第2章 平成24年度に実施した県土の良好な景観の形成に関する施策
1 景観法に関する取組 平成16年12月に施行された景観法は、良好な景観の形成に関する基本理念を定 めるとともに、国、地方公共団体、事業者及び住民の責務を明らかにしています。県 においては、岐阜県景観基本条例を制定するとともに、市町村の景観行政団体への移 行、景観計画の策定や、景観法委任条例の制定に向けた働きかけや支援を継続して行 ってきました。 (1)景観法に基づく景観行政団体に関する協議(平成16年度~) 景観行政団体は、景観計画の策定、景観重要建造物等の指定、景観協定の認可、 景観整備機構の指定等、景観法上の主要な事務を自ら行うことができます。 景観行政は基本的には基礎的自治体である市町村が中心的な役割を担うこと が望ましいため、市町村が景観行政を担当する意欲を持ち、知事との協議を 行え ば、景観行政団体になることができます。 平成24年度は関市、土岐市及び池田町と協議を行い、平成25年3月末現在 の景観行政団体の市町村数は21団体となっています。 2 県民協働の取組の推進 地域主体の良好な景観の形成には、適切な役割分担による協働が必要であることか ら、県民、事業者、市町村による活動が促進されるよう、情報の提供や普及啓発等を行 っています。 (1)シンポジウムの開催(平成16年度~) 有識者による基調講演やパネルディスカッション等により、市町村及び県民等 に対して景観形成に関する情報提供等を行い、景観形成に関する活動への参加を 促進するとともに、良好な景観の形成に関する啓発及び知識の普及を図っていま す。(平成22年度からは県都市計画協会と共同開催) 【平成24年度 ひだ・みの まちづくりシンポジウム】 日 時:平成24年8月2日(木) 場 所:じゅうろくプラザホール(岐阜市) 参加者:県民、景観形成推進員、広告関係事業者、行政関係者等 約500人 内 容:基調講演、パネルディスカッション ぎふ清流国体・ぎふ清流大会応援事業として「ひだ・みの まちづくりシンポ ジウム」を開催しました。パネルディスカッションにおいては、景観審議会委 員にパネラーとして参加いただき、景観まちづくりを含めた「ひだ・みの」ま ちづくりについて、幅広く議論いただきました。また、景観形成推進員、景観 まちづくり団体の方をはじめとして、多くの県民の方に参加いただきました。(2)美しいひだ・みの景観づくり賞の実施(平成10年度~) 良好な景観づくりの活動を広く県民に伝え、県民の景観に対する意識高揚と良 好な景観形成の推進を図ることを目的として、県内において良好な景観づくりに 取り組んでいる自治会、グループ等のまちづくり団体、個人、企業、NPO法人 等を表彰しています。直近では平成21年度に表彰しました。 (3)景観形成推進員の配置(平成10年度~) 美しい自然景観の保護及び良好なまちなみ景観の形成を狙いとし、岐阜県景観 基本条例第17条に規定する景観形成推進員を配置し、県民一体となって景観行 政の円滑な推進と、県民の景観に対する意識の高揚を図っています。 (平成10 年度~平成16年度までは、美しいぎふ景観モニターとして配置し、平成17年 度から景観形成推進員に名称変更。) 平成24年度に、公募及び市町村からの推薦者計68名を委嘱し、延べ1,0 41人となっています。 推進員には、ひだ・みの まちづくりシンポジウムへ参加していただいたほか、 屋外広告物の街頭是正指導において、啓発活動にご協力いただきました。 また、市町村が実施する景観関連事業へも多数参加いただいております。 【景観形成推進員配置状況】 平成22年度 72人 平成23年度 72人 平成24年度 68人 3 良好な景観の形成を推進するための体制整備 良好な景観を形成するための県の施策に関する審議や情報交換を目的として、岐阜 県景観審議会及び景観・屋外広告物に関する各種会議を開催しています。 (1)岐阜県景観審議会の運営(平成17年度~) 岐阜県景観基本条例に基づき、県土の良好な景観の形成に関する重要な事項に ついて、調査審議します。 【岐阜県景観審議会委員(平成25年3月末現在)】 沖本 憲嗣 (社)岐阜県観光連盟理事 岡本 真理子 東海学院大学健康福祉学部教授 柄谷 友香 名城大学都市情報学部准教授 小林 教子 岐阜県建築士会女性委員会委員 廣瀬 康之 岐阜工業高等専門学校准教授、岐阜まちづくりネットワーク代表 松本 直司 名古屋工業大学大学院教授 溝口 博司 弁護士
矢野 順子 中山道こまちの会顧問 矢島 薫 岐阜新聞社編集局長 (2)景観・屋外広告物に関する会議の開催(平成21年度~) 県内市町村との景観・屋外広告物に関する情報共有、情報提供等を目的とした 景観行政団体等連絡会議を開催しています。 【平成24年度開催実績】 圏域名 開催日 参加団体 景観行政団体 非景観行政団体 岐阜・西濃圏域 2月21日 6 4 中濃・東濃圏域 1月23日 11 2 飛騨圏域 3月14日 4 0 4 屋外広告物対策の強化 屋外広告物は地域の景観を構成する重要な要素であることから、良好な景観の形 成を図るためには、適切に屋外広告物行政を推進することが重要です。このため県 では屋外広告物対策についても積極的に取り組み、各種施策を講じてきたところで す。 また平成16年6月の景観法の制定に伴い、屋外広告物法が大幅に改正されたこと から、県でも同年12月に岐阜県屋外広告物条例を改正し規制を強化する等、良好な景 観の形成を図るための施策を実施しています。 (1)県下一斉簡易除却の実施(昭和60年度~) 屋外広告物に対する県民の意識高揚と良好な景観の形成を図ることを目的とし て、9月1日から9月10日を「屋外広告物適正化旬間」と定め、県下全市町村 において一斉に違反広告物の簡易除却を実施しています。 実施にあたっては、県の土木事務所、警察署、市町村、業界団体及び民間団体 から構成される地区別美しいひだ・みの景観づくり推進会議が主体となり、違反 広告物であるはり紙、はり札、のぼり旗及び立看板等を除却しています。 平成24年度は、「ぎふ清流国体・ぎふ清流大会」を直前に控え、特に競技会 場周辺等の簡易除却を重点的に行ったほか、意識啓発をより一層図るため、多治 見市長、郡上市長などにもミナモとともに街頭PRに参加いただいたほか、違反 広告物の簡易除却等を実施しました。 【県下一斉簡易除却の実績】 実施年度 実施日時 除却件数 平成22年度 5月24日~6月4日 日 1,064件 9月1日~10日 357件 平成23年度 9月1日~13日 279件 平成24年度 9月3日~10日 294件
平成24年度実施状況(多治見市) 平成24年度実施状況(多治見市) 平成24年度実施状況(郡上市) 平成24年度実施状況(郡上市) (2)屋外広告業の登録制の導入(平成17年度~) 県では、平成16年12月に岐阜県屋外広告物条例を改正し、平成17年4月 から屋外広告業に関して従来の届出制から登録制に移行しました。これにより、 屋外広告業者の正確な実態把握、違反を繰り返す等の不適格な屋外広告業者の排 除が可能となり、ひいては違反広告物の減少、良好な景観の形成又は維持を図る ことが可能となりました。 なお、県では平成25年3月末現在、619業者が登録されています。 (3)屋外広告物景観モデル地区の指定(平成9年度、平成19年度) 県では、岐阜県屋外広告物条例第25条の規定により、地域の特性に応じ、屋 外広告物と地域環境との調和を図り、良好な景観の形成を積極的に推進すること が特に必要であると認められる区域を市町村と協議し「屋外広告物景観モデル地 区」として指定しています。同地区においては、屋外広告物の掲出の許可につい て、通常の許可基準とは異なる許可基準(広告物景観維持基準)を設け、地域の 特性に応じた屋外広告物規制が可能となります。 県内においては、平成9年度に高山市新宮町地区を初めてモデル地区に指定し ました。また、平成19年度には可児市広見東地区を指定しました。両地域にお いては、地域の特性を活かした独自の許可基準を設け、屋外広告物の規制を強化 しています。
(4)岐阜県屋外広告物審議会の運営(昭和39年度~) 岐阜県屋外広告物条例に基づき、知事の諮問に応じて、禁止地域、禁止物件、 許可地域、モデル地区等の指定等の事項を調査審議します。 【岐阜県屋外広告物審議会委員(平成25年3月末現在)】 宇佐美 泉 岐阜県建築士会女性委員会副委員長 岡本 真理子 東海学院大学健康福祉学部教授 亀井 栄治 名城大学都市情報学部教授 篠田 薫 学校法人篠田学園理事 三谷 晋 岐阜大学地域科学部准教授 佐藤 武彦 岐阜県議会議員 遠藤 達夫 岐阜市まちづくり推進部まちづくり景観課長 田口 弥生子 岐阜県環境生活部男女参画青少年課長 冨田 重喜 岐阜県警察本部生活安全部生活環境課長 橋川 寛治 岐阜県広告美術業協同組合専務理事 (5)岐阜県屋外広告物条例等違反の検挙(昭和39年度~) 岐阜県警察においては、岐阜県屋外広告物条例及び市町村屋外広告物条例に違 反して電柱などに広告物を掲示した者を検挙する等により、良好な景観の形成を 図っています。 【主な検挙事例】 ・無料回収の立看板を信号機に設置した不用品回収業者を検挙 ・禁止物件にクレッジトカードショッピング枠の現金化を表示したビラを掲 示した男性を検挙 【過去3年間の検挙状況】 H22 H23 H24 検挙件数 1 2 0 検挙人員 1 2 0 5 市町村の景観形成の取組への支援 市町村の良好な景観の形成に関する施策の実施に あたっては、県は技術的支援その 他の必要な措置を講ずるとともに、景観計画の策定、条例の施行等に関して密接な連携 を図っています。 (1)景観行政団体への移行(平成16年度~) 景観法第7条第1項の規定により、県と中核市である岐阜市は景観法の施行に より自動的に景観行政団体となりますが、それ以外の市町村は都道府県知事と協 議を行うことにより、景観行政団体になることができます。 県内において景観行政団体となっている市町村は、平成2 5年3月末現在21 市町村となっています。
【県内における市町村の景観行政団体への移行状況】 市町村名 知事同意年月日 景観行政団体となった日 岐 阜 市 (中核市、知事同意不要) 平成16年12月17日 各 務 原 市 平成17年 1月 6日 平成17年 2月 7日 多 治 見 市 平成17年 1月19日 平成17年 2月25日 中 津 川 市 平成17年 2月28日 平成17年 3月30日 美 濃 市 平成17年 5月13日 平成17年 6月20日 可 児 市 平成17年10月 4日 平成17年11月11日 下 呂 市 平成17年12月26日 平成18年 1月27日 大 垣 市 平成18年 2月22日 平成18年 3月27日 高 山 市 平成18年 6月12日 平成18年 7月21日 白 川 村 平成19年 5月28日 平成19年 6月27日 飛 騨 市 平成19年 8月27日 平成19年 9月28日 美濃加茂市 平成21年 3月27日 平成21年 5月 1日 恵 那 市 平成21年 3月27日 平成21年 5月11日 瑞 穂 市 平成21年11月26日 平成22年 1月 1日 郡 上 市 平成22年 3月30日 平成22年 6月 1日 本 巣 市 協議済み 平成24年 2月 1日 坂 祝 町 協議済み 平成24年 3月 1日 瑞 浪 市 協議済み 平成24年 3月15日 土 岐 市 協議済み 平成24年 4月 1日 池 田 町 協議済み 平成24年 4月16日 関 市 協議済み 平成24年 5月 1日 (2)市町村景観計画の策定(平成17年度~) 景観計画は、景観行政団体が景観行政を進めるために定める基本的な計画です。 景観法第8条の規定には「都市、農山漁村等に現にある良好な景観を保全する必 要があると認められる土地の区域、地域の自然、歴史、文化 等からみて、地域の 特性にふさわしい良好な景観を形成する必要があると認められる土地の区域等に ついて一定の行為に対する届出・勧告の基準等を定める、良好な景観形成に関す る計画である」とされています。 県内において景観計画を策定している市町村は、平成25年3月末現在14市 村となっています。
【県内における市町村の景観計画の策定状況】 市町村名 計画の名称 策 定 日 各 務 原 市 各務原市景観計画 平成18年 3月31日 高 山 市 高山市景観計画 平成18年12月22日 中 津 川 市 中津川市景観計画 平成19年 7月 1日 白 川 村 白川村景観計画 平成20年 3月13日 下 呂 市 下呂市景観計画 平成20年 3月31日 可 児 市 可児市景観計画 平成20年12月19日 大 垣 市 大垣市景観計画 平成20年12月26日 多 治 見 市 多治見市風景づくり計画 平成21年 3月30日 岐 阜 市 岐阜市景観計画 平成21年10月 5日 美 濃 市 美濃市景観計画 平成22年 1月 6日 美濃加茂市 美濃加茂市景観計画 平成22年 4月 1日 郡 上 市 郡上市景観計画 平成23年 4月 1日 恵 那 市 恵那市景観計画 平成24年 3月22日 土 岐 市 土岐市景観計画 平成25年 3月29日 (3)市町村景観条例の制定(昭和47年度~) 県内において景観条例を制定することにより景観形成に取り組んでいる市町村 は、平成25年3月末現在15市村で、このうち景観法に基づく委任条例を制定 している市町村は14市村となっています。 条例制定の理由として“世論の高まりや社会的機運を受けて”を挙げる団体 が 多く、近年の景観に対する地域住民の意識の高まりを反映していると いえます。 【県内における市町村の景観条例の制定状況】(※…景観法に基づく委任条例) 市町村名 条 例 の 名 称 制定(改正) 日 岐 阜 市 岐阜市景観条例※ H21. 9.30 大 垣 市 大垣市景観条例※ H21. 3.25 高 山 市 高山市市街地景観保存条例 高 山 市 美 し い 景 観 と 潤 い の あ る ま ち づ く り 条例※ S47. 9.30 H18.12.22 多治見市 多治見市美しい風景づくり条例※ H21. 3.27 中津川市 中津川市景観条例※ H19. 6.29 美 濃 市 美濃市景観条例※ H21.12.24 各務原市 各務原市都市景観条例※ H18. 3.29 可 児 市 可児市景観条例※ H20.12.19 飛 騨 市 飛騨市都市景観条例 飛騨市ふるさと景観保全条例 H16. 2. 1 H16. 2. 1 郡 上 市 郡上市景観条例 ※ 郡上市自然環境保護条例 H23. 4. 1 H16. 3. 1
下 呂 市 下呂市景観条例※ H19.12.19 白 川 村 白川村景観条例※ H20. 3.13 美濃加茂市 美濃加茂市景観条例※ H22. 6.23 恵 那 市 恵那市景観条例※ H24. 3.22 土 岐 市 土岐市景観条例※ H25. 3.29 (4)景観計画による屋外広告物規制(平成18年度~) 景観法に基づく景観計画には、必要に応じて「屋外広告物の表示及び屋外広告 物を掲出する物件の設置に関する行為の制限に関する事項」を定めることができ ます。そして景観計画に上記事項を定めた場合、景観行政団体の屋外広告物に関 する条例は、その景観計画に即して定めるものとされ、都道府県と当該市町村と が協議の上、屋外広告物に関する条例の制定及び改廃に関する事務の全部又は一 部を当該市町村が処理することができることとされています。 県では、景観において重要な位置を占める屋外広告物については各市町村が自 ら規制し、地域の特性に応じたきめ細かな対応をすべきと考えていることから、 屋外広告物法第28条に規定する「景観行政団体である市町村の特例」を適用し、 景観行政団体である市町村については、できる限り景観計画を策定する機会をと らえて、市町村独自の屋外広告物条例を制定するよう市町村に要請しています。 こうした中、これまでに高山市、多治見市、美濃市、各務原市及び下呂市の5 市において市独自の屋外広告物条例を制定・施行し、景観計画に即した屋外広告 物の規制を行っています。 6 市町村における景観形成の取組 市町村の良好な景観の形成に関する施策の実施については、景観法による景観計画 の策定や条例の施行のほか、都市計画法に定められた施策等が実施されています。 以下に、景観行政団体となっている市町の先進的な取組を紹介します。 (1)各務原市における景観地区の決定、景観協定の認可 【テクノプラザ景観地区の決定、景観協定の認可】(平成18年度決定) 各務原市では、ハイテク産業団地のテクノプラザを平成19年3月31日に都 市計画法に基づく景観地区に指定し、平成22年8月10日には区域の拡大を行 いました。テクノプラザ景観地区は、市が目指す「公園都市・かかみがはら」に 相応しい機能的で快適な環境形成を図るとともに、景観の連続性、統一 性を確保 し、自然環境との調和を考えた統一感ある産業団地の形成を図るものです。 本地区では、建築物の外壁について使用可能な色彩の範囲をマンセル値※によ り定めるなどのほか、建築物の高さの最高限度、壁面の位置、建築物の敷地面積 の最低限度について制限を定めています。 また、各務原市は良好な景観の形成に関する住民の協定に法的拘束力を付加す るため、景観法第81条に基づき土地所有者等の全員の合意による景観協定を景 観地区の決定に併せて認可しました。景観協定は、屋外広告物や緑化に関する事
項など、景観地区の制度では定めることができない事項を主な対象として土地所 有者等により締結され、景観地区の拡大にあわせ当該協定も拡大しました。 ※マンセル値…色を定量的に表す体系である表色系のひとつで、色彩を色の三属性(色相、明度、 彩度)によって表現するもの テクノプラザ北エリア テクノプラザ南エリア 【グリーンランド柄山景観地区の決定】(平成20年度決定) 各務原市は、市の西部で宅地分譲地として開発されたグリーンランド柄山を平 成20年4月1日に都市計画法に基づく景観地区に指定し、平成22年8月10 日には区域の拡大を行いました。グリーンランド柄山景観地区は、市が目指す「公 園都市・かかみがはら」に相応しい緑豊かで安全、安心なまち なみ環境形成を図 るとともに、景観の連続性、統一性を確保し、自然環境との調和に配慮した住宅 団地の形成を図るものです。 本地区は、建物の外壁の色彩、屋根形態について勾配屋根を原則とするなどの 形態意匠制限を定めるほか、建築物の高さの最高限度、壁面の位置、建築物の敷 地面積の最低限度について制限を定めています。 また、行政による規制だけでなく地区の住民自らが、地区内緑化や自家用店舗 の看板などに関して配慮すべき基準を設定した景観形成ガイドライン(自治会ル ール)も景観地区の指定と同時に策定しました。 グリーンランド柄山 グリーンランド柄山
(2)岐阜市における高度地区の決定(平成15年度決定) 岐阜市内を流れる長良川沿いの川原町地区のうち、観光ホテルを中心とした中高 層建築物が立地する国道256号沿道地区において、同川右岸からの金華山の眺 望景観保全のため、岐阜市は平成15年4月に建築物の高さの最高限度を34m とした高度地区の都市計画決定を行いました。 また、玉井町筋の歴史的まちなみ景観を形成している地区は、岐阜を象徴し岐 阜の歴史を物語る景観であり、今後も岐阜市の活性化に向けて歴史的まちなみ景 観を保全していく必要があることから、平成18年8月に建築物の高さの最高限 度を15mとする高度地区の拡大を行いました。 川原町地区(国道256号沿道) 川原町地区(歴史的まちなみ) (3)高山市における高度地区の決定(平成19年度決定) 高山市では、これまで「潤いのあるまちづくり条例」や「市街地景観保存条例」 などの自主条例により市街地景観及び自然環境の保全に積極的に取り組んできた ところですが、平成18年12月には景観法を速やかかつ積極的に活用するため、 これまで実施してきた景観に関する各種取組をもとに、高さ規制という新たな視点 を取り入れた景観計画を策定しました。 この景観計画で定める高さ規制の実効性を高め、自然や伝統文化と調和した格 調高い都市景観の創出と美しい眺望の保全を図るとともに、良好な住環境を維持す るため、平成19年7月に市街地中心部の6地区(城下町地区、安川通り地区、陣 屋後背地地区、駅東地区、駅西地区、駅周辺地区)において、建築物の高さの最高 限度(13~31m)を定める高度地区の都市計画決定を行いました。 城下町地区(三町伝統的建造物群保存地区) 駅周辺地区
(4)歴史的風致維持向上計画の策定(高山市・恵那市・美濃市、平成20年度~) 我が国には、城、神社、仏閣、町屋、武家屋敷等の歴史的な建造物が残されて おり、そこで工芸品の製造・販売や祭礼行事等、歴史や伝統を反映した人々の生活 が営まれることにより、それぞれ地域固有の風情、情緒、たたずまいを醸し出して います。しかしながら、維持管理に多くの費用と手間がかかること、高齢化や人口 減少により担い手が不足し、歴史的価値の高い建造物や歴史や伝統を反映した人々 の生活が失われつつあります。 このような良好な環境(歴史的風致)を維持・向上させ、後世に継承するため に、平成20年11月に地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律(通 称「歴史まちづくり法」)が施行されました。 【高山市】 高山市においては、「高山市歴史的風致維持向上計画」が平成21年1月に 国の認定を受け、拠点整備、周遊路整備、屋台祭礼や飛騨匠の技術の継承のた めの事業を実施し、地域活性化を推進しています。 【恵那市】 恵那市においては、「恵那市歴史的風致維持向上計画」が平成23年2月に 国の認定を受け、多くの歴史的建造物の維持向上を図る事業を実施し 、地域活 性化を推進しています。 【美濃市】 美濃市においては、「美濃市歴史的風致維持向上計画」が平成24年3月 に国の認定を受け、「うだつの上がる町並み」、「美濃和紙」に象徴される特 有の歴史的風致に対する保存及び景観整備等を図る事業を実施し、地域活性化 を推進しています。 7 その他の施策 この他、県では以下のような各種の施策を実施しています。 (1)岐阜の宝もの認定事業(平成19年度~) 飛騨・美濃じまん運動(第1章「3」)をより一層推進するため、ふるさとの誇 りとなる地域資源を掘り起こし、磨きをかけ、地域の魅力を高める「岐阜の宝もの 認定プロジェクト」に取り組んでいます。 平成19年度には、1,240件を超える応募の中から今後の観光振興につな がる27件を「じまんの原石」として選定しました。また、平成20年8月には、 「じまんの原石」の中から現地調査や県民の皆さんからの意見を反映させ、「小坂 の滝めぐり(下呂市小坂町)」を今後の岐阜県観光の振興に繋がる「岐阜の宝もの」 第1号に認定したほか、これに次ぐ「明日の宝もの」を4件認定しました。 2回目の募集となる平成21年度には、571件の応募の中から17件の原石 を選定し、平成22年2月に「乗鞍山麓五色ヶ原の森(高山市)」「東濃地方の地 歌舞伎と芝居小屋(中津川・恵那・瑞浪市)」の2件を新たな「岐阜の宝もの」に
認定したほか、「明日の宝もの」を2件認定しました。 平成22年度には、新たに12件の「じまんの原石」を選定し、平成23年1 0月に「天生県立自然公園と三湿原回廊(飛騨市・白川村)」を新たな「岐阜の宝 もの」に認定したほか、「明日の宝もの」を2件認定しました。 また、平成24年度には、「中山道ぎふ17宿(中津川~関ケ原町)」として、中 山道と17の宿場すべてを「岐阜の宝もの」に認定したほか、「明日の宝もの」を 6件認定しました。 これら、「岐阜の宝もの」等の中には、歴史的まちなみ景観の保全に取り組む中 山道の宿場や川原町界隈のほか、重要伝統的建造物群保存地区として選定されてい る岩村城下町、県市の文化財に指定されている芝居小屋などが含まれており、ふる さとの歴史や文化を後世に伝える景観形成の取組が、ふるさとのじまんを、県を代 表する観光資源へと磨きをかける重要な役割を担っています。 <じまんの原石> ★明日の宝もの ★★岐阜の宝もの (下線付H24 年度認定) 【平成20年3月選定】 【平成21年8月選定】 【岐阜圏域】 ●川原町界隈(岐阜公園周辺地域) ★ ●美濃竹鼻まつり・ふじまつり ★ ●各務原キムチでまちおこし ●伊自良連柿・富有柿・おふくろ柿 ●木曽川凧揚げ大会と木曽川エリア 【西濃圏域】 ●べーめん ●谷汲門前町 ●中山道赤坂宿★★/木枡 ★ ●「おちょぼさん」門前町 ●徳山ダム ●薬草 【中濃圏域】 ●八百津のおやつ ★ ●郡上鮎 ★ ●食品サンプル ●神と仏の里いとしろ ●美濃白川四季彩街道 ★ 【東濃圏域】 ●美濃焼と日本酒の融合「美濃陶酔」 ●土岐市の窯元めぐり ●中津川の栗きんとん ★ ●馬籠宿 中山道 ★★ ●岩村城跡と岩村城下町 ★/ 温故知新 大正百年への誘い 【飛騨圏域】 ●ふるさと体験飛騨高山 ●棚田と板倉の風景と山里文化 ★ ●三湿原回廊 ★★ (天生湿原、池ヶ原湿原、深洞湿原) ●鶏ちゃん ●小坂の滝めぐり ★★ ●龍の瞳 【岐阜圏域】 ●羽島市歴史民俗資料館・羽島市映画資料館 ●中山道4宿(鵜沼宿、加納宿、河渡宿、美江寺宿)★★ 【西濃圏域】 ●大垣の湧水、地下水 ★ ●水まんじゅう(各和菓子店の店先で販売している 風情ある情景) ★ ●水屋群などの風景と輪中文化 ★ ●住吉燈台・船町港・赤坂港(川港)★ ●養老鉄道 ★ 【中濃圏域】 ●中山道と太田宿・伏見宿・御嶽宿 ★★ ●刃物ミュージアム回廊 ●まちの名物つるむらさきうどん 【東濃圏域】 ●笠原のタイル ●美濃焼窯場めぐり ●山岡細寒天/恵那山麓 寒天豚 ●東濃地方の地歌舞伎と芝居小屋 ★★ 【飛騨圏域】 ●東山寺町と文化財めぐり ●乗鞍山麓五色ヶ原の森 ★★ ●天生県立自然公園 ★★
【平成23年2月選定】 (2)地域の魅力向上応援事業(平成19年度~) 県内各地域における「自立」「連携」「持続」によるまちづくりを推進するた め、まちづくり総合窓口の設置(観光課)、まちづくり支援チーム・ふるさと応援 チームの派遣、補助金の交付、アドバイザーの派遣等を実施し、意欲あるまちづく り活動を支援しています。 【「まちづくり支援チーム」又は「ふるさと応援チーム」の派遣】 ・市町村からの依頼に基づき、個々のまちづくりの課題等に対応した「まちづ くり支援チーム」又は「ふるさと応援チーム」を各部・振興局等の若手職員 を中心に編成し派遣します。 ・「まちづくり支援チーム」は宿場町、門前町、産業集積地などの地域の中心 部を、「ふるさと応援チーム」は過疎、山村地域などの農村部を派遣対象地 域にしています。 ・地域で開催される、寄り合い、ワークショップ、イベントなどのまちづくり 活動に参画しながら、支援策のコーディネート・アドバイスを行うとともに、 各部局の施策を総合的に実施し、全庁的な体制による支援を行っています。 〔派遣地域の概要〕 <まちづくり支援チーム> ○土岐市駄知地区(平成20 年 5 月~平成 25 年 3 月) 目 的:陶磁器産業を活用した産業観光、まちづくりを進め、交流人口の 増加による地域経済の活性化、陶磁器産業のブランド力向上を図 る。 ○御嵩町御嶽宿地区(平成20 年 9 月~平成 25 年 3 月) 目 的:地域内の歴史資源である旧中山道御嶽宿、願興寺等の他に、近隣 のみたけの森、中山道謡坂等の資源を活用しながら、まちなみ整 備(景観形成指針の策定・整備)、拠点施設等の整備、誘客宣伝 等を進め、交流人口の増加による活性化を図る。 【岐阜圏域】 ●岐阜城パノラマ夜景 【西濃圏域】 ●名水わさび ★ ●中山道・美濃路の追分「垂井宿」 ★★ ●池田山 【中濃圏域】 ●長良川鉄道 ★ 【東濃圏域】 ●「こころのテーマパーク」虎渓山地区 ●清流付知峡で自然浴 ●桜堂薬師 ●笠置山クライミングエリア ★ ●串原の布ぞうり ●明知鉄道 ★ 【飛騨圏域】 ●飛騨美濃せせらぎ街道
○土岐市土岐津町高山地区(平成23 年 11 月~) 目 的:高山城や下街道高山宿の古い街並み復元を核とした「歴史文化を活か したまちづくり」を進め、観光交流人口の増加を図る。 <ふるさと応援チーム> ○郡上市明宝地区(平成22 年 9 月~平成 25 年 3 月) 目 的:都市住民との交流を行う住民活動、移住定住の推進、特産品開発、観 光交流、農業振興など、それぞれの活動を連携させることにより、人 口流出抑制と経済的循環を図る。 ○関市板取地区(平成23 年 8 月~) 目 的:板取地域における「子ども農山漁村交流プロジェクト事業」を核とし て都市間交流人口の拡大、農業など既存産業のブラッシュアップ(農 業等の6次産業化)などにつなげて地域の活性化を図るとともに、過 疎地域の暮らしを支える仕組みづくりを構築する。 ○関市上之保地区(平成23 年 8 月~) 目 的:上之保地域における人々のくらしに重点を置いた将来ビジョン(上之 保地域振興計画)を策定し、地域の特産品を活かした過疎地域におけ るコミュニティビジネスを構築する。 【自立的まちづくり応援補助金(平成22年度~)】 まちづくり支援チーム・ふるさと応援チーム派遣地区において、地域住民が自ら行 うまちづくり活動に対し、補助金を交付して支援しています。例えば、街並み等の修 景整備、案内看板等設置、まち歩きコースの整備等の事業が対象となります。 <平成24年度修景整備等実施地区>( )内は事業者 御嵩町御嶽宿地区(みたけ地域活性化委員会)、土岐市土岐津町高山地区(高山城 高山宿史跡保存会)、関市上之保地区(上之保ふれあいのまちづくり推進委員会) 御嶽宿(牡丹の植栽) 上之保(三十三観音案内看板)
(3)岐阜県市街地再開発事業補助金(平成13年度~) 市街地再開発事業は、地権者の方々が集まって組織する再開発組合が事業主体とな り、地域の防災機能の向上や土地の高度利用等を通じて、安全で快適な空間を創造する ことを目的として実施され、中心市街地の良好な景観形成に向けて、大きな役割を果た しています。 市街地再開発事業は、多くの人が利用する広場や道路等の施設や駐車場の整備等も含 めた公共性の高い事業であり、県も事業主体である再開発組合を支援しています。 【平成22年度実績】 4地区(問屋町西部南街区、柳ケ瀬通北地区、岐阜駅東地区、大垣駅南街区) 【平成23年度実績】 4地区(問屋町西部南街区、柳ケ瀬通北地区、岐阜駅東地区、大垣駅南街区) 【平成24年度実績】 3地区(問屋町西部南街区、高島屋南地区、大垣駅南街区) 問屋町西部南街区 大垣駅南街区 (4)電線共同溝事業(昭和61年度~) 安全で快適な通行空間の確保、都市災害の防止、都市景観の向上、情報通信ネ ットワークの信頼性の向上、地域活性化等の観点から、道路管理者として無電柱化 すべき路線や、市町村のまちづくりに関連して整備すべき路線については、補助事 業等を活用して無電柱化を推進しています。 無電柱化推進計画では、まちなかの幹線道路の無電柱化を重点的に推進すると ともに、良好な都市環境・住環境の形成や歴史的まちなみの保全等が特に必要な地 区の非幹線道路を含めた面的な整備を実施しました。平成24年度は、無電柱化推 進計画の継続箇所1箇所の整備が完了しました。
第一期 電線類地中化 第二期 〃 第三期 〃 新電線類 地中化計画 無電柱化推 進計画 第二期 〃 S61~H2 H3~H6 H7~H10 H11~H15 H16~H20 H21~H25 計画延長 (km) 7.3 7.91 18.01 27.57 13.14 36.34 年度 路 線 名 箇 所 整備延長(m) H24 県事業 (主)岐阜関ヶ原線 岐阜市徹明通 150 (主):主要地方道 (5)「清流調査隊」による生活排水対策(平成21年度~) 生活排水による河川の汚濁比率の高い流域において、県民自らが河川の状況を認識し、 家庭における生活排水対策の実践や地域住民への普及啓発を行う「清流調査隊」の隊員 (参加者)を公募し、生活排水対策を進めることで、河川への環境負荷を軽減し、水質 の改善を図っています。 中津川清流調査隊の活動状況 杭瀬川清流調査隊の活動状況 (6)県民総参加による河川環境浄化の促進(平成6年度~) 岐阜県の河川管理を効果的に進めるため、地域住民、団体等が 、自発的に行う 除草・河川巡視、清掃等の河川維持管理活動に対して支援しています。 岐阜市早田川の清掃活動
(7)流域一体となった河川清掃の推進(平成24年度~) 流域の環境保全団体、住民、企業、行政等が連携し、流域一体となって行う河川清掃 活動に対し支援を行いました。この清掃活動を通して、河川清掃モデルの確立と県民の 河川環境保全意識の向上を図ります。 平成24年度は、長良川流域において、「長良川流域連携クリーン作戦」を実施した ほか、揖斐川流域において、一斉清掃活動へ向けた連携及び活動準備を行いました。こ れらの活動支援には、「清流の国ぎふ森林・環境税」を活用しています。 <長良川流域連携クリーン作戦> 実 施 日:平成24年12月1日 実施場所:郡上市、岐阜市、海津市・桑名市 参加人数:各会場合計 246 名 回収量:3,258kg(全体) 長良川流域の活動状況(岐阜市) 長良川流域の活動状況(海津市) (8)優れた農村景観の保全(平成10年度~) 農村地域では、過疎化・高齢化等により耕作放棄され荒廃する農地の増加が懸 念されていますが、県民の食料確保や農業や農村が有する多面的機能の発揮のため には、農家だけでなく、地域住民や都市住民、NPO、行政等の協働により農地や 農業用施設を保全する必要があります。そこで、農業・農村の維持・保全に取り組 む活動組織等を支援していくとともに、「農地イキイキ再生週間」を設定し、荒廃 した農地について、再生する取り組みを各地で推進しています。 また、日本の原風景ともいえる棚田の役割や魅力を広く一般にPRするととも に、棚田保全組織の立ち上げ支援や、組織の活動に対する支援を行い、優れた農村 風景の保全を図っていきます。 【平成24年度の取組み】 (農地・水保全管理支払事業) 食料の安定供給や県土保全などの公益的機能を担う「農地・農業用水等」 の資源について、農業者のみならず地域住民なども参画し地域が一体となっ て保全管理する共同活動について支援しています。
活動組織数:396組織(35市町村) 保全されている農地面積:21,374ha 草刈り活動(大野町) 景観保全活動(富加町) (中山間地域等直接支払制度) 中山間地域では、過疎化・高齢化等が県内でも特に進行しており、耕作放 棄地の増加が懸念されています。このため、中山間地域において農業生産の 維持を図りながら、農地を保全し多面的機能を確保するために行う共同活動 について支援しています。 集落協定数:898協定(23市町村) 保全されている農地面積:9,033ha (農地イキイキ再生週間) 耕作放棄地の解消・再生の必要性を広く県民の方に啓発する運動として、 毎年11月に「農地イキイキ再生週間」を設定し、県内各地で荒廃してしま った農地の再生に重点的に取り組みました。 参加者:延べ218人(地域農業者・住民、企業、行政等) 活動面積:約4ha 農地再生活動(郡上市) (保全ネットワーク推進事業) 平成20年度に「ぎふの棚田21選」として、19地区の棚田を認定しま した。この「ぎふの棚田21選」を県民の方に知っていただき、棚田が持つ
原風景や魅力を体験していただくためパンフレットの配布や県内各地で県民 参加型イベントである「ぎふ水土里の展示会」を開催し、棚田保全の重要性に ついて広く普及啓発しました。 ぎふの棚田21選パンフレット ぎふ水土里の展示会における啓発状況 (保全活動推進事業) 地域住民をはじめ、地域外住民や行政が協働して棚田の保全活動を行うと ともに、棚田保全組織の立ち上げを支援しました。 三ヶ村棚田での用水路保全活動(郡上市) (保全活動支援事業) 県に登録を行った棚田保全組織に対し、保全活動に資する資機材等経費を 補助することで、地域住民が主体となり自発的・継続的な棚田保全活動を推 進しました。 小川棚田の石積補修作業(下呂市) 貝原棚田の営農体験活動(揖斐川町)
(9)快適なふるさとづくり事業(平成7年度~) 国庫補助または県単補助の農業生産基盤整備事業により整備された農業用の水 路やため池について、景観・親水等に配慮した整備を行い、快適でうるおいのある 農村環境づくりに寄与します。 【平成20年度実績】 1地区(羽島市) 事業費21,030 千円(補助金 7,010 千円) 整備内容:歩道等 1 式 【平成23年度実績】 1地区(羽島市) 事業費17,144 千円(補助金 5,714 千円) 整備内容:歩道、植栽等 1 式 【平成24年度実績】 2地区(揖斐川町) 事業費 6,529 千円(補助金 2,176 千円) 整備内容:集落排水路、集景施設 1 式 【制度概要】 事業主体:市町村、土地改良区等 県費負担:1/3 採択基準:原則として農業振興地域内 :国庫補助又は県単補助の農業生産基盤整備事業より整備される土地改 良施設に付帯するもの :事業費 1,000 千円以上 (10)県営農村環境整備事業(平成8年度~) 農業用の水路やため池を対象に、自然環境や農村景観等の保全、親水機能の発 揮等多面的な整備を実施し、地域住民への憩いと安らぎの空間を提供しています。 【整備内容】 ・羽島用水(各務原市、岐南町、笠松町、岐阜市、羽島市) 親水施設(せせらぎ水路)、管理道路(遊歩道)等 1式 羽島用水のパイプライン整備
(11)重要伝統的建造物群保存地区保存事業(昭和51年度~) 昭和50年の文化財保護法の改正によって伝統的建造物群 保存地区の制度が発 足し、城下町、宿場町、門前町等全国各地に残る歴史的な集落、まちなみの保存が 図られるようになりました。市町村は、都市計画または条例により伝統的建造物群 保存地区を定め、国はその中から価値の高いものを重要伝統的建造物群保存地区と して選定し、財政的な援助を行っています。 重要伝統的建造物群保存地区については、市町村が条例で保存地区の現状を変 更する行為の規制等の措置を定め保護を図っており、文化庁や県教育委員会は当該 市町村が行う保存事業や保護措置に対して指導助言を行っています。 また、重要伝統的建造物群保存地区は主に木造の建築 物で構成されており、防 災、特に火災に対する対策が必要なため、市町村は景観に配慮した防災施設等の整 備事業を計画的に進めています。これについても、文化庁や県教育委員会は、市町 村に対し指導助言を行っています。 平成24年12月28日、郡上市郡上八幡北町伝統的建造物群保存地区が、新 たに選定され、今後、保存修理等の実施を予定しています。 平成25年3月末現在、県内で重要伝統的建造物群保存地区に選定されている 地区は、5市村で6地区となっています。 暗渠化した用水路 (各務原市前渡東町地内) 暗渠※化した用水路上部に親水施設(せせ らぎ水路)、管理道(遊歩道)、植栽等を実 施しています。 各務原市「水と緑の回廊計画」に基づき、 学識経験者や地元住民の意見を参考に詳細 計画を策定しています。 ※暗渠…地中に埋設された河川や水路のこと A S 1:1.5 ▽3554 ▽34.47 1:1.5 施 工 境 界 線 2180 30 0 3600 66 00 3 00 197 0 用 地 境 界
【重要伝統的建造物群保存地区の保存事業内容について(平成24年度までの事業)】 重要伝統的建造 物群保存地区 面 積 指定年月日 事業内容 地区の写真 白川村荻町伝統 的建造物群保存 地区 45.6ha S51.9.4 選定 ・伝統的建造物の保存修理 (茅葺き屋根の葺替え・屋 根、壁面等の修理) ・非伝統的建造物の修景 (屋根、壁面等の修理) ・防災施設の新設、修理 高山市三町伝統 的建造物群保存 地区 4.4ha S54.2.3 選定 ・伝統的建造物の保存修理 (屋根、壁面等の修理) ・非伝統的建造物の修景 (屋根、壁面等の修理) ・防災施設の新設、修理 恵那市岩村町本 通り伝統的建造 物群保存地区 14.6ha H10.4.1 選定 ・伝統的建造物の保存修理 (屋根、壁面等の修理) ・非伝統的建造物の修景 (屋根、壁面等の修理) ・防災施設の新設、修理 美濃市美濃町伝 統的建造物群保 存地区 9.3ha H11.5.13 選定 ・伝統的建造物の保存修理 (屋根、壁面等の修理) ・非伝統的建造物の修景 (屋根、壁面等の修理) ・防災施設の新設、修理 高山市下二之町 大新町伝統的建 造物群保存地区 6.6ha H16.7.6 選定 ・伝統的建造物の保存修理 (屋根、壁面等の修理) ・非伝統的建造物の修景 (屋根、壁面等の修理) ・防災施設の新設、修理 郡上市郡上八幡 北町伝統的建造 物群保存地区 14.1ha H24.12.28 選定 ・伝統的建造物群保存地区 保存対策調査 ・H25 より保存修理等の実 施
(12)耕作放棄地を活用した和牛などの放牧推進(平成19年度~) 飛騨牛の増頭を図るとともに、耕作放棄地等を放牧地として有効活用すること により、農地景観保全、鳥獣害防止に資することを目的としています。 放牧に必要な電気牧柵、水飲み施設等の整備を行う市町村や営農集団に対して 助成しています。 【直近の事業実績】 平成19年度 1団体(0.45ha)耕種農家2戸、畜産農家1戸 平成20年度 1団体(1.13ha)耕種農家6戸、畜産農家1戸 平成21年度 各農林事務所に貸出用の簡易放牧資材「放牧お試しセット」 を配備 本巣市根尾能郷(H19 年度) 放牧お試しセット一式 平成22年度 飛騨市神岡町打保地内展示 0.8ha 放牧牛の脱柵防止用の高張力鋼線を用いた電気牧柵の実証展示を 実施 平成23年度 加茂郡白川町三川地内展示 0.8ha(めん羊放牧) 平成24年度 瑞浪市日吉地内展示 0.5ha (和牛放牧) 平成24年度の放牧状況
(13)国体・大会会場等花かざり推進(平成23年度、平成24年度) 「ぎふ清流国体・ぎふ清流大会」を控え、競技会場や周辺道路などに花かざり を実施し、景観形成に寄与しました。また、花かざり作業には、多くの方々にボ ランティアとして参加いただきました。 (国)248 号線(可児市)周辺道路 一般県道岐阜羽島線(羽島市)周辺道路 国体メイン会場 (岐阜メモリアルセンター・サンサンデッキ) 国体メイン会場 (岐阜メモリアルセンター・水泳場付近)