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再チャレンジ支援総合プラン(第2稿)

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Academic year: 2021

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資料1-1-2 再チャレンジ支援総合プラン 平成18 年 12 月 25 日 「多様な機会のある社会」推進会議 平成19 年 2 月 28 日 一部改正 平成19 年 4 月 25 日 一部改正 平成20 年 1 月 17 日 一部改正 1 基本的認識 国民ひとりひとりがその能力や持ち味を十分発揮し、努力が報われる公正 な社会を構築していくことは、国政の重要課題である。このためには、多様な 機会が与えられ、仮に失敗しても何度でも再チャレンジができ、「勝ち組、負け 組」を固定させない社会、また、働き方、学び方、暮らし方が多様で複線化し た社会の仕組が必要である。 人生の各段階で多様な選択肢が用意され、それを自由に選択することで、 個人も企業も自由闊達な活動が可能となり、ひいては我が国経済の活性化に も資することになる。 このような認識の下、チャンスにあふれ、誰でも再チャレンジが可能な社会 を目指すために必要な施策(再チャレンジ支援策)の実効性・効率性を高める ため、平成 18 年 12 月、「再チャレンジ支援総合プラン」を取りまとめた。これに 基づき、平成 19 年には、法改正など障害となっている制度の改正、掲げられ た数値目標の達成に向けた取組、施策の周知・広報活動等を実施した。本プ ランは、こうした成果を踏まえ、取りまとめたものである。 関係府省は、本プランに基づき、再チャレンジ支援を一体的かつ総合的に 推進する。 2 支援の考え方 (1) 再チャレンジ支援策のねらい 再チャレンジ支援策は、フリーター、ニート、子育て中の女性、障害者、高 齢者といった様々な事情・状況にある人々が、就業・起業、学習、居住等に関 し、何事かを実現できるようになるための障害を取り除く、もしくは、選択肢を 多様化しようとするもの1であり、チャレンジしようとする「人」への支援2が施策 1 達成すべきもの自体を直接付与するような施策も考えられるが、再チャレンジ支援策としては位置づけな いこととする。 2 企業(法人)や特定地域への支援が直接目的ではなく、事業を行う人や地域の中の特定の人を支援する ものである。

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の中心となる。 誰もが、適切な自己分析・評価により、自己の適性・希望を冷静かつ客観的 に見極めた上で、幅広い選択肢の中からそれに見合うものを発見し、実現で きるようになること、また、仮に失敗しても再度挑戦できるような状況になること を目指す。 「再チャレンジ」支援策と称するのは、「仮に失敗しても何度でも」挑戦でき る社会を目指すという趣旨を強調するためであり、最初のチャレンジや新たな チャレンジに係る支援策も含まれている。 (2) 施策の基本的方向 ① 支援を必要としている「人」へのきめ細かな対策 チャレンジを試みる人が抱えている事情や置かれている状況、克服すべき 障害は千差万別であり、時間の経過とともに変化すると考えられることから、支 援対象者の具体的なニーズに可能な限り応じることのできるような柔軟性のあ るきめの細かい支援策を講じる。 施策の効果が実現するまでに時間を要する場合や、適用される制度や実 施機関・担当者が複数にわたる場合においても、支援が途切れることのない よう継続的な対応を行う。また、支援対象者にとっての利便性を向上させるた め、支援に関連する情報や窓口を一元化する。 ② 障害となっている制度の改正 既存の制度がチャレンジする人のニーズに対応できず、かえって障害とな っているような場合には、当該制度を抜本的に見直し、必要な改正を行う。 ③ 社会意識・慣行の見直しへの働きかけ チャンスにあふれ、誰でも再チャレンジが可能な社会、その結果として誰も が「幸せ」や「生きがい」を感じられる社会を目指すためには、障害を一つ一つ 取り除いたり、環境を整備したりする政府の取組だけでは不十分である。企業、 NPO、学校、地域等の積極的な取組や様々な社会意識・慣行の見直しが不 可欠であり、これらの動きを促進するよう積極的に働きかける。 3 再チャレンジ支援における重点課題 再チャレンジ支援策の対象者は非常に広範囲・多岐にわたるため、以下の とおり課題を整理し、重点的に対応することとする。 第一に、いわゆる「就職氷河期」に直面した若者、特にフリーターの常用雇

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用化やニートの職業的自立を促進する。その他、多重債務者や事業に失敗し た人などが再チャレンジできるよう支援する(長期デフレ等による就職難、経 済的困窮等からの再チャレンジ)。 第二に、子育て、長期の離職、心身の障害、保護者の経済環境、配偶者か らの暴力、犯罪被害、犯罪歴等、様々な事情困難を抱える人が、就労や学習 に容易にチャレンジできるよう支援する(機会の均等化)。 第三に、人生の各段階における働き方、学び方、暮らし方について選択肢 を多様化するため、高齢者・団塊世代の活躍の場や社会人の学び直しの機 会の拡大、農林漁業への就業支援をはじめとするUJIターンへの支援や二地 域居住への支援等を推進する(複線型社会の実現)。 上記重点課題を受けた主な対策は以下のとおり。 (1) 長期デフレ等による就職難、経済的困窮等からの再チャレンジ ① キャリアコンサルティング、能力開発などによる総合的な就職支援やキャ リア教育の推進、新卒一括採用システムの見直し、雇用機会の確保を進 めることにより、フリーターの常用雇用化を促進する。地域において支援 を必要とするニート等の若者を対象に、職業的自立に向けた支援を拡充 する。 ② 労働者が安心・納得して働けるように、労働契約法を周知し、有期労働 契約を含めた労働契約全般に係るルールを明確にする。また、パート労 働者への社会保険の適用拡大を目指すとともに、改正パートタイム労働 法に基づき、正規・パート労働者間の均衡待遇の確保、パート労働者の 正規雇用への転換を推進する。 ③ 関係省庁間の連携を強化し、多重債務を防止するとともに、新たな相談 窓口の設置等により多重債務者を救済する。 ④ 再チャレンジする起業家及び事業再生に取り組む中小企業者の資金調 達への支援や専門的な相談の受付の充実、不動産担保・個人保証に過 度に依存しない融資を推進する。また、リストラ等で退職した人の就労を 支援する。 (2) 機会の均等化 ① 民間団体との連携による情報提供、子育て女性等の再就職準備を支援 する再チャレンジサポートプログラムの実施、女性向け相談窓口や学習 機会の充実等により、子育て中の女性の就労・起業等を促進する。また、 配偶者から暴力を受けた被害者について、身元保証人確保による就業機 会や住宅の確保等により、その自立を支援する。

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② 関係機関の連携による支援等により、障害者の福祉的就労から一般雇 用への移行を促進する。また、短時間労働に対する障害者のニーズに対 応するとともに、中小企業における障害者の雇用を促進するため、障害者 雇用促進法改正案を国会へ提出する。さらに、発達障害者等に対する相 談・支援を強化する。 ③ 母子家庭の母の就労を支援する。また、地域の協力を得て、家庭の経 済力等にかかわらず、学ぶ意欲のある子どもたちに、放課後や週末等に 安全・安心な学習機会を提供する。 ④ 関係諸機関が連携して、刑務所出所者等の就労を支援する。 ⑤ テレワークの普及により、子育て、心身の障害等、様々な事情・困難を抱 える人の在宅勤務や自宅・職場以外の場所における勤務を促進する。 (3) 複線型社会の実現 ① 二地域居住やUJIターン等の「暮らしの複線化」を支援するため、退職し た団塊世代等が地域・中小企業で再活躍できる仕組みの構築、農林漁業 への就業に向けた研修や起業支援の実施、空き家の活用促進等による 多様な居住ニーズへの対応等を行う。 ② 奨励金やシルバー人材センターの活用、紹介機能の強化により、高齢 者が自らのこれまでの知識や経験を生かして、就業・活躍できる場を創出 する。 ③ 生涯学習関連施設、大学・高専・専修学校と地域の産業界等関係者が 連携し、社会人等が地域で実践的な学び直しができる機会を充実する。 4 達成すべき目標 (1) 一次目標: 成功者の増加(支援対象者の減少) 再チャレンジ支援策の実施により、個々の課題にチャレンジして成功した人 の数を増加させる(分野によっては、支援対象者数が減少する)。 (具体例) ① 2010 年までに、フリーターをピーク時(2003 年)の8割に減少させる。 ② 2015 年に女性の労働力人口を 2005 年比で 25 万人増にする。 ③ 2010 年度までの 5 年間でハローワークにおいて約 22 万人の障害者の就 職を実現する。 ④ 2015 年に 60 歳以上の労働力人口を 2005 年比で 160 万人増にする。 (2) 二次目標: 再チャレンジ支援のための制度・施設の利用率の向上 提供するサービスの内容や窓口対応の不断の向上、積極的な広報活動等

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により、再チャレンジ支援のための制度・施設の利用率等を向上させる。 (具体例) ① 試行雇用事業について、試行雇用後の常用雇用移行率を8割以上とす る。 ② 2010 年までにテレワーカーを就業者人口の2割にする。 5 これまでの成果 「再チャレンジ支援総合プラン」の推進により、以下のような成果が上がって いる。また、主な施策の目標と実績については、別表1のとおり。 (1) 法律改正等 再チャレンジ支援策として、雇用対策法、パートタイム労働法、中小企業信 用保険法、学校教育法、地域再生法の一部改正法等が、第 166 回通常国会 にて成立した。また、労働契約法は、第 168 回臨時国会にて成立した。 このうち、改正地域再生法は 19 年4月1日に、改正中小企業信用保険法は 同8月4日に、改正雇用対策法は同 10 月1日に施行されている。また、改正学 校教育法は、19 年 12 月 26 日に施行されている。 (2) 税制改正 地域再生法及び租税特別措置法の改正によって、地域における民間によ る再チャレンジ支援の促進のための寄附金について税制上の優遇措置を創 設した。 (3) 目標数値の達成度 ① フリーターは、ピーク時(2003 年)の 217 万人から、2006 年には、187 万人、 ピーク時の 86%まで減少した。 (参考:フリーター25 万人常用雇用化プラン(2007 年 4 月~2008 年 3 月) により、2007 年 4 月~10 月の間に、約 15.7 万人(速報値)のフリーターの 常用雇用を実現。) ② 女性の労働力人口は、2005 年の 1,762 万人から、2007 年 10 月には、 1,801 万人まで 39 万人増加した。 ③ ハローワークにおける障害者の就職件数は、2006 年度は 43,987 件、 2007 年 4 月~10 月の間では、27,464 件となった。 ④ 60 歳以上の労働力人口は、2005 年の 969 万人から、2007 年 10 月には、 1,063 万人まで 94 万人増加した。 (4) 周知・広報活動の実施

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再チャレンジ支援総合プラン等に関する説明会、関係機関とも連携した再 チャレンジ地方セミナーなど、各種の周知・広報のための事業を全国で実施 するとともに、再チャレンジに関するホームページを充実させるなど、周知・広 報活動を実施した。 また、平成 19 年6月には、再チャレンジ支援において顕著な功績又は功労 のあった個人又は団体を内閣総理大臣が表彰する再チャレンジ支援功労者 表彰を実施した。 6 プランの推進方策 本プランを以下のとおり着実に実行する。 本プランに盛り込まれた施策について、その進捗状況や効果を定期的に点 検して公表するとともに、点検結果に基づき、施策の重点化・効率化等の必要 な対応をとる。 (1) 個別行動計画 関係府省は、実施時期、目標等を明記した別表2の個別行動計画を着実に 推進する。 (2) 法律改正等 再チャレンジ支援策を実施するために、障害者雇用促進法等の改正法案 を国会へ提出する(主な改正内容は別表3のとおり)。 (3) 予算措置等 再チャレンジ支援策を総合的に推進するため、平成 20 年度予算において、 主なものとして別表4のとおり予算措置等を行い、効果的かつ効率的に執行 する。 (4) 社会への働きかけ 再チャレンジして成功した事例や民間・地域等における支援事例を収集し、 全国に周知し、社会全体における再チャレンジ気運の高揚を図るとともに、企 業、NPO、地方公共団体等の国民各層における主体的な取組を促す。 以上

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