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日中機械翻訳に関する研究 -- とりたて表現、否定表現の翻訳規則を中心に --

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Academic year: 2021

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Title

日中機械翻訳に関する研究 -- とりたて表現、否定表現の翻

訳規則を中心に --( 内容の要旨(Summary) )

Author(s)

卜, 朝暉

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(工学) 甲第235号

Issue Date

2004-06-16

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/1956

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏 名(本籍) 学位 ゐ 種類 学位授与番号 学位授与日付 専、 攻 学位論文題目 卜 朝 曙(中 国) 博 士(工学) 甲第 235 号 平成16 年 6 月16 日 電子情報システム工学専攻 日中機械翻訳に関する研究 -とりたて表現、否定表現の翻訳規 (A Study onJapanese-Chinese Machine Translation -Centering on the Rules for TORITATE Expres$ion and Expression-) 学位論文審査委員 (主査)教 授 (副査)教 授 教 授 江 水 速 應 授 授 教 教 助 志 昭 六 尚 俊 田 藤 東 池 伊 安

論文内容の要旨

本論文は機械翻訳のための日中両言語の対照分析を行い、とりわけ日中両盲 の大きい否定表現ととりたて表現について分析してその翻訳規則を提案し、盲 室で開発している日中機械翻訳システムjaw/Chineseでの翻訳規則の記述に 翻訳結果の評価・分析、規則の提案を行ったものである。 機械翻訳研究は20世紀40年代の後半から脚光を浴びるようになってきた: の多くは英語を対象とする機械翻訳であり、日中機械翻訳に関する本格的な重 たのは90年代に入ってからに過ぎない。日中機械翻訳には、両言語間の対月 械翻訳に必要な言語知識に関する研究がまだまだ不足している。本研究は機夷 から日中雨音語の対照研究を行い、システムに必要な翻訳知識・翻訳規則を裾 を目的としている。 論文は以下の6章から構成されている。 第1章では本研究を始める至った背景と目的、及び論文の構成とその概要を 第2章では機械翻訳研究及び日中機械翻訳研究の歴史と現状を概観してい 言語の異同について述べ、日中雨音語に対する対照研究と計算言語学研究

(3)

日中機械翻訳システムである。本研究では、日英訳文集からランダムに100文 翻訳実験を行い、翻訳実験に現れた問題点にって分析し、必要な修正を加えて しい翻訳規則の作成、生成のための意味格設計の変更、日本語パターンの追加 を行った結果、この100文に対して90%の精度を得ている。 第4章では日中機械翻訳における否定表現の翻訳規則について述べている。 日中機械翻訳において、否定文の翻訳には次の2点の問題がある。(1)日本語♂ 否定辞は「ない」であるが、中国語に翻訳すると、「不、没(没有)、別」の三つ¢ になる。(2)「ない」はいつでも述語に後援しているが、「不、没(没有)、別」i七 点と中国語の構文上の約束によって、謂語、状語あるいは補語の前などに現れモ Ljaw/Chineseでは否定表現の翻訳は未だ暫定的にしか扱われておらず、本格舟 課題となっている。本章では日中両言語の否定表現の異同を分析した上、機械番 の否定辞の選択規則と位置確定規則を提案している。否定辞の選択規則には日月 国語文の構文特徴、述語とその連用修飾語の属性などを利用している。位置規貝 は、日本語の否定スコープの構文標記、中国語の構文特徴、述語の修飾成分の雇

用いて、位置の判定条件を機械で処理できる形で示している。機械翻訳で難題と

定スコープの確定と絡む中国語否定辞の位置の確定法の提案の意義は大きい。弓 る評価では、否定辞の選択規則についても位置規則についても90%以上の精度壱 第5章では、今まで機械翻訳でほとんど研究されていないとりたて表現の翻謬 述べている。 「も、さえ、でも…」などのとりたて表現は意味上も構文上も多様であり、E での対応において、訳語と位置の対応関係は複雑であり曖昧さを引き起こし jaw/Chinese-では、とりたて表現の翻訳は第三段階の翻訳処理として未だ実装さ ず、その翻訳方法と必要な翻訳規則の提案を待っている状態である。本章では、 詞により取り立てられる部分と述語部の統語的、意味的な特徴、さらに中国語倒 立てられる部分の統語的意味的な特徴によって、とりたて詞の意味の曖昧さを鰯 順を提案している。また中国語の構文・意味上の分析をもとに、とりたて詞に対 訳語の位置を決定する手順を提案している。手作業での検証で、とりたて詞の鳶 翻訳規則については約90%、位置規則に関しては80%以上の正訳率を得ており、 有効性が示されている。 第6章では本論文のまとめと今後の課題を述べている。

(4)

論文審査結果の要旨

本論文は、日本語一中国語機械翻訳のための翻訳規則について両言語の言語学的知識を 駆使して分析し、特に日中言語間で違いの大きい"否定表現"、"取立て表現''について計 算機で取り扱える規則として翻訳手法と共に提案したものである。また、当該研究室で開 発している機械翻訳システムjaw/Chineseによる翻訳結果を分析し、翻訳規則の記述法に ついて多くの提案を行っている。 日本と中国は長い歴史を持つ同じ漢字文化圏の隣国でありながら、両言語間の機械翻

訳に関する研究は日本語-・英語間のそれと比較するとはるかに少ない。本研究はこの領域

に挑戦するものであり、その意義は大きい。 これらの内容の主要部分は学術論文2編として既に発表されており(さらに1編、採録が決 定し近く掲載予定である)、本論文は博士学位論文として十分に価値のあるものと認められる。

最終試験結果の要旨

学位論文に関連する口頭試問によって最終試験は合格と判定した。

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