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ドイツ・ロストック市におけるユースワークの事例研究 : 地域共生コミュニケーションの創出とユースワークの役割

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(1)

ドイツ・ ロス トック市 におけ るユースワークの事例研究

一 地域共生 コミュニケーシ ョンの創 出 とユースワークの役割 ―

社会教育教室 生 田 周 二

A Case Study of Youth Work in Rostock,Gerrrlany

COHIFnuniCation for COexistence in Co■ llnunity and Roles of Youth Work― ―

Shuji IKUTA

は じめに

本論は

,青

少年の極右的傾 向や暴力的傾向への対応及び異文化間教育・ ユースワークに関わ って, 1996年 4月 に

,ロ

ス トック市の公的青少年セ ンター及び各種団体の活動 と課題 について

,下

記の施 設見学 とインタビューを行 うとともに

,資

料を収集 した報告である。。調査対象施設・ 団体

,住

所, インタビュー対象者

,時

期は以下の通 りである。

1)市

・ 青少年局ユースワーク課 」

ugendamt Abt.Jugendarbeit(4月

18日)

インタビュー対象 :Olaf Ga詭 (機動的児童 。ユースワークSGo Mobile Kinder― u.」ugendarbdt),

Antje Hohdorf(青少年助成 ソーシャルワー カー)

2)コ

ル ピング団体Kolping lnitiative Mecklenburg Vorpommern(4月 23日)

Eutiner Str. 20, 18109 Rostock一 Lichtenhagen

イ ンタ ビュー対象 :Rainer Fabian(業務 責任 者Geschhftsfむ hrer des Haus弱)

3)公

開ユ ー ス ワー ク・ 児童青 少年 セ ンターKinder u.」ugendzentrum der offenen Jugendarbeit

(ロス トック市伝道 団Rostocker Stadtmission e.V。

)(4月

23日)

Lager16Fstr.20, 18106 Rostock― Evershagen

イ ンタ ビュー対象 :Norbert Weber(執 事Diakon)

4)市

立青少年セ ンター・ リヒテ ンハ ーゲ ン」ugendzentrum Lichtenhagen(4月 23日)

Teterower Str. 5, 18109 Rostock― ―Lichtenhagen

イ ンタ ビュー対象 :tlli Kamprath(ソ ー シ ャル ワー カー)

5)市

民大学・ 広報草ヽ町S Infomobil(4月 24日)

イ ンタ ビュー対象 :Adelia Engel(外国人評議会 スポー クスマ ンSprecherin des Auslhnderbeirates)

(2)

194

生 田周二 :ド イツ・ ロス トック市 におけ るユースワークの事例研究

6)地

下室 の子 ども監1lerkind e,V.(4月 24日)

im Nautilus,Rostocker Freizeitzentrum,Kuphalstr, 77, 18069 Rostock― Reutershagen

インタビュー対象i Catrin Draheim(ソ ーシャルワーカーSozialarbeiterin)り ,Sandy Groβ

7)市

立青少年センター・ トイテンヴィンケルJugendzentrum Toitenwinkel(4月 24日)

」.一Nehru一 Str.31,18147 Rostock― Toitenwinkel

イ ンタ ビュー対象 :Thomas Schultz(ソ ー シ ャル ワー カー)

8)北

東 部 。青少年事務所」

ugendburo Nordost(4月

24日)

」。一Nehru― Str, 33, 18147 Rostock―ToitenMnkel

イ ンタ ビュー対象

:(ソ

ー シ ャル ワー カーSozialarbeitettn)

9)デ

ィエ ン・ ホ ンー ーつ の屋根 の下Dl‐en H6許Gemeinsam unter einem Dach e.V.(4月 25日)

A/1ccklenburger Allee 19, 18109 Rostock― Lichtenhagen

イ ンタ ビュー対象 :Uta wehebrink3),Nguyё n ctb Thinh0

ロス トックは

,

ドイ ツ統一後大 きな構造転換 を受 けた 旧東 ドイツの北部

,バ

ル ト海沿岸 の メク レンブル ク・ フ ォアポメル ン州 に位置す る港湾都市で あ り

,ま

た難 民襲撃事件 (1992年8月

)が

起 こ った地 で もあ る9。 と りわ け

,青

少年 に外 国人 排斥 の傾 向が 際立 って い る こ とが研究 対 象 と な り

,実

践場面で は

,学

校外 ユース ワー クにお け る様 々な対応 とプロジ ェク トが 実施 され てい る。 問題 点 と して

,1)体

制崩壊後 の 旧来 の青 少年施 策 の放 棄 に伴 う

,特

定 の地域 へ の施 設・ 団体 の偏 在・ 集 中

,伝

統 的青少年 団体 の欠如

,は

ざま世代 (Luckekinder, 9∼ 13歳 頃

)へ

の提供 の減少, 2)学 校制度 の変化 と職業訓練 の場 の少 なさ

,3)外

国人対 策 の遅れ

,4)財

政難 が指 摘 で き

,そ

の結 果次 の よ うな状 況が生 まれ てい る。

1)時

間を街頭 などで過 ごす児童・ 青少年の増加 :10∼18歳の

,家

や教育援助施設 に寄 り付かず, 時 々あるいは常に路上で生活す る青少年は294人 に達す るが

,暗

数はもっと高いと思われ る。

2)な

お拡大す る暴力的心性 と暴力行為

3)そ

の背景にある

,学

校や職業訓練を始めとす る社会関係か らの

,若

い青少年

,弱

,と

りわ け少女

,社

会的な困難を持つ青少年の排除の繰 り返 しと強化 こう した点について

,第

1章

では

,ロ

ス トックにおける青少年の問題状況 とユースワー クの役割 を取 り上げ

,第

2章

ではロス トックの青少年局を中心 にユースワークを概観す る。第

3章

では

,各

地域でのユースワークの活動を検討す る。第

4章

では

,ベ

トナム系の団体 の活動 に論及す る。 ところで

,本

論は

,旧

東 ドイツにおける青少年政策及び外国人政策の特徴 などについて踏み込ん だ論及は行 っていない。 この点については次回を期 したい。 第

1章

ロ ス トツ ク に お け る 青 少 年 の 問 題 状 況 と ユ ー ス ワ ー ク の 役 割 住宅問題

,失

,財

政状況の悪化

,家

庭の子育て能力の欠如 (社会扶助 のもとで育つ3,141人 の 青少年

),志

向性欠如

,イ

ンフラの不足 など

,多

くの欠損状態 Mangelsituationenと 並んで

,さ

ら なる緊張領域 と して

,学

校 と職業訓練があ り,「新 しい学校 システムと訓練 の場 の不足状態は

,児

童 。青少年が早期に業績圧力に置かれ ることにつなが り

,

しば しばそれは心理的負担 になっているJ

(Stadtverwaltung der Hansestadt,13)。 学校拒絶行動 Schulverweigerungsverhalten,学 校怠学

(3)

鳥取大学教育学部研究報告 教育科学 第38巻 第

2号 (1997) 195

これ らの社会的緊張が

,対

立 と攻撃性を醸成 し

,青

少年の場合

,暴

力を伴 った反応 となって現 出 す るケースが指摘 され る。 また

,非

行 の低年齢化 に伴 い

,1998年

前半

,6歳

未満か ら14歳 の453人 (同年齢の約

1.6%)が

,1)窃

,2)暴

行・ 粗暴犯

,3)悪

応、ざけの器物破損 (交通違反 を含む

)に

関与 した。アル コールと麻薬の影響下にあるものが多 く

,こ

れに伴 う暴力行為 も増加 している。 本章では

,次

の観点か らロス トックの青少年の状況 とユースワークの役割を概観す る :1)青 少年 の状況―居住地域の差

,2)学

校・ 職業訓練 との関係

,3)青

少年の余暇行動様式

,4)青

少年 に求め る 能力とユースワーク

,5)青

少年を支えるユースワーカーの役割。

1.青

少年 の状 況一居住 地域 の差 表

1か

, 6∼

15歳の少年は29,117人

(12.6%),15∼

25歳の青年は29,267人

(12.7%)で

ある。 若者が多い地 区は

,市

の北東部のデ ィール コウ

/ト

イテ ンヴ ィンケル

Dierkow/Toitenwinkel地

,及

び北西部の リヒテ ンハエゲ ン

/グ

ロス・ クライ ンLichtenhagen/Groβ ein地 区並びにエ バースハーゲ ン

/シ

ュマール地区

Evershagen/Schmarlの

様 な新興住宅の「 密集地域

Jで

ある。 またこれ らの地域は

,青

少年施設や団体が他地域に比べ比較的多いが

,不

十分さが指摘 されている。 表

1:ロ

ス トツク市 ・各地 区の年齢構成 (19開年12月31日 現在 ) 地 区 名 合計 0-3歳 3-6歳 6■5歳 1525歳 25埒 5歳 35望 5歳 45も5歳 55お5歳 65守 5歳 75歳以上 1,Seebad Warnemunde, 2 Lichterulagen,Groβ Klein 3.Litten Klein 4.Evershagen,ScIIxlarl 5,馳 utershagen 6.Kropeliner TOr― Vorstadt, 7,Sjdstadt, Biesto、 v 8,Stadtnaitte, Brinclcmansdorf 9`Dierkow, ToiterIM7inkel 10.Gehisdorf, Nordost 9,611 90 206 931 1,171 11278 1,410 1,384 1,322 1,089 730 llXl% 09イ 21% 97χ 122% 133% 147X 14.4χ 13.8イ 113% 76χ 38,438 499 982 5,008 7,別 0 4,818 8,193 6,362 3,148 1,218 970 llXl% 13χ 2.6χ 130% 188/ 125% 213% 166/ 82イ 32イ 25% 22,524 301 672 2,086 2,124 3,525 2,421 3,815 5,080 1,723 827 llXl% 13% 30% 9,0% 9,4% 156% 107% 169χ 226% 76% 37% 33,ll19 419 957 3,539 5,074 4,461 5,204 6,176 4,434 1,開 5 1,250 1∞% 13イ 29% 107% 15,3% 135χ 157/ 187% 134χ 48χ 38χ 20,339 249 502 1,869 1,913 2,917 2,558 2,∞ 0 4,310 2,670 1,291 llXlイ 12χ 25/ 92χ 94% 143X 12.6/ 101% 212χ 131% 6.3% 28,解4 525 940 2,781 3,212 5,740 3,7“ 3,176 3,582 2,764 1,818 100% 19χ 33% 98% 114% 20,3% 13.14/ 112% 127χ 9.8χ 6.4χ 15,410 129 282 998 1,2B2 1,892 1,344 1,821 4,550 2,090 11022 ll10X O,8χ 18κ 65χ 88κ 123χ 87/ 118χ 295χ 13.6χ 6.6% 18,1∝ 314 580 2,272 2,lM 3,223 2,835 2,163 2,144 1,538 918 llXlイ 1,7% 32% 125% 117イ 178χ 157% 119% 11.8χ 8.5χ 51χ 40,664 693 1,953 9,203 4,205 9,871 8,525 2,551 2,113 947 ω3 llXlχ 17% 4.8χ 22.6χ 103% 朋,3χ 210% 6.3χ 52% 23/ 15χ 4,474 71 129 480 922 988 631 4鶴 442 236 116 llXl% 16/ 2,9χ 107χ 206% 220イ 141χ 10.4% 99χ 53/ 26% 合 計 も ■ 野   ,9 剛 ロ 230,919 1∞χ 29,117 29,267 38,713 126χ 12.7% 168% 29,972 31,1% 15,870 130X 135% 69χ 資料:Statistische」 ahrbuch Hansestadt Rosto改 1995,S.264-5。

(4)

196

生 田周二 :ド イツ・ ロス トック市 におけるユースワー クの事例研究 F若者は

,ア

イデ ンテ ィテ ィ発見の途上で

,一

方では

,彼

らの因 って来たる環境 (親の家

,学

校, 地域

)か

ら離れたいと思い

,他

方では新 しい『社会空間』を求める中で

,極

めて限定的な可能性 に ぶつか る。 とりわけデ ィール コウと トイテ ンヴィンケルの様 な『 密集地域』において

,

しか しまた ヴァルネ ミュンデ

Warnemindeと

北西部の他の地区において欠けているのは

,コ

ミュニケーシ ョ ンと余暇形成 の空間であ り

,青

少年が大人世代か ら離れ て自己を発見でき

,同

一化 し自らを試せ る 機会を持てる場である。」 (Stadtverwaltung der Hansestadt,15)

「 新興住宅地域エバースハーゲ ンには, 自己の責任において

,そ

して自分の能力と手段 を使 って,

自己のパーソナ リテ ィを発展 させ, 自己の生活提案を試す ことのできる児童・ 青少年 のための

,十

分な生活空間がない。J(Konzeption des Knder一 und」ugendzentrums,5)

「 ロス トック市の現在の社会的発展 と新興地域 におけるイ ンフラの不足が

,犯

罪的行動の培養土 となっている

,特

にグロス・ クライン

,シ

ュマール

,デ

ィール コウ

/ト

イテ ンヴィンケル。欲求不 満

,退

,余

暇活動の不足

,ク

リークでの承認への要求が

,児

童・青少年の下での犯罪行為 に対す

る明確 な主要動機である。」 (Stadtverwaltung der Hansestadt,30)

排除と孤独 と社会的無視の危険

,失

業青年 の増加

,学

校忌避的行動Schulvermeidungsverhalten を持つ青少年 の増加が指摘 され

,例

えばエバースハーゲ ンでは

,1993年

始め

,200人

の児童・ 青少 年が余暇を衡路や家の上 り口で過 ご していた。 また

,家

族が子 どもと小 さな住居

,魅

力のない地域 に住 んでいることが

,運

動不足

,身

体的経 験の喪失

,

ビジュアルなメディアヘの傾倒につ なが っているという指摘 もある(Kdlerkind,4)。

2.学

校 ・職 業訓練 との関係 表

2:ロ

ス トック市・学校生徒数 学校種別 1993年度 19銘年度 生 徒 数 内 生 徒 教 内 男 女 男 女 人 数 % 人 数 % 基 礎 学 校 内:シュタイナー

校 基 幹 学 校 実 科 学 校 総 合 制 学 校 ギ ム ナ ジ ウ ム 内

:私

立1) 夜間ギムナジウム 特 殊 学 校 合 計 12,696 36 971 6,934 3,076 11,426 817 176 1,941 40 37,220 6,386 16 703 3,780 1,702 4,831 478 76 1,303 25 18,781 6,310 20 268 3,154 1,374 6,595 339 100 638 15 18,439 34 1

01

26

186

83

30 7 2.2 0.5 5,2 0.1 100 12,448 84 1,063 6,693 3,595 10,495 848 174 1,992 40 36,460 6,287 46 745 3,545 1,924 4,454 466 80 1,325 24 18,360 6,161 38 318 8,148 1,671 6,041 382 94 667 16 18,100 34.1 0.2

29

18.4

99

28 8 2.3

05

55

0.1 100 'cllristophOrus ギムナジウム

(5)

鳥取大学教育学部研究報告 教育科学 第38巻 第

2号

(1997) 学校の生徒数は

,表

2の

ように

,初

等教育では

, 6∼

10歳が通 う基礎学校が12,448人 である。中 等教育段階の生徒数は21,346人 で

,そ

の内訳は

,成

績の レベルの低い基幹学校が1,063人 (4.9%), 中 レベルの実科学校が6,693人

(30.6%),大

学進学を 目指すギムナジウムが10,495人

(48,0%),こ

れ ら

3種

類の学校 を総合 した総合制学校は3,595人 (16.5%)である。 このように

,ギ

ムナジウムの 比率が非常に高 くなっている。 また

,特

殊学校は

,1,992人

である。 なお

,夜

間ギムナジウムは, 大学入学資格 ア ビ トゥーアを獲得 しようとす る成人のための学校である。 ロス トック大学の学生数 は

,1994年

度冬学期では8,572人 (内外 国人282人

,3.3%)で

あ った。 学校 をめ ぐっては

,次

のような意見がある。学校は

,相

当期間続 く

,基

礎的社会化機能を持つ, 全社会的・生活形成的制度であるが

,「

学校 は知識を伝達すべ きだ という要求か ら出発 して

,訓

育 機能はますます押 し込め られ」(Kellerkind,5)て いる。学校や政治についての伝統的 な概念の転換 が必要で

,将

来的には

,外

へ向けて広げ ること

,す

なわち「 青少年の生活 を教授を越えて共 に形作 り

,ま

た学習の場を学校外 に求め るべきJ(Kellerkind,5)だという意見である。 次に

,失

業者数は

,1994年

平均で19,883人

,失

業率は

14.8%で

ある。1994年 9月 末 (失業者数全 体17,989人

)で

,25歳

以下の失業者は2,129人 で失業者教全体 の

1割

強である。別の指標では, 1992年には

,4,982人

の生徒が

,3,978の

職業訓練 の場 に応募 し

,1993年

には

,5,408人

の生徒が, 3,975の職業訓練 の場 に応募 した。約

26%の

青年が

,職

を得 られず

,職

業訓練 の場が ないという状 況である。 しか し

,徒

弟実習の 口を求めなか った闇の数値が比較的多 く

,問

題はよ り深刻だ とも考 え られている。 また これ以外 に

,16∼

17歳の青年の約7∼

8%が

, ロス トック以外の旧西独で新 しい 職業展望を求める傾 向にある。男女別の失業率は

,男 10.9%,女

18.6%と

男女差が大 きい。学歴別 では

,職

業訓練未修了者3,318人

(18.5%),企

業 内職業訓練修了者11,326人

(63.1%),職

業専門学 校

/専

門学校2,092人

(11.7%),専

門大学131人

(0.7%),大

学1,072人 (6.0%)で

,学

歴の低い者 に失業者が多 くなっている。 これ らの内

,健

康 に障害のある者 は2,182人

(12.2%)で

, この中で 重度の障害者は299人である。以上か ら

,特

に不利益を被 っている青年 は

,少

,基

幹学校修了の青 年

,特

殊学校生徒

,障

害 を持つ生徒 などであるといえる (Stadtverwaltung der Hansestadt,13)。

職 業 学校 に関 しては

,企

業 内 と

,職

業 学 校 内で の訓 練 で あ るデ ュアル・ シス テ ム Duales

Systemが

経済的変転 の中で懸案問題 となっている。第一 に

,先

に指摘 したように

,労

働 。訓練の 場が明確 な後退傾 向にあ り

,青

年 にとって訓練の場を確保す るのは非常に困難 となっている。第二 に

,労

働世界の資格付与条件が高 くなり

,多

くの青年への過剰要求 となって現われ

,職

業学校での 時間は「休養Erholung」 と して使われ る傾 向にあることであ る。第三 に

,職

業訓練の場を持たな い青年は

,企

業外の訓練セ ンターヘ行 くが (1995年度当初 ロス トックで約700人 ),「『第ニ クラス』 の徒弟という心理的問題」 と並んで

,労

働市場でチ ャンスを得 る上での不十分さが指摘 されている (Kellerkind,6)。 第四に

,少

女並びに基幹学校生は

,極

度の不利益 (ロス トック労働局 :ギ ムナジ ウム学生の約

40%が

職業訓練 に応募

)に

あることである。第五 に

,企

業 内訓練は実践的導入への集 中的調整を行 うため

,徒

弟は労働過程 に強 く組み込まれている。第六 に, ヨー ロッパ市場の開放 に 伴 い

,EU諸

国か ら労働 力 が安 く得 られ,「多 くの企業 は職 業 訓 練 へ の投 資 を見 あわせ る」 (Kellerkind,6)傾 向にある。

3.青

少年 の余 暇行動様 式 社会発展は

,生

活の送 り方の個人化 と生活状況の多元化をもた らし

,各

人の個人的 な人生を形成 す る大きな可能性を生み出す一方で,「日常の状況を克服す るのに必要 な

,丁

寧で支持的な決定・

(6)

198

生 田周二 :ド イツ・ ロス トック市 におけるユースワー クの事例研究 方向づけへの援助がます ます少 な くなっているJ(Kellerkind,3)。 す なわ ち

,社

会 を結び付ける規 範・ 価値が見当た らない傾 向が強 まり

,多

元化 (様々な生活領域の区分による各部分領域での別の 価値体糸

),伝

統的価値 ミリューの崩壊 (労働者 ミリュー

,キ

リス ト教的影響 など

),そ

して社会 自 体の価値転換の進行 (環境

,業

,役

割行動)カ ミ見 られ る。 こう した多様化 と個人化の中で

,生

(1996,84)で

指摘 した

,関

係志 向的青少年 の極端 な傾 向 が現れてお り

,余

暇の送 り方を知 らない多 くの青少年が存在 し

,そ

の背景 には家庭環境 と社会化の あ り方が横たわ っている。 「 家庭 内での教育 と発達条件 の急 な変化 は

,社

会的行動様式が

,

しば しば

,十

分 に修 得 されず 訓練 され得ないことにつ なが る。肯定的な思考・ 行動様式は

,寛

容 の心構 え の欠損

,配

慮 とパー トナーシ ップの不足

,そ

して家庭 と社会 内で の適切 でないコミュニケー シ ョンによ り

,ま

す ます 失われ てい く。 これ は

,児

童・ 青 少年 に よ って行 われ た犯 罪 の高 さ に当然 現わ れ て い る。」

(Stadtverwaltung der Hansestadt,14)

「 目立つのは

,ま

さにそう した青少年が街頭 にお り

,彼

らはスポーツ・ 余暇施設の商業的提供を 利用す ることが財政的にできず

,そ

の家庭や近隣における社会化はうま く行 っていないので

,彼

ら は社会的不利益 な者 と して位置づけ られ ることになる。」 (Kdlerkind,1) こう した社会的不利益状態が

,ギ

ャング

Gangや

ク リークCliquenに青少年 を向かわせ る誘因 と なっている。 「 しば しばこの共同体が

,彼

らが配慮 と承認 を経験す る唯―の場である。 この所属感は

,

しか し なが ら

,他

のグループ同様 に個 々人に対す る不寛容 と不受容を多 くは内容 と していた。暴力 と攻撃 性が

,地

区内あるいは地区間の異 なった志向性の青少年の間に

,明

らかに反映されていた。 これは 例えば

,グ

ロス・ クライ ンの右翼志 向的な青少年 と市 内 Innenstadtの 左翼志 向的 な青少年 の平和 的な出会いを困難 に し

,ほ

とん ど不可能に してい る。J(StadtverTvaltung ttr Hansestadt,15)

4.青

少年 に求 め る能 力 とユー ス ワー ク ユースワークでは

,青

少年のもとに

,彼

らの 自己決定 と自己実現を促進す ることで

,社

会性の涵 養が 目指 され る。特 に, 自立的な思考 と行動

,批

判的能力を持 った対応 と問題克服

,連

帯的行動及 び責任意識のある行動

,人

間的関係能力を付けることが重要 となる(Konzeption:」 ugendzentrum, 3)。 その際

,消

費的 な提供ではな く

,青

少年 の 自己活動を促進す る方 向に向け られた企画や方策 の実施

,同

年齢グループとのコンタク トと会語のための空間の提示が重要 となる。 「 学校後の生活段階におけるユースワークは

,青

少年が しば しば 自分で獲得 した り少な くとも表 象 した空間の確保

,仲

,形

,正

当化の課題 をもつ」 (Konzeption i Jugendzentrum,4)。 その際

,体

験教育学の手法がよ く利用 され る。 これは

,改

革教育学の中に本源をもち

,学

校 の学 習活動に肉体 と共鳴す る学習過程 をもた らし

,す

べての レベル (感性的

,精

神的

,肉

体的

)で

の, 全人 と しての要求を行 うものであ った。特 に

,学

校で問題を多少 とも持 ってお り

,知

的 。社会的 レ ベルでの欠損が見 られ る社会的不利益青少年 に適 しているとされ る。 これ らの青少年の条件 を考慮 した学習への出発点であ って,「それぞれの興味のなさや欲求不満 を解 消 し自動的によ りよい条件 を魔法でもた らす万能薬ではないJ(Kdlerkind, 9)。 む しろ,「運動 という手段を通 じて学習経験 を伝え

,青

少年の発達を支える可能性J(Kellerkind,9)である。具体的には, 自然スポー ツ的な, サイク リング

,ロ

ッククライ ミング

,コ

ッ トなどの活動であ り

,青

少年 に積極的

,行

動的 。経験関 連的学習 と共同形成 を可能にす る。非 日常

,脱

常識

,未

知を通 して

,極

限状態 と日常 との距離を体

(7)

罵取大学教育学部研究報告 教育科学 第38巻 第

2号

(1997) 験す ることになる。

5.青

少年 を支 え る ソー シ ヤル ワー カー の役 割 ソーシャル ワーカーのジ レンマは,「優 しい警官」 と「 役 に立っ援助者

Jの

間にあるとされ る。 「 ソーシャルワーカーは

,年

齢や性の異 なるそれぞれの特殊性

,問

題そ して関心を真面 目に受け 止めなければな らない。青少年が

,ソ

ーシャルワーカーに望むのは

,彼

らの自己組織化努力を支持 し

,同

時に援助 し

,彼

らの自立に注意 し

,同

時に彼 らに, どこが限界かを示 し, 自らの理念をもた らし

,

しか し彼 らの保護者づ らを しないことであ る。児童 。青少年が願 っているのは,『ソーシ ャ ルワーカーが

,父

母の役割を担 うと同時にそれ らと全 く違 っていることである』。 これ に加えて親の期待は

,子

どもを世話 し

,管

理 し

,意

味あることを行 っているのを見たい。 こ れ に世論の側の

,安

寧 と秩序への要求と

,学

校の ソーシャルワーカーが学校の 日常の欠損 を児童・ 青少年 と共に処理 して くれ るという要求が加わ る。」 (Konzeption i Jugendzentrum,8) 別の面か ら言 うと

,様

々な理 由か ら, 自分の要求を分節化す ることができない多 くの青少年 に対 す る,「ソーシャル ワー カーの

,青

少年を活発 に しようとす る小 さな刺激を必要 と している。 しか しその際

,関

係性Verhiltnismaβ igkeitが守 られ なければならない

,す

なわち青少年 を教育学で埋

めることZuschittenが ないようにす ることである。」 (Konzeption i Jugendzentrum,4)

このようにソーシャルワーカーにとって重要 なのは

,青

少年の要求と状況を受け止めるとともに, 青少年 と距離を置き自発性を促す面

,青

少年 との活動だけに 目を向けるのではな く

,各

施設・ 団体 との連携体制の創造 に関わ ることなどであ り

,次

の能力が必要 となる。 第一に

,社

会的能力soziale Kompetenzで ある。 これは,「要求や必要を持つクライア ン トに関 わろうとす るない しは関係 しようとす る能力であ り

,状

況やその条件 にういて自分で追思惟す るこ とができ

,そ

れに巻 き込 まれ ない能力」を意味す る。 「青少年の極めて多様 な生活状況

,要

,関

心 に関わ り

,そ

れを受け止め

,理

解す ることは

,個

人的な人格メルクマールを持ち個人的な成育史を持つ ソーシャル ワーカーにとって しば しば困難で ある。 しか し

,彼

の感情移入能力と青少年の状況 とその期待についての知識があ って初めて, 自分 の役割の自己解釈が可能 となり

,要

求や期待 に答え られ る。

J(Konzeption:」

ugendzentrum,8) 第二に

,反

省的能力reflektive Kompetenzで

,こ

れは「 自分の人格的関与 と自分の距離 を調整 し確保す る

J(Konzeption:」

ugendzentrum,8)こ とである。 「 共感 と純粋性が ソーシャルワーカーと青少年 との間の機能的関係の必要不可欠な前提である。 ソー シャル ワーカーと青少年 との関係は

,関

わ りを調節す る柔軟 さと関与を必要 と し

,そ

れ によ り自ら を感情的 な過剰負担か ら守 り

,そ

う して感情的 な独立を確保できる。『 彼は, 自らの職業的行為 を, 自らの依存

,関

与性

,動

機づけへの洞察 に基づ いてよ く考え ることができなければな らない。』」 (Konzeption: 」ugendzentruIIn,8) 第三に

,制

度的能力である。各施設・ 団体との連携体制の創造に関わるべきネ ットワーク活動を 展開する能力である。「 ソーシャルワーカーの制度的能力は

,決

定的に様々な制度の共同の方法と 共に問題解決の質を規定する。」

(Konzeption:Jugendzentrum,3)

(8)

200 生田周二:ドイツ・ ロス トック市におけるユースワークの事例研究

2章

ロ ス トッ ク 市 に お け る ユ ー ス ワ ー ク の 状 況 ユースワークは

,青

少年局」ugendamtの管轄下 にあ り

,市

の全若者を対象と し, 日標は「 個人的 発達における援助

,ア

イデンテ ィテ ィ発見及び社会的統合の助成

J及

び「 児童

,青

少年

,若

い成人の 問題状況 に即 し

,予

防的 に発達 の欠損 と社会 的不利益 に対 して働 き掛 け る

J(Stadtverwaltung

der Hansestadt,20)こ とである。青少年局の責任は

,多

くの民間団体 と協力 して

,防

御的 に活動 す ること

,具

体的な事例 に適切 な援助提供を行 うことである。 専門領域は

,1)青

少年助成

,2)機

動的児童・ ユースワーク

,3)青

少年セ ンター

,4)訓

育的児童・ 青少年保護

,5)青

少年裁判援助の5つである。 これ らの部門には54人の職員 (内10人は失業対策 と しての雇用創 出職Arbeitsbeschaffungsmaβ

nahme(ABM))が

お り

,63以

上の社団・ 団体が関係 している。課題 は,「若者 との活動 に優先権を置 き

,活

動 を発起 し

,専

門的に助言 し

,民

間担 い手 団体の提供のネ ッ トワー ク化 と形成を援助す ることJ(Stadtverwaltung der Hansestadt,20)で あ る。方法論的には

,公

開ユースワーク

,体

験教育学

,カ

ウンセ リング

,ス

トリー トワーク

,学

校ユー スワークなどの特徴が見 られ る。

1.

青 少年助成

Jugendfttderung

・ 学校外青少年陶冶 ・ スポーツ

,遊

,社

交 におけるユースワーク ・ 労働世界・ 学校・ 家庭関連的ユースワーク ・ 国際的ユースワーク ・ 児童 。青少年休養 ・ 青少年 カウンセ リング 以上の分野で

,児

童・ 青少年援助法75条K」

HG,§

75に従い

,約

30の団体への助成が行われ てい る。 また

,州

青少年計画の「 スポーツ

,遊

びと余暇

Jプ

ログラムにより

,1992年

には

,約

71,750マ ルクが11団体

,合

わせて55の活動共同体 を持つ7つ学校 の援助に支給 された。 問題の一つは

,第

1章

で検討 した地域差で

,中

心部 と北西部に団体・ 施設が片寄 り

,北

東部, ヴァ ルネ ミュンデ

,ブ

リンクマ ンス ドルフ

/ゲ

ール ドルフBrinkmansdorf/Gehldorfは僅少で

,特

に北 東部 は児童数が多 く

,緊

急に民間団体の助成 と助言が必要 とされている。 別 の問題は

,統

一後の新 しい州の特別事情 と して

,青

少年団体が今 なお構築段階で,「伝統的 な」 意味での青少年団体が十分育 っていない点である。青少年団体への助言と助成が

,地

方 自治体 の責 任課題であるので

,市

青少年団体協議会Stadtjugendring(青 少年援助委員会のメンバーで青少年 計画の責任を持つ)の援助が必要 となっている。 これ に対 して

,拡

大 している領域には

,国

際青少年交流がある。経験のあまりない分野であ るが, 青少年の側で も

,多

様 なコンタク トにより生活経験 を拡大 したい

,他

の文化を知 りたい

,現

実 の政 治・ 社会 。余暇テーマを交流 したいという願望があ り

,団

体「 障害者のオールタナテ ィブな余暇」 BAF e,V.(Bchinderten Altemative Freizeit)と 青少年局

,及

びフ ィンラン ドの姉妹都市 トゥル ク

Turkuと

共同で

,ま

ず実施 され

,青

少年交流の発端 とな った。青少年局の第

2の

プロジ ェク トと して

,市

青少年団体協議会 と共同で

,ケ

ル ン

,

トゥルク, ロス トックか らの参加者 とともに

,1993

(9)

席取大学教育学部研究報告 教育科学 第 38巻 第

2号

(1997) 201

係の構築や

,独

仏青少年事業

,独

ポ青少年事業か らの助成が計画 され ている。

2.機

動 的児童 ・ユー ス ヮー ク mObile Kinder― und」

ugendarbe■

機動的児童・ ユースワークの 目的は

,よ

り行動的に

,従

来の提供が「 届かない

,届

きえない児童,

青少年

,若

い成人にカウンセ リング・ 援助提供を行 うこと」 (Stadtverwaltung der lね IIsestadt, 24)である。活動の基礎 は

,以

下の点 を尊重す ることである:自発性

,児

童 。青少年の同価値性

,

児童・ 青少年 と社 会教 育者 の共 同活動

,ソ

ー シ ャル ワー カー の活動 にお け る客観性・ 専門性

Sach― und Fachlichkeit,守秘性Verschwiegenheit。 以上の点か ら

,敷

居の低い

,生

活世界志向

的活動であ り

,問

題状況 に近い所での活動である。 しか し

,他

方では

,こ

う した活動の不足が指摘 されている。

「 実践が示 しているのは

,既

に『 大人の世界』や社会か ら『 諦め られたabgeschrieben』 児童 。

青少年 に対 して

,…

…影響を行使す るよい可能性がある。 しか しなが ら, ソーシャルワーカーは,

ロス トックにおいて

,

しば しば壁 に応ミっかる。 なぜ なら援助提供 の差異化がなお十分でないか らで ある。J(Stadtverwaltung der Hansestadt,25)

機動的児童・ ユースワークは

, 2つ

の柱

,す

なわ ち街頭 ソー シ ャル ワー クStraβenSOzialarbeit

と青少年 カウンセ リング」ugendberatungか らなる。街頭 ソーシ ャルワークは

,1992年

頃か らロス

トック市の公開ユースワークの実践的方法になってお り

,「

児童・ 青少年 を

,彼

らが暮 らし

,余

暇 を過 ごす場で訪ね歩 くaufsuchen」 目標(Stadtverwaltung der Hansestadt,24)を持 っているが

, 一時的あるいは長期 に亘 り街頭で暮 らす数の高さに対応できていない。 青少年 カウンセ リングは

,街

頭 ソーシャルワークと緊密 な関係 にあ り

,準

備的 なカウンセ リング 活動 と して

,ス

トリー トワー クStreetworkが実施 され てい る。活動発想 は,「自助へ の援助」 で,「クライア ン トに

,問

題解決 メカニズムを見出す能力を付与す ること

J(Stadtverwaltung der

Hansestadt,24)で あ る。若者の問題状況には

,失

,無

宿

,家

庭での「喧嘩

ZoffJ,犯

,飲

酒 。 麻薬依存症

,怠

,職

業訓練 の場の不足 などがあ り, これ に対 して

,個

別援助

,青

少年 と家庭間の 仲介

,ハ

イム

,セ

ラ ピー,「ぶた箱

KnastJ,青

少年援助施設

,専

門カウンセ リング

,所

轄 の部局 と活動 グループヘの仲介 などを行 う。現在

, 3つ

のチームがあ り

,そ

れぞれが緊密に関連・ 補完 し あっている6)。 第1チーム :北 東部担当9・ 10地区(」ugendburo J,_Nehru― Str.31) 1カ ウンセラー (女

), 2街

頭 ソーシャルワーカー (女) 第

2チ

ーム :市 内担当5・ 6・ 7・

8地

区(」ugendburo Paulstr.23) 1カ ウンセラー (女

), 2街

頭 ソーシャルワーカー (女)

第3チーム :北 西部担当1・ 2・ 3・

4地

区(」ugendburo schmarl,Ⅵ tus― Behttng― Str.5)

1カ ウンセラー (女

), 2衡

頭 ソーシャルワーカー (女)

また

,AGAGプ

ログラムの枠内で,「ロス トック緑の リーグ

J Grunen Liga Rostockと

共同で,

「 山登 りと山歩 き」 “Klettern und Bergwandern"プロジェク トを実施 している。

3.青

少年 ・余暇 セ ンター 」

ugend―

und Freizeitzentrum

表3のように

,1995年

3月15日現在

,青

少年局の施設

7,民

間団体の施設

24,文

化局の施設

3の

計34施設である。1年前 と比べ

,新

興住宅地域のインフラの不足 に対応す るため

,特

に北東部の ト イテ ンヴ ィンケル地 区 と北西部 の リヒテ ンハーゲ ン地区に作 られている。 しか し,「これ まで

,そ

(10)

生 田周二 :ド イツ・ ロス トック市 におけ るユースワー クの事例研究

うした人 口周密地域に住む様 々な年齢構成の

5∼ 6千

人の若者 に十分 な余暇 。文化・ スポーツ・ 陶 冶提供 をす ることに成功 していないJ(Stadtverwaltung der Hansestadt,26)といわれている。 こ れ らの施設は

,若

者の社会的 自由空間であ り

,既

存の領域 (家庭

,学

,職

業訓練

)以

外で様 々な 制約 な しに自己を試 してみ る場で

,来

館者の要求 と関心に即 したものとなることを 目指 している。 表

3:青

少年施設 (1994年 及び 1995年) 地 区 01 04 1994 15 03 1995 全 全 内 青少年局 民間団体 文化局

Seebad ⅢVarneminde, 生arkgraFenheide,

Hohe DRIne,Diedrlchshagen Lichtenhagen,Groβ Klein Litten Klein

Evershagen,Schmarl Reutershagen

Krbpeliner Tor一 Vorstadt Hansaviertel,Gartenstadt

Sidstadt,Biestow

8 Stadtmitte,Brincklnansdorf 9 Dierkow(Neu).Dierkow(Ost),

Dierkow(ヽVest),Toiten、 vinkel

tO Gehlsdorf,Nordost 5 1 7 2 1 7 1 5 3 7 2 1 2 1 11) 1 総 計 7 3 ゆ目下,改築中のため閉鎖

資料:Statistisches」 ahrbuch l■ansestadt Rostock, S 169。

青少年局の青少年セ ンターの主な来館者は

,不

利益を被 り

,問

題 を持つ

,市

の周辺的な青少年で, 暴力

,ア

ル コール

,麻

,無

展望 とい った街頭での問題が,「日々の活動の構成部分」であるが, 青少年 セ ンターの収容力が少 な く

,現

在平均

1施

設 1日 30∼ 50人 程度 であ る (Stadtverwaltung der Hansestadt,26)。 専任職員の活動は

,励

起 と援助

,発

達を促す ことと規貝1を設定す ること

,模

範であることと欠点 のあること

,青

少年のためにいることと自らを不必要にす ること

,争

うことと調停す ることの間の 尾根歩き

Gratwanderungの

ジ レンマにあ り

,問

題を抱えなが ら

,提

供 を通 じて多 くの青少年 と向 き合 っている(StadtVerwaltung der Hansestadt,17)。 事業提供の内

,少

女の 日

,失

業者の朝食,

職業 カウンセ リングの企画 などは比較的好評である。約

7万

マル クが

, AGAGプ

ログラムか ら30 余暇プログラムヘ助成 されている。

(11)

鳥取大学教育学部研究報告 教育科学 第38巻 第

2号

(1997)

4.訓

育 的 児童 ・青少年保護Erzicherischer Kinder― und」

ugendschutz

活動内容は

,問

題状況への予防的対応であ り

,1)児

童に対す る暴力 との境界的領域

,2)依

存症 と 麻薬

,3)セ

ク ト

,メ

デ ィア

,オ

カル ト

,4)法

的青少年保護

,5)性

教育

,少

女活動

,エ

イズ

,6)外

国 人児童 とその家族 に対す る統合援助 などで

,民

間・ 公的団体の専門的 カウンセ リングと援助

,様

々 なテーマでの情報企画

,会

話テーブル

,連

邦や州の行動 プログラムを通 じて始め られた プロジェク ト(「親の会話サー クル」,「我 々は他の文化 と知 りあう」「 カウンセ リング・ 情報セ ンター

J)な

ど が実施 されている。 また

,専

門会議 も開催 され

,テ

ーマは「 子 どもに対す る暴力J「依存症 と麻薬J 「 セク ト

,ォ

ヵル ト」などである。 目標は,「危険 な影響か ら自らを守 るために

,若

者 に批判能力

,決

定能力

,

自己責任への能力を 付与す ることJ(Stadtverwaltung der Hanstttadt,28)と

,親

や他の教育権者が児童 。青少年 をそ の際 に支え られ るようにす ることである。1998年 1月 1日 ∼93年12月31日の期間に

,3,118人

の参 加者があ った。 統合援助の対象 は

,帰

還者

,庇

護権請求者

,割

当難民 Kontingentfluchtlingenで

,現

,209児

童とその家族である。重点は

,帰

逮者児童の児童昼間施設

,学

,職

業準備・ 訓練への統合である。 また

,以

上 との関連で

,よ

そ者嫌悪 Fremdenhaβ

,よ

そ者敵祝 Fremdenfeindlichkeitを 無 くし, 両サイ ドでの寛容の覚醒を促す ことも日標 に掲げ られている。 カ ウ ンセ リ ン グ・ セ ラ ピー 提 供 が 特 に必 要 に な って い る の は

,以

下 の も の で あ る。

(Stadtverwaltung der llansestadt,29)

1)関

係崩壊を修復 しなければな らず

,ま

す ます行動上 目立っようになっている帰遺者児童

,親

児童・ 青少年のカウンセ リング

2)肉

体的

,精

神的

,性

的暴力に直面 した児童

,部

分的にその家族

,そ

してソーシ ャル ワー カー・ 社会教育者 にとってのこの重点への個別 カウンセ リング

3)セ

ク ト・ オカル ト問題状況

,と

りわけ解脱問題性 Ausstiegproblematikと の関連での青少年 と その家族

4)依

存症・ 麻薬問題及びメデ ィアに傾倒す る傾 向を持つ青少年。

5.青

少年裁判援助

7人

の職員が従事 しているが

,活

動の重点は

,第

一に教育的・社会的問題の解決の際の援助

,第

二に若者の脱犯罪化の際の協力

,第

三に余暇を象1奪した措置に対す る代替解決の創 出である。

民間団体 との緊密な関連 にあ り

,バ

ランス 。オブ・ パ ヮー Balance of Power e,V,と は

,一

般的 カウンセ リング

,拘

束 と逮捕を避 けるための世話 された住居

(5席

),社

会的訓練 コースの実施, 世話の指示の受け入れ

,メ

ク レンブルグ教育セ ンター Mecklenburgischtt Bildungszentrumと は, 社会的訓練 コースの実施を委託 している。 課題 と して

,第

一に現在

,問

題状況にある若者 との活動に対応できる団体を得 ることは非常に困 難であること

,第

二に社会教育的・ セラピー的プログラム・ 提供の開発の必要性

,第

三 に青少年刑 罰へのオールタナテ ィブと しての個別世話の可能性 と世話 された居住形態の創 出

,第

四に職業訓練 の場が無 く

,仕

事がなく

,人

格前提条件 に基づいて仲介され るのが困難 な青少年 に新 しい展望 を与 えるプログラムの開発などである。

(12)

204

生田周二:ドイツ・ ロス トック市におけるユースワークの事例研究

6.暴

力と攻撃性に対する行動プログラムAGAG(Aktionsprogramm gegen Aggressbn und Gewah) 連邦政府が旧東独 において1992年か ら展開 しているプロジェク トで

,州

青少年計画 と並んで

,市

の青少年 プロジ ェク トを助成す るもの となってお り

,

日標は,「児童 。青少年 に対す る『 低 い敷居 の』提供J(Stadtverwaltung der Hansestadt,22)で ある。具体的には,「市区の青少年 グループ

とク リークに

,出

会いが可能 となる空間性を提供

Jす

ることであ り

,例

えば

2つ

の民間団体

,

コル ピング “Kolping―Initiative"と青少年住居 団体 “」

ugendwohnen Hansestadt e.V."の

共 同で,

リヒテ ンハーゲ ンに青少年喫茶が出来 ている。30∼60人の青少年が「 雑談」 “

K16en",フ

ィッ ト ネスFitness, ビリヤー ドに集 まり

, 3∼

12歳の児童 も来館 し

,工

,絵

,遊

びを行 っているが,

ソーシャルワー カーの人員経費は

AGAGプ

ログラムか ら助成 されている。

ロス トックでの出発点は

,ハ

ンブルク社会実践研究所Institut fir soziale Praxis Hamburg

(ISP,代 表

PrOf.Dr.Kunstreich)に

よる専門的助言と援助の下 に

,1992年

6月22日に第1回会議 が開催 され

,以

来月1回開催 され

,1994年

9月26日第24回会議で総会規則0の 制定 によ り構造が確 立 した。総会では

,連

邦資金の配分

,プ

ロジ ェク トの現実的問題

,市

の政治的審議会への影響行使, 現実のテーマ重点 (協同

;公

開活動

,麻

)に

ついての専門的プロジェク ト会議

,総

会の組織 と内 容的形成が行 なわれ る。1992年 31プロジェク ト

,45万

マルク

,1993年

14プロジ ェク ト

,1994年

26プ ロジェク トの助成があった。 青少年援助委員会のイニシアで招集 され る総会では

,全

参加者が

,行

われた活動を分析 しあい, 問題 に直面す る者にとって新 しいコミュニケーシ ョン可能性をもた らす試みとなっている。現在, 1994年 4月11日のロス トック市の

AgAGプ

ロジ ェク トの将来に関す る最初 の計画化 トー ク(青少年

局の責任ある職員 と

ISP Hamburgの

当時の助言者Timm Kunstreichと の

)を

踏まえ, プロジ ェク ト「 プロジェク ト総会」が実施 されている。そ こでは

,専

門的議論が展開され

,テ

ーマと して提案 されているのは

,体

験教育学

,公

開児童 。ユースワーク

,

自治体のプロジ ェク トに対す る異 なる枠 組み条件 とプロジ ェク ト活動に対す るその帰結 な どである。今後

,市

の青少年計画のあ り方 とも関 わ って

,議

論の展開が期待 され る。 第

3章

各 地 区 で の ユ ー ス ワ ー ク の 状 況 と課 題 本章では

,

リヒテ ンハーゲ ン

/グ

ロス・ クライ ン地区の市立青少年セ ンターとコル ピング団体, ェバースハーゲ ン・ シュマール地区の公開ユースワーク・ 児童青少年セ ンター, ロイタースハーゲ ン地区の地下室の子 どもの活動を概観す る。

1.市

立青 少年 セ ンター ・ リヒテ ンハー ゲ ン

Jugendzentrum Lichtenhagen

本施設の特徴 は, ソーシャルワー カーであ るウ リ・ カンプラー トを中心に

,記

念碑教育学活動 Gedenksthttenphdagogikと広範 なネ ッ トワー ク活動を通 じ

,青

少年 に問題意識を喚起 しようと し ている点である。

(1)青

少年 と施設の状況 社会文化的環境は1993年以来あまり変わ らないとされてお り

,地

域住民数 (1995年 12月現在) 16,824人 で内10∼27歳 は4,369人

(26%)で

ある。来館者の年齢区分は

,12∼

27歳 で

,優

先的 目標

(13)

席取大学教育学部研究報告 教育科学 第 38巻 第

2号 (1997) 205

グループは16∼20歳 である。12(10)∼ 14歳は

,主

に男子

,生

徒が多 く

,15∼

18歳では

,圧

倒的に 女子

,生

,職

業訓練生である。19∼ 24歳では

,圧

倒的に男性

,職

業訓練生

,失

業者

,職

業人 と なっている。右翼や左翼

,パ

ンクなどは時 々来館す るとインタビューでは回答 しているが

,施

設 内に特別のグループ化はな く

,ギ

ムナジウム学生 も含め

,多

様 な立場の若者が利用 している。 ま た,「社会 的 に 目立つ青少年 の場合

,完

全で ない家庭 の子 どもが多 くの場合

,問

題 になる」 (Konzeption:」ugendzentrum,1)こ とも才旨摘 されている。 施設の概要は

,青

少年が利用できる余暇空間は

3室

しか なく

,非

常に狭 い。卓球合とビリヤー ド合のある35ポ の大部屋

,バ

ーとテーブルのある20ポ の部屋, これ らの両部屋は視覚的にも音響 的にも区分されていない。 これ に

,17歳

以降の 自主管理の小 さなテ レビ 。音楽室である。事務所 には

, 2つ

座 る部分があ り

,個

別・ グループ会話 に活用 した り

,

しば しば開放 されている。 これ 以外 に

,倉

,衛

生部分 (トイ レなど

),及

び建物 の前の唯一活用で きる平面 と して

4mの

道, ここではス トリー トボールや出会いの場 と して活用 され ている。建物は

,居

住区や街路

,駐

車場 に囲まれ

,騒

音や ゴミの問題がある。設備の不十分さの結果

,快

適で解放的 な雰囲気がない上に, 最大限50人の来館者 しか入れ ないため

,宿

題援助

,10歳

以下の児童の世話 などの年齢特有の世話 が十分できない。 なお

,開

館時間は

,以

下の通 りであるめ。 月∼金 :11,00∼

21.00(児

童時間10∼ 14歳

,禁

煙 タイムと して13.00∼ 17.00), 土

/日

:必 要に応 じ

/合

意に基づき

(2)青

少年の来館動機 来館者の主要 な動機は

,関

係志向的であ り

,第

一に

,同

年代の者 との強制され ないコミュニケー シ ョンヘの要求

,友

達 と一緒 にいた り

,よ

く話を聞いて くれ る大人を探す願望である。第二に, 職員の存在を活用 し

,問

題 を整理 し

,そ

の克服のため援助 を求めることである。第三に

,学

校, 親

,依

存症

,職

業訓練

,愛

の苦 しみ

,性

的カウンセ リング

,特

定の問題解決のための法的可能性 についての情報 を得 ることである。 また

,比

較的若い来館者は

,宿

題援助 と

,彼

らと余暇を過 ご し退屈 をまぎ らわ して くれる職員を求めてくる。つ まり

,余

暇形成のための提供への希望であり, 社会的遊びGesellschaftsspielen, ビリヤー ド

,卓

球 な どで午後を過 ごす。 この背景には, この 地域には商業的余暇施設が近 くになく

, 2つ

の余暇施設 しかないためである。

(3)ユ

ースワークの諸分野:体験教育 と記念碑教育学 毎年

,青

少年 と共同計画・ 組織す る

,セ

ンター外でのプロジェク トが実施 されている。対象は, 社会的不利益あるいは暴力的心性の

,極

右的思考をもつ青少年で

,内

容は

,1)1週

間の 自転車旅 行

,2)10日

間の体験教育学的スポーツの余暇 (ロ ッククライ ミング

,マ

ウンテ ィンバ イク, カ ヤ ック

),3)プ

ロジェク ト「 アウシュビッッでの記念碑教育学」である。事前準備段階で

,極

右 志向的思考様式に陥 り

,

リヒテ ンハーゲ ンの騒動に関わ った青少年 に呼び掛けることを心掛けて いる。 また

,各

プロジェク トは

,全

来館者に

,参

加者の印象 と体験を触れ させ るために

,事

前・ 事後準備が特徴 となっている。

特 に

,プ

ロジ ェク ト「 アウシュビッッでの記念碑教育学 :未 来へ向けての学習Fur dic zuku_

nft lernenJ(10日 間

)は

,1998年

夏か ら

,フ

ライブルク・ カ トリック専門大学dic Katholische

Fachhochschule Freiburgと 共同で行われている。 ソーシ ャルワーカーのウ リ・ カンプラー トが,

フライブルクで労働セラピーの研修中に

,こ

のプロジェク トの主唱者ニ コライWerner Nickolai

(フライブル ク・ カ トリック専門大学教授)と知己になり

,1992年

夏の難民襲撃事件後共同の活動 をす ることになった。 日標は,「若者の中に

,第

三帝国における出来事の記憶 を覚醒 し

,行

為者,

(14)

生 田月二 :ド イツ・ ロス トック市 におけ るユースワー クの事例研究 犠牲者そ して同伴者 とのや り取 リヘ と彼 らを向かわせ

,彼

らの対立解決手段たる暴力について, 右 で あ ることにつ いて

,よ

そ者 憎悪 と不寛容 につ いて追 思惟す るよ うに働 き掛 け ること」 (Konzeption:」

ugendzentrum,5)で

ある。プロジ ェク トでは

,過

去の出来事の明確化

,以

前の 収容所捕虜 との会話

,夕

方のグループ討論

,ポ

ーラン ド青少年 との出会 い

,フ

ィルム

,文

学, ビ ルケナウBirkenauの収容所 の通 りの修復作業 などが行われ る。アウシュビッツを完全に

,感

覚 的に

,情

緒的に

,そ

して理解 を通 して

,解

明す るという発想である。 これまで ロス トックか らの プロジェク ト参加者は

6名

である。 インタビューでは

,1994年

に参加 したマル コという名の青年が

,映

画「 シン ドラーの リス ト」 (1994年 )やテ レビを通 じて興味を持ち

,大

きな関心 と疑間を持 って現地へ行 き

,

日撃者 と話を し た。印象 と して

,興

味深 く

,魅

力的であ ったようである。事前準備 と して毎週末

,プ

ロジェク ト についてのオ リエ ンテーシ ョンが行われた。 「 これ らの方法の導入が成功す るのはただ

,青

少年 の要求 と関心が優先 し

,ソ

ーシャルワーカー の自己実現 と自己確信にな らないようにす る時だけである。J(Konzeption i」ugendzentrum,6)

)ソ

ーシャルワー カーの青少年セ ンター内での役割 職員は

,常

勤館長(女

)1名

,常

勤 ソーシ ャルワーカー

2名

,ABM(女

)2名

か らなる。館長は, 教育学の予備訓練及び国家認定の社会教育者への職業付随的研修訓練中であ り

,ソ

ーシャルワー カーは教育的職業 出身ではなく

,同

様 に教育者及び社会教育者への訓練 中 (土曜 日以外

,研

修 日 を活用

,研

修費が出る

)で

ある。 また

, ABM職

員 も

,教

育的職業 出身でな く

, 1年

間の期限付 きで

,常

勤職員の指導の下で課題 をこなす職である。 このように

,専

門性 という点で不十分点が 多い。彼 らの活動は

,第

一に

,

日程 とプログラム提供の組織 と計画であ り

,青

少年 とコンタク ト し会話 し

,関

心 グループの助成

,施

設の来館者のためのコミュニケーシ ョンの可能性の創造 と積 極的な条件 の創造を行 う(Konzeption:」 ugendzentrum,6)。 第二に

,広

報活動Verbffentlichkeitsarbeitである。他 団体

,官

庁 との共 同活動

,学

校訪間に よる地区志向的活動で

,こ

れを通 じて

,青

少年セ ンターの課題 と可能性を広めるとともに可視的 にす ることができる。 しか し

,現

実には

,青

少年セ ンターの呼び掛けで近接す る学校 との接触は, 散発的に行われ ているに過 ぎず

,親

も接触が極めて稀で

,住

民も施設を避け る傾 向にある。「 こ れまで

,広

報活動にもかかわ らず

,住

民との満足の行 く接触を作 り上げることに成功 していない。J (Konzeption: 」ugendzentruHl, 11) 第二に

,外

部構造への影響行使で

,青

少年の親 との接触

,住

民・ 学校・他の関係者 との関与, 民間団体 。施設 との接触

, AGAG総

会での議論 などである。例 えば

,

リヒテ ンハ ーゲ ン地区の 社会委員会内部での共同行動 などがある。 また

,い

くつかの民間団体 との継続的共同プロジ ェク トが実施されている:フライブルク・ カ トリック専門大学, カ リタス・ ク リス トフォルス青少年 事業

das christophorus

ugendwerk der Caritas,青

少年社会事業das J■gendsozialwerk

e,V.,

デ ィェ ン・ ホ ンー ーつ屋根 の下

,青

少年喫茶

das

ugendcafe e.V.,青

少年住居 」

ugendwohnen e.V.,

コル ピング団体

,ロ

ス トック・ デ ィアコニー依存症 カウンセ リング所die Suchtberatungsstelle der Diakonie Rostock。 この他 に

,労

働局 との職業 カウンセ リングの協定

などがある。

(15)

0取大学教育学部研究報告 教育科学 第38巻 第

2号 (1997) 207

2.コ

ル ピング団体Kolpinginitiat

eMecklenburgVorpommern:リ

ヒテ ンアヽ一 ゲ ン

/

グロス ・クライン地 区 1991年7月 に教育 。ソーシ ャルワー クのための公益 団体 と して設立され

,1991年

9月 以来

,様

々 なソーシャル ワークの提供を行 っている。 カ トリック教 団の影響下 にあ り

,そ

の特徴は

,社

会的不 利益層の青少年 に対す る

,統

合的基幹学校職業訓練を伴 った職業付随的方策である。 この他に

,公

開青少年の出会いの場で

,陶

器製造

,

ビデオ作業

,絹

絵画 Seidenmalerei,籐 心づ くり

,ア

ス レチ ッ クが行われている。ユースワークの重要 なテーマは

,無

気力

(Null Bock Stimmung),す

なわち意 味ある余暇活動を しようとす る気持 ちが青少年 にほとん どないことである。

建物は

, 3階

建てのユーゲ ン ト・ シ ュテ ィールづ くりで

,以

前の幼稚園施設 (2400ポ

)で

ある。

3つ

の 大 部 屋

,

コ ン ピ ュー タ 室

,縫

製 室

,厨

,食

,国

際 交 流 室 internationale

Begegnungssthtteが ある。開館時間は

,月

∼木8.00∼16.00時

,金

8.00∼14,00時 である。施設は,

毎 日

, 5歳

∼85歳 までの150人を受け入れている。

協力団体は

,公

開ユースワークのためのロス トック市青少年住居 団体der verein」

ugendwohnen

Hansestadt Rostock e.V.fur die offene」 ugendarbeit,並びに高齢者活動のためのマル タ援助活 動der MalteseF HilfSdienst fjr die Seniorenarbeit, Sozial― Diakonische」ugendarbeit der Ev. 一

Luth.Bundeskirche Mecklenburg Vorpommernな どである。 活動領域は, ・ 公開児童・ ユースワーク i青 少年喫茶

,様

々なスポーツ提供

,サ

ークル活動, 自転車工場, 自転 車貸 出 し

,木

材処理・ 加工 (木材工場

),庭

園・ 風景づ くり 。家庭経済

:7∼

13歳の青少年 Lickekinderの 教育学的昼食 (宿題援助

,補

習授業

),職

員・ ゲス トのための昼食

,様

々な社会的施設のための裁縫

,と

りわけ共益的バザーのための陶器製造

,絹

絵画 ・基幹学校訓練 :民 衆大学 との共同での基幹学校 コース ・ 個別学習訓練Einzelbeschulung:様々な理 由か ら教育施設で教授 され ない就学義務のある青少 年対象 。青少年裁判援助 との共同 :我 々のプロジェク ト内で共益的時間をお くる青少年の世話 ・ アス レチ ック :多 くの トレーニンググループの専門的指導 と世話 である。 この他

,職

業訓練では

,労

働促進法

AFGに

従 って助成 され得 ない社会的不利益青少年 に対す る 地域的モデル対策で

,動

機づけ 。オ リエ ンテーシ ョン段階を通 して

,学

,職

業訓練

,職

業への再 統合を達成す る 目標を持つ

(9つ

の民間団体

, 4つ

の陶治団体

,ロ

ス トック市

,州

文化 。社会省の 連合)。 具体的 には

,社

会作業所 Sozialwerkstattで

,男

12人

,女

8人

の20人 の青年が

,週

32時 間 (3日 :労働

,1日

と自由な日 :基 幹学校訓練

)の

訓練が行われ る。 また

,職

業 カウンセ リング (労 働局 と学校 との共 同

)も

行 われ てい る。 また

,ユ

ー ス・ ソー シ ャル ワー クにおけ る指導者 層 MultiplikatoreIの ための独 自の研修をもつ コース (SozialpadagOgiSchArbeit(SPA)),コ ンピュー タコース

,初

心者 コースErste― Hilfe―

Kurse,ソ

ーシャルワーカー コース・ 企業指導者 コース・ 老人介護者 コースのような職業付随的学習課程 もある。

雇用創出では

,一

人で子供 を育てる27歳以下の女性 と50歳以上の女性のための家庭的領域 (特に,

(16)

208

生田周二 :ド イツ・ ロス トック市におけるユースワークの事例研究 門を持つ裁縫部門 :高 齢者の死亡 の場合

,服

を仕立て直す など

)で

ABM職

があ り

,1996年

4月 現在11人の女性 (縫製

6人

,食

5人

)が

働 いている。 高齢者活動 と して

,週

3度

の高齢者の出会いの場

,高

齢者昼食会

,75歳

以上の高齢者の出会 いの 場 (週1度

)が

実施 され

,世

代間の緊張や不安を取 り除 くことに役立 っている。 これ以外 に

,青

少年扶助 と して

,社

会的不利益 を被 り

,精

神障害のある12人の児童・ 青少年 のた めの住居があ り

, 6人

の教育者Erzieherと

2人

の養母Tagesmじ

ttis(Kopie:Kolping)が

世話を し ている。 異文化間活動Interkulturelle Arbeitに ついては

,イ

タ リア・ ミラノ・ チ ロル地方青少年の家, ロシア

,ア

イスラン ド(カ トリック国

)な

どとのソーシヤルワーカーの交流が行われ

,

ロス トック で

6∼ 7人

が これ まで派遣 されている。 また

, 4団

体共同でのフェステ イバルも行われている。講 演会では

,ベ

トナム人契約労働者

,庇

護権請求者をは じめ

,ニ

ーダーザクセ ン州の強制移住者活動 が紹介されている。 なお

,職

員 は

,専

任職員 と してプロジ ェク ト指導者 (教育的指導者

),指

導者Anleiter, 自転車 技術者がお り

,ABM職

員 と して

2人

の指導者Anleiterがいる。

3.公

開ユースワーク・児童青少年センターKinder― ui」ugendzentrum der offenen Jugendarbe比 (ロス トツク市伝道団Rostocker Stadtmにsion ei Vi):エ バースハーゲン/シユマール地区

新教系の団体の運営で

,伝

道団の活動はロス トックでは比較的新 しいが

,幼

稚園や青少年センター を運営 している。 インタビューでは

,地

域の信者の比率は

1%程

度であるが

,当

施設の利用者は9

%と

高いと回答 している。活動 の内容 と重点は,「大人の世界へ入 り込んで 自己を見 出す過程がま す ます困難にな っている中で

,児

童・ 青少年 に同伴 し

,固

有の自己決定的な学習経験のための可能 性を作 りだす ことJ(Konzeption des Kinder― und」ugendzentrums,6)で あ り,「その際

,青

少年 暴力の問題が共 同 して処理され

,対

立克服の可能性が見出されJ,「自己の将来・ 生活提案を試す際 には

,彼

らは同伴 と保護空間を必要 とす る」(Konzeption des Kinder― und Jugendzentrums,

6)。 1994年3月以来

,ス

トリー トワー クの構想があ り

,そ

の背景には

,失

業問題

,学

校問題 などの青 少年の状況があ り

,暴

力的心性 GewaltbereittchaFtや 暴力受容Gewaltakzeptanzの 広が りが見 られ る。 このエバースハーゲ ン地区には

,外

国人 も ドイツ人帰還者 も住んではいないが

,暴

力的

,右

翼 的志向の青少年の3つのク リークが存在 し

,彼

らと職員チームとの間の対立が繰 り返 しある。 こう したことが

,児

童・ ユースワークの内容

,

日標設定

,方

法を検討 し

,新

しい行動概 念を活動の中に 据えるきっかけになっている。具体的には

,排

除Abgrenzung,暴力行使Gewaltttttigkeitへの対応 である。 日標 グループは

,生

活上の困難で孤立化 し排除されている

, 9∼

12歳の少年 と12∼ 17歳の 青年

,そ

れに30歳までの成人も対象に している。来館者は

,全

体で150人である。留意点 として

,1)

目標 グループに即 した

,

日標 に方向づけ られた行為

,2)関

係者の決定への関与

,3)体

系的で

,参

加志向的計画化である。3つの責任 レベル (担い手 (全責任

),館

指導部 (館の全関係事

),施

設利 用者・ 被貸与者 (個々の 目標の実現

))に

分け られ

,施

設利用者の参加が 目指 され ている。 なお, アル コール・ 麻薬は禁止 されている。 職員は

,1996年

4月現在

,専

任の指導者1名

,ABM職

3名

,ボ

ランテ ィア1名

,兵

役拒否者1名 である。

(17)

鳥取大学教育学部研究報告 教育科学 第 38巻 第

2号

(1997)

(1)活

動の 目標

地球的 目標は,「各児童 。青少年は

,価

値 ある

,独

自の個人 と して, 自らの尊厳 と

,権

利 を持 ち

,共

に生 きる共同体 内で 自己を経験す る」 (Konzeption des Kinder― und Jugendzentrums,

8)ことが強調 され

,主

目標では

,児

童 。青少年セ ンターKu」Zを地域の我が家

Hcimstatt,ェ

バー スハーゲ ンを生活空間 と して位置づけ,「その中で青少年は

,

自己の責任が増える中で

,彼

らの 能力と手段をもって, 自己の人格を発展 させ

,

自己の生活提案を試す ことができる」 (Konzeption

des Kinder― und」ugendzentrums,8)と している。 このように

,地

域 の住民の一部 と しての意

識が強い。そのため方法的にも

,状

況志向的ユースワークが 目指 され

,そ

の意図す るところは,

以下の通 りである。

「 我 々の方法論は

,変

化す る状況に応 じて

,変

数を含みあるいは変化 させ なければな らないだ ろう。 このことが求め るのは

,常

勤 。ボランテ ィアの職員及び我 々の活動に同伴す る専門家の大 きな思慮

,感

受性

,柔

軟性である。」(Konzeption des Kinder― und Jugendzentrums,9)

部分 目標 は(Konzeption des Kinder― und」ugendzentrums,8),

1)「

児童 。青少年が

,生

活克服の様 々な可能性 を知 り

,習

得す る。J

2)「

問題 を把握 し

,で

きるだけ言葉で命名す ることを学び習得す る」

3)理

,願

,要

求を大人の世界にもた らす可能性 と方法を模索す ることができる

4)Ku」

Zで空間を獲得できる

5)地

区で生活空間を獲得す る

6)自

ら及び他人の攻撃性 と付 き合うことを学ぶ

7)彼

らの生 き方 に対応 した対立克服の可能性 を見出す

8)彼

らの合法的・ 非合法的麻薬 との付 き合 いを越えて

,消

,誤

用 あるいは依存症Suchtと 応す る

9)「

生活 を妨げ る依存症 と生活を促進す る可能性 (彼らの個人的状況に対応 して

)と

を区別す る能力を獲得す る」

10)「

自らを完全 に受け入れ られた人間と して体験 し

,

自らの生活を送 る」。

(2)Ku」Zで

の活動分野 固定的活動分野は

,ス

トリー トワーク (排除されたグルー プとの コンタク ト

),青

少年 出会 いの 場

/喫

茶 (コ ミュニケーシ ョン

,遊

び提供

,

ビデオ

,励

起A

mation,

カウンセ リング

,ボ

ラ ン テ ィア的共 同形成

),少

女 出会いの場

,喫

茶部

/映

画 (コ ミュニケーシ ョン

,継

続的内容的活動, 強化 された励起

,具

体的提供 のボランテ ィア的共 同形成

),遊

び・ スポーツ・ 余暇提供 (卓球

,バ

レーボール

,バ

スケ ッ トボール

,水

,プ

ロジ ェク ト活動

,建

築遊 び場

Bauspidplatz(6∼

12歳 の児童対象

)),公

共活動 (住民

,当

局や制度

,青

少年扶助の公的担 い手及び民間の担い手の施設 と の共 同活動 と交流

,宣

伝 と自己の表出

),麻

薬 。アル コール・ 依存症相談 などである。 定期的提供は

,織

物 ワークシ ョップ (自己や他者のために何かを作 る

,手

工的技能の獲得

,

日標 に向け られた活動

),映

画 (水曜フ ィルム

,テ

ーマのあるフ ィルム週間

)な

どである。 散発的提供 と して

,ク

ラブのタベがあ り

,部

屋 を普段使用できないグループ

,ク

リーク

,ク

ラス がつ くる出会いの場 と して位置づけ られている。

4.地

下室 の子 どもKellerkind ei V.:ロ イター スハ ー ゲ ン地 区 この団体の活動分野は

,大

き く

2つ

に分かれ

,施

設提供 とともに

,学

校 ソーシャルワークを実施 209

参照

関連したドキュメント

このように,先行研究において日・中両母語話

関係委員会のお力で次第に盛り上がりを見せ ているが,その時だけのお祭りで終わらせて

ヨーロッパにおいても、似たような生者と死者との関係ぱみられる。中世農村社会における祭り

本案における複数の放送対象地域における放送番組の

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この事業は、障害者や高齢者、一人暮らしの市民にとって、救急時におけ る迅速な搬送を期待するもので、市民の安全・安心を守る事業であること

なお、②⑥⑦の項目については、事前に計画内容について市担当者、学校や地元関係者等と調 整すること。

これらの協働型のモビリティサービスの事例に関して は大井 1)