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2007年12月の輸出管理関連主要情報

1.中華人民共和国 ... 2 2.台湾(中華民国) ... 5 3.朝鮮民主主義人民共和国 ... 6 4.インド ... 11 5.パキスタン・イスラム共和国 ... 13 6.ロシア連邦 ... 15 7.イラン・イスラム共和国 ... 18 8.イスラエル国 ... 22 9.シリア・アラブ共和国 ... 24 10.その他 ... 25 出典略号一覧表 ... 36 発行:財団法人 安全保障貿易情報センター 〒105-0001 東 京 都 港 区 虎 ノ 門 1-1-21 新 虎 ノ 門 実 業 会 館 4F TEL:03-3593-1149 FAX:03-3593-1642 情 報 サ ー ビ ス ・ 研 修 部 http://www.cistec.or.jp/

on Security Trade Control

部内限り

Vol.13, No.9 2008.1.10

クロノロジー

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-1.中華人民共和国

(1)輸出管理関連一般 12. 3: 暗視を、中国へ向けての不法輸出を手助けしたとして、米国カリフォルニ ア州サンフランシスコ在住の男性フィリップ・チャン(60)が逮捕され、判 決を受けた。彼は申し立て後、罰金 5 万ドルを支払うよう命じられた。サン フランシスコ海岸地域は、中国人コミュニティーが発達しており、機微技術 や汎用品の不法取引に関するものが何件か起こっている。11 月に米国政府は、 自国でスパイ活動を続けていることを理由に北京政府へ訴えた。(AFPR 12.4) 12.10: Ernst&Young 社調査によると、防衛宇宙産業は、将来さらに拡大が予測さ れるビジネスである。対テロ戦争を契機として米国を中心に軍需が伸びてい る。また、中国が進めている宇宙探査計画も軍需を伸ばす一因である。生産 力を持つ複合企業が勢力を伸ばす一方で、単一生産しかできない地方の企業 は、設備や技術不足から成長が伸び悩んでいる。また、欧州と米国が協力し て防衛産業分野の輸出管理規則を改変しなければならないにもかかわらず、 今のところ十分な整備ができていないのが現状である。(MISC 12.10) 12.14: ロシア情報筋によると、中国がイラン向けに、2008 年から 2010 年の間に J-10A 戦闘機 24 機の輸出を計画していると表明した。事実、イランは第 3 世 代の戦闘機を要求している。ロシアに対してはスホーイ 250 機もの輸入を要 求した。イランは、米中の不仲を利用して、中国との関係を築こうとしてい る。この J-10A 戦闘機輸出が与える政治的影響は、米中関係に確実に亀裂が 生じるであろう。米国は軍事介入をして米中関係を無化にし、現段階で行わ れている中国のイラン向け武器の輸出制限が行われるであろう。技術面では、 中国はロシアからエンジンを輸入しており、それは J-10A 用に使用可能であ る。しかし、ロシアはロシア製エンジンを使った J-10A をイランに輸出する ことは受諾していないため、中国が技術を取得し、生産ラインに乗せるまで には時間がかかるであろう。最後に、イランの財政要因である。イランは国 産が基本であるが、中国に便乗して技術開発をしている。(MISC 12.14) 12.16: 中国の半導体メーカー(SMIC)は IBM 社の、携帯電話等デバイスとして利 用される CMOS 技術のライセンス契約を行なった。この契約により、SMIC 社 の開発研究を推進するだろう。SMIC 社はこの契約内容について詳細は明らか にしていないが、ライバル社である TSMC 社、UMC 社はこの技術を獲得したと 述べた。さらに、TSMC 社は早くも 45nm の半導体生産を遂げたという。IBM 社は、SMIC 社と技術提携をしている事には触れていない。これは、中国への 輸出管理に懸念すべき事項である。(MISC 12.16)

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12.27: 中国の半導体企業 AMEC 社は、市場参入に新たな困難に直面していた。そ の内容は市場における戦略構築に遅れている点、関連市場に新規参入の余地 が無い点、中国の新規客に、市場淘汰に生存できるだけの技術、投資、ロー ドマップが不透明な点、そして知的財産権問題に関する懸念がある点である。 まず特に対策を講じているのが、知的財産権の獲得である。輸出管理の面で は、米国のライセンスがないと輸出許可が降りないことから、貨物面だけで なく、情報システム等技術面の輸出許可を要求している。AMEC 社は現在、250 の顧客を持ち、半導体分野で主要企業となっている。(MISC 12.27) 12.27: 北京オリンピックに向けて、参加国選手や観客、国内外の安全管理体制構 築のために米国が中心となって働きかけている。高度化したテロを懸念し対 策を図るためであるが、結果的にオリンピックを契機として中国がこの分野 で発展を遂げる機会となった。その対策のひとつに、貿易管理対策がある。 これは、軍事及び犯罪目的に使用される物資の中国向け輸出禁止リストを再 調査し、適正な輸出を図るというものである。多国籍企業はこの動きに対し て受容態勢ではないものの、関係法律にしたがって貿易することは重要だと している。米国企業の中でも、Honeywell 社、GE 社、IBM 社などがシステム 構築に貢献している。(HE 12.27) (2)通常兵器関連 12. 5: フランスは、EUに対して、1989 年から課している中国への武器輸出禁止 はもはや時代遅れであり、現在のEU−中国関係を無視しているため、解除 せよと要求している。フランス外務省の見解は、輸出を再開することは必ず しも中国向け武器輸出を拡大することではなく、相互に尊重し友好的な共存 を図るためであるとし、中国側もその姿勢を評価している。この問題は、以 前に 2004 年にEUサミットで話し合われた問題であり、EUは今後の姿勢が 問われるであろう。(CHD 12.5) (3)核兵器関連 12.14: 対核テロ、対放射能テロ戦略のための北京会議では、分野別協議、米国の 緊急対処能力に関する説明、参加国による実例紹介などが行われた。この会 議は、米中を含め、多くの参加国にとって起こりうるテロ攻撃を対処する最 善の方法を知る素晴らしい機会であった。(GSN12.14) (4)生物・化学兵器関連 11.20: 中国は米国の Tetracore 社と、炭疽菌やリシンといった高致死性生物毒素 検出キット 25 箱を購入する契約をした。これは、2008 年北京オリンピック に備えてである。この契約は生物テロが流行しなくなったゆえに需要が少な くなって以来、対生物テロに関するものでは、最も規模が大きいものの一つ

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4 -(5)ミサイル関連 1 1 . 6 : ロ シ ア 連 邦 保 安 局 ( FSB) は 、 ロ シ ア 宇 宙 開 発 研 究 所 の 子 会 社 (TsNIIMASH-Export 社)が、中国に対してミサイル運搬システム開発に関す る機密技術を漏洩したとして、関係者 3 人を逮捕した。中国の宇宙開発計画 は、米国の懸念の種となっている。中国及びロシアはポスト冷戦後から、そ の影響力を高めている。(MISC 12.4) 11.14: 台湾が資金提供している米国PAC−3のミサイル防衛は、隣国中国との 軍備拡張競争を引き起こすという意見で立法府の議員は一致している。陳水 扁総統は、台湾は中国の属国とみなされているため、多額の軍事費はかかる ものの、中国の軍備増強に対抗すべきだということを米国から求められてい る。(IHT 12.12) 12.12: 中国は昨年の統計から 300 以上増加し、現在 1328 発のミサイルを台湾に 砲を向けている。中国は台湾を領土の一部と考えており、台湾独立の気運が 軍事力増強と釣り合っている、と述べている。(REUT 1.1)

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2.台湾(中華民国)

(1)輸出管理関連一般 12.27: 北朝鮮向けに、米国の輸出規制リストに違反して機微な機械製品や電子媒 体を輸出していたことが発覚した。台湾をベースとして活動していたその 3 人のビジネスマンは、北朝鮮に兵器転用が可能な物資をマカオや中国、その 他の地域において違う会社の名前で輸入し、その後北朝鮮へ間接輸出すると いう仲介斡旋をしていたという。台湾経済部は、テロ組織の手に渡るのを防 ぐために、国際的制裁のもと厳正な取締りをするべきだと述べている。実際、 そのような機微な製品を輸出するには台湾経済部の輸出許可証が必要であり、 違反するものは2年間の懲役もしくは30万ニュー台湾ドル以下の罰金の支 払う義務を課せられる。また、このような台湾の輸出管理の取り組みが、日 本、韓国そして米国の注意をひきつけている。(MISC 12.28) (2)通常兵器関連 特記事項なし (3)核兵器関連 特記事項なし (4)生物・化学兵器関連 12. 3: 台湾の高雄港で、大規模な化学テロ対策訓練を実施した。港湾当局は、即 座に緊急援助を要請するため地方及び中央緊急支援センターに通報した。今 後は、警察がテロリストを捜索・拘留する一方で、沿岸警備員、航空救難員、 陸上化学部隊の兵士には、捜索救助活動を遂行させる計画である。(CNA 9.23) (5)ミサイル関連 11.14: 台湾が資金提供している米国PAC−3のミサイル防衛は、隣国中国との 軍備拡張競争を引き起こすという意見で立法府の議員は一致している。陳水 扁総統は、台湾は中国の属国とみなされているため、多額の軍事費はかかる ものの、中国の軍備増強に対抗すべきだということを米国から求められてい る。(IHT 12.12) 12.12: 中国は昨年の統計から 300 以上増加し、現在 1328 発のミサイルを台湾に 砲を向けている。中国は台湾を領土の一部と考えており、台湾独立の気運が 軍事力増強と釣り合っている、と述べている。(REUT 1.1)

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-3.朝鮮民主主義人民共和国

(1)輸出管理関連一般 11.30: 11 月にアメリカが 110 件、韓国が 70 件、合わせて 180 件以上の航空スパ イ活動を行ったとして北朝鮮から非難されている。北朝鮮によると、そのう ち 26 件以上は米 U-2 スパイ用航空機によるものだと伝えられている。(KNCA 11.30) 12.27: 北朝鮮向けに、米国の輸出規制リストに違反して機微な機械製品や電子媒 体を輸出していたことが発覚した。台湾をベースとして活動していたその 3 人のビジネスマンは、北朝鮮に兵器転用が可能な物資をマカオや中国、その 他の地域において違う会社の名前で輸入し、その後北朝鮮へ間接輸出すると いう仲介斡旋をしていたという。台湾経済部は、テロ組織の手に渡るのを防 ぐために、国際的制裁のもと厳正な取締りをするべきだと述べている。実際、 そのような機微な製品を輸出するには台湾経済部の輸出許可証が必要であり、 違反するものは2年間の懲役もしくは30万ニュー台湾ドル以下の罰金の支 払う義務を課せられる。また、このような台湾の輸出管理の取り組みが、日 本、韓国そして米国の注意をひきつけている。(MISC 12.28) (2)通常兵器関連 12.21: 米国政府は北朝鮮と約束した、今年度中に核開発施設を無能力化するとい う目標は、間に合わないとしながら、最終的には目標は達成するとの見解を 示した。また、濃縮ウランがアルミ管から検出されたことについては、ライ ス米国務長官はコメントしていないものの、以前より核兵器の代わりに使用 されていたことを懸念していると述べた。(APNW 12.21) (3)核兵器関連 11.28: ヒル米国務次官補は 2008 年に非核化を完成すべきであり、未完成のまま 問題を放置すべきでないと考えている。12 月 3 日から北朝鮮を訪問し、寧辺 にある3つの主要な核複合施設を機能停止しようとする働きかけを再検討す る予定。これは、6 日から北京で行われる6者協議事前調整のためでもある。 (GSN 11.28) 12. 2: 2007 年末までに行われる予定であった 3 つの核施設無能力化は、8000 本 もの燃料棒を取り除くのに時間がかかるため、2008 年に引き伸ばしの予定で ある、と北朝鮮外交当局から表明があった。それに言及して、ヒル国務次官 補は北朝鮮原子炉を視察し、3 つの核施設無能力化に向けて、今後も引き続 き努力する、と述べている。もし北朝鮮が非核化に完全に成功すれば、しっ かりした外交関係を結び、国際交流の場に取り込むとともに、制裁リストか ら外すとしている。(IHT 12.1)

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12. 4: 米国ヒル国務次官補は、北朝鮮の非核化が順調に進み満足している一方で、 2007 年中に無能力化が実現するよう努力しなければならない、そして、核申 告の内容は不十分であるため、 complete and correct を目指して改善しな ければならないとも述べている。(GSN 12.4) 12. 5: ヒル米国務次官補の北朝鮮での核無能力化交渉は、周辺国に様々な影響を 与えている。韓国政府は、2007 年末までに北朝鮮にある 3 つの主要な各施設 を無能力化することを当初の目標としていたが、もう少し柔軟に継続する必 要があると考えている。米国政府は、議論の場を設け、疑惑がもたれている 核保有量を正確に申告するよう求めている。そして、パキスタンが濃縮設備 を供給していたことも明らかにした。日本政府は、拉致問題が十分な解決に 至っていないことから、テロ国家リストから北朝鮮を外すことを反対してい る。(REUT 12.5) 12. 5: ヒル米国務次官補は、北朝鮮の非核化の進行具合は順調である一方で、米 国が重要視している核申告の内容に漏れがあるとして、結果的に両国間に隔 たりが残る状態となった、と述べている。北朝鮮は、非核化を進める見返り として重油支援と外交承認を求めている。米国は、12 月中に会合を開きたい 考えだが長引くであろうと予測している。(MISC 12.5) 12. 7: 北朝鮮の金正日総書記に送られたブッシュ大統領の親書は、北朝鮮の核無 能力化を推進し、保有している核の量や活動の細部まで書類で提出せよとい うものであった。その進歩によっては、テロ支援国家としてリストから除外 すること、外交関係を構築することを視野に入れている。(GSN 12.7) 12.11: 6 カ国協議の経済・エネルギー協力作業部会の首席代表会合が始まり、北 朝鮮の核施設無能力化の見返り措置として、重油支援や発電所設備の鉄鋼資 材等を提供する等、外交チャンネルを使って協力・調整していく。また、国 連テロ支援国家の指定から外し、国際金融システムに参画してけるようにす る。米国は、北朝鮮の大量破壊兵器を一掃し、麻薬売買や偽造、不法行為を 取り締まればテロ国家の指定から解く、としている。そして、IAEAは北 朝鮮の核の安定に大きな責任を負っているのである。(AFPR 12.12) 12.12: 6 カ国協議において、北朝鮮の非核化及び大量破壊兵器による脅威レベル を下げる取り組みに対して投資を行う法律が制定した。しかし、数多くの問 題をはらむ国交正常化には、いっそうの討議が必要である。(GSN 12.12) 12.12: 米国の親書によって、北朝鮮は全ての核計画を発表し、兵器を廃絶すれば、 米国との関係を修復し、外交及び経済協力を進めるということで同意した。6 カ国協議においても、北朝鮮の現時点での国際協調への取り組みは重要だと 認識している。(MISC 12.13)

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8 -12.13: 9 月 6 日のイスラエルによるシリア空爆は、北朝鮮の核開発施設と同じ施 設を攻撃したことが明らかになった。これにより、米国は北朝鮮がシリアに 対して核兵器開発に関する技術を供与しているとの見方が強くなった。北朝 鮮とシリアは米国のテロ支援国家リストに入っている。北朝鮮は核兵器開発 に関する技術は供与していないと示し、シリアは核開発施設の建設の否定を 表明している。(IHT 12.13) 12.17: 北朝鮮の核無能力化への取り組みは、非放射能燃料棒の移動が困難ため、 2007 年中には終了しないであろう。関係国家は困難を克服し、相互信頼を深 め、協力をしていくべきである。(GSN 12.17) 12.18: 国防総省の政府高官は、北朝鮮に核開発の意志が完全になくなったことに 疑念を持っている。12 月末までに平壌の核開発計画を明示することに加えて、 北朝鮮は非核化に努力していると強調した。ジェームズ・シン国防次官補代 理(アジア太平洋安全保障担当)は、現在の韓国及び日本の軍隊は米国が求 める防衛力に適しているが、軍の増強を目指して引き続き評価していくと述 べた。また、北朝鮮は米国にとってもアジアにとっても深刻な脅威であると も述べた。(KT 12.18) 12.19: 中国の政府高官は、6 カ国協議の決定に相まって、寧辺にある 3 つの核開 発施設を年内に無能力化する計画は順調であると述べた。成功すれば、北朝 鮮はエネルギー支援及び外交面、安全保障面での特権を受ける。しかしなが ら、北朝鮮が年内という期限に間に合うかどうか、また、その取り組む姿勢 にも疑問視する声もあがっている。そこで、国務省高官 Tom Casey は、無能 力化への取り組みを再開し、6ヵ国協議を進めるため各国の政府高官と話し 合う必要がある、と述べた。(STR 12.19) 12.19: 北朝鮮が 2007 年中に核開発施設を無能力化する計画は、期限までに間に 合わないだろうと米国は楽観的に見ている。その原因は、核燃料棒を処理す る技術的な問題と、安全上の問題がある。その 2 つを考慮して無能力化を進 めることは、米国は満足している。ライス米国務長官は、「完全かつ正確に」 という方針を重要視している。米国は、もし北朝鮮が順調に核開発施設の無 能力化を進行し、核活動に関する申告を漏れなく完了すれば、テロ国家リス トから除外する可能性もある。(REUT 12.20) 12.19: 北朝鮮は、6 カ国協議での採決案である、2007 年中に寧辺にある 3 箇所の 核開発施設を無能力化し、国内の核保有量をすべて申告することを再び断言 した。韓国の新大統領李明博(イ・ミョンバク)は、北朝鮮が韓国と通常の 交易関係を持つためには核兵器を廃絶することがもっとも重要であると述べ ている。(AFPR 12.20)

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12.20: 北朝鮮は非核化計画に努力しているが、サンプルとして提出したアルミ管 に微量の濃縮ウラン痕跡を米国科学者は検出した。この濃縮ウランは北朝鮮 の核開発もしくはほかの用途に転用されるであろう。ライス米国務長官はブ ッシュ政権に北朝鮮の核活動の全てを正確に発表することを求めた。韓国の 米国大使アレクサンダーは北朝鮮の核開発施設の無能力化は年内に目途は立 たないだろうが、最終的にやり遂げることが重要だと述べた。(GSN 12.20) 12.21: キム・ジョンフン通商交渉本部長は、14 ヶ月といううんざりするほど長い 交渉であったが、今年 4 月に米国と自由貿易協定を締結した。米国側の、韓 国市場開放の要求と、韓国側の、自国市場をグローバリズムから防衛しよう という要求の狭間で調整に努力した。彼は、重要なのはギブアンドテイクで はなく、市場の開放と競争を推進しようという韓国のメッセージである、と いう考えである。その結果、彼の政治問題及び外交問題に取り組む姿勢は米 国で高く評価されている。また、パラグライダー等数々の危険度の高いスポ ーツの愛好者である。(MISC 12.24) 12.21: チェコ共和国は、米国の安保理決議の制裁により北朝鮮人の労働者ビザの 延長を停止したため、2007 年末までに追い出される予定である。チェコだけ でなく、またほかの欧州国(イタリア、ポルトガル、オランダ)が北朝鮮人 を排除する中でフランスやロシアはそうではない。(ASP 12.18) 12.21: 米国政府は北朝鮮と約束した、今年度中に核開発施設を無能力化するとい う目標は、間に合わないとしながら、最終的には目標は達成するとの見解を 示した。また、濃縮ウランがアルミ管から検出されたことについては、ライ ス米国務長官はコメントしていないものの、以前より核兵器の代わりに使用 されていたことを懸念していると述べた。(APNW 12.21) 12.26: 北朝鮮は、国際取引のもと行なわれる他国からの経済援助の遅れによって、 核開発施設の無能力化のペースを落としている。経済援助は、アメリカ、韓 国、日本、中国、ロシアが 2007 年末までに核開発施設の無能力化が完了すれ ばそれと引き換えに行なう予定であった。北朝鮮の外交高官は、「もはや北朝 鮮の無能力化のスピードにあわせるしか手段は無い」と述べた。北朝鮮は、 韓国と中国との会合において、100万トンの重油支援とアメリカによるテ ロ懸念国のブラックリストから除外する等の政治的容認の代わりに、年内に 核開発施設を無能力化する約束をしている。また、当外交高官は、重要な段 階である、核燃料棒の除去には数ヶ月かかるため、「年内には間に合わない」 としている。また、核計画の詳細を記したリストを提出するように米国から 求められているにもかかわらず、提出していない。(ASP 12.26)

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10 -12.31: 北朝鮮の、2007 年中に完全非核化する取り組みは間に合わなかった。米国 広報官は、安全かつ確実に進めることが大切であり、このような取り組みは 互いに前進する好機と述べている。しかし北朝鮮は、遅れたのは 6 カ国協議 での北朝鮮向け重油支援や外交及び安全対策への支援が滞っていたのが原因 であるとした。韓国は、金正日総書記は核兵器製造をあきらめてはいないと し、米国に対し非核化への報酬を求める交渉に踏み出すであろうと見ている。 (AFPR 1.2) (4)生物・化学兵器関連 特記事項なし (5)ミサイル関連 11.29: ミサイル発射段階で打ち落とす開発は、北朝鮮とイランで異なる課題に直 面している、と米国ミサイル防衛庁は 2006 年 Inside Missile Defense で発 表した。その課題とは地理的な要因をどう克服するか、である。北朝鮮の場 合、中短距離ミサイルが及ぶだろう制空権・制海権の範囲は、米国の同盟国 のため確保できる。一方でイランの場合は長距離ミサイルの射程範囲は中東 にも及ぶため、地理的な不安定性を持っている。課題は山積みだが、ミサイ ル迎撃システムを評価することはミサイル防衛予算を策定する良い判断材料 になる。(GSN 11.30) 12. 5: 前イスラエル外相は、1990 年代に、北朝鮮に対して平壌の弾道ミサイル及 びミサイル技術が中東へ輸出されるのを阻止するための秘密交渉を行ってい たと明らかにした。しかし北朝鮮は、ミサイルを所持しておらず、問題外だ と強く主張した。その後、交渉は中断したが、聞くところによると北朝鮮は ミサイル輸出で年間 5 億ドル以上稼いでいるという。問題の詳細は未だ不透 明のままである。(ASP 12.5)

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4.インド

(1)輸出管理関連一般 特記事項なし (2)通常兵器関連 12. 6: 印が 100 億ドルをかけ、126 機の新型戦闘機を調達する計画において、米 国防総省と米2大戦闘機製造者であるロッキード・マーチン社とボーイング 社の間で、技術移転に関して意見が分かれている。争点は高性能レーダーに 関するノウハウとなっているという。印は米の2社の F-16、F/A-18 Block 2 に加え、露 MiG-35、仏ダッソー社ラファール、スウェーデン Saab JAS-39 グ リペン、英独伊西合弁のユーロファイター・タイフーンを候補に上げている。 米ボーイング社は、画期的と称するレイセオン社製 APG-79 AESA レーダーを F/A-18 に搭載、米豪軍の仕様に近い形での輸出を計画している。(REUT 12. 6) (3)核兵器関連 12.10: 印共産党は、米印核協定に改めて反対、シン政権が協議を進めるのであれ ば議会解散に持ち込む意思を表明した。印原子力省の Kakodkar 大臣は 11 月 にウィーンにてエルバラダイ IAEA 事務局長と、印に合わせた保障措置に関し 協議を行っている。米印協定は他にも NSG、一部議員が懸念を表明している 米議会でも審議、承認される必要があり、先行きが不透明になっている。(ASP 12.10) 12.11: シン印首相は、米印核協定の反対派に対し、現在進めている IAEA との協 議は政権離脱を示唆している印共産党も支持したものであると反論した。同 協定の前提として、印は IAEA による民生用核施設の査察受入を求められてい るが、シン政権を閣外から協力する関係にある印共産党は外国による印への 内政干渉であると反発していた。(GSN 12.12) 12.14: インドは、中国とパキスタンを射程に収める長距離核ミサイルの製造を加 速させる計画である。インド政府のミサイル開発プロジェクトのリーダーを 務める防衛研究開発機関(DRDO)の V.K.Saraswat 氏が 14 日に明らかにした もので、AFP 通信によると、インドは既にミサイル製造を加速するための生 産ラインを整えたという。(GSN 12.17) 12.21: 仏外相は、サルコジ仏大統領が印と民生用核技術供与協定を1月下旬の印 訪問の際に締結するとの見通しを示した。近く印は核保障措置協定を IAEA と締結すると、仏は期待している模様。(GSN 12.21) (4)生物・化学兵器関連 特記事項なし

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12 -(5)ミサイル関連 12. 6: 印迎撃ミサイルが、印東部で実施された実験において、核弾頭搭載可能な 弾道ミサイルの迎撃に成功した。AFP 通信が報じたもので、印国防省関係者 によると、高性能防空(AAD)ミサイルが Prithvi 1 弾道ミサイルを迎撃したと いう。(GSN 12. 6) 12. 6: 露印合弁の BrahMos Aerospace 社は、印南西部ケララ州の工場を買収し、 超音速巡航ミサイルの生産拡大を目指す。印軍事筋が明らかにしたもので、 艦上配備型、航空機搭載型の両方の試射は既に成功、印陸軍と海軍に配備さ れている。射程 290km の同ミサイルは最大 297kg の弾頭を搭載、最低高度 10m の低空をマッハ 2.8 で飛行する。専門家は印軍が最大 1,000 発を今後 10 年間 に調達、また 2,000 発が第三国へ輸出されるとの見通しを示している。(RIA 12. 6) 12.12: 印は 2008 年初旬にも、核弾頭搭載可能な長距離ミサイルの初めての試射 を実施する予定。印国防研究開発機構(DRDO)が発表したものを AFP 通信が報 じたもので、アグニ4は射程 6,000km とされる。(GSN 12.12) 12.20: 英ガーディアン紙は、印の今後3年間でミサイル防衛システムを開発する 計画について、費用対効果は低いとの専門家の見方を報じた。パキスタンは 中国からミサイル技術を導入しているとして、印は 2010 年までに弾道ミサイ ル防衛システムを配備する計画を立てているが、パキスタン国防専門家は、 印計画は新たな軍拡競争を招くとし、また印政策研究所(CPR)国防専門家も、 米は開発費用負担が可能だが印には困難と見ている。(GSN 12.20)

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5.パキスタン・イスラム共和国

(1)輸出管理関連一般 12.26: パキスタンとアフガニスタンは、過激派とテロリストを共通の敵として捉 え、両国と地域の平和と安定のため情報面での協力関係を強化するという。 ムシャラフ・パキスタン大統領とカルザイ・アフガニスタン大統領の会談の 中で協議された様子で、軍事的にテロリストとの戦闘を行うだけでなく、両 国において国境管理を強化するという。また両国の歴史、地理、文化、宗教 の各面での強い関係に触れ、協力関係の重要性を訴えた。(ASP 12.26) (2)通常兵器関連 12.24: アルカイダ及びタリバンへ対抗するため、米は 50 億ドルをパキスタン軍 に費やしてきたが、資金の使途の管理ができず対パキスタン支援を見直す必 要があるという。在イスラマバード及びワシントンの米政権・軍関係者が述 べたもので、米支援は印に対する武器開発に流用され、また燃料、弾薬等の 対アルカイダ・タリバン戦費についてパキスタン軍は米に数千万ドルもの過 剰な要求をしているという。(NYT 12.24) (3)核兵器関連 11.30: パキスタンのブット前首相は、タリバン政権の暴動排除が失敗に終われば、 アルカイーダ系組織にイスラマバード郊外カフタにある核兵器が強奪され、 また、その問題が他国の干渉を引き起こすことを懸念している。北西辺境州 (NWFP)カフタ研究所はカーン研究所として知られており、核爆弾製造用ウラ ニウム濃縮施設があり、1995 年中国はそこへ 5000 個もの環状磁石を輸出し た例がある。一方で、パキスタン政府は他国の核兵器と同様、安全であると 述べている。(GSN 12.3)

12.12: 米ジャーナリストの Frantz、Collins 両氏の著書、The Nuclear Jihadist が発表されたが、パキスタンの核開発者 A.Q.カーン博士が制裁を回避しウラ ン濃縮技術を開発、拡散するネットワークを構築した様子が描かれている。 同ネットワークはリビア、イラン、北朝鮮に核関連機器と設計技術を提供し たとされていたが、同書ではイランについてはカーン博士ではなく独ビジネ スマンの Gotthard Lerch 氏がウラン濃縮による核開発を提案したとされてい る。Lerch 氏はリビアに対する核技術供与に関しカーン・ネットワークを支 援した容疑で起訴されていたが、イランに関しては起訴されていない。(REUT 12.12)

(14)

14 -12.13: ムシャラフ・パキスタン大統領は 13 日に、軍の最高司令官と核兵器の指 揮・管理をする NCA の責任者として、指揮権を保持することを確認する大統 領令を出した。印の Press Trust 報道によると、従来は政府の長、或いは首 相を NCA 議長としていたが、それを大統領に変更した内容。NCA の他の構成 員としては、外相、国防相、内相、3軍それぞれの参謀長、統合参謀総長、 戦略計画部(SPD)事務局長となっている。(GSN 12.14) (4)生物・化学兵器関連 特記事項なし (5)ミサイル関連 特記事項なし

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6.ロシア連邦

(1)輸出管理関連一般 12.14: ロシア情報筋によると、中国がイラン向けに、2008 年から 2010 年の間に J-10A 戦闘機 24 機の輸出を計画していると表明した。事実、イランは第 3 世 代の戦闘機を要求している。ロシアに対してはスホーイ 250 機もの輸入を要 求した。イランは、米中の不仲を利用して、中国との関係を築こうとしてい る。この J-10A 戦闘機輸出が与える政治的影響は、米中関係に確実に亀裂が 生じるであろう。米国は軍事介入をして米中関係を無化にし、現段階で行わ れている中国のイラン向け武器の輸出制限が行われるであろう。技術面では、 中国はロシアからエンジンを輸入しており、それは J-10A 用に使用可能であ る。しかし、ロシアはロシア製エンジンを使った J-10A をイランに輸出する ことは受諾していないため、中国が技術を取得し、生産ラインに乗せるまで には時間がかかるであろう。最後に、イランの財政要因である。イランは国 産が基本であるが、中国に便乗して技術開発をしている。(MISC 12.14) (2)通常兵器関連 12.12: 露は正式に、欧州通常戦力(CFE)条約の履行を停止すると発表、一方露政 府関係者はこの決定について再検討の余地があるとした。露外務省は、部隊 の即時展開の予定はないとしているが、同条約による情報公開義務の履行を 停止、同条約の履行体制の査察受入を停止したという。同条約は戦車、対戦 車ヘリ、作戦機等の重装備の欧州における展開を制限しており、1990 年に署 名、露は 2004 年に現在の修正版を批准していた。(GSN 12.12) 12.24: 露はテヘランに代表団を派遣、軍事協力関係について協議した模様。イラ ン国営通信 (IRNA)が報じたが、詳 細は明らか にされてい ない。11 月には露 Su-30 戦闘機導入をイランが目指していること、また 2007 年初旬には7億ド ルで露製防空システムを導入したことを発表している。露は他にも、キロ級 潜水艦、ミグ及びスホーイ戦闘機を売却、ブシェール原発建設等、イランに 向けて行っている。(ASP 12.24) 12.26: セルゲイ・イワノフ露第一副首相(元国防相)によると、2007 年の露の武器・ 軍用品輸出総額は、70 億ドル以上に達する模様。2000 年以降、露の年間輸出 額は約2倍に増えており、輸出先も中、印、アルジェリア、ベネズエラ、イ ラン、マレーシア、セルビア等、約 80 か国にわたるという。(NN 12.26) 12.26: 露はイランに対し、S-300 地対空ミサイルシステムを売却することに合意 した。イラン国防相が述べたとイラン Fars 通信が報じたもので、西側の反対 を抑えイランへの売却を決定した TOR-M1 地対空ミサイルシステムよりも長 射程のものとなる。イランは国連制裁下にあるが、通常兵器の禁輸措置はと られていない。(REUT 12.26)

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-12.27: 露が進めている航空宇宙産業の再編の一環として、2006 年 11 月に United Aircraft Corp. (UAC)が設立されたが、露産業界の中で抵抗に遭っている。 Sukhoi 社、Irkut 社、MiG 社、Tupolev 社、Ilyushin 社を統合した持株会社 的なものとして設立されたが、Mil 社、Kamov 社等ヘリ産業の統合は遅れてい るという。国営 MiG 社、Kazan Production Organization の民営化も遅れて おり、2008 年半ばにずれ込み見通し。(AWST 12.27) (3)核兵器関連 12. 5: ゴルバチョフ元ソ連大統領は、米露両国に対し、20 年前に締結された中距 離核戦力(INF)全廃条約の維持を求めた。プーチン露大統領と距離を置いた発 言で、安定維持のため両国は同条約を維持する義務があるとしている。 (GSN 12. 5) 12.12: 米露は、2009 年末に失効する戦略兵器削減条約(START)後に向け、協議を 開始している。露の国家核脅威削減センター(NCNTR)長が発表したもので、露 が協議を持ちかけたという。両者の間にはまだ幾つかの相違があるものの、 時間と政治的意思があり解決は可能と見ているという。同条約では、米露に それぞれ、核弾頭の上限を 6,000 発、運搬手段を 1,600 と制限している。(GSN 12.12) 12.14: 露 RIA Novosti 通信は、露がエジプトの民生用原子力計画を支援するため の協定について、近く両国が合意に達する見込みと報じた。ラブロフ露外相 が Gheit エジプト外相との会談後に述べたもので、支援は核不拡散条約(NPT) の枠内で、IAEA の監視下で行われるという。エジプトは数箇所の原発開発を 計画しているという。(GSN 12.17) 12.17: Uruknet 報道。イランで建設中のブシェール原発向けの核燃料が、初めて イラン側に引き渡された。露原子力庁 Rosatom が報じたもので、同原発は 1995 年に契約締結、総額 10 億ドルを費やし建設されていた。露国営原子力関連輸 出公社の Atomstroyexport 社によると、濃度 3.62%のウラン燃料 163 本と予 備 17 本が引き渡されたが、露は支払面を理由に引渡しを延期していた。(MISC 12.17) 12.18: ソロブツォフ露戦略ミサイル軍司令官は、ポーランド及びチェコに置かれ る予定の米ミサイル防衛施設について、これら施設を露弾道ミサイルの標的 に選定する可能性は否定しないとし、両国に対し核兵器で威嚇した。タスク・ ポーランド首相は、このような宣言は米・ポーランド関係に影響しないと反 発した。(GSN 12.18) 12.18: ブッシュ米大統領は、イランは露製核燃料を受領しており、独自にウラン 濃縮能力を保持する必要がないと指摘した。またイランは濃縮をやめない限 り、過去、現在、将来にわたり平和への脅威であると延べ、露のイラン・ブ シェール原発への核燃料供給は IAEA 管理下で行われるとの確証を露から得 ており、支持するとした。(GSN 12.18)

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12.27: Prensa Latina 報道。ロシコフ露外務副大臣は、露はイランを経済的に重 要視、またアフガニスタンから流入する麻薬対策、テロ対策面でもイランと の関係強化を図るとした。IAEA の管理下において露は先日、イランのブシェ ール原発向けに初めての核燃料輸出を行っている。(MISC 12.27) (4)生物・化学兵器関連 特記事項なし (5)ミサイル関連 1 1 . 6 : ロ シ ア 連 邦 保 安 局 ( FSB) は 、 ロ シ ア 宇 宙 開 発 研 究 所 の 子 会 社 (TsNIIMASH-Export 社)が、中国に対してミサイル運搬システム開発に関す る機密技術を漏洩したとして、関係者 3 人を逮捕した。中国の宇宙開発計画 は、米国の懸念の種となっている。中国及びロシアはポスト冷戦後から、そ の影響力を高めている。(MISC 12.4) 12.12: イワノフ露第一副首相は、核兵器に関し米と、従来の量的均衡ではなく質 的な均衡を保つ必要性を主張した。露はミサイル防衛を突破できるとされる ICBM、RS-12M Topol (NATO 名称 SS-25 Sickle)の試射を先日行っている。(GSN 12.12) 12.14: AP 通信は、米国の J・Rood 国務長官補佐がロシアに東欧ミサイル防衛計画 に関する大量の諜報資料を提供したと報じた。Rood 国務長官補佐は「この諜 報資料は、米国が NATO 諸国とのみ共有していた情報で、ロシアとの協議に役 立つ」と語っているという。(GSN 12.14) 12.14: 露は新型の ICBM、Topol-M を3基配備した。AP 通信が報じたもので、ミサ イル防衛システムを回避する能力があるとされている。射程 6,000 マイルの 同ミサイルは車載式で、モスクワ北東約 150 マイルの町付近に配備されてい るという。2006 年 12 月まで同型ミサイルはサイロに配備されていた。また 新華社通信は、露がバレンツ海に展開する原潜から SLBM の発射実験を行い、 カムチャッカの標的に弾着したと報じている。(GSN 12.17) 12.18: 露とポーランドは 2008 年初旬に、米が計画している欧州におけるミサイ ル防衛システム配備案について協議する。ワルシャワで開催される予定で、 ポーランドのタスク新政権は前政権より計画に距離を置いていると見られて い る 。 NATO 報 道 官 は こ の 2 国 間 協 議 を 歓 迎 す る 声 明 を 出 し て い る 。 (GSN 12.18) 12.19: 露軍参謀総長の Baluyevsky 大将は、露の早期警戒システムは、ポーラン ドに配備予定の米ミサイル迎撃ミサイルを敵の ICBM と誤認する危険性を指 摘した。露 Interfax 通信が報じたもので、ブッシュ米政権はポーランドに迎 撃ミサイル 10 基、チェコに早期警戒レーダーを配備する計画に対し、露は反 対を表明している。(GSN 12.20)

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-7.イラン・イスラム共和国

(1)輸出管理関連一般 12.14: ロシア情報筋によると、中国がイラン向けに、2008 年から 2010 年の間に J-10A 戦闘機 24 機の輸出を計画していると表明した。事実、イランは第 3 世 代の戦闘機を要求している。ロシアに対してはスホーイ 250 機もの輸入を要 求した。イランは、米中の不仲を利用して、中国との関係を築こうとしてい る。この J-10A 戦闘機輸出が与える政治的影響は、米中関係に確実に亀裂が 生じるであろう。米国は軍事介入をして米中関係を無化にし、現段階で行わ れている中国のイラン向け武器の輸出制限が行われるであろう。技術面では、 中国はロシアからエンジンを輸入しており、それは J-10A 用に使用可能であ る。しかし、ロシアはロシア製エンジンを使った J-10A をイランに輸出する ことは受諾していないため、中国が技術を取得し、生産ラインに乗せるまで には時間がかかるであろう。最後に、イランの財政要因である。イランは国 産が基本であるが、中国に便乗して技術開発をしている。(MISC 12.14) 12.21: イランは、イラクの治安情勢に関し、大使級の協議を米に対し要求した。 マリキ・イラク首相補佐官のアスカリ氏によると、イランはまた協議の明確 な議題を求めているという。5月にはクロッカー米大使とクオミ・イラン大 使が協議しており、27 年間の外交関係凍結を破っていた。12 月 18 日に同様 の協議が予定されていたが、ライス米国務長官のイラク訪問と重なり米側が 延期していた。(ASP 12.24) (2)通常兵器関連 特記事項なし (3)核兵器関連 11.11: イラク首相は、アメリカ大統領に、大量虐殺、戦争犯罪、人権損害により 処刑が予定されている 3 人の政府関係者の保護をイラク政府に譲渡するよう 求めた。しかしながらアメリカは、処刑によるスンニ派の反抗を恐れて、現 状は、憲法上の争いが解決するまでは譲渡を拒んでいる。(GSN 11.12) 11.28: EU の共通外交・安全保障上級代表(Javier Solana)とイラン核問題交渉 責任者(Saeed Jalili)が会談し、テヘランにおけるウラン濃縮問題解決へ の交渉は望ましくない結果となった。EUは今後も、交渉を続ける方針であ り、来月に再び会合を設けることで合意した。11 月 28 日ドイツ ドイツー イラン系ビジネスマンが、イランに軍事目的もしくは核兵器に使用目的で、 機器を譲渡したとの疑いで逮捕された。ドイツ外国貿易の規則に反したとし て強く疑いを持たれている。(GSN 11.29)

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12. 3: 米国が3日に発表した国家情報評価(NIE)によると、イランはこの4年間 に 2010 年から 2015 年に核兵器を製造できるようウラン濃縮を進めていたも のの、核武装プログラムは実施していなかったという。米国の情報機関は「イ ランは依然として核兵器開発計画を持ち続けている」と主張している。(GSN 12.03) 12. 4: 米国の情報機関が「イランは核兵器の開発を 2003 年に停止した」と結論 付けたことについて、欧州の関係者がニューヨーク・タイムズ紙に「この報 告で国連安全保障理事会によるイラン制裁が形骸化する可能性がある」と語 っていたことが明らかとなった。欧州各国政府は、今回の米国の報告書をレ ビューする計画であるが、6カ国がイランに追加制裁を科すことで合意した 直後だけに困惑しているという。(GSN 12.04) 12. 6: 米国のチェイニー副大統領は、イランが 2003 年に核兵器の開発を停止し たとする国家情報評価(NIE)の報告により、イランのウラン濃縮を阻止するた めの国際的な包囲網が崩れる恐れがあることを認めた。しかし、ブッシュ大 統領は、イランに対して過去の核兵器開発計画の全容を明らかにするよう圧 力をかけている。(GSN 12.06) 12.10: イランのファルス通信は、国際原子力機関(IAEA)代表団とイランが 10 日にイランの核開発疑惑をめぐる新たな協議をテヘランで開始したと報じた。 協議は3日間にわたって行われる予定であるという。前回の協議ではウラン 濃縮に用いられる遠心分離機が取り上げられたが、今回の協議では IAEA の検 査官がテヘランの工科大学で発見した兵器級濃縮ウランの問題に焦点が当て られる予定である。(REUT 12.10) 12.11: 国連安全保障理事会の常任理事国とドイツは 11 日、イランのウラン濃縮 活動を停止させるための対イラン制裁について議論したものの結論を出すこ とは出来なかった。ロイター通信が報じたもので、米国のマコーマック国務 省報道官は「イランが 2003 年に核開発活動を停止したとする報告が米国家情 報評価(NIE)よりなされたが、今のところ対イラン制裁政策に変更は無い」と 語ったものの、ロシアと中国が新たな制裁を支持するかどうかについては明 言を避けたという。(GSN 12.12) 12.12: イラン学生通信(ISNA)は 12 日、イランの核開発疑惑をめぐる国際原子 力機関(IAEA)とイランの協議が終了したと伝えた。今回の協議では兵器級 濃縮ウラン問題が取り上げられたが、ISNA は「この問題に関する協議が今後 も続けられるかどうか、あるいは IAEA がイラン当局の回答を全て受け入れる かどうかは明らかではない」としている。(REUT 12.12)

12.13: イラン系米国人組織 National Iranian American Council の Trita Parsi 代表は 13 日、米国進歩センター(CAP)のイベントで「(イランが 2003 年に 核開発を停止したとの報告がなされたが)米国は、イランがイスラエルにと って脅威であるというイスラエル政府の主張を支持する姿勢に変化はない。

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20 -12.16: ロシア外務省は、イランのブシェール原子力発電所の核燃料となる低濃縮 ウランの輸出を 16 日に開始したと発表した。ロイター通信が報じたもので、 ロシア外務省は西側諸国の反発を想定し、イランに輸出した低濃縮ウランが あくまでも同原子力発電所の燃料として利用されることを強調したという。 (GSN 12.17) 12.17: イラン外務省の M・A・Hosseini 報道官は記者会見で、ブシェール原子力 発電所の完成時期については見通しが立っていないことを明らかにした。ロ シアとイランはモスクワで、イラン初の原子力発電所であるブシェール原子 力発電所の建設について協議を行い、スケジュールについては合意したもの の、完成時期は設定されなかったという。(REUT 12.17) 12.20: イランのブシェール原子力発電所の運開は、2008 年末以降にずれ込む見通 しである。同発電所の建設を請け負っているロシアの原子力関連企業アトム ス ト ロ イ エ ク ス ポ ル ト (Atomstroiexport) の ス ポ ー ク ス マ ン で あ る Irina Yesipova 氏が 20 日に明らかにした。イラン原子力庁の M・サエディ次官は、 同発電所が3カ月以内に運開する見通しを示していたが、Yesipova 氏は、技 術的な問題で運開時期は遅れるとしている。(GSN 12.20) 12.20: 国連安保理は、イランに関し 20 日に開催された理事会において、新たな 制裁案で合意できなかった。AFP 通信が報じたもので、ライス米国務長官は タイミングに関し技術的な差異に加え、決議がどこまで踏み込むべきかが焦 点であったと述べている。一方ラフサンジャニ元イラン大統領は、ブシェー ル原発を建設している露 Atomstroiexport 社に対し、稼動開始が 2008 年末に 遅れたことを抗議した。(GSN 12.21) 12.20: 米ライス国務長官は 20 日、対イラン制裁強化を巡る協議で常任理事国5 カ国とドイツが合意しなかったことを明らかにした。しかし、ライス長官は 「我々が採ってきた ツー・トラック戦略(Two-track strategy)は正しい という認識で一致した。なぜなら、我々はイランに(ウラン)濃縮と再処理 を中止するべきであるということを分からせる必要があるからである」と述 べた。(AFPR 12.20) 12.26: 韓国で総選挙が行なわれ、李明博(イミョンバク)氏が大統領となった。 北朝鮮は依然として朝鮮半島内での統合に強固な姿勢をとっている。しかし ながら、韓国政府の政権交代にかかわらずとも、誠実に統合を推し進めてい く必要がある、というのが韓国側の意見である。新大統領のイミョンバクは、 平壌の瀕死の経済状況の打開を引き続き援助したいという考えである。(ASP 12.26) (4)生物・化学兵器関連 特記事項なし

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(5)ミサイル関連 11.27: イランのミサイル情勢は、結果的にアメリカの西ヨーロッパにおけるミサ イル防衛網配備を強化する結果となった。最近のイランのミサイル情勢とは、 射程距離 2000 キロ、西ヨーロッパ射程内の弾道ミサイルを開発したことであ る。(GSN 11.28) 11.27: イランの弾道ミサイル脅威がどの程度のものなのか判断することは、一貫 性 の な い 情 報 と 国 際 政 治 に 左 右 さ れ る た め 困 難 で あ る 。 イ ラ ン が 射 程 距 離 2000 キロ級のミサイルを開発したと主張したため、このミサイル脅威問題が 露わになった。注意すべきことは、イランは政治のプロパガンダとして現在 の攻撃能力を誇張表現する。しかし、同時にアメリカにおいても、イランの 極限主義を打ちくじく必要があるとして米政府も同じように誇張表現を使う。 (GSN 11.27) 11.29: ミサイル発射段階で打ち落とす開発は、北朝鮮とイランで異なる課題に直 面している、と米国ミサイル防衛庁は 2006 年 Inside Missile Defense で発 表した。その課題とは地理的な要因をどう克服するか、である。北朝鮮の場 合、中短距離ミサイルが及ぶと予測される制空権・制海権の範囲は、米国の 同盟国のため確保できる。一方でイランの場合は長距離ミサイルの射程範囲 は中東にも及ぶため、地理的な不安定性を持っている。課題は山積みだが、 ミサイル迎撃システムを評価することはミサイル防衛予算を策定する良い判 断材料になる。(GSN 11.30)

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-8.イスラエル国

(1)輸出管理関連一般 特記事項なし (2)通常兵器関連 12.10: イスラエル国防省は、イスラエルが世界第4位の武器輸出国になったと発 表した。これまでに輸出した武器の総額は 45 億 8,000 万ドルにのぼるという。 イスラエルから武器を最も多く輸入しているのは米国で、アジア諸国、欧州、 ラテンアメリカがこれに続いている。なお、イスラエルを上回る武器輸出国 は現在、米国、ロシア、フランスのみである。(HS 12.10)

12.17: イスラエル軍事会社 Elbit Systems Ltd は、韓国軍と無人機 Skylark Ⅱ(ヒバリ・ミニ UAV)と契約を結んだ。SkylarkⅡはデータ集積、監視、60 キロを超える範囲での目標捕捉任務を組み込まれている小型無人機である。 韓国の初の無人機として、新しい輸出市場を開拓し、浸透させようとしてい る。イスラエルは、無人機本体から地上指令基地を含めて SkylarkⅡの広範 囲なシステムと契約段階にある。今後行われるシステム改善も契約に見込ま れている。しかしイスラエルの軍事会社は財務上のことは明らかにしていな い。(REUT 12.17) (3)核兵器関連

12. 2: Yedioth Ahronoth 紙は 2 日、イスラエルが dirty bomb(汚い爆弾) に 使用される恐れのある物質の国内持込を防ぐための監視体制を強化している と伝えた。Dirty bomb を用いたテロの危険性が高まっていることを受けた措 置で、当局は新型核物質検出器を導入して国内空港や港湾あるいは国境地域 における貨物の検査体制を強化しているという。(GSN 12.03) (4)生物・化学兵器関連 特記事項なし (5)ミサイル関連 12. 5: 前イスラエル外相は、1990 年代に、北朝鮮に対して平壌の弾道ミサイル及 びミサイル技術が中東へ輸出されるのを阻止するための秘密交渉を行ってい たと明らかにした。しかし北朝鮮は、ミサイルを所持しておらず、問題外だ と強く主張した。その後、交渉は中断したが、聞くところによると北朝鮮は ミサイル輸出で年間 5 億ドル以上稼いでいるという。問題の詳細は未だ不透 明のままである。(ASP 12.5)

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12.11: 武器市場では、使用が簡単で精度が良い携帯型ミサイル爆弾が 100 万個以 上出回り、1 個につき数百ドルで譲渡されている。これは懸念すべき事項で ある。政治的に不安定な地域では、携帯型ミサイル爆弾により民間機がテロ 攻撃を受けている。2002 年イスラエル民間機が攻撃され 261 人が犠牲になっ た。2003 年バグダッド発の DHL 航空輸送機を攻撃されたが、幸運にも空港に 帰還することができた。この事件を受けて、米国務省は民間機を防護する対 策を練っている。米欧が協力しようとしたが、米国防省が技術提供は国家機 密に関わるため協力できないとして、防護体制は完成しなかった。米国航空 会社は、その技術はコストがかかるため、テロ脅威が致命的になるまでは、 進んでその体制構築を図ることはないであろう。(TIME 12.11)

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-9.シリア・アラブ共和国

(1)輸出管理関連一般 特記事項なし (2)通常兵器関連 特記事項なし (3)核兵器関連 12.13: 9 月 6 日のイスラエルによるシリア空爆は、北朝鮮の核開発施設と同じ施 設を攻撃したことが明らかになった。これにより、米国は北朝鮮がシリアに 対して核兵器開発に関する技術を供与しているとの見方が強くなった。北朝 鮮とシリアは米国のテロ支援国家リストに入っている。北朝鮮は核兵器開発 に関する技術は供与していないと示し、シリアは核開発施設の建設の否定を 表明している。(IHT 12.13) 12.20: バシャール・アサド・シリア大統領は、2001 年にカーン博士が築いた核ネ ットワークから核技術提供の打診が来た際、断ったと最近明かしたという。 詳細は不明なものの、カーン・ネットワークは 2004 年に明らかにされるまで、 イラン、リビア、北朝鮮に核機器・技術を供与してきたとされている。また 9月にイスラエル機により空爆された施設について、建設中の原子炉であっ たとの疑惑を否定、建設中の軍用施設であったと主張した。米情報当局者は、 同 施 設 は 北 朝 鮮 に よ り 設 計 さ れ た 原 子 炉 で あ っ た 可 能 性 を 指 摘 し て い る 。 (GSN 12.20) (4)生物・化学兵器関連 特記事項なし (5)ミサイル関連 特記事項なし

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10.その他

(1)輸出管理関連一般 11.30: 11 月にアメリカが 110 件、韓国が 70 件、合わせて 180 件以上の航空スパ イ活動を行ったとして北朝鮮から非難されている。北朝鮮によると、そのう ち 26 件以上は米 U-2 スパイ用航空機によるものだと伝えられている。(KNCA 11.30) 12. 3: 暗視を、中国へ向けての不法輸出を手助けしたとして、米国カリフォルニ ア州サンフランシスコ在住の男性フィリップ・チャン(60)が逮捕され、判 決を受けた。彼は申し立て後、罰金 5 万ドルを支払うよう命じられた。サン フランシスコ海岸地域は、中国人コミュニティーが発達しており、機微技術 や汎用品の不法取引に関するものが何件か起こっている。11 月に米国政府は、 自国でスパイ活動を続けていることを理由に北京政府へ訴えた。(AFPR 12.4) 12. 3: 国家核安全保障管理局(NNSA)は 3 日、バルト諸国経由の核物質密輸を防止 するために米国とラトビアが協力することで合意したと発表した。今回の合 意に基づき、NNSA はラトビアの空港、港および国境地域に放射線検出器と通 信機器を配備し、これら機器の使用方法に関する職員研修を実施するという。 (GSN 12.03) 12. 3: 米国とカリブ共同体(CARICOM)加盟国は3日、域内における小火器や小 型武器の違法取引を防止、根絶するための協力を強化することで合意した。 これらの武器が闇市場を通じて、テロリストや麻薬密売人あるいはギャング といった犯罪組織の手に渡ることを阻止することを目的とするもので、米国 は今後、CARICOM 加盟国に対して技術的あるいは財政的な支援を含めどのよ うな支援が可能かを検討していくという。(DOS 12.03) 12. 4: 米ブッシュ政権は、サウジアラビアへの 200 億ドルもの武器売却計画につ いて、2008 年 1 月 15 日まで議会の承認を要求しない方針を明らかにした。 議会は武器売却計画の承認を政府から公式に要求された際に 30 日以内に計 画のレビューを実施しなければならないが、12 月に承認を要求された場合に は計画をレビューする十分な時間を確保できないとして、議会は承認要求を 延期するよう求めていた。(MISC 12.04) 12.10: Ernst&Young 社調査によると、防衛宇宙産業は、将来さらに拡大が予測さ れるビジネスである。対テロ戦争を契機として米国を中心に軍需が伸びてい る。また、中国が進めている宇宙探査計画も軍需を伸ばす一因である。生産 力を持つ複合企業が勢力を伸ばす一方で、単一生産しかできない地方の企業 は、設備や技術不足から成長が伸び悩んでいる。また、欧州と米国が協力し て防衛産業分野の輸出管理規則を改変しなければならないにもかかわらず、 今のところ十分な整備ができていないのが現状である。(MISC 12.10)

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-12.12: Dutch News 報道。蘭は 10 億ユーロ以上を輸出する5大武器輸出国である という。平和団体 Anti-Weapon Trade Campaign が発表したもので、蘭が輸出 した武器の 50%はインドネシア、ベネズエラ、チリ等に向かったが、EU が武 器禁輸措置をとっている中国にも、EU 規制外品である暗視装置が輸出されて いたという。(MISC 12.12) 12.17: 武器輸出増を狙い、仏は輸出許可申請を電子化し、手続の期間を短縮、同 時に EU 内の製品・人の移動規制を緩和する。13 日の記者会見で国防相が述 べたもので、モロッコへのラファール戦闘機輸出を果たせなかったのは、政 府の省庁間協力関係に加え、受注したダッソー社との協力関係に問題があっ たとし、改善する意向。(DN 12.17) 12.18: 米議会は、一般人を無差別に殺戮するクラスター爆弾の輸出を規制する予 算法案を可決し、ブッシュ大統領に送った。同法案は、 搭載される子弾の爆 破率が 99%以上である 、 攻撃対象が軍事施設(設備)である 、 一般市民 を攻撃対象としない といった条件を満たす場合に限りクラスター爆弾の輸 出を認めるというもので、これらの条件を満たさない場合の輸出は禁止され る。(ASP 12.18) 12.19: SigmaQuest 社は 19 日、国際武器取引規制(ITAR)の許可証を取得したと 発 表 し た 。 同 社 は 生 産 関 連 情 報 の 把 握 を 支 援 す る BI ( Business Intelligence)ソ フト の開 発会 社であ る。 同社最 高経 営責任 者( CEO) の Nader Fathi 氏は「当社の(BI ソフトである) SigmaSure は、軍需産業や航 空産業の製品の品質維持やコスト低減、リスク管理などに役立つ 」と語って いる。(GSN 12.19) 12.20: 米商務省(DOC)の C・グティエレス長官は 20 日、みなし輸出諮問委員会 (DEAC)のN・オーガスティン委員長(元ロッキード・マーチン会長兼 CEO) が最終報告書 グロバール化時代のみなし輸出規制 を提出したことを明ら かにした。同報告書は、米国の先端技術が米国在住の外国人を通じて国外に 流出するのを防ぐ上で有効な安全保障施策に関する勧告をまとめたもので、 グティエレス長官は、BIS へ DEAC の勧告をレビューするよう命じた。(GSN 12.20) 12.27: 北京オリンピックに向けて、参加国選手や観客、国内外の安全管理体制構 築のために米国が中心となって働きかけている。高度化したテロを懸念し対 策を図るためであるが、結果的にオリンピックを契機として中国がこの分野 で発展を遂げる機会となった。その対策のひとつに、貿易管理対策がある。 これは、軍事及び犯罪目的に使用される物資の中国向け輸出禁止リストを再 調査し、適正な輸出を図るというものである。多国籍企業はこの動きに対し て受容態勢ではないものの、関係法律にしたがって貿易することは重要だと している。米国企業の中でも、Honeywell 社、GE 社、IBM 社などがシステム 構築に貢献している。(HE 12.27)

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12.27: 北朝鮮向けに、米国の輸出規制リストに違反して機微な機械製品や電子媒 体を輸出していたことが発覚した。台湾をベースとして活動していたその 3 人のビジネスマンは、北朝鮮に兵器転用が可能な物資をマカオや中国、その 他の地域において違う会社の名前で輸入し、その後北朝鮮へ間接輸出すると いう仲介斡旋をしていたという。台湾経済部は、テロ組織の手に渡るのを防 ぐために、国際的制裁のもと厳正な取締りをするべきだと述べている。実際、 そのような機微な製品を輸出するには台湾経済部の輸出許可証が必要であり、 違反するものは2年間の懲役もしくは30万ニュー台湾ドル以下の罰金の支 払う義務を課せられる。また、このような台湾の輸出管理の取り組みが、日 本、韓国そして米国の注意をひきつけている。(MISC 12.28) (2)通常兵器関連 12. 5: フランスは、EUに対して、1989 年から課している中国への武器輸出禁止 はもはや時代遅れであり、現在のEU−中国関係を無視しているため、解除 せよと要求している。フランス外務省の見解は、輸出を再開することは必ず しも中国向け武器輸出を拡大することではなく、相互に尊重し友好的な共存 を図るためであるとし、中国側もその姿勢を評価している。この問題は、以 前に 2004 年に EU サミットで話し合われた問題であり、EUは今後の姿勢が 問われるであろう。(CHD 12.5) 12. 6: サウジアラビアは、総額 44 億ポンド以上とされる Salam 計画に基づき、 ユーロファイター・タイフーン 72 機の調達契約を正式に締結、機体の生産が 進められている。BAE システムズ社が英政府との主契約者となり、英・サウ ジ両国政府間の合意に基づき供給する。(FI 12. 6)

12.17: イスラエル軍事会社 Elbit Systems Ltd は、韓国軍と無人機 Skylark Ⅱ(ヒバリ・ミニ UAV)と契約を結んだ。SkylarkⅡはデータ集積、監視、60 キロを超える範囲での目標捕捉任務を組み込まれている小型無人機である。 韓国の初の無人機として、新しい輸出市場を開拓し、浸透させようとしてい る。イスラエルは、無人機本体から地上指令基地を含めて SkylarkⅡの広範 囲なシステムと契約段階にある。今後行われるシステム改善も契約に見込ま れている。しかしイスラエルの軍事会社は財務上のことは明らかにしていな い。(REUT 12.17) 12.17: チリとベネズエラの軍事費が最近急増しており、南米が軍拡競争に巻き込 まれる可能性が出てきている。チリは1年間に、(同国の銅の輸出額の 10% に相当する)30 億ドルもの資金を軍事費に投じており、これまでに F-16 戦 闘爆撃機、ドイツの主力戦車 Leopard 2 、フリゲート艦、潜水艦などを購 入している。一方、ベネズエラは、ロシアや中国あるいはブラジルなど様々 な国から武器を調達しており、2006 年にはロシアのスホイ 30 及びスホイ 35 戦闘爆撃機、最新のヘリコプター、AK-103 自動小銃 10 万丁などを購入して

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28 -12.18: ハワイ沖で行われたミサイル防衛演習で、海上自衛隊の護衛艦こんごうか ら発射した SM-3 迎撃ミサイルが、地上約 100 マイルで模擬弾頭の迎撃に成功 した。米同盟国による SM-3 によるミサイル防衛演習は初めてで、石破防衛相 は重要な成功であり、引き続きシステム信頼性向上に向けていくと述べた。 (MISC 12.18) 12.18: 米下院は 18 日、連邦政府がテロの被害をカバーするテロリズム保険法案 を可決した。2001 年 9 月の同時多発テロ後に策定されたテロリズム・リスク 保険法を更新するもので、ブッシュ大統領は 12 月 31 日までに、新法案に署 名する見通しであるという。(GSN 12.19)

12.20: Techwhack 報道。Saab 社はフィンランドより、次世代軽量対戦車砲(NLAW) の発注を受けた。総額 3,800 万ユーロで 2009 年に引き渡される予定。NLAW は軽量、1人で持ち運びができ、使い捨て、誘導式且つ発射後の誘導は自動 で、スウェーデン Saab Bofors Dynamics 社と英 Thales Air Defence 社が開 発した。(MISC 12.20) 12.21: Balkan Insight 報道。セルビアは、イラクに対し総額1億 6,400 万ユーロ の兵器と軍用品を輸出することで合意した。セルビア国防省が発表したもの で、国営 Yugoimport SDPR 社が取引を行うというが、輸出される品目につい ては触れられなかった。(MISC 12.21) 12.26: イラク衛星放送 Alsumaria 報道。タディク・セルビア大統領は、同国とイ ラクが総額2億 3,000 万ドルに上る武器・軍用品売却で合意したと述べた。 (MISC 12.26) (3)核兵器関連 11.11: イラク首相は、アメリカ大統領に、大量虐殺、戦争犯罪、人権損害により 処刑が予定されている 3 人の政府関係者の保護をイラク政府に譲渡するよう 求めた。しかしながらアメリカは、処刑によるスンニ派の反抗を恐れて、現 状は、憲法上の争いが解決するまでは譲渡を拒んでいる。(GSN 11.12) 11.28: EU の共通外交・安全保障上級代表(Javier Solana)とイラン核問題交渉 責任者(Saeed Jalili)が会談し、テヘランにおけるウラン濃縮問題解決へ の交渉は望ましくない結果となった。EUは今後も、交渉を続ける方針であ り、来月に再び会合を設けることで合意した。11 月 28 日ドイツ ドイツー イラン系ビジネスマンが、イランに軍事目的もしくは核兵器に使用目的で、 機器を譲渡したとの疑いで逮捕された。ドイツ外国貿易の規則に反したとし て強く疑いを持たれている。(GSN 11.29) 11.28: ヒル米国務次官補は 2008 年に非核化を完成すべきであり、未完成のまま 問題を放置すべきでないと考えている。12 月 3 日から北朝鮮を訪問し、寧辺 にある3つの主要な核複合施設を機能停止しようとする働きかけを再検討す る予定。これは、6 日から北京で行われる6者協議事前調整のためでもある。 (GSN 11.28)

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