p38 mitogen‑activated protein kinase
contributes to autoimmune renal injury in MRL‑Fas[lpr] mice
著者 岩田 恭宜
著者別名 Iwata, Yasunori journal or
publication title
博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査 結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科
volume 平成15年7月
page range 16‑16
year 2003‑07‑01
URL http://hdl.handle.net/2297/15763
学位授与番号 学位授与年月日 氏名 学位論文題目
甲第1555号 平成14年12月31日 岩田恭宜
p38Mitogen-ActivatedProteinKinaseContributestoAutoimmuneRenallnjury inMRL-FaslprMice
(MRL-Fas111,マウスの自己免疫性腎疾患におけるp38マツプキナーゼの意義)
論文審査委員 教授
教授 教授
史宏二
直,眞田渕尾
向馬中主査
副査
内容の要旨及び審査の結果の要旨
全身性エリテマトーデス(以下SLE)における細胞内シグナル伝達系,ことにp38マップキナーゼ(以下p38 MAPK)の役割に関しては未だ十分な解明がなされていない.本研究ではヒトSLE類似の症pUtを呈するMMRL-F白s』・「
マウスモデルにおいて,p38MAPKの関与とその抑制効果を選択的阻害薬であるFR167653(以下FR)を用いて検討
した.
研究方法:。樹生lHUj-Rョ少マウスを用いて,腎障害が出現する3ケ月齢,出現後の4ケ月齢よりFRを飲水投与 し,生存率尿中蛋白排泄鮭リンパ節H動長スコアに加え,腎内のマクロフアージbCD4,CD8陽性T綱包,B220 陽性細I包およびリン酸化p38MAPK陽性細胞を免疫組織学1M]に検討した.さらに腎皮質のTNF~α,MCP-11nRNA発 現量をRT-PCR法で評価した.血清総IgCbIgGサプクラス,および抗ds-DNA抗体価をELISA法にて測定し,糸 球体内IgC沈着スコアを評価した.さらにIL-1β,TNF~αにて束職したヒト近位尿細管上皮綱包をFR共存下で 培養し,MCP-11nRNA発現鐘をRT-PCR法,MCP-1濃度をELISA法にて測定した.
成績:1)FR投与群では=ントロールに比し生存期間の延長,蛋白尿の減少およびリンパ節腫脹の抑制がみ られ,糸球体ならびに間質障害も改善した.2)傍糸球体,間質および血管周囲のマクロフアージ,CD4,CD8陽 性T細胞数,ならびに糸球体内および間質のリン酸化p38MAPK陽性細胞数はFR投与群で減少した.3)腎皮質の MCP-1,TNF=αmRNA発現量はFR投与群で抑制された.4)血清中の総IgC,IgGサブクラス,抗ds-DNA抗体価の 低下が確認され糸球体へのIgG沈着も減少した.5)培養ヒト近位尿細管上皮細胞においてはFR共存により MCP-1産生が抑制された.
以上の成績よりp38MAPKはMRL-ノ月箇s』。rマウスの糸球体・間質において活性化されており,サイトカイン・ケモ カインの発現および免疫グロブリン産生への関与が示された.これらの知見は自己免疫性腎障害の発症・進展機 序を考える上で重要な基礎的観察であり,腎臓病学に資するところが大きいものと評価された.
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