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(1)

リコールを巡る状況と課題について

平成21年3月

経済産業省商務流通G製品安全課

(2)

重大製品事故情報の活用・効用

•公表することによる注意喚起 •同種事故再発防止のための事業者による市場対応 •同種事故再発防止のための消費者に対する啓発 •事故未然防止のための技術基準改定等

重大事故発生

製造事業者・輸入事業者の事故報告義務 ①消費生活用製品の名称及び型式、②重大製品事故の内容、③製造 ・輸入・販売数量、他 主務大臣(経済産業大臣)による公表 製品起因であると疑われる事故は、直ちに①事業者名、②機種・型式 名、③事故内容等を記者発表し、ウェブサイトでも公表 等。 主務大臣(経済産業大臣)による命令 (重大事故を知った日から10日以内) (必要に応じて) 報告徴収や立入検査を行い、危害の発生及び拡大を防止するため特 に必要があると認めるときは、製品回収等の危害防止命令等を、報告 義務不履行に関しては体制整備命令を発動。

重大製品事故情報報告・公表制度

小売販売事業者・修理事業者・ 設置工事事業者による重大製品 事故の通知責務 独立行政法人製品評価技術基 盤機構(NITE)による技術上の 調査

(3)

重大事故報告・公表制度に基づくリコール

• 報告された情報に基づき、事業者に対して、再発拡大防止を促した案件に係る報告件数は、231件 • 重大製品事故を契機にリコールを行ったものは、76製品。(1月30日現在) 自主リコールが行われた事例 ・電動アシスト自転車(ヤマハ発動機㈱) ・ガス給湯付ふろがま(㈱ノーリツ) ・車庫用門扉(東洋エクステリア㈱) ・電気冷蔵庫(松下冷機㈱) ・石油ふろがま(㈱長府製作所) ・手すり(着脱式)(矢崎化工㈱) ・24時間風呂(昭和鉄工㈱) ・ガスふろがま(㈱ガスター) ・アンプ(日本ビクター㈱) ・電子レンジ(小泉成器㈱) ・電気こんろ(松下電器産業㈱他) ・携帯電話用電池パック(ノキア・ジャパン㈱) ・ミシン(JUKI㈱) ・スプレー缶(殺虫剤)(ライオン㈱) ・金属製マスコットバッド(大都化成工業㈱) ・光・熱複合ソーラーシステム(積水化学工業㈱)[全て交換完了] ・ウォーターサーバー(アクアクララ㈱) ・空気圧縮機(㈱日立製作所) ・プラズマテレビ(日本ビクター㈱) ・自動車バッテリー用充電器(㈱ジーエス・ユアサパワーサプライ) ・電気ストーブ(ハロゲンヒーター)(㈱ユニ・ロット) ・草刈機用ナイロンカッター(㈱たくみ) ・ガスこんろ(タカラスタンダード㈱、パロマ工業㈱) ・電気洗濯機(日本建鐵㈱(三菱電機㈱)ブランド) ・電気洗濯乾燥機(三洋電機㈱)<別々の要因で2製品> ・充電式誘導灯(松下電工㈱) ・電動ベッド(㈱ベルーナ) ・介護ベッド用手すり(パラマウントベッド㈱) ・液晶テレビ(松下電器産業㈱) ・食器洗い乾燥機(TOTO㈱) <別々の要因で2製品> ・ユニットバス(松下電工㈱) ・電動トレーニングマシン(㈱ジョイナス) ・電気ストーブ(㈱セラヴィ) ・携帯電話用電池パック(京セラ㈱) ・空気圧縮機(アネスト岩田キャンベル㈱) ・電気冷蔵庫(ドメティック㈱) ・電動車いす(スズキ㈱) ・電気洗濯乾燥機(東芝ホームアプライアンス㈱) ・電気温水器(㈱キューヘン) ・ハードディスク(㈱アイ・オー・データ機器) ・インターホン(アイホン㈱) ・インターホン用ACアダプター(アイホン㈱) ・ノートパソコン(NECパーソナルプロダクツ㈱) ・電気冷蔵庫(㈱富士通ゼネラル) ・充電式懐中電灯(㈱オーム電機) ・電子レンジ(三洋電機㈱) ・電気こんろ(㈱萬品電機製作所) ・ベビーカー(アップリカ・チルドレンズプロダクツ㈱) ・折りたたみ自転車(㈱ケーヨー) ・除湿乾燥機(象印マホービン㈱) ・卓上ポット(コーナン商事㈱) ・すべり台付きジャングルジム(ローヤル㈱) ・石油ストーブに付属のカートリッジタンク(㈱コロナ) ・ガス衣類乾燥機(松下電器産業㈱) ・鍋(パスタパン)(イオン㈱) ・玩具(人形用バスタブ形)(パイロットインキ㈱) ・電気洗濯乾燥機(日本サムスン㈱) ・やかん(コーナン商事㈱) ・リチウムイオン電池(ビデオカメラ用)(㈱プラタ) ・電気スタンド(㈱オーム電機) ・振動ベルト(ヤーマン㈱) ・温水洗浄便座(アイシン精機㈱(製造、販売)、㈱INAX) ・液晶プロジェクター(シャープ㈱) ・自転車用空気入れ(㈱リフトマスタージャパン) ・電気冷蔵庫(LG Electronics Japan㈱) ・温水洗浄便座(㈱INAX) ・懐中電灯用電池パック(㈱ユニバーサル・イメージ) ・自転車(ホダカ㈱) ・炊飯がま(陶器製)(㈲藤総製陶所) ・ハロゲンヒーター(㈱アイアン)

(4)

リコールを巡る状況(様々な取組が進展)

○重大製品事故情報報告・公表制度に基づきリコール対応の明確化

○リコールを円滑化するための取組、環境整備

・事業者による様々な取組が進展(関係事業者連携、周知手法の多様化等)

・リコールハンドブック(指針)の策定・公表

・リコール社告JISの策定

・経済産業省個人情報ガイドラインにおいてリコール時の取り扱いを明確化

・中小企業向けリコール特約保険の整備

・トレサビリティに係る調査研究(電子タグ実証実験等)

・重大製品事故情報報告・公表制度、NITEの事故情報収集により、報告された事故情

報を分析した結果を踏まえ、事業者と対応策を決定。必要に応じてリコールを指導。

・重大事故情報報告・公表制度により、リコール情報を報道発表。

(通常、事業者と同時にプレス公表し、記事・ニュースに取り上げられることによる周知

効果)

・リコール発表後も、事業者からリコール状況の報告を受け、必要に応じて、さらなる

周知策等を検討・指導するとともに、経済産業省、NITEからも周知協力。

(5)

事業者によるリコールの様々な取り組み

○経済産業省に対してリコール届出

○報道発表、ホームページ掲載 (経済産業省と同時に発表)

○新聞社告を掲載

(そのほか製品の特性や販売ルート等に応じて)

・新聞・雑誌広告の掲載

・新聞折込チラシの実施

・販売店に依頼して販売情報を入手

・販売店における店頭告知

・関係事業者(不動産事業者、ガス・電気事業者等)の協力

・業界横断的取組み

・テレビCMの実施

・専門雑誌広告

・電車広告

・戸別訪問

・街頭でのビラ配布

・DMの送付

リコールの必要が生じた場合には、リコール届出を行い、報道発表、新聞社告等を通常実施。さらに製品の 特性や販売ルート等に応じて、関係事業者等とも連携し、周知策等を実施。必要があれば、業界横断的取組。

(6)

(事例1)

電気こんろ

○事故原因・被害

○概要

電気こんろのスイッチつまみがこんろから飛び出しているため、身体等の接触時、意図せずに

スイッチが入ってしまい、こんろの上の可燃物より発火する火災が多発。

○火災事故が多発

○メーカー13社により、小型キッチン

ユニット用電気こんろ協議会を設立

(平成19年6月)

○業界横断的な対策を実施

○電気用品安全法の技術基準を改正

協議会等の活動

経済産業省の活動

リコールの取組について

・新聞社告の実施(全国5紙+地方紙48紙) ・販売ルート探索による設置物件把握

・新聞折り込みチラシの配布(約3000万部) ・修理データ調査による物件把握

・ポスター配布による周知(165消防署等)

・大手管理会社等の物件情報による

・TVコマーシャルの実施

名簿ローラー

・駅前でのチラシ付ティッシュ配布

・インターネット情報から管理会社訪問

・経済産業省製品安全点検日セミナー

・東京消防庁へ電気こんろ事故

等でのチラシ配布

情報の提供依頼

・政府公報(TV・ラジオ)

・不動産関係団体への情報提供

(7)

(事例2)

リチウムイオン電池

○事故原因・被害

○概要

製造過程で電極に傷がついた製品が混入し出荷され、充電を繰り返すことによって傷が広がり、その

部分が短絡することによって、過熱した。火災と判断。

○ノートPCや携帯電話端末に使用されているリチウムイオン電池が過熱し、発煙する事故が、世界中

で多数発生。

○問題の発生したリチウムイオン蓄電池について、業界横断的な組織を作り、対応(平成19年10月)。

○電気用品安全法の対象品目にリチウムイオン蓄電池を追加。平成20年11月20日より施行。

リコールの取組について

・ユーザー登録されているパソコン購入者

について、リコール連絡DM発送

・携帯電話事業者顧客リストへのリコール

連絡DM発送

・リチウムイオン電池メーカー、機器メー

カー及び通信事業者、 計22社により携帯

機器用リチウムイオン電池自主回収促進

協議会を設立

携帯機器用リチウムイオン電池自主回収促進協議会

(8)

販売事業者による協力例

○顧客情報の活用 ポイントカード購入履歴等により、リコール対象製品購入者を抽出し、周知活動等を実施。(ビックカメラ、上新電 機等) ○メーカーと連名で顧客にDMで通知 家電売り場で扱った配送伝票記録からメーカーと連名のDMを作成し、リコールを顧客に告知(イトーヨーカ堂) ○ホームページでの情報提供 ホームページ上に「重要なお知らせ」として各社のリコール情報を掲載(Francfranc等) ○店頭での情報提供 販売員が携帯情報端末を使って、接客時に製品の不具合情報を提供。(上新電機) 各店舗でのポスターによる告知。(コジマ、Francfranc等) ○ベビーカーの無償点検への子供用品店協力 ベビーカーのリコールを実施している「アップリカ・チルドレンズプロダクツ」が2月14日から、子供用品店「アカ チャンホンポ」の協力を得て、店頭でベビーカーの点検を開始。今後、取扱店舗を拡大して、改修率向上を図るこ ととしている。 ○元風企業株式会社(倒産し、(株)リフトマスタージャパンが事業譲受け)が輸入した自転車用空気入れの改修・返金 への協力 (株)リフトマスタージャパンが実施している自転車用空気入れのリコールに、(株)カインズが協力し、販売店舗の 「カインズホーム」で店頭告知、折り込みチラシの掲載とともに店舗での回収・返金を実施している。 一部の販売事業者は、顧客情報等を利用して、メーカーからの要請を受けて顧客にリコール周知を図る等し てリコールに協力している。 げんぷう

(9)

経済産業省による重大事故報告の報道発表

経済産業省は、週二回、重大事故報告を公表するとともに、事業者によるリコール情報についても報道発表し、報道を 通じて注意喚起を図っている。

(10)

10

経済産業省による重大事故報告の報道発表②

経済産業省は、非重大事故によるリコールについても、中小企業であって社告による周知が困難な場合には、報道公 表することによって、周知を支援している。

(11)

経済産業省ホームページによるリコール情報提供

経済産業省は、製品安全専門ホームページである「製品安全ガイド」において、重大事故報告・公表制度の報道公 表とともに、リコール情報を併せて提供。

(12)

NITEによるリコール情報の提供

NITE(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)はホームページにおいてリコール情報を掲載するとともに、リコール情報 検索システムを提供。

リコール検索

NITEホームページのリコール情報

(13)

NITEによる注意喚起

• NITEは、季節の移り変わりや事故状況を踏まえ、報道発表を行うとともに、注意を呼び掛けるチラシ等を作成して、 リコール品等の注意喚起を呼び掛けている。

• また判りやすく報道されるよう、動画等を作成して 配信する等に努めている。

(14)

民間企業等によるリコール情報提供

(15)

リコールの課題(未対策品による事故①)

リコール開始決定を行った後、事業者が周知に努めているにもかかわらず、回収・修理等されていない未対策製品 から事故が生じるケースが多い。(これまで、重大製品事故情報として報告されたもののうち、リコール対象製品の未 対策品による事故298件(原因調査中と調査した結果不明を含む)) また、リコール率が高くとも、年月とともに経年 劣化により事故の確率が高まり、残存製品による事故の可能性が高くなるケースもある。 ・石油ふろがま(長府製作所) 販売台数 792,967台 改修率 20.0% リコール開始日 平成19年7月 <改修> ・小形キッチンユニット用電気こんろ(各社) 販売台数 739,070台 所在把握率 85.9%(改修率 78.8%) リコール開始日 平成19年7月 <改修> 製造・販売から約5~32年経過し、長年使用されていないものも多く、所有者自身も製品を認識しているとは言い 難い状況にある。このため、集合住宅等に重点化しつつ新聞折り込みチラシの配布、ローラー作戦の実施、JR山 手線での車内広告等、様々なPRを実施。経済産業省から不動産関係団体に所在情報提供を要請。 一部の製品に関し、点検・修理の際の点検器具の抜き忘れにより、空焚き時に空焚き防止装置が働かなくなるため、 火災が発生。昭和58年以来の製品であるため、所在が不明なものも多い。このため、新聞社告を行うとともに販売 店・サービス店を通じて、チラシやポスターによる改修の呼びかけ等を実施。 ・石油給湯機・石油給湯機付ふろがま (ノーリツ、TOTO、長州産業) 販売台数 374,264台 改修率 ノーリツ97.0%、TOTO83.1%、長州産業76.9% リコール開始日 平成14年10月 <改修> Oリングの劣化により油漏れによって機器内部を焼損する事故が近年多発。改修率は相当程度あるものの、時間 の経過により、事故の発生確率が高まっていることによる。このため、各社はさらに新聞社告や折り込みチラシの配 布を実施するとともに業界団体で新聞広告を順次新聞各社に掲載誌、改修を呼び掛け。

(16)

リコールの課題(未対策品による事故②)

・電子レンジ(小泉成器) 販売台数 80,072台 改修率 5.0% リコール開始日 平成19年8月 <改修> ドアの開閉を検知するスイッチの接触不良による火災が発生するもの。他方、所有者自身も当該製品を具体的に認 識していない可能性もある状況の中、リコール後も、複数回数、新聞社告を実施するとともにテレビCMを実施してい る。 ・屋外式ガス給湯付ふろがま (ノーリツ) 販売台数 440,738台 改修率 22.2% リコール開始日 平成19年6月 <改修> 10年以上の長期使用によるダイヤフラムの劣化によりガスが漏れ、引火し、器具内の配線を焼損。再社告を実施す るとともに、ガス事業者や販売事業者の協力を得ながら、改修呼び掛け。 ・ハロゲンヒーター(輸入会社各社) 販売台数 360,475台(リコール後に重大製品事故が発生した当該リコール対象製品7件の対象台数の合計) 回収率 最も回収が進んでいる社で40.1% リコール開始日 最も早い社で平成15年2月 <回収> ダイオード不良、 ヒーター管不良、部品の接続不良等により火災事故が発生。輸入会社は中小企業が多いことか ら、周知が十分になされにくい面あり。

(17)

リコールの課題(製造・輸入事業者の倒産)

当省から報道発表した例

リコール開始後、中小の製造・輸入事業者が倒産し、リコール不能となるケースが出ている。こうし

た場合には、基本的に、当省から、消費者に対し、使用中止を呼び掛けている。場合によっては、協

力的な販売事業者が回収に協力するケースもある。

○大旺インターナショナル(ハロゲンヒーター)

○フジコー(ハロゲンヒーター)

○優(ハロゲンヒーター)

倒産等により、事業者によるリコールが不能と

なっている。経済産業省より使用中止を呼びか

けて注意喚起を実施している。

大旺インターナショナルについては、一部の販

売店が回収協力を実施中。

(注)大旺インターナショナルについては、所在不明。

○萬品製作所(電気こんろ)

倒産してリコール不能となり、破産管財人が現

在使用中止の注意喚起を実施中。

(18)

リコールの課題(リコールの多発分野)

製造管理が不十分等の結果、特に中国等からの輸入製品に関し、ハロゲンヒーターのよう

に多数の製品でリコールが相次いでいる製品分野もある。

経済産業省は注意喚起を図るとともに、事故分析結果を踏まえて、技術基準等に反映させ

る等の措置を図っているが、そもそもリコールに至らない安全な製品供給に向けた事業者側

の努力が重要。特にリスクがある製品分野においては、輸入事業者や製品を販売する事業

者による取り組みが不可欠となっている。

(例)リコール製品が多発しているハロゲンヒーター

(19)

なぜリコール率が上がりにくいか

 製品の所在は一般的には把握されていないため、広く周知するほかなく、効

果的な広報が困難。

 製品によっては、時間が経過しているものも尐なくなく、すでに廃棄されてい

る場合もあるが、確認が困難。

 多種多様な製品があり、世の中の情報量も多くなって、消費者自身にリコー

ル情報が認識されにくい。消費者が所有している製品情報を必ずしも把握し

ているわけではなく、リコール情報を積極的に調べる意識が乏しいケースも。

 高齢化・単身世帯の増加により、情報が届きにくくなっている。

 別荘・山小屋、学校・施設、アパートの空き室等で製品の所在がわかりにくい。

 効果的なリコールのため、関係事業者からリコール情報を得る際、個人情報

保護の観点から、協力が得にくい面がある。

 報道発表しても、リコール情報の全てが取り上げられるわけではなく、案件に

よって差異がある。(特に、中小企業の製品が取り上げられにくい。)

 企業の多くが実施する新聞社告は高額な費用の割には周知効果が低いとの

声もある。

 リコール製品の増加に伴い、リコール情報が多いため、どれが必要な情報が

判りにくくなっている。

(20)

リコールの円滑化について①

○製造・輸入事業者 -製品の安全確保に一義的な責任、リコール対策を総合的に実施。 ・様々な周知に努めているものの、製品の所在が把握が困難で回収率が上がらない。 ・一部の輸入製品については事前の製造・品質管理によりリコールを防止できるケースもある。 ・リコール中に倒産してリコール不能となる場合がある。 ・

リコールに取り組んでいくためには、製造・輸入事業者のみの取組では限界。国、販売事業者、関

係事業者、マスコミ、消費者団体、各地の消費生活センター、消費者自身等も含め、社会全体で進め

ていくことが必要。このため、各関係者の役割をあらためて明確にしつつ、周知策等につき、それぞれ

ができること/やるべきことは何か整理すべきではないか。

○販売事業者 -消費者と直接接し、販売情報も保有し得る立場。消費者との契約当事者。 ・販売事業者の顧客情報の活用や店頭での周知により、効果的なリコールが期待できるが、まだ一部に とどまっている。 ・製品の仕入れ・調達段階において、安全性のチェックを強化することにより、リコールの実施を事前に防 止できると考えられるケースもある。併せ、事業者のリコール能力を確認することで、事後に輸入事業者 が倒産してリコール不能となる場合を回避できると考えられるケースもある。 ○国・行政 -事故情報を収集・公表、リコール指導、法制度整備、公的な立場での周知・情報提供。 ・リコール情報を報道発表しているが、必ずしも報道で取り上げられるわけではない。 ・場合によっては回覧板等も用いて周知に努めているが、一般の消費者、特に高齢者世帯等も含めた 隅々まで周知を図ることは限界がある。 主体 基本的な役割と課題例

(21)

リコールの円滑化について②

○マスコミ・報道 -消費者への影響力大 ・リコール情報が必ずしも取り上げられるわけではない。 ・中小企業にとって、社告は料金等の面で利用しにくい。 ○消費者 -自らの安全確保 ・情報が届いていても、リコールに対する問題意識がないために気づいてないあるいは対応しな い場合もある。 ○賃貸人 -賃借人の安全の確保 ・賃貸物件からの事故も尐なくなく、賃貸機器の適切な管理がなされていない場合もある。 ・長期不在宅の場合に、契約上、緊急立入権がなければ、機器点検ができない場合がある。 ○消費者団体、消費生活センター -各地の消費者団体や地域のネットワークを通じた周知・消費者意識の向上 ・地域の高齢者世帯等、地域に十分にリコール情報が届いていない。 ・消費者自身の問題意識がない場合もあるため、必要な対応が得られないケースもある。 ○関係事業者 -直接契約関係に立たないものの、消費者と直接接し得る立場。 ・点検や料金徴収等の際のリコール周知が効果的と考えられる場合がある。 ・不動産管理事業者が製品リコール情報の確認を行うことが効果的と考えられる場合もある。 (電気・ガス事業者、 不動産管理事業者)

(22)
(23)

2007 消費生活用製品リコールハンドブック

(平成19年11月19日 公表)

日頃からの取り組み

・日頃から積極的にリコールに取り組む姿勢を社内に徹底し、社外にも明確に

示しておくこと

事故等への速やかな対応

・事故の発生や事故の発生を予見させる欠陥や不具合の兆候を見つけた場

合は、まず判明している事実関係を整理し、国への報告などの対応を迅速に

とること

・「疑わしきは消費者の利益に」と考え、「欠陥かどうか」の判断を待つことなく、

リコールの対応をとること

・詳しくは、

http://www.meti.go.jp/product_safety/recall/handbook.pdf

事業者のリコールの促進のため、リコールにあたっての事前体制整備、事故時

の対応の在り方について、ハンドブックとして整理し公表。実務面のリコール方法

に加え、判りやすい社告の在り方についても掲載。

(24)

中小企業向けリコール保険(PL保険の特約)

• リコール費用担保特約

中小企業PL保険制度に加入している企業が、任意加入で付けられる特約

・自社が製造・販売した製品の欠陥が原因で、下記(a)~(d)の事故が発生した場合に、

被害拡大の防止を目的として当該製品のリコールを実施することによって支出する費

用損害に対して、保険金が支払われる。

(a)死亡・後遺障害 (b)治療に要する期間が30日以上となる障害・疾病 (c)一酸化炭

素中毒 及び(d)火災による財物の焼損

• 中小企業PL保険制度

・PL法に対応した商工3団体による中小企業会員のための制度

・自社が日本国内で製造・販売した製品や、行った仕事の結果が原因で、他人の生命

や身体を害するような人身事故や、他人の財物を壊したりするような物損事故が発生

した場合に、加入期間中に損害賠償請求を受け、法律上の賠償責任を負担したことに

よる損害(損害賠償金、弁護士費用などの争訟費用)に対して、保険金が支払われる

リコールにあたっては社告費用・回収費用等が発生するところ、そのための緊

急時に備えた中小企業向け保険を整備。

(25)

リコール社告のJIS規格作成

項目

リコールタイトル

危険性,事故の状況及

びその原因

消費者が取るべき対応

回収,点検・修理など,

消費者への要請

製品の特定方法

連絡先の住所,電話番

号・ファクシミリ番号等

リコール社告の回数及

びこれまでの回収率

ホームページアドレス

日付

その他必要な事項

発 火 の お そ れ ○ ○ ○ 商 品 名 ・ 形 式 弊 社 液 晶 テ レ ビ ○ ○ ○ で 発 火 ・ 火 災 事 故 が 発 生 し て い ま す 。 電 源 盤 の 部 品 不 適 合 が 原 因 で す 。 回 収 い た し ま す の で 、 お 客 様 は 直 ち に 電 源 プ ラ グ を 抜 い て ご 使 用 を 中 止 し 、 左 記 に 連 絡 し て く だ さ い 。 弊 社 の 社 員 証 を 携 帯 し た 担 当 者 が 回 収 に お 伺 い し ま す 。 ・ 販 売 場 所 と 期 間 全 国 の ス ー パ ー 、 家 電 販 売 店 な ど で 平 成 ○ ○ 年 ○ ○ 月 ~ 平 成 ○ ○ 年 ○ ○ 月 に 販 売 ・ 連 絡 先 ○ ○ 株 式 会 社 お 客 様 相 談 室 0 1 2 0― 0 0 0― 0 0 0 ( 携 帯 電 話 で も か け ら れ ま す ) F A X 01 20 -00 0 -00 00 ・ 受 付 時 間 毎 日 ○ ○ 時 か ら ○ ○ 時 ま で ・ 回 収 対 象 数 一 万 台 ・ こ れ ま で の 回 収 数 五 0 0 0 台 ( 回 収 率 五 〇 % ) ・ イ ン タ ー ネ ッ ト h ttp:/ /www . 00 00 00.co .jp 平 成 二 十 年 ○ 月 ○ 日 東 京 都 ○ ○ 区 ○ ○ 町 ○ ○ 丁 目 ○ ○ 番 地 ○ ○ 株 式 会 社 イラスト (対象商品 の図写真, 形式番号問 題箇所など を明示)

,③

例 縦書きの場合

(7 cm×12 cm)

(26)

リコール協力時の個人情報保護法上の扱い

第16条第3項第2号

前2項の規定は、次に掲げる場合については、適用しない。

人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を

得ることが困難であるとき。

人(法人を含む。)の生命、身体又は財産といった具体的な権利利益が侵害されるお

それがあり、これを保護するために個人情報の利用が必要であり、かつ、本人の同意を

得ることが困難である場合(他の方法により、当該権利利益の保護が十分可能である場

合を除く。)は、その適用を受けない。

事例)製品事故が生じたため、又は、製品事故は生じていないが、人の生命若しくは身

体に危害を及ぼす急迫した危険が存在するため、製造事業者等が消費生活用製品をリ

コールする場合で、販売事業者、修理事業者又は設置工事事業者等が当該製造事業

者等に対して、当該製品の購入者等の情報を提供する場合

※1製品事故とは、消費生活用製品の使用に伴い生じた事故のうち、①一般消費者の生命又は身体に対する危害が発生した 事故、あるいは、②消費生活用製品が滅失し、又はき損した事故であって、一般消費者の生命又は身体に対する危害が発生 するおそれのあるもののいずれかであって、消費生活用製品の欠陥によって生じたものでないことが明らかな事故以外のも のをいう(消費生活用製品安全法第2条第4項)。 ※2リコールとは、消費生活用製品による事故の発生の拡大可能性を最小限にするための事業者による対応をいう。具体的 には、①消費者への注意喚起(消費者に対する製品事故のリスクに関する適切な情報提供)、②流通及び販売段階からの回 収、並びに③消費者の保有する製品の交換、改修(点検、修理及び部品の交換等)又は引き取りを実施することをいう。 経済産業分野を対象とするガイドライン(平成20年2月29日厚生労働省・経済産業省告示第1号) 24

(27)

製品トレサビリティの確保に向けた取り組み

○19年度、製品トレサビリティ確保のためのICタグ活用に向けた実証実験を実施。

①量販店から消費者への製品販売の場面に着目した実証実験

(ポイントカード情報の活用)

②製品使用中の修理による製品状態の変動の場面に着目した実証実験

(点検・修理状況の履歴保存)

○技術的には可能であるが、リサイクル等のその他の目的等も含めてトータルコスト

に見合うものとなるか否かがポイント。

セット メーカ 量販店 部 品 メ ー カ セ ッ ト メ ー カ メ ー カ 配 送 セ ン タ 量販 物流センタ 量販店 費 者 再 商 品 化 等 事 業 者 その他 実証実験範囲

○平成20年度からは、IPPC(電気・電子情報連携推進協議会)等の民間が主体とな

り、製品トレサビリティの確保に向けた検討を行っている。

また、流通経路が複雑な住宅分野(建材、住宅設備機器含む)についても、トレサビ

リティの課題の検討及び実証実験を実施中。

(28)

米国のリコールを巡る状況

○2008年に563件のリコール(全て自主的なもの)。

リコール報告があった場合には米国消費者安全委員会(CPSC)が報道公表。基本はホーム

ページによる公表とともに、必要に応じて印刷物、動画。

○リコール製品の事故は、米国CPSCにおいても課題。

○このため、CPSCは以下の周知策を実施。

・ホームページでの周知

2008年のアクセス数約4千万。

・リコール一覧ページ(「Recalls.gov」)

CPSC所掌以外の食品や薬品等も含むリコール検索を一覧的に閲覧可能としたもの。

2008年アクセス数約200万。また、いくつかのネット販売業者と提携してポータルサ

イトにもリコール検索エンジンを搭載。

・危害情報メール登録キャンペーン(「Drive to One million」)

100万人のCPSC危害情報メールの登録を目標。(現時点では25万人程度)

・隣人安全ネットワーク(「Neighborhood Safety Network」)

5500の草の根組織・関係者が加盟。コミュニティに危害情報を伝達するため、最新

危害情報の送付、消費者向けチェックリスト、ポスター等の様々なチラシをダウンロ

ード可能としている。

参照

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事象発生から 7 時間後の崩壊熱,ポロシティ及び格納容器圧力への依存性を考慮し た上面熱流束を用いた評価を行う。上面熱流束は,図 4-4 の

(Ⅱ) 貫通部での除染係数と実機への適用」 (渡部氏(Japan Nuclear Energy Safety Organization) ,山田氏,大崎氏(Toshiba Corporation)

実験に使用した装置を図 1 に示す。装置は照射容器,液相循環ライン,気相サンプリング ライン,ガス注入ライン等から成る。照射容器はステンレス製で,容量は