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(1)

平28教 指導資料

SUNSHINE ENGLISH COURSE

小学校外国語活動を

中学校英語に活かす

小・中をつなぐ橋をかける

目 次

入門期(1 年 1 学期)の授業実践――小・中連携を生かす取り組み

~小学校外国語(英語)活動の成果を生かし,中学校らしい英語学習のスタートを切る~

………五十嵐 仁 1

小学校外国語(英語)活動と中学校英語をつなぐ帯活動………児玉麻知子 4

(2)

は じ め に

平成

23 年 4 月から小学校で外国語(英語)活動が全面実施となり,

今年度から

5 年目に入りました。小学校,中学校の先生方が学校種の

枠を越えて互いに理解を深め,小・中をつなぐ橋をかけることがますま

す大切となってきます。

小学校での外国語(英語)活動の導入にあたり,開隆堂では文部科

学省の委託を受け,『英語ノート』 の制作に協力しました。小学校

の外国語活動を知り尽くしているからこそ

SUNSHINE ENGLISH

COURSE

では小・中のスムーズな接続ができる,入門期の指導を提

案しています。

本冊子では,入門期である中学校

1 年 1 学期の授業実践例をご紹介

いたします。小・中連携の資料として,先生方のご参考になれば幸い

です。なお,巻末に

Hi, friend! 1・2

SUNSHINE

の表現対応表を

載せてありますので,適宜ご参照ください。

(3)

入門期(

1 年 1 学期)の授業実践

― 小・中連携を生かす取り組み ―

~小学校外国語(英語)活動の成果を生かし,中学校らしい英語学習のスタートを切る~

札幌市立宮の森中学校

教諭 五十嵐 仁

1.はじめに

小学校の外国語(英語)活動がスタートし,今年度で5年目となります。ここ数年強く感じていることは,

中学校入門期の英語授業には,小学校での外国語活動を中学校英語に上手につなげて生かしていくという大き

な役割があり,生徒の意欲を高める好機であるということです。各校でくり広げられている授業体験や授業交

流などの小中連携事業により,小学校とのギャップを解消し,中学校での学習にスムーズに取り組めるよう配

慮がなされている中で,入学直後の入門期における英語授業はことさら重要であると思います。

2.入門期の授業のねらい

(1) 中学校英語の目標を理解すること

小学校では,外国語に慣れ親しみながらコミュニケーション能力の素地を養うことを目指しています。

一方中学校では,4技能のバランスを図りながら英語を正確に使うことが求められます。目標とすること

が異なるため,授業の中身や学習形態も異なります。その違いを理解させ,

「中1ギャップ」から「中1ス

テップ」へと変換していくための授業内容としたいものです。

(2) 小学校で学んだ成果を認めること

外国語活動が始まったことにより小学校で英語の音声に慣れ親しんでいることから,中学校に入学して

くる生徒たちの聞く力,会話力,語彙力などは従来の生徒たちよりもはるかに高まっています。その成果

を認め,中学校の入門期は,さらにコミュニケーション能力としての英語力を身につけるスタートとした

いものです。

3.入門期の授業実践例

以上のねらいにかなった学習内容をふんだんに盛り込んでいるのが,教科書

Sunshine

Let’s Start

Program 1

です。

Let’s Start

では,

「あいさつ,身の回りの英単語,英語の正しい発音など」が網羅され,小

学校での英語をふり返りつつ新しい学びのスタートラインとしての配慮があります。

Program 1

では,中学

校ではじめて学ぶ文字の導入があります。アルファベットの音と文字に慣れ,正確に書けることをねらいと

して構成されています。この

Sunshine

の紙面を活用した入門期の実践例をいくつか紹介します。

(1)

Classroom English

本校では夏休み中に校区内3校の小学校 6 年生に英語の授業体験を実施していますが,極力英語で授業を

展開するようにしています。最近の小学校外国語活動でも

Classroom English

が使われている実践が多

くあります。初めての授業で,

Program 1

の次

(平成 24 年度版 p.22)にある

Classroom English

「教室で使う

英語になれよう」の内容について導入し,徐々に慣れていくよう指示します。わからないときは遠慮せずに

質問できるような雰囲気作りも大切です。

(4)

(2) アルファベット

Program 1

(pp.14~21)では,アルファベットについて段階的に学習できる構成になっています。「なれよ

う → 表す音を聞いてみよう → 書こう → あそぼう」黒板にマグネット式四線ホワイトボードを貼り付け

てアルファベットの書き方を指導しながら教科書のページにそって進めることで,小学校では音声によるコ

ミュニケーションを補助する程度の扱いだったアルファベットを,読んで書けるまでに習得することが可能

です。日本語と異なる「英語の音と綴りの関係」~フォニックス指導

~(p.15)に触れることも大切な内容で

す。

(3) 英語カルタ

アルファベットを基本として文字を導入

する際に,

「カルタ」で盛り上げていきます。

「アルファベットが表す音を聞いてみよう」

(pp.16~17)をカラーコピーして,26 枚のカル

タをグループ数分のセットを作ります。本

校では独自に「ユニット」と称する3~4

人グループ(写真参照)が英語だけでなく

すべての教科で定着しています。昨年の1

年生も

“Make units!”

の一言で瞬時に8つのユニットに座席が変わり,

「カルタ」の時間がスタートしました。

“Hands on your head!”

の指示のあとで生徒は耳をそばだてます。読み手は

ALT にお願いします。

lion

room

fish

volleyball

など出だしの音が紛らわしくて集中力が高まる場面が多々あります。巻末のアク

ションカードを利用してのカルタも行いました。ほかに市販のカルタも使って色,動物,果物,動作などジ

ャンル別に行うこともできます。

(4)

Warm-Up

としての

“Criss-Cross” Questions & Answers

私はどの学年でも授業の導入時に

“Criss-Cross”

をよく行っています。ご存じの先生方も多いと思いますが,

英語の質問にだれかが英語で答えたら,縦や横の列の全員が着席し,立っている人が1人になるまで続ける

ゲーム感覚の活動です。学ぶ意欲を高める工夫例として「既習事項を活用しながら理解や表現を広げていく

学習場面」が求められていますが,既習の英語表現を質問や指示にしてのこの活動はとても有意義であると

実感しています。入門期では,

Hi, friends!

を参考にして小学校で習得した表現をふんだんに使って,楽しく

賑やかに

Warm-Up

します。1年生に好評だったものをいくつか紹介します。

Do you like Doraemon? ・When is your anniversary? ・What food do you like?

Star jump twice! ・Rocket jump once! ・Touch your nose with your right hand.

What color is your pen? ・When is your birthday? ・What’s your favorite color?

(5) 自己紹介

小学校でも「自分の名前,好きなもの,持っているもの,できること」などについて英語で表現する活動

を行ってきています。複数の小学校から入学してくる生徒にとって新しい友だちとの出会いは新鮮です。教

室の前に出て英語で自己紹介をします。

「自分のことを言ってみよう」

(p.11)を学習したあとで,ノートにメ

モ書き程度でよいので書く準備をさせます。まだ英文を書く指導をしていない段階なので,カタカナでもか

まいませんが,自己紹介は暗記して笑顔で発表するよう指示します。ビデオに録画しておくと後々成長をふ

(5)

り返ることができます。私は,個人でもグループでも生徒が発表する様子は極力ビデオに収めておきます。

そうしておくと小中交流会で小学校の先生方に観てもらうことも可能です。以下に生徒の発表内容の一例を

紹介します。

Hello, class! My name is Hana. I’m from Sankaku-yama (Shogakko).

I like Moomin very much. I can play the piano. I have a younger sister.

She can play the piano too. Thank you.

(6) 身の回りの英語

「身の回りにあるものの英語」

(pp.8~9)を一通り行ったあとで,ペアかユニットになり,1冊の教科書で

指さしゲームのように競わせます。教師が発音するほかに

CD や ALT,あるいは TT で入っているほかの教

師がスピードアップするなど難易度を上げる方法も,意欲を高めるには有効です。

p.9 の「小学校で使った色

と数」については,希望者を募って生徒に

“Touch red! Number nine!”

などと発音させて競わせること

でより楽しい活動になります。

(7) コミュニケーション活動での配慮

かつて参観した小学校の活動で,子どもたちが自前のクリップボードを使って上手に

Eye contact

をとる姿

がありました。実はワークシートにインタビューの結果などを書き込む際にどうしても下を向いてしまうこ

とに違和感を覚えていたので,本校でもその年から学年分のクリップボードを用意し,活用するようにしま

した。クリップボードにワークシートを挟んでしっかりと相手を見ながらコミュニケーション活動を行うこ

とで,意思を伝達しようとする気持ちがさらに高まることを入門期から意識させています。

(8) 英語の歌

巻末資料では,4曲の英語の歌が

紹介されています

(pp.146~151)。

“Sing”

からスタートしてできるだ

け毎時間楽しく歌うようにしてい

ます。昨年の1年生では3か月に2

曲のペースで歌いました。この4曲

以外に

“Let It Go!” “Story of My

Life” “Happy Xmas ~ War is Over ~”

などを歌いました。ある保護者の

「うちの子は,部屋で英語の歌をかけて気合を入れてから勉強机に向かうんですよ。

」とのことばに嬉しくな

りました。

“Hello, Goodbye”

では「うんちゃ隊」を結成し,マラカスやカスタネットを使って盛り上げなが

ら歌いました(写真参照)

。小学校でも歌ったり授業時間の

BGM

として流したりと子どもたちは英語の歌に

慣れ親しんでいますが,中学校では,歌詞の意味を訳しながらどのような気持ちで歌うのかを考えたり,歌

のもつ歴史や背景,文化も学べる格好の教材として実践しています。

4.さいごに

入門期における授業の工夫次第で,生徒たちの学習意欲を喚起し,コミュニケーション能力が大きく育つきっ

かけになることを確信し,今後も生き生きとした言語活動の展開を目指していきます。

(6)

小学校外国語(英語)活動と中学校英語をつなぐ帯活動

札幌市立あやめ野中学校 教諭 児玉 麻知子

1. 小中連携を踏まえた

CAN-DO リストの活用

本校では,年度初めに生徒用 CAN-DO リストを配付している。この CAN-DO リストの能力記述文は,教科書の進度に合わせた年間学習計画やCAN-DO チェッ ク欄を盛り込んだ紙面で構成し,生徒向けにわかりやすい表現を用いて作成して いる。学習者が,学習の見通しをもって個人目標を設定・記入し,学習に取り組 む。定期的に行われるCAN-DO チェックテストやパフォーマンステスト(校内で 作成・実施)の評価用紙を貼り,学期ごとにできるようになったことを各自がチェ ックする。 この自己チェックによって見えてくる課題から,苦手・不十分な部分を補う学習 の工夫や得意な部分を伸ばす学習の工夫などにつなげていくことがねらいである。卒業時には本校外国語 科の目指す生徒像に近づいていくことだけでなく,自律的に学習していく態度の育成を目指している。 入門期の英語指導にあたってまず大事にしたいのは,小学校外国語活動とのつながりである。外国語活 動で培った「聞く」「話す」の2技能の素地を生かし,

Hi, friends!

で慣れ親しんだ単語や表現を用いながら, 中学校英語に効果的に結びつけていく工夫が必要である。入門期の指導は,文法や語彙などの細かい指導 をしてから活動を組み立てていく方法より,外国語活動のように表現のかたまりの意味を理解させたうえ で,活動をとおして文法を学ばせていくほうが効果的であるし,そうすることで学習者も中学校英語への ギャップを乗り越えることができると考える。アルファベット,単語,簡単な英文を「書く」「読む」こと についても,コミュニケーション活動の中で「書く」「読む」こと自体に目的をもたせ,書いたものを相手 に読んでもらえる喜びを感じられる体験をたくさんさせることにより,人とつながるためのツールとして の英語を実感させたい。1年生修了時に英語を使ってできることの到達目標を見据えて入門期のCAN-DO リストを設定することで,小学校外国語活動とのスムーズな接続をはかり,4技能を総合的に育成してい くための指導法や授業構成を工夫していくことが必要である。 【1年生修了時の到達目標】 外国語理解の能力 外国語表現の能力

Listening 聞くこと Reading 読むこと Speaking 話すこと Writing 書くこと Grade1(1年)の目標 「自分,友達や家族の話題(自分自身や身近な人に関すること)」について簡単な英語で伝え合うことができる英語力 授業・教室で 日常生活で 授業・教室で(音読) 授業・教室で(読解) 日常生活で 授業・教室で(発表) 授業・教室で(会話) 日常生活で 授業・教室で 日常生活で ●授業での指示や活動のやり 方の説明をジェスチャーや例 を加えてくりかえし話してもら えば,概ね理解できる。 ●身近な人物や事物の紹介ス ピーチを簡単な語句で話して もらえば,要点を理解できる。 ■インタビ ューやク イズなどの情報をく りか え して話しても らえば,キーワードや 要点をつかむことが できる。 ●1年生の教科書の 本文を,正しい発音, 抑揚で音読すること ができる。 ●自分や身近な人を 紹介した簡単な英文 を,新出語句の意味 がわかれば,だいた い理解できる。 ■ 公 共 の 施 設 な どにある看板や表 示を見て,その意 味が理解できる。 ●自分の身近な人物 や事物につ いて ,ス ピーチ例を参考にし ながら,5~8文程度 の簡単なスピーチを することができる。 ●ごく身近な話題に ついて相手に質問し たり,質問に対して , 適切に応答すること ができる。 ■ 食 べ 物 や 趣 味 な ど , 好き嫌い に ついて,即興で述 べ る こ と が で き る。 ●自分の身近な人物 や事物についてキー ワードを書き出し,す でに学習した表現を 使って5~8文程度の スピーチ原稿を書く ことができる。 ■休日にしたことな どにつ いて,時間の 流れや内容の筋道を 考えて,「3行日記」を 書くことができる。 [評価]リスニングテスト [評価]G1チェックL [評価]音読トライアル [評価]G1チェックR [評価]パフォーマンステスト・ICTの活用 [評価]スピーチ発表 [評価]コミュニケーション活動 [評価]パフォーマンステスト [評価]レポート作成・原稿作成 [評価]G1チェックW 札幌市立あやめ野中学校 CAN-DO リストより 【入門期(1 年 1 学期)の CAN-DO リスト】 聞くこと 読むこと 話すこと 書くこと □身の回りの簡単な物の名前を聞いてわかる。 □簡単な自己紹介を聞いて,概ね理解できる。 □日常生活の身近な物の名前を基本的な音声の特 徴をとらえて,正しく発音することができる。 □英語で簡単な挨拶ができる。 □自分の名前や好きなこと・できることについて簡 単に伝えることができる。 □アルファベットを活字体で書くことができる。 □自分の名前を正しく書くことができる。

(7)

2. 外国語活動から中学校英語へつなぐ帯活動

入学時は校区内の複数の小学校から進学し,経験してきた外国語活動での活動内容や扱う表現に違いが 見られることから,小学校での学習内容を確認したり,学び直したりする時間が必要である。また,新し い環境に慣れていないことから,自由にクラスメートとコミュニケーションを,と言っても,躊躇する様 子が見られることも少なくない。この2点から,教科書のLet’s Start,Program 1 の学習と並行して,帯 学習に

Hi, friends!

で慣れ親しんだ単語や表現を取り入れ,教師がペアやグループ編成などの学習形態を指 示し,活動自体に生徒の主体性を求める指導をすることにより,中1ギャップを解消させたい。とはいえ, この時期だからこそ初めて出会ったクラスメートと,ぜひ英語の学習を通して生徒同士の関係づくりをは からせたいものである。

実践案例①:「数」を学ぶ帯活動

●単元:Let’s Start ③「身の回りにあるものの単語」(平成28年度版pp.10~11) ・下記の実践例は,このページの「やってみよう」が,よりインタラクティブなものになるようにするための準備的な活動。 ●外国語活動とのつながり

Hi, friends! 1

(Lesson 3)では,1~20 の数の言い方や尋ね方に慣れ親しんでいることから,こ

のページで挙げられている1~12 の数字は,単なる教師に続くリピートで終わらせず,学ぶルー ルや扱う数字に変化をもたせて,帯活動として複数回行うと楽しく学ぶことができる。 ●用意するもの 表と裏に同じ数字(その授業で学ばせたい数と英語)が 書かれた背景色の異なるカード。 ●活動の方法

実践案例②:

「自己紹介」で2技能から4技能へ広げる帯活動

●単元:Let’s Start ④「英語を聞いてみよう・使ってみよう」(pp.12~13) Program 1 ③「アルファベットを書こう」(pp.18~19) ・Program 1 ③は,初めて文字を書くという学習に入るページにあたる。 ・大文字,小文字のアルファベットの書き方を学習したら,自分の名前を書く活動へと発展させる。 ・自分の名前を書けるようになるまで,機械的に書く練習をさせるのではなく,この実践例ではコミュニケーション活動 の下準備として,毎回自分の名刺を数枚ずつ書くことから「クラスメートと名前を伝え合うために書く」という目的を もって主体的に楽しく取り組むなかでの練習となる。相手と名刺交換することから,相手に読んでもらうために丁寧に 書くという意識をもたせるとともに,あくまでも活動の下準備であることから,時間をかけずに手早く書くよう促して いきたい。 【活動例1:協力プレイ】 【活動例2:対抗プレイ】 ①席の近い者同士でペアを作る。 ②カードを受け取り,机上に同じ色の面を表にして,すべての カードをランダムに広げる。 ③タイマーをセットする。(1~2分程度,生徒の状況に合わ せて) ④準備ができたら,全員その場に立つ。 ⑤カードに書かれた数字を声に出して読み,2 人で協力してす べて裏返し終えたら座る。 ・立った状態で活動し,制限時間内に活動を終えたペアが座る ことで全体の動きが一目でわかる。 ・助け合いができる協力プレイでの時間制限は,よい緊張感を 生み,楽しく活動できる。 ①2組のペアからなる4人グループを作り,机をグループ隊形 に向かい合わせる。 ②受け取ったカードの半数を表に,残り半数を裏にして机上に ランダムに広げる。 ③ペアにジャンケンさせて,勝ったほうがカードの表か裏のど ちらか好きな色を選び,互いのチームカラーを決める。 ④タイマーをセットする。(1~2分程度,生徒の状況に合わ せて) ⑤チームカラーではないほうの色カードに書かれた数字を,声 を出して読みながら裏返す。 ⑥制限時間終了まで,4人同時に④を続け,終了の合図が鳴っ た時点で自分のチームの色カードの枚数が多いペアが勝ち。 ★指導上のワンポイント★ ・入門期に互いを競わせる活動をする場合,1対1の個 人戦では,負けたときに,苦手意識や英語嫌いを生むき っかけになることもある。この時期に,実力の差が明確 になってしまうような性質の単純なゲーム的な活動を 行う場合,1対1ではなく,ペア同士,チーム同士で競 う形態にすることによって,楽しく活動できる。 【裏】 【表】

(8)

●外国語活動とのつながり

・Let’s Start ④の学習は,

Hi, friends!

1 と 2 の下記の単元とつながりがある。そのことから,

モデルになる短いスキットを見せて,互いに自己紹介し合う活動に取り組ませることで,外 国語活動で慣れ親しんだ表現を思い出す機会としたい。

Hi, friends!

で扱われている表現≫

1 Lesson 1 英語で挨拶し,自分の名前の言い方に慣れ親しむ Hello. What’s your name? My name is …. Thank you. 1 Lesson 2 感情や様子を表したり,たずねたりする表現に慣れ親しむ I’m fine / happy. How are you?

1 Lesson 4 Lesson 5 自分の好きなものや嫌いなものを表し たり,たずねたりする表現に慣れ親し む I like apples. I don’t like bananas.

Do you like baseball? Yes, I do. / No, I don’t.

2 Lesson 3 「できる」れ親しむ 「できない」という表現に慣 I can / can’t swim. Can you cook? Yes, I can. / No, I can’t.

●用意するもの:名刺(A~Cの3種類)

A(今日の調子をたずね合う) B(好きなものを伝え合う) C(できることを伝え合う)

My name is My name is My name is

11

●活動の方法(A~Cの3種類) 名刺に書かれた絵をもとに伝え合い,もらった名刺に相手の情報を書く。

基本スキット

A

: Hello. My name is 自分の名前 . Nice to meet you.

(名刺を渡す)

B

:

(名刺の名前を読みながら)

Hello, 自分の名前 . Nice to meet you too.

挨拶・自己紹介に続いてA~Cの活動へ…(下記のスキットは,生徒の実態に応じて変える)

A(今日の調子をたずね合う)

A

: How are you?

B

: I’m good. (※hungry / sleepy など) How are you?

B(好きなものを伝え合う)

A

: I like cheese.

B

: Oh, you like cheese. I like chicken.

C(できることを伝え合う)

A

: I can play baseball.

B

: Oh, you can play baseball. I can play basketball.

もらった名刺の「相手の様子」を表す 絵を○で囲む。 もらった名刺の「相手の好きな物」を 表す絵を○で囲む。 もらった名刺に「相手ができること」 を表す絵を○で囲む。

実践案例③:「文字と音との関係」を学ぶ帯活動

●単元:Program 1 ②「アルファベットが表す音を聞いてみよう」 (pp.16~17) ●用意するもの:アルファベットかるた(右図参照) ※裏面は,教科書上記ページのカード周りにある挿絵を使用。 ●活動の方法:難易度を変えて,帯活動として個人またはグループ単位で行う。 A 教師がアルファベット名またはその音素を読む。生徒は「表(文字)」を見て取り,発音する。 B 教師が絵の単語を“map, music, melon, …”と言い,生徒は「裏(絵)」を見て取り,発音する。 C 教師が“m, m, monkey”と言い,生徒は「表」を見てかるたを取って裏返し,その単語を指さして発音する。 D 教師が音素のみを言い,生徒は「表」を見てかるたを取って裏返し,

“map, music, melon, monkey” 書かれているすべての単語を言う。

【裏】

右下の数字は,カードの絵が表す単語数を示 しています。

map music melon monkey 【表】 難 易 慣 れ 親 し ん だ 表 現 の 活 用

(9)

Hi, friends! 1 と SUNSHINE の表現対応表

Hi,friends! 1

SUNSHINE

単元名

上:表現例 下:語彙例

Lesson 1. Hello! Hello. My name is ~. What’s your name? Thank you. Goodbye.

1 年 Let’s Start ① 新しい友だちをつくろう 1 年 PROGRAM 2 ①

Hi, I am Yuki. Oh, you are Yuki. I’m Mike. Lesson 2.

I ‘m happy.

How are you? I’m happy.

2 年 巻末資料⑬ 感情や状態を表す形容詞 angry, bored, excited, happy, sad, scared, tired, surprised, worried, nervous, hungry, sleepy 様子・感情を表す語

(happy, fine, sleepy, hungry, tired, sad)

Lesson 3. How many?

How many pencils? Five pencils. 1 年 Word Web ① 数の言い方 0~20, 21, 30~90, 99, 100, 101, 122, 200, 999, 1000, 10,000 1 年 PROGRAM 4 ② I have a pencil. I have two pencils. 1 年 PROGRAM 4 ③ How many CDs do you have? I have five CDs.

身の回りのもの

(cat, dog, ball, pencil, apple)

Lesson 4. I like apples. I like ~. I don’t like ~. Do you like ~? Yes, I do./ No, I don’t.

1 年 Let’s Start ④ 英語を聞いてみよう・使ってみよう 1 年 PROGRAM 3 ①

I like music.

I like music too. I play the guitar. 1 年 PROGRAM 3 ②

Do you eat sushi? Yes, I do. /

No, I don’t. I don’t like sushi.

1 年 My Project ① 自分のことを伝えよう 果物(strawberry, cherry, peach, grape,

kiwi fruit, lemon, banana, pineapple, orange, melon)

食べ物・飲み物(ice cream, milk, juice) スポーツ(baseball, soccer, swimming, basketball)

生き物(bird, rabbit, dog, cat, spider) Lesson 5.

What do you like?

What do you like?

What animal[color / fruit / sport] do you like?

I like rabbits[red / bananas / soccer].

1 年 PROGRAM 4 ①

What do you study on Monday afternoon? I study English and Japanese.

(10)

Hi,friends! 1

SUNSHINE

単元名

上:表現例 下:語彙例

色 (red, blue, yellow, pink, green, brown, orange, purple, black, white) 形(heart, star, circle, triangle) T-shirt

Lesson 6. What do you want?

What do you want? The ‘‘A’’card, please.

1 年 PROGRAM 1 ①~③ 1 年 Word Web ① 数の言い方 アルファベットの A~Z, one~thirty,

what, do, you, want, please Lesson 7. What’s this? What’s this? It’s a piano. 1 年 PROGRAM 5 ① What’s this? It’s biryani. 1 年 Let’s Start ③ 身の回りにあるものの英語 1 年 巻末資料⑪ 教科・文房具

身の回りの物(triangle, fish, recorder, shoe, notebook, eraser, grove, beaker, bird, textbook, eggplant, brush, mat, bat, cap, map, ruler, globe, tomato, frying pan, cut, microscope, piano, flower)

Lesson 8. I study Japanese.

I study ~ on ….

What do you study on ~?

1 年 Word Web ② 曜日と天気の言い方 1 年 PROGRAM 4 ①

What do you study on Monday afternoon? I study English and Japanese.

1 年 巻末資料⑪ 教科・文房具 教 科 な ど(Japanese, English, math,

social studies, science, music, P.E., arts and crafts, home economics, calligraphy) 曜日(Sunday…Saturday) Lesson 9. What would you like?

What would you like? I’d like a hamburger.

2 年 POWER-UP ④ Speaking Would you like anything else? 食 べ 物 ・ 料 理(hamburger, omelet,

hamburger steak, salad, cake, spaghetti, hot dog, pizza, ice cream, yogurt, pudding, orange juice, parfait,

sushi, sausage, fried chicken, green tea, natto, miso soup, rice, bread, French fries)

(11)

Hi, friends! 2 と SUNSHINE の表現対応表

Hi,friends!

2

SUNSHINE

単元名

上:表現例 下:語彙例

Lesson 1. Do you have "a"? Do you have ~? Yes, I do./ No, I don’t.

1 年 PROGRAM1①~③ 1 年 Word Web ① 数の言い方 1 年 PROGRAM 3 ② Basic Dialog Do you eat sushi?

Yes. I do. /

No, I don’t. I don’t like sushi. アルファベット小文字(a~z),数字

(thirty-one, …, forty, fifty, sixty, seventy, eighty, ninety, hundred)

Lesson 2. When is

your birthday?

When is your birthday?

My birthday is March eighteenth.

1 年 Word Web ③ 季節・月の名前と順番・日付の言 い方

1 年 PROGRAM 7 ③

When do you usually clean your room? On Saturday mornings.

月(January, February, March, April, May, June, July, August, September, October, November, December)

序数(first, second, …, thirty-first:自分の 誕生日) Lesson 3. I can swim. I can/can’t ~ Can you ~?

Yes, I can. / No, I can’t.

1 年 Let’s Start ④ 英語を聞いてみよう・使ってみ よう

1 年 PROGRAM 8 ① Tom speaks Japanese well. Yes. He can read kanji too. 1 年 PROGRAM 8 ② Can you ski?

Yes, I can. / No, I can’t. can, can’t[cannot], play, swim, cook, ride,

unicycle, table tennis, badminton, basketball, soccer, baseball, recorder, piano, a, the

Lesson 4. Turn right.

Where is the station? Go straight.

Turn right[left].

1 年 PROGRAM 5 ② Where is my key? It’s on the table.

2 年 POWER-UP ⑥ Speaking

Could you tell me the way to the station? Go straight and turn left at the third corner.など 2 年 巻末資料⑮ 町を案内しよう

3 年 POWER-UP ② Speaking turn, right, left, go, straight, stop, to,

where, park, school, flower shop, hospital, bookstore, restaurant, supermarket, fire station, police, convenience, department, post, office, station

Lesson 5. Let’s go to

Italy.

I want to go to France. Where do you want to go? Let’s go.

2 年 PROGRAM 6 ① Basic Dialog I want to be a music teacher.

(12)

Hi,friends! 2

SUNSHINE

単元名

上:表現例 下:語彙例

I, you, do, to, go, where, play, see, eat, Italy, Japan, China, Korea, Brazil, Egypt, Australia, France, India, America, Spain Lesson 6. What time do you get up? I get up at seven.

What time do you go to bed?

1 年 POWER-UP ④ Speaking What time is it?

It’s twelve o’clock.

What time do you usually eat lunch? At twelve thirty.

1 年 巻末資料⑫ 部活動

3 年 POWER-UP ① Listening & Speaking What time is it in Hawaii now?

I, you, do, get, up, eat, lunch, breakfast, dinner, take, a, bath, go, to, bed, home, watch, clean, TV, play, piano, study, what, time

Lesson 7. We are

good friends.

We are good friends. We are strong and brave.

1 年 PROGRAM 4 ①

But we go to the park on a recycling day. peach, boy, monkey, dog, bird, friend(s),

strong, brave, good, fine, happy, hello, let’s (let, us), go, we, are, I, am, how, you, please, here, see, OK.

Lesson 8. What do you want to be?

I want to be a singer. What do you want to be?

2 年 PROGRAM 6 ① Basic Dialog What are your plans for the future? I want to be a music teacher. Do you want to sing with students? Yes. Especially with children.

2 年 My Project ⑤ こんな人になりたい 2 年 巻末資料⑪ いろいろな職業 3 年 巻末資料⑩ いろいろな職業 I, you, what, be, do, want, to, a[an],

teacher, doctor, pastry chef, farmer, florist, singer, firefighter, soccer, player, bus, driver, cabin, attendant, vet, zookeeper, comedian, baker, dentist, artist

28教 指導資料 小学校外国語活動を中学校英語に活かす

-小・中をつなぐ橋をかける-

平成27 年 4 月 20 日発行 〈非売品〉 編著者

開隆堂編集部

発行者

開隆堂出版株式会社

〒113-8608 東京都文京区向丘 1-13-1 電話 03 (5684) 6115 (編集), 6121(営業)

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