• 検索結果がありません。

はじめに 普及活動現地情報は 各振興局に配属された普及業務に携わる職員が行う技術普及 担い手育成 調査研究 地域づくり等の多岐に渡る現場普及活動や運営支援を行っている関係団体の活動 産地の動向等 その時々の旬な現場の情報をとりまとめたものです それぞれの地域毎の実情に応じて 特徴ある普及活動を展開し

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "はじめに 普及活動現地情報は 各振興局に配属された普及業務に携わる職員が行う技術普及 担い手育成 調査研究 地域づくり等の多岐に渡る現場普及活動や運営支援を行っている関係団体の活動 産地の動向等 その時々の旬な現場の情報をとりまとめたものです それぞれの地域毎の実情に応じて 特徴ある普及活動を展開し"

Copied!
29
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

普及活動現地情報

「農業現場では、今」

平成 25 年8月号

和歌⼭県農林⽔産部経営⽀援課

(農業革新⽀援センター)

【有田振興局】 8/27 有田地方環境保全型農業研究会が研修会を開催

(2)

は じ め に

普及活動現地情報は、各振興局に配属された普及業務に携わる職員が

行う技術普及、担い手育成、調査研究、地域づくり等の多岐に渡る現場

普及活動や運営支援を行っている関係団体の活動、産地の動向等、その

時々の旬な現場の情報をとりまとめたものです。

それぞれの地域毎の実情に応じて、特徴ある普及活動を展開していま

すので、是非、御一読頂き、本情報を通じて、普及活動に対する御理解

を深めて頂くと共に、関係者の皆様が、今後の参考になれば幸いです。

また、本情報については、カラー版(PDF ファイル)を和歌山県ホー

ムページ内(農林水産部経営支援課:アドレスは下記を御参照下さい。

に掲載しており、過去の情報も閲覧出来ますので、併せて御活用下さい。

和歌山県農林水産部経営支援課ホームページ 普及現地情報アドレス http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/070900/hukyu/ 検索サイトより、以下のキーワードで御検索下さい。

(3)

< 目 次 > 頁数 Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ 海草振興局海草振興局海草振興局海草振興局 1-21-21-21-2 1.河西農業士会がホウレンソウ・コマツナ品種現地検討会を開催 2.『和海地方農村青年交流会2013』が開催されました! Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅱ 那賀振興局 那賀振興局那賀振興局那賀振興局 3 333-4-4-4-4 1.那賀地方いちご生産組合連合会が総会・研修会を開催 2.環境保全型農業先進地研修を開催 Ⅲ Ⅲ Ⅲ Ⅲ 伊都振興局伊都振興局伊都振興局伊都振興局 5-115-115-115-11 1.今年も温室柿が献上されます 2.平成25年度捕獲技術(わな研修)を開催 3.農業技術講習会(花きコース)を開催 4.徳島県美馬市の柿農家が九度山町の柿園地を視察 5.九度山町果樹研究会が研修会を開催 6.九度山町青年農業経営者協議会が県外研修会を開催 7.柿の収穫前巡回調査 8.伊都地方ファーマーズマーケット連絡協議会が先進地研修会を開催 9.小学生に郷土の食文化を伝承する~橋本市生活研究グループ員~ Ⅳ Ⅳ Ⅳ Ⅳ 有田振興局有田振興局有田振興局有田振興局 12121212 1.有田地方環境保全型農業研究会が研修会を開催 2.観光ブドウ園で就農希望者が頑張っています。 Ⅴ Ⅴ Ⅴ Ⅴ 日高振興局日高振興局日高振興局日高振興局 13-1813-1813-1813-18 1.途上国の普及関係機関職員に『日高の普及活動』を紹介 2.ニューファーマーズ激励会を開催 3.みなべ町農業士会が青年農業士の意見交換会を開催 4.県議会議員との意見交換会が開催される 5.印南町4Hクラブが県外研修会を開催 6.日高川町農業士会が県内の先進農家研修会を開催 7.農トレ!ひだか第2回『農業機械の運転教習・安全講習』を開催 Ⅵ Ⅵ Ⅵ Ⅵ 西牟婁振興局西牟婁振興局西牟婁振興局西牟婁振興局 19191919 1.うめの更なる需要拡大を目指して ~4Hクラブの活動から~

(4)

Ⅶ Ⅶ Ⅶ Ⅶ 東牟婁振興局 東牟婁振興局東牟婁振興局東牟婁振興局 20-2120-2120-2120-21 1.新規就農者技術研修会を開催 2.さつまいも調査(雑草対策・収量品質)を開始 Ⅷ Ⅷ Ⅷ Ⅷ 農業大学校農業大学校農業大学校農業大学校 22222222 1.2年生の北海道研修を開催 Ⅸ Ⅸ Ⅸ Ⅸ 経営支援課(農業革新支援センター)経営支援課(農業革新支援センター)経営支援課(農業革新支援センター)経営支援課(農業革新支援センター) 23-2423-2423-2423-24 1.和歌山県農業士会連絡協議会が先進地視察を実施

(5)

Ⅰ 海草振興局

1.河⻄農業⼠会がホウレンソウ・コマツナ品種現地検討会を実施

8 月 16 日、河西農業士会では、会員 6 名が出席しホウレンソウ・コマツナ品種現地検討 会を行った。試験計画では、ホウレンソウ 4 品種とコマツナ 3 品種を用い、7 月・8 月・9 月播種の作型を計画している。 今回は、7 月には種を行ったホウレンソウ‘ウルトラスター’および‘サマートップセブ ン’の 2 品種、コマツナ‘里きらり’の 1 品種、計 3 品種の検討を行った。会員は暑い中に もかかわらず、熱心に品種の比較や栽培方法の検討、情報交換を行った。本年 1 回目の検討 会でもあり、有望品種の選定までは行えなかったが、引き続き調査および検討を継続し、地 域に適合した品種の選定を行う予定である。 現地検討会の様子(コマツナ) 現地検討会の様子(ホウレンソウ) 現地検討会の様子(コマツナ) 試験ほ場

(6)

2.「和海地⽅農村⻘年交流会2013」が開催されました!

8 月 31 日、和歌山地方農村青年交流促進協議会(会長 寺田陽一)は、「和海地方農村青年 交流会 2013」を開催。4H クラブ員など農業後継者と農業や農村に興味を持つ女性ら総勢 24 名が参加した。 この取組は、農業に取り組む若者と都市部に住む女性が、地域の農産物や伝統文化に関す る体験交流を行うことにより、地域の魅力や農業・農村生活に対する理解と関心を深めると ともに、生産者と消費者のつながりの環を生み出すことを目的とするもの。 当日は、荒天が予想されたため、海南市内で実施予定であったブルーベリー収穫体験を桃 ジャムづくりや桃蒸しパンづくり体験(紀の川市 桃りゃんせ夢工房)に変更。男女混合 6 人ずつの 4 班に分かれ、冷凍桃を使用したジャムや蒸しパンづくりを行った。冷凍桃を小さ く刻んだ後、大きな鍋で煮込むなど、グループ単位で賑やかな共同作業が行われた。 その後、海南市内の喫茶店で、農村青年が栽培している果実を用いたスイーツ(シフォン ケーキのブルーベリー添え、イチジクコンポートのゼリー)を堪能。 夜には、和歌山市内の浜の宮海岸近くでバーベキューを実施。栽培している農作物への思 い入れや日々の生活などの話で盛り上がるなど、交流を深めた。 バスでの移動 蒸しパンづくり 喫茶店でスイーツを堪能 バーベキューの様子

(7)

Ⅱ 那賀振興局

1.那賀地⽅いちご生産組合連合会が総会・研修会を開催

8 月 6 日、那賀振興局で那賀地方いちご生産組合連合会(会長:平井美幸氏、出席者 38 名) が総会・研修会を開催した。 総会では平成 24 年度事業経過報告・決算報告、平成 25 年度事業計画・予算が承認された。 研修会では農業試験場研究員が、いちごの土壌管理技術について講演し、当連合会会員ほ 場での土壌分析結果から、土壌がアルカリ化傾向になっており、拮抗作用によって加里、石 灰、苦土の吸収阻害が起こり、生理障害の発生が懸念される等の説明をした。 また、日本合成化学工業株式会社から吸水性・保温性を兼ね備えた高機能除湿性フィルム の紹介があり、このフィルムは結露による水滴付着が少なく、光線透過が良い資材であると の説明があった。農業振興課からは、本年度定植苗の炭そ病簡易検定結果を報告した。那賀 管内では、発生株率が 29%と昨年と比べて高まっていることから、育苗環境の改善と農薬 散布の徹底を呼びかけた。 説明を熱心に聞き入る参加者

2.環境保全型農業先進地研修を開催

振興局農業振興課は、8 月 20~21 日に紀の川市環境保全型農業グループ(会長:畑敏之 氏)と連携して、高知県と淡路島で環境保全型農業の先進地研修を開催し、会員 14 名が参 加した。 1 日目は、淡路島でタマネギを中心に生産、卸売をしている(有)新家青果を訪問し、新 家春輝氏から高性能冷蔵庫を使ったタマネギの保存、有機栽培や糖度にこだわったタマネ ギの生産・販売の取り組みについて説明を受けた。また、高知県南国市の西島園芸団地で は、メロンの周年栽培を見学し、根域制限栽培や蒸気消毒法について学んだ。

(8)

2 日目は、高知県四万十町で環境保全型農業に取り組む(株)土佐百の畑俊八氏から、失 敗体験を基にして考え出した土づくり方法やパプリカのハウス栽培について研修を受けた。 午後からは高知大学農学部の西村安代准教授から、散乱光フィルムや波長変換フィルムなど の高機能性フィルムを利用したハウスでの野菜栽培についての研修を受けた。 すぐに実践できそうな内容から先進的な大規模経営や、意外性のある事例など多彩な内容 の研修となった。 (有)新家青果(冷蔵庫内) 西島園芸団地 畑俊八氏のパプリカハウス 高知大学農学部

(9)

Ⅲ 伊都振興局

1.今年も温室柿が献上されます

JA 紀北かわかみ施設柿部会は、昭和 63 年から四半世紀以上、天皇・皇后両陛下と秋篠宮 家に温室柿を毎年献上しており、8 月 5 日、温室柿を選別する荷造り式を、かつらぎ町の妙 寺総合選果場で行った。温室柿は、露地柿よりもゆっくりと成熟が進むために甘く、降雨に 遭わないことから見た目も美しく仕上がり、貴重な高級品として百貨店や高級果物店で販売 されている。 荷造り式では、農家が丹精込めて育てた献上候補の果実が、机の上にきれいに並べられ、 出席した関係者が、白い手袋をはめ、慎重な面持ちで、色付き・大きさ・形・キズの有無を 確認しながら厳格に選別したものを一つ一つ丁寧に箱詰めし、後日、JA と施設部会の代表 者が宮内庁と秋篠宮家に手渡しで届けた。 今年の温室柿は天候にも恵まれたことから、見た目もきれいで、糖度 18 度程度と例年以 上に甘く、冷やして食べると大変美味しく頂くことができる。温室柿を作る農家は、年々少 なくなっているが、宮内庁への献上は、農家にとって1年間の苦労が報われる行事でもあり、 来年へのやる気にも繋がっている。 机に並べられた献上候補の柿 厳選する関係者 箱詰めされた献上柿 切り分けられた温室柿

(10)

2.平成 25 年度捕獲技術(わな)研修を開催

8 月 9 日、和歌山県農業環境・鳥獣害対策室と振興局農業振興課は、新たにわな猟免許を 取得した方々を対象に、捕獲技術の向上を図って頂くため、農林水産省の農作物野生鳥獣被 害対策アドバイザーによるわな猟の捕獲技術研修会を振興局で開催した。 研修会には、箱わな、くくりわなによる捕獲の基礎知識を学ぼうと新規狩猟免許取得者な ど 11 名が参加した。 農林水産省の農作物野生鳥獣被害対策アドバイザーである兵庫県立大学/兵庫県森林動 物研究センターの阿部豪氏が講師となり、イノシシの特徴や生態について説明があった後、 わな捕獲においてのポイントを説明した。 その後、橋本市吉原の現地へ移動し、現場での箱わなやくくりわなの仕掛け方について学 んだ。出席者らは現地で熱心に説明を聞きながら、くくりわなの販売先やわなの設置費用に いくらかかるかなどの質問をしていた。

3.農業技術講習会(花きコース)を開催

農業技術講習会(花きコース)を、7 月 17 日、8 月 20 日に農業大学校において開催し、約 30 名が受講した。 振興局担当者が講師となり、花き栽培の基礎知識について切り花用のハボタン及びヒマ ワリを題材に講義を行った。実習では、切り花葉ボタンの播種を実際に行い、作業の要点 を説明、手本を見せた後、受講生は作業に取りか かり、種子 1 粒 1 粒を丁寧に手でとってセルトレ イへ播種を行っていた。 受講生からは、定植後の管理や病害虫の防除方 法について質問が出た。また、今年は播種時期が 非常に暑かったため、発芽後の管理の難しさにつ いて感想が多く寄せられた。講習後、農業大学校 の花きほ場の見学を行った。

(11)

4.徳島県美⾺市の柿農家が九度⼭町の柿園を視察

8 月 22 日、美馬農業協同組合(徳島県美馬市)刀根・平核無柿部会 18 名が、柿の品質向 上技術を学ぶため、地域の農協と普及職員の引率で九度山町を訪れた。案内は、伊都振興局 農業振興課の職員が行い、極早生品種は西峯宏典氏、刀根早生は井上靖雄氏の 2 園地を視察 した。 視察園では、農業振興課の職員から、伊都地域の柿栽培や剥皮技術について説明した後、 園主さんと一緒に柿部会員からの質問に答えた。剥皮の適期ではなかったため、実演はでき なかったが、剥皮専用のカマやハサミなどの道具に興味を持ち、剥皮効果で肥大が進んだ果 実を見て驚いていた。暑い中であったが、視察者らは熱心に話を聴き、大玉果生産に来年か ら取り組もうとの声が上がっていた。 視察の様子

5.九度⼭町果樹研究会が研修会を開催

8 月 28 日、九度山町の果樹研究会は町内で研修会を開催した。会員約 30 名が参加し、現 地の優良園地を視察した後、入郷コミュニティセンターで冷凍柿について勉強会を行った。 現地視察では、昨年富有柿の品評会で最優秀賞(知事賞)を受賞した阪中章剛氏の園地を 視察、どのような管理をしているのか興味津々で、阪中氏の話を熱心に聴いていた。次に、 丹下雅雄氏の柿のハウス園を訪れ、管理の行き届いたハウスで、収穫を迎えた大きく立派な 果実を目にし、栽培方法について意見を交わした。 その後、コミュニティセンターで、昨年 JA で取り組んだ柿や桃の冷凍保存技術について 営農指導員の平岡久明氏から説明を受け、直売所で試験販売されている冷凍柿を試食した。 今回の冷凍柿を作る技術は、製造や保存冷凍のコストが課題ではあるが、冷えたまま食べ ると食感はシャーベットで、参加者は、柿の新たな味わい方として夏のデザートにいいので はと期待していた。 会員は、研修会の後に懇親会で楽しみ、忙しくなる収穫シーズンを前に精気を養っていた。

(12)

ハウスの柿園 冷凍柿の勉強会の様子 試食した冷凍柿

6.九度⼭町⻘年農業経営者協議会が県外研修会を開催

8 月 29 日、九度山町の青年農業経営者協議会は岐阜県で研修会を開催し、会員約 20 名が 参加、岐阜県農業技術センターと道の駅『富有柿の里』を視察した。九度山町の特産である 「富有」柿は、岐阜県が発祥の地であり、一度訪れてみたいということで今回実現した。 岐阜県農業技術センターでは、新川主任専門研究員と鈴木専門研究員から現在取り組んで いる柿の試験研究について説明を受け、試験圃場を案内してもらった。岐阜県の柿栽培は「富 有」中心であり、「富有」を材料にした試験研究が多く参加者は 2 人の研究員の話を熱心に 聴き、温暖化対策、品質保持技術や多収栽培の試験に質問していた。試験圃場では、平核無 の枝変わり「突核無(とったねなし)」(通称)の樹を見せてもらった。「突核無」はピンポ ン玉程度のサイズで、一部料亭のデザートに用いられている。会員は、小さく可愛らしい果 実に興味津々で、帰ったら早速栽培しようと、どこで苗木を購入できるのか尋ねていた。 次に、岐阜県本巣市にある道の駅「富有柿の里」を訪れた。道の駅には、柿について学ぶ 施設、柿狩り体験圃場、直売所などがあり、柿の里であることを体感でき、九度山に道の駅 が作られることもあり、参考にしようと見学した。 九度山町から岐阜県までバスによる日帰りで、朝早くから夜遅くまで長旅となったが、参 加者からは柿について多くのことを学べたと感想が出るなど、満足のいく研修会となった。

(13)

試験研究の説明の様子 圃場での研究員の説明 「突核無」の果実 道の駅「富有柿の里」

7.柿の収穫前巡回調査

JA 紀北かわかみは、露地柿の出荷シーズン目前の 8 月 30 日、早朝より毎年恒例の園地巡 回調査を実施。JA 組合長をはじめ営農指導員、各選果場生産者代表、振興局職員など 38 名 が出席、5 班に分かれ、管内の極早生・刀根早生の果実の大きさ、着色程度を調べた。 巡回後、JA 本所で検討会を開き、各班の巡回結果をふまえ、今年の柿の生育や出荷状況 について意見交換した。今年の夏は連日、強い日照が続いた影響から、例年より日焼けした 果実が多く見られたが、病害虫被害や汚損果は少なく、きれいな果実が多かった。振興局か らは、予察灯で最近カメムシを多数捕殺しているため、今後被害に注意するよう伝えた。 調査の様子 日焼けした果実

(14)

8.伊都地⽅ファーマーズマーケット連絡協議会が先進地研修会を開催

伊都地方ファーマーズマーケット連絡協議会(会長 加藤清)は、農産物販売・農産加工 活動に取り組む 9 グループで組織し、農産物直売と加工組織の連携強調を図り、地域農産物 及び加工品の商品性向上、販路開拓、消費者との交流を目的に活動を行っている。その一環 として、8 月 5 日に JA ならけん まほろばキッチン(奈良県橿原市)及び株式会社大和農 園(奈良県天理市)において先進地研修会を開催した。 当日は 8 グループ 25 人の会員及び振興局2人が出席。まほろばキッチンでは、この 4 月 にオープンした大型農産物直売所と併設するレストランの概要等について説明を受け、店内 の見学後、併設レストランにおいてバイキング形式の昼食をとった。株式会社大和農園では、 「直売所向けの品目・品種について」研修を受けた。 会員から「まほろばキッチンは、大型の直売所でビックリした。品物も良く、我々も見習 わないといけない」、「ランチは、野菜を中心とした献立が多く美味しかった」との声があっ た。また、(株)大和農園では、直売所向けの品目・品種の特性について熱心にメモをとり、 多くの質問がとびかった。 農産物直売所の来客数減少やグループの高齢化が進む中、協議会の活動が少しでも会員の 研鑽の場になればと思っている。 担当者からの説明(まほろばキッチン) 直売所の見学(まほろばキッチン) 熱心に研修中(大和農園) 参加会員(大和農園)

(15)

9.小学生に郷土の食文化を伝承する橋本市生活研究グループ員

橋本市生活研究グループ連絡協議会では橋本市立紀見小学校の要望により、紀見小学校が 夏休み期間中に実施する「わくわくサマースクール」の講師として食育活動を行った。 サマースクールは夏休みの子ども達が、夏休みでなければ出来ない体験活動を行い、大人 との出会いにより豊かな心を学ぶことを目的に、23 年度から始められ、本年度は延べ 49 講 座を実施している。 生活研究グループではそのうち 3 講座を担当し、各回に 4 名の会員が対応、こんにゃく加 工、柿料理、柿の葉寿司の指導を行った。参加者は学校があらかじめ募集した 1 年生から 6 年生の児童で延べ 77 名、保護者 15 名。 振興局職員が原料の農産物や郷土料理について説明した後、生活研究グループ員が作り方 を説明して 6 班に分かれて実習を行った。子ども達は実習しながら生活研究グループ員や保 護者、教師との交流を深めた。児童達にとって、こんにゃくの原料や作り方がわかり、梅味 噌やきな粉をつけたこんにゃく、柿カレー、柿アイス、柿の葉ずしを味わうことができ、有 意義な体験学習となった。 生活研究グループ員も孫の様な子ども達が熱心に話を聞き、積極的に調理に取り組む姿を 見て、今後も郷土の味をとおして食の大切さを伝えて行きたいと一同張り切っている。 ここでしっかりこねると美味しく出来るよ (こんにゃく作り) 子ども達は柿の葉寿司づくり 柿カレーを作っています。

(16)

Ⅳ 有田振興局

1.有田地⽅環境保全型農業研究会が研修会を開催

有田地方環境保全型農業研究会(会長:古田耕司 会員 69 名)は、8 月 27 日(火)に果 樹試験場の大会議室と場内カンキツほ場において研修会を開催した。本会は、地域の環境を 保全し、化学肥料と化学合成農薬を減らしたカンキツ栽培方法を研究することを目的とし て、定期的に研修会を開催し、会員相互に栽培技術の向上と知識の共有に努めている。 今回の研修会は、草生栽培のメリット・デメリット、緑肥作物の特徴について、カネコ種 苗(株)名古屋支店の伊東悟氏が講演を行った。伊東氏はカンキツ園で草生栽培を導入する 目的や注意点、カンキツ栽培に利用できる緑肥作物の種類毎の播種時期や管理のポイント等 について説明し、その後、質疑応答が行われた。 講演終了後、場内のカンキツほ場に移動して、果樹試験場栽培部の森口部長からこれまで の生育状況と今後の栽培管理のポイントについて説明を受けた。 会員は、カンキツ栽培を始めて数年のビギナーから数十年のベテランまで多様で、研修会 を通じて、技術の高位平準化が図られ、環境保全型農業の推進に繫がればと期待している。 草生栽培の研修会 カンキツの管理研修

2.観光ブドウ園で就農希望者が頑張っています。

今年 2 月から、有田川町川口の有田巨峰村において、青年就農給付金(準備型)事業を活用し、 2 名が研修を受けている。 2 名の研修生は夫妻で、直接消費者とやりとりがで きる観光農業を志しており、観光ブドウ園を研修先 として希望していた。今回、有田巨峰村でブドウ(露 地、施設)とナシの複合経営を営む農家で研修を始 めて約半年、研修生は精力的に技術習得に励んでお り、受け入れ農家の評価も高い。研修生本人は、研 修後の農地の確保が最も課題であると考えており、 研修の傍ら、日々情報収集に努めている。

(17)

Ⅴ 日高振興局

1.途上国の普及関係機関職員に『日高の普及活動』を紹介

8 月 21 日、途上国政府の普及関係機関職員ら 15 名(14 カ国)が、日本の普及事業を学ぶ 研修生として、独立行政法人国際協力機構(JICA 筑波)や一般社団法人全国農業改良普及 支援協会(普及支援協会)の職員とともに日高振興局を訪れた。 本研修は、JICA 筑波の委託を受け、普及支援協会が実施。現地研修や講議などにより、 日本の農業普及事業の仕組みや内容、特徴を理解し、自国の農業普及事業の推進、農業・農 村の発展に寄与することを目的としている。 午前中は、日高振興局で、農業振興課担当職員が「梅の安定生産と優良品種導入による産 地活性化」、「キヌサヤの省力高品質安定生産対策による産地強化」の課題について、日頃の 普及活動の取り組みやその成果を紹介した。 また、午後からは JA 紀州中央がいなポートやうめ振興館に移動し、施設を見学した後、 みなべ町の指導農業士 中井昭氏宅にて梅干の作業工程について研修を行った。研修生らは 自身の本国ではなじみのない梅干ではあるが、製造方法や流通形態等について、熱心に質問 していた。 普及活動成果の紹介 梅干作業工程についての研修

2.ニューファーマーズ激励会を開催

8 月 1 日、暖地園芸センターで日高地方 4H クラブ(会長:西山和克)が「ニューファー マーズ激励会」を開催、4H クラブ員他、2 名の新規就農者が出席した。当会は日高地方の 新規就農者を4Hクラブ員が激励し、農家としての自覚を持たせることや、農業者同士の交 流を図ることを目的としている。 4H クラブ会長の挨拶後、クラブ員や新規就農者が自己紹介をし、栽培品目、将来の目標 などを語った。次ぎに西山副会長が新規就農者に 4H クラブの活動について説明をした。最 後に、就農支援センター職員指導のもと、センター圃場でブルーベリーの収穫体験を行い、 クラブ員と新規就農者が会話をしながら収穫を楽しんだ。

(18)

参加した新規就農者は、4H クラブの活動に興味を持った様子で、会終了後クラブ員と話 し合い、早くも交流が深まっていた。

3.みなべ町農業⼠会が⻘年農業⼠の意⾒交換会を開催

みなべ町農業士会(会長:藤川忠男)は、日高地方農業士会活動のほか、うめ研究所研修 会や「明日の農業を考える会」など独自の活動を実施している。 8 月 26 日、青年農業士のうち 15 名が参加し、意見交換会を開催した。加工・直売や体験 農業、消費者との交流を含めた 6 次産業化の取組の現状や課題、今後の計画・意向や、自ら の農業経営や地域農業における役割などについて、多様な意見が出され、結論には至らなか ったが、参加した会員それぞれの考えを述べあう活発な意見交換会となった。 また、今後、青年農業士の活動として、参加者の一人から、塩に関する勉強会の実施 についての提案があり、11 月中旬頃に開催する予定である。この勉強会では、青年農業士 や農業士会だけではなく、町内の各種団体にも参加を呼びかけ、梅干のもう一方の原料であ る「塩」についての知識を深め、梅産地全体の意識向上を図っていきたいと考えている。 日高振興局では、みなべ町役場とともに農業士会の活動を支援し、農業士が今後も地域の リーダーとして活躍し、地域農業の発展に寄与することを期待している。 「6次産業化」をテーマに意見交換 ブルーベリーの収穫体験 4H クラブの活動を説明

(19)

4.県議会議員との意⾒交換会が開催される

8 月 6 日、日高振興局別館で、県議会議員と農業士会との意見交換会が開催され、日高郡 市選出 4 議員、日高地方農業士会役員・理事 16 名、岡本日高振興局長、谷本地域振興部長 の計 22 名が出席した。 出席者の自己紹介の後、農業士からは、政府によっ交渉が進められている TPP の影響を 危惧する声が上がった他、自身の農業経営や生活に直結する獣害や耕作放棄地、ブランド化 などについて、多くの意見が出た。 【主な意見】 ●獣害について 特にサルの被害は海岸線まで広がってきており、農家の高齢化やハンターの減少と相まって、 切実な問題である。駆除しようにも銃の維持費など、かかるコストも大きい。 ●耕作放棄地対策 交通の便が悪い、接道がない、形状が悪い、水利がないなど、基盤整備されていない圃場から 耕作放棄されていく実情を見ると、基盤整備が対策として有効だと思う。 ●ブランド化 和歌山には全国 1,2 位の生産量の農産物が多いのに知名度が低く、もったいない。熊本県のく まモンの様なキャラクターを作って、和歌山産のイメージや知名度向上につながる戦略的な情報 発信が出来れば。 これらは、今後農業振興・地域振興を図る上で避けて通れない問題であり、出席者は皆、 解決に向け、生産者と関係機関が連携して取り組まなければならないとの想いを新たにした。 意見交換会の様子

(20)

5.印南町4H クラブが県外研修会を開催

8 月 8 日~9 日、印南町4H クラブ(会長:岩崎幸基)は、県外の農業を見聞し、より広い視 野で農業に取り組むため、県外研修会を開催。クラブ員、町産業課担当者、振興局職員ら計 7 名が参加した。 まず、鳥獣害対策に先進的に取り組む滋賀県甲賀農業農村振興事務所を視察。農産普及課 の山中成元課長補佐から、サル防護柵「おじろ用心棒」導入事例の説明を受けた。「おじろ 用心棒」は、兵庫県が開発したサル用防護柵で、従来のワイヤーメッシュ等の防護柵の上に 電柵を追加したもの。電柵の支柱にアルミテープを巻いた樹脂パイプを用いたことで、支柱 にも電気が流れ、サル撃退効果が大きいとのことだった。 その後、トマト栽培園地での「おじろ用心棒」の導入事例を見学し、農家から感想を聞い た。頭の小さな子ザルの侵入が 1 回あったが、隙間をなくす改良をした後、侵入はないとの ことで、サルの被害に悩むクラブ員から施工方法等に関する質問が相次いだ。 次に、今年 4 月 14 日にオープンしたばかりのファーマーズマーケット「まほろばキッチ ン」(運営:JA ならけん)を視察。観光案内所も設置された全国最大級の農産物直売所(売 場面積 1,236 ㎡)には、1,200 名を超える生産者が登録され、様々な農産物や精肉、加工品 が販売されていた。また、ビュッフェ形式で約 40 種類もの地場野菜料理を楽しめるレスト ランや小さな高級フレンチレストランも併設され、予約で満席になるなど好評を博していた。 最後に大阪府羽曳野市の株式会社河内ワインを訪問、ワインの製造工程やテイスティング 方法等を学んだ。同社周辺は全国有数のブドウ産地であるが、近年、各地でワインによる町 おこしがブームで、原料が不足気味とのことだった。同社は、ワインからブランデーを製造 している他、梅酒の製造も手掛けている。残念ながら原料の梅は奈良県産であったが、家で 作るものとひと味もふた味も違う梅酒のテイスティングにクラブ員は力が入っていた。 今回の研修では、地域の課題である鳥獣害対策の情報を集めるとともに、日頃接すること のない大規模ファーマーズマーケットやワイナリーを見学し、生産や販売、加工について見 聞を広げることができた。 「おじろ用心棒」について説明を受ける JA ならけん「まほろばキッチン」

(21)

6.日高川町農業⼠会が県内の先進農家研修会を開催

8 月 29 日、日高川町農業士会(会長:大嶋徳男)は、県内先進農家研修会を開催し、会員 11 名が参加。 最初に、和歌山市の指導農業士で軟弱野菜を周年栽培している西村芳規氏を訪問し、スー パーとの直接取引や雇用労力を活用した大規模経営、高品質生産(夏期栽培、日持ち性)と 経営改善の取組について研修を受けた。 次に、紀の川市で果物の生果・加工品を栽培・販売している紀州観音山フルーツガーデンを 訪問、代表取締役の児玉典男氏から、農産物販売マーケティングについて実践事例を紹介し ていただいた。加えて、消費者への直接販売、加工品の製造・販売、耕作放棄地の解消と規 模拡大、研修生の積極的な受け入れ等、果物を核に多品目の商品を販売する事業概要につい て説明を受けた。その後、需要が伸びているという国産ドライフルーツ(イチジク)の加工 施設を見学した。 今回訪問した先進農家は、その栽培方針や販売戦略は異なるが、ともに規模拡大をすすめ て大規模経営を実践されており、参加者からは「今後の農業の一つの方向性を示しており、 自身の経営を考える上で参考になった」との意見が聞かれ、有意義な研修会となった。 軟弱野菜の周年栽培について研修 果物の販売マーケティングについて研修

(22)

7.農トレ!ひだか第2回「農業機械の運転教習・安全講習」を開催

8 月 9 日、日高振興局及び暖地園芸センターにおいて農トレ!ひだか第 2 回を開催、管内 の新規就農者や4H クラブ員らが出席した。「農トレ!ひだか」は、日高地域で就農した農 業者を対象に行っているオープンセミナーで、農業に関する基礎的な知識・技術の習得を目 的としている。 第 2 回となる今回は、農業大学校の担当職員を講師に招き、「農業機械の運転教習・安全 講習」と題して、農業機械の基本構造や安全操作に関する講演とミニショベルを用いた実習 を行った。 受講者は、まず日高振興局内で農業機械の使用上の注意点や、日常での簡単なメンテナン ス、農作業事故の事例などについて講習を受けた。その後、暖地園芸センターに場所を移し、 ミニショベルの旋回や土の掘り起こし等の操作法を学んだ。 普段使うことの少ないミニショベルの操作に戸惑いながらも、受講者からは「改植などの 時に使うことがあるので非常に勉強になる。」などの声が聞かれた。 指導を受けながらショベルを操作 刈払機の安全使用について説明する川原准教授

(23)

Ⅵ ⻄牟婁振興局

1.うめの更なる需要拡大を目指して 〜4H クラブの活動〜

西牟婁地方 4H クラブ連絡協議会(会長 岩本徹)では、うめ需要拡大のため、新しいうめの 利用方法として、梅ジュースと梅酢をブレンドし、スポーツ飲料ができないか検討している。 そこで、8 月 29 日、会員が集まり、岩本会長が持参した冷凍の南高完熟果実を利用したジュ ース作りを行った。作り方は会長が指導し、「氷砂糖との割合はどうするのか」「どの程度の期 間で果実を取り出し、加熱処理するのか」等、クラブ員間で品質を均一にするための作り方を検 討しながら、ジュース作りをした。 今後は、できた梅ジュースへ梅酢を各自でブレンド、お気に入りのスポーツ飲料を完成させ、 それらを持ち寄った中からベストな希釈・ブレンド割合を決定し、地元での利用を広めるととも に、消費地での PR 実施も検討しており、うめの需要拡大につなげていきたいと意気込んでいる。 梅ジュースづくりの様子

(24)

Ⅶ 東牟婁振興局

1.新規就農者技術研修会を開催

8 月 18 日、那智勝浦町中里地区でアグリビギナー技術経営研修事業により新規就農者を 対象とした技術研修を開催した。参加者は I ターン者を中心に同地域への移住に向けて準備 している方、関係者を含め 11 名が参加。当日は、地域の指導農業士である塩﨑一男氏を講 師に迎え、秋冬野菜の育苗としてブロッコリーの播種について研修した。 最初に講師が全体の流れについて説明し、全員で培土の準備、土詰め、播種、覆土等、順 を追って作業を行った。参加者はその都度、質問したり、講師が実演しながら指導を行った りと充実した研修となった。一連の作業終了後、講師から今後の管理についての注意点につ いて説明があり、研修は終了となった。 今後、播種したブロッコリーは研修会場となった農家で管理を行い、仕上がった苗を各自 が定植する予定である。

2. さつまいも調査(雑草対策・収量品質調査)を開始

8 月 26 日は雑草対策試験の調査、8 月 29 日はさつまいも系統選抜試験の一環として定植時期 を変えて収穫適期の違いを把握する調査を JA 紀南の担当者と行った。 雑草対策試験ではマルチングしていない通路の雑草抑制策として、①定植後の除草剤散布区、 ②安価なネット区、③防草効果が高いと思われるシート区の 3 区での試験・調査を行った。無処 理区では雑草の繁茂が著しくなったが、他区ではさつまいもの生育に伴い、通路を茎葉が被った ため無処理区に比べ雑草を抑制することができた。特に防草効果が高いと思われるシートの区で は抑草効果が高く、雑草が全く見られなかった。 定植時期を変え、収穫適期の違いを把握する調査では 5 月 17 日定植分を収穫。収量・品質を 調査。今後、他の定植日、収穫時期の違うものを随時調査し、比較することで定植時期の違いに よる収穫適期の違いを把握していく予定である。 今後の管理について説明中 全員で播種準備

(25)

雑草対策試験区 品質調査中

(26)

Ⅷ 農業大学校

1.2 年生北海道研修を開催

8 月 18 日~22 日にかけ、農業大学校では 2 年生 14 名の北海道研修を行った。 北海道到着初日、学生はフラワーランドかみふらの、ファーム富田の観光農園見学研修で の花畑の美しさに驚き、ソフトクリームの美味しさに感動。 2 日目は、地方独立行政法人北海道立総合研究機構 花・野菜技術センターの広大な敷地 内で、スターチスの高品質栽培、夏期トマトハウスの温度低下技術、ブルーベリー栽培等の 研究状況を視察した。 また、旭山動物園、有珠山、函館夜景等を見学し、ジンギンスカンを食べ、ラフティング、 生キャラメル作りも体験、学生達は北海道を満喫し、思い出に残る研修となった。 ファーム富田で観光農園を見学 洞爺湖で集合写真

(27)

Ⅸ 経営支援課(農業革新支援センター)

1.和歌⼭県農業⼠会連絡協議会が先進地視察を実施

8 月 28~29 日、県農業士会連絡協議会は静岡県浜松市の JA みっかび、愛知県丹羽郡扶桑 町の有限会社ゴトーアグリへの視察を実施し、会員、県職員ら 31 名が出席した。今回の視 察は、産地のブランディング戦略に取り組む先進 JA の事例、耕作放棄地対策に取り組む農 業生産法人の事例を学ぶことを目的としたもの。 研修初日は、JA みっかび本館で、営農部柑橘課の森田能正課長が『みっかびブランドを 支えるもの』について講演し、約 90 億の販売高を誇る JA みっかびのみかん産地を支える取 り組みについて、①生産者自ら販売責の全てを決定し、責任を負う出荷組織、②市場への供 給責任を果たすための厳しい出荷ルール、③将来予測に基づく販売戦略と大規模選果場の整 備を中心に説明した。さらに六次産業化への取り組みとして、CAS(Cells Alive System)冷

蔵したみかん(青島温州)を『氷蜜柑』として販売していることを紹介。試食品が提供され、 会員らは、不思議な食感の半解凍状態の果実を味わっていた。 その後、場所を園地に移し、JA みっかびの特徴である園内道や灌水チューブなど整備の 行き届いた作業性の良いほ場を見学した。 2 日目は、JA 愛知北大口支店で、有限会社後ゴトーアグリ代表取締役の後藤康明氏が講演。 後藤氏は、耕作放棄の増加や担い手の減少をチャンスと捉えているとし、町内の耕作放棄地 は全て引き受け、規模拡大、現在はダイコン、ニンジン、タマネギの露地野菜で年間延べ 25.2ha の作付けを行っていると説明した。 また、経営のポイントとして、①利益計算できるよう全量契約販売、②必要最小限の機械 設備のフル活用、③土にこだわり、旬のものを適地適作しているとし、最後に家族経営から 脱しつある中、人を雇用する経営者としての立場から雇用者への責任を痛感しており、常に リスクを見極めながら新しい取り組みを継続していく必要があると締めくくった。 参加者らは、特に JA みっかびの取り組みを自身 の果樹産地に重ねて考え、生産者組織の強さや厳 格な販売ルールと戦略、雑草が見あたらないほど、 管理の行き届いた園地に刺激を受けていた。 今後、この視察の成果を地域農業のリーダーで ある農業士として、産地振興の取り組みに還元し ていくことが期待される。 JA みっかびでの研修

(28)

JA みっかびの園地を視察 園内道が整備された園地

防風・防鳥ネットを整備した園地(灌水チューブが整備され、雑草もない)

CAS 冷蔵による冷凍みかん『氷蜜柑』1 個 300 円で販売。手で割って食べることが出来る。

(29)

普及活動現地情報 発⾏・編集

和歌⼭県農林⽔産部経営⽀援課 TEL073-441-2890 FAX073-424-0470 海草振興局地域振興部農業振興課 TEL073-441-3377 FAX073-441-3476 那賀振興局地域振興部農業振興課 TEL0736-61-0025 FAX0736-61-1514 伊都振興局地域振興部農業振興課 TEL0736-33-4930 FAX0736-33-4931 有田振興局地域振興部農業振興課 TEL0737-64-1273 FAX0736-64-1217 日高振興局地域振興部農業振興課 TEL0738-24-2930 FAX0738-24-2901 ⻄牟婁振興局地域振興部農業振興課 TEL0739-26-7941 FAX0739-26-7945 東牟婁振興局地域振興部農業振興課 TEL0735-21-9632 FAX0735-21-9642 和歌⼭県農業大学校 TEL0736-22-2203 FAX0736-22-7402 和歌⼭県農業大学校就農⽀援センターTEL0738-23-3488 FAX0738-23-3489

参照

関連したドキュメント

歌雄は、 等曲を国民に普及させるため、 1908年にヴァイオリン合奏用の 箪曲五線譜を刊行し、 自らが役員を務める「当道音楽会」において、

担い手に農地を集積するための土地利用調整に関する話し合いや農家の意

 複雑性・多様性を有する健康問題の解決を図り、保健師の使命を全うするに は、地域の人々や関係者・関係機関との

目的 これから重機を導入して自伐型林業 を始めていく方を対象に、基本的な 重機操作から作業道を開設して行け

○  発生状況及び原因に関する調査、民間の団体等との緊密な連携の確保等、環境教育 の推進、普及啓発、海岸漂着物対策の推進に関する施策を講じるよう努める(同法第 22

「新老人運動」 の趣旨を韓国に紹介し, 日本の 「新老人 の会」 会員と, 韓国の高齢者が協力して活動を進めるこ とは, 日韓両国民の友好親善に寄与するところがきわめ

技術士のCPD 活動の実績に関しては、これまでもAPEC

島根県農業技術センター 技術普及部 農産技術普及グループ 島根県農業技術センター 技術普及部 野菜技術普及グループ 島根県農業技術センター 技術普及部