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H o w t o In ve s t O v e rse a s / Sing a pore 2 シンガポール 2 サンプル版 DBS銀行 HSBCシンガポール

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(1)

シンガポール

2

How to Invest Overseas / Singapore 2

シンガポール

2

DBS銀行/HSBCシンガポール

(2)

【重要】 ・ 本書は海外の金融機関の一般的な口座開設方法や取引方法を解説したもので、その一例として具体的な金融機  関を紹介しているが、これらの金融機関の利用を推奨するものではない。本書で紹介した金融機関と有限会社  オルタ・インベスト・コム(以下、AIC)はなんの関係もなく、AIC は各金融機関の信用度を保証しない。口座  開設はあくまでの各自の判断で行なっていただきたい。 ・ 本書に紹介された金融機関を利用したことから仮になんらかの損害が生じたとしても、その判断はあくまでも  各自の自由な選択によるものであり、AIC はその損害に対していっさいの責任を負わない。 ・ 本書のデータは 2014 年 4 月現在のものであり、それ以降の変更に関しては各自で確認されたい。重要な変更に  ついては、 海外投資を楽しむ会ホームページに随時アップする。 ●海外投資を楽しむ会  http://www.alt-invest.com ・ リンクが切れているなど、お気づきの点がありましたらご一報ください。info@alt-invest.com

(3)

Introduction

シンガポールの銀行口座を活用しよう!

 シンガポールは東南アジア最大のタックスヘイヴン(オフショア金融センター)というだけでなく、近 年、富裕層の移住先としても注目を集めるようになりました。  シンガポールの魅力としては、10 万人あたりの年間殺人件数が日本より低いという治安のよさ、子ど ものときから英語と中国語を学べるグローバルな教育環境、アメリカの一流病院に匹敵する高度な医療水 準などが挙げられます。また税金もきわめて安く、金融所得は利子・配当や譲渡所得もすべて非課税で、 相続税や贈与税もありません。所得税の最高税率は 20%で地方税はなく、そのうえ海外で得た所得は、 それをシンガポール内で受け取ったとしても非課税です。法人税率は 17%と香港とならんでアジアでもっ とも低く、それに加えてさまざまな優遇税制が用意されていて、多国籍企業がグローバル本社をシンガポー ルに置くと法人税率は実質ゼロになるといいます。  シンガポール川の河口ラッフルズ・プレイスは、DBS(星展銀行)、UOB(大華銀行)、OCBC(華僑銀行) など国内系大手金融機関、HSBC、シティバンク、スタンダード・チャータード銀行など外資系金融機関 の本支店が集まるアジアの代表的な金融センターです。かつてはマレー半島のゴムやスマトラ島の香辛料 を荷揚げするための倉庫と桟橋が並んでいた一帯は、今では川べりに国際色豊かなレストランが軒を連ね る観光名所となりました。本書ではそのシンガポールで個人投資家がグローバルな資産運用を実現するた めの具体的なノウハウをまとめています。  本書で紹介しているのは、シンガポール最大の金融機関である DBS 銀行と、外資系大手の HSBC シ ンガポールです。DBS 銀行は、本来であれば口座開設に居住ビザが必要ですが、特例として、シンガポー ル国内の証券会社に口座を保有している場合は、資金管理の必要からビザなしでも口座開設が可能です。 ここでは『海外投資実践マニュアル シンガポール 1』で紹介したフィリップ証券に口座を保有している ことを前提に、ラッフルズシティの支店で口座開設する方法を紹介しています。  DBS 銀行は、近年急速にオンラインバンキング機能を充実させ、これまで支店窓口でなければできな かった送金指示などもすべてネットで可能になりました。改定版ではこうした新しい情報も図解入りで解 説しているので、銀行口座を使いこなすのに役に立つはずです。  シンガポールの銀行口座と証券・先物口座を組み合わせれば、SGX(シンガポール取引所)に上場さ れている株式や ETF、REIT、株価指数先物・オプションなど、さまざまな金融商品へのアクセスがより 便利になります。  本書を有効に活用して、 もうひとつのアジアのオフショア を楽しんでください。 海外投資を楽しむ会 Introduction

(4)

海外投資実践マニュアル シンガポール2 CONTENTS Introductionシンガポールの銀行口座を活用しよう!………3

“アジアのオフショア” シンガポールの基礎知識

………12

■シンガポールの銀行

………12

■シンガポールの証券会社

………14

Part 1 DBS Bank Ltd.

DBS 銀行

1.DBS の特徴

………16

■概要

………16

■口座の種類

………17

 ①シンガポールドル口座 Singapore Dollar Account

………17

   (a) 普通預金口座 Savings Plus Account(セイビングス・プラス)

   (b) 定期預金口座 Fixed Deposit

 ②マルチカレンシー口座 Multi-Currency Account

………18

   (a) マルチカンレンシー普通預金口座eMulti-Currency Autosave Account

(オートセイブ)

 ③外貨預金口座 Foreign Currency Account

………19

   (a) 定期預金口座 Fixed Deposit

 ④利息の確認

………20

■基本サービス

………20

 ① ATM カード BankCard

………20

 ②インターネットバンキング Internet Banking「iBanking」

………21

 ③テレフォンバンキング Phonebanking

………21

■投資サービス

………22

 ①投資信託 Unit Trust

………22

 ②仕組預金 Structured Deposits

………23

 ③債券 Bonds

………23

 ④その他

………23

(5)

2.口座開設の条件

………24

■必要書類

………24

 ①パスポート Passport

………24

 ②住所証明書類 Address Proof

………25

 ③最低預金額 Opening Minimum Deposit

………25

■共同名義と共同サイン

………25

3.DBS に口座を開設する

………26

■事前準備

………26

■窓口と営業時間

………26

■口座開設手続き

………28

 ①口座開設前の確認事項

………28

   ◎ Pre Account Opening Fact Sheet(口座開設前の確認事項)の記入方法

 ② ATM カードの申込み/インターネットバンキング/テレフォンバンキングの申込み

……31

   ◎ Application for Self-service Banking Services の記入方法

   (a)ATM カードと PIN

   (b) テレフォンバンキング用 PIN

   (c) インターネットバンキングのユーザー ID とパスワード

 ③イニシャルデポジットの入金

………36

■投資商品の購入

………37

4.口座への入金

………38

■現金を支店の窓口で入金する

………38

■ DBS/POSB の ATM で入金する

………39

■電信送金で送る

………39

■送金小切手をつくって郵送する

………40

■他の金融機関の個人小切手を利用する

………41

(6)

5.口座からの出金

………42

■窓口で現金を引き出す

………42

■ DBS もしくは PLUS(VISA)の ATM を使って引き出す

………42

■国内外の金融機関に送金する

………43

 ①シンガポール国内送金 Local Fund Transfers

………43

   (a) DBS 内での口座間振替 My Account Transfer

   (b) DBS/POSB 内の第三者名義の口座への資金移動 DBS/POSB Other Transfer

   (c) DBS/POSB 以外の銀行への資金移動 Other Bank Transfer

   (d) MEPS(MAS 電子システム)を利用する

   ◎ MEPS 支払申込書の記入方法

 ②シンガポール国内への請求書払い Payments

………47

   (a) Bill Payment:請求書払い

   (b) GIRO:ジャイロ(自動引き落とし)

   (c) EPS:株式代金払い

 ③シンガポール外への送金 Telegraphic Transfer(TT)

………48

■小切手を作成する

………50

 ①送金小切手 Demand Draft(DD)/iB Cheque

………50

 ②銀行発行小切手 Cashier's Order(CO)

………50

■自動引き落とし Standing Order を利用する

………51

6.ATM とカードの使い方

………52

■ DBS/POSB の ATM の種類

………52

 ① ATM:自動預払機

………52

 ② Cash Acceptance Machine:現金専用預入機

………53

■現金の引出方法

………53

 ① DBS/POSB の ATM の使い方

………53

   (a) 現金の引出し Withdrawal   (b) 簡単引出し Fast Cash

 ②日本の PLUS の ATM の使い方

………54

(7)

7.インターネットバンキングを利用する

………56

■トップページ

(オープンサイト)………56

■初回のログイン

………57

■セキュリティデバイスと SMS の使い分け

………61

■ログインサイト

………62

 ①ログインとログイン後のトップページ

………63

 ② Accounts Information:口座情報

………65

   (a) 口座概要   (b) 取引履歴

 ③ Funds Transfer:シンガポール内での振替・送金

………68

   (a)DBS 内の自分の口座間振替   (b)DBS/POSB 内の第三者への送金

   (c) シンガポール内のその他の銀行への送金

   ◎送金先登録

 ④ Funds Transfer (Overseas):シンガポール外への送金

………74

   (a) 送金限度額の変更   (b) 送金先登録と送金

   (c) 登録済み送金先の確認および削除   (d) 取引履歴確認

 ⑤ Payments:支払いサービス(証券会社への送金など)

………79

   (a) 支払先登録   (b) 支払いの設定   (c) 将来予定のある支払の確認・停止

 ⑥ Investment & Trading:投資関連サービス

………83

   (a) 送金の設定

 ⑦ New Account Opening:追加口座の開設

………85

 ⑧ Credit & Debit/ATM Card:カードの利用申請と利用額設定

………87

 ⑨ My Preferences:登録情報の更新など

………90

8.テレフォンバンキングを利用する

………92

【Column】

 住所・電話番号の書き方

………30

(8)

Part 2 HSBC Singapore

HSBC シンガポール

1.HSBC シンガポールの特徴

………94

■概要

………94

■口座の種類

………95

 ①シンガポールドル口座 Singapore Dollar Account

………95

   (a) 普通預金口座 Savings Account

   (b) 当座預金口座 Current Account

   (c) フレクシィ口座 Flexi Account(旧・パワーバンテージ口座 PowerVantage Account)

   (d) アドバンス口座 Advance Account

   (e) プレミア口座 Premier Account

   (f) 定期預金口座 Time Deposit

 ②マルチカレンシー口座 Multi Currency Savings Account

………98

 ③外貨預金口座 Foreign Currency Account

………98

   (a) 普通預金口座 Savings Account

   (b) 当座預金口座 Current Account

   (c) 定期預金口座 Time Deposits

 ④利息の確認

………99

■基本サービス

………100

 ① ATM(デビット)カード

………100

 ②インターネットバンキング Internet Banking

………100

 ③テレフォンバンキング Phonebanking

………100

 ④小切手帳 Cheque Book

………100

■投資サービス

………101

 ①投資信託 Unit Trust

………101

 ②積立プラン Monthly Investment Plan

………101

 ③仕組預金 Structured Products

………101

 ④債券 Bonds

………101

(9)

2.口座開設の条件

………103

■必要書類

………103

 ①パスポート Passport

………103

 ②英文の住所証明書類 Address Proof

………103

3.HSBC シンガポールに口座を開設する

………105

■事前準備

………105

■支店窓口と営業時間

………106

■口座開設手続き

………107

 ①口座開設申込書の作成とサイン

………107

 ②口座開設時に渡されるツール

………107

■投資商品の購入

………108

■口座開設後にすべきこと

………109

 ①イニシャルデポジットの入金

………109

 ②テレフォンバンキグの PIN 変更

………109

 ③カードの受取りとアクティベイション

………110

   (a) カードのアクティベイション   (b) シンガポール外での利用登録

4.口座への入金

………112

■現金をシンガポールの支店窓口で入金する

………112

■ HSBC の ATM で入金する

………112

■電信送金で送る

………113

■送金小切手をつくって郵送する

………113

■他の金融機関の個人小切手を利用する

………114

(10)

5.口座からの出金

………116

■窓口で現金を引き出す

………116

■ HSBC もしくは PLUS(VISA)の ATM を使って引き出す

………116

■国内外の金融機関に送金する

………117

 ①シンガポール外への送金 Telegraphic Transfer(TT)

………117

 ②シンガポール国内の送金システムを利用する

………118

   (a) Bill Payment:請求書払い

   

(b) MEPS:MAS 電子システム

   (c) GIRO:ジャイロ(自動引き落とし)   (d) EPS:株式代金払い

 ③インターネットバンキングの送金限度額を増額する

………120

   ◎送金限度額増額依頼書 Online Third Party Transfers Form の記入方法

■小切手帳から小切手を振り出す

………123

■小切手を作成する

………123

 ①送金小切手 Demand Draft(DD)

………123

 ②銀行発行小切手 Cashier's Order(CO)

………124

6.カードと ATM の使い方

………125

■ ATM の利用方法

………126

 ① PIN(暗証番号)の変更

………126

 ②シンガポールの ATM の使い方

………126

   (a) 現金の引出し Withdrawal   (b) 簡単引出し Fast Cash

 ③日本の ATM の使い方

………127

7.小切手の使い方

………128

■小切手の記入方法

………129

   ◎ HSBC の Bearer Cheque の記入方法

■小切手を安全にする

………129

(11)

8.インターネットバンキングを利用する

………131

■トップページ

(オープンサイト)………131

■ユーザー名・パスワード・デバイスの登録

………133

 ①ユーザー名・パスワードの登録

………133

 ②セキュリティデバイスのアクティベイション

………137

   (a) デバイスに PIN を設定する

   

(b) デバイスのロックの解除方法

   (c) デバイスを登録する

■ログインサイト

………140

 ①ログインとログイン後のトップページ

………141

■ Accounts:口座の状況

………143

 ① Account Summary:口座概要

………143

■ Transfers:振替・送金

………145

 ① Make Transfer:送金指示

………146

   (a) Linked Accounts:HSBC シンガポール内の口座間振替

   (b) Other HSBC Singapore Account:HSBC シンガポールの第三者名義の口座への送金

   (c) Transfer to Another Bank in Singapore:シンガポール内の HSBC 以外の銀行への送金

   ◎送金時のセキュリティコードの入力方法

   (d) Transfer to Another Bank Worldwide:シンガポール外の銀行への送金

   (e) Cashier's Order:銀行発行小切手の発行

   (f) Demand Draft:送金小切手の発行

 ② Future Transfer:送金予定の確認とキャンセル

………161

■新規金口座の開設と口座内容の確認

………163

 ①マルチカレンシー口座の開設

………164

 ②定期預金口座の開設

………165

9.テレフォンバンキングの使い方

………166

【Column】

 シンガポールの銀行口座の閉鎖方法

………167

(12)

12

“アジアのオフショア” シンガポールの基礎知識

 シンガポールは香港と並ぶアジアの代表的なオフショア金融センターですが、これまで個人投資家向け の情報は多くありませんでした。ここでは、シンガポールの金融事情について、簡単に説明しておきたい と思います。

■シンガポールの銀行

 同じイギリスの旧植民地でも、シンガポールの銀行は香港よりもすこし敷居が高いのが特徴です。  銀行は大きく国内系、外資系に分かれ、私たち日本の個人投資家の場合、国内系三大銀行(DBS、 UOB、OCBC)と、外資系の HSBC、シティバンク、スタンダード・チャータード銀行が、銀行口座を 開設する際の選択肢となるでしょう。  このうち、国内系と外資系では口座開設基準がすこし異なります。  国内系銀行では、外国人の場合、口座開設にはシンガポール内の住所と居住ビザが必要で、旅行者が口 座を開くことは原則としてできません。ただしこれには例外があって、シンガポールの証券会社などで株 式などの売買をしていて、その決済口座として利用することが証明できれば、旅行者でも口座開設を認め てくれることがあります(*)。 *本書で DBS を紹介しているのは、DBS 銀行のみ、実際に日本人旅行者でも口座開設できることを確認しているからです。  一方、HSBC など外資系銀行は、基本的に旅行者の口座開設に対応してくれます。香港などで HSBC プレミア口座を持っていればなんの問題もなく口座開設が可能ですが、初めて口座を開設する場合は、英 語で意思疎通ができることと、シンガポールに銀行口座が必要な正当な理由がなければなりません(**)。 後述のように、Citibank シンガポールは、非居住者向けの IPB(International Personal Banking)部 門に口座開設することになります。

(13)

13

“アジアのオフショア” シンガポールの基礎知識

① シンガポールの国内系銀行

 国内系銀行のなかでは、 三大銀行 と呼ばれる DBS、UOB、OCBC が取引シェアのほとんどを占め ています。

① DBS(星展銀行) Development Bank of Singapore

 前身は政府系のシンガポール開発銀行で、民営化後、郵便貯金の POSB(Post Office Savings Bank) を合併し、東南アジア最大、世界でも有数の金融グループとなった。現在も、大株主はシンガポール政府。 シンガポール最大の証券会社 DBS Vickers は子会社。

② UOB(大華銀行) United Overseas Bank http://www.uob.com.sg/

 民間銀行としてはシンガポール最大。ラッフルズ・プレイスに聳える UOB タワーはシンガポール金融 街の象徴。

③ OCBC(華僑銀行) Overseas Chinese Banking Cooperation http://www.ocbc.com.sg/

 UOB に次いで民間銀行第 2 位。シンガポールをはじめ、東南アジア各地でビジネスを行なう華僑を主 な顧客とする。

② シンガポールの外資系銀行

 外資系銀行のうち、HSBC とスタンダード・チャータード銀行はローカルと同じ口座が開設できますが、 Citibank シンガポールは、非居住者向けの IPB 口座になります。 ① HSBC シンガポール HSBC Singapore  HSBC グループのシンガポール拠点。旅行者でも比較的容易に口座開設可能だが、口座は即日開設で きず、口座番号が登録住所宛てに通知されたあと、口座に送金する。ATM カードも登録住所に郵送され てくる。プレミア Premier 口座はシンガポール普通預金・当座預金の総合口座で、外貨口座や投資口座 とは別。

②スタンダード・チャータード銀行シンガポール Standard Chartered Bank Singapore  http://www.standardchartered.com.sg/

 口座の構成は HSBC とほぼ同じだが、最低預金額など若干敷居は低い。通常の普通・当座口座のほかに、 ATM カードが発行されないが最低預金額がなく、金利も高い e$aver(イーセイバー)口座も。詳細は各

(14)

14

自で確認のこと。

③シティバンク・シンガポール Citibank Singapore http://www.citibank.com.sg/

 シティバンク・シンガポールの場合、シンガポール非居住者は自動的に IPB(International Personal Banking)口座を開設することになる。IPB 口座はローカル口座に比べて最低預金額が高く(普通預金口 座で US$5,000 もしくは S$5,000)、送金手数料なども割高だが、日本語を話す担当者が付く。詳細は各 自で確認のこと(日本語可)。  シンガポールの場合、香港とちがって銀行業務と証券業務は分離されており、銀行で投資信託(オフショ アファンド)を買うことはできますが、株式の売買はできません。つまり、シンガポールの銀行口座は、 次に説明する証券会社の口座と併用することで効果を発揮します。  証券口座との間の資金のやり取りを考えると、外資系銀行よりも、シンガポール内の無料送金システム (Bill Payment など)を簡単に利用できる国内系銀行のほうが利便性は勝ります。  なお、銀行口座の開設は原則として、現地まで足を運ばないと手続きはできません。

■シンガポールの証券会社

 シンガポールは香港に比べても人口が少なく、証券会社もファンドや機関投資家など大口投資家向けの サービスが中心で、個人投資家にグローバルなオンラインサービスを提供する会社はそれほど多くありま せん。そのなかで総合金融グループ、フィリップ・キャピタル Phillip Capital は、傘下のフィリップ証 券、フィリップ・フューチャーズで世界の個人投資家に多様な金融サービスを提供しています。SGX(シ ンガポール取引所)に上場されている株式・先物商品だけでなく、アメリカ、イギリス、日本、香港、タ イ、マレーシアなど複数のマーケットにオンラインでアクセスできるなど、その先進性はシンガポールで は群を抜いており、日本の個人投資家にとっても第一選択肢になることは間違いないでしょう(フィリッ プ証券、フィリップ・フューチャーズについては『海外投資実践マニュアル シンガポール 1』で詳しく 紹介しています)。  銀行口座の開設は窓口で行なうことになるため、どうせシンガポールを訪れるのであれば、銀行口座・ 証券口座(+先物口座)をまとめて開いておくと便利です。シンガポールは東南アジア旅行のハブ(中継点) として頻繁に利用されており、金融機関はラッフルズ・プレイス周辺の金融街に集まっているので、半日 もあれば銀行・証券(先物)会社をすべて回れます。次の旅行の機会を活用して、シンガポールの金融サー ビスを体験してみましょう。

(15)

Part 1

DBS Bank Ltd.

(16)

16

1.DBS の特徴

 DBS(Development Bank of Singapore =シンガポール開発銀行)は、シンガポール最大の金融機関 のひとつです。1968 年に開発金融機構として設立され、その後、銀行業務全般を行なうようになりました。  1998 年には、シンガポールの郵便局に当たる POSB(郵便貯金銀行 Post Office Savings Bank)を政 府から買収し、顧客数は 500 万人を突破。シンガポールの資本市場におけるリーダーとしての地位を確 立しただけでなく、アジア市場においても重要な役割を果たすようになりました。  現在、シンガポール内には 80 の支店、1000 以上の DBS/POSB の ATM があり、シンガポール国内の ATM 取引の半数以上を占めています。そのほか、香港、中国、台湾、韓国、タイ、インドネシア、フィ リピン、インド、マレーシア、ミャンマー、アラブ首長国連邦、ベトナム(ハノイ)、米国、英国、日本 など 16 の国・地域に 250 以上の支店やオフィスを持ち、銀行業務を行なっています(2014 年 1 月現在、 S&P の格付では AA −)。  シンガポールドル預金だけでなく、シンガポール市場への投資全般を考えている人にとっても、DBS のシンガポールドル口座は非常に便利です。ただし、最近では、シンガポール非居住者が口座開設を断ら れるケースも多く、口座開設にあたっては、先に証券会社に口座を開設し、その決済口座として銀行口座 を開設したい旨を伝える必要があります。

■概要

●支店⇒シンガポール内に多数あり。サイトから検索が可能。⇒http://locator.dbs.com/ ●ホームページ(インターネットバンキング「iBanking」を含む)⇒http://www.dbs.com/sg/ ●メールアドレス⇒ HP 上のフォームを利用         ⇒https://www.dbs.com/contact/feedback/Pages/default.aspx ●テレフォンバンキング⇒ +65-6327-2265(シンガポール外からの場合)       1800-111-1111(シンガポール内の場合) ※日本からかける場合は、最初に国際電話アクセス番号(通常 010)が必要。 ※シンガポール内からかける場合は、1800 を頭に付けるとフリーダイヤルでかけることができる。

(17)

17 Part1 DBS 銀行

■口座の種類

 それでは、具体的に個人用口座の種類と内容について紹介していきましょう。口座はシンガポール人お よび永住者用口座と、非居住者用口座に大きく分けられ、最低預金額規定などに少し違いがあります。  口座はいずれも、開設してから 6 カ月以内で解約した場合、S$20 の早期解約手数料がかかります。  また、シンガポールドル口座については、シンガポールの預金保険機構によって、名義人ごとに S$20,000 までの元本と利息が保証されますが、外貨預金は対象外です。  口座は支店窓口でひとつ開設し、インターネットバンキングの設定ができれば、インターネット上の手 続きだけで、追加口座の開設が可能です。  シンガポール非居住者が利用できる主な口座は以下のとおりです。

①シンガポールドル口座 Singapore Dollar Account

 基本通貨のシンガポールドルで運用するための口座。以下の 4 つの種類があり、開設するには、それ ぞれの口座ごとに最低預金額が必要になる。

(a) 普通預金口座 Savings Plus Account(セイビングス・プラス)

 シンガポールドルの普通預金口座。ATM カード BankCard が利用できる。シンガポールで仕事をして いて給与振込口座として利用する場合は、最低預金額が低く、VISA デビットカードが発行される「eSavigs Plus」口座が利用できる。  インターネットバンキングを使った電子ステイトメントか、日本まで紙のステイトメントを郵送しても らうかを選択できる(以前は通帳スタイルだったがステイトメント方式に変わった)。 ●最低預金額と手数料 最低預金額 口座維持手数料 * S$5,000 S$2 /月 *1 日の平均残高が最低預金額を下回ると発生する。

(b) 定期預金口座 Fixed Deposit

 預金期間は 1 日∼ 24 カ月。預入期間によって最低預金額が、預金額によって利息が異なる。満期には

(18)

18 特に手続きをしないかぎり、自動的に再投資される。 ●預入期間と最低預金額 預入期間 最低預金額 1 日∼ 1 カ月以内 S$1,000,000 1 ∼ 24 カ月 S$1,000

②マルチカレンシー口座 Multi-Currency Account

 シンガポールドルおよび 12 外貨をひとつの口座番号で管理できる。利用できる通貨は以下のとおり。 ●利用できる通貨(シンガポールドル以外) 通貨 米ドル US Dollar(USD) 英ポンド Sterling Pond(GBP) ユーロ Euro(EUR) 日本円 Japanese Yen(JPY) オーストラリアドル Australian Dollar(AUD) 香港ドル Hong Kong Dollar(HKD) カナダドル Canadian Dollar(CAD) ニュージーランドドル New Zealand Dollar(NZD)

ノルウェークローネ Norwegian Kroner(NOK) スウェーデンクローネ Swedish Kroner(SEK)

オフショア人民元 Chinese Hong Kong) タイバーツ Thai Batht(THB)

(a) マルチカンレンシー普通預金口座 eMulti-Currency Autosave Account(オートセイブ)

 マルチカレンシーの普通預金口座。ATM カードの利用も可能。Savings Plus 口座のカードとリンクさ せることもできる。

 シンガポールドル以外の通貨で入出金する場合は、いちどシンガポールドルに両替後、再両替されるの で、2 回分の為替手数料が発生する。

(19)

19 Part1 DBS 銀行 ●最低預金額と手数料 最低預金額 口座維持手数料 * S$5,000 相当額 S$7.5 /月 *1 日の平均残高がシンガポールドル換算で、最低預金額を下回ると発生する。

 小切手が発行される「eMulti-Currency Autosave Plus」口座もあるが、利用の有無・預金額ににかか わらず、毎月 S$2 の口座手数料が発生する。

③外貨預金口座 Foreign Currency Account

 外貨(シンガポールドル以外)の外貨預金口座。2013 年 11 月以降は、新規に開設できる外貨預金は定 期預金のみ。

(a) 定期預金口座 Fixed Deposit

 外貨 13 通貨の定期預金口座。最低預金額は S$5,000 相当額。期間は、1、2、3、6 および最長 12 カ月。 それより短期間を希望する場合は個別に相談する(ただし、最低預金額がかなり高額)。  利用できる通貨は以下のとおり。また、入金通貨と開設する通貨が同じ場合(たとえば、円を入金して 円の定期預金口座を開設する場合など)は、「外貨取扱手数料」が発生する。 ●利用できる通貨貨と外貨取扱手数料 通貨 外貨取扱手数料 ** 米ドル US Dollar(USD) 1.5% 英ポンド Sterling Pond(GBP) 1.5% ユーロ Euro(EUR) 1.5% 日本円 Japanese Yen(JPY) 1.5% スイスフラン Swiss Franc(CHF) 1.5% オーストラリアドル Australian Dollar(AUD) 2.5% 香港ドル Hong Kong Dollar(HKD) 3.0% カナダドル Canadian Dollar(CAD) 5.0% ニュージーランドドル New Zealand Dollar(NZD) 5.0% ノルウェークローネ Norwegian Kroner(NOK) 5.0% スウェーデンクローネ Swedish Kroner(SEK) 5.0%

(20)

20

オフショア人民元 Chinese Hong Kong)

-タイバーツ Thai Batht(THB) シンガポールドルに両替後、再両替。2 回分の為替手数料が発生。 ※金額の単位はそれぞれの通貨。 *1 日の平均残高が最低預金額を下回ると発生する。 ** 入金する通貨と同じ通貨で口座を開設する場合に発生する。いずれも最低手数料 S$10。

④利息の確認

 各口座の現在の利息はホームページから簡単に確認できる。 ▶利息確認ページ http://www.dbs.com/ratesonline/Pages/default.aspx

■基本サービス

 DBS では、以下のサービスを利用できます。利用にあたっては、「Application for DBS Self-Service Banking Services(セルフ・サービスバンキング利用申込書)」を提出する必要があります(P31 参照)。

① ATM カード BankCard

 シンガポールドル普通預金口座(Savings Plus)およびマルチカレンシー口座(eMulti-Currency Autosave)には、バンクカード BankCard(ATM カード)を付けることができる。

 シンガポール国内にある 1,000 以上の DBS および POSB の ATM、海外では、PLUS/VISA の ATM、 日本ではセブン銀行、ゆうちょ銀行、シティバンク銀行の ATM でも利用できる。

 シンガポール内の DBS/POSB の ATM では、現金引出し、口座間振替、証券会社への支払いに利用す る Bill Payment(請求書支払い)や EPS(EPS については P47 参照)などによる各種送金指示、残高 照会などができる。現金専用入金機 Cash Acceptance Machines では、DBS/POSB の自分の口座および 第三者名義の口座に入金できる。

 シンガポール外の ATM では現金(現地通貨)の引出しのみになる(ATM によって残高照会が可能な 場合もある)。詳細は P52 参照。

 なお、デビットカードやクレジットカードは原則として、シンガポール国内で給与を得ている人しか利 用できない。

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Part1 DBS 銀行

②インターネットバンキング Internet Banking「iBanking」

 世界中どこからでも口座管理が可能。ID とパスワードのほか、セキュリティ・デバイスや携帯電話の SMS(ショートメール)を利用した「ワンタイム・パスワード OTP(One Time Password)」を利用し てログインする。  インターネットバンキングでは、以下のサービスが利用できる。 ・ 口座情報(残高照会/取引履歴の確認) ・ 口座間振替、送金指示:シンガポールドル口座間の振替(複数の口座を持っている場合)、国内のシン  ガポールドル口座への送金(MEPS)、DBS/POSB 内の第三者宛て送金、シンガポール外への送金 ・ 請求書支払サービス:証券会社への送金など(Bill Payment)。 ・ 投資関連の支払サービス:証券会社への送金など(EPS) ・ 新規口座の追加開設(1 つ定期預金を持っていれば追加での口座開設が可能) ・ファンドの購入(一部に限定、詳しくは P22 参照) ・ 為替レート・利率照会 ・ カスタマーサービス(住所変更など個人情報の変更手続き、PIN の変更など)  具体的な利用方法は P56 参照。  なお、インターネットバンキングの利用にあたっては、シンガポールからのショートメール(OTP) を受け取れる環境にあることが前提となる。日本で契約している携帯電話会社や機種によって利用できな い場合があるので確認のこと。携帯電話番号の登録は、インターネットバンキングを通しても可能(P91 参照)。

③テレフォンバンキング Phonebanking

 24 時間対応のテレフォンバンキング。音声ガイドによる自動応答方式なので、プッシュホンが利用で きる環境が必要。シンガポール国外からかける場合は、フリーダイヤルではないので注意。  残高照会など、自分の口座情報にアクセスするには、パスワード(PIN)が必要。  テレフォンバンキングでは、以下のサービスを利用できる。 ・ 残高照会 ・ 口座間振替(DBS 内口座) ・ EPS 支払い ・ 請求書払い Bill Payment(証券会社などへの送金)  上記以外の問合せには、オペレーターが個別に対応。オペレーターと話をするにはパスワードは不要。

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■投資サービス

 DBS の口座を利用して、ファンドや債券などの投資商品を購入できます。ただし、インターネットで 購入できるものは一部のファンドのみ。銀行側にリスクの説明義務があるため、通常は、シンガポールの 支店窓口で投資担当者に相談して購入します(説明を受けたことを証明する書類にサインをしなければな りません)。  購入後の解約や追加購入は、担当者に E メールや電話などで連絡をして書類を自宅に郵送してもらい、 記入・サイン後返送します。  購入できる商品は以下のとおりです。なおシンガポールの銀行では、株式の売買はできません。

①投資信託 Unit Trust

 現在、インターネットで購入できる投資信託は以下のファンド会社のみ。  購入にあたっては、最初に「リスクプロファイル(リスクに関する許容度)」の設問に回答しなければ ならない。 ・ DBS Asset Management Ltd. ・ Allianvebernstein (Singapore) Ltd. ・ Deutsche Asset Mgt

・ Henderson Investors Singapore Limited ・ Legg Mason Asset Management (S) Pre Ltd. ・ Legg Mason Asset Mgt (S) Pte Ltd.-Offs ・ Schroder Investment Management (S) Ltd.

 窓口であれば、募集期間限定のファンドを含め、自分の条件に合った商品を選択できる。ただし上記の 中にも、ファンド会社によっては日本人への販売を認めていないところもあるので、個別に確認する必要 がある。

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23 Part1 DBS 銀行

②仕組預金 Structured Deposits

 インデックスや株式、債券、為替取引などを原資産とするデリバティブを組み合わせることによって、 定期預金よりも高い利息を生み出す商品。満期が決まっている定期預金とは異なり、銀行側の判断で期間 が変更される。金利も市場の状況によって変化する。満期以前の解約は基本的に認められず、中途解約し た場合は元本を大きく割り込むこともある。

③債券 Bonds

シンガポール政府、自治体、企業などが発行するシンガポールドル建て債券と、その他の国や企業が発 行する外貨建て債券がある。  償還期間は 1 ∼ 5 年、最低投資額は S$50,000 相当額。

④その他

(a) ELNs(Equity Linked Notes)

 日本で一時期流行した EB(他社株転換社債)の類似商品。香港市場に上場されている個別株を対象に コールオプションあるいはプットオプションを売る。

(b) CLIs(Currency Linked Investments)

 定期預金に為替オプションを組み合わせた商品。  預金通貨と償還通貨、預入期間、預金利率、為替レートを選択。保有期間中の為替レートにより満期時 に償還される通貨が変わる。  高金利が得られる反面、満期時の為替レートによってはリンクする通貨で元本と利息が支払われ、大き く元本割れを起こすこともある。日本ではシティバンクがプレミアム・デポジットの商品名で販売し、他 の大手銀行でも同様の商品を扱っているところがある。  償還期間は 1 週間∼ 3 カ月、最低投資額は S$50,000 相当額。

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2.口座開設の条件

 DBS に口座を開設するための条件は、次の 2 つです。 1) シンガポールの DBS の窓口で手続きをすること 2) 口座開設の目的がはっきりしていて、口座開設の目的(何のためにつかうのか)などを正しく伝える、 英語でのコミュニケーション能力があること  DBS 銀行に限らず、シンガポールの銀行に口座を開設する場合は、必ず名義人がシンガポールまで足 を運び、窓口で手続き・サインをしなければなりません。  以前は、DBS 銀行に 1 年以上口座を保有している人の照会状があれば、誰でも簡単に口座を開くこと ができましたが、その後、シンガポール政府の方針もあり、非居住者の口座開設は厳しく制限されるよう になりました。  ただし、例外的な処置として、「シンガポールの証券会社などで株式の売買をしており、その決済口座 として DBS 銀行の口座を利用したい」など、口座を開設したい理由・目的を窓口の担当者にきちんと説 明できる場合のみ、口座開設が認められているようです。この点を考慮して、まずはフィリップ証券やフィ リップ・フューチャーズなどに口座開設をして、その証拠(口座番号など)を持って手続きをするとよい でしょう。

■必要書類

 口座開設に必要な書類は次のとおりです。

①パスポート Passport

 身分証明書 Identification として使用。パスポートは現物を持っていく。有効期限が半年以上あること を確認のこと。

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25 Part1 DBS 銀行

②住所証明書類 Address Proof

 銀行が発行する英文のステイトメントや残高証明書。ただし、3 カ月以内の発行のもの。  日本の銀行で英文の残高証明書を出してくれるのは、シティバンク銀行、ソニー銀行など。それ以外の 銀行のものを利用する場合は、発行依頼をする際に、以下の点を確認のこと。 1) 同一面に、名前と住所、口座番号の表記があること。 2) 銀行名とロゴ(銀行のマーク)が入っていること。 3) サイン以外は手書きではなく、情報はすべてタイプされていること。  銀行のロゴが入っていなかったり、手書きのものは、正式な書類として認められないことがある。これ は、海外のどの金融機関に提出する書類についても同じ。  すでに海外の銀行に口座を持っている場合は、毎月送られてくるステイトメントで OK。

③最低預金額 Opening Minimum Deposit

 口座開設には、口座ごとに決められている最低預金額を入金しなければならない。事前に開設する口座 を決めて、最低預金額を確認し、用意しておくこと。現金でも小切手などでも OK(受取手数料が発生す る)。日本円をシンガポールドルに両替して入金することも可能。

■共同名義と共同サイン

 DBS の口座は単独名義 Single Account のほか、共同名義 Joint Account でも開くことができます。必 要書類をそれぞれが用意し、名義人全員がシンガポールの銀行窓口に出向き、手続きする必要があります。  共同名義の場合、ひとりのサインですべての指示が有効になる Joint-Altanate と、名義人全員のサイ ンが わないと正式な指示とは認められない Joint-All があります。

 また、共同名義とは別に、共同署名者というかたちをとることもできます。名義は単独でも、共同署名 者のサインがあれば資金移動などが可能です。

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海外投資を楽しむ会 (AIC) 「ゴミ投資家」シリーズの制作スタッフを中心に 1998 年に設立。翌 99 年から海外投資の情報交換サイトを運営。 2014 年 4 月現在で会員数約 1 万 7,400 人。 海外投資を楽しむ会 URL http://www.alt-invest.com/ 海外投資実践マニュアル

シンガポール 2

< DBS 銀行/ HSBC シンガポール> 2006 年 12 月 25 日 初版第 1 刷発行 2010 年 4 月 25 日 改定版第 1 刷発行 2014 年 4 月 30 日 改定第 2 版第 1 刷発行 編著者 海外投資を楽しむ会 発行所 有限会社オルタ・インベスト・コム 〒 180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町 1-13-6-901 FAX 0422-28-5006 http://www.alt-invest.com E-mail: info@alt-invest.com 編集・DTP 有限会社パラダイス・ロスト 表紙デザイン 深沢英次 本書の全部、または一部を複写・複製、および磁気・光記憶媒体に入力することを禁じます。 Printed in Japan

参照

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