リコールを巡る状況と課題について
平成21年3月
経済産業省商務流通G製品安全課
重大製品事故情報の活用・効用
•公表することによる注意喚起 •同種事故再発防止のための事業者による市場対応 •同種事故再発防止のための消費者に対する啓発 •事故未然防止のための技術基準改定等重大事故発生
製造事業者・輸入事業者の事故報告義務 ①消費生活用製品の名称及び型式、②重大製品事故の内容、③製造 ・輸入・販売数量、他 主務大臣(経済産業大臣)による公表 製品起因であると疑われる事故は、直ちに①事業者名、②機種・型式 名、③事故内容等を記者発表し、ウェブサイトでも公表 等。 主務大臣(経済産業大臣)による命令 (重大事故を知った日から10日以内) (必要に応じて) 報告徴収や立入検査を行い、危害の発生及び拡大を防止するため特 に必要があると認めるときは、製品回収等の危害防止命令等を、報告 義務不履行に関しては体制整備命令を発動。重大製品事故情報報告・公表制度
小売販売事業者・修理事業者・ 設置工事事業者による重大製品 事故の通知責務 独立行政法人製品評価技術基 盤機構(NITE)による技術上の 調査重大事故報告・公表制度に基づくリコール
• 報告された情報に基づき、事業者に対して、再発拡大防止を促した案件に係る報告件数は、231件 • 重大製品事故を契機にリコールを行ったものは、76製品。(1月30日現在) 自主リコールが行われた事例 ・電動アシスト自転車(ヤマハ発動機㈱) ・ガス給湯付ふろがま(㈱ノーリツ) ・車庫用門扉(東洋エクステリア㈱) ・電気冷蔵庫(松下冷機㈱) ・石油ふろがま(㈱長府製作所) ・手すり(着脱式)(矢崎化工㈱) ・24時間風呂(昭和鉄工㈱) ・ガスふろがま(㈱ガスター) ・アンプ(日本ビクター㈱) ・電子レンジ(小泉成器㈱) ・電気こんろ(松下電器産業㈱他) ・携帯電話用電池パック(ノキア・ジャパン㈱) ・ミシン(JUKI㈱) ・スプレー缶(殺虫剤)(ライオン㈱) ・金属製マスコットバッド(大都化成工業㈱) ・光・熱複合ソーラーシステム(積水化学工業㈱)[全て交換完了] ・ウォーターサーバー(アクアクララ㈱) ・空気圧縮機(㈱日立製作所) ・プラズマテレビ(日本ビクター㈱) ・自動車バッテリー用充電器(㈱ジーエス・ユアサパワーサプライ) ・電気ストーブ(ハロゲンヒーター)(㈱ユニ・ロット) ・草刈機用ナイロンカッター(㈱たくみ) ・ガスこんろ(タカラスタンダード㈱、パロマ工業㈱) ・電気洗濯機(日本建鐵㈱(三菱電機㈱)ブランド) ・電気洗濯乾燥機(三洋電機㈱)<別々の要因で2製品> ・充電式誘導灯(松下電工㈱) ・電動ベッド(㈱ベルーナ) ・介護ベッド用手すり(パラマウントベッド㈱) ・液晶テレビ(松下電器産業㈱) ・食器洗い乾燥機(TOTO㈱) <別々の要因で2製品> ・ユニットバス(松下電工㈱) ・電動トレーニングマシン(㈱ジョイナス) ・電気ストーブ(㈱セラヴィ) ・携帯電話用電池パック(京セラ㈱) ・空気圧縮機(アネスト岩田キャンベル㈱) ・電気冷蔵庫(ドメティック㈱) ・電動車いす(スズキ㈱) ・電気洗濯乾燥機(東芝ホームアプライアンス㈱) ・電気温水器(㈱キューヘン) ・ハードディスク(㈱アイ・オー・データ機器) ・インターホン(アイホン㈱) ・インターホン用ACアダプター(アイホン㈱) ・ノートパソコン(NECパーソナルプロダクツ㈱) ・電気冷蔵庫(㈱富士通ゼネラル) ・充電式懐中電灯(㈱オーム電機) ・電子レンジ(三洋電機㈱) ・電気こんろ(㈱萬品電機製作所) ・ベビーカー(アップリカ・チルドレンズプロダクツ㈱) ・折りたたみ自転車(㈱ケーヨー) ・除湿乾燥機(象印マホービン㈱) ・卓上ポット(コーナン商事㈱) ・すべり台付きジャングルジム(ローヤル㈱) ・石油ストーブに付属のカートリッジタンク(㈱コロナ) ・ガス衣類乾燥機(松下電器産業㈱) ・鍋(パスタパン)(イオン㈱) ・玩具(人形用バスタブ形)(パイロットインキ㈱) ・電気洗濯乾燥機(日本サムスン㈱) ・やかん(コーナン商事㈱) ・リチウムイオン電池(ビデオカメラ用)(㈱プラタ) ・電気スタンド(㈱オーム電機) ・振動ベルト(ヤーマン㈱) ・温水洗浄便座(アイシン精機㈱(製造、販売)、㈱INAX) ・液晶プロジェクター(シャープ㈱) ・自転車用空気入れ(㈱リフトマスタージャパン) ・電気冷蔵庫(LG Electronics Japan㈱) ・温水洗浄便座(㈱INAX) ・懐中電灯用電池パック(㈱ユニバーサル・イメージ) ・自転車(ホダカ㈱) ・炊飯がま(陶器製)(㈲藤総製陶所) ・ハロゲンヒーター(㈱アイアン)リコールを巡る状況(様々な取組が進展)
○重大製品事故情報報告・公表制度に基づきリコール対応の明確化
○リコールを円滑化するための取組、環境整備
・事業者による様々な取組が進展(関係事業者連携、周知手法の多様化等)
・リコールハンドブック(指針)の策定・公表
・リコール社告JISの策定
・経済産業省個人情報ガイドラインにおいてリコール時の取り扱いを明確化
・中小企業向けリコール特約保険の整備
・トレサビリティに係る調査研究(電子タグ実証実験等)
・重大製品事故情報報告・公表制度、NITEの事故情報収集により、報告された事故情
報を分析した結果を踏まえ、事業者と対応策を決定。必要に応じてリコールを指導。
・重大事故情報報告・公表制度により、リコール情報を報道発表。
(通常、事業者と同時にプレス公表し、記事・ニュースに取り上げられることによる周知
効果)
・リコール発表後も、事業者からリコール状況の報告を受け、必要に応じて、さらなる
周知策等を検討・指導するとともに、経済産業省、NITEからも周知協力。
事業者によるリコールの様々な取り組み
○経済産業省に対してリコール届出
○報道発表、ホームページ掲載 (経済産業省と同時に発表)
○新聞社告を掲載
(そのほか製品の特性や販売ルート等に応じて)
・新聞・雑誌広告の掲載
・新聞折込チラシの実施
・販売店に依頼して販売情報を入手
・販売店における店頭告知
・関係事業者(不動産事業者、ガス・電気事業者等)の協力
・業界横断的取組み
・テレビCMの実施
・専門雑誌広告
・電車広告
・戸別訪問
・街頭でのビラ配布
・DMの送付
リコールの必要が生じた場合には、リコール届出を行い、報道発表、新聞社告等を通常実施。さらに製品の 特性や販売ルート等に応じて、関係事業者等とも連携し、周知策等を実施。必要があれば、業界横断的取組。(事例1)
電気こんろ
○事故原因・被害
○概要
電気こんろのスイッチつまみがこんろから飛び出しているため、身体等の接触時、意図せずに
スイッチが入ってしまい、こんろの上の可燃物より発火する火災が多発。
○火災事故が多発
○メーカー13社により、小型キッチン
ユニット用電気こんろ協議会を設立
(平成19年6月)
○業界横断的な対策を実施
○電気用品安全法の技術基準を改正
協議会等の活動
経済産業省の活動
リコールの取組について
・新聞社告の実施(全国5紙+地方紙48紙) ・販売ルート探索による設置物件把握
・新聞折り込みチラシの配布(約3000万部) ・修理データ調査による物件把握
・ポスター配布による周知(165消防署等)
・大手管理会社等の物件情報による
・TVコマーシャルの実施
名簿ローラー
・駅前でのチラシ付ティッシュ配布
・インターネット情報から管理会社訪問
・経済産業省製品安全点検日セミナー
・東京消防庁へ電気こんろ事故
等でのチラシ配布
情報の提供依頼
・政府公報(TV・ラジオ)
・不動産関係団体への情報提供
(事例2)
リチウムイオン電池
○事故原因・被害
○概要
製造過程で電極に傷がついた製品が混入し出荷され、充電を繰り返すことによって傷が広がり、その
部分が短絡することによって、過熱した。火災と判断。
○ノートPCや携帯電話端末に使用されているリチウムイオン電池が過熱し、発煙する事故が、世界中
で多数発生。
○問題の発生したリチウムイオン蓄電池について、業界横断的な組織を作り、対応(平成19年10月)。
○電気用品安全法の対象品目にリチウムイオン蓄電池を追加。平成20年11月20日より施行。
リコールの取組について
・ユーザー登録されているパソコン購入者
について、リコール連絡DM発送
・携帯電話事業者顧客リストへのリコール
連絡DM発送
・リチウムイオン電池メーカー、機器メー
カー及び通信事業者、 計22社により携帯
機器用リチウムイオン電池自主回収促進
協議会を設立
携帯機器用リチウムイオン電池自主回収促進協議会販売事業者による協力例
○顧客情報の活用 ポイントカード購入履歴等により、リコール対象製品購入者を抽出し、周知活動等を実施。(ビックカメラ、上新電 機等) ○メーカーと連名で顧客にDMで通知 家電売り場で扱った配送伝票記録からメーカーと連名のDMを作成し、リコールを顧客に告知(イトーヨーカ堂) ○ホームページでの情報提供 ホームページ上に「重要なお知らせ」として各社のリコール情報を掲載(Francfranc等) ○店頭での情報提供 販売員が携帯情報端末を使って、接客時に製品の不具合情報を提供。(上新電機) 各店舗でのポスターによる告知。(コジマ、Francfranc等) ○ベビーカーの無償点検への子供用品店協力 ベビーカーのリコールを実施している「アップリカ・チルドレンズプロダクツ」が2月14日から、子供用品店「アカ チャンホンポ」の協力を得て、店頭でベビーカーの点検を開始。今後、取扱店舗を拡大して、改修率向上を図るこ ととしている。 ○元風企業株式会社(倒産し、(株)リフトマスタージャパンが事業譲受け)が輸入した自転車用空気入れの改修・返金 への協力 (株)リフトマスタージャパンが実施している自転車用空気入れのリコールに、(株)カインズが協力し、販売店舗の 「カインズホーム」で店頭告知、折り込みチラシの掲載とともに店舗での回収・返金を実施している。 一部の販売事業者は、顧客情報等を利用して、メーカーからの要請を受けて顧客にリコール周知を図る等し てリコールに協力している。 げんぷう経済産業省による重大事故報告の報道発表
経済産業省は、週二回、重大事故報告を公表するとともに、事業者によるリコール情報についても報道発表し、報道を 通じて注意喚起を図っている。
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経済産業省による重大事故報告の報道発表②
経済産業省は、非重大事故によるリコールについても、中小企業であって社告による周知が困難な場合には、報道公 表することによって、周知を支援している。
経済産業省ホームページによるリコール情報提供
経済産業省は、製品安全専門ホームページである「製品安全ガイド」において、重大事故報告・公表制度の報道公 表とともに、リコール情報を併せて提供。
NITEによるリコール情報の提供
NITE(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)はホームページにおいてリコール情報を掲載するとともに、リコール情報 検索システムを提供。
リコール検索
NITEホームページのリコール情報
NITEによる注意喚起
• NITEは、季節の移り変わりや事故状況を踏まえ、報道発表を行うとともに、注意を呼び掛けるチラシ等を作成して、 リコール品等の注意喚起を呼び掛けている。
• また判りやすく報道されるよう、動画等を作成して 配信する等に努めている。