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材料の力学解答集

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Academic year: 2021

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(1)

材料の力学(第2章) 解答集

--- ☆各種応力の計算問題(No1) 1.断面積100mm2の材料に1800N の引張荷重が働くとき,断面に生じる応力 はどれほどか。(解答:18(N/mm2 )または18(MPa)) 解答: 18

/

18( ) ) ( 100 ) ( 1800 2 2 N mm MPa mm N A P   2.直径14mmの軟鋼試験片で引張試験を行った。引張荷重が 65kN のときに 生じた引張応力はいくらか。(解答:422.25(MPa)) 解答:

 

14 ( ) 422.25( / ) 422.25( ) 4 ) ( 10 65 2 2 2 3 MPa mm N mm N A P  3.図のような直径20mmのリベット に8.8kN のせん断力が作用してい る。リベットに生じている。せん断 応力はいくらか。 (解答:28.01(MPa)) 解答:

 

20 ( ) 4 ) ( 10 8 . 8 2 2 3 mm N A P      ) ( 01 . 28 MPa  4.3kN の圧縮荷重を受ける部品を中実丸棒の鋼で作りたい。鋼の丸棒に作用 する圧縮応力を90MPa 以下にするには,部品の直径は最小いくら以上であ ればよいか。 (解答:6.51(mm以上)) 解答: 圧縮応力と断面積の関係から 0.033 10 ( ) 33.33( ) ) / ( 10 90 ) ( 10 3 3 2 2 2 6 3 mm m m N N P A          であり,材料に中実丸棒を使用するからその直径は 3.14159 6.515( ) 33 . 33 4 4 mm A d      5.問題3.に示すようなリベット継手に 9.4kN の引張荷重が作用するとき, 直径10mmのリベット 1 本に生ずるせん断応力を 40MPa 以下とするには d せん断断面積A 4 2 d  荷重P 荷重P

(2)

リベットの本数は何本以上必要か。 (解答:3 本以上) 解答: 必要なリベットの本数をn,1 本の断面積をAとして,リベットのせん断力>=せん断 荷重であれば良い。したがって,

本以上 ; 2.992 3 ) /4(m 0.01 N/m 10 40 (N) 10 9.4 A P n P An 2 2 2 6 3            6.右図のような中空円筒を2 枚の板ではさみ,100kN の力で圧縮するとき, 円筒に生じる圧縮応力を70MPa 以下にとどめるには,円筒の外径d2はい くら以上にすればよいか。ただし,円筒の内径d1は20mmとする。 (解答:47.1(mm 以上)) 解答: 長さの単位をメートルで統一して以下計算を行う。中空円筒の断面積Aは,

2

1 2 2 4 d d A  であり,圧縮応力を とすれば, A P   より

1.4286 10 (m ) N/m 10 70 (N) 10 100 P A 6 2 -3 2 3        したがって,

2

-3 1 2 2 3 -10 1.8189 -d 10 1.4286 d d A22  12   ; d   4 

0.02

0.0471(m) 47.1(mm)以上 10 1.8189 d 10 1.8189 d 12 -3 2 3 -2         --- ☆2.3 ひずみの演習問題 1.長さ2mの棒材が圧縮荷重を受けて 0.0002 の縦ひずみを生じた。縮み(変 形量)は何mmか。 (解答:0.4mm) 解答: 0 L    より, 0.0002;L0=2000(mm)を代入して, λ=L0-0.00022000=0.4(mm) したがって,0.4mm縮んだ。 2.引張り荷重を受け材料の伸びが 0.6mm,縦ひずみが 0.0003 であるとき, 変形前の元寸法はいくらか。 (解答:2000(mm)) 解答: 0 L    より 0.0003;=0.6(mm)を代入して, 2000( ) 0003 . 0 ) ( 6 . 0 0 mm mm L      荷重P 2 d 剛体壁面 剛体壁面 荷重P d120mm

(3)

3.直径30mmの丸棒に引張荷重を作用させたところ,直径が 0.0042mm縮ん だ.横ひずみはいくらか。 (解答:-0.00014) 解答: 横ひずみの定義に従い, 0.00014 ) ( 30 ) ( 0042 . 0         mm mm d d d  4.長さL0の丸棒を圧縮したところ,長さが200mm,縦ひずみが-0.005 にな った。変形前の元寸法は何mm か。 ( 解答:201(mm)) 解答: 縦ひずみの定義に従って, 0 0 L L L   より,LL0L0であり,したがって,変形前の元寸法は L L0(1) となり,ここで,圧縮ひずみ(縦ひずみ)はε=-0.005 であることに 注意して,

 

201.005( ) ) 005 . 0 1 ) ( 200 1 0 mm mm L L       --- ☆第 2 章 2.5~2.6 応力・ひずみ,ヤング率,ポアソン比など総合演習問題 1.表 2.1 を使って応力σ―ひずみε線図上に硬鋼,ねずみ鋳鉄,純アルミニ ュームの線を入れてみなさい。 解答: 省略。ただし,鋼,鋳鉄,アルミニュームの順に縦弾性係数(ヤング率)が小さい ことを理解しておく。 2.断面が一辺 4cmの正方形で長さが 10cmの軟鋼製角棒が圧縮荷重を受け て,0.056cm縮んだ。このとき断面積はいくらとなるか。ただしポアソン 比は0.28 とする。 (解答:16.05(cm2 )) 解答: 長さの単位をcmで統一して以下計算する,まず縦ひずみεは 3 0 10 60 . 5 ) ( 10 ) ( 056 . 0     cm cm L   横ひずみε’は

3

3 10 568 . 1 10 60 . 5 28 . 0               圧縮後の一辺の長さを L,圧縮前のそれを L0とすれば,横ひずみの定義 

LL0

/ L0から LL0L0L0

1

4

11.568103

4.006272(cm) したがって,正方形の圧縮後の面積 A は AL2 

4.006272

2 16.0502(cm2) 3.直径 18mm,長さ 2.5mの軟鋼製丸棒を天井に溶接し,下端に 24000Nの

(4)

荷重を加えた。このとき,棒の伸びλ,棒に生じる応力σを求めよ。ただ し,丸棒の縦弾性係数(ヤング率)は206GPa とする。 (解答:λ=0.1145(cm),σ=94.314(MPa)) 解答: 三つの基本式, P/A,= L0,=Eから材料の伸びλは,ひとまず長さ の単位をメートル(m)で統一して,

0.018

206 10 1.1446 10 0.1145(cm) 4 2.5 24000 AE PL -3 9 2 0      (m) = = =  

0.018

( ) 9.4314 10 ( ) 94.314( ) 4 ) ( 24000 7 2 2 MPa Pa m N A P       4.同一寸法の鋼棒と銅棒を同一の力で引張ったところ,伸びが3:5 の比とな った。鋼の縦弾性係数をEs=206GPa として,銅の縦弾性係数 Ecu を求め よ。 (解答:Ecu=123.6(GPa)) 解答: 鋼棒にs,銅棒にcu の添字をつけて,それぞれの伸びの式を表すと,A,P,L0は 同一であるから次式が得られる。 cu cu s s AE PL AE PL0 0 ,     題意から:scu35,すなわち

5 3 0 0    s cu cu s cu s E E AE PL AE PL   したがって, 206.0 10 123.6 10 ( ) 5 3 5 3 9 9 Gpa E Ecus      5.右図に示すように,鋼(寸法Ls の部分)と銅(寸法 Lcu の部 分)を組み合わせた丸棒に引 張荷重Pを加えた時の全体の 伸びを求めよ。ただし,鋼, 銅の縦弾性係数をそれぞれ, Es=206GPa,Ecu=102GPa とする。なお,各部の寸法および荷重は, Lcu=300mm,Ls=200mm,直径 dcu=50mm,直径ds=40mm,荷重 P=80 kN とする。 (解答:λ=0.182(mm)) 解答: 鋼棒にs,銅棒に cu の添字をつけて,それぞれの伸びの式を表すと,

cu d s d s L cu L

(5)

cu cu cu s s s AE PL AE PL     , 題意で与えられた数値を代入して

0.04

206 10 6.18078 10 ( ) 0.0618( ) 4 2 . 0 10 80 5 9 2 3 mm m AE PL s s s            

0.05

102 10 1.198344 10 ( ) 0.1198( ) 4 3 . 0 10 80 4 9 2 3 mm m AE PL cu cu cu             したがって,全体の伸びλは  s cu 0.06180.11980.1818(mm) 6 . 下 図 に 示 す よ う に , 内 側 に 直 径A50mmの 軟 鋼 の 丸 棒 , 外 側 に 直 径 mm B100  の黄銅製中空円筒をはめた柱がある。これに圧縮荷重P150kNを 加えた時,各柱に生じる応力a,b,ひずみε,縮みを求めなさい。ただ し,各柱の縦弾性係数は軟鋼Es 206GPa,黄銅Eb 110GPaとする。なお, 両材料の長さはL0 400mmで,変形しない黄銅と鋼の縮み板(剛体といい, この場合それぞれのひずみおよび縮みは等しいと考える)に取り付けられ ている。 (解答:σb=15.678(MPa),σs=29.361(MPa),ε=1.425×10-4, λ=0.057(mm)) 解答: 考え方として,黄銅の断面で受け持っている荷重 Pb と鋼が受け持つ荷重 Ps の和が圧縮 荷重 P に等しいと考える。すなわち,黄銅と鋼の断面積および応力をそれぞれ Ab,σb よび As,σs として,力のつりあい式は, PPbPs bAb sAs (1) さらに,両材料は剛体に取り付けられているから,両材料のひずみεb,εs または縮 荷重P 荷重P 黄銅 鋼 φ B φ A 0

L

(6)

みλb,λs は等しいと考える。すなわち, s s b b s b E E        (2) ここで未知数は,σb,σs の2つであるから,式(1),(2)を連立させれば解ける。 {解答} (1)部材の応力を求める。式(2)から, b b s s E E   であり,この応力を式(1)へ代入して,

b b s s

b b s b b s b b s s b b A E A E E A E E A A A P       s s b b b b E A E A P E    ,同様にして s s b b s s E A E A P E    (3) となる。題意で与えられた数値を代入して,

  

2 2

9

2 9 3 9 10 206 05 . 0 4 10 110 05 . 0 1 . 0 4 10 150 10 110              s s b b b b E A E A P E 0.15678 10 ( ) 10 52433 . 10 10 65 . 1 10 044800 . 4 10 47953 . 6 10 16500 8 8 16 8 8 12 Pa           1.5678107(Pa)15.678(Mpa) さらに,σs は 15.678( ) 29.361( ) ) ( 110 ) ( 206 MPa MPa GPa Gpa E E b b s s       (2)ひずみεは, 2 4 9 7 9 7 10 425 . 1 10 01425 . 0 10 206 10 9361 . 2 ) ( 10 110 ) ( 10 5678 . 1          Pa Pa E E s s b b    (3)縮みλはλb=λs であることに注意して,フックの法則および式(3)から ) ( 057 . 0 ) ( 10 57 . 0 4 . 0 10 425 . 1 4 4 0 0 0 L L m mm E L E s b s b b s b                 となる。 --- ☆第 2 章 2.7~2.8 材料の機械的性質,安全直径,安全率などの総合演習問題 1.構造物の部材が鋼製の丸棒であり,引張荷重30kNを受けているものとする。 引張許容応力を 2 90N/mm とするとき,この丸棒の安全直径を求めよ。 (解答:20.6(mm以上)) 解答: 許容応力をa,丸棒の直径をdとすれば,丸棒に許す引張荷重はPaは現在受けてい る引張り荷重 30kNより大きくなければならから,次式が満たされる必要がある。 Pa d a 30

 

kN 4 2   

(7)

したがって,安全直径dは, 20.6( ) 90 14 . 3 10 30 4 10 30 4 3 3 mm d a          以上 2.引張り荷重10kNが作用する丸棒の安全直径を求めよ。ただし,材料の降伏 点(基準強さ)を360MPa,安全率を3とする。(解答:10.3(mm以上)) 解答: 安全率の定義から,基準強さ(応力)をS,許容応力をaとすれば安全率 f は, a S f σ σ  で表されるから,このときの許容応力aは 120 10 ( ) 3 10 360 6 6 Pa f S a       であり,丸棒の直径をdとすれば,丸棒に許す引張荷重はPaは現在受けている引張り 荷重 10kNより大きくなければならから,次式が満たされる必要がある。 Pa d a 10

 

kN 4 2    したがって,安全直径dは, 10.30( ) ) / ( 10 10 120 14 . 3 ) ( 10 10 4 10 10 4 2 6 6 3 3 mm mm N N d a            以上 3.軟鋼丸棒を安全率7で使用する。丸棒の許容応力が 2 8820N/cm であれば, 直径2cmの丸棒を破断するにはいくら以上の荷重を加えればよいか。 (解答:1.9396×105(N)) 解答: 安全率の定義から,基準強さ(応力)をS,許容応力をaとすれば安全率fa S f σ σ  で表されるから,このときの基準強さSは, Sfa 7882061740(N/cm2) したがって,この応力以上を加えれば破壊できると考え,丸棒の直径をd,破壊荷重 をPとして, 61740 1.9396 10 ( ) 4 2 14 . 3 4 5 2 2 N d P S      4.最大荷重0.2MNをクレ-ンで巻き上げるとき,破壊荷重0.5MNのワイヤロ ープを8本使った,安全率fはいくらか。 (解答:f=20) 解答: ワイヤーロープ8本が破壊に至る荷重Pは ) ( 10 4 ) ( 10 5 . 0 8 6 N 6 N P     クレーンに実際にかかっている最大荷重が0.2MNであるから,安全率 f

(8)

20 10 0.2 10 4 f 6 6 = = 実荷重 破壊荷重    5.図 2.18 のボルトに70kNの引張り荷重を加え る。ボルトの安全直径dとボルトの安全高さ hを求めよ。ただし,ボルトの許容引張り応 力 を 2 9000N/cm , 許 容 せ ん 断 応 力 を 2 8500N/cm とする。 (解答:直径d3.147(cm),h8.33(mm)) 図 2.18 ボルトの強度 解答: 許容引張り応力をa,ボルトの直径をdとすれば, ボルトに許容する引張荷重Paは現在受けている引張り荷重 70kNより大きくなければ ならから,次式 が満たされる必要がある。 Pa d a

 

N 3 2 10 70 4     したがって,ボルトの安全直径dは, 3.147( ) 9000 14 . 3 10 70 4 10 70 4 3 3 cm d a          以上 つぎに,ボルト頭部の高さhについては,この部分はせん断応力を受け,せん断面積を A,許容せん断応力をaとすれば,次式を満たす必要がある。 Aa dhaPa 70103

 

N したがって,安全高さhは 0.833( ) 8.33( )以上 8500 147 . 3 14 . 3 10 70 3 mm cm d P h a a          --- 70kN d h

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