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産学官(公)連携と大学教育 : 高知県立大学生活デザイン学科の土佐茶企画・販売を事例として(投稿原稿(査読付))

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Ⅰ.はじめに

 大学と民間企業等との間で推進されている産学連 携1)は,共同研究であれ委託研究であれ大学側の担い 手は教員,大学院生,技官であり,学部の学生である ことは少ない。産学連携は 21 世紀に入り総じて拡大 傾向にあるが,最近の特徴としては,研究の高度化に 加え,「技術問題の解決」から「マーケティングや流 通までも含めたトータルなビジネス課題の解決」まで 拡がってきていることがあげられる。2)  一方,学生が産学の連携活動に参画する場合,まち づくりのための諸活動に取り組む事例等に見られるよ うに教育効果が重視されることが多く,3)模索の段階 にあるといってよい。  他方,経済産業省は,2006 年度より,大学で学生 の参画する産学の連携を視野に入れた「社会人基礎 力」を育成する必要があるとして推進している。4) 利目的ではなく真理追求,「知的,道徳的及び応用的 能力」の展開を目的とする大学の教育研究の視点から は,産業界からの要請を反映したこの「社会人基礎 力」の考えが社会生活に必要とされる構成要素の一部 をクローズアップしていることに留意する必要がある。 とはいえ,大学教育は一般教育や共通教育,専門教育 といった区分に関わらず学生の自主的活動や学生支援 活動も含めて幅広く追求されるようになってきてお り,5)学生による産学の連携の取り組みの意義と限度, その可能性の検討も必要になってきている。  ここでは,学生自らが課題を発見し,考え,協力し て課題を解決していく実践的な教育としての教育効果 だけでなく,大学教育における専門性を深め,かつ社 会発展に有益という視点から,これまで主に研究者が 行ってきた研究開発の側面も重視した産学連携をとり あげる。具体的には,高知県立大学生活科学部生活デ ザイン学科の学生が参画した産学公連携プロジェクト で,2011 年度に,市場,地域社会,政府において高 い評価を得る6)ことになった土佐茶のブランド化・普 及の取り組み(以降,「CHARARA」プロジェクト, という)を手がかりに,学部学生の参画する産学連携 の新たな可能性と課題について検討する。

Ⅱ.大学と産学官連携

1.文部科学省と産学官連携  文部科学省の科学技術・学術審議会は,21 世紀に 入って間もない 2003 年,産学官連携について,「知識 社会」のもとで「大学等の活性化と我が国社会の発展 に大いに寄与するもの」として充実・強化の答申を 行った。7)そして,文部科学省は,同年度から国・ 公・私立大学を対象とした産学連携等実施状況調査を 実施している。この調査によれば,大学等の共同研究 は,2003 年度には 9,255 件,216 億円であったのがそ の後顕著な増加傾向を示し,2008 年度から 2009 年度 に か け て 減 少 に 転 じ て い る も の の 2009 年 度 に は 17,586 件,420 億円と 6 年間で約 2 倍の水準になって いる。このうち,民間企業が共同研究数の 84%,研 究費受入額の 70%を占めている。8)  同審議会が産学官連携の充実・強化が必要な理由と して挙げたのは,「IT(情報技術)の進展を背景とし たグローバリゼーション(世界的規模での競争市場の 出現)の浸透」下で「産業界の開発重視」傾向が強ま り,企業が大学を「独創的技術シーズ創出のパート ナー」として,また「研究開発・人材育成の外部委託 先」として意識するようになったことであった。他方, 大学においても「大学教育の大衆化・多様化が一層進

Article

The Journal of

Economic Education No.31, September, 2012

論文

産学官(公)連携と大学教育

─高知県立大学生活デザイン学科の

土佐茶企画・販売を事例として─

Industry-Academic-Government Collaboration and the Revitalization of University Education and Research :

Example from the Tosa-Cha Project of the Department of Lifestyle Design at University of Kochi

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み,産業界のニーズにも配慮しつつ独創性のある実践 的な人材を輩出することが強く求められ」,「研究様式 の広がりも認識され」るようになってきたこと,など があげられた。  この「産」「学」「官」の連携について,同審議会で は「国家的な期待・要請の高まり」と同時に「活力あ る自立した地域づくりのための有力な政策」としても 取り組まれているとして地方公共団体の重要な役割に も言及がなされている。9)  こうして,各方面から産学官連携の推進が求められ てきているが,一方で,次のような問題点が指摘され ている。このことは生活デザイン学科で取り組んだ産 学公連携プロジェクトも無関係ではない。  第 1 は,大学の本質的ミッションとの関わりについ てである。大学の「学問の自由」に基づく研究と教育 という「コア機能」と大学が産業や社会のために知識 や技術を移転するという「サブコア機能」の「利益相 反」にいかに対応するかの方針が早急に求められてき ていることがあげられている。大学の経済的利益の追 求は,「コア機能」に基づき公的資金で支えられてき た大学教員に兼業等による私的な利益追求のインセン ティブを提供するとともに,職務発明の帰属問題や公 表の制限の問題を生じさせてきている。10)  今回取り組んだ産学公連携プロジェクトには,大学 側からは主に「生活調査実習」費予算等からなる公的 資金が充当され,授業としての位置づけもあり教員の 私的な利益追求のインセンティブは組み込まなかった。 また,このプロジェクトの「共同研究契約書」では, 共同研究による発明,実用新案,意匠,商標及び品種 の登録・特許について,さらには成果の公表に際して の内容・時期・方法等についても協議するとなってお り,あらかじめ決めていない。このプロジェクトの目 的が地域産業の課題でもある土佐茶のブランド化・普 及であり,かつ,その担い手も地方自治体の組織・大 学,JA(農業協同組合)といった組織で,公共的性格 が強く,大きく利害が対立する可能性は小さいと考え られたからである。そのことも影響し,「意匠,商標 の登録」や「利益」の大学内での帰属問題や公表の制 限の問題は依然として残ったままである。  第 2 は,大学における知的財産管理の問題である。 知的財産のマネジメントは,「現段階で市場に活きる (であろう)知的成果のマネジメント」(狭義)と「将 来的に社会貢献できる(であろう)知的成果のマネジ メント」(広義)に分けられ,前者は採算性の予測は つけやすいものの技術移転を巡る諸問題があり,後者 は採算性を考慮することが難しく長期的視点が求めら れることがあげられ,「アメリカでも知財運用が黒字 を出していることは少なく,知的財産の運用が大学運 営にリソースをもたらすという命題には留保」が必要 という指摘がなされている。11)生活デザイン学科で取 り組んだプロジェクトでは,ブランド名やデザインと いった知的財産が創造され,短期的には採算性の見通 しが明らかとなってきたとはいえ,長期的に大学にリ ソースをもたらすかどうかは今後の取り組みにかかっ ているといえよう。 2.経済産業省の推進する産学連携と大学教育  経済産業省は,近年,学生が参画する産学連携を視 野に入れつつ,その教育内容を「社会人基礎力」とい う概念で大学教育に含め推進しようとしているかに見 える。「社会人基礎力」とは,「職場や地域社会で多様 な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」を 意味し,3 つの能力すなわち,前に踏み出す力(アク ション…主体性,働きかけ力,実行力),考え抜く力 (シンキング…課題発見力,計画力,創造力),チーム で働く力(チームワーク…発進力,傾聴力,柔軟性, 状況把握力,規律性,ストレスコントロール力)と定 義されている。12)この定義は,産業界からの要請とい う側面から社会人としての発達に必要とされる要素の 一部がクローズアップされているとはいえ,定義内容 そのものは現代の社会生活に必要な人間性や社会性等 とともにその内容の一部を構成している。  生活デザイン学科の「生活調査実習」は,地域の生 活課題を調査分析し,課題解決の方向性を学習する科 目で,従来よりこれら 3 つの能力に示されている内容 は重視されていた。そうした中,2009 年度より,土 佐茶のブランド化を推進する産学公連携プロジェクト の一環として調査に基づく企画販売に本格的に取り組 んだことが結果的に「社会人基礎力育成グランプリ 2012」で高く評価されるととなった。  2011 年度,これら 3 つの能力が大きく発揮される重 要な契機となったのはパッケージデザインの制作にお いてであったように思われる。後述のように,コンセ プトに基づき,各自の興味と意欲を尊重し,引き出し ながら,相互に理解を深め,協力して 2 ヶ月かけて完 成度の高いパッケージデザインを創り上げたことが, 学生に自信とともにこれら 3 つの能力の重要性を認識 させるここととなった。

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3.生活デザイン学科のミッションと産学公連 携  生活デザイン学科は,1998 年,それまでの家政学 科を改組し,全国の 4 年制大学に先駆けて高知女子大 学に設置された。そこでは,21 世紀に向け,新たな 生活様式を創造・デザインすることのできる能力を養 成するとして,いわゆるモノのデザインにとどまらず, デザインされたモノと日常生活との関わり,さらには 人間生活のあらゆる場面において文化的・芸術的な生 活環境を創造していくことが目標とされた。  こうした目標は,21 世紀に入り,いわゆる「デザ イン革命」「社会的責任デザイン」として世界中の大 学で研究が行われ,地球的規模で広がり,それぞれの 地域で具体化されつつあるかに見える。13)それは, 「世界のデザイナーの 95%は,世界の 10%を占めるに すぎない,最も豊かな顧客向けの製品とサービスの開 発に全力を注いでいる。残りの 90%に届くには,ま さにデザイン革命ともいうべきものが必要だ」14) いった,デザインのパラダイムシフトを伴ったものと なっている。  このようなデザインはいわゆる開発途上国向けのも のだけではない。例えばアメリカにおいても相対的貧 困は存在し,「残りの 90%のためのデザイン」が必要 とされ,さまざまなプロジェクトが見られる。15)これ らの取り組みは,多くの開発途上国向けのデザインが 「生存の基本的ニーズ〈水や食料等〉と直接関わって いるのとは異なる。とはいえ,「人々が技術を身につ けてお金を稼ぎ,自立していく経済構造を提供するこ とによって,人々の生活に影響を与え,生活を変え る」16)点では同様である。  このことは,また我が国においても言える。  都市と農村,中央と地方の不均等発展が,資本,知 識,情報,所得における格差を生みだし,これまでデ ザインの恩恵を受けてこなかった小営業や農業の事業 活動においてデザインの必要性を増大させてきている。  さらに,このような相対的貧困の側面だけでなく生 活の質の面からも,私たちの身の回りにあふれている 際限の無い欲求を満たすものとしての「もの」とは異 なるデザインが多くの成果をもたらしてきている。世 界を変え,ライフスタイルを改善するための「もの」 のデザインが私たちの身の回りに浸透し,拡がってき ているのである。17)  今回,生活デザイン学科で取り組んでいるプロジェ クトは,大部分が零細農家で生産され,過半が荒茶と して県外に移出されてきた土佐茶を仕上げ茶として企 画販売するもので,産学公連携で製茶技術の向上を図 りつつ,ブレンド,デザインを通じて高付加価値の商 品へと仕上げる試みである。言い換えると,大企業で も大規模茶産地でもない,衰退著しい茶産地における 資本力,技術力の低位性を産学公の既存資源を活かし ながら協力して克服していく試みである。そして,生 活デザイン学科にあっては,専門としての企画・デザ イン力を発揮する機会であり,若年層としての味覚を 製茶に反映させ,併せてライフスタイルの改善へと結 びつけながら市場拡大を図ることを意図していた。

Ⅲ.土佐茶のブランド化・普及の取り組み

(「CHARARA」プロジェクト」)

1.課題設定と 3 年間のプロジェクト内容  生活デザイン学科 3 回生が通年必修授業「生活調査 実習」18)で取り組んだ産学公連携プロジェクトは 2009 年度から始まった高知県産業振興計画の一環を成す 3 カ年計画の事業である。19)高知県の茶の歴史は古く, 現在も中四国一の茶生産県であるが,生産された茶の 約 7 割を静岡などの茶産地に移出している。そして, その生産量は,現在,全国レベルでピーク時(1975 年)の約 8 割の水準を維持しているのに対して,約 1/3 へと減少してきている。拡がる茶の耕作放棄地は 中山間地域の衰退に拍車をかけており,独自に製茶販 売することによって付加価値をつけ,再生産可能な茶 産地へと再生していくことが喫緊の課題となっている。  こうした中,「生活調査実習」で設定した課題は大 きく 2 つに分類できる。1 つは,茶生産農家が再生産 可能な収入を得られるよう,茶の固有価値を生かした 高付加価値化と通年生産・販売体制の追求である。言 い換えると,これまで県外への移出されてきた 1 番茶 を使って高級煎茶を製茶販売し高付加価値化を図るこ とと,2 番茶以降の茶葉を使って製茶販売し収入源 (1 番茶と比べた 2 番茶の摘採面積割合は全国平均が約 2/3 であるのに対し高知県は 1/3 以下の水準)を増や すことによって,全体としての収入増をもたらす試み である。  もう一つは,生活デザイン学科のミッションとも関 わるが,生活の質の向上を目指した,茶を使った暮ら しの提案であり,その提案と結びついた土佐茶のブラ ンド化,普及である。  この 2 つの課題に取り組むために,表 1 のような計 画を立てて取り組んだ。

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表 1 3 年間の主な取り組み 2009 年度 ●高校生とその家族への飲料消費調査  (回収数:高校生 433,保護者 334) ●土佐茶の特徴と魅力に関する官能検査 2010 年度 ●土佐茶「茶楽々」の試作販売 ・ 商品構成:煎茶(茶楽々), 土佐茶入門, アンケートはがき ・9 月 26 日発売→ 12 月:製造元在庫なし 2011 年度 ● 若年層をも対象にした土佐茶 CHARARA (煎茶・ほうじ茶)の企画販売 ・茶生産農家の収入につながる商品企画 ・ 土佐茶の特徴と魅力を活かした茶の企 画販売 ・ 家族や友人が集う風景の中に土佐茶を 取り込む企画  2009 年度には,県内における土佐茶の市場動向を 分析するため,高校生とその保護者を対象に飲料 (茶)消費実態調査を実施し,茶葉を使って茶を飲む ことの少なさや,土佐茶の知名度の低さ等を明らかに した。また,官能検査によって,土佐茶の特徴と魅力 を検出し,併せて土佐茶の製茶技術水準についても把 握する試みを行った。  2010 年度には「茶楽々(チャララ)」というブラン ド名で土佐茶の試作販売(50g,500 円,1,600 個)を 行い,スーパーマーケットの協力を得て詳しいマー ケットリサーチを実施するとともに,ほぼ予定通りの 販売を終えた。  2011 年度は,こうした経過をふまえ,生活デザイ ン学科 3 回生 23 名,教員 2 名に Co-Producer として 料理家 1 名,カメラマン 1 名を迎えて体制を強化し, 土佐茶の固有価値を表現した高級煎茶と 2 番茶以降の 茶葉販売に向けたほうじ茶の製造販売を行うとともに, 新しい生活提案として土佐茶の楽しみ方を紹介した 「土佐茶ブック」を製作した。また,現在では製造さ れなくなった伝統工芸品の土佐紬を使ったコースター の制作販売も行った。(図 1) 2.2011 年度の「CHARARA」プロジェクト  生活デザイン学科3回生による2011年度の「CHAR�CHAR� ARA」プロジェクトの主な取り組みは表 2 のようで ある。 表 2 2011 年度の主な取り組み 2011 年 4 月 21 日 茶畑・荒茶工場見学及び茶生産・販 売動向説明(四万十川町十和) 4 月 27 日 お茶の淹れ方講座 5 月 5 日 新茶祭りへの参加 6 月 24 日 製茶工場見学(全農こうち) 6 月 6 日 学生によるブログ開設 6 月 30,7 月 5 日 茶の選定のための試飲 7 月 6 日 ポスター等撮影 7 月 20 日 CHARARA 試飲,セールストーク確認 8 月 8 日 CHARARA 発売(1000 個限定) 8 月 11 日 (発売 4 日後): 製造元品切れ,2 週間 後売切れ 9 月 5 日 CHARARA 500 個増産決定 9 月 15 日 土佐のいい物・おいしい物発見コン クール発見賞(準グランプリ)受賞 9 月 24-5 日 土佐茶の歴史調査(津野町) 10 月 8 日 ほうじ茶販売開始 11 月 4 日 ほうじ茶,煎茶増産 11 月 29 日 社会人基礎力育成グランプリ中四国 予選大会,優秀賞受賞(第 1 位) 2012 年 1 月 11-15 日 ふるさと祭り東京での出展販売 2 月 28 日 社会人基礎力育成グランプリ決勝大 会,会場特別賞受賞  (1)土佐茶の学習  現在の学生は,日本茶といえばペットボトル茶を思 い浮かべる世代なので,まず日本茶のおいしさ,土佐 茶の現状を理解することから取り組みを始める。茶商 や茶専門店の協力を得て,茶の講義,茶の淹れ方,飲 み方,楽しみ方を学び,また,茶産地を訪れ,生産者 農家の現状や荒茶の製造工程,流通等の説明を受ける。 実習室には数種類の土佐茶・県外茶を用意して,日常 的にも,また授業の際にも飲むことができ,茶に親し む環境をつくる。  (2)コンセプトづくり  このプロジェクトの目的及び 2010 年度の試作販 売・調査に基づき,2011 年度の計画は,当初,高級 図 1 CHARARA 商品

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煎茶,ほうじ茶と生分解のティーバッグの企画販売を 行うものであった。しかしながら,長期的な茶市場拡 大という視点,また,学生たち自身の生活実態,感性 を生かし,意欲的に取り組める土佐茶の開発という視 点から,ターゲットを若年層におき,幅広い年齢層の ニーズにも応えられる土佐茶の開発を行うことにした ため,環境配慮のティーバッグの開発は中止となった。 すでにティーバッグも使わなくなっている学生たちか ら支持を得られなかったからである。こうして,高級 煎茶,ほうじ茶及びさまざまな生活提案作業に重点を 置くこととなった。  デザインコンセプトとしては,若年層が思わず手に とって見るような,現在の煎茶のイメージにこだわら ない“かわいい”デザイン,土佐茶の長い歴史を感じ させるデザイン,土佐をイメージさせるデザインと いったコンセプトが提案された。  (3)パッケージデザイン等  茶筒の選定については,学生たちが各自調べるとと もに,サンプルを取り寄せ,機能性,価格とともに “高級感”を表現するものとした。  パッケージデザインの制作では,学生たちの好むデ ザインが多様なことから,まず,それぞれが好んで購 入した身の回りの雑貨や雑誌を持ち寄り,魅力を感じ るデザイン認識について相互に理解することから始め, コンセプトと関連づける中で望ましいデザインの共有 化を行っていった。土佐茶の歴史を表現するデザイン としては,明治期の茶の輸出品に用いられた蘭字のデ ザインを現代的なものにアレンジすることにした。そ して,高知をイメージするものとして,鳴子,はりま や橋,かんざし,サンゴ,波を取り上げることにした。 共通認識をさぐる際には「消費生活論」や「マーケ ティング論」で学んだアイドマの法則を使った商品の 魅力分析を行ったり,「色彩学」や「基礎デザイン論」 などで学んだ専門知識を踏まえながら微妙な色合い, 線などについて意見交換するなど,専門教育内容を深 めながらの仕上げとなった。  その結果,仕上げられたものが図 2 である。  これらの制作には約 2 ヶ月を要したが,全員が強い 興味を持っているデザインへの関心と意欲を重視して 取り組んだことから,この作業を契機にプロジェクト に対する積極性,自発性,チームワークが顕著に見ら れるようになった。  (4)茶葉の選定  2009 年度に実施した官能検査で検出された土佐茶 の特徴と魅力を理解した上で,茶事業者(茶商・専門 家)から土佐茶の特徴や茶葉の選び方(色調,手触り, 水色,香り,味)の説明を受ける。そして,あらかじ め準備した県内産の 9 種類の茶葉(荒茶)から 3 種類 のブレンド茶を選定し,さらに,数日後 1 つのブレン ド茶(仕上茶)を決定した。茶事業者からはこれまで 土佐茶の特徴といわれてきた渋みの感じられるはっき りした味のものが提案されたが,学生からはより甘み の感じられるものへの支持が示された。学生からは自 らの感性を踏まえた働きかけがなされるようになって おり,結果的には,甘みを感じられて,土佐茶の特徴 も確認できるものが選ばれた。この茶の選定過程では, 学生に加えてシニアソムリエや料理家も加わり,伝統 的な土佐茶の特徴に新しい味覚の追求がなされた。そ の後,異分野の味の専門家である杜氏の試飲や茶業試 験場による科学的な成分分析による品質でも最上級と の評価がなされた。  (5)ライフスタイル提案,食育等  お茶のある日常生活の提案を「土佐茶 BOOK」で 行った。煎茶「CHARARA」とセット販売される 22 ページの「土佐茶 BOOK」は,料理家の協力を得な がら学生のデザイン能力を発揮したもので,土佐茶の 説明,茶業試験場による甘み・渋みの分析結果説明, 味わい方,土佐茶を使ったレシピ,さらに若者が興味 のあるメイクやアロマなどの話題も取り入れ,盛りだ くさんの内容となって仕上げられた。  また,茶産地に赴き,中学生にお茶の入れ方,楽し み方,土佐茶を使ったお菓子作りの実習を行ったり, 高知バーテンダー協会の協力で煎茶「CHARARA」 を使った 11 種類のカクテルをつくるなど,土佐茶の 幅広い楽しみ方の提案を行う。このカクテルは,土佐 茶の新たな楽しみ方を切り開いたとの評価を多方面か ら受けることになった。 図 2 CHARARA(煎茶)のパッケージデザイン

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 (6)広報  ポスター作成にあたってはカメラマン,貸衣装店, 美容院に協力を依頼した。学生は土佐茶販売のコンセ プトを説明した上でモデルや作業助手を引き受け,協 力して仕上げられたものが,図 3 である。  土佐茶の歴史を表現した約 100 年前の着物,若者ら しいイメージ,ポーズは多くの消費者の注目を集め, 土佐茶の普及に一役買うものとなった。その他,販売 促進のための店頭ディスプレイ・ポップも学生の感 性・デザイン能力をフルに活用して作成した。  また,学生による土佐茶ブランド化,普及の取り組 みは 3 年目となってマスコミからも注目されるものと なり,発売日の前後からの半年間に,多くのマスコミ (新聞= 4 社 6 回,ラジオ= 1 社 2 回,テレビ= 4 社 8 回)で取り上げられた。このプロジェクトについての 学生ブログにも 2,307 のアクセスがあった。学生はマ スコミに対しては,広報に徹し,伝える情報を整理し 積極的に対応するなど,考え抜き前に踏み出す力も目 に見えるものとなってきた。  (7)販売店の開拓と発売  2010 年度の試作品の販売に際しては,スーパー マーケットを中心に販売協力依頼を行ったが,今回の 煎茶は比較的高級品で,しかも県内だけでなく県外へ の普及も意図していたので,スーパーマーケットでの 販売を限定した上で,ホテル,土産物店,美術館,空 港売店等に新たに販売協力を依頼した。依頼先の大多 数の店舗で販売することになる一方で,高級茶葉は売 れない,「CHARARA」の利益率が低いといった理由 で販売できなかった店舗もあった。協力を得られな かった店舗には,発売後,再度訪れ,好調な売れ行き を示しながら土佐茶の普及への再度の協力を依頼し, 販売協力を得ることになり,計 28 店舗の協力を得て の販売となった。また,一部の店舗には学生が訪れて 試飲販売を行い,販売促進とともに店舗の賑わい,イ メージアップにも協力した。  発売日は 8 月 8 日。よさこい祭りの直前を設定し, 中心商店街で発売した。全員が実習で学んだ着付けを 行って浴衣姿となり,販売に際してはその方法を工夫 し,客対応で過度のストレスを溜めることのないよう 情報を共有しながら協力した。発売日当日には中心商 店街での販売目標 100 個を超え,144 個を売り上げた。  (8)全国市場に向けて  2011 年度「土佐のいい物・おいしい物発見コン クール」での「発見賞(準グランプリ」受賞によって 高知県の東京でのアンテナショップ「まるごと高知」 と「ふるさと祭り東京 2012」での展示販売の機会を 得る。特に,ふるさと祭り東京 2012(2012 年 1 月,東 京ドーム,38 万人動員)では,CHARARA 商品の展 示販売に加え,学生の企画した冷茶販売が予想を超え る好評で,冷茶カップ 7000 杯(5 日間)という記録的 な売り上げを成し遂げ,土佐茶の普及に大きな役割を 果たした。

Ⅳ.学部学生による産学官(公)連携プロ

ジェクトの意義と課題

1.産学官(公)連携の教育効果  大学から見た産学官(公)連携は,大学の「教育研 究を活性化させ,社会の信頼を得つつ発展するための 有益な手段」であるとともに「教育・研究の成果を 「社会貢献」に活かすための一形態」20)であると言わ れているが,学部教育とのかかわりでは,教育効果と の相互促進効果の視点が重要となる。  3 回生必修の「生活調査実習」という通常の授業で プロジェクトに取り組んだので,当初は学生の参加意 図 3 CHARARA(煎茶)ポスター

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欲・関心にもばらつきが見られ,多くの学生が指示さ れた作業のみをこなすといった状況だった。土佐茶 (煎茶)の企画販売に向けてのパッケージデザインの 作成にあたり,学生たちの身近にある好きな商品・デ ザインを持ち寄り,確認し合い,大学で学んだデザイ ン関連科目の専門性ふまえながら土佐茶のコンセプト をパッケージデザインとして目に見える形にしていく 過程で,相互理解が深まり,チームとしてのコミュニ ケーション環境が醸成されてきた。多様性を持ちなが らも好きなデザインを通じて協力して具体的なモノを 創っていくことでプロジェクトに取り組む意欲が生み 出された。その間,このプロジェクトの社会的意義 (地域の活性化)への理解も深める授業を行ったので, その後のさまざまな作業への継続的で積極的な取り組 みへと繋がったように思われる。  試飲販売時には,販売経験情報を共有しセールス トークに磨きをかけるなど,学生間の協力関係を通じ た成果が売り上げの具体的な数値となって現れ,その ことが取り組みへの意欲を継続させるといった循環が 生まれてくる。  土佐茶普及活動の終盤,ふるさと祭り東京 2012 へ の出展では,学生たちが独自に過去の祭りに関する市 場調査を行い,土佐茶普及のための企画を提案した。 自分たちで取り組んだ冷茶販売企画では予想をはるか に超える売り上げ(5 日間で約 7000 杯販売)状況が発 生し,急きょ自分たちで収支予想を見直して人員(学 生)を補充し販売体制を再構築するなど,柔軟な企画 力,行動力,チーム力を発揮し,著しい成長が見られ るに至った。  一方,専門教育面でも,パッケージデザイン作成時 に見られたように,いくつかの専門科目を総合し,具 体的なデザインに仕上げる過程で学生たちにとって身 についたものとなり大きな教育効果をもたらした。同 時に,協力作業はグラフィックソフト(イラストレー ター)の技術習熟にも促進効果を生み出した。  また,ポスター作成にあたってはファッション ショーを開催し感性とノウハウを養ってきた学生とカ メラマンとの,また,土佐茶(CHARARA)を使っ た菓子づくりの食育活動では料理家とのコラボレー ションとなったが,学生たちには緊張感を伴う専門教 育の実践的修得の場となった。 2.学部学生による産学公連携  学部学生によるこの産学公連携プロジェクトの推進 が,教育効果だけでなく,市場,地域社会,政府,そ して大学において高い評価を受けることになったこと にはいくつか要因がある。  まず第 1 には,学科のミッションとも関わっていた ので,学科の協力が得やすく,学科内で専門の異なる 複数の教員の支援のもとにプロジェクトが推進できた ことである。通年の実習科目とはいえ,授業時間以外 での柔軟で創意的な取り組みが不可欠なことから学生 との継続的で密なコミュニケーションが必要なことに 加え,専門を異にする教員からのタイムリーな支援も 必要であるからである。  第 2 には,プロジェクトの公共的性格,また大学教 育という公共性から,教員に加えて学外の事業者や専 門家の協力が得やすいということがある。このことは 学生が大学での知識の総合化,理論と実践の統一を図 る上で,言い換えると地域で学ぶ教育を進める上での 好条件を形成しており,また,プロジェクトそのもの の効率的・効果的遂行にとってもプラスの要因となっ ている。2011 年度は,教員,学生に加えてこのプロ ジェクトの社会的意義を理解する料理家,カメラマン それぞれ 1 名に Co-Producer として協力を依頼したが, 授業時間以外はボランティアでの協力となった。例え ば,ポスター撮影は,カメラマンのボランティアで行 われた。その際,貸衣装店の衣装を借りるのも,メイ クへの協力もすべて無料であり,ボランティアであっ た。そのことは学生が緊張感を持って専門家の行動を 先読みし,バックアップに徹する状況を生みだしチー ムワークで取り組むことの実践的な教育にもなった。  一方,茶業試験場の担当した茶の科学的分析にもと づく甘み・渋みの指標化の作業では大学として茶指標 アンケートを実施して協力して開発を推進したり,高 知バーテンダー協会と協力し土佐茶を使った新らしい カクテルを誕生させるなど,学外との間で研究や開発 の相互促進効果を生み出した。日常ではなく,このよ うな計画的で具体的なプロセスにおいて多分野の専門 家と接することが,知識だけでなく研究への姿勢も含 めた幅広い教育効果をもたらしたと考えられる。  第 3 に,学生の専門性を生かしながら取り組んだ産 学公連携プロジェクトは,市場や地域社会で得られた 高い評価に見られるように,社会的ニーズに対応でき る水準を確保できる可能性があるということが明らか となった。  高知県に見られるように,地方で,主に零細農家に よって生産され移出されてきた茶の産地は,製茶技術 の蓄積やブランドを通じた高付加価値化による収入確 保の機会にもめぐまれていない。また茶関連産業の形

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成もほとんど見られず,衰退傾向も著しい。こうした 中では,大学のもつデザイン力,学部学生の修得した デザイン力も地域の産業に大きな役割を果たすことが できることが明らかとなった。しかしながら,製茶の 企画販売には企画・デザインの他にも製茶技術や茶を 評価する能力,販売網の確保等が欠かせない。市場で の販売を通じた土佐茶のブランド化・普及という困難 な課題に取り組むにあたっては,地域の種々な組織・ 技術資源を活かし産学公連携で取り組むことが不可欠 で,そのもとで大学のもつデザイン力,特に学生の修 得したデザイン力も有効に発揮されると考えられる。  学部学生の専門性を活かした産学公連携がいわゆる 産学官(公)連携のプロジェクトとして大学,産業界 に効果的なのか,多様な分野が考えられるので今後さ らに事例を重ねる必要がある。  他方でいくつかの課題も浮かび上がった。  第 1 は,教員の負担が重くなる傾向にあることであ る。「CHARARA」プロジェクトは「共同研究契約 書」を交わしての産学官(公)連携事業だが,大学で は,いわゆる産学官(公)連携に位置づけられず教育 (授業)としての位置づけだったので,人的,資金的 支援の確保が不十分であり,教員が雑務に忙殺される 状況が生じた。2011 年度の「CHARARA」プロジェ クトには,授業の実習費と生活科学部長の管理する産 学連携研究事業予算の一部(約 20 万円)が充当され たが不十分で,例えば,事業者との打ち合わせ等のた めに必要となる移動などは教員の自家用車が用いられ, 自己負担となった。  第 2 は,1 年間の授業なので,毎年,プロジェクト の基礎知識の習得から始めるとともに年度を超えた継 続性が確保されないので,企画そのものの進化がス ムーズに進まない面があることである。加えて,必修 の授業であったこともあり,学生がプロジェクトに意 欲的に取り組むための動機付けや基礎的な理解にも労 力と時間を要することとなった。産学官(公)連携プ ロジェクトを目的意識を持って自発的に取り組める学 生たちが複数年にわたって取り組めることが可能なら ばより効果的な事業展開が展望できよう。  第 3 は,産学官(公)連携プロジェクトを事業とし て推進する際の課題である。  まず,大学側の制度・規程整備の問題がある。大学 における 2010 年度の土佐茶「茶楽々(チャララ)」試 作品販売の結果をふまえ,2011 年度当初,「CHARA�CHARA� RA」プロジェクトを大学の事業として実施する可能 性を検討した。しかしながら,2011 年度法人化を 行ったばかりで必要な規程が整っていないこともあっ て,製造販売元を産学官(公)連携のメンバーである 全農こうちが担当することになった。そのため,授業 時間以外の販売支援(試飲販売等)も教育の一環とし ての位置づけで実施し,学生・教員とも報酬を伴う取 り扱いはしなかった。これまで,産学官(公)連携プ ロジェクトでは院生の無償労働が見られたが,アメリ カではすでに大学発ベンチャーで院生を働かせること が無償でも有償でも問題となっている21)ように,学 生の参加について,授業(教育)としてかプロジェク トそのものか,内容の位置づけを明確にして取り扱う ことが必要となっている。  次には,産学官(公)連携組織内での「共同研究に よる発明,実用新案,意匠,商標及び品種の登録・特 許」や「利益」の帰属問題である。今回,「共同研究 契約」に基づく協議によって大学側が認めた場合,連 携してきた組織が「CHARARA」のブランド名やデ ザインを用いての茶販売を行うことになり,実際依頼 もあったが,現在のところ大学側(担当した教員およ び学生)は認めていない。それは,「CHARARA」が 土佐茶のブランド化・普及のための企画開発商品であ り 1 事業者による販売はこれまで協力してきた多くの 事業者との軋轢を生む可能性があること,また, 「CHARARA」が学生が作った土佐茶で常に進化して いくというイメージ戦略の下で販売してきたことがそ の主な理由である。他方で,事業者の販売網を使って の「CHARARA」販売は,広域にわたる土佐茶普及 効果が見込まれることもあり,今後の検討課題となっ ている。産学官(公)連携プロジェクトが公共的な目 的を持っている場合にはこのような新たな課題への対 応も必要となってくる。  今後,学生の参画する産学官(公)連携を進めてい く場合,この他多くの課題に直面することになると考 えられるが,大学のミッション,教育効果を見定めて 取り組めば「CHARARA」プロジェクトのように, 大学内外ばかりでなく市場においても高く評価される ものとなり得ると考えられる。 註 1) ここでの産学連携は,それぞれの組織或いは個人が契約 を交わし,費用負担や知的財産をはじめ成果の取扱につ いて定めているプロジェクトや事業を言う。 2) 玉井克哉・宮田由起夫編著『日本の産学連携』玉川大学 出版部,2007 年,221 ページ。 3) 同上,223 〜 232 ページ。 4) 経済産業省『「社会人基礎力」育成のススメ』2007 年,参

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照。 5) 中央教育審議会大学分科会,制度・教育部会「学士課程 教育の構築に向けて(審議のまとめ)」2008 年 3 月 25 日, 参照。 6) 2011 年度「CHARARA」プロジェクトの評価 ・市場における評価:「高級茶葉は売れない」というジン クスを破り,煎茶発売(1000 個)開始後 4 日間で製造 元に在庫がなくなり,2 週間後に売り切れ,増産に踏み 切る。 ・地域社会における評価:高知県主催の「土佐のいい 物・おいしい物発見コンクール」において出展された 120 社,269 品目の中から「発見賞(準グランプリ)」 を受賞。 ・政府による評価:経済産業省が推進している,大学に おける社会人基礎力の育成を競う「社会人基礎力育成 グランプリ 2012」の中国・四国地区予選において優秀 賞(第 1 位)を受賞。さらに,同,全国決勝大会では, 来場者が最も優れた取り組みを投票で選出する会場特 別賞を受賞。 ・大学における評価:大学賞,学長賞を受賞。 7) 科学技術・学術審議会技術・研究基盤部会答申「新時代の 産学官連携の構築に向けて(産学官連携推進委員会 審議 のまとめ)」2003 年 4 月 28 日より。 8) 文部科学省「2009 年度 大学等における産学連携等実施状 況について」より。 9) 科学技術・学術審議会技術・研究基盤部会答申,前掲, 参照。 10) 玉井克哉・宮田由起夫,前掲,「第 4 章 産学連携と学問 の自由」及び「第 5 章 産学連携と利益相反」を参照の こと。 11) 同上,28,85 ページ。 12) 経済産業省のホームページ(http://www.meti.go.jp/policy/ kisoryoku/index.htm)参照。

13) Cynthia Smith ed., DESIGN FOR THE OTHER 90%, 2007. 槌屋詩野監訳『世界を変えるデザイン』英治出版, 2009 年,22 〜 26 ページ。 14) 同上,40 ページ。 15) 同上,198 〜 205 ページ。ここには「アート・センター・ カレッジ・オブ・デザインの学生,卒業生,教員のチー ムが作った統一ロゴで,(カトリーナ家具プロジェクト) をブランド化するために作られた」「ユー・オーリンズ (YOUORLEANS)」が紹介されているが,これは,この 論文で取り上げている「CHARARA」プロジェクトとよ く似た特徴を有する事例と言える。 16) 同上,32 ページ。

17) Ellen Lupton, Cara McCarty, Matilda McQuaid and Cyn�Ellen Lupton, Cara McCarty, Matilda McQuaid and Cyn�, Cara McCarty, Matilda McQuaid and Cyn� Cara McCarty, Matilda McQuaid and Cyn�, Matilda McQuaid and Cyn� Matilda McQuaid and Cyn� thia Smith, Why Design Now?, 2010. 北村陽子訳『Why Design Now? なぜ今デザインなのか』英治出版,2012 年, では多くの事例が紹介されている。 18) 「生活調査実習」は,いわゆる社会調査実習の授業で,こ れまで主に高知県内の地域的課題についての調査を実施 し,課題解決の方向性を提言してきたが,2009 年度より, 土佐茶のブランド化を推進する産学公連携プロジェクト の一翼を担い,学部の専門性を活かしながら調査,土佐 茶の企画販売を行っている。 19) 高知女子大学(現,高知県立大学)生活科学部生活デザ イン学科(担当:教員 2 名),高知県農業技術センター茶 業試験場,高知県工業技術センター,全国農業協同組合 連合会高知県本部,コスモス農業協同組合が共同研究契 約書を交わして推進している 3 カ年計画(2009 年度〜 2011 年度)のプロジェクト。 20) 科学技術・学術審議会技術・研究基盤部会答申,前掲よ り。 21) 宮田由起夫著『アメリカにおける大学の地域貢献』中央 経済社,2009 年,101 ページ。

表 1 3 年間の主な取り組み 2009 年度 ●高校生とその家族への飲料消費調査  (回収数:高校生 433,保護者 334) ●土佐茶の特徴と魅力に関する官能検査 2010 年度 ●土佐茶「茶楽々」の試作販売 ・ 商品構成:煎茶(茶楽々), 土佐茶入門, アンケートはがき ・9 月 26 日発売→ 12 月:製造元在庫なし 2011 年度 ● 若年層をも対象にした土佐茶 CHARARA (煎茶・ほうじ茶)の企画販売 ・茶生産農家の収入につながる商品企画 ・ 土佐茶の特徴と魅力を活かした茶の企 ・ 家族や

参照

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