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新潟県内に存在する低・未利用資源有効活用のための飼料成分値の評価

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(1)

新潟県内に存在する低・未利用資源有効活用のための飼料

成分値の評価

誌名

新潟県農業総合研究所畜産研究センター研究報告 = Bulletin of the Niigata

Animal Husbandry Experiment Station

ISSN

21863970

著者

小橋. 有里,

村松, 克久

小柳, 渉

巻/号

17号

掲載ページ

p. 19-29

発行年月

2011年3月

農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波事務所

(2)

小橋・村松・小柄:新潟県内に存在する低・米利用資源有効活用のための飼料成分値の評価

新潟療内に存在する低・未利用資源有効活用のための

飼料成分値の評価

小橋有里・村松克久

1

・ノト榔

新潟県農業総合研究所資産研究センター 現 所 属 新 潟 県 新 潟 農 林 振 興 部

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Yuri Kobashi

Katsuhisa Muramatsu and Wataru Oyanagi Niigata Agricultural Research Institute Livestock Research Center 要 約 地域から特徴的に排出される低・未手Ijffl資源である食品残さ,農業副産物の飼料成分を分 析し,その評価を行った 成分分析値に基づき, 114f虫類のうち36種類が飼料化原料になると考えら れた.また,高タンパク原料,高繊維原料,高脂肪原料,デンプン質原料に分けられた. 腕料原料の成分分析{広は実際に低・米手Ijffl資源、の館料化に取り組む際の参考伎として利用できるよ うにデータベース化し,対象送手応,飼料化方法と注意点とともに新潟県農業総合研究所市滋研究セン ターのホームページj二で、公表した.オミ報では,主要成分の各家畜での栄養生盟と飼料原料の特性を解 説し,また,その利刑事例を紹介する キーワード 低・米利用資掠,飼料化,エコフィード,飼料成分 わが到の商産は,飼料のほとんどを海外からの輪入に 依存し,自己i料自給率は可消化養分総量

(

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)

ベースで 26%に留まっており, 10年後には飼料自給率を 38%に高 めることが目標として設定されている(農林水産省 2010a). そのため,飼料自給率の向上および資源、リサイ クルの観点から,国内の食品加工製i襲業等ーから生じる食 品製造自JI産物や食品残さの飼料としての利用が求められ ている.食品残さを原料にして処理加工された飼料はエ コフィードと呼ばれ,注目が高まっている(全国食品残 さ飼料化行動会議 2008).平成 13年の食品リサイクル法 の施行以降,食品残さならびに食品製造副産物の飼料化 が強く望まれ,これまでに様々な研究が行われている(小 橋ら 2009;大森ら 2007;佐伯ら 2006).また,ワラ類, 穀類,作物言JI産茎菜類,規格外j主主主物などの農産副産物 も高水分であることを生かしてサイレージ調製され,主 に牛用飼料に利用されている(配合飼料供給安定機構 2009) . これら飼料化可能な低・米利用資源の飼料成分値につ いては,全国的に広く排出されているものは日本標準館 料成分表 (2009年版) (農業・食品残業技術総合研究機 構編 2010)や豚用ヱコフィード設計プログラム v巴r2(段 新潟若手セ研報 Nol7 (2011) : 19-29 19 業・食品産業技指総合研究機榊 2010),エコフィードを 活用した

TMR

製造利用マニュアル(配合室長

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料供給安定機 構 2009)などに記載されているが,地域で局所的に排出 されるものについては,参考となるデータがないのが現 状である.また,飼料化には*.分や脂質が高い,分見守収 集が難しい,安全性の確保が難しい,ハンドリングが良 くないというような理由のため,未だ十分な利用がされ ていない飼料資源が多くある. そこで,新潟県で特異的に排出される食品残さ,食品 製造高JI産物および農産副産物を収集し,それらの飼料成 分を分析し,類型化を行った.さらに,地域での手IjJflを 促進することを目的として実際に低・来手Ijffl資綜の自己i料 化に取り組む際の参考儀として利用できる係,データ ベース化し,対象資種,飼料化方法と注意点とともに新 潟県農業総合研究所海産研究センターのホームページ上 で公表した (http://www.ari.pref.niigata.jp/chikusan/index.shtml) .

(3)

小橋・村松・小柳:新潟県内に存在する低・未利用資源有効活用のための飼料成分値の評価

材料および方法

分析試料は,新潟県内の食品工場,加工工場,耕穂農 家などから入手した.試料は,通風乾燥器により 600 Cで 48時間乾燥後, 24時間室瓶で放遺したのち秤量し,粉砕 機で Imm以下に粉砕した.水分の高いものは凍結乾燥後, 上記の方法によって粉砕した これらについて水分,粗 タンパク質,組脂肪,酸性デタージェント繊維 (ADF), 中性デタージェント繊維 (aNDF),組灰分を求めた.分 析は粗飼料の品質評価ガイドブック 自給飼料利用研究 会編(日本草地藷産種子協会 2009)の一般成分分析法, デタージェント分析法に基づき求めた.非繊維性炭水化 物 (NFC)は,全体から aNDF,粗タンパク質,組脂肪, 粗灰分を減じることにより求めた.

結果および考察

1.分析値による類型化 以下の表はすべて,水分は原物あたり,その他の粗タ ンパク質 (Cp),粗脂肪 (EE),中性デタージェン卜繊維 (aNDF),非繊維性炭水化物 (NFC),粗灰分 (CA) は 乾物あたりの含有量を示す. CPがおよそ20%以上含まれる原料を高タンパク系, aNDFが25%以 l二含まれ, CPが15%以下の原料を高繊 維系, EEがおよそ20%以上合まれる原料を高脂肪系, NFCがおよそ70%以 L含まれ, CPがおよそ 15%以下, EE' aNDF も制限姿 I~ になるほどの含有量で、ない原料を デンブン費系とした 表1 高タンパク質系原料の成分値 原料名 由来 FM% 水分 出汁取り後カツオブシ食品残さ 48.5 パン酵母 食品残さ 68.4 かま{ぎこ 食品残さ 74.5 精白米DDGS 発酵残さバイオエタノール 11.4 トウモロコシDDGS バイオエタノール発静残さ 12.6 ビール粕 食品残さ 10.3 鵠沼1粕 食品残さ 29.7 もやし残さ 食品残さ 94.7 豆腐粕 食品残さ 79.8 乾燥マイタケ 食品残さ 7.7 油粕 食品残さ 58.8

2

.

高タンパク系原料 CPがおよそ乾物あたり 20%以と含まれる高タンパク 質系原料の成分分析値を表 lに示した.タンパク質は家 畜の筋肉,被毛,血液などの主成分であり,また,酵素, ホルモン,抗体などの成分として生命維持や成長,繁殖 等のために梅めて重要な機能を果たしている. 家禽では,体内で合成できないアルギニン,ヒスチジ ン,イソロイシン,ロイシン,リジン,メチオニン, フェニルアラニン, トレオニン, トリプトファンおよび パリンの10騒類が必須アミノ酸とされており,日本飼養 標準・家禽(農業・食品産業技術総合研究機構編 2004) ではこれら必須アミノ酸の要求最が発育ステージごとに 示されている. ブロイラーでは, 7-8週齢にと畜・解体し食肉になる という生産効率を第一に求めるため,卵用鶏よりも高タ ンパクな飼料を要求する.また, J)B:胞内脂肪の蓄積を持

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lJするために, 6-7適齢以降の飼料中のCP含量を高める こともある.また,飼料摂取量が低下する夏期には,タ ンパク質およびアミノ酸欠乏が起こりやすいことに注意 が必要である. 産卵鶏では,発育段階に応じて飼料中タンパク質含量 を19%から 13%まで低下させていくのが特徴で,制限給 餌により飼料摂取量を調整するのが一般的である.また, 低タンパク飼料を用いた窒素・リンの排出量削減技術が 報告されている(坂本と和田2002) 豚は,一般に,飼料仁tのタンパク質が不足した場合, 飼料摂取量を指やしてそれを補うことはできないため, 飼料中に十分なタンパク質を含ませる必要がある.また 綜では,アルギニン,ヒスチジン,イソロイシン,ロイ シン, リジン,メチオニン,フェニルアラニン, トレオ DM% CP EE aNDF NFC CA 99.7 3.8 6.0 N.D. 5.2 52.9 0.7 0.4 40.2 5.8 51.5 0.3 N.T. 37.4 10.8 46.0 3.5 1.8 44.5 4.2 38.0 10.4 37.7 8.4 5.5 30.5 6.9 60.9 N.D. 4.4 30.2 12.2 39.1 6.3 12.2 28.0 1.3 27.0 38.6 5.1 25.1 10.5 43.0 17.1 4.3 21.3 2.5 35目7 76.1 N.T 19.9 2.0 3.0 72.4 2.8 CP;粗蛋白(以下乾物%), EE;粗脂肪,めJDF;中性デタージェント繊維, NFC;非繊維性炭水化物, CA;粗灰分 新潟

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セ研報 Nol7 (2011) : 19-29 20

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小橋・村松・小t!Jn:新潟県内に存在する低・未利用資源有効活用のための飼料成分値の評価 ニン,トリプトファンおよびパリンの 10種類が必須アミ ノ酸とされており,日本飼養標準・肱(農業・食品産業 技術総合研究機構編

2

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0

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)

ではこれら必須アミノ酸の要 求量が発育ステージごとに示されている.穀物と大立粕 を主体とする通常の養豚用飼料では,アミノ駿バランス はほとんど問題にならないが,特殊な飼料原料を汚いる 場合には,タンパク質量が十分で、あっても,アミノ酸バ ランスを著しく崩す可能性のある館料であるときには, アミノ酸の添加により補完することが必婆である

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8

3

)

.

乳牛では,タンパク質の要求量としては家奈自身の維 持や増体に用いられるものの他に,泌手しおよび胎子の発 育な量も考慮しなければならない. 日本飼養標準・乳牛 (農業・食品産業技術総合研究機構編

2

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0

6

)

では,維持, 妊娠,泌手

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,増体の 4つの要因ごとにタンパク質婆求曇; を計算し,その和を全体の要求量として求めている.飼 料中に含ませる有効分解性タンパク質

(

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の適正含 量;は

TDN

含 量 と 乳 量 に よ り 応 じ て 求 め ら れ る ( 慌J11

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.

肉用牛では,乳牛に比べてタンパク質の要求量が少な い. 日本飼養標準・肉用牛(農業・食品産業技能総合研 究機構編

2

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)

では,飼料の摂取量と餌料エネルギーの 利照効率を最大にするためには飼料中

CP

含量を

12%

前 後にすることが良いとされており,また,肉質を含めた 産決

:

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との関係を黒毛和稜について調べた他の結果から も,

12%

が適当との成績が得られている. 制料中のタンパク質は,単腎家畜ではそのまま腎や腸 や小腸に移行してアミノ酸や低分子のペプチドにまで分 解されたのち,吸収・利用される.これに対して茂綿動 物では,動物自身が利用する前に,館料中タンパク質の 相当部分が第一湾内に棲息するルーメン微生物により分 解・代謝される.微生物が利用可能な

CP

には,

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容解性 タンパク質

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)

と微生物によって分解されるタンパ ク質があり,向者を合わせて分解性タンパク質

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)

と呼ばれている.他方,第一胃で分解されずに,第四胃 等で分解され,小腸に流入し,そこで消化吸収される非 分解性タンパク質

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もあり,これはバイパスタン パク質とも呼ばれる.

CPd

の多くは,アンモニアにまで 分解された後,微生物タンパク費

(

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へと待合成さ れ,下部消化管で消化・吸収され,ようやく家資自身の タンパク源として利用されるという特徴がある.よって,

CPd

CPu

の割合が重要で、ある. 牛に対してのタンパク質,特に

CPd

の過剰給与は第一 湾内アンモニア濃度の上昇を招き,これはさらに血中尿 素案素 (BUN) の上昇を引き起こし,問題となることが ある

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また,

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月に我が国で最 初の牛海綿状脳症

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が発見されたことを受け,肉 骨粉,チキンミール,魚粉等包粉等の動物性タンパク 費(乳製品や鶏卵由来のものを除く)およびこれらを含 新潟?をセ研報

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:

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21 む飼料,反事

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動物のと蜜残さから製造された動物性油脂 およびこれらを含む飼料については,反綿動物用の飼料 として輸入製造,販売および使飛が禁止されている(農 林水産省

2

0

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1)• 出汁取り後カツオブシは出汁つゆメーカーから排出さ れる食品残さである.中越地区は,数多くの出汁つゆメー カーが存在し,涼料となるカツオブ、シから出汁を抽出し た残さが,大量に発生する.動物性タンパク質であるこ とから,反容

3

動物に使用できない.分析{伎は,窒素に

6

.

2

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を乗じているため,

9

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.

7

%

という数字であるが,実際は

8

5

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90%

程度であると考えられる.この残さの特徴は,

CP

であると問時に高水分で‘ある.また,臨めて排 出後の変敗が平く,悪臭を発する可能性が高いことも挙 げられる.豚,鶏に対しては,排出直後に入手し,すぐ に給釦するか,乾燥処理やサイレージ化が必要となる. 豚は,噌好性の差が激しいことから(中西ら

2

0

0

2

)

,高 タンパク飼料を要求するブロイラーや産卵鶏用館料の魚、 粉の代替飼料に筒]くが,大阪で実黙に発酵飼料にして豚 へ給与ーしている生産者が存在する. パン酵母は中磁地域にある大手酵母製造工場から排出 される残さである.高水分ではあるが,高

CP

NFC

40%

であり,成分は腕料利用に向いているー乾燥処理の のち,飼科酵母ーとして利用すれば,特車のある道産物生 産にもつながると考えられる. かまぼこは,下越・上越地域に数多く存在する蒲鉾製 造工場から排出される残さである.動物性タンパク質で あることから,反容

3

動物に使用できない.新潟県は,か まぼこ類の生産量が全国

3

位であり(農林水産省

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, 残さの排出量も多い.水分

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.

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%

と高水分なため,その 多くが堆肥化されているのが現状である.また,現在の 法律では,一度ノfック詰めされた後の残さでなければ飼 料化できないことになっており,利用のネックになって いる.しかし,

EE

が0.3%と少ないことから,乾燥・粉 砕処理により,高タンパク・高エネルギー飼料になる可 能性があると考えられる. 精白米

DDGS

は,農林水産省ノtイオ燃料地域利用モデ ノレ実証事業プラントで生産されるバイオエタノーノレの製 造副産物である.精白米を原料とすることから, トウモ ロコシ

DDGS

よりも

CP

が高く,

EE

が低いという特徴が ある.また,乾燥・粉砕されているのでハンドリングも 良い.現子生,豚や乳牛で飼養試験が行われており, 粕との代替が期待されている. ビール粕は, ピーノレ製造工場から排出される残さで, 偶料としての手Ij沼が進んでいる.麦芽と国

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原料の米やデ ンフ。ンで手作った麦汁を櫨過した後に残るもので,

CP

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%

aNDF

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.

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%

と栄養価は高く,イネ科の者刈り 牧草に匹敵する.また,バイパスタンパク質の割合が高 いという特徴がある. 醤油粕は,醤油製造工場から排出される残さで,これ

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小橋・村松・小柳:新潟県内に存在する低・米手IJ用資源、有効活用のための飼料成分値の評価 も飼料としての利用が進んでおり,醤油製造業者が乾燥 まで行い,飼料として販売している例もある(キッコー マン株式会社 HP). 一般的な脱脂大豆を使用する醤油 と,丸大立を使用する醤油とでは成分が大きく異なる. また, 6-10%の主主分を含有していることから,乳牛や繁 殖肉用牛の飼料に向くが,近年,醤油粕中の塩分を除去 する技術も研究されている(十)1ら 21 000). もやし残さは,中越地域にある大手食品製造・加工工 場から排出される残さである.CPが 28.0%であるが,水 分が94.7%と超高水分で、あるため,飼料化が悶難な残さ であると言われて来たが,発酵TMRに利用する技術が報 されている(佐藤 2010). また,コストはかかるが, 乾燥もやしを利用した肉用牛の肥育試験なども報告され ている(水宅 2007) 豆腐粕は,県内各地の豆腐製造工場から排出されてお り,特に,

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揚げ生産の多い

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越地域では大量に発生し ている.乾燥立総粉はCPが 25-26%であり,大豆粕との 代 稼 に 頻 繁 に 利 用 さ れ て い る が , 生 豆 腐 粕 は 水 分 が 79.8%あり,品質の劣化が早いことが利用のネックに なっている. しかし,牛の稽好性がI奇いことも知られて おり,排出直後にサイレージ諦製を行えば,十分に利用 できると考えられる(井上ら 1999).豚に対しては, EE が10. 5%と高いことから,多給すると下痢や軟脂のお それもある(伊藤 1993). 乾燥マイタケは,もやし残さと河じ大手食品製造・カLI 工工場から排出される残さである.これは,ヒト応食品 として生産・販売されている乾燥マイタケの製造過程で 発生する残さであると考えられるが,すでに乾燥されて 表2 高繊維費原料の成分値 原料名 由来 FM% 水分 竹粉 竹林廃材 34.6 マイタケ廃蘭床 食品残さ 66.2 ナメコ廃磁床 食品残さ 60.1 脱皮大豆皮 食品残さ 13.1 シメジ廃菌床 食品残さ 63.6 エノキ廃菌床 食品残さ 56.0 出汁取り後コンブ 食品残さ 84.7 おり,水分は7.7%で CPが 21.3%, EEが 2.5%と低く, aNDFが 35.7%,NFCが 76.1%とバランスも良く,どの 議穏にも利用できる. 酒粕は,県内各地に存在する清酒製造工場から排出さ れる残さである.CPが 19.9%,EEが 2.0%と{尽く, NFC が72.4%と高タンパク,高エネルギー原料で,牛のR養女子 性が良いという報告もある(生間 2010).また,アルコー ルを含有ーしているため,夏場など高温期でも変敗しにく い.ただ,7J<.分58.8%と高水分で、団子状で、あることから, 原物では利用しづらい.また,発生時期も通常12月から 4月と限られていることにも注意が必要である

3

.

高識維系原料 aNDFが 25%以上含まれ, CPが 15%以下の原料の成 分分析伎を表2に示した .aNDFは主に締抱壁を構成する セルロース,へミセノレロース, リグ、ニンを含む測定値と して,現世最も一般的な茂容

3

家造用飼料の繊維を表す方 法となっている. 家禽では,セルロース,ヘミセルロースなどの難溶性 炭水化物やリグニンは,ほとんど利用できない(農業・ 食品産業技術総合研究機構編 2004).よって,ここに挙 げる高繊維系原料は家禽の栄養に関わらない. 豚でも,家禽と伺じく単間動物であることから,繊維 の消化性はほとんどない(農業・食品産業技術総合研究 機構編 2005) 肥育前期配合飼料に繊維分解酵素を添加 すると,発育と飼料効率が高まることが報告されている (佐野ら2006).また,高繊維飼料を与えると,尿中窒 素排液量が低減することが知られている(山本ら 2002). DM% CP EE aNDF NFC CA 1.6 1.3 92.6 4.5 N.T. 7.4 0.5 73.3 16.7 2.1 8.3 0.2 66.8 20.2 4.5 10.9 1.3 63.5 19.5 4.8 7.6 1.4 56.2 26.4 8.4 13.3 5.4 54.5 13.0 13.8 10.4 1.7 24.0 47.4 16.4 CP;組蛋白(以下乾物%), EE;粗脂肪, aNDF;中性デタージェント繊維, NFC;非繊維性炭水化物, CA 粗灰分 表3 高脂肪系原料の成分値 原料名 由来 FM% DM% 水分 CP EE aNDF NFC CA 酵母粕(清酒) 食品残さ 16.2 17.1 24.2 26.3 19.9 12.5 米ヌカ 農業副産物 12.3 15.7 19.9 31.8 22.4 CP;粗蛋白(以下乾物%), EE;粗脂肪, aNDF;中性デタージェント織維, NFC;非繊維性炭水化物, CA 粗灰分 新潟省セ研報 No17 (2011) : 19-29 22

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小橋・村松・ノj

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:新潟県内に存在する低・未利用資源有効活用のための飼料成分{肢の評価 aNDFは,繊維賞飼料に多く含まれ,ノレーメン内で、ルー メンマットを形成しながらゆっくりと分解され,非構造 性 炭 水 化 物 取SC)とともにVFAを生成する. 乳牛において, aNDFは酢酸生成に大きく関係してお り,主に乳脂肪生成に効果を発揮する.飼料中繊維含量 が低下すると,酢酸優勢型発静からプロピオン酸型発酵 へシフトする.プロピオン離型発酵は乳脂肪率の低下を 引き起こすことから (Kaji泊waら 1990),安定した酢酸 密勢型発酵を維持するためには,繊維をaNDFで乾物中 30-35% (牧乾革主体の体系では28%以上)以上給与す ることが推奨されている(農業・食品産業技術総合研究 機構編 2006).NSCとaNDFのバランスは,各泌乳ステー ジに誌じて考えなければならず,また,それぞれの消化 率も考慮する必要がある高NSC'低NDFでは肥満,ルー メンpHの低下,食欲低下,乳タンパクは高いが脂肪は 低い,乳量;が多い.逆に低NSC・高NDFでは自JI疫にな りがち,乳時防は高いが乳タンパクは低い,エネルギー 不足といった影響が出る(平山と時間 1998) i主Jf羽牛においては,プロピオン離型発酵そのものが生 践に悪影響を及ぼす点を般摘した報告はなく,むしろメ タン産生の減少に伴う飼料効率の改善が期待されている (Baldwinと肉用牛においては,ブロピオン椴竪発酵そ のものが生産に怒影響を及ぼす点を指摘した報告はなく, むしろメタン産生の減少に伴う館料効率の改善が期待さ れている (BaldwinとAlIison 1983).飼料摂取法,エネ ルギー含量などを考慮:すると,飼料中の繊維含量として は, aNDF含量で,肥育前期で30%,中期で25%,後期 で20%以上の水準を維持することが大方の目安となる (Naruseら 1996). 竹粉は放任竹林対策として竹材粉末,竹ベレット,竹 解織処理等さまざまな飼料化が研究されている.aNDF が92.6%,ADFが83.7%と灘消化性繊維の割合が高いた め,乾物沼化率は25%程度, TDNは25.3%程度と低く なるが,ルーメン発酔および血液生化学成分への悪影響 はみられないという報告がある(室伏ら 2005).また, 竹粉に醤油粕と豆腐粕を混合してベレット化している事 例もある(家木と小池 2008). キノコ廃菌床類は,県内に数多く存在するキノコ製造 工場から排出される残さである.中越地域,下越地域で 生涯が盛んで,キノコ類生産量は,長野県に次いで2位 となっている(農林水産省201Oc).キノコ生産に使用さ れる培地は,7-8割の工場で培地メーカーから購入してい るため,栽培するキノコの種類によってある程疫組成が 決まっている. ヒラタケ・エリンギでは,およその乾物混合割合で乾 燥オカラが52%,特フスマが17%,スギオガが30%で あり,高aNDF・高CPなものとなっている. ブナシメジでは,米ヌカが47%,コンーコブが24%, 特 フ ス マ が 15%, ス ギ オ ガ が 14%で あ り , こ れ も 高 新潟畜セ研報 Nol7 (201 t) : 19-29 23 aNDF・高CPなものとなっている. シイタケでは,広葉樹オガが63%,チップダストが 21%,米ヌカが8%,特フスマが8%であり,高aNDFだ が

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也の成分は期待できない. また,マイタケ,ナメコでは特フスマ,ホミニーフィー になどが主原料で,ナメコには米ヌカを使用するが, マイタケには使用しないことが一般的との情報がある. 米ヌカの添加がない培地では,脂費の劣化の心自己がない. 脱皮大豆皮は県内の煮豆製造工場から排出される残さ である.脱皮処潔は,殺りミのないR腐や豆乳造り,白味 1 1患や黄味噌など薄色の味11曽造り,テンベやこだわりの醤 油造り,また大豆粉などの製造で用いられている.国産 乾 燥 大 豆 の 成 分 は 水 分 が 12.5%,CPが40.3%,EEが 21.7%である(科学技術庁資源調査会.2008).それと比 較して,脱皮大豆皮は水分が10.9%と大きく変わらない が, EEが1.3%, aNDFが63.5%と低脂肪,高繊維なも のである.また,粉砕はされていないが,乾燥処却がさ れているため,長期の保管も可能である.

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汁取り後コンブは出

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取り後カツオブシと│可係,

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汁つゆメーカーから排出される食品残さである.この残 さも,水分58.8%と高水分で、あるため,傾めて排出後の 変敗がl早く,悪臭を発する可能性が高いと考えられる. aNDFが24.0%,NFCが47.4%であるが,乾燥や何らか の処理コストを考産すると,米だ十分な手JIJtjがされてい ない残さの一つであると考えられる. しかし,

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卜取り 後カツオブシを発鰐銅料にして豚肉生産をしている大抜 の生産者は,この出

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守取り後コンブも発酵飼料にしてい る.

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高指肪系原料 巳巳がおよそ20%以j二含まれる原料の成分分析値 3に示した.一般に脂質は,脂肪酸とグリセリンのエス テルで,単純脂質,接合脂質,誘導路質に大別される. 常温で、自体のものを脂 (fat),液体のものを油 (oiI)と いい,合わせて油脂とも呼ばれる.脂肪畿のやには, リ ノール産のように体内で合成できないもの(必須脂肪酸) がある.アラキドン駿もリノール酸と間様,必須脂肪般 と呼ばれるが,体内にリノーノレ酸があれば合成すること ができる.なお,近年, αーリノレン駿が生体膜や神経 系の発達に関する脂肪酸として認識されている. 家禽において最も重要な必須脂肪駿はりノール畿で、あ る.ブロイラー,産卵鶏ともに養分要求;量は1.1%となっ ている(農業・食品産業技術総合研究機構編 2004). リ ノール駿の欠乏は,発育遅延,産卵率低下,卵重減少, 僻比率の低下を引き起こす 欠乏が直接の原因で死亡す ることはないが,呼吸器疾患に対する感受性が高くなり, これによる死亡率が増加する.また,脂肪は,炭水化物 のおよそ2倍のエネルギーを含むことから,エネルギー を高める飼料糠として重要である.高脂肪・高タンパク

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小橋・村松・小柳 新潟県内に存在する低・未利用資源有効活沼のための飼料成分値の評倣 質エコフィードの利用で,ブロイラーの発育が改善され, 軟らかい肉が生産できるという報告がある(青木と村野 2007).また,高脂肪-・高タンパク質エコフィードの利 用で,採卵鶏の体重は増加するが,産卵成績,卵質成績 については差がみられないとしづ報告もある(村里子と青 木 2007). 豚においては,飼料中の脂肪が豚の脂紡の質に大きく 影響を与える.飼料中や体脂肪中の構成路防酸は飽和脂 肪酸と不飽和脂肪離からなる.不飽和路肪酸は融点が{尽 く,中でも不飽和結合を複数回有する多倣不飽和脂肪離 は特に融点、が低い.銅料に起因する軟脂の主な発生際、院 は,こういったが

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料中の多価不飽和脂肪酸が体脂肪中に 移行,諸積するためである(農業・食品際業技術総合研 究機構編 2005).特に, リノーノレ酸は,種々の飼料に広 く存在する多価不飽和脂肪駿であり,軟脂の最大の涼

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羽 となる(入江と西村 1986). 日本標準飼料成分表 (2009 年版)の数値を参考に,飼料原料中のリノーノレ目安含量が 高いものとして, トウモロコシ油,綿実油,ナタネ油, 大豆油,米ヌカ泌,ヒマワリ納,ラッカセイj出,サフラ ワ一泊,パーム油,アマニ油,ココナッツ協などが挙げ られる(農業・食品産業技術総合研究機構編 2010). また,硬い{本路肪はステアジン離,パルミチン駿など の飽和脂紡般を多く含むが,飽和脂肪酸に富む油脂類飼 料を給与しても,脂肪を硬くする効果はほとんど期待で きない. しかし,カポック粕では,多少の軟路抑制効果 が報告されている(入江 1988) 策豚は飼料に由来する 過罰金化脂質が体脂肪に蓄積することによって発生する. 従って,魚の荒粕等,駿化した油脂を含んだ飼料を給与ー には注意が必要である. 乳牛と│勾用牛においては,飼料への脂肪の添加により 微生物の噌殖は抑制され ルーメン内でのタンパク費分 解能も低下する.間

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寺に,路防を多く含む飼料の多給は 炭水化物の消化率を低下させることで,微生物へのエネ ルギー供給を減少させ,代謝タンパク質供給量の低下を もたらす.また,エネルギー供給源として高脂肪飼料を 穀猿と代替して給与する場合にも,脂肪の大部分は微生 物のエネルギ一線としては利用されないため,MCPの減 少へとつながる.さらに,脂肪には脱共役剤として細菌 の白弓分解を促進する作用も認められるため,ルーメン 内でのタンパク質の合成・分解のリサイクノレを高めて利 用効率を低下させることも考えられる (Agriculturaland Food Research Council 1993).一般に,食品残さや製造 副産物には,粗脂肪を多く含有するものが多くあり,特 に不飽和脂肪駿含量が高いものでは,ノレーメン内発酵を 抑制し,プロピオン酸の比率を高めることから,飼料中 の粗脂肪含量が6%を超えないように配合する必要があ る(農業・食品産業技術総合研究機構編 2006,農業・食 品産業技術総合研究機構編 2008). 酵母粒(清酒)は,清器製造工場から排出される残さ 新潟畜セ研報 Nol7 (2011) : 19-29 z4 であるが,詳細は企業の利益のために割愛する.この残 さは,糟粕や酵母と比較して,水分が 16%と低く, EE が24.2%,aNDFが26.3%と高脂肪・高繊維であること が特徴として挙げられる. 米ヌカは,玄米を精白した際iこ出る果皮,種皮,脹芽 などの部分で,精米施設から排出される農業副産物であ る.EEが19.9%と高いため,脂肪の変敗と過剰給与に注 意が必要である.また,脱脂処理を行えば, EEは2%程 度になり,高水分粕類の水分調整にも使用できる(配合 飼料供給安定機構 2009). 5.デンプン系原料 NFCがおよそ70%以ヒ含まれ, CPがおよそ 15%以下, EE' aNDFも制限要因になるほどの含有量でない原料の 成分分析値を表4に示した.トIFCは炭水化物のうち,繊 維を除いた成分で,デンプン,糖の他にベクチンを含む. 非常

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こ消化性の高い炭水化物で,重要なエネルギー源で、 ある. 家禽においては,館料全体最の70%が穀類で,デンプ ン源としている.家禽にとって,発脊,卵の生産,活動, 体I脳i住持のエネルギー源を供給している.エネルギー源 として余分になったブドウ糠は結合してグリコーゲンと して肝臓に蓄積されるがその最は少なく,多くは脂肪に 変換されて貯蓄される(畜産技術協会 1993). 綜においては,大麦,玄米,パレイショ,カンショな どデンプン質飼料を主体とした場合,体内でデンプンか ら脂質が合成されるため,錨和脂崩離が多く,白くて硬 い脂肪が生産される(大武ら 1970).イモ猿は,デンプ ン質が大部分で良質の脂肪を生産するが,タンパク質が ほとんど含まれていない.このため,タンパク源を補給 した上,風乾物上とで濃厚銅料の50%程度ーまで代替できる との報告がある(米自ら 1984).また,デンプン質の食 品残さを多用すると,エネルギーが高くなる一方で繊維 が少なくなり,使秘を引き起こしやすくなる.そのよう な場合,アルフアルファ等の粗飼料や麦茶や禄茶などの 飲料残さのように繊維の多い食品残さを併用すると良い. 乳牛と肉用牛においては,飼料中の炭水化物は微生物 増殖のエネルギー掠として微生物合成量の制限要因にな るとともに ,Jレーメン内pH等の物理化学的環境を変化さ せることで関接的に微生物によるタンパク質分解および 増殖に影響を与える.穀類やイモ類中のデンプンや早メiJ り牧草,ビートパルプやミカン粕中のベクチンおよび可 溶性糠類などの易発醇性炭水化物は治化速度が阜く,そ れらを多く含む濃厚飼料の適度な給与はルーメン内微生 物の増殖を促進させ,代謝タンパク質の増加につながる (Foxら2003).また,発酵性の高い炭水化物の過度な 摂取により,ノレーメンに大量の乳駿が蓄積することによ るノレーメンアシドーシスにも注意が必要で、ある(三好 1999).肉用牛に対しては,パン!宵は濃厚銅料中20%ま

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小橋・村松・小柳 新潟県内に存在する低・米利用資j原有効活用のための飼料成分値の評価 表 4 高デンプン系原料の成分値 原料名 由来 FM% DM% 水分 CP EE aNDF NFC CA 玄米 館料用米 13.8 7.8 2.9 10.l 77.8 1.5 米菓くず 食品残さ 8.3 8.3 6.3 6.6 77.5 1.3 タレ付米菓くず 食品残さ 4.2 7.5 0.3 2.7 86.l 3.3 素焼き米菓くず 食品残さ 3.3 6.7 0.3 2.7 89.1 1.1 米菓モチくず 食品残さ 43.6 10.2 1.3 2.3 85.6 0.6 米菓液状モチくず 食品残さ 82.2 5.5 0.2 1.7 91.6 0.9 ごはん 食品残さ 63.0 6.4 0.3 3.l 89.7 0.6 おにぎり 食品残さ 60.1 7.7 1.7 6.9 81.0 2.6 混ぜごはん 食品残さ 61.2 7.2 1.2 2.1 85.5 4.1 五

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でうどん 食品残ぎ 70.8 12.5 0.7 3.9 82.3 0.7 生ラーメン 食品残さ 33.7 15.8 0.6 14.4 66.7 2.5 パン屑 食品残さ 12.3 14.4 4.8 3.2 74.8 2.8 デンプン廃液 食品残さ 49.4 0.4 O.l 1.4 97.7 0.4 カンショ 画場残さ 68.4 4.6 0.6 6.2 85.2 3.4 パレイショ 間場残さ 57.5 8.4 0.3 6.2 80.7 4.5 CP;粗蛋白(以下乾物%), EE;半田旨肪, aNDF;中性デタージェント繊維, NFC;非繊維性炭水化物, CA 粗灰分 で(水宅ら 2005),遜績は30%までが代替しても問題に ならないという報告がある

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B3と小林 2006). デンプン質系の原料の中でも,米類にあたるものが, 米粟残さと米飯残さである.新潟県は,米菓生政量が全 国l{立で,平成21年の田内シェアは7割近し、(農林水産 省 2010d).米葉残さは,県内に数多く存在する米菓製造 工場から排出される残さである.その排出形態はさまざ まで,水分82.2%の液状のものから,水分3.3%の素焼き 後の米菓くずまで,幅広い.また,原料によっても Cp, EE, aNDF,肉類,魚介類の使用・未使用,味付け前・ 後などによっても成分値は変わってくる.また,生産さ れる工場やライン,曜尽によっても変わってくることが される.ただ,共通しているのは,NFCが77.5-91.6% と非常に高く,家禽や豚,動物性タンパク質の混入が完 全に排除され,分別されているのであれば牛にも利用で きる,貴重なデンプン源であると考えられる. 米飯残さは,弁当工場,コンビニやスーパーなどで炊 飯したのちに,食品加工誠現段階で発生したもの,食品 流通段階で発生したもの,食品の消費段階で発生したも のなどである.いずれも水分が60%程産,NFCが80-90% であり,水分とデンプン質に富むため,排出後の劣化が ネく,すぐに給与するか,発酵または乾燥処理で保存性 を高める必要がある.コンピニから排出された賞味期限 切れ食品の弁当用炊飯米とおにぎりをそれぞれ原物あた り 11.3%混合した発酵リキッド飼料を豚に給与した肥育 試験が報告されており,調製した発酵飼料は, 1週間程 度保存が可能で、あった(大森ら 2007).また,弁当工場 から排出される洗米排水を濃縮し, リキッド飼料に利用 新潟畜セ研報 No17 (2011) : 19-29 25 する技術も鴇発されており,未だコストには課題が残る ものの,新技術による飼料化へ期待が持たれている J 11ら2010). また,飼料用玄米にも触れておくと,玄米は,挽き筈JI り,粉砕,蒸気加熱[Eベンなどの拘らかの加工処理をし ないと,米消化子実が排せっされるため,可消化エネル ギーが低下することが知られており(関ら 2010),利用 の促進のためには,より低コスト,省力で消化率を向上 させる必要がある. デンプン質系の原料のやでも,小麦類にあたるものが, 麺類残さとパン屑である.麺類残さは,製麹工場,弁当 工場,コンピニやスーパーなどで排出されるが,生か茄 でであるかで水分が大きく異ェなってくる. うどん,中葉 麹,そばのいずれでも生では33%程産,茄でてしまうと 65-75%となる.どちらもNFCは高いものの,米飯残さ と問様に,排出後の劣化が早いため,冷蔵保管や輪i去に おける衛生対策に注意が必要で、あるー水分10.6%の製麺 残さを利用した交雑牛の肥育試験も行われており(山部 ら2006),自家配合実施農家での利用が期待される. パン腐は,パン工場,コンピニやスーパーなどで排出 される残さである.原料によってもCP,EE, aNDF,肉 類,魚介類の使用・未使用,鵠味料の有無などによって も成分伎は変わってくる.近年,パン屑を利用して豚の 筋肉脂肪含量を増加させることができるとし、う報告が多 数ある(家入ら 2007;入江 2002;岩本ら 2005).食品 残さの利用が豚肉の付加イ制度を生み出すことは,資源循 環だけでなく,消費者のニーズ拡大や生産者ーの利益につ ながり,非常に有意義である.

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小橋・村松・小柳:新潟県内に存在する低・米利用資椋有効活尽のための銅料成分値の評価 デンプン質系の原料の中でも,イモ類にあたるものが, デンプン廃液,カンショ,パレイショである.デンプン 廃液は,片栗粉を製造するパレイショデンプン工場廃液 で,水分が 49.4%と高い.また,粘伎が高くリキッド餌 料にするにしても,アミラーゼなどの酵素処理が必婆と なってくる.カンショは,サツマイモの駒場残さであり, 水分が 68.4%と高いが,保存性が良く,飼料化には向い ている.カンショ残さを利用した地域ブランド豚内生産 技術が開発されており(松窪ら 2009),また,規格外カ ンショやカンショ菓子の残さを養豚飼料に活用できる技 術も報告されている(農業・食品産業技術総合研究機構 音皮革i也研究所 2009).パレイショも,カンショと同 様にパレイショの闘場残さであり, 71<.分が 57. 5%と高 いが,保存伎が良く,飼料化には向いている.規格外パ レイショをサイレージ化し,肥育!啄用飼料に手

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できる という報告(本多ら 2010),サラダ沼ジャガイモ加工工 場の加工残さを TMRサイレージにし,搾乳牛へ給与した 報告(岩間ら 2001)などがあり,良質なデンプン源とし て期待ができる.また,パレイショに含まれるデンプン は,粒子サイズが大きいことに起慰するレジスタントス ターチ(難治化性デンプン)が多く,それを利用して尿 中窒素排池最を削減でき,肉質を向上させる技術も研究 されており(嶋津ら 2010),機能性飼料原料となる可能 性が見出されている. 6.その他 規格外農産物も,エコフィードとして利用されている. 般菜類は,ニンジンで 92.3%,ダイコンで 90.6%と高水 分であり,排出時期が限定されているなど今まで倦厭さ れがちであったが,残留農薬の心記が不要なこと,サイ レージ化の際の水分調整剤,また,他の原料と上手く

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fl. み合わせるといった新しい回線を持つことによって,利 用の拡大が図られている(原ら 2009). 7.今後の課題 食品残さ資源、の飼料化が難しい理由は,原料の多くは 水分を多く含み劣化しやすいこと,まとまった量がかな らずしも安定的に供給されにくいこと, リサイクノレ飼料 には栄養的なバランスがとれていないものがあること, 適正量で、なければ生産物に影響を及ぼす可能性があるこ と,数年前から価格が高騰している配合餓料や輸入トウ モロコシの価絡と比較して,労力を加味するとさほど安 いものになっていないこと,養豚や養鶏など飼養規模が 大製化し,飼料給与の利便性に欠けることなど様々であ る. 本報で取り上げた低・未利用資源、の多くは,安全性の 確保,収集の菌類

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性,コストの問題を抱えており,誰も が簡単に利用できるものとは限らない.有価で取り引き

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れるもの,すぐに既存の機材で対応できるものは,と 新潟畜セ研報 No17 (201]) ・19-29 26 うの督に利用されている.最近では,オンサイト処理と 呼ばれる,排出量が少ない資源、を,ある程度まとまった 量になるまで,排出元で保存性を高めて,一時保管する システムが注尽されている.このシステムの導入には, 食品廃棄物オンサイト肥飼料化設備導入事業の補助金が 利用できる(農林水産省i2010e). ちょっとした一手間や,問題を解決できる技術があれ ば,まだまだ有効に利用できる低・未利用資源が地域に は限っている.それらを叩き起こし,資源循環型の地域 社会を創り出し,地域経済を活性化させ,緩衝能の高い 斎産経営体を創り出し,安全・安心なGi8内省産物の供給 を維持することが重要であると考えられる. 謝 辞 ヌド成果を遂行するにあたり,試料の提供lこ伏くご協力 頂いた祭内各地の食品工場,加工工場,耕種農家など多 くの皆様に深謝し、たします. 文 献 Agricu1tural and Food Research Council.1993. Energy and Protein Requirel11ents of RUl11inants. CAB Intemational. Wallington, UK. 青木大総,村野多可子. 2007. 高脂紡・高タンパク コフィードのブロイラー飼料へのよ芯用.平成 19 関東東海北陸農業研究成果情報. Available frol11 URL:http://narc.naro.affrc.go.jp/ chousei/shirγou/kankou/ seika/kanto 19/03119 03 43.htl111 有吉修二郎. 1983 アミノ酸餓料学 p. 96

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表 4 高デンプン系原料の成分値

参照

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