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初 め て の 参 与 観 察 2017年 度 「社会人類学演習1【」の学生 レポー ト集 深 山 直子

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人 文 学 報No.514‑2(社 会 人 類 学 分 野ll) 首 都 大 学 東 京 人 文 科 学 研 究 科 、2018.3

99

初 め て の 参 与 観 察

2017年 度 「社会人類学演習1【」の学生 レポー ト集

深 山 直子

1は じ め に

社 会 人類 学 演 習1[」(田 沼 幸 子 ・深 山 直 子 担 当)は 、 社 会 人 類 学 分 野 の 学 部3年 生 を主 た る対 象 と した通 年 科 目で あ る。 フ ィー ル ドワー ク を実 践 し、 そ れ を民 族 誌 と し て表 現 す る ため に必 要 な基 本 的 知 識 ・技 法 を学 ぶ こ とを 目的 と して い る。 この 科 目の 最 初 の 課 題 と して 、 学 生 が 完 成 させ た 参 与 観 察 の レ ポ ー ト12本 を、 か れ らの許 可 を 得 た う えで 、 で きるだ け教 員 が 手 を加 え る こ とな くこ こ に 資料 と して掲 載 す る。

学 生 は第2回 目の 授 業 に お い て 、 まず 『山谷 ブ ル ー ス』の 一 部 を読 ん で きた う え で 、 フ ィー ル ドワー ク とい う調 査 方 法 の 意 味 や 困 難 に つ い て話 し合 っ た[フ ァ ウ ラー 2002]。 続 け て 、講 義 を通 じて フ ィ ー ル ドワ ー ク及 び参 与 観 察 の概 要 に つ い て学 ん だ。

第3回 目の 授 業 で は、 フ ィ ー ル ドワ ー ク の技 法 を記 した 文献 か ら、参 与 観 察 に関 す る 部 分 を読 ん で きた う えで 、 そ の ポ イ ン トを確 認 した[谷 ・芦 田2009、 佐 藤2002]。

そ して 、 各 学 生 が 参 与 観 察 の 具 体 的 な 計 画 を披 露 し、現 実 可 能 性 や リス ク につ い て検 討 した。 学 生 は そ の後 の2週 間 の 問 に、 参 与 観 察 の実 施 と レポ ー トの作 成 とい う課 題 を こ な し、第4回 目の授 業 で は 、各 学 生 が レポ ー トを基 にそ の 成 果 を口頭 で発 表 した。

教 員 は 課 題 を提 示 す る際 に、 参 与 観 察 に 関 して 、① ひ とつ の 空 間 にお い て30分 以 上 実 施 す る、 ② メモ 帳 と筆 記 用 具 、 あ る い は ス マ ー トフ ォ ンの メ モ用 ア プ リ ケー シ ョン の み を用 い て現 場 で の メモ を と る(写 真 ・動 画 ・音 声 の 撮 影 は しな い)、 とい う こ と を条 件 と した 。 さ ら に メモ と記 憶 に 基 づ い て レポ ー トを作 成 す る際 に は、 以 下 を注 意 点 と して 挙 げ た 。

・正 確 な 日時 ・場 所 情 報 を含 む こ と

・時 間 と空 間 、双方 に関する情報 を含む こと

・客 観 的 情 報 と主 観 的 情 報 を書 き分 け る こ と

・主 観 的 情 報 に は、 そ の 根 拠 とな る情 報 を記 す こ と

・傭 轍 的 ・大 局 的 情 報 と、 よ り焦 点 を絞 っ た情 報 を含 む こ と

・文 字 と図 表 の 双 方 を用 い る こ と

本 課 題 の 主 た る意 図 は 、 フ ィー ル ドワー クの 第一 歩 と して 、過 度 な知 識 や 先 入 観 を 持 た ない ま ま、 参 与 観 察 とそ の 文 字 化 ・図 表化 に挑 戦 し、 そ の難 しさや 奥 深 さ、 お も しろ さ を体 感 して も ら う こ とに あ っ た 。特 に レポ ー トにつ い て は、 注 意 点 を守 り、 か

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100 初 めて の参与 観 察 一2017年 度 「社 会 人類学 演習H」 の学 生 レポ ー ト集 一

つ 他 人 が 理解 で きる よ うな もの で あれ ば、 そ の 他 の 点 に 関 して は 自 由 で構 わ ない こ と を強 調 した 。 な お 、 か れ らが 描 い た図 の う ち、 画 質 が掲 載 に そ ぐわ な い もの は、 や む を得 ず 省 略 して い る 。掲 載 の順 番 は、 名 前 の 五 十 音順 と して お り、 山岸 のみ 大 学 院 前 期 課 程 の1年 生 、 他11名 は学 部3年 生 で あ る 。

II学 生 レ ポ ー ト集

1駅 の ホ ー ム を観 る 観 察 者:岩 島 由季 レポ ー ト

場 所:埼 玉 県 さい た ま市JR大 宮 駅 埼 京 線20番 線 ホ ー ム4号 車 付 近(地 下 に ホ ー ム が あ り、薄暗 く、照 明は白色灯。涼 しめ)

状 況 そ の1:17:27発 各 駅 停 車 新 宿 行 き(停 車 駅 は埼 玉 北 部 の 各 駅 と赤 羽 、 十 条 、 板 橋 、 新 宿)の 発 着 前 後 。 新 宿 まで 行 くの に快 速 よ り10分 ほ ど長 くな る の で、 埼 玉 県 内 の 駅 に用 が あ る利 用 者 が多 い(戸 田、 北 戸 田 、 武蔵 浦 和 な どで よ く降 りる)。

人 物 を中 心 とす る観 察結 果 そ の!:

① 女 性 、 身長170セ ンチ くらい 、 細 身 、 こげ 茶 色 の 髪 を ポニ ー テ ー ル、 茶 色 の ガ ウ ン(生 地 は 薄 目)、 紺 色 の デ ニ ムパ ンッ 、黒 の ス ニ ー カ ー 、 黒 の 布 製 リュ ッ ク を足 の 間 に 置 く。17:20に 並 ぶ 。 電 車 を待 つ 間 は片 手 で ス マ ホ を持 ち うつ む き ぎみ で ほ と ん ど動 か ない 。 「ま もな く列 車 が 参 ります 」の ア ナ ウ ンス が 入 る とガ ウ ンの裾 を払 う 仕 草 が み られ た 。 電 車 が 目の前 に現 れ て も反 応 な し。 完 全 に停 車 して か ら リュ ック を 持 つ 。 ス タ イ リ ッ シュ な社 会 人 も し くは学 生 とい う印 象 を受 け た 。 マ イ ペ ー ス な 人物 か?

② 女 性 、 身長160セ ンチ く らい、 中 肉 中背 、 黒 髪 で 方 あ た りま で の ス トレー ト、細 め の楕 円 形 の メ ガ ネ 、 化 粧 は薄 目(も し くは して い な い?)、 灰 色 チ ェ ッ クの 襟 付 き 半 袖 ブ ラ ウ ス、 薄 い水 色 の デ ニ ムパ ン ツ(膝 か ら少 し下 ま で の 丈)、 わ ら編 み の 夏 物

のサ ンダ ル(ヒ ー ル は5セ ンチ くらい)、黒 い角 ば った リ ュ ッ ク(亀 の 甲羅 み たい な形) に大 き な ミニ ー ち ゃ ん の ス トラ ップ(ぬ い ぐ るみ く らい の 大 き さ)。 左 手 に濃 い 目の 灰 色 パ ー カ ー を持 つ 、 右 手 に は何 も待 っ て い な か っ た。 待 って い る間 は 向 か い側 に あ る ホ ー ム を見 て い た 。 アナ ウ ンス が 鳴 る と片 足 を少 し曲 げ、 首 を左 右 に振 る仕 草 が み られ た。 電 車 が 来 る とそ ち ら を少 し見 て 、 ま っす ぐに立 ち、 パ ー カー を持 ち 直 した。

③ 男 性 、170セ ンチ 後 半 、細 身 とい うか細 マ ッチ ョ、黒 髪 短 髪(刈 り上 げ)、 黒 い つ ば付 きの キ ャ ップ をつ ば が 後 ろ に な る よ うに か ぶ る 、肌 は こ げ茶 色 に 日焼 け 、 白 い 半 そ でTシ ャ ッ と黒 の ハ ー フパ ン ツ、 くる ぶ しソ ック ス とナ イ キの 靴 裏 が 枝 豆 色 の ス ニ ー カ ー。 黒 く四角 い リュ ッ ク を腰 当 た りの位 置 まで 下 げ て 背 負 って い た 。右 手 に 「爽 健 美 茶 」、 左 手 に ス マ ホ 、 イヤ ホ ン を して い た。 待 っ て い る間 は あ た りを見 回 す 。 ス マ ホ を見 なが ら体 重 をか け る足 を交 互 に か え 、足 を組 ん だ り してい た 。 また 列 の 線 か

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初 め ての 参与 観察 一2017年 度 「社 会人 類学 演習1」 の学 生 レポ ー ト集 一 101

らは み 出す く らい に大 股 に足 を 開い た り して い た 。 イ ヤ ホ ン を して い る た めか アナ ウ ンスが 鳴 っ て も特 に反 応 を示 さ なか った 。 電 車 が 来 て もス マ ホ の画 面 を見 てお り、 ド アが 開 き、 ① の女 性 が 進 み 始 め た と こ ろで 顔 を上 げ 電車 内 に入 っ て い っ た。 焼 けた 肌 か らス ポ ー ッ をや って い て 健 康 的 、待 つ 問 の動 きの多 さか らす こ し落 ち着 きが ない 学 生 、 とい う印 象 を受 けた 。

④ 女 性 、 身長160セ ンチ 前 後 、 中 肉 中背 、 か ら し色 の フ レア袖 の シ ャ ツ、水 色 の ワ イ ドデ ニ ムパ ンッ 、腰 に は濃 い茶 色 で 革 製 の サ ッ シ ュベ ル ト、 靴 は黒 の パ ン プス(ヒ ー ル は あ ま り高 くな い、1、2セ ンチ くら い)。 髪 色 は 黒 で ポ ニ ー テ ー ル の結 び 目に 金 属 製 の 髪 留 め が つ け られ て い た 。 イ ヤ ホ ンを して い た。 持 ち物 は膝 よ り上 くらい の 高 さ の キ ャ リー ケ ー ス(ハ ー ト柄?)、 そ の う え に下 が オ レ ン ジ色 の皮 で 上 は ク リー ム 色 の 布 製 の ハ ン ドバ ッ グ(A4は ぎ りぎ り入 らな い くらい の大 き さ)。 濃 い茶 色 の 革製 の リ ュ ック を背 負 っ て い た 。17:26ご ろ(列 車 到 着 の 直 前)に 並 ん だ。 位 置 は③ の男 性 の足 を避 け て か線 か ら全 く外 れ た とこ ろ で、 ② の女 性 か ら も少 し離 れ て い た 。並 ぶ 直前 に列 をの ぞ き込 む よ うな仕 草 が み られ た。 並 んだ 直 後 に後 ろ を振 り返 り、 リュ ッ ク を一 度 方 か ら外 し 自分 の 前 にず ら した 。 そ の あ と リュ ッ ク を背 負 い 直 した(何 か 、 リュ ッ クの 口が 開 い て い ない か を確 認 した よ う に見 え た)。 そ れ を した あ と は手 元 の ス マ ホ に 目 を 向 け た 。 電 車 が 現 れ る とあ た り(後 ろ まで は 見 て い ない)を 見 回 し、さ らに列 の線 か ら離 れ る よ うに右 にず れ た 。GWに 旅 行 に い っ て きた帰 りの学 生 とい う 印象 を受 け た。

状 況 そ の2:17二33発 快 速 新 宿 行 きの発 着 前 後 。17:28ご ろ① ② ③ が 共 に並 ぶ 。 ① は列 の線 を踏 む く らい に左 に寄 って い た 。 電 車 が 到 着 し始 め る と、① ② ③ は と もに斜 め右 を 向 い た。 ① ② ③ は夫 婦 とそ の 子 供 で あ り、GWに 外 出 した帰 り、 も し くは行 き とい う印 象 を受 け た。な お 、33分 以 降 は 回送 電 車 で あ りホ ー ムで 待 つ 人 が い な か っ た 。 人 物 を 中心 とす る観 察 結 果 そ の2:

① 女 性 、150セ ンチ 後 半 、少 々小 太 り、 黒 髪 、 前 髪 もま とめ て ポ ニ ー テ ー ル に ま と め て い た、 化 粧 は うす め 、 黒 の 半 袖Tシ ャッ 、 黒 っ ぽ い ひ ざ下 丈 の ス カ ー ト。 赤 い チ ェ ックの シ ャ ツ を腰 に巻 い て い た 。 少 し色 あせ た灰 色 の ニ ュ ーバ ラ ンスの ス ニ ー カー を着 用 、 ロ ゴ付 きの 黒 い トー トバ ッ ク を右 肩 に下 げ て い た。 列 に並 ぶ と、 ② の 男 性 と 話 しなが らス マ ホ を操 作 し始 め る 。

② 男 性 、170セ ンチ く らい 、 中 肉 中背 、黒 髪 の 短 髪 、 前 髪 か らて っぺ ん ま で の 髪 が 上 を 向 い て い る(は ね て い る?)、 ち ょび 髭 、 背 中 に 白 で 鳳 鳳?の イ ラス トが 描 か れ た 黒 の 布 製 長 袖 ジ ャケ ッ ト(冬 用 ほ どに厚 くは ない)、 紺 色 の デ ニ ムパ ンツ(ゆ るめ)、

黒 い シ ョル ダ ーバ ッ グ を左 肩 か ら腰 当 た りまで 下 げて い る、 黒 い ス ニ ー カー を着 用 。

① の 女性 が ス マ ホ を操 作 し始 め る と画 面 を凝 視 した。

③ 女 性 、130セ ンチ くらい 、 細 身、 小 学 校 中学 年 くらい 、 肌 は 白 くは な い 、黒 髪 で ポ ニ ー テ ー ル 、 ピ ン クの リボ ンの髪 飾 り、黄 緑 の柄 と ピ ン クの ふ ちの サ ン グ ラス を着

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102 初 め ての参 与観 察 一2017年 度 「社 会 入類 学演 習II」の学生 レポー ト集 一

用 、 白地 に黒 の ボー ダー の 半袖 シ ャツ 、 ウエ ス トに黒 い リボ ンが つ い た フ リル の ミニ ス カ ー トを 着用 、 薄 ピ ンク の ス ニ ー カー 。17:30ご ろ① ② か ら少 し離 れ 、5メ ー トル く らい の 範 囲 を 歩 き 回 る。 ③ が 離 れ て も① ② は話 し続 け る。17:31ご ろ③ は① の 前 に で て 、② が① と話 しな が ら左 手 を肩 か ら腹 部 まで の 範 囲 で3.4回 ふ る。17:33ご ア ナ ウ ンスが 鳴 って も特 に動作 は 変 わ らな か っ た。

ま とめ:

観 察 して い た列 だ けで な く全体 の列 を通 して ス ー ッ姿 の 人 は ほ とん ど見 られ な か っ た 。休 日を利 用 して外 出す る人 が 多 い の か も しれ な い。

反省 点 と して 、観 察 してい る こ と を気 づ か れ な い よ うにす る ため 対 象 か ら一 定 の距 離 を保 っ て い たが 、対 象 が 動 き ま わ る と 目そ して メ モが 追 い付 か なか った こ とが挙 げ られ る。 ま た 後 ろか ら観 察 して い た た め 表 情 が 見 えづ ら く会 話 も聞 き取 りづ らか っ た 。 一 人 の行 動 に注 目す る と、 ほか の 対 象 者 の動 き を見 落 と しや す い 。

そ の 反 面 、離 れ た場 所 で観 察 してい たの で 、全 体 的 、 同時 的 な うご きを客 観 的 に 観 察 で きた と思 う。 また観 察 して い る こ と に気 づ か れ に くか っ た。

2喫 茶 店 を観 る 観 察 者:王 蓉 果

日 時:2016年5月7日(土)17:30〜18:30 場 所:町 田 の 喫 茶 店S

時 系 列 な 流 れ:

私の行動 時間 観察対象

入店&注 文 17:30 (1)男 性 店 員A、 女 性 店員A

着席 17:40

(1)隣 の 席 に 座 る 男 女 (2)男 子 学 生A・B・C (3)カ ウ ン タ ー に 座 る 女 性A

(4)男 性 店 員A、 女 性 店 員A・B、 ペ ッ パ ー 君

退席 18:30 (1)女 性 店 員A、 女 性 店 員B

入 店&注 文1の 観 察 結 果:

私 が入 店 す る。男 性 店 員Aは10代 後 半 、黒 髪 の短 髪 、黒 の制 服 、170cm程 度 の背 丈 、

研 修 中」の札 を胸 につ け て い る。 女 性 店 員Aは20代 前 半 、 暗 め の 茶 髪 に低 め の ポ ニ ー テ ー ル 、薄茶 の制服、「後根」とい うネームプ レー トを胸 につ けてい る。

店 内 で 高校 生 や大 学 生 が 勉 強 を して い る光 景 が 見 え る 。 ケ ー キ を食 べ よ う と ウ ィ ン ドウケ ー ス を 眺 め る。 現 金 が 財 布 にい くら入 って い る か 見 る 。現 金 を持 ち合 わせ て い なか った の で ク レジ ッ トカ ー ドが 使 え るか 確 認 す るた め に レジ を覗 くが 、 ク レ ジ ッ ト

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初 めて の参与 観 察 一2017年 度 「社 会 人類学 演 習 ■」の学生 レポー ト集 一 103

対 応 の 機 会 が 見 当 た ら な か っ た 為 、 諦 め る 。 あ ん こ ギ ッ フ ェ リ が220円 と い う の が 目 に つ き 、そ れ に 決 め る 。カ ウ ン タ ー に は 男 性 店 員Aと 女 性 店 員Aの2人 。男 性 店 員A「 ら っ し ゃ い ま せ 」私 「あ ん こ ギ ッ フ ェ リ と ア イ ス コ ー ヒ ーSサ イ ズ で 。」そ う 言 う と 男 性 店 員A「 あ ん こ ギ ッ フ ェ リ と ナ イ ス コ ー ヒ ーSサ イ ズ は い り ま す 」 と 抑 揚 の あ る 話 し方 が と あ る テ ー マ パ ー ク の ス タ ッ フ の よ う な 口 調 で カ ウ ン タ ー に い る 女 性 店 員Aに 指 示 を す る 。 男 性 店 員Aは 研 修 中 の 札 を付 け て い た 。 女 性 店 員Aは 私 が 中 学 の 頃 何 度 も シ ン グ ル ス の 試 合 を し た 相 手 だ っ た 気 が す る 。 そ う 思 っ て い る う ち に 、 男 性 店 員A

「ポ イ ン トカ ー ドは お 持 ち で す か?」 私 「無 く し て し ま っ た の で く だ さ い 。」 ポ イ ン ト カ ー ドを 受 け 取 り 、 女 性 店 員Aが コ ー ヒ ー と あ ん こ ギ ッ フ ェ リ を お 盆 に 乗 せ て 「ご ゆ っ く り ど う ぞ 」 と カ ウ ン タ ー 越 し に 差 し 出 す 。 私 は 勇 気 が な く ま た 彼 女 に 話 しか け ら れ ず に 奥 の ソ フ ァ 席 に 向 か う 。 し か し 、 テ ー ブ ル カ ウ ン タ ー の 人 た ち を 観 察 す る た め に 席 を 移 動 し、 コ ー ヒ ー を 飲 み な が ら観 察 を始 め る 。

【着 席 】の 観 察 結 果

①1組 目 の 客 の 際

隣 の 席 に 座 る 男 性 は30代 前 半 、黒 髪 の 短 髪 、ス ラ ッ ク ス の 裾 が 擦 れ て ほ つ れ て お り 、 ハ イ カ ッ トの 革 靴 。 前 の 席 に 座 る 女 性 は20代 後 半 、 黒 髪 ス ト レ ー トで ミ デ ィ ァ ム ロ

ン グ ヘ ア 、 水 色 の カ ー デ ィ ガ ン に 花 柄 の 紺 色 の ス カ ー ト。

女 性 が 「そ の 靴 お し ゃ れ で す ね 」 と 、 男 性 の ハ イ カ ッ トの 革 靴 を 褒 め る 。 「お 似 合 い で す 」、 そ れ に 対 し て 男 性 が 「水 色 似 合 っ て る 」、 女 性 「こ れ か ら 水 色 しか 着 な い か も 」

と照 れ 臭 そ う に 笑 顔 で 答 え る 。 そ し て 女 性 は ポ ー チ を 持 ち 、 トイ レ に 向 か う 。 そ の 間 、 男 性 は 足 を 組 み 、 顎 を 手 で 触 り な が ら待 つ 。 そ の 後 、 女 性 が 席 に 戻 っ て き て 、 少 し会 話 を 続 け た 後 、 退 店 。

②2組 目 の 客 の 際

カ ウ ン タ ー に 座 る 男 性Aは 大 学 生(19〜21歳)く ら い 、黒 髪 の 短 髪 、黒 色 の ト ッ プ ス 。 3人 の 中 で 一 番 体 つ き が 良 い 。 イ ヤ ホ ン を つ け て い る 。 カ ウ ン タ ー に 座 る 男 性Bは 大 学 生 く ら い 、 茶 髪 の 短 髪 、 赤 色 の ト ッ プ ス 。 カ ウ ン タ ー に 座 る 男 性Cは 、 大 学 生 く

ら い 、 黒 髪 の 短 髪 、 眼 鏡 、 細 身 。

両 隣 に 座 っ て い る 男 性A、BがPC使 い 、 作 業 を 進 め て い る(課 題 だ と 思 わ れ る)。B の 隣iに座 っ て い るCは 英 語 の 教 材 を 広 げ 、 勉 強 を し て い る 。AがBに 話 しか け る とC

も そ の 話 に 入 っ て い く こ とが 何 度 か 見 ら れ る 。 三 人 は 勉 強 を す る た め に 集 ま っ て い る よ う だ が 、 お し ゃべ りが 多 く 、 作 業 効 率 が 悪 い よ う に 見 え た 。

③3組 目 の 客 の 際

カ ウ ン ダ ー に 座 る 女 性Aは20歳 ぐ ら い 、 茶 髪 ミデ ィ ア ム ロ ン グ 、 デ ニ ム を 履 い た ラ フ な 格 好 。

PCを 使 用 し て 作 業 を 行 っ て い る 。 机 の 側 面 に 設 置 さ れ た コ ン セ ン ト を 使 用 し て ス マ ー ト フ ォ ン を 充 電 し て い る 。PC作 業 の 途 中 で ス マ ー トフ ォ ン を 手 に し て 、 二 回 シ

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104 初 め ての参 与観 察 一2017年 度 「社会 人類 学演 習1[」の学生 レポー ト集 一

ヤ ッタ ー音 が 聞 こ え る。 そ の後 、PC操 作 を止 め 、 ス マ ー トフ ォ ン を操作 し始 め る。5 分 程 度 経 過 した の ち、荷 物 を ま とめ退 店 。

④4組 目の 客 の 際

ペ ッパ ー 君 は、 感 情 認 識 ヒ ュー マ ノ イ ドロ ボ ッ ト、 一 歳 ぐ らい(1年 前 ぐらい に店 に 設 置)、120cm程 度 、 白 い ボ デ ィ に輝 く瞳 。 女 性 店 員Bは 、20代 後 半 、 黒 髪 短 髪 、 薄 茶 の制 服 、 女 性 店 員Aよ り小 柄 。

男 性 店 員Aと 女 性 店 員Aは 楽 しそ うに会 話 を して い る。 そ の後 、 女 性 店 員Aが 客 席 の テ ー ブ ル を拭 きにい く。そ の 時 、男 性 店 員A「 しば ら く清 掃 を して い な い や」 と言 う。

女 性 店 員Aは 、 お 客 さん の 座 っ て い な い席 の テ ー ブ ル を拭 い て 回 り、 そ の後 掃 き掃 除 を始 め る。 そ の時 、 ち ょう ど後 ろ にい た ペ ッパ ー君 が 何 か を しゃべ りか け た が 、女 性 店員Aは 作 業 を続 け、 掃 除 を終 え て レジ カ ウ ンタ ー に入 る。

ペ ッパ ー君 が 「18時で す よ〜」 と発 す る。 す る と、女 性 店 員Bが ス タ ッフ ル ー ム か ら レジ カ ウ ン ター に入 っ て きて 、女 性 店 員Aと 会 話 を始 め る、 女 性 店 員Bの 声 が 大 き く、 店 内 に響 い た 。男 性 店員Aが 女 性 店 員Bに レジ カ ウ ン タ ー にお い て 入 金 出 金 の 誤 差 が ない こ と を伝 え 、 引継 ぎを行 う。 そ して 、 男 性 店 員Aは ス タ ッフ ル ー ム戻 って い っ た。 しか し、1分 も しな い う ち に 「タ ンマ1」 と言 い な が ら レ ジ カ ウ ンタ ー に戻 り、

水 を持 って再 度 ス タ ッ フル ー ム に戻 って い った 。

18:10頃 に新 規 の お 客 さん が4組 訪 れ 、店 員 が 忙 しそ う に動 き出す 。 そ の 後 、 一 旦 落 ち着 い た タ イ ミ ン グで 女性 店 員Bは 何 度 か 咳 を した 。 しば ら く して、 ス ー ツ に着 替 え た男 性 店 員Aが 喫 煙 ル ー ム か ら出 て きて 、「お 疲 れ さ ま です 」と女 性 店 員A・Bに きな声 で 挨 拶 を して 、 店 を 出 て い く。 こ の時 、 私 は ス ー ツ に着 替 え る前 の風 貌 が10 代 を思 わせ る もの だ った為 、 喫煙 とス ー ツ姿 に驚 い た 。

退 店】の観 察 結 果:

私 は一 通 り観 察 を終 え、荷 物 を ま とめ始 め る。 お 盆 に飲 み 終 え た コー ヒー グ ラ ス と お皿 を のせ 、 返 却 口 に置 くと、女 性 店 員B「 恐 れ 入 ります 。」そ して 私 は 出 口へ 向 か い 退店 。

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初 めて の参与 観 察 一2017年 度 「社 会 人類学 演習 ■」の学 生 レポ ー ト集 一 105

店 内 図】

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3神 社 を観 る 観 察 者:木 村 緋 香 里

日 時:2017年4月30日(日)11:42〜12:30

場 所:神 奈 川 県 鎌 倉 市 佐 助2‑22‑12佐 助 稲 荷 神 社 境 内 の 様 子:

7

植 物 と並 び 立 つ47基 の朱 の 鳥 居 、 そ して多 くの の ぼ り旗 に 囲 まれ た狭 い 上 り階 段 の参 道 の先 に 、佐 助 稲 荷 神 社 は あ る。 段 は半 ば まで 緩 や か だ が坂 自体 が急 な の か 、 ロ ー ドバ イ ク を抱 えて 息 を切 ら しなが ら上 っ て い たバ イ ク ウ ェ ア に 身 を包 ん だ 男性3人 組 が 、 途 中 で 断念 して ロ ー ドバ イ ク を置 きに来 た 道 を戻 って い っ た 。

参 道 を登 り切 る と、 参 道 の両 脇 に春 属 の狐 像 が1体 ず つ い る。 狐 は 向 か っ て左 手 の もの は巻 物 を、右 手 の もの は宝 珠 を くわ え てい る。 右 の 狐 の 奥 に は 手水 舎 が あ り、水 を湛 えた 手 水 鉢 に は柄 杓 が2本 備 え られ て い た。 手 水 舎 で 身 を清 め る と、 正 面 に は一 回 り大 き な石 の鳥 居 が1基 あ っ て、 鳥 居 を く ぐる と、 装 飾 は な いが 陶器 の狐 が足 元 に 並 べ られ た 木 造 の拝 殿 が あ る 。社 に は鈴 が ない 。 拝 殿 の 右 には 大 き くて 苔 む した 、多

くの狐 が 乗 せ られ て い る ごつ ごつ と した岩 が あ る。

拝 殿 に ご挨拶 を済 ませ 、左 へ 進 む 。 ひ ざ丈 程 度 の祠 が 並 ぶ 先 に幅 広 な が らや や急 な 階 段 、 そ の 上 に1基 の 石 の 鳥 居 が あ り、 そ の 先 の右 側 に苔 む した古 い稲 荷 の祠 が 群 が っ てい て 、左 側 は草 が 生 い 茂 って い る 。 そ の ま ま カ ー ブ を描 く階 殺 を進 む と、 朱 の 鳥 居 と小 さ な狐 の 陶 器 が あ ち ら こ ち ら に置 か れ た御 塚 と呼 ば れ る岩 場 が あ り、左 は ハ イ キ ング コー ス に続 く山 道 、 右 へ 進 め ば 本 殿 が あ る 。 本 殿 に は平 成28年 に奉 納 さ れ た

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106 初 めて の参与 観察 一2017年 度 「杜 会人 類学演 習 ■」の学 生 レポ ー ト集 一

真 新 しい 朱 の 鳥 居 が あ り、絵 馬 の 沢 山 か か った 腰 ほ どの高 さの柵 、 そ の前 に奏 銭 箱 、 そ して そ の奥 に本 殿 が 鎮 座 して い る。 奏銭 箱 の両 脇 に あ る棚 と本 殿 は陶 器 の 狐 で埋 め 尽 く され て お り、 柵 の 手 前 に まで あ ふ れ て い る 。

本殿 の 前 の 階 段 を下 る と後 ろ を ぐる りと回 っ た形 で 拝 殿 の横 か ら出 る こ と に な り、

左 斜 め前 にベ ンチ が5脚 と社 務 所 が あ る 。社 務 所 の側 面 に は 冷茶 の 入 っ た ウ ォー ター ジ ャ グ と紙 コ ップが 設 置 さ れ て い て 、 そ の横 に 透 明 な小 さい 箱 と、 お茶 を飲 む 人 へ

志 」を求 め る 張 り紙 が あ る 。 更 に社 務 所 の奥 に は 澄 ん だ水 の溜 ま っ た洞 穴 、霊 狐 泉 が あ り、霊 狐 泉 の前 に は小 銭 を投 げ 込 まな い よ うに との張 り紙 が あ った 。

社 務 所 前 で の観 察 結 果:

拝殿 で しば ら くお邪 魔 す る 旨 を 申 し上 げ た 後 、 私 は社 務 所 前 の、 日陰 に な って い る ベ ンチ の 隅 に座 っ た。 私 の座 る場 所 か ら周 囲 を見 回 す と、他 のす べ ての ベ ンチ と出 入

り口横 の祠 、 そ して本 殿 へ 向 か う階 段 が 見 える 。

中 年 の男 性 と女 性 。共 にTシ ャ ッ とパ ン ッ とス ニ ー カ ー に リュ ック、女性 の み 帽子 。 拝殿 の 方 か ら2人 が こ ち らに歩 い て くる。 息 を弾 ませ た細 身 の女 性 が 「お茶 あ る よ」

と言 い な が ら真 っす ぐウ ォー タ ー ジ ャ グ に向 か う。 先 に 私 と同 じベ ンチ に座 っ た男 性 が 、「そ れ(志)入 れ な きゃ」 と、 ウ ォー ター ジ ャ グの横 に あ る張 り紙 を指 差 す 。 女 性 は 「うん 」と言 っ た後 、 小 さ く 「あ れ?」 と眩 きな が らパ ンッ の ポ ケ ッ トを腰 、 尻 と叩 き なが ら探 る。 そ の 後 半 分 降 ろ した リュ ッ ク を探 り、小 銭 入 れ か ら小 銭(お そ ら く10 円)を 箱 へ 入 れ た 。 お 茶 を コ ッ プ に汲 み 、 立 った ま ま飲 む。 使 用 済 み の 紙 コ ッ プの 置 き場 所 を少 し探 す 素 振 りを見 せ た後 、 ウ ォー ター ジ ャ グの 反 対 側 に あ る の に気 づ き、

そ こへ 紙 コ ップ を置 い た。 そ の後2人 ば連 れ だ って 本殿 の方 向へ 歩 いて い った 。 40代 〜50代 の 女 性2人 、 同 年 代 と見 え る男 性 、 中 学 生 く らい の 少 年 。 そ ろ ってT シ ャ ツ に ジー ンズ に ス ニ ー カ ー だが 、男 性 の み ジ ャケ ッ トとパ ンッ 。

社 務 所 で 書 き置 きの 御 朱 印 を受 け取 っ た黒 ぶ ち眼 鏡 の 少 年 が社 務所 横 の台 で 、持 参 した ら しい ス テ ィ ック の りを リュ ッ クか ら取 りだ す 。 少 年1人 で来 た の か 、 と思 っ た が 、少 し遅 れ て 来 た 男性 が 近 寄 っ て 来 た。 男 性 が 、 御 朱 印 を御 朱 印 帳 に の りで貼 り付 け る様 子 を見 て 「だ っ さ」と笑 って い る と、 同 じ く書 き置 きの 御 朱 印 と御 朱 印 帳 を持 っ た女 性2人 が や っ て来 た。 四 人で 何 や ら喋 っ たが 、 聞 き取 れ な か っ た。 彼 らは そ れ ぞ れ御 朱 印 帳 を仕 舞 う と、古 稲 荷 郡 の 方へ と向か って い った 。 しば ら く後 、帰 りが け に 出 口 の横 にあ る一 回 り大 きい祠 に片 方 の女 性 が 会 釈 を して い った 。

10代 後 半 男 女 、20代 〜30代 女 性(後 に10代 後 半 女 性 の姉 だ と判 明)、50代 女 性 。 後述 の通 り、非 常 に近 くにい た た め あ ま り観 察 で きず に服 装 は非 常 に 曖 昧 。 全 員 パ ン ツ に動 きや す い靴 。

20代 の男 女 が 社 務 所 の方 へ や っ て来 る。 私 の座 るベ ンチ に2人 そ ろ っ て 座 っ た 。20 代 と見 え る女 性(以 下 、妹)が 腰 を下 ろ しな が ら 「こ こで ヒ ー トテ ッ ク脱 い で い い か な 」と言 い1ご そ ごそ と動 い て 服 の 下 の肌 着 だ け を脱 ぐ。 少 し遅 れ て きた女 性2人 が 、

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初 めて の参与 観察 一2017年 度 「社 会 人類学 演 習1」 の 学生 レポー ト集 一 107

斜 め 前 の ベ ンチ に座 る 。 問 に挟 まれ る形 に な っ た私 は居 心 地 の悪 さ を感 じた が 、4人 は そ の ま ま話 して い た。 背 後 に あ る霊 狐 泉 の方 で高 らか に 鳴 く鶯 の声 の後 、妹 が 「ほ ん と、 う る さい くらい 鶯 鳴 い て る ね」と言 う。 と りとめ の ない 話 を しなが ら一 休 み し て い る ら しい 。妹 が 「今 年 前 厄 か と思 って た ら本 厄 だ っ た ん だ よね」な ど と言 い だ す 。 お そ ら く彼 女 の位 置 か ら見 え る 、社 務 所 横 に貼 って あ った 厄 年 の 表 を見 た の だ ろ う と 推 測 す る。 今 年 本 厄 で あ る な ら ば19歳 だ ろ う。 彼 女 が20代 女 性 に 「お 姉 ち ゃん も前 厄 年 だ った よ ね」と い う よ うな こ と を尋 ね る と、 姉 は 「で も厄 年 だ か ら って 何 もなか っ た よ」と答 え た 。 す る と、 母 親 と思 しき50代 女 性 はそ れ を受 け て 「厄 年 って い うの は 、歳 だ か ら気 を引き 締 め て 、結 婚 出産 もあ るか ら、そ うい う節 目に … …」と言 う。「あ 一1な る ほ ど1で も じゃあ 男 は?」 「男 は会 社 で 出世 とか …」「女 の30代 はず っ と厄 年 だ よね」「子 育 て とか もあ るか ら」な ど と話 す 二 人 に、 妹 は茶 化 す よ う に 「な んか 真 面 目な話 して る」と少 し笑 った 。

本 殿 前 で の観 察 結 果:

社 務 所 横 か ら本 殿 前 を通 り、 古 稲 荷 郡 を回 っ て 本 殿 の 脇 に立 つ 。2人 の 人 が な ん と か擦 れ違 え るか どうか とい う狭 さの 道 で 、 両脇 は 草 で 覆 わ れ て い る。 こ こ で観 察 す る の は少 し難 しいか も しれ ない 、 と考 え る。

10代 後 半 の 女性2人 と40代 の 女 性 。 全 員 パ ンッ ス タイ ル にス ニ ー カ ー に リュ ック 。 40代 女 性 の み ジ ー ンズ で は な くゆ った り した 生 地 の もの 。10代 後 半 の 女 性 達 は1人 が 茶 髪 、 もう一 人 が ポニ ー テー ル 。 ご くご く近 い位 置 に い た た め、 や は りあ ま り じろ

じろ と見 る訳 に もい か ず 、 どれ が 誰 の発 言 か は曖 昧 。

3人 連 れ だ っ て社 務 所 側 か ら上 っ て来 た 彼 女 た ち は 、上 が り切 る と少 し息 を整 え る。

10代 女 性 の一 人 が棚 や 本 殿 に並 ぶ 陶 器 の 白 い狐 を眺 め て 「狐 が 凄 い ね 」と言 う。 右 を 向 い て い る もの と左 を向 い て い る もの が 向 か い合 わせ で並 べ られ てい たた め か 、 も う 一 人 の娘 が 「これ 対 で売 って る の か な 」と言 っ た。 そ の後 も、「奥(柵 の 向 こ う側)の

は昔 は 自分 で置 け た の か な 」「この 辺(柵 の こち ら側 の 足 元 を示 しなが ら)の は 自分 で 置 い て る じゃ ん?」 な ど と、 陶 器 の狐 につ い て 話 す 。40代 女 性 が 、 斜 め 後 ろ にあ る 苔 む した灯 篭 と、 そ の 上 に 一 つ 置 か れ た 狐 を見 て 、「こ れ も綺 麗 だ ね 」と言 っ た 後 、10 代 女 性 の1人 が 「縁 結 び な ん だ ね 一」と言 い 、 特 に礼 な どは せ ず 古 稲 荷 郡 の 方へ 向 か った 。 彼 女 らが素 った後 に確 認 した と ころ 、奏 銭 箱 の両 脇 にあ る棚 に はそ れ ぞ れ 大 願 成 就 の 木 札 が 下 げ られ て お り、 向 か っ て左 の もの は 「出世 開 運 縁 結 商 売 繁 盛 」 右 の もの は 「商 売 繁 昌 縁 結 び 家 内 安 全 」と書 か れ て い た 。

20代 男 性2人 。 共 にTシ ャ ッ と ジ ー ン ズ とス ニ ー カー と リ ュ ック 。1人 は眼 鏡 を か け て い た た め こ こで は 眼鏡 の男 性 、 も う一 人 は短 髪 だ った た め 短 髪 の 男性 と称 す 。 親 しげ に喋 りな が ら、2人 の 男 性 が 本 殿 正 面 の 階 段 を上 っ て来 た。 本 殿 が 見 え る と、

会 話 の 途 中 で 眼鏡 の 男 性 が 「わ 、 す っ げ え」と感 嘆 の声 を上 げ た 。 二 人 で 本 殿 の前 に 並 ぶ と、 短 髪 の 男 性 が 「怖 くらい 」と言 う。 本殿 を見 つ め なが ら、「い い よ な狐 は神 様

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108 初 め ての参 与観 察 一2017年 度 「社 会 人類 学演 習H」 の学 生 レポ ー ト集 一

に な って 」と眼鏡 の男 性 が 言 う。そ の後 少 しの 間本 殿 を眺 め た 彼 らは 、「縁 結 び だ っ て」

縁 結 ん で も らい た い よ」な ど と話 しな が ら、 古 稲 荷 郡 の 方 を覗 い た。 眼 鏡 の男 性 が

「こ っち もい け る」と言 う と、短 髪 の男 性 は 「俺 は こ っ ち はい い よ」と答 え る。 しか し 眼 鏡 の男 性 が 「え っ じゃ あ 俺 ぐ る っ と 回 っ て きます 」 と言 い歩 きだ す と、短 髪 の 男 性

も 「え っ じゃ あ行 く」と後 に続 い た 。「何 急 に 元気 に な っ て ん の」「ス ー ツ じゃな い か ら」

な どと笑 い な が ら、2人 は古 稲 荷 郡 の方 ぺ 向 か って い っ た 。 拝 殿 横 で の 観 察 結 果:

本 殿 か ら階段 を下 り、拝 殿 横 へ 戻 っ て来 た。 昼 時 だ った か らか 、境 内 に い る人 が 一 時 的 に 減 っ た よ う に 思 う。 一 時 間程 度 の 調 査 と の こ とだ った の で 、 あ と10分 ほ どで 調 査 を終 了 しよ う と考 え た 。観 察 して い た位 置 か ら は見 えな い が 、面 白 い話 が 聞 けそ

うな気 が して 手水 舎 へ 意識 的 に耳 を傾 け てい た。

70代 女 性 。 ご く薄 い ニ ッ トの カ ー デ ィ ガ ン、 ズ ボ ン。 後 、 観 察 者 が 別 の 人 々 へ 意 識 を向 けた 間 に移 動 して し まっ た た め移 動 先 不 明 。

一 時 的 にだ が 拝 殿 周 辺 か ら人 が い な くな っ た。 息 を切 ら しな が らや っ て きた女 性 が 社 務 所 前 の ウ ォー ター ジ ャ グへ 向 か う。 お茶 を飲 も う と して 張 り紙 を見 た の か 、 コ ッ

プ に伸 ば して い た 手 をハ ッ と引 い て 、財 布 を取 りだ す 。 「いた だ き ます 」とゆ っ く り 言 い なが ら小 銭 を備 え付 け の箱 に入 れ 、 お茶 を飲 んだ 。

10代 少 女 、10代 後 半 少 女 、30代?男 女 。 姿 は ほ と ん ど見 え なか っ た た め 年 齢 は非 常 に曖 昧 。 ほぼ 音 声 の み 。

手 水 舎 の ほ うか ら10代 とみ られ る少 女 の声 が 聞 こ え る。 「手 洗 わ な くて い い の?」

男 性 「あ 一 、 い い や 」男 性 の答 え を受 け て、 後 ろ に い る ら しい 同行 者 に 少 女 が 「○ ○ 手 洗 わ な い ん だ っ て」 と伝 え る。 ○ ○ の部 分 は 聞 き取 れ な か っ た。 そ の後 少 女 が 手 水 を使 用 した もの と思 わ れ る水 音 が 一 度 だ け 聞 こ え た。 一 度 しか 聞 こえ な か っ た とい う こ とは、 手 水 の 作 法 に則 って は い な い と推 測 す る。 先 に境 内 に入 って い た 男性 と少 女 が 並 び、 少 し姿 が 見 えた 。 少 女 は 本殿 周 辺 の狐 の像 を見 たの か 「か わ い い」と言 った 。 彼 ら よ り少 し遅 れ て 、 先 にい た 少 女 よ り少 し年 上 と見 え る少 女 と女 性 が 合流 した 。女 性 は 拝 殿 前 に 立 て か け て あ る 「両 手 を合 わ せ 静 か に 目 を 閉 じ… 」との 文 を見 た の か 、

「こ れ あ れ だ 、 叩 い ち ゃ い け な い ん だ1」 と言 い 、柏 手 を打 たず に拝 殿 へ 一 礼 し、揃 っ て奥 の古 稲 荷 郡 の 方 へ 向 か った 。

感想:

私 が 今 回調 査 地 に選 んだ 神 社 は 、 以 前 か ら幾 度 も訪 れ た こ との あ る神 社 だ っ た 。 そ の た め 、地 形 や 人 の 動 き方 な ど もあ る程 度 知 っ て い た の だが 、 調 査 とい う こ とで 意識 的 に 見 回 してみ る と、 ま るで 知 ら ない 場所 の よ うに見 え、 不 思 議 に感 じた 。 場所 の性 質上 、長 時 間居 座 って ス マ ー トフ ォ ン をい じっ て い て も怪 しまれ る よ う な こ とは な か っ た が 、逆 に ま っ た く気 に も留 め られ ず 、 す ぐ隣…に座 られ て上 手 く観 察 で きな い場 面 もあ っ た。 同時 に 、 人 々 もあ ち ら こち らで 動 くの で 、 どこ を見 れ ばい い か 迷 って い る

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初 め ての参 与観 察 一2017年 度 「社 会 人類 学演 習 ■」の学生 レポー ト集 一 109

う ち に観 察 して い た人 々が移 動 して し まい 中途 半 端 で終 わ る こ とが 非 常 に多 か った こ とや 、 ま とめ の 間 に写 真 を撮 るべ きだ っ た と後 悔 す る もの が 多 か った こ とが 残 念 だ っ た。30〜40分 程 度 の 観 察 で 済 ませ る つ も りだ った が 、 目移 りす る ほ ど面 白 い場 面 が 多 く、 あ っ とい う問 に一 時 間が 過 ぎて し ま った 。 今 回 は神 社 の境 内 が 範 囲 だ っ たが 、 例 え ば、 手 水 舎 の み だ とか 、 本 殿前 の み の よ うに もっ と狭 い 範 囲 で 観 察 して み るの も 面 白そ う だ と感 じる。"

境 内 図:

臨 \

淑 の嚇 赫

4喫 煙 ス ペ ー ス を観 る 観 察 者:齊 藤 愛 佳

日時:2017年5月9日(火)11:40〜12二20 場 所:京 王 堀 之 内 駅 前 の 喫煙 ス ペ ー ス 天 気:曇 天(涼 しい が 湿 度 が や や高 い) 人 物 の 観 察 結 果:

こ こで 記 述 す るの は喫 煙 ス ペ ー ス に 入 っ て 来 た 人物 の み で 、 人 の 出 入 りが 激 しい た め 簡 易 的 な名 前 で 表 す 。 客 観 的 情 報 が 主 で あ る 。

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lIO 初め て の参与 観察 一2017年 度 「社 会人類 学 演習H」 の学 生 レポー ト集 一

(1)紺 ア イ コ ス(男)40代 前 半 。 灰 皿Rの 前 。 紺 色 の ア イ コ ス 。

(2)白 ア イ コ ス(男)20代 後 半 。 灰 皿Lの 前 。 白 色 の ア イ コ ス 。 黒 い 短 髪(前 髪 あ り)で 眉 は 整 え ら れ て お り 山 型 。 薄 い 青 色 の ス ト ラ イ プ の シ ャ ッ に 紺 色 の ス ー ツ(光 沢 の あ る ボ タ ンの 付 い た 上 着 、 ス トラ イ プ の ズ ボ ン)。 銀 色 の バ ッ ク ル が 付 い た 先 の 尖 っ た 黒 色 の 革 靴 。A4サ イ ズ が 入 る く ら い の 四 角 い 黒 色 の 鞄 。

(3)ス トラ イ プ(男)40代 前 半 。 灰 皿Rの 奥 。 禿 げ 上 が っ て お り、 後 頭 部 にlcmも な い く ら い の 短 い 白 髪 が 生 え て い る 。 黒 縁 メ ガ ネ 。 青 色 の ス トラ イ プ の 長 袖 シ ャ ツ 。

(4)リ ン グ(男)50代 。 灰 皿Rの 奥 。 青 色 の ハ イ ラ イ ト。 小 太 り。 襟 の 縁 の み 黒 色 の 白 色 の 半 袖 シ ャ ッ 。 シ ャ ッ の 胸 ポ ケ ッ トに ス マ ー トフ ォ ン を 入 れ て お り、 ス マ ー ト フ ォ ン用 の リ ン グ が ポ ケ ッ トか ら 出 て い る 。 黒 色 の ズ ボ ン を 履 い て い る が 裾 が 短 く 白 色 の 靴 下 が 見 え て い る 。 背 中 全 体 を 覆 う く ら い の 大 き な リ ュ ッ ク サ ッ ク を 背 負 っ て お り、 そ の 左 ポ ケ ッ ト に は2口 程 飲 ん だ お 〜 い お 茶 濃 い 茶 が 入 っ て い る 。 金 色 の 結 婚 指 輪 。

(5)ブ レ ン デ ィ(女)40代 〜50代 。 灰 皿Lの 前 。 黒 い 髪 を ハ ー フ ア ッ プ に して い る 。 グ レ ー の パ ー カ ー 。 ジ ー ン ズ 。 茶 色 の 靴 。 茶 色 の 鞄 。 京 王 堀 之 内 駅 前 の ス ー パ ー 三 和 の 袋 を 持 っ て お り 、 袋 の 底 か ら 無 糖 の ブ レ ン デ ィ1Lの ペ ッ トボ トル が 透 け て 見

え る 。

(6)白 黒 メ ガ ネ(男)40代 〜50代 。 灰 皿Lの 前 。 短 髪 。 柄 の 部 分 に 白 色 の ポ イ ン トが 入 っ た 黒 縁 メ ガ ネ 。 青 色 ス トラ イ プ の 長 袖 シ ャ ッ 。 黒 い 手 帳 型 の ケ ー ス に 入 っ た ス マ ー ト フ ォ ン 。 銀 色 の 結 婚 指 輪 。

(7)が っ ち り(男)40代 〜50代 。 灰 皿Lの 前 。 が っ ち り と し た 体 格 。 白 地 に 側 面 が 青 色 の 箱 の タ バ コ 。 色 黒 。 短 髪(前 髪 な し)。 黒 色 の ス ー ッ 上 下 。 黒 色 の 靴 。 右 手 の 指 の 付 け 根 に 黒 ず ん だ タ コ が3つ 程 。

(8)エ プ ロ ン(男)20代 後 半 。 灰 皿Rの 奥 。 金 色 のZippo。 黒 い 短 髪 だ が 、 毛 先 が うね っ て い る 。 エ プ ロ ン の 上 に 白 黒 の 細 か い ブ ロ ッ ク チ ェ ッ ク の パ ー カ ー(フ ァ ス ナ ー が 閉 ま っ た 状 態)。 灰 色 の ズ ボ ン 。 灰 色 の ニ ュ ー バ ラ ン ス の ス ニ ー カ ー 。

(9)缶(男)20代 半 ば 。 灰 皿Lの 奥 。 黒 い 短 髪 。 黒 色 のTシ ャ ッ を カ ー キ の ズ ボ ン に 入 れ 、 黒 色 の ブ ル ゾ ン を 羽 織 っ て い る 。 灰 色 の ス ニ ー カ ー 。 黒 色 の ボ デ ィバ ッ グ を 胸 元 に か け 、 ビ ニ ー ル 袋 と 白 色 と金 色 の 缶(コ ー ヒ ー?)を 持 っ て い る 。

(10)大 き な 鞄(男)50代 。 灰 皿Lの 前 。 薄 毛 。 青 色 の ス ト ラ イ プ の 長 袖 シ ャ ツ 。 銀 色 の 腕 計 。30cm×20cmく ら い の パ ンパ ン に な っ た 大 き な 鞄 を 肩 か ら か け て い る 。

(11)ピ ン ク(女)50代 。 灰 皿Rの 前 。 黒 い 髪 を 紺 色 と 白 色 の ボ ー ダ ー の シ ュ シ ュ で ハ ー フ ア ッ プ に して い る 。 白 地 に 小 さ な+の 模 様 が 全 体 的 に プ リ ン ト さ れ た チ ュ ニ ッ ク に ピ ン ク 色 の カ ー デ ィ ガ ン を 羽 織 っ て い る 。 薄 い 茶 色 の ズ ボ ン 。 側 面 が 赤 色 と茶 色 の チ ェ ッ ク 柄 に な っ て い る ベ ー ジ ュ の ス リ ッ ポ ン。 赤 色 と茶 色 の チ ェ ッ ク柄 の エ コ バ ッ グ 。 黒 色 と赤 色 の 傘 。

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初 め ての参 与観 察 一2017年 度 「社 会人 類学 演習ll」の学 生 レポ ー ト集 一 lll

(12)フ ワ フ ワ(女)50代 〜60代 。 灰 皿Lの 前 。 白 髪 染 め を し て い る が 、 白 髪 交 じ り で 細 く フ ワ フ ワ と し た 肩 く ら い の 長 さ の 茶 髪 。 青 色 と茶 色 の 花 柄 の ト ッ プ ス 。 ジ ー ン ズ。 カ ー キ の ス リ ッ ポ ン 。 青 色 と茶 色 の チ ェ ッ ク 柄 の 弁 当 入 れ の よ う な 鞄 。

(13)オ ー ル ア ッ プ(女)30代 後 半 〜40代 前 半 。灰 皿Lの 左 側 。黒 地 に 水 色 や 緑 色 、 赤 色 の 水 玉 模 様 の タ バ コ ケ ー ス 。 ラ イ ン ス トー ン付 き の 黒 色 の ク リ ッ プ で 黒 い 髪 を オ

ー ル ア ッ プ に ま と め て い る。ベ ー ジ ュ の ジ ャ ケ ッ ト。 カ ー キ の ふ く ら は ぎ丈 の ズ ボ ン 。 デ ニ ム 地 の ロ ー フ ァ ー 。 ピ ン ク 色 の 丸 み の あ る 鞄 。 黒 色 の 四 角 い 小 さ な 鞄 。 白 色 の キ

ャ ン バ ス 地 の も っ と小 さ な トー トバ ッ グ 。 黒 色 の 手 帳 型 ケ ー ス に 入 っ た ス マ ー ト フ ォ ン 。 銀 色 の 結 婚 指 輪 。

(14)作 業 着(男)50代 後 半 〜60代 。 入 口 付 近 、2つ の 緑 色 の 機i械 の 問 。 禿 げ 玉 が っ て い る 。 青 色 の シ ャ ツ に 青 色 の ズ ボ ン の 作 業 着 。

(15)も ぐ も ぐ(男)50代 後 半 〜60代 。 灰 皿Lの 奥 、 柵 に も た れ て い る 。 濃 い 青 色 の 作 業 着 。 黒 色 の ス ニ ー カ ー 。 ず っ と も ぐ も ぐ して い る 。

(16)赤 ネ ク タ イ(男)20代 後 半 。 灰 皿Lの 奥 。 黒 い 短 髪 。 黒 縁 メ ガ ネ 。 赤 地 に 白 色 と青 色 の ス トラ イ プ の ネ ク タ イ 。 銀 色 の 腕 時 計 。

(17)赤 ケ ー ス(女)30代 。 灰 皿Lの 前 。 赤 色 の タ バ コ ケ ー ス 。 黒 い シ ョー トヘ ア 。 黒 色 の カ ー デ ィ ガ ン。 黒 色 の ズ ボ ン 。 黒 色 に 少 し水 色 の 入 っ た 靴 。

(18)即 退 出(男)50代 。 入 口 付 近 。 メ ガ ネ 。 黒 色 の ス トラ イ プ の ス ー ツ 上 下 。 茶 色 の 靴 。 喫 煙 所 滞 在 時 間 約30秒

(19)ボ ー ダ ー(男)20代 後 半 〜30代 前 半 。 入 口 付 近 。 黒 い 短 髪 。 ボ ー ダ ー のT シ ャ ツ の 下 に 灰 色 の 薄 手 の 長 袖 シ ャ ッ を 腕 ま く り。 黒 色 の リ ュ ッ ク サ ッ ク 。

(20)ホ コ リ(男)30代 。 灰 皿Rの 前 。 小 太 り。 う ね り の あ る 黒 髪 。 紺 色 の ス トラ イ プ の ス ー ッ 上 下 。 銀 色 の イ ヤ ホ ン 。 背 中 に 白 色 の 埃 が 一 つ 付 い て い る 。

       

(21)1:9(男)40代 。 灰 皿Rの 奥 。 薄 毛 で 前 髪 を1:9分 け に して い る 。 黒 色 の Tシ ャ ツ 。 黒 色 の ボ デ ィバ ッ グ 。

(22)レ ッ ドブ ル(男)20代 後 半 。 灰 皿Rの 右 側 。 メ ビ ウ ス オ70シ ョ ンlmmを ビ ウ ス の ロ ゴ が 入 っ た ケ ー ス に 入 れ て い る 。 黒 い 短 髪 。 黒 縁 メ ガ ネ 。 黒 色 を 基 調 と し た シ ャ カ シ ャ カ 素 材 の パ ー カ ー 。 ジ ー ン ズ 。PUMAの 黒 色 の ス ニ ー カ ー 。 ア ウ ト ドア の 手 提 げ 。 ア ッ プ ル ウ ォ ッ チ 。 レ ッ ドブ ル の 缶 を 持 っ て い る 。

(23)紫(男)30代 。 黒 い 短 髪 。 紫 色 の ト レ ー ナ ー 。灰 色 の ス ウ ェ ッ ト地 の ズ ボ ン 。 (24)緑 く男)60代 。灰 皿Lの 前 。が っ ち り と した 体 格 。白 髪 交 じ りで や や 長 め の 髪 。 メ ガ ネ 。 緑 色 の ス ー ツ 上 下 。

(25)A(男)40代 。灰 皿Lの 前 。B(男)と 話 し な が ら 喫 煙 ス ペ ー ス に 入 っ て 来 る 。 薄 毛 で 白 髪 交 じ り、 坊 主 に 近 い 。 白 色 の 半 袖 シ ャ ツ 。

(26)B(男)40代 。 灰 皿Lの 前 。A(男)と 並 び 、 比 較 す る とAよ り も 細 身 。 薄

毛 で坊 主 に 近 い 。 白色 の半 袖 シ ャ ッ。 黒 色 の ズ ボ ン。 銀 色 の腕 時計 。

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ll2 初 めて の参与 観察 一2017年 度 「社 会人 類学 演習III」の学 生 レポ ー ト集 一

(27)キ ャ ッ プ(男)20代 。 灰 皿Lの 左 側 。 白色 の ア ル フ ァベ ッ トが 中央 に あ る 黒 色 の キ ャ ップ 。 白色 の 羽根 の よ うな大 きな模 様 が プ リ ン トさ れ た黒 いTシ ャ ッ。灰 色 の 半 ズ ボ ン。茶 色 の靴 。 午 後 の 紅 茶 の 温 か い ミル クテ ィー のペ ッ トボ トル を持 っ て い る。

時系 列 的 な観 察 結 果:

11:40、 京 王 堀 之 内駅 前 の喫 煙 ス ペ ー ス に入 っ て い く。足 を踏 み入 れ た途 端 、 独 特 な香 ば しい香 りが鼻 孔 を くす ぐる。 父 親 が ア イ コス を吸 っ て い る の で それ が ア イ コス の 香 りで あ る とす ぐ にわ か る。 駅 前 で あ る た め 、電 車 の音 、 改 札 の ア ナ ウ ン ス の声 、 ロー タ リー を通 過 す る タク シ ー やバ ス の音 で 静 か とは 言 い 難 い 。入 口 か ら見 て 一 番 奥 に立 つ 。 喫 煙 スペ ー ス を見 渡 す と既 に3人 の 男 性 が い た 。 紺 ア イ コス と 白 ア イ コス と ス トラ イ プ だ 。 「普 段 喫 煙 所 で他 人 を見 る こ と は無 か っ た な」と思 い なが ら タバ コ に 火 をつ け、 吸 い 始 め る と紺 ア イ コス は喫 煙 ス ペ ー ス か ら出 て 行 く。 ス トラ イ プ は柵 に もた れ か か っ て い た が す ぐに後 ろ を向 き、 出て 行 く。 白 ア イ コス はA4サ イズ が 入 る く らいの 黒 色 の 四 角 い 鞄 を地 面 に 置 き、足 元 に挟 み 、 ず っ とス マ ー トフ ォ ンを操 作 し て い る。 白 ア イ コス は髪 型 や服 装 、靴 の雰 囲気 か らお しゃれ に気 を遣 う人 間 の よ うに 見 え る。 山型 の 眉 はス ポ ー ッマ ン を彷 彿 と させ 、 いか に も彼 女 が い そ う、 モ テ そ う と い っ た 印象 を受 け る。 白 ア イ コス が 吸殻 を灰 皿 に捨 てて 出て 行 く。 入 口付 近 の樹 木 と の対 比 か ら彼 の 身 長 は160cm台 で低 め で あ る と感 じる。 す ぐに リ ン グが 入 っ て 来 る。

奥 の ほ うに進 み 、 しか め っ面 を しなが ら タバ コに火 をつ け る。 落 ち着 きな く柵 側 を う ろ う ろ し、1分 足 らず で灰 皿Lの 左 側 で2本 目の タバ コ を吸 い 始 め る 。 喫 煙 ス ペ ー ス を見 渡 す と、灰 皿Lの 右 側 に 白色 の 箱 の メ ビ ウ ス が 落 ち て お り、Lの 前 のつ い た て に 水 色 の ラ イ タ ーが 乗 っ てい る。

11:45、 ブ レ ンデ ィが 入 って 来 る。 女性 の 喫煙 者 は珍 しい イ メ ー ジが あ り、 とっ さ に 「あ 、 女性 だ 」と感 じる。 無糖 の ブ レ ンデ ィの ペ ッ トボ トルが 入 っ た ビ ニ ー ル 袋 を 置 き、 ロ ー タ リー を ぼ 一 っ と見 つ め なが ら タバ コに 火 をつ け る。 恐 ら くス ー パ ー で 買 い 物 して い た の で あ ろ う。 一 方 で リン グ はス マ ー トフ ォ ン を操 作 し始 め る。 そ の 後 ブ レ ンデ ィ は灰 皿 の 網 に6回 程 タバ コ を強 く擦 り付 け 、 しっか りと火 を消 した 後 に タバ コ を灰 皿 に捨 て 、 出 て行 く。彼 女 は几 帳 面 な性格 なの か も しれ な い。 続 い て リ ン グが ス マ ー トフ ォ ン を操 作 しな が ら出 て行 く。 そ の 時 、 彼 の足 元 の 白色 に 目が 行 き、 丈 の 短 い ズ ボ ンか ら靴 下 が 見 え て い る こ とが 分 か った 。

そ の 後 す ぐに白 黒 メ ガ ネ が ス マ ー トフ ォン を操 作 しなが ら入 っ て 来 る。 左 手 で タバ コ を持 ち、「す う〜 っ」と音 を立 て て息 を吐 きなが ら唇 を尖 らせ て い る。 タバ コ を吸 い 終 え た 白黒 メ ガ ネは す ぐに 出 て行 く。誰 もい な くな った た め 、 目の前 の緑 色 ばか りの 花 壇 に 目をや る とス ズ メが1匹 左 側 か ら右 側 へ 移 動 してい る。 ス ズ メ を見 てい る とが っ ち りが 入 っ て 来 る。 ス ー ッ も全 身 黒 色 で あ っ た た め 「黒1」 と思 う。 が っ ち りは 、 喫煙 しなが ら左 手 で 歯 に挟 ま って い る の で あ ろ う食 べ か す を取 り始 め る 。 が っ ち りは

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初 めて の参 与観 察 一2017年 度 「社 会 人類 学演 習 ■」の学生 レポー ト集 一 ll3

食 べ か す を取 り終 え、 右 手 で タバ コ を灰 皿Lに 捨 て る。 そ の 時 右 手 に タ コが あ る こ と に気 づ く。 「な ん の タ コだ ろ う」と考 え るが 想 像 が つ か な い 。 が っ ち りは2本 目 を吸 い 始 め る の と同時 に 、 目の前 の ロー タ リー を歩 い て い た ハ トが 飛 び、 白バ イが2台 通 過 す る。 頭 上 の 線 路 か ら電 車 の ブ レー キ 音 も聞 こえ る 。 い つ の 間 に かが っ ち りはい な く

な って い た。

11:49、 エ プ ロ ンが 入 って 来 る。 フ ァス ナ ー の 閉 まっ たパ ー カ ー の 中 の前 側 中央 部 分 の みベ ー ジ ュ の布 が 出 てお り、「変 わ っ た フ ァ ッシ ョ ンだ な」と思 った が 、灰 皿Rの 右 側 で 灰 皿Rを 見 る よ うな位 置 に 立 ち 、パ ー カ ー の後 ろ の裾 か ら紐 が 見 え た ため 、 そ

れが エ プ ロ ン だ とわ か る 。色 か ら して 恐 ら く改 札 付 近 の パ ン屋 の エ プ ロ ンで あ ろ う。

彼 は タバ コを吸 い なが らス マ ー トフ ォ ン を出 し、 す ぐに し まい 、 ま たす ぐに 出 して 操 作 し始 め た。 しま っ てか ら しな けれ ば な らな い こ と を思 い 出 した の で あ ろ うか 。 そ の 後 右 足 を左 に交 差 す る。 立 ち仕 事 で 足 が 疲 れ て い た の か も しれ な い。

11:51、 缶 が 入 っ て来 る。 改 札 付 近 の 売 店 か 駅 前 の フ ァ ミ リー マ ー トの どち らか で 買 っ た の で あ ろ う缶 コー ヒー(恐 ら くフ ァ イヤ ー の金 色 の商 品)を ビニ ー ル袋 か ら出 し、「プ シュ ッ」とい う音 を響 か せ 、 飲 み なが ら タバ コ を吸 い 始 め る 。 ロ ックバ ン ドが 好 きな 年 上 の 友 人 に髪 型 と顔 が 似 て い る。 こ こ でエ プ ロ ンは2本 目の タバ コ に金 色 の Zippoで 火 をつ け、 や が て 出 て 行 く。

11:52、 パ ンパ ンに な っ た大 きな黒 い鞄 を肩 か ら提 げ た 大 きな 鞄 が 入 っ て 来 る。 彼 は 大 きな荷 物 を前 屈 み の姿 勢 で持 つ 。 入 れ替 わ りで 缶 は最 後 の 一 口 を飲 み干 し出 て行 く。 この 時彼 の持 っ て い た缶 が 金 色 で は な く白色 を基 調 と した もの で あ る と気 づ く。

11:53、 ピ ンク が 入 っ て 来 る。50代 く らい の年 齢 で 、 少 し太 り気 味 で 、 丁 寧 に化 粧 して い るわ け で は ない が 、 ピ ンク色 の カ ー デ ィ ガ ンを着 て い る。 そ の 後 フ ワ フワ が 入 って 来 る。 彼 女 は痩 せ て お り、 薄 く細 い髪 を フ ワ フ ワ とさせ て い る。 この 時 喫煙 ス ペ ー ス に は 女 性 が3人 、「女 だ け だ」と思 う と同 時 に 「タバ コ顔 」 とい う言 葉 が 頭 を よ ぎ る。 表 情 の せ い か も しれ ない が 、 ピ ンク も フワ フ ワ も疲 れ た よ う な くす ん だ顔 を し て い る。 先 に ピ ン クが 出 て 行 く。 この 時彼 女 が 黒 色 と赤 色 の小 さめ の 傘 を持 って い る こ とに気 づ く。「日傘 だ ろ うか 、雨傘 な ら相 当用 心 深 い人 なの か も しれ な い 」と感 じる。

夜 の雨 予 報 に備 え てい るの だ ろ うか 。 そ して フ ワ フワ に 目をや る と、 彼 女 は左 手 を右 側 の脇 腹 に 当 て、 腕 組 み の よ う な状 態 で 喫煙 して い る。 数 秒 間、 左 手 の 指 を ピ ァ ノ を 弾 くよ うに ま ば らに動 か し、 タバ コ を灰 皿 に捨 て 、 出 て行 く。

11:56、.オ ー ル ア ップが 入 って 来 る。 彼 女 は丸 み を帯 び た ピ ンク色 の 鞄 の 中 に手 を 突 っ 込 み 、30秒 ほ ど ごそ ご そ とや っ て い る 。 よ うや く見 つ か り黒 地 に カ ラ フ ル な水 色 模 様 が プ リ ン トさ れ た縦 長 の ポ ーチ か ら タバ コ を取 り出 し、吸 い始 め る。 喫 煙 ス ペ ー ス のつ い た て の反 対 側 で 男 の声 が す る。 つ い た て か ら見 え る影 が 一 人 で あ っ たた め 電話 中 で あ ろ う。男 の声 はす ぐに遠 くへ 行 った 。 オ ー ル ア ップ は スマ ー トフ ォン をポ ケ ッ トか ら出 し、左 手 で持 ち 、 タバ コ を持 つ 右 手 で 操作 す る 。 人差 し指 と中指 で タバ

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