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耐力低下を考慮した2方向復元力モデルと地震応答

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(1)

【論  文

1

UDO  :624

042

フ :620

1 日本建 築 学 会 構 造 系 論 文報 告 集 第 379 号

昭 和 62 年 9月

耐力

低 下

考慮

し た

2

方 向復

元 力

地 震 応

正 会 員 正 会 員 正 会 員

市 之 瀬

滝    

吉   井

 

* 艸 ホ   ホ   ホ

正  §

1.

研 究 目 的  (1) 耐 力低 下 を考 慮 し た

2

方向復元 力モ デ ルの提案  こ れ ま で

部 材の 1軸 復 元 力モ デルを2 軸に拡 張す る 方 法と し ては 滝 沢ら1)の よ うに

金 属 塑 性 論を用い た もの がほと ん どであっ た。 し か し

,Drucker2

安定 硬 化条件を仮 定する限り

1

2 (図の説 明は§

2

で行う)の よ う に耐 力低 下する部 材の 1軸 特 性を塑 性 論 の みによっ て 2軸に拡 張 する こと は困 難で あ る。  最近

ひずみ軟化 を考 慮し た材 料の 多軸 構 成 則がい く つ か提案さ れ てい る

Bazant ら3} , Dougill ‘〕 弾 性 破 壊 理 論 を も とに 応 力空 間

ヒに塑 性ポテ ン シ ャ ルを

ひ ずみ空間上に破 壊ポテ ンシ ャ ル を仮 定し た コ ン クリ

ト の塑 性 破 壊 理 論 を提 案し た

また前 川ら5)は

ひずみ空 間上に塑 性 ポテンシャ ル を仮 定 し, 最 大 等 価ひずみに応 じて弾 性 係 数 を 低 下 させ る こ と によ り

コ ン ク リ

トの 弾塑性破壊理論を導いた

  本報告で は

仮 想 復元力 平 面 (定 義は§3 で行 う) 上 に塑性 ポテンシャル を, 変 形 平 面 上に破 壊 ポテンシ ャ ル を仮 定す ること に よっ て, 耐力が低下 す る部 材の 1軸 特 性を 2 軸に張す る

ま た

平面 保 持 仮 定に よる

RC

柱 断 面の解析を行っ て

提案モ デルの検 討を行う

M

°

K2

Σ ;

K3

1000

φ

o  

3

  :

KIl

  

I

S

0

03

01

 

 

i

  …

 

2000

  ‘

φo

OO3

φ

’m )   (2) 耐 力 低 下 する復 元 力モ デルの 2方 向地 震 応 答   耐 力 低 下 する復 元 力モ デル の

1

方 向 地 震 応 答は, 秋 山6) , 山田 ら n 調 ら れ て き た 。 本報告では

上 述の モ デル を用い て

2方 向地 震 応 答 解 析を行う。 そ して

2方 向 入 力 と耐 力低 下が地 震応 答に及ぼ す影響を 調べ

 §

2.

円形 RC 柱断面の平 面 保 持 解 析      =

2

種 類の耐 力 低 下パ タ

 外 径

100cm

かぶ り厚 5cm の 円 形 柱 断 面を扱う。 全 鉄筋比は

2

% と す る

断 面 を, 図

3 よ う

円周 方 向に

32

等分

半 径 方 向に 5等 分 する。 分 割し た要素内 で は, ひずみ は

と す る

 鉄 筋の応 力ひずみ特 性は図

4(aの よ うな完 全弾塑 性型 とす る

コ ンクリ

トは

4(

b

)の よ う な モ デ ル と し, 引張側は応 力 を 負 担し な いもの とす る

 平 均軸力 を

F

。/4,

Fc

/6とし たと きの 1軸モ

MoK2

    

i

K3

  

  …

  

1000

φo

  

i

    l

KIl

φ

    

o

s

QO3

   

0

01

  

  

  

  

1

  

  

  

  

i

       

2000

QO1

φ

m )

2 単 調 劣 化型の 1方 向 復 元 力モデル

Reinforcement

L

 

      ● 図

1 蓄 積 劣 化 型の 1方 向 復 元 力モ デル  * 名 古屋工業 大 学   助 手

工博 榊 東 京工業 大 学   助 教 授

工博 . 韓 清 水 建 設 (株 )

工修   (昭和 62 年 2 月 9 日原 稿受 理 )

100

” ” ”

100

3 円 形 RC 柱 断 面の分 割

38

(2)

曲 率関係を 図

5

6に示す

また こ の と きの材 軸ひ ずみ εe の応答を図

7

8に示す

 平 均 軸 力 F

/4の 1軸モ

メ ン ト曲率関 係 (図

5) では

繰り返し変形 を与え た と き第 1回 目の最 大 曲率に 達 する前に耐 力の低下 が起こる。 これに対 し, 平 均 軸 力

F

。/6の解 (図

6)で は, 第1回 目の最 大 曲率に達し た 後で耐 力の低 下が起こ る

この原 因

7, 8 よ り わ か る。 す なわち,

 

(a 平 均 軸 力

 

Fc4の解 (図

7 )で は材 軸の ひず み ε

が コン ク リ

ト圧 縮 強度時の ひずみ ε。

0

002を 比較的 早い時 期か ら超え る

 

b

 

こ れ に対 し

平 均 軸 力

F

。/6の解 (図

8>で は ε

が ε。を 超 えな い。 つ ま り

材 軸の圧 壊が起 こっ ている か起こっ て いない か の違いが その原 因である

 

1

7

   

E

200kN

mm2

 

0

! ! ε

Fc

Ec

{a 鉄筋

0

εc

2x10

3

       

euMOxlO

−3

    (

b

} コ ンク リ

ト      図

4 材料モデル

2

ぎ ) Σ

1000

02

0

02

0

04

φ

ノm

2000

5 

メ ン ト曲 率関 係 (平 均 軸 力Fc/4)

 

一5

6

の モ

メン ト曲 率 関 係 を図

一1,2

の よ う に モデル化す る。 これらをそれぞれ, 蓄積 劣化 型

単 調 劣 化 型の復 元 力モ デル と モデル の諸 定 数 を表

1に 示 す。

 

最後に

平 均 軸 力

F 。

4,F

。/6の と きの 2軸 応 答 を 調 べ

9 半 径 15×

10

3/m の 曲 率 履 歴 を

2

回与え た と きの モ

メ ン ト応答を図

一10

と図

11に示 す

F,/4の解で は

円 形 履 歴 を5/4周 し た と こ ろで コ ンク リ

トが応 力 を負 担し な く なっ たの で

こ の時 点で 破壊と み な し

それ以 降の歴は示して いない

F 。

/4 のの方が Fe/6の解よ りずっ と激しい耐 力 低下を示し た

これ も

材 軸の圧 壊が起こ っ て いるか起こっ ていな いか の違いが原 因である

1 復 元 力モデル の諸 定 数

1

Nm

3

k

φo

’m

45000

5452548

α

0101

Fc

65000

52523720

0121

( ε

2

畄 ) Σ

1000

q

02

0

0

φ(

1m

1000

一6

 モ

メン ト曲 率 関 係 平均軸 力Fc61       図

7 材 軸ひずみ の応 答 (平均 軸 力 F

/4) ε

c

− 一 一 一

002

ε

0

一   一 一 一 『 一 一

φ

0

03

    −

0

01

0

01

   

0

03

8 材 軸ひずみ の応答 (平 均 軸 力E。/6)

39

(3)

A

15

b

5

φ

x10

3

’m

15

0

15

15

1dMe

9 2軸 円 形曲率履歴

(a ) 弾 性 時

S

S

 曽

、 ’

 

.・Z

  己

    創

  

  

 

   ,

   ,

 .

 o

o Σ

1000

’ ご :

6r

丿 …

 

 

 

 

 

 

 

1000

M1

kN

h

    」

  .

丿

   ,

      

    

6

 ■

 

 

 

 

   ■

   ■

  ■

,,

!ノ

b

} 塑 性 時 S           e

5 図

10 2軸モ

メント応答 (平均軸 力 Fc/4) (

 

 

 

  ,

   .

 .

  .

  ,

 

      個

      Σ

1000

o

 響

 ■

  騨

1000

        …

MI

 

kN

m

1000

o

3

.,

     .

  ,

 .

o ,

    ゆ

   ■

  

 

112 軸モ

メン ト応 答 (平 均 軸 力E

/6)  §

3.

弾塑性破 壊モデル

 

本節で は, 耐 力 低 下 する 1軸 復 元 力モ デル を2軸に拡 張 す る方 法を示す。 な お本 節で は

列ベ ク トル を日 で

行ベ ク トル をL 」で , 行列 を[]で表す

 

3−1

メ ン ト増 分の分 解  第 1 (初 期 弾 性)剛性を

K

,, 第2 (塑 性 〉 剛性を

K

,, 第 3 (破 壊)剛性をKs で表 垢 各剛性 部分で の モ

    (c) 破 壊時 図

12 1軸 載 荷 時の モ

メ ン ト増 分 関 係

  一

MY

、、

 蹲

dM

2Mr

慴一

  ⊇ζ・

隷綴

d

X

L

曽一

F

0

13 塑 性 ポテン シャ ル とモ

メ ン ト増 分の分解 ン ト増 分を

次の よ う に 分解す る

 (1) 第 1剛 性 部分 :図

一12

(aま た は 次 式の よ う に

弾 性モ

メ ン ト増 分

ldMe

}の みが生 じる とえ る

    

idM

ldMe

…一 …一 …・

………・

(1) ただし

dMe

}= [

S

ld

φ

…・

…・

………・

………・

(2)

 

 

 

 

[・]

K

・]

舌£

i

一 …・

……一 …・

・)  (2) 第2剛 性 部 分 :

12 (

b

ま たは次 式の よ う に

弾 性モ

メ ン ト増 分{

dMe

}と同 時に塑 性モ

メ ン ト 増分

ldM

外が生じ ると考え る

    

ldM

ldMel

ldM

−t…

 

一・

 (4 ) た だ し

ldMal

=一

S

]{

d

φ『

…………・

…・

……・

(5 )

ld

φ叫は

塑 性 曲 率 増 分と呼び

,3− 2

節で詳 述す る

 (3} 第3剛 性 部 分 :図

12 (cま たは次 式の よ うに

ldMe

1dM

外と同時に破壊モ

メン ト増 分

ldM

{が 生じ ると考える

    {

dMl

ldMe

}+

ldM

外+

ldM

ノト

…・

…………

(6) た だ し

dM

つにつ い ては 3

4節で詳 述 する。   3

−2

 塑性曲 率 増 分

ldip

1

  実 際の モ

メ ン ト{副 と破 壊モ

メ ン ト

IM

りとの差,     

t

f

IM

IM

! }

r・

 

77−77幽

一・

9・

 ( 7

) を仮 想モ

メ ン トと呼ぶ

仮想モ

メン ト平 面 上で

13 よ う な

半 径 M .の 円を考え

こ れ を 塑 性ポテ ン シ ャル F

0と 呼ぶ

仮 想モ

メ ン ト

IMI

が塑 性ポ テンシャ ル

F =0

の外 側へ 進 もう とる と き塑 性 曲 率 増 分 {

d

φ縛が生じ る もの と す る

40

(4)

 こ こで

,Drucke

ド} の条件を仮 定す る。 す な わ ち

塑 性曲率 増 分

Id

姻 は塑 性ポ テン シャ ル F

Oの法 線 方 向 に生じ る と仮 定 する。

   

ld

φρ}

idF

dMl

 

d

λ

 rP・

 一・

 一・

 

8

また

Ziegier8} 同 様に次 式 を仮 定する

    LdF /

dMt

ldM

W

ld

φ

fl

O ・

 (

9

)  た だ し

W

1

K

1

S

1  なお

13の よ うに 仮 想モ

メン トの

dM

法 線 成 分

ldM

雪と表せ ば 式 (

8

>(

9

)の定よ り次式を得る

ld

φ外

1  1K2  

s

ldMM

……・

…・

…・

……一

1・)       しdF /dM ([W ]十

S

idF

dMI

式 (8)

(11

)よ り塑 性 曲率増分

ld

φ烈が定まる

 塑 性 ポテン シャ ル を実 際の モ

メ ン ト

IMi

で はなく仮 想モ

メ ン ト{

M

}平 面 上で定義し た 理由は次の と おり で あ る

1軸 M

φモ デル上で仮 想モ

メ ン ト増 分

dM

を描 く と, 図

12c よ う , 第 3剛 性 部 分 (破 壊 時 ) で の

dM

と第 2剛 性 部 分 (塑性 時 )で の

dM

と が等し く な る

し た がっ て 破 壊 時に おいて も

Druckera

件をそ の ま ま適 用で きる

ま た, 破 壊時に おい て も

dF

0 ので, 次節で述ぺ る よ うに降 伏 曲 面を移 動

縮 小させ る こと がで き る

こ の 点

,Bazant3

塑 性 破 壊 理 論と異なる

 3

3 降 伏 円の移 動

縮小ル

ル  耐 力 低 下 時の降 伏 円 (塑 性 ポテンシャル)の縮小を考 慮する ために 降 伏円の半 径

dM

を次 式の よ う に仮 定 する。          LM

α」[

s

](【

s

[κ、⊃

ldM

! }      

dMr

       

 

(12) これ は 1軸 載 荷 時の図

一12

b

>(cに対 応する。 図

12(

b

)(c>の

ld

φを 比 較す る と

次の こ と が わか る

すな わ ち

従 来の塑 性理論で の塑性 曲 率 増 分

id

φ外は

一12

b

)の よ う に実モ

メン ト増 分

ldM

}を与えて取 り除いたときの残留曲率を表す。 これに対し

本 理 論の 破 壊 時の塑 性 曲 率増 分 は

12

(cの よ うに仮 想モ

メ ン ト増 分

ldM

}を与え て取 り除い た と きの残 留 曲 率 を 表 す。  式 (8>

(9)よ り次 式を得る。

 

 

 

d

、、。

……a…・

…一

11 上 式は

ldMl

= [

S

]( φ

1

ld

φ

お よ び式 (8 ) を利 用 て次 式と な る。            

LdF

dM

」[

Slld

φ

l

     

d

λ

                       

.………

(11

)       2Mr 上 式は

1軸 復 元 力 特 性が図

1

2の よ うに な る と い う条件

お よび

座標軸の回 転に対して解が 不変とい う条件か ら定め た。  降 伏 円の移 動につ て は 仮 想モ

メ ン ト平 面上 で Zieglers)す る

す な わ ち降 伏 円の 中 心

lal

次 式の よ うに

IM

α}の方 向に移 動す るもの と す る

   

ldal

IM

ald ξ

 一◆

 r・

13

 

d

ξは 塑性 変形が進行す る間は

dF =

Oで あ るこ と か ら次 式で定ま る

  

 

d

ξ

一L

dML

……・

…………・

1

・)  

3−4

破壊モ

メン ト増分

ldM

∫ }  破 壊 ポテンシャル

G =

Oを曲率 平 面上で定 義 する

塑 性 条 件を 満 た し, かつ

曲 率ベ ク トル 刷が破 壊ポテ ン シャ ルの外側へ も う と す る と き破 壊

メ ン ト増 分

idM

1

が生じ る ものと す る

 

こ こ で

Il

iushin3)の条 件す な わ ち次式 を仮定する

    

ldMXI

=−

ldG

d

φト

dx ………・

…・

…………

(15) つ まり

破 壊モ

メ ン ト増 分

ldM4

が破 壊 ポテン シャ ル 曲 面に法 線 方 向を向くもの と仮 定する

 

これ は

,Dougill

‘)弾 性 破 壊 理 論 中で破壊応 力増分

d

σ’ を求め る た め に用い た仮 定で あっ て

14に お い て ひず み増 分

d

ε を与えて取り除く間にな さ れ る仕 事

d2W

(図

一14

のハ チ 部 分の 面 積 ) が 非 負であるとい う もの で ある

塑 性 理 論に お ける

Drucker2

条件に対 応 す る

本理論の場 合

曲 率 増 分

ld

φ

1

を与え てり除 く間に な さ れ る仕 事は

♂W

三一LdM

! +

dM

ρ 」

ld

φ}であ る。 こ の うち

,−

LdM ノ 」

ld

φ

1

式 (

15

)のお よ び 破 壊 ポテン シャ ル

G

が凸で あるとい う条件か ら必 ず 非 負と な る

ま た

式 (5)の定 義よ り

,−

LdM ρ 」

ld

φ}

LdφP][

S

ld

φ}と なる か ら

こ の [

d

φρ 」 に式 (8>

(11

) を代入 す る と

,−

LdM

ρ 」

ld

φ

1

≧0が導かれ る。  ま た,

3−2

節の式 (9)に対 応し て次式を仮定する

   LdG

d

φ」

({  }

[Z]

1{dMtl)=

o

 

ただし, [

Z

]= [

K2

]十[Ks]

………

(16)

 

な お, 図

一15

の ように

曲 率 増 分

ld

φ

1

の法線成分を {

d

捌 と表せば

式 (15)

(16)の仮 定よ り次式を得る

   

IdM

∫ }=

K

,+Ks)

ld

φ性

…・

…・

……・

………・

17

) これ は,

1

軸載荷時の図

12(c)に対 応す る

 式 (

15

(16 )より次 式 を得る

 

 

 

dx −

d

σ

嬲錚

11

、、φ

…・

……・

……

18

 

3

−2

節 と本 節の結 果を式 (6 )に入 す る と

ld

φ}と 図

14 11

iushinの条 件 図

15  曲率 増 分の分 解

41

(5)

ldMl

に関す る対 称な瞬 間 剛 性行列を得る。  

3−5

 破 壊曲面の拡 大ル

ル   §2で見た よ う な 2種 類の耐 力 低 下 形 式 に対 応 して, 次の 2種 類の 拡 大

ル を考え る。   (

1

) 蓄積 劣化型

……

一1

蓄積 劣化型復元力モ デ ル に対 応す る。 破 壊 曲 面の初 期 状態 は

一16

(a)の破 線の よ う

中心 0

半 径

A

と す る。 曲率 

iill

が初 期 破 壊曲面の外 側に あ る と き は

一16

(aXb の実線 の よ うに

その と きの 曲 率

1

φ}か ら初 期 破 壊曲面に引い た接 線 と残りの初 期 破 壊 曲 面に よっ て構 成さ れ る曲面を 破 壊 曲 面とする

ま り

破 壊の形状は そ れ までの 曲 率 履 歴に影 響さ れ な い

  (2) 単 調 劣 化 型

……

2の単 調 劣 化 型 復 元 力モ デ ル に対 応する

破 壊 曲 面は

17の 実 線の よ うに

前ス テップ までの破 壊 曲 面 (図の破 線 ) と現ステップの 曲 率 (図の黒 丸 ) を包 含 する面 積 最 小でかつ 外 側に凹で ない 曲 面 (図の実 線 )とする

つ まり

破 壊 曲 面の形状 は そ れ ま での曲 率 履 歴に影 響される

1

 上 記いずれの拡 大ル

ルに せ よ

破 壊 曲 面に は尖 点が 生じ るこ とに な る。 こ の尖点 上で, 曲 率増分ベ ク トル

ld

φ

1

が尖点を は さ む

2

つ の側 面に立て た垂 線の間 を向く 場 合に は

一15

の 定 義 よ り,

ld

φ}−

id

φ『とな る

尖 点が尖る ほ ど

ld

φ}

d

φ謦と な る範囲 が広がる

  破壊 曲面の拡大ル

ルは

上記

2

種類 以 外に もいろい

φ

2

0

、 、

φ〔

 

φ

1

(a ) φ、の み与え た場合

φ

2

 

1

、 、

0

     ’

φ1

 (b) φ

を 与 え たのち φ2を与えた場 合 図

16 蓄 積 劣 化型の破壊曲 面の拡 大ル

φ

2

、    、      

、、

        、       、

0

φ

1

17 単 調劣化 型の破 壊 曲 面の拡 大ル

ル       〔φ、を与え たのち 晦を与え た場 合 )

一 42 一

ろ設 定 し得る

破 壊 曲面が至るとこ ろ なめ ら か に な る よ うな拡 大ル

ル を設 けることも可 能で ある。 こ の場 合に は

破 壊 曲 面上の ある 1 点か ら引き得る垂線の向きが常 に ただ

つ に な っ て しま う か ら

曲 率 増 分ベ ク トル の 向 きが刻々変 化 するよ うな曲 率 履 歴に対 して は

本 報の ル

ル に比べ て破 壊の程 度 (具 体 的に は降 伏曲面の縮 小 の程 度 )が ずっ と ゆるや かにな る

こ の ことの当 否は

9の よ うな円 形 曲 率 履 歴に対 する応 答 を調べ るこ と によっ て §4に て明ら か に な る

S

 な お 蓄 積 劣 化 型の拡 大ル

ル で除 荷と載 荷を くりか え し た場 合に は たとえ そ れ が弾 性 範 囲 内であっ て も

破 壊 曲 面の縮 小と拡 大が生 じる

ただ し

3

4節で

壊モ

メ ン ト増分

ldM4

が生じ る条件とし て 塑 性 条 件 を満た し

かつ

,…

」ど し たことに よ り, 蓄 積 劣 化 型の 拡 大ル

ルで も弾 性 範囲内で の繰り返し に よっ て は耐 力 低下は生じな い

 

3−6

 弾性剛性の低 下ル

       

L

 

説 明の都 合 上, 式 (3)で は

弾 性 剛 性 を [S]

[K,]

と し た

か し多くの部 材, 特に鉄 筋コ ン クリ

部 材で は

最 大 経 験 変 形の大 き さによっ て弾 性 剛 性が低 下す る

そこで, 式 (3) を 次の よ うに置き換え る

 

 

 

s

]一

一 ・

…………・

…一 ・

(・ ’ ) こ こ で

      

        

 

 

・ ・最 大 醗 性 率 ・

   φ

:初 期 降 伏 曲 率      

1

 φ

fm

。。 :最 大 経 験 曲率の絶 対 値 (初 期 値は

φ. と す る)   §

4

提 案モデル と平 面 保 持 解 との比 較   平 面 保 持 解と の比 較に よ り

前 節の提 案モ デル の検 討 を行う

1の復 元 力モ デル と図

16の蓄 積 劣 化型 ル

ルで半 径15x10

3/m の 円形 曲 率 履 歴 を2回 与え た と きの モ

メ ン ト応 答 を 図

18に示 す

また

2の (

ε

    ●

 

 

 

 

°

Z

       」直

 

  

F

 

 ●■亀

 ,

°

      丶          Σ

 ・

 斷

1000

r曾

o

1000

9

 

 

 

09

 

 

4000

  

9

N

m

o

9

P

・’

「.

18 蓄積劣化型の 2軸モ

メ ン ト応 答

(6)

復元 力モ デル と図

一17

の単調劣 化 型ル

ル で同じ曲率 履 歴を与えた と きの モ

メ ン ト応 答を図

19に示す。 図

18の 場 合, 蓄 積 劣 化 型で あるた め, 曲 率 履歴 が進 むにつれ て モ

メ ン ト応 答は内 側に入っ て いく

逆に図

19場 合

単 調 劣 化 型る た め

1周 目 34付 近 か ら破 壊の進 行が緩や かになり

2周 目以 降は破 壊が 起 こら ずモ

メ ン トは そ れ以上内 側には 入 ら な く な る。 こ れ ら は

§2の図

10

11と よ く対 応する

 モ

メ ン ト応 答だ けでな く

鈴 伏 曲 面の縮 小につ い て も平 面 保 持 解 との比 較 を行っ て み る。 平 均 軸 力

F

。/4の 平 面 保 持 解 析で

半 径 15×10

’ /m の円 形 履 歴を1回 与 え たあ と, 曲 げモ

メ ン トを

こ か ら 曲 率 平 面 上で 30eき ざみ に放 射 状の曲 率 増 分 を 与える。 こ の と き

メン トベ ク トル の絶 対 値が最 大に な っ た 時の モ

メ ン トを図

20 に黒 丸で示す

こ れ ら の黒 丸 を結 んだ破 線は 平 面 保 持 解 析に よる降 伏 曲 面 とみな す ことが で きる

比 較の ため

蓄 積 劣 化 型ル

ル に よる理 論 解を実 線で示 す

平 面 保 持 解 (破 線 ), 理 論 解 (実 線 ) と も降 伏 曲 面の 直径が初 期 曲 面 (点 線)の 40% 前 後に A

  ,

 ・

, ,

  羣

  )

  

o

 

 

   ●

  ●

  ●

   卩

   ・

N

Σ

1000

 凾

P

1000

    ・

M1

kN

m

    .

1000

9

oo

 唖

   ・

  ,

呷■呷

19 単調劣化型の 2

メ ン ト応 答 一

1

.一 .

Remoin

 

plaeanalysis

 

         A

      ε

      ■

      ●

N      

Σ        

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ノ ●Z , !

5

●                 

丶    

 

 

 

 

1000

kN

m

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

β

MI

l

000

     

Theory

 .

  o

  ●

 凾

  .

  ,

 ・

  

  

  

●.

  

  

20 円 形履歴 1周 後の 伏 曲 面 〔平均 軸 力 Fc/4) 縮 小し ており, こ の意味で両 者は よ く近似し てい る。 同 様に

均 軸 力

F

f6

の解析で円形履歴 を 1回

お よび 2回与え た あ との降 伏曲面 を 図

一21,

22に示す。 これ らで も

平 面 保持解と理 論 解と が よ く

致し た。し た がっ て

3

5 節で設 定し た破 壊 曲 面の拡 大

ル は妥 当で あっ た ものと 判 断でき る

 §

5.

地 震応答解 析  提案モ デルを 用い て地 震 応 答 解 析 を行い

,2

方 向 入 力 と耐力低 下が 地 震応答に 及 ぼ す 影 響 を 調べ

な お まで の説 明で は

§

2

の平 面 保持解 析と の比 較の都合 上, 曲げモ

メ ン トM と曲率φの 元 力特性を対象と して き た が

本 節で は

これ ら を せ ん断 力

Q

変 形

P

と読 みか え る。  5

1 解 析パ ラ メ

タ   (1) 復 元 力モデル は

23(aの よ う な

破 壊の 起 こ ら ない弾 塑 性 型と

23 (

b

)の ような

降 伏と 同 時に破 壊が起こ る性 破 壊 型の 2 種類とする

。……

降 伏 後しばらくし て か ら耐 力低 下す る ような ケ

スは 今 後の研 究 課 題とし て保 留 する。   (2) 破 壊 曲 面の拡 大ル

ル は

蓄 積 劣 化 型とす る

……

単 調 劣 化 型につ い て は 今 後の研 究 課 題とし て保 留 す る

21 円 形 履歴 1周後の降伏曲面 (平 均軸 力Fc/6} (

 

 

 

o

i

   .

   ■

  

  

  

 噸

     4Z

  4

苫 丶

  璽

●     

°

  N 丶    

9

  1 Σ

b

 

  1 、   

 

 

} 

  9

1

1000

0

°

  唖

 ・

1000

M1

kN

m

    ノ   

    ,

 

! ●

  

    ●

ノ      

 .

  ノ ・ ●

 ,

..,

 

.璽

   ■

  

  .

o

■■,

22 円 形 履 歴 2周後の降 伏 曲 面 (平 均 軸 力Fe/6)

43

(7)

Q

K2

Qo

冒一冒

K1SP

1

K2

(a) 弾 塑 性 型

QQo

一__−

  

1K3

Kl

S

Do

D

ψ

K2

      (b) 弾 性 破 壊 型 図

23 応 答 解 析 用 復 元 力モ デル   (3) 塑 性 剛 性と初 期 剛 性との比

K,/K,は

弾 塑 性 型で は K2/Kr

o

 oo5 , 0

03

0

1

0

2の 4種 類

弾 性 破 壊 型で は K2/K、

0

001

定とする。   (4) 弾 性 破 壊 型の破 壊 剛 性と初 期 剛 性との比は

Ks/K,

0

005, 0

03, 0

1, 0

2の 4種 類と す る。   (5 ) 入 力 地 震 波は 下 記に示 す6種 類とする。

  

Imperial

 

Valley

地 震 (1940>

El

 

Centro

記 録

          

NS −EW

お よ び

NS

成 分×

te

  十 勝沖地 震 (

1968

)八戸 港 湾記録           

NS −EW

お よ び

EW

成分 × 》

7

   宮城県沖地震 (

1978

) 東北大記録           

NS −EW

お よび

NS

成 分×V!

2

 1

方 向入力を語 倍し たの は 1方 向入力と2方 向入 力の パ ワ

を同程度にする ためで ある

  (

6

) 粘性減 衰は ゼ ロ と す る

  (7 ) 固有周期 丁は   0

1 秒か ら1

0 秒まで は 0

1秒 間 隔の 10種 類   

1.

2

秒か ら

2.

0

秒ま で は

O.

2秒 間 隔の 5種 類    あと

2

5秒 と 3

0秒の 2種 類 の計17種 類と する

  (8) 降伏せん断 力係 数 C は

      C

Re

Co    

R

,:建 築 基 準 法 施 行 令に よ る 普 通 地 盤での振 動特 性      係 数 (固有周期

T

数)    C。:標 準せ ん断 力 係 数 と し

標準せ ん断力係数

C

。 は

0

2

0

3

0

4

0

6

0

8, 1

0の 6種 類とする

 な お

数 値 計 算に は衝 撃 加 速 度 法を用い

時 間きざみ

一 44 一

24 累 積塑性 変形倍 率の上限 は 0

01秒 とす る。  5

2  用 語の定 義  (1) 累 積 塑 性 変 形 倍 率 :η  秋 山 (6) と 同じく, 累 積 塑 性 変 形 倍 率 ηを 次 式で 定 義する

 

  

 

Q

…・

……・

………・

………・

…・

(・

9

) ただし

Q

。:降 伏 耐 力   

Dy

:降伏 変 形      

E

:地 震 中に消費さ れ た履歴吸収エ

と する

  (2> 累 積 塑 性 変 形 倍 率の上限 :ηttnt  図

24の よ う な 弾 性 破 壊 型の元 力特性に おい て, 斜 線 部の 面 積 をEum とし

  Etcmに対 応す る ηを累積塑 性 変 形 倍 率の上限

ηtim と定 義す る

す な わ ち

 

 

 

n・・t

  Kl1 + 瓦

………

…・

(・・) と す る

  (

3

)  等価繰り返し 回数 :

N

 最大応答塑性 率をμ と お き

μ と累積 塑 性 変 形 倍 率 η か ら

等 価 繰り返し回数

N

を次 式で定 義す る

   

N 一

…・

一 ・

…・

1

…………一 …・

…・

21 除 荷 剛 性の低 下し な い完 全 弾 塑 性 系 を例にとっ て N の 物 理 的 意 味 を 述べ る。 図

25におい て

,0 →A →B →

C

なる履 歴 を経た場 合の履 歴 吸 収エ ルギ

E はハ ッ チ 部 分の面 積で表さ れ 累 積 塑 性 変 形 倍 率は η

μ

1

等 価 繰り返 し回数は N

1と な る。 同様に

,0 →A →B

C

D

E

0

な る履 歴を与え れ ば

N

2となる し た がっ て 応 答 解 析の結 果 振 動 系の 応答が原 点の ま わ り を何 度 も行 き来 する場 合に は

N が大き な値を と る。

QoQA

−r

8

31

0K1

D

Dyc

μ[

E

D

25 等 価 繰り返し回 数の定 義

(8)

逆に, 振 動系の応 答が特 定の

1

方 向にどん ど ん進んでゆ く場合はN が 1に近い値 をと る

つ ま りN は, 応 答 変 位の特 定 方 向へ の偏り や す さ を表す値である。  

5−

3 剛 性 比 と等 価 繰り返し回 数N との関係

 

地震 応 答 解 析の例と して

  入 力 波:エ ルセン トロ記 録

EW −NS

  

復元力モ デル :弾 塑 性 型, 脇/

K

O

1 とし

固有周 期 T と標 準せん 断 力 係 数 C。を前 述の と おり各々 17種 類,

6

種類と し て合計 17×6

102種 類の 応 答 解 析 を 行い 大 応答塑性 率μ と累 積 塑 性 変形倍 率 ηとの関 係 を図

26 (a)に白丸で プロ ッ トする。 図 中の 1点 鎖 線は, μ=

1

, η

0を通 り

白 丸の デ

タを 近 似 するよ うに最 小

2

乗 法で求めた直 線 を示す

ま た, 復元 力モ デルを

弾 性 破 壊型

,K

,/

K

O

1とし た と き の 結 果 を 図

26

b

。 図 中の 破 線は, 累 積 塑性 変形 倍 率の 上限 η“a を 示す

図中の 1点 鎖 線は 破 線 よ り左側の 白 丸の デ

タ を最 小2乗 法で近 似 し た直線を 示す。 式 (21)の定 義に よ り,

1

点鎖 線の傾 きの逆 数は

等価繰り返し回 数N を表す

26(a

b

の比 較か ら

弾性破 壊 型 復元力モ デル の 等 価 繰り返し回数

N

は, 弾 塑 性 型 より小さい こ と が わ か る。

 5.

1

節に示し た地 震波の う ち2 方向入力 波にして得 られ た

N

を剛 性 比 (

K2

K

,また は

K

,ノ

K

,)別に平 均 し たもの を, 図

一27

に黒 丸で示 す

また, 1方 向入力波に つ いて は白 丸で示 す

これら の黒 丸と白丸を そ れ ぞ れ実 線と破線で 近似す る。 O 頃   O

寸   O

の   O

N   O

二 〇   ⊆ o 驚 o = 》 葺 コ リ コ O

0

O 瞬   O

寸   O

q   qN   O

ユ Φ い 匚 。 研 。 α 》

り コ o / o o o       Q

° o o oo     Q    

FOOoo

o ELC

 EW

NS K2’K1=

O.

1N  =4

82

     

to.

0   5

0        15

0        2QO N。rmallzed  

Hysteretic

 

Energy

                        η

  (a) 弾塑性 型Kz/Ki

O

1

  0       5

0     10

0

      15

0        2QO

         Normalized 

Hy5

量ere量ic Ehergy

       η       (b> 弾 性 破 壊 Kt/K

= e

1 図

26 累 積 塑性変形倍率と最 大 塑 性 率の関 係 (

El

 

Centro

 2       向 ) o

/ ρ

III

o   

: 1    o ゆ ( 竜

90

°

 

ol   o3

   08 )oi …

1

ELC

 EW

NS K3/K1

0.

1N  昌1

55

 

秋 山6} , 1方向 地震 応 答 解析を行っ て

弾 性 破 壊 型 復 元 力モ デル のが弾 塑 性 型よ り正負いずれ かに偏り や すい こと を示し た

本 報の結 果か ら

秋山 (6)の結 論が2方向入力につ い て も正 しい こ と が わか る

さ ら に

次の こと がいえ る。

 

(a ) 弾塑性系の場 合

2方 向入力に よる応 答 変 位は

1方 向入力時よりも特 定 方 向へ り に く 。 したがっ て 弾塑性系の場 合

,2

方 向地 震 波に よ る最大応答 塑 性 率 , エ ネルギ

入力が等 しい 1方 向地震波に よ る最 大 応 答 塑 性率 よ り小さ くな る

 

b

K

、/

Ki

0.

04

の蓄積劣化 型 弾 性 破 壊 系の場合

2

方向入力による応 答変 位の特 定方 向へ の偏り や す さ は 1方向入力と同 程 度である し た がっ て

こ の場合の

2

方 向地 震 波に よる最 大 応 答 塑性率は

ルギ

入力が 等しい

1

方 向地 震 波によ る最 大 応答塑 性 率と同 程度であ る

  5

4 剛性 比と等価 速 度との関 係

 

秋 山6〕 と同じく, 総エ ネル ギ

入 力

Et

お よ び等 価速 度 玲 を次 式で定義す る。

   E

=Ee

E ……・

……・

……・

…・

………・

……

(22 )  

E

。:弾 性 振 動エ ネルギ

    E :履 歴吸収エ ルギ

 

 

 

VE

…・

…………・

一 …………・

…・

3      図

27 剛 性比 と等 価 繰り返し回 数の関係

VE

170

 cm sec200VE (cm ’sec ) ▽

ELC

T

tOEW

−NS

(sec )

100

口 ■ ▽

CO

0

2CO

0

3CO

O

4

CO

0

6

K3

K1

K2

K1

0

2

0

o .

0

O

1

0

2

28  剛 性 比と等 価 速 度の関 係

45

(9)

   

M

:質 量 入力 波 をエ ル セ ン トロ波

2

方 向

固有周

を T

LOs と し, い ろ い ちな標 準せ ん 断 力 係 数

C

。につ いて等 価 速 度

VE

を計 算 した結 果を図

28に示す

実 線は

C

0

3 の と きの平 均 値

VE

170 cm s を示す

 

V

,は, 剛性 比に か か わ らずほ ぼ

定に なること が わ か る

ほ かの入力 波

固 有 周期に対し ても同 様の結 果を得た。 つ ま り, エ ネル ギ

入力の 大き さは 耐 力 低 下の有無に ほ と んど影 響 さ れ ない。  §

6.

最大 応答塑性 率の推 定

 

前 節まで の結果 を利 用 し て

弾 塑 性型 お よび弾 性 破 壊 型 復 元 力モデルの大 応 答 塑 性 率を 推定す ることが で き る

た だ し

入力 地 震 波の完 全 弾 塑性 系にする価 速 度 V,の応 答ス ペ ク トル, 振 動 系の固有 周期

T ,

降 伏せ ん 断 力 係 数

C ,

剛性比 K,

IK

、, K,

IK

,は 与 え ら れるもの とする。

 

まず

弾性振動エ ネル ギ

ーE .

を推定する。 変形が

1

方向の みに生 じるもの と仮 定すると E,は図

一29

の斜 線部の面 積

つ ま り次 式で表さ れる。

 

 

 

Ee 一

f

’ 

Dv ………・

一 …・

24

) ただし

弾 塑 性 型の場合は,  a

K

IK

,      弾 性 破 壊型の場合は

,.

α=

陥/

K

とする

 エ ネルギ

い条 件の 22 >に上 式の E、を代 入 し, 両 辺 を

Q

。Dy で割り

さ ら に式 (

19

), (21)

(23 ) を利用 して次 式を得る。

        

1

pa

・): +(。

1)

N ….

(、,) 形 倍 率の 上 限 ηum か ら定まる

本 推定方法の適用 限界 を示す

 

振 動 系の 固 有 周期を

T =IS

, 等 価速度を

VE=170

cm /sと し

標 準せ ん断力係 数

C

。を

0.

15

か ら1までの さ まざ まな値 として

式 (25)に よ り推 定し た剛性比と 2軸 最 大 応 答 塑 性 率との 関 係を図

一31

に実線で示す

標 準せん断 力 係 数 C。が大きい と き は

振動 系が ほ ぽ弾 性にと ど まる た め, 剛 性 比 が 最 大 応 答 塑 性 率に及ぼ す影 響は小さい

。一

標 準せ ん断 力 係 数

C

。が小さい と き は 剛 性 比が最 大 応 答 塑 性率に及ぼ す影 響が大き く

2 倍 以 上の違いが生 じ る。   §ア

結 論  (1) 耐 力 低 下する部材の元力特 性には

単調 載 荷 時の荷 重 変 形 関係と正 負 繰り返し載荷時の重変形 包 絡 線 と が

致 する 「単 調劣化 型」と

致し ない 蓄積劣化 型」の 2種 類がある

 

2

) 材 軸の 圧 壊 が 生 じ ない 曲 げ 破 壊 型 RC 部材の 復元力特性は 「単 調 劣 化 型 」にな る。 材 軸の圧壊が生 じ る曲げ破壊型

RC

部 材の復 元 力 特 性は 「蓄 積劣化 型」 に な る。   (3 ) 変形平面 上に破 壊 ポテンシャル を仮 定す ること に よっ て, 耐 力低下 する部 材の 1方向復元 力特性を

2

方 向に拡張でき る

      ’

 

 

 

rr 

VECTg

2・=

 

2

上 式の N (等 価 繰 り返し回 数 )は

27の実線ま た は破 線の よ うに剛 性 比a の関 数と し て近 似で き る。 し たがっ て

上 式 (25 )よ り, 任意の弾 塑 性 型また は弾性 破 壊 型 復 元 力モデル の大 応 答 塑 性 率 μ を推 定す るこ と が で きる

 振 動 系の固有周期を 丁

己1s

, 標 準せ ん断 力 係 数を

C

0

3

等 価 速 度

V

,;

170

 cm /s (

El

 

Centro

 2 方向入 力の値)として

式 (

25

)に よ り推 定し

t3

剛 性 比と

2

 

ノ4 最 大 応 答 塑 性 率と の関係を図

一30

に実 線で示 す。 ま た, 2軸 応 答 解 析の結 果を同図 に黒 丸で示 す

実 線は黒 丸 を

  

6

よく近 似して いる。 な お, 図中のハ ッ チば

累 積塑 性変 図

29 弾 性 振 動エ ネル ギ

Ee

 

 

η

li

而 ●   ト

6

μ

T

1

O

 sec

C6

0

3

170cm

’5

Bi

axial

4

Analysis

2

Estimation

K3

K1

K2

K1

Oj

α

0

0

1

0

2

4

2

30 最大 応 答 塑 性 率の推定 (T

1s

 C

O

3

CO

0 .

75

lim

CO

言0

2 Co

0,

5

CO

O.

4 Co

0.

3

CO =

0

71CO31

0

A

6

4

2

0

2

    0 .

1   ・

 

O

    

O

1   

0

2

 

K3

KI

       

K2

K1

  図

31 剛性 比と最大 応 答 塑性 率と の関 係 〔T

ls)

46

(10)

 

4

> 破壊ポテン シャ ル の拡 大ル

ル を, 図

一18

ま た は図

19の いずれ かとす ることに よっ て, 復元 力特 性が蓄積 劣 化 型で あ る か 単 調 劣 化 型で あ る かの違いをモ デル化で きる

 (5) 実 際の復 元 力か ら破壊復元 力を差し引い た 「仮 想 復 元 力 」 平 面 上で塑 性 ポテン シャ ル を仮定す ることに よっ て

耐 力 低 下 時に も塑 性 変 形が 進 行 し 塑ポ テン シャ ルが移 動

縮 小す るとい う モ デル化が可 能 と な る。

 

(6) 本 報の提 案モ デル によっ て

,RC

柱 断 面の平 面 保持解析結果を よく追 跡で き る

 

(7 )弾 性 破 壊 系は,

1

方向入力時で も2方 向 入 力 時 でも, 弾 塑 性 系 と比べ て応 答変位が特定方 向に偏 り や す い。 し たがっ て

同じ地 震入 力 に対す る弾 性 破 壊 系の最 大 応 答 塑 性 率は, 弾塑性 系よ りも大き く な る。

 

(8) 弾 塑 性 系の

,2

方向入力による応 答 変 位は 1方 向 入 力 時よ り も特 定 方向へ に くい。 し たがっ て 弾 塑 性系の場合

2

方 向地 震 波による最 大 応 答 塑性率は

エネル ギ

入力が等しい 1方 向 地 震 波に よる最大 応答 塑 性 率よ り小さ く な る。  (9 ) 軟化 剛性が初 期剛 性の 1/25 より大きい蓄 積 劣 化 型 弾 性 破 壊 系の場合

2 方向入力に よる応 答 変 位の 定 方 向へ の偏り や す さ は1方 向入力と同程度で ある し た がっ て,

2

方 向 地震 波に よ る最 大 応 答 塑 性 率は, エ ネ ルギ

入 力 が等しい

1

方向地震 波による最 大 応 答 塑性 率 と同程 度で あ る

 

(10 ) エ ネルギ

入力の大 き さは 耐 力低 下に ほと ん ど影 響され ない。

 

(11) 応 答変位の 特 定 方 向へ の偏り や す さを表す 「等 価繰り返 し回 数 」を図

一27

の実 線 また は破線の よ う に 近 似し,エ ネル ギ

入カ

定 則を考 慮する ことに よっ て

弾 塑 性 系お よ び蓄 積劣化型弾 性 破 壊 系の最 大 応答塑性率 を推 定する こと ができ る

 謝  辞     

 

名 古屋工業 大学 教 授

 

工博 大 岸 佐 吉先生には

本 研 究 の すべて の段 階で

暖か い御 指 導と御援助を賜 り ま し た。 ま た, 大 成 建 設 (株 ) 市 之 瀬 和明氏に は

昭和

58

年度 名 古屋 工業大 学 卒 論 生と して数 値 解 析に御 協 力い た だ き ま し た

厚 く御 礼 申し上 げ ま す

参 考 文 献

1) Takizawa

 H

 and  H

 Aoya皿a :

Biaxia

且Effects in Mod

  e且hng Earthquake  Response of 

R

C

 

Structures

 Earth

  quake Engineering and  Structural Dynarnics

 Vo1

4

   No

5

 pp

523

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 July 1976

2) Druckei

 D

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:A Definition of Stable Inelastic Mater

  ial

 

Jeurnal

 ofApplied  Mechanics

 VoL 26

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101

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:Plastic Fracturing Theo

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428

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:On Stable Progressively Fracturing

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 Zeitschiift fur Angewandte  Mathematik und

  

Mechanik,

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 1983

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設 計

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河村 広

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一Bi−linear

型 復 元 力    特性 :完 全 弾 塑 性 型 と 塑 性 劣化型につ

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A

Ou

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 Ap

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752

1961

SYNOPSIS

UDC :624

042

7:620

1

      BI

DIRECTIONAL

 

HYSTERESIS

 

MODELS

 

WITH

 

WORK

 

SOFTENING

 

AM

      

THEIR

 

EARTHQUAKE

 

RESPONSE

by 

Dr.

 TOSH 凪ATSU  ICHINOS  Research Associate

   Nagoya Intitute of  Techno艮ogy

  Dr

  KATSUK TAK1

   GUCHI

 Associate Professor

 Tokyo Institute of Tech

   nology  and MASAYUKI  YOSHH

 

Structural

 Engineer

   S』imizu Construction Co

Ltd

Membe 【s of A

1

J.

 

Bi・

directional

 hysteresis models  are useful  

for

 

dyna

ic response  anaiyses  ef structures  under two 

dimensional

seismic  excitatio 皿

 

The

 theory of plasticity 

for

 work  

hardening

 materials 

has

 

been

 utilized  

for

 the 

bi・

directional

extension  of uni

−directienal

 hysteresis models

 The work  sQftening or strength  

degrading

hysteresis

 models  are

参照

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