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シュエダゴン パゴダ 時間帯によって様々な表情を見せる さらに驚いたのは 新しい都市を開発する際にも まず中心部にパゴダを建設して人を集め その周りに市場や住宅を建設していくという方法が取られていたことだ 実際にマンダレー郊外では 縁あって都市開発の一環としてパゴダが建設されている現場を見学すること

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Academic year: 2021

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「行ってみる(見る)」ことの価値

法学部4 年生 1.はじめに 学内掲示板で初めてこのミャンマーインターンシップの募集要項を見つけたとき、とに かくわくわくしたことを覚えている。私は学生時代、主に体育会バドミントン部での活動 に力を入れて取り組んできた。その中で得たものも多いと感じる一方、狭い世界で生きて きたという自覚があったため、どこか外の世界をしっかりと見たいという気持ちがあった。 プログラムを終えてみて、そんな私にこのインターンシップはぴったりだったと感じてい る。 2.目標 ミャンマー訪問に際しては、三つの目標を立てた。 一つ目は、広くミャンマー文化に触れることである。前述したとおり、私は海外経験に 乏しかったため、その分今回の訪問に対する期待も大きかった。そのため経験がないから と言って受け身になるのではなく、自ら積極的にプログラムに参加することで、少しでも 多くの気づきを得たいと思っていた。 二つ目は、ミャンマーにおける日系企業のビジネスの実態を知ることだ。最近では新聞 にミャンマーの文字を見ない日はないほど注目されているため、その勢いを現地で感じて みたかった。また、異なる文化的背景を持つ人々と協力していくためには何が重要か、自 分なりの答えを見つけられたら良いと考えていた。 三つ目は、ミャンマーにおけるごみ処理の現状を知ることである。私はもともと環境問 題に興味があり、また、環境関連のメーカーに就職することも決まっていたので、事前学 習の段階から特にアンテナを張って調査していた。 3.達成状況・所感 3-1 ミャンマー文化 とにかく毎日が新しい発見の連続だったが、ここでは仏教文化に焦点を当てたい。 事前学習によって、ミャンマーは敬虔な仏教徒が多い国だということは念頭に置いてい たが、実際に行ってみると、私が想像していた以上に仏教と生活が密着していると感じた。 パゴダと呼ばれる仏塔にはいつでも多くの人が訪れ、お祈りをしたり瞑想したりしている。 『シュエダゴン・パゴダ』が観光地として有名だが、小さいものであれば街のいたるとこ ろにこのパゴダは見られる。

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さらに驚いたのは、新しい都市を開発する際にも、まず中心部にパゴダを建設して人を 集め、その周りに市場や住宅を建設していくという方法が取られていたことだ。実際にマ ンダレー郊外では、縁あって都市開発の一環としてパゴダが建設されている現場を見学す ることができた。 また、街では朝から僧侶が列を作って托鉢に向かい、道行く一般人がお布施を行う、と いう光景が日常的に見られる。厳しい修行によって功徳を積む僧侶に対してお布施を行う ことで、間接的に功徳を積むことができる、という考え方をするそうだ。ミャンマーで出 会った人々は温厚でおもてなしの精神にあふれる方ばかりだったが、そうした背景にはこ のような仏教精神が少なからず関係しているのではないかと感じた。 シュエダゴン・パゴダ 時間帯によって様々な表情を見せる。 ミャンマー初のひすいで作られたパゴダ これを中心とした都市が開発中であった。 周囲にはこれから市場や住居が開発されるそ うだ。

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3-2 日系企業のビジネスの実態 今回の滞在では、日系企業のビジネスに関わるところでは、在ミャンマー日本国大使館、 JICA、JETRO といった公的機関や商社に訪問した。それぞれ立場や役割の異なる組織で あるが、お話してくださった担当の方からは、一貫してミャンマーの立場を理解し、その 発展に貢献しようという姿勢が感じられた。 昔からヤンゴンに駐在拠点を置いてビジネスを行ってきたある商社の方は、「我々は生か されている」という表現をされていた。相手に求められていないことをすれば切られると いう、ビジネスのリアルな一面を見た気がした。その分商社の方々は、ミャンマーに対す る敬意や、ミャンマー文化への理解が徹底していると感じた。さらに、訪問を受け入れて くださった方々の多くは、海外駐在経験の豊富なベテランの方であった。そのため、「異な る文化的背景を持つ人と協同する」のは前提条件であり、そのあたりの苦労話はあまり聞 けなかったというのが正直な感想である。 そうした意味では、ミャンマーに拠点を置いてまだ日の浅い企業への訪問ができなかっ たことは、一つ心残りである。しかし、ミャンマーで出会った日本人はどなたも海外経験 が豊富で、非常に貴重で興味深いお話をたくさん聞くことができた。例えば、2000 年代は じめには、アメリカがミャンマーに対して経済制裁を科すということがあったが、その時 ヤンゴンに駐在されていた方からは、「アメリカから経済制裁を受けるとはこういうことか」 というリアルなお話を聞くことができた。 マンダレーの僧院学校内での托鉢の様子。 観光客が多く訪れていた。

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3-3 ごみ処理の現状 事前調査では、(1)2012 年 4 月から家庭ごみの分別収集が始まり、有料のごみ袋によって 「乾いたごみ」と「湿ったごみ」に分別されていること、(2)分別収集の目的は、「将来に備 えて市民に分別の習慣を植え付けること」であり、集めたごみは中間処理せずに最終処分 場で直接埋め立てられていること、(3)政府が運営するごみ埋立場はヤンゴンに 6 か所ある こと、などがわかった。 実際に行ってみると、ヤンゴン中心部ではごみステーションやごみ収集車などが整備さ れており、ごみの収集自体はうまくいっているように思えた。しかし、一歩郊外へ出ると いたるところにごみが捨てられており、管理が全く行き届いていない様子も見受けられた。 私営のごみ集積場も多くあるようで、現地の方の案内で連れて行っていただいたり、ヤン ゴンの環状線に乗った際に見られたりもした。 JICA の方に伺ったところ、このように中間処理がなされずにごみが埋め立てられている ことは確かに問題だと仰っていた。しかし、JICA のスタンスはあくまで「ミャンマーがや りたいことを支援すること」であり、それには優先順位があるため、提案することはでき ても押し付けることはできない、ということだった。ミャンマー政府としても、電力不足 など最優先の課題の解決に動いているというのが現状のようだった。 また、私営のごみ集積場に見られるように、現地で生活する人の立場からすれば、集落 のはずれに生活ごみを集めるということは、おそらく昔から行ってきたことである。ごみ 焼却場などを設置するということは、その人たちから土地を奪い、それまでの暮らしを変 えてしまうということにも留意する必要があるだろう。開発においては、上から目線で技 術を持ち込むのではなく、そこに住む人々の視点に立ってメリット・デメリットを十分に 説明し、納得してもらった上で進めることが求められると考える。 日本とミャンマーが合同で開発を進めるティラワ 経済特別区の様子。 稼働するのはまだまだ先だという印象を受けた。

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4.終わりに ミャンマーで出会った日本人が口を揃えて言っていたことは、ミャンマーの最大の魅力 は「人」だということだった。駐ミャンマー日本国特命全権大使の樋口建史氏は、「ミャン マーには危険やリスクも多くあるが、その中を生き抜く若者には活力がある」と仰ってい た。そして実際、そのような若者との出会いは多かったように感じる。 ヤンゴン経済大学で出会った学生は、「現状では、政府はルビーやひすいなどの資源を安 く外国に売って、逆に高値で宝石を買っている。だから自分は資源を管理する方法を学ん で国に利益をもたらしたい」と言っていた。また、日本語学校のティンミャンマーランゲ ージセンターでは、私たちと同年代の先生も生徒たちも、それぞれ自分の夢のために日本 語の勉強に励み、日本への留学に挑戦する方もいた。私たちと同年代の若者のこうした姿 には非常に刺激を受けた。 最後になるが、今回、ミャンマーについて事前調査をした上で実際に行ってみることで、 多くの発見があった。また、日本にいるだけでは意識もしないようなことに多く気づくこ とができたと感じている。私のように海外経験に乏しい人にこそ、このインターンシップ は多くの発見を与えてくれるのではないかと思う。もし迷っている人がいれば、ぜひ一歩 踏み出してみてほしい。 郊外へ出るとごみが散乱している。 私営のごみ集積場。 ごみステーションとごみ収集車。 ヤンゴン中心部ではきちんと回収されている ように感じた。

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