平成27年度病害虫発生予報第11号(2月予報)
白さび病 (チンゲンサイ)
学名 :Albugo macrospora 葉裏に乳白色のやや盛り上がった不整形の病斑が形成され、葉表は病斑部が淡緑色か ら淡黄色になる。葉裏の病斑は後にその部分が破れて分生子(胞子のう)が露出する。分生 子は飛散し空気伝染によりまん延する。残さに卵胞子の状態で生存し、翌年の一次伝染源 となる。暖地では11月上旬から3月下旬にかけて発生し、降雨が連続すると多発する。チンゲ ンサイの他コマツナ、カラシナ、ダイコン、ハクサイ等のアブラナ科植物に寄生する。 防除対策として、密播、密植を避ける、排水を良好にする、畝上にマルチを張る、被害残 さは早期に取り除く等がある。 平成28年1月29日 沖 縄 県 病 害 虫 防 除 技 術 セ ン タ ー今月のトピックス
生態と被害
http://www.pref.okinawa.jp/site/norin/byogaichubojo/index.html <お知らせ> <今月のコラム> http://www.pref.okinawa.jp/site/norin/byogaichubojo/documents/ineyo-phero.html ・ニンガチ・カジマーイ(二月風廻り) ・早期ロータリーによるケブカアカチャコガネの防除について イネヨトウの性フェロモントラップにおける誘殺数の推移について以下URLに掲載しています。分生子(胞子のう)
葉裏の症状
葉表の症状
病斑の拡大
50 μmⅠ 2月の気象予報 向こう1か月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%) 気 温 降 水 量 日照時間 40 40 20 高い(多い) 40 40 30 平 年 並 20 20 50 低い(少ない) (平成28年1月28日付沖縄気象台発表・沖縄地方1か月予報) 地点別の平年値 平均気温(℃) 最高気温(℃) 最低気温(℃) 降水量(mm) 日照時間(h) 17.1 19.8 14.8 119.7 87.1 沖縄群島(那覇) 18.3 20.9 16.2 141.3 82.6 宮古群島(宮古島) 19.1 21.6 16.9 139.4 82.1 八重山群島(石垣島) (沖縄気象台発表・統計期間1981~2010・資料年数30年) Ⅱ 2月の発生予報概要 発 生 量 作 物 病 害 虫 名 沖縄群島 宮古群島 八重山群島 さとうきび カンシャシンクイハマキ - 並 やや多 イネヨトウ - 並 やや多 温州みかん ハダニ類 多 - - キャベツ コナガ 並 - - かぼちゃ タバココナジラミ 並 - - とうがん(施設) ミナミキイロアザミウマ - 多 - きゅうり(施設) うどんこ病 やや多 - - にがうり(施設) うどんこ病 - 並 - 斑点病 多 やや多 - ミナミキイロアザミウマ 多 - - トマト うどんこ病 やや多 - - さ や い ん げ ん タバココナジラミ 多 - - (平張) ミナミキイロアザミウマ 多 - - ハモグリバエ類 並 - -
※本文中では○(白丸)にて表記 Ⅲ その他注意すべき病害虫等 対 象 地 域 作 物 病 害 虫 名 沖縄群島 宮古群島 八重山群島 さとうきび バッタ・イナゴ類 ○ タンカン ハダニ類 ○ マンゴー チャノキイロアザミウマ ○ ○ ○ かぼちゃ モザイク病 ○ きゅうり(施設) ウイルス病 ○ にがうり(施設) うどんこ病 ○ ○ ミナミキイロアザミウマ ○ ピーマン うどんこ病 ○ 「発生程度」は平年との比較を示しています。そのため、毎年その月で高い数値が続いた場合には、そ ※ の月の「発生程度」は密度が高くても「並」として発表されます。前月との多少の比較はグラフを参考にし て下さい。 ◇ 一般的な病害虫防除対策について ◇ a 多発すると防除が困難になるので、早期発見・早期防除に努める。 b 薬剤抵抗性害虫や薬剤耐性菌が発現しないようローテーション散布に努める。 c 薬剤散布の際は、近隣作物へのドリフト(飛散)に注意する。 d 防除効果を高めるため、むらのないよう丁寧に散布する。 e 過繁茂を避け、透光通風を良くする。 f 多湿にならないよう、ほ場の排水をよくする。 g 病原菌は雨水や風で伝搬されるので、ビニールの破れ等を補修する。 h 発生源となる施設内外の雑草を除去する。
◆予報の見方◆ 1.予報の構成 向こう1か月の間に多発生が懸念され警戒すべき病害虫や、例年その 1) 「注意すべき病害虫 :」 月に発生が問題となる病害虫 「注意すべき病害虫」ほどではないが、例年より発生が多い 2) 「その他注意すべき病害虫等 :」 等注意を要する病害虫。本文中では、「○(白丸)」で表記されます。 向こう1か月の間に予想される発生量を示します。 3) 発生程度: 発生量に関係なく、季節的に防除を要する病害虫。 4)「コラム :」 予報を推定した根拠を記載します。ほ場巡回調査やフェロモントラップ等への 5) 予報の根拠: 誘殺状況等に基づく現在の発生状況、予想される気象条件が対象病害虫に及ぼす影響等に ついて記載しています。 予報根拠となる病害虫の発生推移等について示します。今年値を実線●(黒丸) 6) グラフ: (縦線)は平年並の範囲を表します。 で、平年値を・・・(破線)で示します。平年値からの工 防除を行う際に、注意すべき事項等について簡潔に記載し 7) <防除上注意すべき事項>: ています。 2.用語の基準とその使用法 1) 「発生量」の見方 過去5年~10年間の発生量の平均値 平年値: 過去3年~4年間の発生量の平均値 例年値: 原則として平年値からの差を「少、やや少、平年並、やや多、多」の5段階評価で予測 発生量: します。平年値との比較なので、平年値が小さければ、「多」になっても見かけの密度は高 くないことがあります。毎年多発生している場合は「平年並」や「やや少」でも見かけ上は 多いと感じることがあります。 内容 発生量 平年値を中心として40%の度数の入る幅 平年並 平年並の外側20%の度数の入る幅 やや多・やや少 上記3者の外側10%の度数の入る幅 多・少
平成27年度沖縄群島病害虫発生予報第11号(2月予報)
Ⅰ 2月の気象予報 向こう1か月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%) 平均気温 降 水 量 日照時間 40 40 20 高い(多い) 40 40 30 平 年 並 20 20 50 低い(少ない) (平成28年1月28日付沖縄気象台発表・沖縄地方1か月予報) 平年値 平均気温(℃) 最高気温(℃) 最低気温(℃) 降水量(mm) 日照時間(h) 17.1 19.8 14.8 119.7 87.1 沖縄群島(那覇) (沖縄気象台発表・統計期間1981~2010・資料年数30年) Ⅱ 2月の発生予報および防除上の注意事項 1 温州みかん (1) ハダニ類 発生程度 : 多 予報の根拠 1月中下旬の調査の結果、寄生葉率は7.5%(前年0%、平年2.1%)と平年より高かった。 <防除上注意すべき事項> a 冬~春の低密度時期における薬剤防除に努める。 b 薬剤抵抗性を持つ個体が多いので、薬剤の選択に注意する。 2 タンカン ○ ハダニ類の防除対策 a 1月中下旬の調査の結果、寄生葉率は3.5%(前年0%、平年1.7%)と平年よりやや高かっ たが、発生は一部ほ場に限られた。 b 収穫後に薬剤による防除に努める。 c 薬剤抵抗性を持つ個体が多いので、薬剤の選択に注意する。 0 5 10 15 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 寄 生 葉 率 ( % ) 月 ハダニ類の発生推移 今 年 平 年 並の範囲3 マンゴー ○ チャノキイロアザミウマの防除対策 a 1月の黄色粘着トラップ当たり日当たり誘殺虫数は0.1頭未満であった。 b 不用な新葉は本種の発生を助長するので、早い時期に除去する。 c 新梢をよく観察し、初期防除に努める。 d 発生源となる施設内外の雑草を除去する。 e 薬剤抵抗性を発達させやすいので、同系統薬剤の連用を避ける。 f 平成27年度病害虫発生予報第5号(平成27年7月27日付)コラム参照。 4 キャベツ (1) コナガ 発生程度 : 並 予報の根拠 1月中旬の調査の結果、株当たり幼虫・蛹数は0.2頭(前年0.2頭、平年0.3頭)と平年並であっ た。 <防除上注意すべき事項> a ほ場周辺のアブラナ科雑草の除去および収穫後の残さ処理を徹底し、ほ場管理に努める。 b 多発すると防除が困難になるので、低密度時に薬剤防除を行う。 5 かぼちゃ (1) タバココナジラミ 発生程度 : 並 予報の根拠 1月中旬の調査の結果、葉当たり成虫数は0.4頭(前年0.1頭、平年0.3頭)と平年並であった。 <防除上注意すべき事項> a 多発すると白化症を引き起こし、生育不良となる場合がある。また、防除が困難になるの で、葉裏を観察し早期防除に努める。 b 発生源となる周辺雑草の除去に努める。 c 薬剤抵抗性を発達させやすいので、同系統薬剤の連用を避ける。 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 12 1 2 3 寄 生 虫 数 ( 頭 / 葉 ) 月 タバココナジラミの発生推移 今 年 平 年 I 並の範囲 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 11 12 1 2 3 寄 生 虫 数 ( 頭 / 株 ) 月 コナガの発生推移 今 年 平 年 並の範囲 並の範囲
6 きゅうり(施設) (1) うどんこ病 発生程度 : やや多 予報の根拠 1月中旬の調査の結果、発病葉率は18.6%(前年8.2%、平年13.0%)と平年よりやや高く、発病 度は4.7であった。 <防除上注意すべき事項> 老葉や病葉は発生源となるので、施設内に放置せず、ビニール袋等に入れるなどして 持ち出し処分し、透光通風を良くする。 ○ ウイルス病の防除対策 a 1月中旬の調査の結果、ウイルス病の発生株率は20.1%で、主に黄化えそ病(MYSV)と灰 白色斑紋病(WSMoV)であった。 b 両ウイルス病の媒介虫であるミナミキイロアザミウマの葉当たり成虫数は0.15頭(前年0.20頭、平 年0.06頭)と平年よりやや多かった。 c 施設の開口部は0.6mm以下の目合いのネットを用い、出入口は二重カーテンにする。 d ほ場内外の雑草を除去する。 e 発病株は抜き取り処分する。 f 平成27年度病害虫発生予察注意報第4号(平成28年1月29日付)参照。 0 5 10 15 20 25 11 12 1 2 3 発 病 葉 率 ( % ) 月 うどんこ病の発生推移 今 年 平 年 並の範囲 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 11 12 1 2 3 成 虫 数 ( 頭 / 葉 ) 月 ミナミキイロアザミウマの発生推移 今 年 平 年 並の範囲
7 にがうり(施設) (1) 斑点病 発生程度 : 多 予報の根拠 1月下旬の調査結果、発病葉率は38.2%(前年5.6%、平年8.5%)と平年より高かった。 <防除上注意すべき事項> a 老葉や病葉は発生源になるので除去し、ほ場外に持ち出し処分する。 b 過繁茂を避け、透光通風を良くする。 c 多湿にならないよう、施設内の換気に注意する。 d 中~下位葉をよく観察し、初期発見・初期防除に努める。 e 平成27年度病害虫発生予察注意報第3号(平成28年1月29日付)参照。 (2) ミナミキイロアザミウマ 発生程度 : 多 予報の根拠 1月下旬の調査の結果、葉当たり成虫数は0.3頭(前年0頭、平年0.1頭)と平年より多かっ た。 <防除上注意すべき事項> a 施設周辺の雑草は本種の発生源となるので、除去する。 b 施設の出入口、天窓、側窓にはネット資材等を張り成虫の侵入を防ぐ。 c 摘心や摘葉後の残さは、本種の発生源となるので、ビニール袋に入れるなどして密封し、 施設外に持ち出し処分する。 d 平成27年度病害虫発生予察注意報第4号(平成28年1月29日付)参照。 ○ うどんこ病の防除対策 a 1月下旬の調査結果、発病葉率は6.2%(前年7.2%、平年3.8%)と平年より高かったが、発生は 一部ほ場に限られた。 b 発生源となる不要な老葉・下葉を除去し、透光通風をよくする。 c 除去した葉はほ場内に放置せず、ビニール袋等に入れるなどして持ち出し処分する。 d 薬剤防除は予防散布に重点をおく。 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 10 11 12 1 2 発 病 葉 率 ( % ) 月 斑点病の発生推移 今 年 平 年 の囲 並の範囲 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 10 11 12 1 2 成 虫 数 ( 頭 / 葉 ) 月 アザミウマ類の発生推移 今 年 平 年 の囲 並の範囲
8 ピーマン ○ うどんこ病の防除対策 a 1月中旬の調査の結果、発病葉率は7.4%(前年0%、平年0.4%)と平年より高かっ たが、一部ほ場で多発生が見られた。 b 通風が悪いときに多発生しやすいので、老葉や病葉を除去し、透光通風を良くする。 c 今後発生が増加すると考えられるので初期防除を徹底する。 d 多発すると防除が困難となるので、葉をよく観察し早期発見・早期防除に努める。 e 薬剤抵抗性を発達させやすいので、同系統薬剤の連用を避ける。 9 トマト (1)うどんこ病 発生程度 : やや多 予報の根拠 1月中旬の調査の結果、発病葉率は1.4%(前年1.3%、平年0.9%)と平年よりやや高かっ た。 <防除上注意すべき事項> a 通風が悪いときに多発生しやすいので、老葉や病葉を除去し、透光通風を良くする。 b 今後、発生が増加すると考えられるので防除を徹底する。 c 多発すると防除が困難となるので、葉をよく観察し早期防除に努める。 10 さやいんげん(平張) (1) タバココナジラミ 発生程度 : 多 予報の根拠 1月中旬の調査の結果、葉当たり成虫数は0.4頭(前年0.1頭未満、平年0.1頭未満)と平年より多かっ た。 0 0.1 0.2 0.3 0.4 11 12 1 2 3 4 虫 数 ( 頭 / 葉 ) 月 タバココナジラミの発生推移 今 年 平 年 並の範囲 0 1 2 3 4 5 6 7 8 10 11 12 1 2 3 4 5 発 病 葉 率 ( %) 月 うどんこ病の発生推移 今 年 平 年 並の範囲
<防除上注意すべき事項> a ほ場周辺の雑草は発生源になるので除去する。 b 本種はさやの白化を引き起こすので、出入り口の防虫ネットを二重にするなどして、施設内 への侵入を防止する。 c 薬剤抵抗性を発達させやすいので、同系統薬剤の連用を避ける。また、薬剤抵抗性の発 達しにくい気門封鎖剤や微生物農薬を使用する。 (2) ミナミキイロアザミウマ 発生程度 : 多 予報の根拠 1月中旬の調査の結果、葉当たり成虫数は0.6頭(前年0.1頭未満、平年0.1頭未満)と平年より 多かった。 <防除上注意すべき事項> a 施設の出入口には二重カーテンなどを設置し、本種の侵入を防ぐ。 b 施設周辺の雑草は本種の発生源となるので、除去する。 c 多発すると防除が困難になるので、発生初期の防除を徹底する。 d 薬剤抵抗性を発達させやすいので、同系統薬剤の連用を避ける。 e 平成27年度病害虫発生予察注意報第4号(平成28年1月29日付)参照。 (3) ハモグリバエ類 発生程度 : 並 予報の根拠 1月中旬の調査の結果、寄生葉率は3.2%(前年2.0%、平年6.3%)と平年並であった。 <防除上注意すべき事項> a 摘葉等による残さは成虫の発生源となるので、ビニール袋に入れるなどして、ほ場外に持 ち出し処分する。 b 本種は薬剤抵抗性が発達し、また野外に多数の在来天敵が存在することから、天敵に影響 の少ない選択性殺虫剤を使用する。 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 10 11 12 1 2 3 4 成 虫 数 ( 頭 / 葉 ) 月 ミナミキイロアザミウマの発生推移 今 年 平 年 並の範囲 0 5 10 15 20 25 30 11 12 1 2 3 4 寄 生 葉 率 (% ) 月 ハモグリバエ類の発生推移 今 年 平 均 並の範囲
平成27年度宮古群島病害虫発生予報第11号(2月予報)
Ⅰ 2月の気象予報 向こう1か月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%) 気 温 降 水 量 日照時間 高い(多い) 40 40 20 平 年 並 40 40 30 低い(少ない) 20 20 50 (平成28年1月28日付沖縄気象台発表・沖縄地方1か月予報) 平年値 平均気温(℃) 最高気温(℃) 最低気温(℃) 降水量(mm) 日照時間(h) 18.3 20.9 16.2 141.3 82.6 宮古群島(宮古島) (沖縄気象台発表・統計期間1981~2010・資料年数30年) Ⅱ 2月の発生予報および防除上の注意事項 1 さとうきび (1) カンシャシンクイハマキ 発生程度 : 並 予報の根拠 a 1月中旬の調査の結果、新植夏植ほ場における芯枯茎率は7.3%(前年6.0%、平年7.2%)と平年 並であった。 b 1月のカンシャシンクイハマキ合成性フェロモントラップによるトラップ当たり日当たり誘殺虫数 は12.1頭(前年3.5頭、平年10.1頭)と平年並であった。 c 芯枯茎切開調査の結果、確認されたメイチュウ類幼虫のうち21.7%がカンシャシンクイハマキで あった。 <防除上注意すべき事項> a ふ化した幼虫は、葉裏や葉梢部から下部に移動した後、地上部の芽や根帯から食入し、 生長点を加害して芯枯れを起こさせ茎を枯死させる。 b 加害による芯枯れを防止し有効茎を確保するため、生育初期の防除を徹底する。 c ほ場内外のイネ科雑草は発生源となるため除去する。 d 乳剤の場合は、葉鞘内に薬液がきちんと浸透するように丁寧に散布する。粉剤の場合は、茎と葉 元の間に散布し降雨や散水等による溶解させ、葉鞘内部へ浸透させることで防除効果が高まる。 e 培土時に土壌害虫の防除を兼ねた薬剤(粒剤)を選択し施用する。 f 平成27年度病害虫発生予報注意報第1号(平成27年4月30日付)参照。 0 10 20 30 40 50 60 70 80 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 月 カンシャシンクイハマキの誘殺虫数の推移 今 年 平 年 並の範囲 誘 殺 虫 数 ( 頭 / ト ラ ッ プ / 日 ) 0 3 6 9 12 15 9 10 11 12 1 2 芯 枯 茎 率 ( % ) 月 新植夏植ほ場における芯枯茎率の推移 今 年 平 年 並の範囲(2) イネヨトウ 発生程度 : 並 予報の根拠 a 1月中旬の調査の結果、新植夏植ほ場における芯枯茎率は7.3%(前年6.0%、平年7.2%)と平年 並であった。 b 1月のイネヨトウ合成性フェロモントラップによるトラップ当たり日当たり誘殺虫数は0.3頭 (前年3.6頭、例年2.8頭)と例年より少なかった。 c 切開調査の結果、確認されたメイチュウ類幼虫のうち78.3%がイネヨトウであった。 <防除上注意すべき事項> a 卵は塊で産み付けられ、ふ化した幼虫は葉梢部から下部に移動した後、地上部の芽や根 帯から食入し、生長点を加害して芯枯れを起こさせ茎を枯死させる。 b 加害による芯枯れを防止し有効茎を確保するため、生育初期の防除を徹底する。 c ほ場内外のイネ科雑草は発生源となるため除去する。 d 乳剤の場合は、葉鞘内に薬液がきちんと浸透するように丁寧に散布する。粉剤の場合は、茎と葉 元の間に散布し降雨や散水等による溶解させ、葉鞘内部へ浸透させることで防除効果が高まる。 e 培土時に土壌害虫の防除を兼ねた薬剤(粒剤)を選択し施用する。 f 平成27年度病害虫発生予報注意報第1号(平成27年4月30日付)参照。 g 平成27年度病害虫発生予報第6号(平成27年8月27日付)コラム参照。 ○ バッタ・イナゴ類の防除対策 a 1月下旬の調査の結果、一部地域でタイワンツチイナゴによる食害が観察された。 b 発生源となるほ場及び周辺の除草を徹底する。 c 平成27年度病害虫発生予察技術情報第1号(平成27年6月1日付)参照。 2 マンゴー ○ チャノキイロアザミウマの防除対策 a 1月中旬の調査の結果、一部施設で多発した。 b 黄色粘着トラップ当たり日当たり誘殺虫数は0.1頭(前年0.1頭未満、例年0.1頭未満)と例年よ り多かった。 c 不用な新葉は本種の発生を助長するので、早い時期に除去する。 d 新梢をよく観察し、初期防除に努める。 e 発生源となる施設内外の雑草を除去する。 f 薬剤抵抗性を発達させやすいので、同系統薬剤の連用を避ける。 g 平成27年度病害虫発生予報第5号(平成27年7月27日付)コラム参照。 3 カボチャ ○ モザイク病の防除対策 a 1月中下旬の調査の結果、一部ほ場で多発生した。 b ほ場周辺に防風対策を兼ねた防虫ネット等の資材を利用してアブラムシ有翅虫の飛来侵入を防ぐ。 c ほ場周辺の雑草はアブラムシ類の発生源になるので除去する。 d 発病株は発生源となるので、みつけ次第抜き取りビニール袋に入れるなどして密閉処理し、ほ場 外へ持ち出し処分する。 e 本病は汁液伝染するので、ハサミや手の消毒、洗浄を行う。 f 収穫後の残さは発生源となるので速やかに片づける。 g 平成27年度病害虫発生予察技術情報第3号(平成27年11月30日付)参照。 0 3 6 9 12 15 9 10 11 12 1 2 芯 枯 茎 率 ( % ) 月 新植夏植ほ場における芯枯茎率の推移 今 年 平 年 並の範囲
4 とうがん(施設) (1) ミナミキイロアザミウマ 発生程度 : 多 予報の根拠 1月中旬の調査の結果、つる先当たり成虫数は0.6頭(前年0.2頭、平年0.2頭)、葉当たり 成虫数は0.2頭(前年0.1頭未満、平年0.1頭)と平年より多かった。 <防除上注意すべき事項> a 発生源となるほ場内外の雑草を除去する。 b 除去した寄主植物はビニール袋などに密閉し、施設外に持ち出し処分する。 c 薬剤抵抗性を発達させやすいので、同系統薬剤の連用を避ける。 d 平成27年度病害虫発生予察注意法第4号(平成28年1月29日付)参照。 5 にがうり(施設) (1) うどんこ病 発生程度 : 並 予報の根拠 1月中旬の調査の結果、発病葉率は3.4%(前年0.8%、平年2.9%)と平年並であった。 <防除上注意すべき事項> a 発生源となる不要な老葉・下葉を除去し、透光通風をよくする。 b 除去した葉はほ場内に放置せず、ビニール袋等に入れるなどして持ち出し処分する。 c 薬剤防除は予防散布に重点をおく。 0 1 2 3 4 5 6 11 12 1 2 3 4 5 成 虫 数 ( 頭 / つ る 先 ) 月 ミナミキイロアザミウマの発生推移 今 年 平 年 並の範囲 0 1 2 3 4 11 12 1 2 3 4 5 成 虫 数 ( 頭 / 葉 ) 月 ミナミキイロアザミウマの発生推移 今 年 平 年 並の範囲 0 5 10 15 20 25 30 11 12 1 2 3 4 5 発 病 葉 率 ( % ) 月 うどんこ病の発生推移 今 年 平 年 並の範囲
(2) 斑点病 発生程度 : やや多 予報の根拠 1月中旬の調査の結果、発病葉率は3.0%(前年0.2%、平年1.3%)と平年よりやや高かった。 <防除上注意すべき事項> a 老葉や病葉は発生源になるので除去し、ほ場外に持ち出し処分する。 b 過繁茂を避け、透光通風を良くする。 c 多湿にならないよう、施設内の換気に注意する。 d 中~下位葉をよく観察し、初期発見・初期防除に努める。 e 平成27年度病害虫発生予察注意法第3号(平成28年1月29日付)参照。 0 5 10 15 20 25 30 35 11 12 1 2 3 4 5 発 病 葉 率 (% ) 月 斑点病の発生推移 今 年 平 年 並の範囲
平成27年度八重山群島病害虫発生予報第11号(2月予報)
Ⅰ 2月の気象予報 向こう1か月の平均気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%) 平均気温 降 水 量 日照時間 40 40 20 高い(多い) 40 40 30 平 年 並 20 20 50 低い(少ない) (平成28年1月28日付沖縄気象台発表・沖縄地方1か月予報) 平年値 平均気温(℃) 最高気温(℃) 最低気温(℃) 降水量(mm) 日照時間(h) 19.1 21.6 16.9 139.4 82.1 八重山群島(石垣島) (沖縄気象台発表・統計期間1981~2010・資料年数30年) Ⅱ 2月の発生予報および防除上の注意事項 1 さとうきび (1) カンシャシンクイハマキ 発生程度 : やや多 予報の根拠 a 1月中旬の調査の結果、新植夏植ほ場における芯枯茎率は7.3%(前年9.1%、平年3.8%)と 平年よりやや高かった。 b 1月のカンシャシンクイハマキ合成性フェロモントラップによるトラップ当たり日当たり誘殺 虫数は2.8頭(前年1.9頭、平年3.0頭)と平年並であった。 c 芯枯茎切開調査の結果、確認されたメイチュウ類幼虫のうち50%がカンシャシンクイハマキ であった。 <防除上注意すべき事項> a ふ化した幼虫は、葉裏や葉梢部から下部に移動した後、地上部の芽や根帯から食入し、 生長点を加害して芯枯れを起こさせ茎を枯死させる。 b 加害による芯枯れを防止し有効茎を確保するため、生育初期の防除を徹底する。 c ほ場内外のイネ科雑草は発生源となるため除去する。 d 乳剤の場合は、葉鞘内に薬液がきちんと浸透するように丁寧に散布する。粉剤の場合は、 茎と葉元の間に散布し降雨や散水等による溶解させ、葉鞘内部へ浸透させることで防除効果 が高まる。 e 培土時に土壌害虫の防除を兼ねた薬剤(粒剤)を選択し施用する。 f 平成27年度病害虫発生予報第1号(平成27年4月30日付)コラム参照。 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 芯 枯 茎 率 ( % ) 月 新植夏植ほ場における芯枯茎率の推移 今 年 平 年 並の範囲 0 2 4 6 8 10 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 誘 殺 虫 数 ( 頭 / ト ラ ッ プ /日 ) 月 カンシャシンクイハマキの誘殺虫数の推移 今 年 平 年 並の範囲(2) イネヨトウ 発生程度 : やや多 予報の根拠 a 1月中旬の調査の結果、新植夏植ほ場における芯枯茎率は7.3%(前年9.1%、平年3.8%)と 平年よりやや高かった。 b 1月のイネヨトウ合成性フェロモントラップによるトラップ当たり日当たり誘殺虫数は3.1頭 (前年1.1頭、例年2.2頭)と例年よりやや多かった。 c 切開調査の結果、確認されたメイチュウ類幼虫のうち50%がイネヨトウであった。 <防除上注意すべき事項> a 卵は塊で産み付けられ、ふ化した幼虫は葉梢部から下部に移動した後、地上部の芽や根 帯から食入し、生長点を加害して芯枯れを起こさせ茎を枯死させる。 b 加害による芯枯れを防止し有効茎を確保するため、生育初期の防除を徹底する。 c ほ場内外のイネ科雑草は発生源となるため除去する。 d 乳剤の場合は、葉鞘内に薬液がきちんと浸透するように丁寧に散布する。粉剤の場合は、 茎と葉元の間に散布し降雨や散水等による溶解させ、葉鞘内部へ浸透させることで防除効果 が高まる。 e 培土時に土壌害虫の防除を兼ねた薬剤(粒剤)を選択し施用する。 f 平成27年度病害虫発生予報第1号(平成27年4月30日付)コラム参照。 g 平成27年度病害虫発生予報第6号(平成27年8月27日付)コラム参照。 2 マンゴー ○ チャノキイロアザミウマの防除対策 a 黄色粘着トラップ当たり日当たり誘殺虫数は0.2頭(前年0.1頭未満、平年0.1頭未満)と平年 より多かった。 b 不用な新葉は本種の発生を助長するので、早い時期に除去する。 c 新梢をよく観察し、初期防除に努める。 d 発生源となる施設内外の雑草を除去する。 e 薬剤抵抗性を発達させやすいので、同系統薬剤の連用を避ける。 f 平成27年度病害虫発生予報第5号(平成27年7月27日付)コラム参照。 3 にがうり(施設) ○ うどんこ病の防除対策 a 1月中旬の調査の結果、うどんこ病の発病葉率は19.6%(前年12.0%)であった。 b 発生源となる不用な老葉・下葉を除去し、透光通風をよくする。 c 除去した葉はほ場内に放置せず、ビニール袋等に入れるなどして持ち出し処分する。 d 薬剤防除は予防散布に重点をおく。 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 芯 枯 茎 率 ( % ) 月 新植夏植ほ場における芯枯茎率の推移 今 年 平 年 並の範囲 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 誘 殺 虫 数 ( 頭 / ト ラ ッ プ /日 ) 月 イネヨトウの誘殺虫数の推移 今 年 例 年 並の範囲
○ ミナミキイロアザミウマの防除対策 a 1月中旬の調査の結果、つる先当たり成虫数は0.1頭(前年0頭)であった。 b 施設周辺の雑草は本種の発生源となるので、除去する。 c 施設の出入口、天窓、側窓にはネット資材等を張り成虫の侵入を防ぐ。 d 摘心や摘葉後の残さは、本種の発生源となるので、ビニール袋に入れるなどして密封し、施設 外に持ち出し処分する。 e 平成27年度病害虫発生予察注意報第4号(平成28年1月29日付)参照。
コラム①: 早期ロータリーによるケブカアカチャコガネの
防除について
発生生態および被害
1
宮古地区のさとうきびほ場では、12月~1月に かけてケブカアカチャコガネによる激しい立ち枯 れ被害が見られることがあります(図1)。 ケブカアカチャコガネに対しては3月中旬まで の早期ロータリーによる密度低減が効果的です。 被害が発生したほ場では防除対策を徹底しま しょう。 (1)2年で一世代を経過する。 (2)成虫は1月下旬~3月の夕刻に地上に出現し交尾する(図2)。8月までに卵から2齢幼虫を経過し、9月 頃3齢になり翌年の3月頃まで根茎部を食害する(図3)。3月下旬から地中深く潜行し、30~70cmの地 中で休眠する。10月頃に蛹化し、11月頃に成虫になるが、成虫はそのまま地中にとどまり、翌年の1月 下旬~3月に地上に出現する。 (3)3齢幼虫の根茎部の食害により、11月頃から収穫茎の立ち枯れ被害を引き起こす。 (4)成虫の体長は、13.5~16.5㎜。体色は褐色で全身に淡褐色の毛が密生する。防除上注意すべき事項
2
(1)3齢幼虫は3月中旬までは地表から30cmの比較的浅い 地中に生息しているので、収穫後から3月中旬までに ロータリー(砕土・耕耘)作業を実施することで物理的に 防除できる(図4)。 (2)上述のロータリー作業により、3齢幼虫の密度を作業前 の3割程度まで低減することができる。 (3)3齢幼虫が地中に潜行する時期が年次や圃場間で異な る可能性があるので、収穫後早めに作業するのが望ましい。 (4)硬い土壌の場合、1回の砕土で十分に深耕できない場合 があるので、状況に応じて複数回ロータリー作業を実施する。 図2 成虫 図3 幼虫による食害 図4 ロータリーによる砕土 図1 立ち枯れほ場平成
19年4月18日21時
コラム②:ニンガチ・カジマーイ(二月風廻り)
季節が冬から春先に変わると、西高東低の「冬型の気圧配置」は長く続かなくなり移動性高気圧と低 気圧が交互に東シナ海を東進するようになります。この時期、沖縄付近で発生した低気圧が急激に発 達し、寒冷前線とともに沖縄を通過し、風向きが急変して荒れた天気となる日があります。沖縄では、こ れを昔からニンガチ・カジマーイ(二月風廻り)と呼んでいます。二月風廻りの起源は、十五世紀にさか のぼり、旧暦2月(3月頃)の荒天を指す言葉として史書に記載されています。天気の急変が激しく、この 様子を先人は「風廻り」と表現したと考えられます。 気象庁マスコトッキャラクター はれるん 地上天気図の説明(左図:平成19年4月17日21時、右図:平成19年4月18日21時) 4月18日は、低気圧が急速に発達しながら東シナ海を東進し、寒冷前線とともに沖縄地方を通過しました。 このため、南寄りの穏やかな風が急に強まった後、北風に急変し、沖縄地方は荒れた天気となりました。 (4月18日の最大瞬間風速は、那覇で23.4m/s、南大東島で31.0m/s、宮古島で22.8m/s、石垣島で 25.8m/sでした。)北寄りの風
倒壊したビニールハウス 倒伏したサトウキビ 平成19年4月18日午前8時頃、宮古島市では、竜巻による局地的な突風があり、ビニールハウス の倒壊や剥離、サトウキビの倒伏などの被害が発生しました(下写真:4月19日撮影) 。沖縄
低気圧
寒冷前線
温暖前線
平成
19年4月17日21時
南寄りの風
沖縄
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