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ペンレステープ 18mg に関する資料 本資料に記載された情報に係る権利及び内容の責任は日東 電工株式会社に帰属するものであり, 当該情報を本薬剤の 適正使用以外の営利目的に利用することはできません. 日東電工株式会社

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ペンレステープ

®

18mg

に関する資料

日東電工株式会社

本資料に記載された情報に係る権利及び内容の責任は日東

電工株式会社に帰属するものであり,当該情報を本薬剤の

適正使用以外の営利目的に利用することはできません.

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ペンレス®テープ18mg 1.4 特許状況 page 1

ペンレス

®

テープ18mg

第1部 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報

1.4 特許状況

日東電工株式会社

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ペンレス®テープ18mg

1.4 特許状況 page 2

1.4 特許の状況

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ペンレス®テープ18mg 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 page 1

ペンレス

®

テープ18mg

第1部 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報

1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯

日東電工株式会社

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ペンレス®テープ18mg 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 page 2

用語及び略号一覧

略号(略称) 化学名(一般名) 構造式 由来 リドカイン 2-Diethylamino-N-(2,6-di methylphenyl)acetamide JAN: リドカイン (Lidocaine) r-INN: Lidocaine 原薬 略号 省略していない表現 M519101 有効成分としてリドカインを60%含有するテープ剤(ペンレス® テープ18mg) MCV molluscum contagiosum virus

MedDRA/J Medical Dictionary for Regulatory Activities / Japanese edition: ICH国際医薬用語集日本語版

VRS Verbal Rating Scale

AUC Area under the curve:濃度曲線下面積 Cmax Maximum concentration:最高血中濃度

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ペンレス®テープ18mg 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 page 3

目次

頁 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 ... 4 1.5.1 起原又は発見の経緯 ... 4 1.5.1.1 はじめに ... 4 1.5.1.2 本剤の開発を行った科学的背景 ... 4 1.5.1.3 本剤の開発対象 ... 5 1.5.1.3.1 伝染性軟属腫摘除時の疼痛について ... 5 1.5.2 開発の経緯 ... 9 1.5.2.1 非臨床に関する開発の経緯 ... 9 1.5.2.2 臨床に関する開発の経緯 ... 9 1.5.2.2.1 臨床データパッケージ ... 9 1.5.2.2.2 伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和に関する開発の経緯 ... 10 1.5.3 特徴及び有用性について ... 12 1.5.4 開発の経緯のまとめ ... 13 1.5.5 参考文献 ... 15

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ペンレス®テープ18mg

1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 page 5

1.5.1.3 本剤の開発対象

1.5.1.3.1 伝染性軟属腫摘除時の疼痛について (1) 伝染性軟属腫について

伝染性軟属腫はポックスウイルス科の伝染性軟属腫ウイルス(molluscum contagiosum virus; MCV)による皮膚感染症である13)。MCVはヒトに感染する最大のウイルスであり、ウイルスDNA の制限酵素切断パターンより、現在MCV-1~4の亜型が知られている。MCV-1~3の臨床像に明瞭 な違いはないが、MCV-4は成人の非典型例に認められる。 感染は伝染性軟属腫患者からの直接的接触感染、タオルなどを介した間接的接触感染や 搔破に よる自家接種が考えられ、毛包から感染するとされる14)。感染したウイルスは表皮角化細胞内で 増殖するとともに封入体が形成され、角化細胞の増殖を誘導し、丘疹を形成する13) 。症状は1~5 mmの中心臍窩を有する表面平滑な小丘疹が多発し、外見が水様光沢を帯びてみえることから俗 に“みずいぼ”と呼ばれ14) 、小児では四肢や体幹に多発する15) 。軟属腫の周囲は乾燥して湿疹病 変を呈することが多く、瘙痒の原因の一つになりうる11)。アトピー性皮膚炎に合併したものでは 多発する傾向が強いとされ、搔破などによる皮膚のバリア機能の障害が関与していると考えられ る13) 小野らの兵庫県における皮膚病サーベイランスによると、伝染性軟属腫の年間受診件数は約 100万人と推計される16)。 男女比は1:0.95であり、年齢は3歳をピークにして0~9歳が94.0%を占める17) 。多発期は6~7 月であり、プール利用時に感染する機会が多いとされている13)。性感染症として成人に発症した ものでは外陰部に単発あるいは多発し、HIV感染症などで免疫能が低下した状態に本症を合併す ると大きな伝染性軟属腫が播種状に顔面、頚部あるいは陰部に多発し、次第に全身に拡大するこ とがある14) 。小野らによれば成人の伝染性軟属腫は全体の3.3%を占めるとされている16) 。 (2) 伝染性軟属腫の治療法について 伝染性軟属腫の治療として有効とされるものを表 1.5-1に示した。現在、有効な抗ウイルス薬と して本邦で臨床応用可能な治療薬はない13) 。無治療で自然消褪を待つ考えもあるが、待機中の自 家接種や、他への感染、molluscum reactionや搔破に伴う細菌性二次感染の可能性14) などの問題が あり、一般的にピンセット等による伝染性軟属腫の摘除が推奨されている18) なお、ピンセット等による摘除は確実な治療法ではあるが、疼痛を伴うことが欠点であり19) 、 施術時には本剤を含む局所麻酔剤が使用されている13)

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ペンレス®テープ18mg 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 page 6 表 1.5-1 伝染性軟属腫の治療法 A. 外科的治療法 鉗子による摘除、挫滅 レーザー療法 凍結療法 電気焼灼法 B. 薬物療法 1. 化学的効果によるもの グルタルアルデヒド 硝酸銀ペースト モノクロル酢酸 ポドフィリン カンタリジン その他 2. 免疫学的効果によるもの 漢方薬(ヨクイニンなど) シメチジン インターフェロン Imiquimod cream 3. 抗ウイルス薬 cidofovir(外用、注射) (最新皮膚科学体系13) (3) 伝染性軟属腫摘除時の本剤の使用実態 先述のとおり、伝染性軟属腫摘除時には疼痛を伴うため、施術時の疼痛緩和を目的として局所 麻酔剤が使用されている13) 。その際に本剤が用いられている実態が複数の成書、文献及び実態調 査等で示されており、当該情報の抜粋を以下に示した。 これらの成書及び文献等の情報を踏まえると、医療現場において、伝染性軟属腫摘除時の疼痛 緩和を目的に本剤が広く使用されていることが窺える。 1) 成書における記載 − 安元 慎一郎:「伝染性軟属腫」最新皮膚科学体系第15巻ウイルス性疾患 性感染症13) 最も一般的な伝染性軟属腫の治療として鉗子あるいはピンセットなどで軟属腫をつまみとる 手技が行われる。痛みを伴う本手技施行の是非については議論があり、局所麻酔薬含有テープや クリームを予め外用して除痛を図る前処置も行われる場合がある。 − 立花 隆夫:「伝染性軟属腫」皮膚科プライマリケア20) ペインレス®による除痛:外用局所麻酔薬であるペインレス®を処置の30分から1時間前に皮疹 部に貼り、その後鑷子で圧出する。 − 山﨑雙次:「ウイルス性疣贅(尋常性疣贅),伝染性軟属腫」今日の治療指針200721) トラコーマ鑷子でつまみとる。(中略)激しく泣いてしまう小児では取る1-2時間前にペンレス を貼付するとややよい。

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ペンレス®テープ18mg 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 page 7 2) 文献報告による記載 − 南光弘子:「小児の「みずいぼ」の治療(伝染性軟属腫)」アレルギーの臨床,2006年10) 摘出には痛みを伴うため、予め局所麻酔薬のテープ剤であるリドカインテープ(ペンレス®)1 ~2枚を小さく切って(1枚につき10片程度)水いぼに密着貼付し、30分~1時間待ってから摘出 している。(中略)通常1回2枚以下の使用としている。 − 本田光芳ら:「みずいぼの治療―アンケートを集計して―」日小皮会誌,2000年12) 日本小児皮膚科学会の名簿から、小児科医、皮膚科医各50名を無作為に選択して実施した「み ずいぼ治療に関する」アンケート(回答数59名:小児科医34名、皮膚科医25名)であり、当該調 査の内容は次のとおりである。 本アンケートでは、鑷子を使用して軟属腫の内容を圧出する方法が、小児科医22人(70%)、 皮膚科医19人(60%)で、治療の主流を占めている。 ペンレス®の使用は、小児科医22人のうち、4人、皮膚科医19人のうち、7人であった。両科を 合計すると、おおよそ4人に1人がペンレスを使用することになる。この比率を普遍的に適応すれ ば、ペンレス®は一般外来で極めて日常的に使用されていることになる。 − 川上理子:「痛くない治療の試み」日小皮会誌,2000年22) 摘除にはトラコーマ摂子を用いるが、その際に痛みを軽減する目的で、多発例においては処置 の1~2時間前に皮疹部にリドカインテープを貼っておく。 − 日野治子:「伝染性軟属腫(みずいぼ)の治療」日本医事新報,2002年23) リドカインテープ剤(ペンレス® )で密封療法後に摘除しているが、ほとんど疼痛なく摘除で きる。1枚のテープ剤をおおむね10片に小さく切り分け、1回に1~2枚分ほどを乳幼児の軟属腫に 密着するように貼って、約1時間後にテープを剥がして鑷子で摘み取り、出血を抑え、抗生物質 軟膏を貼付しておく。 − 川名誠司:「伝染性軟属腫」小児科,199924) あらかじめ家族にリドカインテープを渡し、来院する1時間前に皮疹部に貼付してもらうと圧出 の痛みはかなり軽減する。ただし、リドカインテープは伝染性軟属腫に保険適応外である。 − 大橋映介:「伝染性軟属腫の摘除と尋常性疣贅の冷凍手術」小児外科,200325) 和紙絆創膏でtagをつけたペンレスを患部に貼り、30分以上待つ。その後ペンレスを剥がしなが ら、消毒をして鑷子で一個ずつ摘除していく。(中略)全身散布例はペンレスの使用量の限界や吸 収のスピードについて、はっきりとしたデータが入手できないので、筆者は1回につき1/2枚くら い留め、分割して摘除している。 − 日野治子. 伝染性軟属腫(みずいぼ)の治療について. 日小皮会誌. 2000; 19(2): 151-152.26) 実際には、1枚のテープ剤を概ね10個に小さく切り分け、1回に1~2枚分程を乳幼児の軟属腫に 密着するように貼る。 約1時間後テープをはがし、摂子で摘み取り、出血を抑え、抗生物質軟膏を貼布しておく。 − 川島 眞:「伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和措置に関する実態調査」臨床医薬,2011年27)

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ペンレス®テープ18mg 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 page 10 1.5.2.2.2 伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和に関する開発の経緯 伝染性軟属腫の治療としてピンセット等による摘除が一般的に行われており、本剤が本施術時 の疼痛緩和措置として広く使用されている実態が多くの成書及び文献報告で示されている (1.5.1.3.1 (3) )。これらによると、本剤は表 1.5-3及び表 1.5-4に示すように医療現場において概 ね、以下の用法・用量で使用されていると考えられた。 ・本剤は伝染性軟属腫摘除術1回あたり、1~2枚が使用されている。 ・本剤は分割して用いられている。 ・本剤は伝染性軟属腫摘除術前の1~2時間貼付されている。 表 1.5-3 伝染性軟属腫における本剤の貼付時間に関する文献 著者・出典 貼付時間 山崎雙次:獨協医科大学教授 皮膚科 / 2007 今日の治療指針21) 1~2時間 川上理子:聖母病院 皮膚科 / 日小皮会誌 2000; 19(2): 83-8522) 1~2時間 南光弘子:東京厚生年金病院 皮膚科 / アレルギーの臨床2006; 26(4): 307-30910) 1時間 本田光芳ら:みずいぼの治療 / 日小皮会誌 2000; 19(2): 71-7512) 1~2時間 日野治子:日本医事新報2002; 4081: 33-3623) 約1時間 川名誠司:小児科 1999; 40(7): 759-76224) 1時間 大橋映介:小児外科2003; 35(8): 948-95225) 30分以上 日野治子:「第24回日本小児皮膚科学会」から シンポジウムⅡ子供の 外科的処置を考える-痛くないみずいぼ取り-伝染性軟属腫(みずいぼ) の治療について(総説), 日本小児皮膚科学会雑誌2000; 19(2): 151-15226) 約1時間 川島眞:臨床医薬2011; 27(8): 553-561 27) 30分未満:8.9% 30分~1時間未満:31.4% 1時間~2時間未満:42.2% 2時間~3時間未満:13.2% 3時間以上:4.3% 立花隆夫:皮膚科プライマリケア伝染性軟属腫 診断と治療社1998 137-14120) 30分~1時間 表 1.5-4 小児における本剤の貼付枚数に関する文献報告 文献 年齢 貼付枚数 南光弘子:東京厚生年金病院 皮膚科 / アレルギーの臨床2006; 26(4): 307-30910) 小児 2枚以下 日野治子:「第24回日本小児皮膚科学会」から シンポジウムⅡ子供の 外科的処置を考える-痛くないみずいぼ取り-伝染性軟属腫(みずいぼ) の 治 療 に つ い て ( 総 説 ) , 日 本 小 児 皮 膚 科 学 会 雑 誌 2000; 19(2): 151-15226) 乳幼児 1~2枚 大橋映介:小児外科2003; 35(8): 948-95225) 小児 1/2枚位 川島眞:臨床医薬2011; 27(8): 553-56127) 小児 1枚まで51.2% 2枚まで34.5% 3枚まで8.5% 4枚以上5.8%

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ペンレス®テープ18mg 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 page 13 ある疼痛緩和効果の優劣比較判定における本剤の有効率は83.6%、95%信頼区間は71.9~91.8%で あり、F分布を仮定した95%信頼区間の下限値が55%を上回っていた。また、符号検定の結果、本 剤はプラセボに対して統計学的有意な差(p<0.0001)を示し、これより本剤の疼痛緩和効果が検 証された。 (2) 伝染性軟属腫摘除時において全身性の中毒症状が発現するリスクは低い 小児伝染性軟属腫患者を対象とした試験(M11試験及びM12試験)において本剤の安全性を確 認した。 本剤を2枚、2時間貼付したM11試験では、本剤を分割した場合と分割しなかった場合で安全性 評価を行った結果、いずれも有害事象は発現しなかった。全群での血清中リドカイン濃度の最大 値は195.7ng/mLであり、全身性の中毒症状が発現する濃度(約1000 ng/mL)より低い濃度であっ た。また、本剤の分割による吸収への影響も認められなかった。 本剤を8分割し、1/2枚を約60分貼付したM12試験では因果関係が否定できない有害事象は、適 用部位皮膚炎及び適用部位そう痒感が各1例1件(1.6%)に認められたが、軽度で一過性の症状で あった。 これらの結果から、伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和に対して本剤は2枚まで安全に使用でき、 かつ分割による安全性への影響はないと考えられた。 ただし、M11試験の結果をもとに本剤2枚を2時間貼付したときの血清中リドカイン濃度をシミ ュレーションした結果、0歳児では1000 ng/mLを超える可能性が示唆された。本剤は、低年齢の患 児に対して本剤が使用されている実態があることを鑑み、添付文書に「過量投与」の項を設け過 量投与のリスクについて注意喚起を行うことが適切であると判断した。 (3) 本剤は疾患の状態に応じて簡便に使用することができる 本剤はテープ剤の局所麻酔剤であり、テープ剤の特長として、投与量の把握が容易であること 及び必要な部位にのみ薬剤を作用させることができることが挙げられる。また、注射剤では血清 中薬物濃度の急上昇を招くが、本剤ではその恐れがなく、また、副作用発現時にはすぐに本剤を 除去するだけで継続したリドカインの暴露を回避できる。 他の外用局所麻酔剤である院内調剤のリドカインクリーム等では、煩雑な密封処置を必要とす るのに対し、本剤はライナーを剥離するだけで使用できるため簡便である。 伝染性軟属腫は、体幹・四肢15)に散在して小丘疹が多発する14)疾患であり、本剤は個々の病態 に応じて分割して使用することが可能である。M12試験で、本剤を1/8の小片に分割して有効性評 価を実施した結果、プラセボに対して有意な疼痛緩和効果を示した。また、M11試験では、分割 しても安全に使用できることが確認された。 したがって、本剤は伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和措置として、テープ剤の特性を生かした利 便性の高い使用が可能と考える。 1.5.4 開発の経緯のまとめ 本邦では、伝染性軟属腫に有効な治療薬がないため、現状として摘除術が治療の中心とされて おり、その際に生じる疼痛に対して本剤が適応外で使用されている。 今回の開発により、伝染性軟属腫摘除時の本剤の有効性及び安全性が確認され、本剤の臨床的 有用性は高いことが示された。本剤の有効性及び安全性に関するエビデンスが確立し、推奨用

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ペンレス®テープ18mg 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 page 16 25)大橋映介.伝染性軟属腫の摘除と尋常性疣贅の冷凍手術. 小児外科. 2003; 35(8): 948-952. 26)日野治子. 伝染性軟属腫(みずいぼ)の治療について. 日小皮会誌. 2000; 19(2): 151-152. 27)川 島眞 . 伝染 性軟属 腫摘 除時の 疼痛 緩和措 置に 関する 実態 調査 . 臨床 医薬 . 2011; 27(8): 553-561. 28)本田まりこ. 性器伝染性軟属腫. 日本性感染症学会誌. 2008; 19(1): 71-73. 29)大城晶子. 伝染性軟属腫に関するアンケート調査報告. J.JOCD. 1993; 36(7): 74-78. 30)玉木毅. 非ステロイド消炎外用剤,伝染性軟属腫,伝染性膿痂疹. J.JOCD. 2005; 22(4): 264-271.

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ペンレス®テープ18mg 1.6 外国における使用状況等に関する資料 page 1

ペンレス

®

テープ18mg

第1部 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報

1.6 外国における使用状況等に関する資料

日東電工株式会社

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ペンレス®テープ18mg

1.6 外国における使用状況等に関する資料 page 2

1.6 外国における使用状況

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ペンレス®テープ18mg 1.7 同種同効品一覧表 page 1

ペンレス

®

テープ18mg

第1部 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報

1.7 同種同効品一覧表

日東電工株式会社

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ペンレス®テープ18mg 1.7 同種同効品一覧表 page 3 使用上 の注意 1. 相互作用 本 剤 は 、 主 と し て 肝 代 謝 酵 素 CYP1A2 及 び CYP3A4で代謝される。 併用注意(併用に注意すること) 2. 副作用 ・静脈留置針穿刺時の疼痛緩和 総症例 1. 慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) 6,316例中、135例(2.14%)に副作用が認 められた。その主なものは使用部位の発赤101件 (1) 高齢者(「高齢者への投与」及び「重要な基 本的注意」の項参照) (2) 全身状態が不良な患者[生理機能の低下によ り麻酔に対する忍容性が低下していることがあ る。](「重要な基本的注意」の項参照) (3) 心刺激伝導障害のある患者[症状を悪化させ ることがある。] (4) 重篤な肝機能障害又は腎機能障害のある患 者[中毒症状が発現しやすくなる。] (5) 幼児(「小児等への投与」の項参照) 2. 重要な基本的注意 (1) まれにショックあるいは中毒症状を起こす ことがあるので、本剤の投与に際しては、十分 な問診により患者の全身状態を把握するととも に、異常が認められた場合に直ちに救急処置の とれるよう、常時準備をしておくこと。 (2) 本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止 する方法はないが、ショックあるいは中毒症状 をできるだけ避けるために、次の諸点に留意す ること。 1) 患者の全身状態の観察を十分に行うこと。 2) 麻酔部位に応じ、できるだけ必要最少量とす ること。特に他のリドカイン製剤と併用する場 合には、総リドカイン量を考慮し過量投与とな らないよう注意すること。 3) 気道内表面麻酔の場合には、吸収が速いので、 できるだけ少量を使用すること。 4) 外傷、びらん、潰瘍又は炎症部位への投与は 吸収が速いので注意すること。(「過量投与」の 項参照) 5) 前投薬や術中に投与した鎮静薬、鎮痛薬等に よる呼吸抑制が発現することがあるので、これ らの薬剤を使用する際は少量より投与し、必要 に応じて追加投与することが望ましい。なお、 高齢者、小児、全身状態が不良な患者、肥満者、 呼吸器疾患を有する患者では特に注意し、異常 が認められた際には、適切な処置を行うこと。 (3) 本剤の投与により、誤嚥・口腔内咬傷の危険 性 を 増 加 さ せ る お そ れ が あ る の で 注 意 す る こ と。 3. 相互作用 本 剤 は 、 主 と し て 肝 代 謝 酵 素 CYP1A2 及 び CYP3A4で代謝される。 併用注意(併用に注意すること) 4. 副作用 使用成績調査等の頻度が明確となる調査を実施 していないため、副作用発現頻度については不 明である。

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ペンレス®テープ18mg 1.7 同種同効品一覧表 page 4 (1.60%)、そう痒34件(0.54%)、接触皮膚炎10 件(0.16%)等であった。[承認時及び再審査終 了時] ・伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和 小 児 臨 床 試 験 に お い て 総 症 例 61 例 中 、 2 例 (3.28%)に副作用が認められた。その内訳は適 用部位皮膚炎1件(1.64%)、適用部位そう痒感1 件(1.64%)であった。[効能追加時] (1) 重大な副作用(頻度不明) ショック、アナフィラキシー様症状 ショック、アナフィラキシー様症状を起こすこ とがあるので、観察を十分に行い、不快感、口 内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、全 身潮紅、呼吸困難、血管浮腫(顔面浮腫、喉頭 浮腫等)、血圧低下、顔面蒼白、脈拍の異常、意 識障害等の異常が認められた場合には使用を中 止し、適切な処置を行うこと。なお、本剤除去 後にも、同様症状を起こすことがあるので、注 意すること。 (2) その他の副作用 以下のような副作用があらわれた場合には、症 状に応じて適切な処置を行うこと。 なお、貼付が長時間にわたると皮膚症状が強く あらわれるおそれがあるので注意すること。 注1)使用を中止するなど適切な処置を行うこと。 注2)本剤除去時に起こることがあるので注意す ること。 3. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、 治療上の有益性が危険性を上回ると判断される 場合にのみ使用すること。 [妊娠中の使用に関する安全性は確立していな い。] 4. 小児等への投与 低出生体重児、新生児、乳児及び4歳未満の幼児 [ に対する安全性は確立していない。 臨床試験において使用経験がない。] 5. 過量投与 局所麻酔剤の血中濃度の上昇に伴い、中毒が発 現する。その症状は、主に中枢神経系及び心血 管系の徴候、症状としてあらわれる。 徴候、症状: (1) 重大な副作用 1) ショック:徐脈、不整脈、血圧低下、呼吸抑 制、チアノーゼ、意識障害等を生じ、まれに心 停止を来すことがある。また、まれにアナフィ ラキシーショックを起こしたとの報告があるの で、観察を十分に行い、このような症状があら われた場合には、適切な処置を行うこと。 2) 意識障害、振戦、痙攣:意識障害、振戦、痙 攣等の中毒症状があらわれることがあるので、 観察を十分に行い、このような症状があらわれ た場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置 を行うこと。(「過量投与」の項参照) (2) その他の副作用 注1) このような症状があらわれた場合は、ショ ックあるいは中毒へ移行することがあるので、 患者の全身状態の観察を十分に行い、必要に応 じて適切な処置を行うこと。 5. 高齢者への投与 一般に高齢者では、生理機能の低下により麻酔 に対する忍容性が低下しているので、患者の全 身状態の観察を十分に行う等、慎重に投与する こと。 6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、 治療上の有益性が危険性を上回ると判断される 場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関す る安全性は確立していない。] 7. 小児等への投与 幼児(特に3歳以下)では麻酔効果の把握が困難 なため高用量又は頻回投与されやすく、中毒を 起こすことがあるので、低用量から投与を開始 する等、患者の状態を観察しながら慎重に投与 すること。 8. 過量投与 局所麻酔剤の血中濃度の上昇に伴い、中毒が発 現する。その症状は、主に中枢神経系及び心血 管系の症状としてあらわれる。 徴候、症状:

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ペンレス®テープ18mg 1.7 同種同効品一覧表 page 5 中枢神経系の症状:初期症状として不安、興奮、 多弁、口周囲の知覚麻痺、舌のしびれ、ふらつ き、聴覚過敏、耳鳴、視覚障害、振戦等があら われる。症状が進行すると意識消失、全身痙攣 があらわれ、これらの症状に伴い低酸素血症、 高炭酸ガス血症が生じるおそれがある。より重 篤な場合には呼吸停止を来すこともある。 心血管系の症状:血圧低下、徐脈、心筋収縮力 低下、心拍出量低下、刺激伝導系の抑制、心室 性頻脈及び心室細動等の心室性不整脈、循環虚 脱、心停止等があらわれる。 処置: 過量投与時には以下の治療を行うことが望まし い。 (1)中枢神経系及び心血管系の症状が起きたら 直ちに本剤を剥離する。 (2)呼吸を維持し、酸素を十分投与することが 重要である。必要に応じて人工呼吸を行う。振 戦や痙攣が著明であれば、ジアゼパム又は超短 時間作用型バルビツール酸製剤(チオペンター ルナトリウム等)を投与する。心機能抑制に対 しては、カテコールアミン等の昇圧剤を投与す る。心停止を来した場合には直ちに心マッサー ジを開始する。 6. 適用上の注意 使用部位 (1) 湿疹又は発疹の部位に使用しないこと。 (2) 損傷皮膚及び粘膜に使用しないこと。 (4) (3) 顔面に使用しないこと(顔面に貼付した場 合、体幹及び四肢に貼付した場合と比較して血 中濃度が高くなる可能性がある)。 静脈留置針穿刺時の疼痛緩和に使用する場 合、本剤を皮膚からはがした後、穿刺部位を消 毒すること。 使用時 本剤を切って使用した場合、残薬は廃棄するこ と。 7. その他の注意 ポルフィリン症の患者に投与した場合、急性腹 症、四肢麻痺、意識障害等の急性症状を誘発す るおそれがある。 中枢神経系の症状:初期症状として不安、興奮、 多弁、口周囲の知覚麻痺、舌のしびれ、ふらつ き、聴覚過敏、耳鳴、視覚障害、振戦等があら われる。症状が進行すると意識消失、全身痙攣 があらわれ、これらの症状に伴い低酸素血症、 高炭酸ガス血症が生じるおそれがある。より重 篤な場合には呼吸停止を来すこともある。 心血管系の症状:血圧低下、徐脈、心筋収縮力 低下、心拍出量低下、刺激伝導系の抑制、心室 性頻脈及び心室細動等の心室性不整脈、循環虚 脱、心停止等があらわれる。 処置: 呼吸を維持し、酸素を十分投与することが重要 である。必要に応じて人工呼吸を行う。振戦や 痙攣が著明であれば、ジアゼパム又は超短時間 作用型バルビツール酸製剤(チオペンタールナ トリウム等)を投与する。心機能抑制に対して は、カテコールアミン等の昇圧剤を投与する。 心停止を来した場合には直ちに心マッサージを 開始する。 9. 適用上の注意 使用目的 (1)眼科(点眼)用として使用しないこと。 (2)気管内チューブには噴霧しないこと。(「取扱 い上の注意」の項参照) 10.その他の注意 (1) 本剤の投与により、気管内挿管後の咽頭痛、 嗄声等の発現を増加させたとの報告がある。 (2) ポルフィリン症の患者に投与した場合、急性 腹症、四肢麻痺、意識障害等の急性症状を誘発 するおそれがある。 添付 文書の 作成 年月日 ― 2011年5月 備考

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ペンレス®テープ18mg 1.7 同種同効品一覧表 page 7 禁忌 (次の 患者に は投与 しない こと) 本剤の成分又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏 症の既往歴のある患者 本剤の成分又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏 症の既往歴のある患者 使用上 の注意 1. 慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) (1) 高齢者(「高齢者への投与」及び「重要な基 本的注意」の項参照) (2) 全身状態が不良な患者[生理機能の低下に より麻酔に対する忍容性が低下していること がある。](「重要な基本的注意」の項参照) (3) 心刺激伝導障害のある患者[症状を悪化さ せることがある。] (4) 重篤な肝機能障害又は腎機能障害のある患 者[中毒症状が発現しやすくなる。] (5) 幼児(「小児等への投与」の項参照) 2. 重要な基本的注意 (1) まれにショックあるいは中毒症状を起こす ことがあるので、本剤の投与に際しては、十分 な問診により患者の全身状態を把握するととも に、異常が認められた場合に直ちに救急処置の とれるよう、常時準備をしておくこと。 (2) 本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止 する方法はないが、ショックあるいは中毒症状 をできるだけ避けるために、次の諸点に留意す ること。 1) 患者の全身状態の観察を十分に行うこと。 2) 麻酔部位に応じ、できるだけ必要最少量とす ること。特に他のリドカイン製剤と併用する場 合には、総リドカイン量を考慮し過量投与とな らないよう注意すること。 3) 気道内表面麻酔の場合には、吸収が速いの で、できるだけ少量を使用すること。 4) 外傷、びらん、潰瘍又は炎症部位への投与は 吸収が速いので注意すること。(「過量投与」の 項参照) 5) 前投薬や術中に投与した鎮静薬、鎮痛薬等に よる呼吸抑制が発現することがあるので、これ らの薬剤を使用する際は少量より投与し、必要 に応じて追加投与することが望ましい。なお、 高齢者、小児、全身状態が不良な患者、肥満者、 呼吸器疾患を有する患者では特に注意し、異常 が認められた際には、適切な処置を行うこと。 (3) 本剤の投与により、誤嚥・口腔内咬傷の危険 性 を 増 加 さ せ る お そ れ が あ る の で 注 意 す る こ と。 3. 相互作用 本 剤 は 、 主 と し て 肝 代 謝 酵 素 CYP1A2 及 び CYP3A4で代謝される。 1. 慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) (1) 高齢者(「高齢者への投与」及び「重要な基 本的注意」の項参照) (2) 全身状態が不良な患者[生理機能の低下によ り麻酔に対する忍容性が低下していることがあ る。](「重要な基本的注意」の項参照) (3) 心刺激伝導障害のある患者[症状を悪化させ ることがある。] (4) 重篤な肝機能障害又は腎機能障害のある患 者[中毒症状が発現しやすくなる。] (5) 幼児(「小児等への投与」の項参照) 2. 重要な基本的注意 (1)まれにショックあるいは中毒症状を起こすこ とがあるので、本剤の投与に際しては、十分な 問 診 に よ り 患 者 の 全 身 状 態 を 把 握 す る と と も に、異常が認められた場合に直ちに救急処置の とれるよう、常時準備をしておくこと。 (2)本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止 する方法はないが、ショックあるいは中毒症状 をできるだけ避けるために、次の諸点に留意す ること。 1) 患者の全身状態の観察を十分に行うこと。 2) できるだけ薄い濃度のものを用いること。 3) 麻酔部位に応じ、できるだけ必要最少量とす ること。特に他のリドカイン製剤と併用する場 合には、総リドカイン量を考慮し過量投与とな らないよう注意すること。 4) 気道内表面麻酔の場合には、吸収が速いので、 できるだけ少量を使用すること。 5) 外傷、びらん、潰瘍又は炎症部位への投与は 吸収が速いので注意すること。(「過量投与」の 項参照) 6) 前投薬や術中に投与した鎮静薬、鎮痛薬等に よる呼吸抑制が発現することがあるので、これ らの薬剤を使用する際は少量より投与し、必要 に応じて追加投与することが望ましい。なお、 高齢者、小児、全身状態が不良な患者、肥満者、 呼吸器疾患を有する患者では特に注意し、異常 が認められた際には、適切な処置を行うこと。 (3) 本剤の投与により、誤嚥・口腔内咬傷の危険 性 を 増 加 さ せ る お そ れ が あ る の で 注 意 す る こ と。 (4) 本剤に血管収縮剤(アドレナリン等)を添加 して投与する場合には、血管収縮剤の添付文書 に記載されている禁忌、慎重投与、重大な副作 用等の使用上の注意を必ず確認すること。 3. 相互作用 本 剤 は 、 主 と し て 肝 代 謝 酵 素 CYP1A2 及 び CYP3A4で代謝される。

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ペンレス®テープ18mg 1.7 同種同効品一覧表 page 8 併用注意(併用に注意すること) 4. 副作用 使用成績調査等の頻度が明確となる調査を実施 していないため、副作用発現頻度については不 明である。 (1) 重大な副作用 1) ショック:徐脈、不整脈、血圧低下、呼吸抑 制、チアノーゼ、意識障害等を生じ、まれに心 停止を来すことがある。 また、まれにアナフィラキシーショックを起こ したとの報告があるので、観察を十分に行い、 このような症状があらわれた場合には、適切な 処置を行うこと。 2) 意識障害、振戦、痙攣:意識障害、振戦、痙 攣等の中毒症状があらわれることがあるので、 観察を十分に行い、このような症状があらわれ た場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置 を行うこと。(「過量投与」の項参照) (2) その他の副作用 注1) このような症状があらわれた場合は、ショ ックあるいは中毒へ移行することがあるので、 患者の全身状態の観察を十分に行い、必要に応 じて適切な処置を行うこと。 5. 高齢者への投与 一般に高齢者では、生理機能の低下により麻酔 に対する忍容性が低下しているので、患者の全 身状態の観察を十分に行う等慎重に投与するこ と。 6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、 治療上の有益性が危険性を上回ると判断される 場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関す る安全性は確立していない。] 7. 小児等への投与 幼児(特に3歳以下)では麻酔効果の把握が困難 なため高用量又は頻回投与されやすく、中毒を 起こすことがあるので、低用量から投与を開始 する等患者の状態を観察しながら慎重に投与す ること。 8. 過量投与 局所麻酔剤の血中濃度の上昇に伴い、中毒が発 現する。その症状は、主に中枢神経系及び心血 管系の症状としてあらわれる。 併用注意(併用に注意すること) 4. 副作用 使用成績調査等の頻度が明確となる調査を実施 していないため、副作用発現頻度については不 明である。 (1) 重大な副作用 1) ショック:徐脈、不整脈、血圧低下、呼吸抑 制、チアノーゼ、意識障害等を生じ、まれに心 停止を来すことがある。 また、まれにアナフィラキシーショックを起こ したとの報告があるので、観察を十分に行い、 このような症状があらわれた場合には、適切な 処置を行うこと。 2) 意識障害、振戦、痙攣:意識障害、振戦、痙 攣等の中毒症状があらわれることがあるので、 観察を十分に行い、このような症状があらわれ た場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置 を行うこと。(「過量投与」の項参照) (2)その他の副作用 注1) このような症状があらわれた場合は、ショ ックあるいは中毒へ移行することがあるので、 患者の全身状態の観察を十分に行い、必要に応 じて適切な処置を行うこと。 5. 高齢者への投与 一般に高齢者では、生理機能の低下により麻酔 に対する忍容性が低下しているので、患者の全 身状態の観察を十分に行う等、慎重に投与する こと。 6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、 治療上の有益性が危険性を上回ると判断される 場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関す る安全性は確立していない。] 7. 小児等への投与 幼児(特に3歳以下)では麻酔効果の把握が困難 なため高用量又は頻回投与されやすく、中毒を 起こすことがあるので、低用量から投与を開始 する等、患者の状態を観察しながら慎重に投与 すること。 8. 過量投与 局所麻酔剤の血中濃度の上昇に伴い、中毒が発 現する。その症状は、主に中枢神経系及び心血 管系の症状としてあらわれる。

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ペンレス®テープ18mg 1.7 同種同効品一覧表 page 9 徴候、症状: 中枢神経系の症状:初期症状として不安、興奮、 多弁、口周囲の知覚麻痺、舌のしびれ、ふらつ き、聴覚過敏、耳鳴、視覚障害、振戦等があら われる。症状が進行すると意識消失、全身痙攣 があらわれ、これらの症状に伴い低酸素血症、 高炭酸ガス血症が生じるおそれがある。より重 篤な場合には呼吸停止を来すこともある。 心血管系の症状:血圧低下、徐脈、心筋収縮力 低下、心拍出量低下、刺激伝導系の抑制、心室 性頻脈及び心室細動等の心室性不整脈、循環虚 脱、心停止等があらわれる。 処置: 呼吸を維持し、酸素を十分投与することが重要 である。必要に応じて人工呼吸を行う。振戦や 痙攣が著明であれば、ジアゼパム又は超短時間 作用型バルビツール酸製剤(チオペンタールナ トリウム等)を投与する。心機能抑制に対して は、カテコールアミン等の昇圧剤を投与する。 心停止を来した場合には直ちに心マッサージを 開始する。 9. 適用上の注意 使用目的:眼科用として投与しないこと。 10.その他の注意 (1) 本剤の投与により、気管内挿管後の咽頭痛、 嗄声等の発現を増加させたとの報告がある。 (2) ポルフィリン症の患者に投与した場合、急性 腹症、四肢麻痺、意識障害等の急性症状を誘発 するおそれがある。 徴候、症状: 中枢神経系の症状:初期症状として不安、興奮、 多弁、口周囲の知覚麻痺、舌のしびれ、ふらつ き、聴覚過敏、耳鳴、視覚障害、振戦等があら われる。症状が進行すると意識消失、全身痙攣 があらわれ、これらの症状に伴い低酸素血症、 高炭酸ガス血症が生じるおそれがある。より重 篤な場合には呼吸停止を来すこともある。 心血管系の症状:血圧低下、徐脈、心筋収縮力 低下、心拍出量低下、刺激伝導系の抑制、心室 性頻脈及び心室細動等の心室性不整脈、循環虚 脱、心停止等があらわれる。 処置: 呼吸を維持し、酸素を十分投与することが重要 である。必要に応じて人工呼吸を行う。振戦や 痙攣が著明であれば、ジアゼパム又は超短時間 作用型バルビツール酸製剤(チオペンタールナ トリウム等)を投与する。心機能抑制に対して は、カテコールアミン等の昇圧剤を投与する。 心停止を来した場合には直ちに心マッサージを 開始する。 9. 適用上の注意 使用目的: (1) 眼科(点眼)用として使用しないこと。 (2) 注射用として使用しないこと。 10.その他の注意 (1) 含嗽による表面麻酔において、粘膜からの吸 収が速いことによる過量投与と考えられる症状 を発現したとの報告がある。(「過量投与」の項 参照) (2) ポルフィリン症の患者に投与した場合、急性 腹症、四肢麻痺、意識障害等の急性症状を誘発 するおそれがある。 添付 文書の 作成 年月日 2008年1月 2008年1月 備考

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ペンレス® テープ18mg 1.8 添付文書(案) page 1

ペンレス

®

テープ18mg

第1部 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報

1.8 添付文書(案)

日東電工株式会社

最新の添付文書を参照すること

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ペンレス® テープ18mg 1.8 添付文書(案) page 2

目次

頁 1.8 添付文書(案) ... 3 1.8.1 添付文書(案) ... 3 1.8.2 効能・効果(案)、用法・用量(案)、使用上の注意(案)とその設定理由 ... 5 1.8.2.1 効能・効果(案)とその設定理由 ... 5 1.8.2.2 用法・用量(案)とその設定理由 ... 6 1.8.2.3 使用上の注意(案)とその設定理由 ... 16 1.8.3 参考文献 ... 19

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**2012年 月改訂(第9版)  *2009年10月改訂 日本標準商品分類番号 871214 22000AMX01557000 承認番号   2008年6月 薬価収載   1994年12月 販売開始 2001年12月 再審査結果   年  月 効能追加 **  〔組成・性状〕   **〔効能・効果〕 1.静脈留置針穿刺時の疼痛緩和 2.伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和 **〔用法・用量〕 1.静脈留置針穿刺時の疼痛緩和 本剤を1回1枚、静脈留置針穿刺予定部位に約30分 間貼付する。 2.伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和 通常、小児には本剤1回2枚までを、伝染性軟属腫 摘除予定部位に約1時間貼付する。       〔使用上の注意〕  1.相互作用 本剤は、主として肝代謝酵素CYP1A2及びCYP3A4 で代謝される。 併用注意(併用に注意すること) **2.副作用 ・静脈留置針穿刺時の疼痛緩和 総症例6,316例中、135例(2.14%)に副作用が認め ら れ た。そ の 主 な も の は 使 用 部 位 の 発 赤101件 (1.60%)、そう痒34件(0.54%)、接触皮膚炎10件 (0.16%)等であった。[承認時及び再審査終了時1) ・伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和 小 児 臨 床 試 験 に お い て 総 症 例61例 中、2例 (3.28%)に副作用が認められた。その内訳は適用 部位皮膚炎1件(1.64%)、適用部位そう痒感1件 (1.64%)であった。[効能追加時] <用法・用量に関連する使用上の注意> 1.本剤除去後直ちに処置等を行うこと。 2.伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和に使用する 場合、本剤を患部に応じた適切な大きさに 切って貼付すること。   a重大な副作用(頻度不明) ショック、アナフィラキシー様症状 ショック、アナフィラキシー様症状を起こすこと があるので、観察を十分に行い、不快感、口内異 常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、全身潮紅、 呼吸困難、血管浮腫(顔面浮腫、喉頭浮腫等)、血 圧低下、顔面蒼白、脈拍の異常、意識障害等の異 常が認められた場合には使用を中止し、適切な処 置を行うこと。 なお、本剤除去後にも、同様症状を起こすことが あるので、注意すること。 sその他の副作用 以下のような副作用があらわれた場合には、症状 に応じて適切な処置を行うこと。 なお、貼付が長時間にわたると皮膚症状が強くあ らわれるおそれがあるので注意すること。 3.妊婦、産婦、授乳婦等への投与 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療 上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にの み使用すること。 [妊娠中の使用に関する安全性は確立していない。] **4.小児等への投与 低出生体重児、新生児、乳児及び4歳未満の幼児に 対する安全性は確立していない。 [臨床試験において使用経験がない。] **5.過量投与 局所麻酔剤の血中濃度の上昇に伴い、中毒が発現す る。その症状は、主に中枢神経系及び心血管系の徴 候、症状としてあらわれる。 徴候、症状: 中枢神経系の症状:初期症状として不安、興奮、 多弁、口周囲の知覚麻痺、舌のしびれ、ふらつ き、聴覚過敏、耳鳴、視覚障害、振戦等があら われる。症状が進行すると意識消失、全身痙攣 があらわれ、これらの症状に伴い低酸素血症、 高炭酸ガス血症が生じるおそれがある。より重 篤な場合には呼吸停止を来すこともある。 心血管系の症状:血圧低下、徐脈、心筋収縮力 低下、心拍出量低下、刺激伝導系の抑制、心室 性頻脈及び心室細動等の心室性不整脈、循環虚 脱、心停止等があらわれる。 〔禁忌(次の患者には使用しないこと) 本剤の成分又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏症の 既往歴のある患者 貯  法:室温保存 使用期限:表示の使用期限内に使用すること。 (使用期限内であっても、開封後は なるべく速やかに使用すること。) ペンレステープ18mg 販  売  名 リドカイン ……… 18mg 成 分 ・ 含 量 (1枚中) アクリル酸・アクリル酸オクチルエ ステル共重合体 添  加  物 白色半透明の粘着テープ剤 色 ・ 剤 形 30.5×50.0mm 1枚の大きさ 30mg 膏 体 の 重 量 ND101 識 別 コ ー ド 副作用の頻度 頻度不明 0.1%未満 0.1∼5%未満 熱感 刺激感 発赤、そう痒、 接触皮膚炎 過敏症注1) 皮膚剥離注2) 色素沈着 皮 膚 注1)使用を中止するなど適切な処置を行うこと。 注2)本剤除去時に起こることがあるので注意すること。 BDA    N06   機序・危険因子 臨床症状・措置方法 薬剤名等 作用が増強する ことが考えられ る。 心機能抑制作用が増強 するおそれがあるので、 心電図検査等によるモ ニタリングを行うこと。 クラスⅢ抗不整脈剤  アミオダロン等   劇   薬

貼付用局所麻酔剤

リドカインテープ剤 表 天 トラップ アカ スミ 色 調 MC 制作日

H24.04.07

( ) 角度 AC 作業者印 校

五校

ペンレス(N06) 品 名 本コード

2033K0711592

仮コード APP.TB N 津 田 jec58 表 天 トラップ アカ スミ 色 調 MC 制作日

H24.04.07

( ) 角度 AC 作業者印 校

五校

ペンレス(N06) 品 名 本コード

2033K0711592

仮コード jec58 APP.TB N 津 田 210 297

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処置: 過量投与時には以下の治療を行うことが望ましい。 a中枢神経系及び心血管系の症状が起きたら直 ちに本剤を剥離する。 s呼吸を維持し、酸素を十分投与することが重 要である。必要に応じて人工呼吸を行う。振 戦や痙攣が著明であれば、ジアゼパム又は超 短時間作用型バルビツール酸製剤(チオペン タールナトリウム等)を投与する。心機能抑 制に対しては、カテコールアミン等の昇圧剤 を投与する。心停止を来した場合には直ちに 心マッサージを開始する。 **6.適用上の注意 使用部位 a湿疹又は発疹の部位に使用しないこと。 s損傷皮膚及び粘膜に使用しないこと。 d顔面に使用しないこと(顔面に貼付した場合、体 幹及び四肢に貼付した場合と比較して血中濃度が 高くなる可能性がある)。 f静脈留置針穿刺時の疼痛緩和に使用する場合、本 剤を皮膚からはがした後、穿刺部位を消毒するこ と。 使用時 本剤を切って使用した場合、残薬は廃棄すること。   7.その他の注意 ポルフィリン症の患者に投与した場合、急性腹症、 四肢麻痺、意識障害等の急性症状を誘発するおそれ がある。 **〔薬 物 動 態〕 1.血清中濃度 a成人2) 健康成人男子6例の上肢内側に本剤2枚(リドカインと して36mg)を単回貼付(4時間)したとき、薬物動態パラ メータは下表の通りであった。また、貼付開始24時間後 の血清中リドカイン濃度は定量限界(2ng/mL)未満で あった。 表1 薬物動態パラメータ s小児3) 6∼8歳の小児伝染性軟属腫患者18例の体幹又は四肢 に、本剤2枚(リドカインとして36mg)を非分割群12例 又は分割群(1枚につき8分割)6例に単回貼付(2時間) した際の血清中リドカイン濃度を測定した。各時点にお ける血清中リドカイン濃度は下表の通りであった。な お、被験者毎の測定ポイントは2点であった。 表2 血清中薬物濃度の推移 2.排泄2) 健康成人男子6例に、本剤2枚(リドカインとして36mg) を単回貼付(4時間)したとき、除去後24時間(貼付開始後 28時間)までのリドカイン未変化体の累積尿中排泄率は、 貼付量の0.04%であった。 注)本剤の承認された用法・用量は、静脈留置針穿刺時の疼 痛緩和では1回1枚約30分間貼付、伝染性軟属腫摘除時 の疼痛緩和では1回2枚まで約1時間貼付である(「用 法・用量」の項参照)。 **〔臨 床 成 績〕   1.静脈留置針穿刺時の疼痛緩和 国内21施設で実施された二重盲検比較試験を含む手術予定 患者における、本剤貼付部位の疼痛緩和効果の有効率(有 効以上)は65.7%(140/213例)であった4)   2.伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和 国内8施設で実施された小児(4∼11歳)を対象としたプラ セボ対照二重盲検比較試験における、本剤貼付部位の疼痛 緩和効果の有効率注)は83.6%(51/61例)であった5) 注)優劣比較判定が評価された例数において疼痛緩和効果 が認められた例数の割合 〔薬 効 薬 理〕   局所麻酔作用6) 本剤は、基剤と比較して、モルモットによる背部皮膚ピン プリック法で局所麻酔作用が認められている。 〔有効成分に関する理化学的知見〕 一般名:リドカイン(Lidocaine)(JAN)

化学名: 2−Diethylamino− N − (2,6−dimethylphenyl)acetamide 構造式:  分子式: C14H22N2O 分子量: 234.34 融 点: 66∼69℃ 性 状:本品は白色∼微黄色の結晶又は結晶性の粉末である。 本品はメタノール又はエタノール(95)に極めて溶け やすく、酢酸(100)又はジエチルエーテルに溶けや すく、水にほとんど溶けない。 本品は、希塩酸に溶ける。 〔包   装〕 50枚(1枚×50) 200枚(1枚×200) **〔主  要 文 献〕 1)日東電工株式会社集計(副作用集計) 2)横田秀雄,他:基礎と臨床,26(12):141(1992) 3)小児伝染性軟属腫患者におけるリドカインの薬物動態 (社内資料) 4)日東電工株式会社集計(静脈留置針穿刺時の疼痛緩和に関 する臨床成績集計) 5)日東電工株式会社集計(伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和に 関する臨床成績集計) 6)日東電工株式会社社内資料(リドカインテープ剤の薬効) 〔文献請求先・製品情報に関するお問い合わせ先〕 主 要 文 献 に 記 載 の 社 内 資 料 に つ き ま し て も 下 記 に ご 請 求下さい。 マ ル ホ 株 式 会 社 製品情報センター 〒531‐ 0071 大阪市北区中津 1‐5‐22 T EL:0120‐ 12‐2834 CH3 CH3 CH3 CH3 O H N N N06 販売 製造販売元 T1/2(hr) AUC0∼28(ng・hr/mL) Tmax(hr) Cmax(ng/mL) 1.65 90.5±53.8 6.0 13.2±14.0 (平均±S.D.) 分割群 非分割群 最小値− 最大値 (中央値) 平均± 標準偏差 n 最小値− 最大値 (中央値) 平均± 標準偏差 n 貼付後 時間 − − − 0.000− 9.182 (0.3580) 1.86± 3.62 6 1時間 0.9547− 23.37 (13.00) 12.52± 7.99 6 0.000− 195.7 (5.075) 30.15± 56.74 12 2時間 (除去直後) 3.627− 17.97 (11.33) 10.62± 4.87 6 1.457− 27.31 (12.98) 13.85± 9.73 6 4時間 (除去後 2時間) (ng/mL) 裏 天 トラップ スミ 色 調 MC 制作日

H24.04.07

( ) 角度 AC 作業者印 校

五校

ペンレス(N06) 品 名 本コード

2033K0711592

仮コード jec58 APP.TB N 津 田 210 297

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ペンレス® テープ18mg 1.8 添付文書(案) page 5 1.8.2 効能・効果(案)、用法・用量(案)、使用上の注意(案)とその設定理由 1.8.2.1 効能・効果(案)とその設定理由 1.8.2.1.1 効能・効果(案) 1.静脈留置針穿刺時の疼痛緩和 (下線部:追加箇所) 2.伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和 1.8.2.1.2 設定理由 本剤は、有効成分として1枚(30.5×50.0mm)中に局所麻酔薬のリドカインを18 mg(膏体重 量の60%)含有する貼付剤である。リドカインは神経膜のナトリウムチャネルをブロックし、 神経における活動電位の伝導を可逆的に抑制して知覚神経・運動神経を遮断することにより、 局所麻酔作用を発現する。 本開発においては、既承認効能である静脈留置針穿刺時の疼痛緩和に対して効能追加を目的 とした臨床試験を以下のとおり実施し、上述の効能を設定した。 (1) 伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和 伝染性軟属腫は現在、有効な抗ウイルス薬として本邦で臨床応用可能な治療薬はなく1) 、一 般的にピンセット等による摘除が推奨されている2) 。当該治療の際には疼痛が発生するため、 疼痛を緩和する処置として、本剤が医療現場で使用されている実態がある。 伝染性軟属腫の摘除時の疼痛に対する本剤の疼痛緩和効果は、国内第III相試験(M519101-12 試験、以下M12試験)にて評価した。 計画立案時、伝染性軟属腫は3~15歳の小児に多発する疾患であるとの情報に基づき3) 、本治 験では疼痛緩和効果の評価を被験者本人が行うため、痛み評価が可能である年齢を考慮し、下 限を4歳とした。また上限は、本邦における小児科受診の対象年齢に準じて15歳とした。M12 試験では、対象が小児の被験者であり、評価にあたって疼痛を伴うことから、倫理的観点より、 感度が高い評価方法を用いて必要最小限の症例数を設定する必要があると考えた。加えて、プ ラセボ対照群を設定することは、保護者の心情より実施可能性の面で問題があるとの医学専門 家の意見を踏まえ、評価方法として同一個体内比較法を採択した。 また、本法は、痛みの感受性の個体間差を解消し、感度良く疼痛評価を行える手法であるが、 評価順序による系統的な影響が存在する可能性を考慮し、本剤又はプラセボの評価順をランダ ム化して実施した。 FAS解析対象集団61例を解析対象とした有効性評価結果を表 1.8-1に示した。本表では疼痛緩 和効果の優劣比較判定の有効率及び95%信頼区間を示した。

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ペンレス® テープ18mg 1.8 添付文書(案) page 6 表 1.8-1 疼痛緩和効果の優劣比較判定の有効率(FAS解析対象集団) FAS解析対象集団 (例) 疼痛緩和効果の優劣比較判定が 評価された例数 M519101の貼付部位の方が 痛くなかった例数 有効率 (%) 95%信頼区間 71.9 ~ 91.8 79.6 ~ 98.4 43.0 ~ 85.4 66.7 治験薬A→治験薬B 83.6 51 61 61 40 40 37 92.5 21 14 全体 M519101 →M519101プラセボ M519101プラセボ →M519101 21 総括報告書 表11.4.1.1-2から引用(5.3.5.1-1) 有効率は83.6%(51/61例)、95%信頼区間は71.9~91.8%であり、F分布を仮定した95%信頼区 間の下限値が55%を上回っており、本剤の疼痛緩和効果が検証された。 本結果に加え、副次的に優劣比較判定の符号検定を、有意水準を両側5%として行った結果、 本剤はプラセボに比べて統計学的に有意な差を示した(p<0.0001)。 以上より、伝染性軟属腫の摘除時の疼痛に対する本剤の有効性が確認されたことから、本剤 の効能・効果に「伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和」を追加した。 1.8.2.2 用法・用量(案)とその設定理由 1.8.2.2.1 用法・用量(案) 本剤を1回1枚、静脈留置針穿刺予定部位に約30分間貼付する。 1.静脈留置針穿刺時の疼痛緩和 2.伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和 (下線部:追加箇所) 通常、小児には本剤1回2枚までを、伝染性軟属腫摘除予定部位に約1時間貼付する。 1.8.2.2.2 用法・用量(案)の設定理由 (1) 医療現場における使用実態 伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和を目的とした本剤を含む局所麻酔剤の使用については、以下 に示すように様々な文献や実態調査等によって報告されている。 これらの成書及び文献等の情報を踏まえると、医療現場において、伝染性軟属腫の摘除時に 伴う疼痛除去のために本剤が広く使用されていることが窺える。

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ペンレス® テープ18mg 1.8 添付文書(案) page 7 1) 成書における記載 − 安元 慎一郎:「伝染性軟属腫」最新皮膚科学体系第15巻ウイルス性疾患 性感染症1) 最も一般的な伝染性軟属腫の治療として鉗子あるいはピンセットなどで軟属腫をつまみとる 手技が行われる。痛みを伴う本手技施行の是非については議論があり、局所麻酔薬含有テープ やクリームを予め外用して除痛を図る前処置も行われる場合がある。 − 立花 隆夫:「伝染性軟属腫」皮膚科プライマリケア4) ペインレス® による除痛:外用局所麻酔薬であるペンレス® を処置の30分から1時間前に皮疹部 に貼り、その後鑷子で圧出する。 − 山﨑雙次:「ウイルス性疣贅(尋常性疣贅),伝染性軟属腫」今日の治療指針20075) トラコーマ鑷子でつまみとる。(中略)激しく泣いてしまう小児では取る1-2時間前にペンレ スを貼付するとややよい。 2) 文献報告による記載 − 川上理子:「痛くない治療の試み」日小皮会誌,2000年6) 摘除にはトラコーマ摂子を用いるが、その際に痛みを軽減する目的で、多発例においては処 置の1~2時間前に皮疹部にリドカインテープを貼っておく。 − 南光弘子:「小児の「みずいぼ」の治療(伝染性軟属腫)」アレルギーの臨床,2006年7) 摘出には痛みを伴うため、予め局所麻酔薬のテープ剤であるリドカインテープ(ペンレス® 1~2枚を小さく切って(1枚につき10片程度)水いぼに密着貼付し、30分~1時間待ってから摘 出している。(中略)通常1回2枚以下の使用としている。 − 日野治子:「伝染性軟属腫(みずいぼ)の治療」日本医事新報,2002年8) リドカインテープ剤(ペンレス® )で密封療法後に摘除しているが、ほとんど疼痛なく摘除で きる。1枚のテープ剤をおおむね10片に小さく切り分け、1回に1~2枚分ほどを乳幼児の軟属腫 に密着するように貼って、約1時間後にテープを剥がして鑷子で摘み取り、出血を抑え、抗生物 質軟膏を貼付しておく。 − 本田光芳ら:「みずいぼの治療―アンケートを集計して―」日小皮会誌,2000年9) 日本小児皮膚科学会の名簿から、小児科医、皮膚科医各50名を無作為に選択して実施した「み ずいぼ治療に関する」アンケート(回答数59名:小児科医34名、皮膚科医25名)であり、当該 調査の内容は次のとおりである。 本アンケートでは、鑷子を使用して軟属腫の内容を圧出する方法が、小児科医22人(70%)、

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ペンレス® テープ18mg 1.8 添付文書(案) page 8 皮膚科医19人(60%)で、治療の主流を占めている。 ペンレス® の使用は、小児科医22人のうち、4人、皮膚科医19人のうち、7人であった。両科を 合計すると、おおよそ4人に1人がペンレス® を使用することになる。この比率を普遍的に適応 すれば、ペンレス® は一般外来で極めて日常的に使用されていることになる。 − 川名誠司:「伝染性軟属腫」小児科,199910) あらかじめ家族にリドカインテープを渡し、来院する1時間前に皮疹部に貼付してもらうと圧 出の痛みはかなり軽減する。ただし、リドカインテープは伝染性軟属腫に保険適応外である。 − 大橋映介:「伝染性軟属腫の摘除と尋常性疣贅の冷凍手術」小児外科,200311) 和紙絆創膏でtagをつけたペンレスを患部に貼り、30分以上待つ。その後ペンレスを剥がしな がら、消毒をして鑷子で一個ずつ摘除していく。(中略)全身散布例はペンレスの使用量の限界 や吸収のスピードについて、はっきりとしたデータが入手できないので、筆者は1回につき1/2 枚くらい留め、分割して摘除している。 − 日野治子. 伝染性軟属腫(みずいぼ)の治療について. 日小皮会誌. 2000; 19(2): 151-152.12) 実際には、1枚のテープ剤を概ね10個に小さく切り分け、1回に1~2枚分程を乳幼児の軟属腫 に密着するように貼る。 約1時間後テープをはがし、摂子で摘み取り、出血を抑え、抗生物質軟膏を貼布しておく。 − 川島 眞:「伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和措置に関する実態調査」臨床医薬,2011年13) 全国の皮膚科医(回答数506名)を対象として、2011年4月~5月に行われた伝染性軟属腫摘除 時の疼痛緩和に関する実態調査であり、当該調査の内容は次のとおりである。 95.8%の医師が伝染性軟属腫の治療として摘除を行っており、そのうちの62.3%が摘除時に疼 痛緩和措置を施していた。疼痛緩和措置のうち、85.4%がリドカインテープを使用(本剤はそ の92.6%)している実態があった。使用の対象となる患児は0歳以上と回答した医師が20.5%、1 歳以上が19.4%、2歳以上が19.4%、3歳以上が19.8%で合計すると3歳以上を対象とする医師が 79.1%に上った。 リドカインテープを使用する医師の、90.3%が分割して使用(12分割まで)していた。1回の 摘除術あたり、多くの例で2枚まで使用(85.7%)されていた。また、施術前の1時間~2時間未 満(42.2%)貼付されていた。 98.0%の医師が「効果あり」と回答し、93.8%の医師が安全性に問題なしとの回答結果を得た。 本邦で使用されている用法・用量は、リドカインの安全性情報を考慮の上、医師の経験が加味 されて確立されたものであると推定し、多くの医師が安全性に問題なしと回答していたことか ら、汎用されている用法・用量は妥当であると考えた。

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ペンレス® テープ18mg 1.8 添付文書(案) page 9 なお、本開発に先立ち実施した皮膚科医への意見聴取(2008年 マルホ(株)社内資料(伝 染性軟属腫の治療に関する調査)(資料5.3.5.4-2)、以下伝染性軟属腫アンケート)では、本剤 は伝染性軟属腫摘除にあたり、1回に2枚までが分割して使用されることが多く、分割する際に は8分割されることが多いとの結果を得ており、上記の使用実態を裏付ける情報であった。 以上の成書及び文献等の情報より、本剤は、医療現場において伝染性軟属腫の摘除時の疼痛 緩和方法として広く使用されており、おおよそ以下の用法・用量にて使用されていると考えら れた。 ・本剤は伝染性軟属腫摘除術1回あたり、1~2枚が使用されている。 ・本剤は分割して用いられている。 ・本剤は伝染性軟属腫摘除術前の1~2時間貼付されている。 そこで、本開発では上記の使用実態を踏まえ、小児臨床薬理試験(M519101-11、以下M11試 験)及びM12試験を実施することとし、上記の使用実態から想定される用法・用量の範囲で本 剤の有効性及び安全性を確認することで、医療上の実態に沿った用法・用量を設定することと した。 なお、本剤は医療現場で分割して使用されている実態があるが、この方法は個々の軟属腫の 病態に対応することが可能であり、また、投与量を必要最小限に抑えられることから合理的な 面もあることを踏まえ、用法に含めることが適切だと考え開発計画に盛り込むこととした。 (2) 小児臨床薬理試験(M11試験)による安全性評価並びに本剤分割時の影響 小児伝染性軟属腫患者を対象に、医療現場での使用実態を反映した用法・用量での血清中リ ドカイン濃度が全身性の副作用を及ぼさない程度であることの確認、及び本剤の分割による吸 収への影響の確認を目的として実施した。 6歳以上の小児伝染性軟属腫患者18例を対象に、非分割群(2枚)及び分割群(8分割した2枚、 16小片)として体幹及び四肢の軟属腫に各々120分間貼付し、貼付後1時間後、2時間後(治験薬 剥離直後)、4時間後の3ポイントの血清中リドカイン濃度で、分割の影響を評価するとともに、 最高血清中リドカイン濃度から安全性を確認した。 なお、血清中薬物濃度の評価ポイントは3ポイントであるが、対象患者が小児であることから、 採血の負担を軽減するために被験者を3群に分け、各被験者あたり2回の採血とし、貼付開始後1 及び2時間、あるいは貼付開始後2及び4時間として、試験全体として3ポイントでの評価ができ るようにした(表 1.8-2 )。

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