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Oracle Locator Oracle Database 10g Standard Edition Standard Edition One Oracle Database 10g Release 1 Oracle Locator : Enterprise Edition Oracle Loca

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Oracle Spatial および Oracle Locator 1 このホワイト・ペーパーでは、Oracle Spatial オプションおよび Oracle Locator に関 連する機能を説明します。Oracle Locator − Oracle Database 10g(Standard Edition、 Standard Edition One および Enterprise Edition)の機能 −パートナ・ベース GIS ソ リューションに必要な中核ロケーション機能を提供します。Oracle Database Enterprise Edition のオプションである Oracle Spatial はある複合 GIS アプリケー ション用のハイエンド空間機能や運用のための機能で Locator を強化します。 Oracle Database 10g と Oracle Spatial 10g の最初のリリースでは、現在および新規 Oracle 顧客の重大なビジネス・ニーズに対応する重要な新規ロケーション機能を 提供しました。GeoRaster サポート、トポロジ/ネットワーク・データ・モデル、 ルーティング/ジオコーディング・エンジン、および空間分析/マイニングなどの機 能は、エンタープライズ・クラスの地理情報システム(土地管理、エネルギ、防 衛、ホームランド・セキュリティなど)からロケーション・サービス、業務アプ リケーションまで、広範なアプリケーションに利益をもたらしました。Oracle Spatial 10g Release 2 では、Oracle は、Location Services Quick Start を採用していま す。これは、マッピング、ジオコーディングおよびルーティング・サービスを迅 速かつ簡単に開発し、最初のリリースで採用した機能を強化する Java API です。 このようにして、オラクル社はエンタープライズ・クラスの配置用に業界トップ の空間データベース・プラットフォームを提供するという責任を継続しています。 ほとんどのビジネス情報には、顧客の住所、販売地域およびワイヤレス・サービ ス境界線などの位置要素が含まれます。企業は、ロケーション機能を自社の情報 システムに組み込むことで地理情報が活用できます。これによって企業は、より 適格な判断や顧客へのより効果的な対応ができます。 Oracle Database10g には、全社的な空間情報システム、ロケーション・ベースの E-Business アプリケーション、およびワイヤレスロケーション・ベース・サービ スを配置できる基盤が実装されています。Oracle Database 10g により、E-Business アプリケーション(コールセンター、マーケティング、販売アプリケーションな ど)、ポータルおよびワイヤレス・サービス・プロバイダは、位置データと分析 を企業の情報システムに簡単に統合できます。

新機能

Oracle Database 10g Release 2 を備 えた Oracle Locator の新機能: • EPSG モデルに基づいた座標系 サポート • 新しい SDO_GEOMETRY メ ソッドおよびコンストラクタ、 DML 操作に対する空間索引更新 のパフォーマンスを改善する新 しいパラメータ • 新しいユーティリティ・サブプ ログラム • 明示的座標変換、チューニング およびユーティリティ機能 (Locator Release 2 の新規機能)

Oracle Spatial 10g Release 2 の新規機 能: • 位置サービス・クイック・スター ト • GeoRaster 圧縮 • 西欧向けルーティング・エンジ ン・サポート • 新規ジオコーディング・サブプ ログラム • トポロジ・データ・モデル − 機 能レベルの挿入および更新; ト ポロジのエクスポート/インポー トの簡素化; 新規演算子、関数、 サブプログラム • ネットワーク・データ・モデル − PL/SQL インタフェース; 双方向 リンクに対するデータ・モデリ ング強化; ソースからシンク・ ノードへの最大許容フローを返 す関数; ネットワーク制約を作 成および適用する機能; PL/SQL 関数によるコストを指定する機 能

ORACLE SPATIAL OPTION および

ORACLE LOCATOR

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Oracle Locator、Oracle Database 10g(Standard Edition、Standard Edition One および Enterprise Edition)の機能である Oracle Locator は、パートナ・ソリューションに 必要な基本的ロケーション機能を提供します(Locator は、複合 GIS アプリケーショ ン用ソリューションではありません)。開発者は、Locator を使用して位置情報を 簡単に各自のアプリケーションやサービスに直接統合できるため、既存の Oracle ベースのアプリケーションを拡張できます。これが可能なのは、位置データが Oracle データベース自体に完全統合されているためです。地理データと位置デー タは、すべての SQL ユーザーが使い慣れた CHAR 型、DATE 型または INTEGER 型に適用する同じセマンティクスで処理されます。

Oracle Database Enterprise Edition のオプションである Oracle Spatial は、Locator を 強化し、Oracle Database でより詳細な空間分析および処理を必要とする複合 GIS アプリケーションに堅牢な基盤を提供します。Oracle Spatial 10g では、公共事業、 防衛、物流、エネルギ探査および企業地理(ビジネス・ジオグラフィクス)分野 のビジネスに不可欠な要件を満たすという課題に対処する重要な機能を採用して います。 Locator の具体的な機能は次のとおりです。 • 点、線、ポリゴンなど、ジオメトリを記述およびサポートするオブジェ クト型 • 高速 R ツリー索引付け • 形状特性の相互作用を判断する問合せを実行するために空間索引を使用 する空間演算子 • 空間演算に対するオープンな標準 SQL アクセス • 測地データを総合的に格納、管理および使用する全世界ジオメトリ・モ デル

10g Release 2 の新機能: European Petroleum Survey Group のデータ・モデル に基づいた座標系のサポート

10g Release 2 の Locator の新機能: 明示的な座標変換 • 空間索引のパーティショニング・サポート

• ファンクション・ベース空間索引

• R ツリー索引用パラレル索引作成のサポート • Oracle Application Server 10g Wireless との統合

• Oracle Application Server 10g MapViewer ツールとの統合 • パラレル空間問合せ

Oracle Database 10g Release 1 で採 用した Oracle Locator の機能: • パラレル空間問合せ • 簡素化されたリレーションシッ プ演算子 • 空間問合せのパフォーマンス強 化、R ツリー索引挿入および更 新、その他

Oracle Spatial 10g Release 1 で採用し た機能: • GeoRaster のサポート • トポロジ・データ・モデル • ネットワーク・データ・モデル • ジオコーダ • ルーティング・エンジン • 空間分析機能

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Oracle Spatial および Oracle Locator 3 Oracle Spatial オプションには、Oracle Locator の全機能に加えて、次の機能が含ま れます。 • 強力な線形参照システム • バッファ生成、重心、面積と長さの計算および集計関数(共用体および ユーザー定義集合体)などの空間関数 • ラスター画像(サテライト画像、グリッド入りデータなど)を固有に管 理する GeoRaster データ・タイプ • 恒久的なトポロジを格納および更新するデータ・モデルとスキーマ • ネットワーク(グラフ)構造を格納および分析するデータ・モデル • ジオコーディング・エンジン • 空間分析機能 • ルーティング・エンジン

10g Release 2 の新機能: Location Services Quick Start − Oracle Spatial がホス

トするコンテンツから「即座に使用可能な」位置サービスを簡単に配置 できる Java API およびサンプル HTML インタフェース このホワイト・ペーパーでは、次の項目があります。 • Oracle Locator 機能の説明 • Oracle Spatial 機能の説明 • Locator および Spatial の詳細機能チャート • Locator、Spatial および関連製品の詳細情報へのリンク

Oracle Locator

− すべての Oracle Database 内のロケーション機能

Oracle Locator 機能を詳細に説明します。 ジオメトリ、レイヤー Oracle Locator は、地理データおよび位置データを表す次の 3 つの基本形状フォー ムをサポートします。 • 点: 点を使用して、建物、消火栓、電柱、石油掘削施設、ボックスカーま たは移動車両などの位置を表示できます。 • 線: 線を使用して、道路、鉄道線路、電気、ガス、水道、または断層など を表示できます。 • ポリゴンおよび穴空き複合ポリゴン: ポリゴンを使用して、都市、地域、 浸水地帯、または油田およびガス田などを表示できます。1 つの穴空きポ リゴンは、湿原の一画を取り囲む土地を地理的に表現できます。 内部的には、位置データは、単一表のジオメトリ列を使用して複数のレイヤーで モデル化され、一般の座標系を共有します。たとえば、都市を表現する場合、選 挙区または社会経済的規準による地域、あらゆるビジネス/ドメスティック拠点、

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および迷路のような上水道/ガス/下水道/送電線を概説する別々のレイヤーが存在 します。これらレイヤーはすべて、共通のデータベースおよび地球のジオメトリ (座標、geoid および投影)の表記法を共有しているため、それぞれ個別の(共通 の)ロケーションを介して関連付けることができます。 前述した形状要素に加えて、Oracle Locator は次の形状タイプをサポートします。 • 円弧 • 複合ポリゴン • 円 • 矩形 空間索引付け: R ツリー

Oracle Locator は、空間索引、つまり R ツリー索引を Oracle Database の位置データ に適用します。R ツリー索引は簡単に作成でき、多少の調整を加えるだけで最適 なパフォーマンスが達成できます。R ツリー索引は、空間データで 2 次元、3 次元 または 4 次元で作成できます。 代表的な問合せで、対象のウィンドウ(枠)を指定し、指定の問合せウィンドウ に共通するか、または含まれるすべてのデータを検索します。 R ツリー索引は、各形状を囲む最小の単一矩形(下限を示す矩形または MBR と呼 ばれる)で、その形状を概算します。 形状レイヤーの場合、R ツリー索引は、そのレイヤー内のすべての形状の下限を 示す矩形に基づいた階層索引で構成されます。R ツリー索引は測地データを直接 高速処理するため、空間データを扱う場合に適切な索引メカニズムです。測地デー タは、地球の画像またはデータの特定な表現から相対的に定義される角座標(経 度と緯度)からなります。 空間索引では、Oracle Database 10g の拡張可能な索引メカニズムを使用して、索引 の挿入、更新および削除のメンテナンス処理を提供します。この結果、より簡単 に使用できます。

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Oracle Spatial および Oracle Locator 5 空間演算子 様々な形状特性の相互関係は、SDO_RELATE、SDO_CONTAINS、SDO_COVERS、 SDO_ANYINTERACT(あらゆる相互作用)などの比較演算子で決定できます。こ の機能によって、鉄道線路が通るスクール・ゾーンをすべて表示する、または対 象領域にあるすべてのピザ店を探す、といった要求に答えることができます。 Oracle Database 10g Release 1 には、マスク値として SDO_RELATE を使用しない、 便利な新しい関係演算子が実装されています。 Locator には 2 つの形状オブジェクト間の距離を算出する機能もあります。この機 能は、空港に最も近いホテル 10 軒と各ホテルまでの距離をマイル単位で戻す、と いった位置ベース・サービス問合せに役立ちます。面積算出またはバッファ、重 心、共同体、共通部分、あるいは特定の空間集計の新しい形状を返すなど、より 高度な関数には Oracle Spatial オプションが必要です。 2 層問合せによる高速アクセス これまでデータベースのパフォーマンスは、主としてデータベース・サイズと索 引効率を決定する要因の 1 つでした。しかし、Oracle Database 10g における Oracle Locator のパフォーマンスは、実際に取得されるデータ量の関数になります。パ フォーマンスは、空間索引および 2 層問合せモデルの使用によって最適化します。 このモデルは、ロードおよび問合せ処理オーバーヘッドを大幅に減らし、空間デー タ量の増加に合わせて最高の拡張性を発揮します。第 1 の層、つまり 1 次フィル タは、少量の候補レコードを高速に選択して 2 次フィルタに引き渡します。1 次 フィルタは、空間索引に格納された近似処理を使用して計算上の複雑さを軽減し ます。 2 次フィルタは、1 次フィルタの結果セットに正確な計算上の形状を適用します。 この正確な計算によって、問合せに対する最終的応答が生成されます。2 次フィ ルタ処理は、より計算集約型ですが、1 次フィルタからの比較的小さな結果セッ トのみに適用されます。これらの概算に基づいて、データがアプリケーションに 返されます。 問合せは、ユーザーが選択した対象領域で定義したとおりに、空間的に制約でき ます。問合せ中は対象領域外のデータを対象から除外すると、最適なパフォーマ ンス・レベルを確保できます。 標準 SQL を使用した位置問合せは、様々な方法で実行できます。たとえば 2 次元 ウィンドウ抽出は、範囲検索、近接検索およびポリゴン検索に使用できます。

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測地座標用の地球全体ジオメトリ・モデルのサポート

Oracle Locator および Oracle Spatial は、測地データを算出する場合に地表の屈曲を 考慮する地球全体のジオメトリ・モデルを提供します。Oracle Locator の距離関数 は、投影データと測地データの両方(つまり、地球の特定モデル形に対して相対 的に定義された角座標)の正確な距離を返します。このように、Oracle Spatial オ プションに含まれる関数によって、投影データと測地データ両方について正確な 長さと面積を返します。Oracle では、測地データと投影データ両方にとって便利 な、ごく一般的な距離および面積の単位、つまり、フィート/平方フィート、メー トル/平方メートル、キロメートル/平方キロメートルなどを 30 以上サポートして います。 投影と座標系 − EPSG モデルに基づくサポート(リリース 2 の新規機能) Oracle Locator では、一般的に使用するマッピング座標系およびユーザー定義の座 標系を 1,000 以上サポートします。これにより、ベクター・オブジェクトを、1 つ の座標系から別の座標系への明示的な地図の投影変換ができます。形状レベルの 基準に基づいて変換するか、またはレイヤー全体を 1 度に変換できます。 以前のリリースでの座標系モデルに加えて、Oracle Database 10g Release 2 では、 Oracle Locator は EPSG(European Petroleum Survey Group)データ・モデルおよび データセットに基づいて座標系をサポートします。EPSG サポートは、一般に、石 油会社、ガス会社、georaster データ・ベンダーおよび GIS ユーザーに対し、標準 化、拡大サポートおよび柔軟性をもたらします。 ファンクション・ベース索引のサポート ファンクション・ベース索引を使用すると、SDO_GEOMETRY 型の列を作成およ び事前ロードせずに、位置属性と関連するリレーショナル・データの空間問合せ と分析が行えます。 ユーザーはリレーショナル列(たとえば、緯度列や経度列)に保存された位置デー タに対し、空間索引を作成できます。空間演算子は、従来の空間索引に加えてファ ンクション・ベース索引も検索できます。この空間索引では、SDO_GEOMETRY 列を作成せずに、空間演算子をこれらのリレーショナル列に対して呼び出すこと ができます。 これは、位置データを格納するスキーマはあるが、現在のスキーマを変更して位 置データを SDO_GEOMETRY 型の列に移動できない、地理分野の業務アプリケー ションに便利です。 空間索引のパーティショニング・サポート パーティション化された表と関連付けられた空間索引は、パーティション化でき ます(レンジ・パーティショニングがサポートされます)。パーティション化さ れた空間索引には、次の利点があります。 • 長時間実行問合せの応答時間の削減。パーティショニングによりディス ク I/O 操作を削減できます。

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Oracle Spatial および Oracle Locator 7 • 同時実行問合せの応答時間の削減。各パーティションで I/O 操作を同時に 実行します。 • パーティション・レベル作成および再構築処理による簡単な索引メンテ ナンス。 • 他のパーティションへの問合せに影響なく、パーティションに索引を再 構築する能力。 • 他のパーティションとは無関係に、各ローカル索引の記憶域パラメータ を変更する能力。 パーティションは、分割、マージおよび交換することもできます。

注意: この機能の利用には、Enterprise Edition の Partitioning Option が必要です。 Standard Edition では使用できません。 パラレル空間索引の作成 空間索引および索引パーティションは、パラレルで作成できます。R ツリー索引 の作成を、より小さな並行処理で実行可能なタスクに分割し、未使用のハードウェ ア(CPU)リソースを有効に活用できます。一部の空間データセット、索引タイ プおよびパラメータでは、パラレル索引を作成し、索引作成パフォーマンスを飛 躍的に向上させ、大幅な時間短縮を図ることができます。点以外の大型データセッ ト(一般に多くの標準 GIS アプリケーションで使用されます)では、パフォーマ ンスが飛躍的に向上します。 注意: Standard Edition は、この機能に対応していません。 パラレル空間問合せ −(10g Release 1 の新機能) 現在、空間問合せはパーティション化された空間索引上で並行処理ができ、距離 内の問合せ、最寄りの問合せ、関係付けの問合せのパフォーマンスを改善できま す。パフォーマンスは、問合せに使用される CPU の数に応じて変わります。これ により、迅速な多量の空間問合せの実行が必要になる位置サービスおよび土地管 理アプリケーションのパフォーマンスが改善します。 注意: Standard Edition は、この機能に対応していません。 パフォーマンスの強化 位置ベースのサービスから GIS 資産管理および土地管理までの様々なアプリケー ションには、頻繁に位置データの更新と問合せを行って、高いパフォーマンスを 維持することが要求されます。Oracle Locator および Spatial の新しいリリースは、 いずれもパフォーマンスが飛躍的に向上しているため、この問題は解決済みです。 Oracle Database 10g の最初のリリースでは、Oracle Locator のその性能がリリース 9.2 に比べて飛躍的に向上しました。

• R ツリー索引挿入は、5∼10 倍の速さで実行。

• R ツリー索引更新時間は 40%以上短縮されたため、特に、企業の地理情 報システムおよび位置ベース・サービスに有益です。

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• 空間距離問合せおよび関連付け問合せは 20∼40%、実行速度が向上。 • 空間結合速度は 2∼6 倍向上。

Oracle Database 10g Release 2 では、R ツリー索引ベース問合せの実行速度が向上し ています。Oracle Locator のその他の機能は、パフォーマンスの向上に役立ちます。 パーティション化された空間索引に基づいたパラレル問合せの場合、パフォーマ ンスは問合せの実行に使用される CPU の数に応じて変化します。空間 R ツリー索 引を並列処理で作成すると、非常に大きな「点以外の」空間データセットに対す る索引作成時間が大幅に短縮できます。空間集計関数により、大きな SDO_GEOMETRY オブジェクト集合の検索が速くなります。(注意: Locator には、 SDO_AGGR_MBR 機能が実装されています。その他すべての空間集計関数は、 Oracle Spatial オプションにのみ実装されています。)

Oracle Database 10g の Locator をサポートするエンタープライズ機能

Oracle Database 10g は、組織の基幹アプリケーションに対して強力で信頼性の高い サポートを提供します。これらのエンタープライズ機能は、柔軟なインターネッ ト配置アーキテクチャ、オブジェクト機能、およびデータの整合性/リカバリ/セ キュリティを保証する堅牢なデータ管理ユーティリティを介して、Oracle のロ ケーション機能を充実させます。このレベルのサポートは、企業内データベース・ ソリューションの均一な環境においてのみ可能です。外部の位置ベース・ソリュー ションと従来のエンタープライズ・ソリューションが混在するハイブリッド・ソ リューションでは、2 つのコンポーネントがいかに密接に統合されていても、効 果的にレプリケートできません。 Oracle Locator は、拡大されたデータベース・サイズ制限、高性能 VLDB メンテナ ンス・ユーティリティ、レプリケーション、ワークスペース・マネージャ(バー ジョニング)、高速バックアップ/リカバリおよびパーティショニングをフル活用 します。Oracle ユーティリティ(たとえば SQL*Loader など)一式も実装されてい るため、移行を容易にし、位置ベース・サービス機能を使用するアプリケーショ ンのアップグレードに役立ちます。これらの主要なエンタープライズ機能のいく つかについて前述しました。その他の主要機能は次のとおりです。 レプリケーション

Oracle Locator では、Oracle の Advanced Replication 機能を位置データに使用できま す。たとえば、地理的には分散され、論理的には Web サイトにレプリケートされ た分散システムの場合、複数のデータベースにまたがる空間データ・オブジェク トの同期レプリケーションを活用できます。

注意: Advanced Replication マルチマスター構成は、Enterprise Edition のデータベー スにのみ提供されます。マテリアライズド・ビューのレプリケーションは、Standard Edition と Enterprise Edition 両方に提供されます。Advanced Replication 機能の詳細 は、「Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーションn」マニュアルを参照し てください。

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Oracle Spatial および Oracle Locator 9 データベース・ワークスペース

Oracle Database の機能の 1 つ、Oracle Workspace Manager は、データの現在値、提 案値および履歴値を同じデータベースで管理できる仮想環境(ワークスペース) を提供します。ワークスペースにより、収集を承認され本番にマージされるまで の本番データの変更の分離、データの長期変更履歴の維持、および what if 分析用 の共通データセットに基づく複数のデータ・シナリオの作成ができます。

Standard Edition および Enterprise Edition で使用可能なデータベース機能

Oracle Locator は Standard Edition と Enterprise Edition 両方で使用できます。機能に よっては、Standard Edition では使用できないもの、または制限されたコア・サー バー機能を必要とするものがあります。これらの機能および可用性の一部を、次 の表に一覧します。 機能 Standard/Enterprise Edition での可用性 パラレル空間索引作成 Enterprise Edition でのみサポートされます。 パラレル空間問合せ Enterprise Edition でのみサポートされます。

パーティション化された空間索引 Oracle Enterprise Edition では Partitioning Option が必 要です。Standard Edition ではサポートされません。 SDO_GEOMETRY オブジェクトの Advanced Replication マルチマス ター・レプリケーション Enterprise Edition でのみサポートされます。(空間 オブジェクトのシングル・マスター/マテリアライズ ド・ビュー・レプリケーションは Standard Edition と Enterprise Edition 両方でサポートされます。詳細は、 「Oracle Database Advanced Replication」を参照してく

ださい)。

Oracle Spatial: 業界トップの空間データベース・プラットフォームの能

力を拡大

Oracle Database 10g の最初のリリースでは、Oracle Spatial オプションが、公共事業、 防衛、物流、エネルギ探査およびビジネス地理分野の基幹業務要件に対処する重 要な新機能を採用し、業界トップの地球空間データベース・プラットフォームの 能力を拡大しました。Oracle Spatial 10g の 2 番目のリリースでは、引き続きこれら の機能を強化し、マッピング、ジオコーディングおよびサービスのルーティング を迅速かつ簡単に配置する Java API、Location Services Quick Start を採用していま す。 線形参照サポート Oracle Spatial は、線形ジオメトリに対応する測定情報の格納をサポートします。 この機能は、インターネット・ストリート・ルーティング、輸送、ユーティリティ、 テレコミュニケーション・ネットワークおよびパイプライン管理などの線形ネッ トワーキング・アプリケーションのサポートにとって重要です。

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空間集計 SQL には、以前から SQL 問合せの結果を集計する集計関数があります。空間集計 関数は、1 つまたは 2 つのジオメトリではなくジオメトリ・セットで稼働します。 集計関数は、一連の入力ジオメトリで特定の集計を行い、1 つのジオメトリ・オ ブジェクトを返します。たとえば次の文では、テネシー州の全郡から生成された テネシー州の境界線を返します。

select sdo_aggr_union(sdoaggrtype(geom,0.5)) state from geod_counties where state_abrv='TN'; その他にも共同体、重心、および凸包などの集計関数があり、ユーザーはその他 の集計関数も定義できます。空間集計を使用すると、パフォーマンスが向上し、 コーディングを単純化できます。 GeoRaster のサポート −(Release 2 で強化)

Oracle Spatial には、Oracle Database 10g のジオリファレンスされたラスター画像 (サテライト画像、遠隔検出データ、グリッド・データ)を固有に管理する新しい

データ・タイプがあります。Oracle Spatial の GeoRaster 機能では、画像のジオリファ レンス、メタデータ管理用 XML スキーマ、およびピラミッド化、タイリング、 インターリービングなどの基本動作が行われます。環境管理、防御、ホームラン ド・セキュリティ、エネルギ探査およびサテライト画像ポータルのすべてのアプ リケーションで、この強力な機能を有効に利用できます。

Release 2 の新機能: GeoRaster は、JPEG 規準(劣化を伴う非可逆)や DEFLATE(劣 化を伴わない可逆)標準など、ラスター(画像およびセルベース、またはグリッ ド)データ用の業界標準圧縮テクニックをサポートしています。その他の独自仕 様の圧縮テクニックは、サード・パーティ製のプラグイン経由でサポートされま す。非圧縮 GeoRaster オブジェクトに対して実行できるすべての GeoRaster 機能は、 圧縮オブジェクトに対しても実行可能です。 遠隔検出画像は 1 日当たりテラバイト以上の速度で拡大するため、データセット が大きくなります。これらの画像を圧縮形式で格納および管理する機能は、ユー ザーにとっても DBA にとっても重要な要件です。画像サイズを 80%まで削減でき れば、顧客はストレージ・コストを節約できます。これは、防衛/セキュリティ、 農業地域および環境監視アプリケーションには不可欠です。 ネットワーク・データ・モデル −(Release 2 で強化) Oracle Database 10g には、ネットワーク(グラフ)構造を格納するデータ・モデル が実装されています。このデータ・モデルには、明示的にリンクノード・ネット ワークの接続状況を保存し維持でき、最短パス、接続性分析などのネットワーク 分析機能が使用できます。ネットワーク・ソリューションが必要なアプリケーショ ンには、輸送、トランジット、ユーティリティ、ライフ・サイエンス(生化学的 パスアウェイ分析)があります。 Release 2 の新機能: ネットワーク・データ・モデルには次の機能があります。ネッ トワーク・データの作成/編集/分析用 PL/SQL インタフェース、双方向リンクを指

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Oracle Spatial および Oracle Locator 11 定するデータ・モデリングの改善、ソースからシンク・ノードへの最大許容フロー を見つける機能、ネットワーク制約を作成および適用する機能、および PL/SQL 関数によるコストを指定する機能。

トポロジ・データ・モデル −(Release 2 で強化)

Oracle Spatial には、恒久的なトポロジを Oracle Database に格納するデータ・モデ ルとスキーマが実装されています。このモデルは、マップとマップ・レイヤー全 体のデータ整合性に対して、高い編集機能と厳密な要件が必要な場合に便利です。 その他の利点としては、トポロジ・ベースの問合せでは、通常より高速に、隣接 性、接続性、包含性に関連する問合せが実行できる点です。これらの機能は、土 地管理(地籍)システムおよび空間データ・プロバイダにとって役立ちます。 Release 2 の新機能: 恒久的なトポロジに対する機能レベルの空間トランザクショ ンが、データベースでサポートされるようになりました。以前のリリースでは、 機能のすべてのノード、エッジおよびフェース要素を挿入または更新するには、 複数の操作が必要でした。今では、機能の挿入または更新は 1 つの操作で実行で きます。これにより、トポロジ・データセットの更新プロセスと保守プロセスを 大幅に簡素化し、必要なコードを減らします。 トポロジのエクスポート・プロセスとターゲット・データベースへのインポート・ プロセスが簡素化されています。新規演算子、関数およびサブプログラムにより、 トポロジ・データ・モデルがより柔軟で使いやすくなっています。 空間分析機能 −( Release 1 の新機能) サーバー・ベース空間分析機能には、ビジネス・インテリジェンス・アプリケー ションに不可欠な分類、ビニング、関連付け、空間関係が含まれています。 ジオコーダ −(Release 2 用に強化された) ジオコーディングは、住所、郵便番号などの地理的参照を位置座標(経度および 緯度)と関連付けるプロセスです。Oracle Database 10g の Oracle Spatial オプショ ンは、完全機能ジオコーディング・エンジンを提供します。このエンジンによっ て、Oracle Database に格納され、ジオコード化されたデータを問い合わせて、国 際住所標準化やジオコーディングおよび POI マッチングが行えます。この固有な 未分析の住所サポートによって、顧客アプリケーションがより柔軟で便利になり ます。ジオコーディング用の PL/SQL API が利用できます。

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Release 2 の新機能: ジオコーディング・エンジンは、リバース・ジオコーディン グ、バッチ・ジオコーディングおよびその他の新規ジオコーディング・サブプロ グラムをサポートしています。 ルーティング・エンジン −(Release 2 用に強化されている) スケーラブル・ルーティング・エンジンにより、2 つの住所(または前もってジ オコードされた位置)間の運転距離、時間、方向がわかります。このエンジンは、 Oracle Application Server またはスタンドアロン OC4J 環境のいずれかに簡単に配置 できる Java クライアント・ライブラリとして実装されています。その他の機能と して次があります。最速または最短ルートの選択、サマリーまたは詳細な運転方 向を返す、1 つの位置から複数の目的地までのストリート・ネットワークの時間 と距離を返すなどです。 Release 2 の新機能: 空間ルーティング・エンジンは拡張されて、ドイツ、イギリ ス、フランスをはじめとする西欧の様々な国の 2 つの住所間の運転距離、時間、 および方向を返すようになりました。この強化により、物流、輸送および位置ベー ス・サービス・アプリケーションは、これらの国に向けた運転案内サービスを構 築できます。

Location Services Quick Start(Release 2 の新機能)

新しい位置サービス Java および XML API により、アプリケーション開発者は、 Oracle Spatial に保存されたデータからデフォルトで手早く簡単に、マッピング、 ジオコーディングおよびルーティング・サービスが配置できます。API は、運転 案内、マッピングおよびジオコーディング・アプリケーションを作成できるサン プル HTML インタフェースと一緒に出荷されます。

Oracle Spatial ジオコーディングおよびルーティング API は、Oracle Application Server MapViewer、多数のサード・パーティ製マッピング・ツール、またはユーザー が開発したアプリケーションで使用できます。

Oracle Application Server MapViewer

Application Server 10g には、MapViewer と呼ばれるコンポーネントが実装されてい ます。MapViewer は、Locator か Spatial どちらかの位置情報を使用する Java ベー ス視覚化ツールで、ブラウザまたは特定なアプリケーションのコンテキストに マップを作成し表示できます。次の目的で MapViewer を使用します。 • 道路、都市部、水路、その他の交通網などの施設を示すカスタマイズ・ マップの作成 • 国境線、州境線、市町村の境界線など、地図の管区の表示 • 地理マップとして最高の地理的表現、調査を目的としたビジネス・デー タ(人口、心理人口統計、販売計量学など)の視覚化 • アプリケーション・ワークフロー補間によるマップ化データとの相互関連 • JDeveloper のコンポーネントまたはスタンドアロン・ツールとして、イン

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Oracle Spatial および Oracle Locator 13 Application Server 10g の MapViewer は、JDeveloper および OC4J で使用できる J2EE コンポーネントです。このコンポーネントは、位置データをインターネットおよ びワイヤレス業務アプリケーションの一部として描き出すアプリケーションを、 簡単に作成するために開発されました。MapViewer には、アプリケーション開発 者向けの Java Client API と JSP Tag Libraries が実装され、マップ描写機能を直接既 存の E-Business アプリケーションに組み込めます。セッション制御と基本的表示 機能(マップ凡例、表示テーマの選択など)のサポートは、JSP Tag Libraries によっ て行われます。画像、およびアプリケーションとマップとの相互関係は、パン、 拡大、ロケーション、リセンタリングなどをサポートする Java Client API を使用 すると、より細かく制御できます。 MapViewer は、JDeveloper 環境と密接に統合して開発時間を短縮できるため、費 用が節約できます。MapViewer には、これらのデータを視覚化する密接に結合さ れたツールが実装されているため、Oracle Database の位置データの価値が高まり ます。MapViewer により、複雑なビジネス・データと地理データ、およびその関 係を集約するアプリケーションをわかりやすい一般のフォーマット、つまりカ ラー・マップの形で表示できます。

オープンな標準規格

Oracle は、空間および位置サービス分野で最新のオープン規格の形成、促進、実 施および支持に一貫して取り組んでいます。Oracle Spatial 10g および Oracle Locator は引き続き、これに取り組みます。Oracle Locator と Oracle Spatial 10g Release 1(10.1.0.4)は、OpenGIS Simple Features Specification for SQL に準拠してい ます。Oracle は、オープン位置サービス(Open Location Service)インタフェース に加え、新しい OGC 地理マークアップ言語(GML)もサポートします。Oracle Locator と Oracle Spatial で使用するジオメトリ格納装置用のオブジェクト・リレー ショナル・モデルは、点、線、ポリゴンの SQL92 表現関連規格にも準拠していま す。

Oracle Locator、Oracle Spatial およびパートナ

Oracle Locator および Spatial は、直接、優れた GIS マッピングおよび位置サービス 技術ベンダーに統合されます。パートナ製品は、正式な認証プロセスを満たす必 要はありません。Locator のサポート機能を使用する Oracle Spatial パートナ・アプ リケーションはどれも、このデータ・シートおよび「Oracle Spatial ユーザーズ・

ガイドおよびリファレンス」の付録 B で説明するとおりに稼働します。ユーザー

は、Locator がサポートする機能のみがアプリケーションで使用されているかの確 認については、アプリケーション・ベンダーに問い合せてください。

パートナの一覧は Oracle Technology Network(OTN)、http://www.oracle.com/ technology/products/spatial/spatial_partners.htm を参照してください。

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Locator に実装された機能

次の表は、Oracle Locator がサポートする機能の完全な一覧です。表には各機能の 詳細な指針(参考資料)も示します。章と項の参照は、特に断りのない限り、 「Oracle Spatial ユーザーズ・ガイドおよびリファレンス, 10g Release 2」を使用し

ています。リストにない Oracle Spatial 機能は、Locator では対応していません。 Locator の機能は、「Oracle Spatial ユーザーズ・ガイドおよびリファレンス」の 付録 B も参照してください。 Locator の機能 記載箇所 どんなタイプのジオメトリも記述およびサポートするオブ ジェクト・タイプ(SDO_GEOMETRY)。 ジオメトリ(形状)には、点、点クラスタ、線、線ストリング、 ポリゴン、穴空きポリゴン、複合ポリゴン、円弧ストリング、 円、矩形などがあります。 第 2 章 SDO_GEOMETRY オブジェクト・タイプ・メソッドおよびコン ストラクタ 2.3 項と 2.4 項 2D、3D および 4D データのサポート 1.7 項 R ツリー索引付け。索引を作成、変更および削除する SQL 文 1.7 項、第 4 章、 第 10 章 すべての空間演算子 - SDO_ANYINTERACT - SDO_CONTAINS - SDO_COVEREDBY - SDO_COVERS - SDO_EQUAL - SDO_FILTER - SDO_INSIDE - SDO_JOIN - SDO_NN - SDO_NN_DISTANCE - SDO_ON - SDO_OVERLAPBDYDISJOINT - SDO_OVERLAPBDYINTERSECT - SDO_OVERLAPS - SDO_RELAT - SDO_TOUCH - SDO_WITHIN_DISTANCE 第 11 章 次の SDO_GEOM パッケージ関数とプロシージャ: - SDO_GEOM.SDO_DISTANCE - SDO_GEOM.VALIDATE_GEOMETRY_WITH_CONTEXT - SDO_GEOM.VALIDATE_LAYER_WITH_CONTEXT 第 15 章

(15)

Oracle Spatial および Oracle Locator 15 問合せウィンドウを問合せ対象レイヤーの座標系に変換が必 要な場合の、オペレータ・コール用の暗黙的座標系変換システ ム 第 11 章 測地データ・サポート 6.2 項と 6.7 項 測地データに対してサポートされた下限を示す矩形 6.2.3 項 Locator in 10.2 の新機能 − 明示的な形状およびレイヤー変換の ための座標系サポート - SDO_CS.TRANSFORM - SDO_CS.TRANSFORM_LAYER 第 13 章 指定のジオメトリの下限を示す矩形を返す集計関数: - SDO_AGGR_MBR 第 12 章 10.2 の新機能 − ESPG モデルに基づいた座標系サポート 6.4 項、6.5 項、6.6 項、 第 13 章 位置データを、以前のリリースから現在のリリースへアップグ レードするパッケージ(SDO_MIGRATE) 第 17 章 10.2 の Locator の新機能 − チューニング関数とプロシージャ (SDO_TUNE パッケージ) 第 19 章 10.2 の Locator の新機能 − 空間ユーティリティ・パッケージ (SDO_UTIL パッケージ) 第 20 章 ファンクション・ベースの空間索引付け 9.2 項 オブジェクト・レプリケーション** Oracle Database Advanced Replication 空間索引の表パーティション化サポート(パーティションと索 引のスプリット、マージおよび交換など)° 4.1.4 項と 4.1.5 項 パラレル空間索引作成* 第 10 章 パラレル空間問合せ* 4.1.4 項 * Standard Edition ではサポートされません。

** Advanced Replication マルチマスター構成は、Enterprise Edition のみで使用でき ます。マテリアライズド・ビュー・レプリケーションは、Standard Edition と Enterprise Edition 両方で使用できます。詳細は、「Oracle Database Advanced Replication」を 参照してください。

° Oracle Enterprise Edition では Partitioning Option が必要です。Standard Edition では サポートされません。

Oracle Spatial Option のみの機能(Locator には含まれない)

Oracle Spatial の機能のうち、Locator には実装されない機能を次の表に示します (Oracle Spatial 製品には、Locator の全機能および次に示す追加機能が実装されて

います)。章と項の参照は、特に断りのない限り、「Oracle Spatial ユーザーズ・ ガイドおよびリファレンス 10g Release 2」を指します。

(16)

Spatial Option の機能 記述箇所 SDO_GEOM パッケージ内のすべての空間関数。 前述の「Locator の機能」表に記載された機能を除く。 Oracle Spatial 機能には次があります。 - 長さおよび面積計算 - バッファ、重心、凸型 - ジオメトリ共通部分、共同体 第 15 章 5 つの空間集計関数は次のとおりです。 - SDO_AGGR_CENTROID - SDO_AGGR_CONCAT_LINES - SDO_AGGR_CONVEXHULL - SDO_AGGR_LRS_CONCAT - SDO_AGGR_UNION 第 12 章 線形参照システム(LRS)のサポート 第 7 章と第 16 章 空間分析およびマイニング関数(SDO_SAM パッケージ) 第 18 章 ジオコーディング・サポート(SDO_GCDR パッケージ) 第 5 章と第 14 章 ルーティング・エンジン Appendix C

GeoRaster サポート Oracle Spatial GeoRaster

トポロジ・データ・モデル Part I, Oracle Spatial Topology

and Network Data Models

ネットワーク・データ・モデル Part II, Oracle Spatial Topology

and Network Data Models 10.2 の新機能 − Location Services Quick Start Location Services Quick Start

ホワイト・ペーパー (www.oracle.com/technology/

products/spatialにあります。)

まとめ

Oracle Locator は、コストのかかるサード・パーティ製品を拡張せずに基本的なロ ケーション機能を各 Oracle Database に実装できます。Locator は、ワークグループ による企業内デプロイをサポートし、多くのサービス・ベースのアプリケーショ ン(たとえば、位置ベース・サービスなど)にとって理想的な機能です。Locator によって、企業は、標準 GIS パートナ・ツールを使用して SDO_GEOMETRY 型に アクセスできます。また、どのアプリケーションにもロケーション機能を組み込 めます。Locator は空間オブジェクト型の格納、SQL アクセス、R ツリー空間索引 付け、空間演算子および測地データの格納/管理をサポートします。

(17)

Oracle Spatial および Oracle Locator 17 Oracle Database 10g の Oracle Spatial オプションは、重要な機能で Locator を補強し、 生命科学などの新しい分野だけでなく、防衛、ホームランド・セキュリティ、土 地管理、輸送など、従来の GIS 分野で、顧客の業務に不可欠なニーズに対応しま す。

サーバー側の高度な空間分析/処理が必要な複合 GIS アプリケーション用にハイエ ンド・ソリューションを求める顧客にとって、Oracle Spatial と Oracle Database Enterprise Edition の組合せは、業界最高水準です。Oracle Spatial 10g の最初のリリー スでは、現在および新規顧客の業務に不可欠なニーズに対応する重要な新機能を 採用しました。オープンな GeoRaster フォーマットは、公共部門、防衛およびエ ネルギ探査分野の画像処理要件をサポートします。ネットワークおよびトポロ ジ・データ・モデルは、輸送、ユーティリティ、土地管理、生命科学、ロケーショ ン・サービスにおけるアプリケーションのニーズを満たします。ビジネス・アプ リケーション用のサーバー側ジオコーダおよび空間分析機能も実装されています。 Oracle Spatial 10g の 2 番目のリリースでは、引き続きこれらの機能を強化し、マッ ピング、ジオコーディングおよびサービスのルーティングを迅速かつ簡単に配置 する Location Services Quick Start を装備しています。

Oracle は、企業の空間データベース管理アプリケーションの 80%∼90%以上で使 用されています(IDC、Spatial Information Managemen: Competitive Analysis、2002 年; Sonnen、Morris and Vesset、2002 年 12 月)。Oracle Database 10g に Oracle Locator および Oracle Spatial を搭載することで、新しいレベルのパフォーマンスを実現し ます。Locator と Spatial には、どのようなアプリケーション開発者でも Oracle を 使用することにより、GIS、E-Business アプリケーションおよび位置ベース・ワイ ヤレス・サービスを簡単に開発できる高機能一式が実装されています。

Oracle Spatial および Oracle Locator: Oracle Database 10g のロケーション機能 2005 年 9 月 Oracle Corporation World Headquarters 500 Oracle Parkway Redwood Shores, CA 94065 U.S.A. 海外からのお問合せ窓口: 電話: +1.650.506.7000 ファックス: +1.650.506.7200 www.oracle.com Copyright © 2005, Oracle. 無断転載を禁ず この文書はあくまで参考資料であり、掲載されている情報は予告なしに変更されることがあります。 オラクル社は、本ドキュメントの無謬性を保証しません。また、本ドキュメントは、法律で明示的または 暗黙的に記載されているかどうかに関係なく、商品性または特定の目的に対する適合性に関する暗黙の保 証や条件を含む一切の保証または条件に制約されません。オラクル社は、本書の内容に関していかなる保 証もいたしません。また、本書により、契約上の直接的および間接的義務も発生しません。本書は、事前 の書面による許可を得ることなく、電子的または機械的に、いかなる形態または手段によっても複製また は伝送することはできません。

Oracle は米国 Oracle Corporation および関連会社の登録商標です。他の製品名は、それぞれの所有者の 商標です。

関連製品、リソース Oracle は企業の空間データベース管理 アプリケーションの 80%∼90%以上で 使用されています(IDC 2002)。Oracle Database 10g に Oracle Locator および Oracle Spatial を搭載することで、新し いレベルのパフォーマンスを実現しま す。Locator と Spatial には、どのよう なアプリケーション開発者でも Oracle を使用することにより、GIS、 E-Business アプリケーションおよび位 置ベース・ワイヤレス・サービスを簡 単に開発できる高機能一式が実装され ています。 関連製品

• Oracle Application Server

MapViewer は、Oracle Locator

または Oracle Spatial により管 理される地球空間データの可視 化に使用する、Java マップ・レ ンダリングおよび表示コンポー ネントです。

• Oracle Workspace Manager は、 Oracle Locator に対して長時間 のトランザクション・サポート を提供します。

ソース

Oracle Technology Network にある Oracle Locator & Spatial:

http://otn.oracle.co.jp/products/spatial/ • ドキュメントとホワイト・ペー パー • ソフトウェア、サンプル・コー ド • テクニカル・フォーラム トレーニング: www.oracle.com/technology/training/ products/spatial/ • Oracle University の講師主導の トレーニング・スケジュール • Free Oracle By Example モ

ジュール

参照

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