「ポケモノミクス」 現実の世界で任天堂の「ポケットモンスター」のキャラクターを捕まえるような感覚を味わえるゲーム で、世界30カ国以上で配信されているスマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」が7月22日、日本で も配信されました。 配信前には、期待の高まりから任天堂の株価が上昇し、また「ポケモン」にちなんだ商品を扱う関連企 業の株価も上昇したことから、市場関係者の間ではアベノミクスをもじって「ポケモノミクス」と呼ばれ ています。任天堂の株価は、新たな事業モデルへの期待感から連日売買代金トップとなり、7月20日に は、1日の個別株売買代金で過去最高金額を更新するという賑わいを見せました。 ただ、任天堂が7月22日の夜に「ポケモンGO」の収益は4月の業績予想に織り込み済みと発表した ことで、関連銘柄を含めて直近はやや落ち着いた値動きになっています。今後については、このブームの 持続性を見て行くと共に、自分なりの「ポケモンGO関連銘柄」を発掘してみても良いのかもしれません。 (森久保)
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マネーマーケットマンスリー
2016 8
No.293
国内経済
⇒ 企業活動の停滞により不透明感強まる
金利
⇒ 調整一服後、低下へ
☆ 短期金利株式
⇒ 底堅く推移する展開
☆ J-REIT外国為替
⇒ 円高ドル安基調
☆ 米国金利日米主要経済指標、金利・株価・為替相場動向
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マネーマーケットマンスリーは経済、金利、為替、株価についての情報提供を目的として作成したもので、取引等の勧誘を 目的としたものではありません。また、金融商品取引契約の締結の勧誘に使用するものではありません。 投資に関する最終決定は、お客さまご自身の判断で行うようお願い申しあげます。 (2016.7.29 作成)資金証券部 TEL:042-526-7740
7月1日に日本銀行が6月調査日銀短観を発表した。日銀短観は大企業から中小企業まで幅広い企業にアンケー トを行ったもので、調査項目は景況感、設備投資、雇用判断、資金繰り等、多岐に渡っており、企業の景況感を把 握できるものとして、非常に注目されている指標である。企業活動が国内経済の活性化に重要な役割を果たしてい るため企業の景況感等を把握しておくことは重要であろう。そこで、直近に発表された日銀短観やその他の経済指 標を用いて、企業活動の側面から国内経済の現状を考えてみたい。 【日銀短観(業況判断DI】 まず、景気の現状を把握する指標として注目される日銀短観の大企業製造業の業況判断DIは+6、また非製造 業は+19であり、0を上回っており、これらの数値を見ると企業の景況感は良好な状態にあるように見える。た だ、下表で注目したいのが変化幅の欄である。大企業の製造業は前月と変わらぬ推移となったものの、大企業の非 製造業、また中小企業は製造業・非製造業ともに前回調査からマイナスで推移している。また先行きについても前 回調査より概ねマイナスに推移しており、企業の景況感は現状、先行きともに悪化していることが今回の日銀短観 を見ると把握できる。企業の景況感が悪化すると企業活動が停滞し、設備投資等が先送りされることで、国内経済 の減速につながる可能性が高いと考えられる。そこで次に、現状の企業の設備投資動向を機械受注統計を用いて、 確認したい。 【5 月機械受注統計】 民間設備投資の先行指標と言われる民需(除く船舶・ 電力)は、前月比▲1.4%低下の7,850億円と前 月から小幅な減少となり、右図を見ると受注額が減少し ている傾向が見て取れる。上記の日銀短観で見たように、 企業の景況感は悪化してきており、今後設備投資が先送 りされ、機械受注の数値がさらに悪化してくる可能性が ある。そのため、機械受注の動向を注目していく必要が あるだろう。 以上、今月は日銀短観と機械受注統計を用いて、企業 の景況感や設備投資の状況等から国内経済の現状を見た。今回取り上げた2つの指標から企業の景況感や活動は停 滞していると思われる。このような環境が続くと個人消費等にも悪影響が出てくる可能性があるだろう。7月に行 われた参議院選挙で過半数の議席を獲得した安倍政権は大規模な経済対策を検討していると報じられている。経済 対策による刺激策が、企業の景況感の改善につながり、国内経済の活性化に寄与することを期待したい。(山 口) (「良い」-「悪い」・%ポイント) 2015年 2016年 2016年 2016年 12月 3月 6月 変化幅 9月 変化幅 製造業 12 6 6 0 6 0 非製造業 25 22 19 ▲ 3 17 ▲ 2 製造業 0 ▲ 4 ▲ 5 ▲ 1 ▲ 7 ▲ 2 非製造業 5 4 0 ▲ 4 ▲ 4 ▲ 4 全産業 全規模合計 9 7 4 ▲ 3 2 ▲ 2 (出所:日本銀行) 中小企業 業況判断DI 最近 先行き 大企業 国内経済 7,500 7,700 7,900 8,100 8,300 8,500 8,700 8,900 9,100 9,300
機械受注
民需( 除く船舶、電力) 単位:億円 出所:内閣府【7月の動き】7月の10年国債利回り変動レンジ ▲0.300%~▲0.180% 7月の国内金利は上昇した。日銀が28日~29日の金融政策決定会合で追加緩和を実施するとの思惑から、月 後半にかけて国内金利に低下圧力がかかった。日銀は、ETF(上場投資信託)買入増額などの追加緩和策を発表 したものの、市場の一部で予想されていた「マイナス金利の拡大」や「国債買入額の増額」は実施しなかった。そ のため、29日の10年国債利回りは▲0.18%と6月末の▲0.235%から0.055%上昇した。 【8月の見通し】8月の予想レンジ 10年国債利回り ▲0.250%~0.050% 国内長期金利に上昇圧力がかかりつつある。その要因 として、①日本銀行の政策に対する期待の剥落、②米国 の早期利上げ観測などがあげられる。①については、7 月の追加緩和策が市場の予想を下回る内容であったこ とで、これまで金利が急低下してきた反動が出やすいと 考えられる。②については米国の労働市場の改善等によ り米国の早期利上げが意識されれば、国内金利にも一定 の上昇圧力がかかることが想定される。 もっとも一方向に金利は上昇しづらいと思われる。金 利の低下要因として、次回日銀政策決定会合(9月21 日~22日)に向け再び追加緩和観測が高まることがあ げられる。日銀は7月29日発表の「金融緩和の強化について」において、次回の金融政策決定会合で経済・物価 動向や政策の効果について「総括的な検証」を実施すると発表した。そのため、7月の金融政策決定会合では実施 されなかった「マイナス金利の拡大」や「国債買入額の増額」などの政策期待が高まることも想定され、国内金利 に低下圧力がかかるだろう。以上より、8月の国内金利は、調整一服後は再び低下に転じる展開を想定する。 7月の短期国債市場において、国庫短期証券(T DB)3カ月物は6月同様、日銀のマイナス金利政 策の影響等から▲0.3%前後で推移した。29日 の日銀による追加緩和策の短期金融市場への影響は 限定的と見られる。 8月においは、9月の日銀金融政策決定会合に向 け、日銀による追加緩和への思惑からマイナス幅が 拡大する場面も想定されるものの、▲0.3%前後 での推移が継続するだろう。(伊 澤) 国内金利 短期金利
【7月の動き】 7月の株式相場は上昇した。10日の参議院選挙で与 党が勝利し、政府による大規模な経済対策への期待等か ら、買いが優勢で推移した。その後、為替相場が円高ド ル安に振れると利益確定売りに押されたが、日銀の追加 緩和期待等から下げ渋った。29日、日銀は ETFの 買入れ枠拡大等の追加金融緩和を決定したが、市場予想 を下回る内容だったことから、上げ幅は限られた。 29日の日経平均株価は16,569円となり、6月 末から993円の上昇となった。 【8月の見通し】 8月の株式相場は底堅い展開になるだろう。日銀は7月29日の金融政策決定会合で上場投資信託(ETF)の 年間の買入れ額を従来の3.3兆円から6兆円に増額すること等を発表した。今回の追加金融緩和は日銀が引き続 き物価目標を維持し、今後も追加の金融緩和を講じる姿勢を示す中で、需給面ではある程度ポジティブに評価でき るだろう。一方、今回の日銀の追加金融緩和は事前の市場予想からは物足りなさもあり、為替相場では円高・ドル 安で推移しているため、輸出関連企業中心に業績悪化が意識され、売りも相応に出てくると思われる。 今後は政府が取りまとめる予定の経済対策に注目が集まるだろう。経済対策の規模は28兆円超と当初想定より も大型となる見込みであるため、経済対策の恩恵を受けるインフラ関連や消費関連等が物色され、株式相場を下支 えするものと思われる。また、4~6月期の決算発表を受け、好業績銘柄には見直し買いの動きが見られるだろう。 そのため、売りをこなしつつ、底堅く推移すると思われる。 8月の日経平均株価 予想レンジ 15,500円 ~ 17,500円 【7月の動き】 不動産投資信託(J-REIT)で代表的な指標の 東証REIT指数は小幅に上昇した。月初は株式相場 が戻り基調で推移する中、相対的に高い配当利回りや 日銀の政策期待等から、戻りを試す展開となった。そ の後は、短期的な過熱感から利益確定売り押され、上 値の重い展開が続いた。 【8月の見通し】 8月の東証REIT指数は弱含む展開になるだろ う。日銀は7月29日の金融政策決定会合でETFの買入れ枠拡大等の追加金融緩和を決定したが、REITの買 入れ枠やマイナス金利の拡大については据え置いた。これらが見送られたことで短期的にはネガティブな反応とな り軟調に推移するだろ。ただ、改善が続く不動産市況や相対的な配当利回りの高さを背景に、下値は限定的である 株式市場 J-REIT
【7月の動き】 7月のドル円相場は上下に振れる展開となった。月初は英国のEU離脱をはじめ世界経済の減速懸念 からドル円は一時100円を割り込む水準に達した。その後は減速懸念が一服したことや、日本におい ては参議院選挙の結果を受け、大型の経済対策や日銀の追加緩和への期待が膨らみ大幅に円安ドル高と なった。しかし、29日の日銀金融政策決定会合の結果が市場の予想した内容を下回ったことで、再び 円高ドル安となり上下に振れる展開となった。 29日現在のドル円相場は102円05銭、ユーロ円相場は113円96銭となった。 【外国為替市場 : ドル円相場】 【8月の見通し】 8月のドル円相場は、上下に振れつつも円高ドル 安での推移を想定する。 FOMC(米連邦公開市場委員会)声明文が示す ように短期的な世界経済の減速懸念は後退している とみられ、一段の円高ドル安は想定しにくい。しか し、今後具体化される日本政府の経済対策や日銀の 追加緩和の効果によって、国内経済の改善が進むと 思われ、また米国の利上げ見通しが緩やかであるた め、円高ドル安基調が継続するだろう。 次回の日銀金融政策決定会合は9月であるが、再び追加緩和に関連した報道や政府高官による発言等 が見られれば、判断材料が少ない状況において反応しやすく、上下に振れながらも円高ドル安での推移 になると思われる。 予想レンジ ドル円相場 98.00円~105.50円 ユーロ円相場 108.50円~118.50円 【7月の動き】 7月の米国長期金利はもみ合う展開となった。月 初は1.3%台と過去最低の水準をつけたが、その 後は世界経済の減速懸念が後退したことで上昇に転 じた。しかし、月末に発表された米第2四半期GD Pが市場予想を下回ったことで上昇幅を縮め、もみ 合いとなった。 【8月の見通し】 8月の米国長期金利は低水準での推移を想定する。 短期的な世界経済の減速懸念が後退したことや、米 国労働市場の改善等から金利は上昇する場面も想定されるものの、緩やかなFOMCの利上げ見通しな どにより、慎重な展開が続くと思われ、低水準での推移を想定する。(赤 澤) 予想レンジ 10年国債利回り 1.30%~1.65% 7/1 円高値(7/8) 円安値 (7/21) 7/29 102 円 51 銭 100 円 02 銭 107 円 47 銭 102 円 05 銭 外国為替 米国金利 1.3 1.8 2.3 2.8 8/1 9/1 10/1 11/1 12/1 1/1 2/1 3/1 4/1 5/1 6/1 7/1 米国10年国債利回り % 100 105 110 115 120 125 130 8/1 9/1 10/1 11/1 12/1 1/1 2/1 3/1 4/1 5/1 6/1 7/1 ドル円相場
日 米 主 要 経 済 指 標 現在 (1)国内経済指標 ①実質GDP (前期比・年率) 〔出所 : 内閣府 〕 ②日銀短観・大企業業況判断DI 〔出所 : 日本銀行〕 ③鉱工業生産指数 (前年比) 〔出所 : 経済産業省 〕 ④機械受注統計 (前年比) 〔出所 : 内閣府 〕 ⑤家計調査・2人世帯支出(前年比) 〔出所 : 総務省 〕 ⑥完全失業率 〔出所 : 総務省 〕 (2)米国経済指標 ①実質GDP (前期比・年率) 〔出所 : 米 商務省 〕 ②ISM景況感指数 〔出所 : 全米供給管理協会 〕 ③非農業部門雇用者数(前月比増減)〔出所 : 米 労働省 〕 ④新築住宅販売 (前年比) 〔出所 : 米 商務省 〕 2016年7月29日 -20 -15 -10 -5 0 5 10 15 98/3 00/3 02/3 04/3 06/3 08/3 10/3 12/3 14/3 16/3 (%) -80 -60 -40 -20 0 20 40 00/3 01/3 02/3 03/3 04/3 05/3 06/3 07/3 08/3 09/3 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 16/3 製造業 非製造業 -60 -40 -20 0 20 40 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 -60 -40 -20 0 20 40 60 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 (%) -15 -10 -5 0 5 10 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 (%) 3 4 5 6 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 (%) -10 -5 0 5 10 00/3 01/3 02/3 03/3 04/3 05/3 06/3 07/3 08/3 09/3 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 16/3 (%) 30 40 50 60 70 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 製造業 非製造業 -500 0 500 1000(千人) -40 -20 0 20 40 (%)
金 利 ・ 株 価 ・ 為 替 相 場 動 向 現在 ①日経平均株価 ②10年国債利回り ③NYダウ平均株価 ④米国10年国債利回り ⑤為替 ドル円相場 ⑥為替 ユーロ円相場 ⑦為替 豪ドル円相場 ⑧NY WTI原油先物 (1バレル) 2016年7月29日 6000 8000 10000 12000 14000 16000 18000 20000 22000 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 (円) (C)日本経済新聞社 -0.4 -0.2 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0 2.2 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 (%) 6000 8000 10000 12000 14000 16000 18000 20000 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 1 2 3 4 5 6 7 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 (%) 70 80 90 100 110 120 130 140 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 (円) 80 100 120 140 160 180 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 (円) 40 50 60 70 80 90 100 110 120 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 (円) 0 20 40 60 80 100 120 140 160 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 16/1 (ドル)