. 刑罰の重さと犯罪の重さ︑︵二︶同法域で︑同程度の犯罪に科されている刑罰の重さ︑︵三︶他の法域で︑その犯罪. に科されている刑罰の重さという三要因によるテスト︵以下︑三要因テスト︵甚おΦ点88﹃9亀と呼ぶ︶が採用され た︒. 修正八条による罪刑均衡の原則を広く捉え︑その判断に三要因テストを採用した本判決と︑拘禁刑について同条. の適用範囲を制限的に考え︑同テストを排斥するランメル判決・デイヴィス判決との関係が問題となるが︑これに. ついて︑ヘルム判決は︑先例変更を明言することを避け︑ランメル判決との相違を次のように説明する︒. ヘルム判決の事案では︑無期刑に仮釈放の可能性がなく︑恩赦でもない限り被告人は終生釈放されないのに対し︑. ランメル判決の事案では︑テキサス州法が仮釈放の可能性を認めており︑このことが被告人の刑罰の過酷さを低め ているのであって︑本判決はランメル判決と事案を異にするというのである︒. ヘルム判決とランメル判決・デイヴィス判決との関係については不明確さが残る︒形式的には先例変更ではない. としても︑実質的な判例変更となるか否か︑すなわち︑ランメル判決・デイヴィス判決がなお効力をもつか否かは ︵42︶ やはり︑上述の判示から直ちには明らかでないと考えるべきであろう︒ヘルム判決が︑判例変更を行わないまま︑ ︵43︶. 一義的適用が必ずしも容易でない三要因テストを援用したことについては︑当初から︑下級審に明確な指標を与え ︵翼︶. ないという指摘があり︑次に詳述するハーメリン対ミシガン判決で多数意見が形成されないほど意見が分かれたの もこの点に起因するとみることができよう︒. ︵30︶力仁ヨヨ①一く︐国馨①目ρ赴qO︒ψまω︵おooO︶・=葺叶○ダU帥≦即島昏Oりψ巽O︵一〇〇〇ω︶.ωo一〇ヨ<︒=Φ一ヨ︸&ωd ψミ刈︵這ooωyへ.
(15) ルム判決につき︑鈴木義男﹁罪刑の均衡ーアメリカの現状﹂判例タイムズ五一〇号︵一九八四年︶五三頁以下︑鈴木編・前掲﹃第. その理由として︑死刑はまったく取り返しのつかないものであり︑我々の人道主義の構想が具体化するすべてのことを絶対的. 勾ニヨヨ①一も愚ミ8け①︵ωOγN謹昌﹂一︒. レーンタィスト裁判官執筆︒バーガ⁝︑ブラックマン︑スチュワート︑ホワイト各裁判官同調︒. 二巻﹄注︵27︶︹鈴木義男執筆︺︵一九八六年︶一二四頁以下︑手塚雅之・比較法雑誌一八巻一号︵一九八四年︶一四三頁以下があ る︒. 1︶. ︵3 ︵ 3︶ 2. ︵33︶. 本判決には︑パウエル裁判官の反対意見が付されている︵ブレナン︑マーシャル︑スティーヴンス各裁判官同調︶︒パウエル裁. に断念させるということ︑ならびに犯罪者の社会復帰︵お冨び注$賦8︶を排斥することを挙げている︒. 4︶. ︵3. 罪の性質︑︵二︶同じ犯罪に対して別の法域がどのような刑罰を科しているかの比較︑︵三︶当該法域内で別の犯罪にどのような刑. 判官は︑罪刑均衡の保障は︑修正八条の本質的要素であるとし︑刑罰が犯罪に釣り合っているか否かを判断するためには︑︵一︶犯. 的で被害も少額の窃盗に対する無期刑は過剰であると結論する︒. 罰を科しているかの比較という三つの客観的テストを用いるべきであるとする︒この三要因のテストを本件に適用すれば︑非暴力. 法定意見に与するのは︑バーガー長官︑ホワイト︑ブラッタマン︑レーンタィスト︑オコナー各裁判官であり︑パウエル裁判. ︵35︶=暮8<︒評≦ωも愚ミ8け①︵ω︒︶︒. ︵36︶. このテストは︑ウエスト・ヴァージニア州常習犯罪者法の下で︑二件の非暴力的財産犯に対して絶対的終身刑を科すことが違. 官の補足意見が付されている︒反対意見は︑プレナン裁判官執筆︒マーシャル︑スティーヴンス各裁判官同調︒ ︵37︶. 9Ω憎おお︶ではじめて提示された︒. 第一のテストについては︑被告人の犯罪は十分に重大であるとし︑第二のテストに対しては︑この判断による線引きは主観的. 憲であると判示した寓巽け<︒Ooぎ9蕊ω劉鑓一ま︵. ︵38︶. 州は︑他の州よりも厳しく特定の犯罪者を処罰することができるという理由から︑これを排斥すべきだとする︒第四のテストにつ. になりがちであり︑その決定は裁判所ではなく︑立法府の領域に属するとする︒第三のテストについては︑連邦主義の観点から︑. 四九. いては︑犯罪の軽重に対する評価は︑各州が自州の状況をもとにして決定すべきであるから︑この比較には意味がないとする︒ パウエル裁判官執筆︒ブレナン︑マーシャル︑ブラッタマン︑スティ:ヴンス各裁判官同調︒. ︵39︶ω︒一①ヨ<︒=Φ一β︒・愚ミ8梓Φ︵︒︒︒︶︒. ︵40︶. アメリカ合衆国最高裁判所判例における罪刑の均衡原則と修正八条.
(16) 五〇. 法廷意見は︑州の正当な立法権限に介入し︑罪刑均衡の原則を不当に拡大するものであるという旨の反対意見は︑バーガi長. 早稲田法学六九巻二号︵一九九三︶ ︵41︶ ︵42︶. Zgoも愚ミ88︵嵩︶狐8曾ω畳o賓も愚ミ8富︵N︶る当ただし︑逆の評価も存在する︵ω欝R俸ω巴血&P偽愚ミ8富︵︒ン. 鈴木・前掲﹃第二巻﹄注︵27︶一二八頁は︑これを﹁実質的には判例変更があったとみるべき﹂であるとする︒. 官執筆︒ホワイト︑レーンタィスト︑オコナー各裁判官同調︒ ︵43︶ ︒ ︒︶︒. ハーメリン対ミシガン判決. ︵44︶田一一Φざの愚ミ8什①︵N︶るQ︒①︒. 三 ︵45︶. 上告人ハーメリンは︑ミシガン州法の下で︑六五〇グラム以上のコカイン所持の罪で有罪となり︑裁判所の裁量. を許さない絶対的︵ヨき盆8曙︶法定刑として︑仮釈放の可能性のない終身刑を宣告された︒上告人は︑①その刑が. 罪刑の均衡を著しく失しており︑②制定法上︑量刑裁判官が︑初犯者であるという事実など︑被告人に有利な軽減. ︵46﹀. 事情の有無を間わず︑つねに仮釈放の可能性のない終身刑を科さなければならないという点で︑修正八条の禁止す. る﹁残虐で異常な﹂刑罰にあたると主張した︒ミシガン州控訴裁判所は︑上告人の主張を退けた︒同州最高裁判所. ︵48︶. は︑上訴を許可せず︑連邦最高裁により上訴が受理された︒ ︵47︶. スカリア裁判官の意見︵︵5︶のみ法廷意見︶. 判旨︵上告棄却︶. ー.
(17) ︵1︶. 上告人は︑第一に︑彼の刑罰は犯罪と不均衡であるが故に修正八条の禁じる﹁残虐で異常な刑罰﹂に当. たると主張する︒罪刑均衡の原則について︑ランメル判決は︑﹁重罪に分類された︑または明らかに分類できる犯罪. に対して︑現実に科される刑期の長さは︑純粋に立法府の権限に属する問題だとすることができよう﹂と判示した. が︑脚注において︑違法駐車に対する終身刑という極端な例について︑罪刑均衡の原則が裁判上機能する可能性を. 認めていた︒デイヴィス判決も︑上告人の罪刑不均衡の主張を却下したが︑ランメル判決の脚注を引用しているこ. とから︑著しい不均衡が︑修正八条による不服申し立ての根拠になりうることを認めたものと推論する余地がある︒. さらに︑もっとも最近のヘルム判決において︑当裁判所は︑同条が一般的に罪刑均衡の原則を要求したものだと判. 示し︑ランメル判決・デイヴィス判決が拒絶した三要因テストを採用した︒以上の経緯から明らかなように︑ヘル. ム判決は︑憲法を直接根拠にするものではなく︑先例の拡大の積み重ねによって現れたものである︒先例拘束性. ︵ω鼠8α8邑ω︶の原理は︑憲法に関する先例に適用される場合には︑それほど厳格でないことが承認されてきてい. るので︑我々は︑今一度︑そして一層慎重に︑修正八条が罪刑均衡の原則を含むか否かの問題を検討することにす. 修正入条の淵源であるイギリスの権利章典の規定は︑スチュワート王朝のジェ. る︒結論として︑同条制定の背景︑一九世紀末までにおける同条の理解からみて︑ヘルム判決は端的に誤りであっ た︒. ︵2︶ 修正八条の歴史的沿革. イムズニ世治世下の王座裁判所の権限濫用に対して定められたものであった︒イギリスの当時の理解によれば︑﹁残. 五一. 虐で異常な刑罰﹂の禁止は︑刑罰の不均衡性よりも︑その不法性︵筥濃呂昌︶に向けられ︑コモン・ローにおける法 あるいは先例で認められない刑罰の適用を防ごうとするものであった︒ アメリカ合衆国最高裁判所判例における罪刑の均衡原則と修正八条.
(18) 早稲田法学六九巻二号︵一九九三︶. ︵49︶. 五二. また︑罪刑均衡の原則は︑権利章典起草時にすでに︑イギリス法に既知の概念だったにもかかわらず︑それが明. 文で採用されなかったことに鑑みれば︑﹁残虐で異常な刑罰﹂条項にこれを含めるつもりであったと解するのは困難 である︒. アメリカの憲法制定者も︑﹁残虐で異常な刑罰﹂条項でもっぱら特定の形態の刑罰を禁止することを目的としてい. た︒なぜなら︑イギリスでは﹁残虐で異常な刑罰﹂をコモン・ローの認めない違法な刑罰として理解していたが︑. 当時︑アメリカの連邦政府は誕生したばかりであって︑アメリカにはコモン・ローによる刑罰はありえなかったの. であるから︑修正八条は︑裁判官に対する抑制ではなく︑立法者に対する抑制として意味をもち︑残虐な形態の刑 罰を定めるのを立法者に禁じたものと解する以外にない︒. 修正八条が罪刑均衡の原則をも含むとすれば︑起草者はこのような過度に曖昧な表現を用いず︑より直接的な言. い方をしたであろう︒すでにいくつかの州は罪刑均衡の原則を定めた憲法をもっており︑連邦憲法の起草者もこれ. を知っていたはずだから︑これをあえて明文化しなかったのは︑採用の意思がなかったと解することができる︒ま. た︑第一次議会の議論にも︑罪刑均衡の原則は出てこないし︑当時の注釈書も︑罪刑の不均衡または過剰な刑罰に ︵50︶. 言及していない︒また︑一部の州憲法は︑﹁残虐で異常な︵残虐または異常な︶刑罰﹂条項のほかに︑罪刑均衡条項を ︵51︶. .︵52︶. もっていた︒これは︑﹁残虐で異常な刑罰﹂条項自体には︑罪刑均衡の原則は含まれないという反対解釈を可能とす. る︒一九世紀までの州裁判所による修正八条またはこれと同趣旨の州憲法の規定の解釈も︑﹁残虐で異常な﹂刑罰の. 規定は罪刑均衡の要求を含まないとする点で一致していた︒これらの事実は︑修正八条が残虐な形態の刑罰だけを 禁止しているという私の結論を支持するものである︒.
(19) ︵3︶. 三要因 テ ス ト. 刑罰の形態の残虐性を判断することは︑伝統的な指針や確立した実務に照らして比較的. 容易にできるのに比べて︑罪刑均衡の判断は︑時代︑社会的背景︑刑罰論の如何によって異ならざるをえない︒た. しかに︑到底認めることのできない極端な罪刑不均衡の例を想定することはできるが︑そのような例は︑簡単に判. 断可能であるため︑実際には生じえない︒刑罰が不均衡であるか否かには︑様々な評価があるのだから︑現実の世 界では︑罪刑均衡の原則は︑主観的な価値を押しつけることにつながる︒. ヘルム判決は︑︵一︶犯罪の重大さと刑罰の重さ︑︵二︶その法域で同程度に重大な他の犯罪に科される刑罰との. 比較︑︵三︶その犯罪に対して他の法域で科される刑罰との比較の三要因テストを採用する︒しかし︑第一のテスト. については︑歴史的基準も法律上の拠り所もなく︑どのような場合が罪刑不均衡であるかの線引きが困難であるた. めに︑このテストは客観性に欠ける︒第二のテストについては︑第一と同じく︑犯罪の重大さを判断する客観的基. 準がないのであるから︑比較の対象となる﹁同程度に重大な犯罪﹂を選び出すことはできない︒かりにそれができ. るとしても︑その罰則の相違は︑抑止・再社会化の必要性といった応報・均衡性以外の正当な理由に基づくことが. ある︒刑期の決定は︑これらの微妙な判断を経なければならないものであり︑純粋に立法府の権限に属する︒第三. のテストは適用可能であるかもしれないが︑ある州が犯罪としていない行為を他の州で犯罪とすることができる以. 上︑州によって処罰の厳しさが異なっても問題はない︒憲法の認める連邦制︵8号轟房B︶の存在理由は︑政策およ. 五三. 当裁判所は︑死刑事件に限っては罪刑均衡の原則を明確に認めてきた︒ラ. ︵53︶. び政策実行手段における多様性を許容することにある︒特定の行為に関する処罰の必要性とその評価とは︑州によ. 死刑に関する先例の取扱い. って異なるのであるから︑憲法上︑ミシガン州を他の州のゆき方に従わせることはできない︒. ︵4︶. アメリカ合衆国最高裁判所判例における罪刑の均衡原則と修正八条.
(20) 早稲田法学六九巻二号︵一九九三︶. ︵54︶. 五四. ンメル判決は︑罪刑均衡を要求した先例を死刑事件に限定して考えている︒そして︑死刑は他の犯罪とは本質的に. 上告人は︑上告人が初犯者であるというような軽減事情に. 異なるのであるから︑我々は︑死刑事件についてのみ罪刑均衡性の原則を維持するが︑それをさらに拡大するつも りはない︒. ︵5︶ 拘禁刑における個別判断の原則と修正八条. ︵55︶. もかかわりなく︑仮釈放の可能性のない終身刑を制定法上絶対的に科さなければならないとする点で︑この刑罰は. 修正八条に違反すると主張し︑﹁死刑に関する個別的決定の原則﹂を仮釈放の可能性のない終身刑にも拡大するよう. に要求する︒しかし︑この要求は︑修正八条の文言にも歴史にも根拠がない︒裁判官に裁量を認めない絶対的な刑. 罰は︑歴史を通じてさまざまな形で採用されてきたものであって︑残虐といえることはあっても︑憲法の意味で異. 常ではない︒残虐で異常でない刑罰が︑ただそれが絶対的であるからといって︑残虐で異常になることはない︒死. 刑は取り返しのつかない刑であるのに対し︑仮釈放の可能性のない終身刑には︑立法府または行政府による減軽の 可能性が残されている︒. 以上の理由により︑ミシガン州控訴裁判所の判決は維持される︒. ︒︒︶は︑別表二の規制物質を含む混合物を六五〇グラム以上所 ︵45︶ 言畠︒○冒型望語西釜﹄器o︒︒謹8︵N︶︵鋤︶︵一︶︵≦①曾ω二署●おo. 当初︑ミシガン州控訴裁判所は︑有罪証拠がミシガン州法に違反して獲得されたという理由から︑上告人の有罪判決を破棄し. 持することに対して絶対的な終身刑を定める︒その規制物質にば︑コカインが含まれ︑混合物の純度は問われていない︒ ︵46︶. たが︑再審問の申立によって︑州控訴裁判所は︑前判決を無効とし有罪判決を言い渡した︒ ︵47︶ レーンクィスト長官同調︒.
(21) ︵48︶. マグナ・カルタ︵冨謎轟O弩雷二二一五年︶二〇条は︑﹁自由人は︑軽微な違法行為に対しては︑その違法行為の程度にした. レーンクィスト長官︑ケネディ︑オコナi︑スーター裁判官同調︒. がってでなければ︑罰金を科せられない︒また︑重大な違法行為については︑違法行為の重大性に均衡する刑罰が科せられる﹂と. ︵49︶. イ一︒︒N轟︶.. ︒①一ごO>︒○Ozω↓ 貰け﹂﹄吻一〇る一︵一〇︒①o︒︶︒ 餌昌﹂一﹄N︵一〇. ○固○○○語プ貰け㌧目一謬一ω博置︵一〇 〇8︶二召●Oo冨け︶震け戸綾5口①︵一〇〇5ご冨国●○○語プ震什﹂﹄O︵一〇〇一〇ご即HO髪ωプ巽け. 規定する︒高木/末延/宮沢・前掲﹃人権宣言集﹄注︵1︶四二頁︒ ︵50︶. H﹄o︒︵一〇 ︒合ご≦︒く>︐○uzω↓. ︒ ㎝㎝︶る費q餌<︒↓R旨・曇 ︶ろoBB8奉鋤喜<︒田什ω露鑛ω為一寓餌ωω﹂︒︒N︵一︒. ︵ 5︶浮詩霞<●℃Φ8一ρ8︸・窪ω﹂㎝刈︵Z︒イω唇9●一︒︒N︒ ︒ ︶る賄眺︑9ω9多①︒ ︒①︵Z 1 ︵ 5︶>一鼠凝①<︒O︒ヨB8毒聾げ﹂ぎ︒轟ミ︵一︒ 2 ︒N. の叶緯pH︒︒︒ ︒ H巳︑. ︒認ごO仁ヨヨぎω<︒悶Φo巳ρ合竃一魯﹂合︵一〇︒おごの件緯のく畳≦崖壁ヨの︶ミ 一Z︒冨・亀q︵一〇 ︒$︶旧譲臣9Φ⇒<︒O①○茜一斜奨〇四﹄零︵一〇. ︒Z●国ひ認︵一80︶. 国﹂O一〇︵一〇︒Oω︶ ω蜜8<.=o閃帥P①ω○露○ωけNON㎝o. ︒︒峯畠﹄︒︒轟︵一︒ ︒︵一︒ ︒ ︒︒︶㌔Φ8一Φ︿.霞o睡一ρ︒ 冨9︒︒一︒︵一︒︒︒︒︒ ︒o︒︶旧=○ぴびのく ︒ ごの鼠8<︒ミ露葎ρ置囚彗ぴ一ド田℃●︒︒︒ 鰹器Z. 蜀ξB四昌<●Ooo鑛ごも§ミ⇒9Φ︵器︶.. 私は︑スカリア裁判官の意見のうち︑︵5︶の部分に賛成する︒しかし︑修正八条の罪刑均衡の原則に対. 所の先例は︑罪刑均衡の原則を認めてきており︑先例拘束の原理は尊重されるべきである︒ アメリカ合衆国最高裁判所判例における罪刑の均衡原則と修正八条. 五五. するアプローチについてはスカリア裁判官と意見を異にする︒立法史的沿革はどうであれ︑最近八O年問の当裁判. ︵1︶. 2 ケネディ裁判官の結論同調意見. ︵56︶. ︒︒︶る軽 <︒Z・辞び9邑凶B︒っ慧ミ8けΦ︵N︒︒︶る仁ヨヨ︒一<●国馨①一一ρの慧ミ8け①︵︒. ︒ N︶忌・良①辞<︒○巨︒ ω愚ミ8け︒︵量ふ︒N−8︵一零・︒︶馴≦︒︒αの︒昌 ︵55︶臣象おω<●○箆ぎ︒ヨ欝翫㎝¢9ω﹂︒合一一︒山Nし嵩−一︒︒︵一︒︒. ︵ 5︶ 4. ︵53︶ Oo匿Φ﹃<●O①o旙一餌も愚ミづ08︵謡ご団昌ヨニβq<●コo吋己餌ち愚ミづ08︵ミ︶︒. 合.
(22) 早稲田法学六九巻二号︵一九九三︶. 五六. 先例を子細に分析すれば︑罪刑均衡の原則の適用と限界に内容を与える次の原理が明らかとなる︒①犯罪に対す. る刑期の決定は︑一般に立法府の権限である︒この立法府の権限を︑裁判所は尊重すべきである︒②修正八条は︑. いかなる刑罰理論であれ︑ある特定の刑罰理論の採用を義務づけるものではない︒③連邦制度の下では︑量刑の多. 様性が不可避であるし︑それはしばしば有益である︒ある州が︑ある犯罪を厳しく処罰しているという事実は︑そ. れだけではその処罰が著しく均衡を失しており違憲であるとするわけではない︒④均衡性の分析にあたっては︑で. きる限り客観的な要因による基準を適用しなければならない︒しかし︑拘禁刑の刑期に関する明確で客観的な基準 がないことは︑先例でも認めているところである︒. 以上の四つの原理から︑修正八条は︑死刑の場合以外には厳格な罪刑の均衡を要求するものではなく︑同条に違 反するのは︑犯罪との均衡を著しく失した極端な刑罰のみであるということができる︒. ︵2︶ 違法な薬物の所持︑使用︑販売は︑国民の健康と福祉に影響するもっとも大きな問題の一つである︒違. 法な薬物を消費した人自身に対する有害な作用を別としても︑①薬物使用者は︑薬物による生理学的機能︑認識能. 7︶. 力︑感情の変化のため︑犯罪を犯すことがある︑②薬物購入のための資金獲得目的で犯罪を犯すことがある︑③薬 ︵5 物取引︑薬物栽培に伴って暴力犯罪が発生することがあるという点で︑違法な薬物は犯罪を誘発する︒ミシガン州. の立法府が︑本件のような多量の薬物所持が個人と社会に与える脅威は︑仮釈放のない終身刑による抑止と応報を 要求するほどに重大であると結論したことには︑十分な理由がある︒. 上告人は︑本件の刑罰とミシガン州が他の同様の犯罪に科している刑罰との比較︑ならびに他の法域でその犯罪. に科せられる刑罰との比較を要求する︒しかし︑上告人の犯罪は十分に重大であって︑そのような比較分析には意.
(23) 味がない︒三要因テストは︑厳密なものではなく︑具体的刑罰の合憲性を決定するのに一つの要因で十分な場合も. ある︒同判決が示す法域内あるいは法域間の比較分析は︑犯罪と刑罰の比較が著しく不均衡であるという推論が可. 能となる稀な場合にのみ必要となる︒この結論は︑ヘルム判決を形骸化するものでも︑第二︑第三のテストを完全. に放棄するものでもない︒上告人の犯罪は十分重大であって︑犯罪と刑罰とが著しく不均衡であるという推論は成 り立たないのだから︑それ以上のテストを本件では行う必要がない︒. ヶネディ裁判官は︑Z>諺o暴=孝艮ぎ醤鶏冒胃お潮おo︒OU召oC跨閃o臣9胃毫o︾2z¢き律8鴛O︵甘羅這8︶によれば︑ 一九. ︵56︶ オコナi︑スーター各裁判官同調︒. 陽性であったとする︒. ホワイト裁判官の反対意見. ︵58︶. ーセント︑武器犯罪で逮捕された男性の六三パ!セントに薬物反応が検出され︑女性の逮捕者のうち八一パーセントが薬物に対し. 八九年に故殺で逮捕された男性の五七パーセント︑暴行罪で逮捕された男性の五五パーセント︑強盗罪で逮捕された男性の七三パ. ︵ 5︶ 7. 3. 修正八条は︑罪刑均衡の原則を明言していないが︑これを含む趣旨であることは︑過剰な罰金を禁止し. スカリア裁判官の意見について. スカリア裁判官は︑修正八条が罪刑均衡の保障を含まないと結論す. アメリカ合衆国最高裁判所判例における罪刑の均衡原則と修正八条. 五七. る︒しかし︑その理由は不十分である︒まず︑スカリア裁判官は︑同条が罪刑均衡原則を含むとすれば︑起草者は. ︵2︶. 人の刑罰は残虐で異常であり︑修正八条に違反する︒. ていることから演繹できる︒当裁判所もそう解してきたのであり︑三要因テストすべてを正しく適用すれば︑上告. ︵1︶. て.
(24) 早稲田法学六九巻二号︵一九九三︶. 五八. より明確にそれを表現していただろうと主張するが︑第一次議会の議員はこれについてまったく論じていないので. あり︑もし罪刑均衡の原則を排除する意図があったとしたら︑はっきりとそのように発言したであろう︒次に︑ス. カリア裁判官は︑連邦制発足当時︑アメリカにコモン・ローは存在しなかったのだから︑先例に違反するが故に違. 法な刑罰︑すなわち残虐な刑罰はおよそ存在しえなかったとする︒しかし︑連邦制が成立するまでにも州の刑法制. 度は存在していたのだから︑先例による基準には欠けるところがなかった︒また︑スカリア裁判官の意見は︑修正. 八条を起草・採択した人々には︑当時いくつかの州憲法が規定していた罪刑均衡原則を連邦憲法で規定する意図が. なかったとする︒確かに︑第一次議会は均衡性の間題について議論していないが︑修正入条を採択した人々が︑賛 成の投票をした際に何を考えていたかは証明することができない︒. 立法者意思が何であれ︑憲法の解釈は社会の変化を反映したものでなければならない︒とくに修正八条について ︵59︶ は︑社会の成熟に伴って進展する品位の基準に従って解決する必要が強調されてきたのであり︑﹁残虐で異常な﹂と. いう言葉に罪刑均衡の原則を含めて理解してきた先例もこの観点に立っている︒スカリア裁判官は︑修正八条の文. 理や立法者意思を根拠にして︑同条が罪刑均衡の原則を含まないとしながら︑死刑事件に限っては︑先例を援用し. て同原則の適用を肯定するが︑これは矛盾以外の何物でもない︒さらに︑立法者の定めた刑罰は合法であるから﹁異. ︵60︶ スカリア裁判官の指摘とは逆に︑三要因テストは実務で十分に機能してきた︒. 常﹂ではなく︑修正八条に反することはないというスカリア裁判官の主張は︑裁判所の有する違憲立法審査権を否. 三要因テストについて. 定するのと実質的に変わりがない︒. ︵3︶. 裁判所は︑その適用にほとんど困難を感じなかったし︑州裁判所および連邦控訴裁判所によって審査された多くの.
(25) 事件のうち︑罪刑不均衡の故に違憲であると宣言された事件は︑ほんの一握りにすぎない︒このテストが適切に適. 用されれば︑立法府の広い権限と量刑裁判官の裁量との双方に敬意を払いつつ︑罪刑の不均衡が著しい場合に救済. を与えることになるのであって︑修正八条違反の上訴が無制限に許容されるわけではない︒. 他方︑特定の刑罰の合憲性を判断するためには︑三要因テストのうち︑第一のテストで十分であるとするケネデ. ィ裁判官の分析は︑ヘルム判決自体の文言に矛盾し︑他の先例の趣旨に反する︒第二︑第三のテストを否定するこ. とは︑客観的な均衡性分析の試みを放棄することになる︒何等の基準もなしに罪刑の均衡を評価することになれば︑. 裁判官個人の主観的見解以外に判断の基礎は存在しえないであろう︒これこそまさに︑修正八条に関する我々の先. ヘルム判決を変更または限定するだけの正当な理由がないのであるから︑上告人の刑罰に三要因テスト. 例が避けようとしてきたところである︒. ︵4︶. を行うべきである︒犯罪の重大さと刑の重さという第一については︑ミシガン州は死刑を廃止しており︑仮釈放の. 可能性のない絶対的終身刑が︑もっとも厳しい刑罰である︒薬物犯罪は︑疑いもなく重大な犯罪である︒しかし︑. 単なる薬物所持は︑仮釈放のない終身刑をつねに必要とするほどの重大犯罪ではない︒それは販売目的のある所持. より軽い内容をもつ犯罪であるのに︑ミシガン州が︑双方を同一の刑で処罰することにより︑販売の意図を立証し. なくても仮釈放のない終身刑で処罰することができるとしているのは︑あまりにも便宜的である︒さらに︑ケネデ. ィ裁判官の挙げる薬物所持罪の副次的影響は︑他の適法な薬物の誤用の場合と異なるわけではない︒例えば︑アル. 五九. コールが社会に及ぼす影響に鑑みて︑コカインと同様の規制方法でアルコール所持者を処罰することが合理的であ るとは考えられない︒ アメリカ合衆国最高裁判所判例における罪刑の均衡原則と修正八条.
(26) 早稲田法学六九巻二号︵一九九三︶ ︵61︶. 六〇. 第二のテストは︑その法域で他の犯罪に適用される刑との比較であるが︑ミシガン州では仮釈放のない終身刑は. もっとも重い刑罰であり︑薬物犯罪以外では第一級謀殺罪に適用されるだけである︒他人の人身・財産に対する重 ︵62︶. 大な犯罪︵第二級謀殺︑強姦︑武器携帯の強盗︶でさえ︑終身刑を選択するかどうかは裁判所の裁量であり︑その選択. が義務づけられてはいない︒上告人は︑これより軽い薬物所持について︑より厳しい取扱いを受けている︒ ︵63︶. 第三のテストは︑上告人と同じ犯罪を犯した者が他の法域で科される刑罰との比較である︒本件と同じ量の薬物 ︵64V. 所持に関して︑ミシガン州ほど重い刑罰を科している州はない︒連邦量刑基準においても︑すべての関連的加重事 情があったとしても︑上告人の刑罰は一〇年を越えるにすぎない︒. 三要因テストを適用すれば︑本件のミシガン州の立法は︑修正八条の下で合憲とされえないことが明らかである︒. ブラッタマン︑スティーヴンス︑マーシャル各裁判官同調︒ただし︑マ:シャル裁判官は︑ホワイト裁判官が死刑自体を合憲. αO赴︵Z①<︒おo︒O︶︒. Ω睾Rω<●ω聾ρ認Nω・﹄血刈8︵墨ωω﹂︒︒︒︒ ︒ ︶甲Z9・<費鋤夢<.ω§ρミ︒マN ︒ ごω鼻①<︒の一一富β㎝おZ︒中鑓緕㎝︵○匡・一︒︒︒︒. ︵60︶ ヘルム判決以降︑三要因テストによって刑罰が違憲だと判示したものとして︑>ω包亀くあ富貫器︒︒ω9Nα=o︒一︵蜜奮●おo︒︒ご. ︵59︶⇒8<︒∪亀①ωも愚ミ88︵一︒︒︶. ︵ブラッタマン裁 判 官 同 調 ︶ ︒. 合理的に根拠づけられなければならないが︑上告人の犯罪は改善・社会復帰を放棄させるほど重大ではないとの意見を述べている. 点を有するので︑このような刑罰を科すには︑抑止と応報という社会の利益が︑行為者の改善・社会復帰に完全に優位することが. ながら︑これを補足する趣旨で︑仮釈放のない終身刑は︑被告人が二度と自由を獲得することがない点で死刑と重要な共通. する点には同調しない旨の意見を付している︒また︑スティーヴンス裁判官は︑ホワイト裁判官の反対意見にまったく賛成であ. ︵58︶ と るとし.
(27) ︵ 6︶ 1. 2︶. ︵6. の禽一5畠︒9蔦.望誤>zz●ゆ謡O︐ω一①︵≦Φ馨ω8℃﹂Oo︒O︶●. ﹄誤9認︒︒. 他の四九州の中︑アラバマ州だけは︑初犯の麻薬犯罪者に対して︑仮釈放の可能性のない絶対的な終身刑を科しているが︑一. 第二級謀殺罪について︑ミ.﹄謡︒●竃ご強姦罪について︑ミ︒﹄謡︒.目︒豆武器携帯の強盗について︑ミ. ︵63︶. Oz菖oω暴醤ωω男醤萎暴9言匡馨身O∈旨窪塁霞>z葺ポ竃U﹂﹂︵58︶︒連邦は︑量刑の不統一性を改善するために︑一九. ○○旨㈱お︾山㌣認一︵N︶︵σ︶︵ω皿℃P這o︒o︒︶︒. 〇キログラム以上を所持した場合に限っている︒本件の量の場合には︑アラバマ州でさえ五年以上の絶対的拘禁刑を科すことにな る︒>ヌ. ︵64︶. それは︑各犯罪類型について標準刑とその加重・軽減の事由およびその程度を明定することによって画一的な量刑を指向するもの. 八四年の包括的犯罪規制法︵9蔦寄雷量爵9一蕎○uz舅2>S亀お︒︒蒔︶に基づき︑量刑基準制度︵一九八七年施行︶を採用した︒. 三巻八号︵一九九一年︶四八頁以下︑同﹁アメリカにおける量刑改革と犯罪者対策︵続︶﹂法律論叢六三巻六号一頁以下︵一九九一. である︒同様の制度を採用する州もある︒連邦量刑基準について︑菊田幸一﹁連邦量刑ガイドラインとその後の状況﹂法律時報六. リカ合衆国量刑委員会制度とその合憲性﹂ジュリスト九八六号︵一九九一年︶六四頁以下︑中村秀次﹁刑の量定ー合衆国量刑委員. 年︶︑篠塚一彦﹁合衆国連邦量刑ガイドライン﹂上智法学論塞三巻三号︵一九八八年︶=三頁以下︑鈴木義男/岡上雅美﹁アメ. 会の連邦量刑指針﹂熊本法学七二号︵一九九二年︶五五頁以下︑林幹人﹁合衆国連邦量刑法の改正﹂﹃刑法の現代的課題﹄︵一九九. 本判決の問題点. 一年︶二〇六頁以下などを参照︒. 四. ハーメリン判決では︑多数意見といえるものは形成されなかった︒上告を棄却するという結論においても︑五対. 六一. 四の僅差であり︑上告棄却を支持する五名の裁判官も︑その理由となる修正八条の理解について︑さらに二対三に アメリカ合衆国最高裁判所判例における罪刑の均衡原則と修正八条.
(28) 早稲田法学六九巻二号︵一九九三︶ 分かれている︒. 六二. ︵1︶ 本件で法廷意見を執筆したのは︑スカリア裁判官であるが︑これに全面的に賛成するのはレーンクィス. ト長官だけである︒スカリア裁判官の意見は︑歴史的背景と修正八条の文言と沿革に基づき︑拘禁刑については罪. 刑均衡原則の保障はないとするものであった︒この意見に対しては︑まず第一に︑その前提とされる歴史的理解が. 問題となる︒例えば︑イギリス権利章典の﹁残虐で異常な刑罰﹂条項が︑当時の王座裁判所の不法な量刑裁量だけ ︵65︶ を念頭において規定されたものであるかについては︑歴史家や法律学者の間でも争いのあるところであり︑連邦最 ︵66︶ 高裁が︑一部の学説の主張する歴史観に依存して特定の結論を引き出すことが妥当であるかには疑問がある︒第二. に︑スカリア裁判官は︑死刑事件に関してだけは︑罪刑均衡の原則が憲法上保障されているとするが︑反対意見の. 述べるとおり︑立法者意思を絶対視するスカリア裁判官の基本的立場からは演繹され得ない結論であろう︒先例は︑ ︵67︶. 死刑事件についても非死刑事件についても罪刑の均衡を憲法上の要請としてきたのであり︑そのような先例を死刑. 事件についてだけ維持し︑非死刑事件については排斥する積極的理由は十分に提示されていない︒スカリア裁判官. は︑﹁死刑は︑他の刑罰とは本質的に異なる﹂と説明するにすぎないが︑性質の相違があるからといって︑それが取. 扱いの相違を直ちに正当化するわけではなく︑仮釈放の可能性のない終身刑に対して十分な保障を放棄してよい理. 由にはならない︒死刑との対比からではなく︑被告人の自由および社会復帰の機会を永久に奪うという本件の刑罰. それ自体の重さに着目した検討が必要であったように思われる︒第三に︑死刑および修正八条が明文で定める罰金. の場合には罪刑の均衡が要請されるが︑過剰な拘禁刑には憲法の保護は及ばず︑被告人を過酷な量刑から救済する 道はないとする点でも︑スカリア裁判官の意見は批判を免れないであろう︒.
(29) いずれにせよ︑ヘルム判決を正面から変更しようとする裁判官は二名にすぎず︑拘禁刑についての罪刑均衡も修. 正八条によって保障されているとする見解は︑七名の裁判官によって支持されている︒したがって︑本判決は︑こ. 拘禁刑について罪刑均衡の原則を認める七名の裁判官が︑本件における結論を異にしたのは︑ヘルム判. の点に関する先例を基本的に確認したものと見るべきであろう︒. ︵2︶. 決の三要因テストをそのままの形で適用するか否かに関する意見の相違による︒そして︑この点は︑同判決の先例. としての意味︑すなわち︑同判決が先のランメル判決・デイヴィス判決を実質的に変更したものであるか否かに関 する理解の相違に起因する︒. ケネディ裁判官は︑本件について第二︑第三のテストによる検討を行わなかったが︑その根底には︑ヘルム判決. は先の二判決を変更したものではないとする理解がある︒三要因テストを拒絶した二判決とそれを採用したヘルム. 判決の間に齪齪は存在せず︑それらすべてが共に拘束力をもっているとすれば︑三要因テストを行うか否かは事案. 毎の事実関係の特徴を見て決する以外にない︒そして︑ランメル判決は︑他の犯罪や他の法域との比較を待つまで. もなく︑明らかに罪刑が不均衡とはいえない事案であり︑一方︑ヘルム判決は過剰な刑罰であることが推定される 事案であったから︑他の二要因による確認が必要だったということになろう︒. これに対し︑ホワイト裁判官の反対意見は︑三要因テストをつねに適用すべきだとする︒この理解によれば︑こ. れを拒絶したランメル判決・デイヴィス判決は︑明言されていなくとも実質的に変更されているのであり︑二判決. 六三. さらに︑本件で結論の相違をもたらした事情の一つに︑ケネディ裁判官とホワイト裁判官との間におけ. による三要因テストの拒否は誤りであったことになる︒. ︵3︶. アメリカ合衆国最高裁判所判例における罪刑の均衡原則と修正八条.
(30) 早稲田法学六九巻二号︵一九九三︶. 六四. る︑麻薬所持罪に対する評価の相違がある︒ケネディ裁判官は︑麻薬所持罪を含む麻薬犯罪一般が犯罪誘発的であ. り︑本件のような多量のコカインの所持︵六七二・五グラムは︑三万二五〇〇回から三万五〇〇〇回の使用量に当たる︶. には自己使用のための所持とは異なった社会的危険性があると主張する︒一方︑ホワイト裁判官は︑単なる所持罪. は︑非暴力的犯罪であり︑自己以外に被害者がいないことを重視し︑さらに︑ミシガン州法が︑大量の麻薬所持に. ついて︑販売目的の立証を行わなくても極刑を科すことを可能にしている点に対し︑立法政策としての妥当性に欠 ︵68︶. けるとの批判を加えている︒ここに︑最近の麻薬事犯に対する取締強化の要請を満たそうとする立場と︑逆に安易 な重罰化に反対する抑制的な立場との相克が見て取れる︒. ︵4︶ その他の問題としては︑立法府が裁判官の量刑上の裁量をまったく認めない絶対的終身刑を定めること. が︑権力分立に反するのではないかということが考えられよう︒これは本判決の中心的論点ではないが︑近時の応. 報思想に裏づけされた公平な刑罰の観念は︑裁判官の量刑裁量を制限することによって合理的で客観的に予測可能. な量刑を要請するものであり︑これがどこまで裁判官の裁量を規制することができるかの問題につきあたる︒本事. 例は︑その最も極端な事例に属するであろう︒さらに︑この問題の根本には︑連邦主義の尊重要求と人権保護の必. 要性との対立がある︒しかし︑立法府の刑罰決定権限をあまりに強調する見解に対しては︑具体的事件において明. らかに過酷な刑罰を科されている被告人を前にして︑州議会の立法権限という形式論理のみで被告人の救済を門前. 払いすることが︑果たして妥当であるかに疑問がある︒それでも︑立法の在り方として︑とくに仮釈放の可能性の. ない終身刑について︑例えば︑被告人が初犯者であること︑被告人の生い立ちが不幸であったことなどの軽減事情. がいっさい無視されることについては︑これが罪刑の均衡を徹底する目的で行われているとしても︑かえって刑罰.
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〔追記〕 校正の段階で、山﨑俊恵「刑事訴訟法判例研究」
〔附記〕