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地域高齢者の生命予後と障害,健康管理,社会生活の状況との関連についての研究

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Academic year: 2021

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平成9年2月15日 第44巻 日本公衛誌 第2号 89

地域高齢者の生命予後と障害,健康管理,社会生活の状況との

関連についての研究

中西

範幸

多田羅浩三

中島

和江

高林

弘の

楢村

裕美

高橋

進吾

井田

村上

茂樹

高鳥毛敏雄

 地域で生活する高齢者の生命予後と関連する要因を検討するため,大阪府S市に在住する65歳以上の高 齢者から無作為抽出して得られた集団1,405人を観察コーホートとし,1992年10月に支障,健康管理,社会 生活の状況について調査し,95年11月末までの転帰を追跡した。その結果,154人が死亡し,80人の転出が みられた。本研究では,調査開始時の対象者の特性別に,生命予後に関連する要因について検討を行い,以 下の結果を得た。  1. 性・年齢を共変量とした比例ハザードモデルによる生存分析から,会話,知的能力,行動,移動力, 身の回りの世話,排泄(尿),排泄(便)の支障「あり」のハザード比は1.50∼3.14を示し,いずれも1よ り有意に高かった。一方,健康管理の状況をみると,健康診断の受診「あり」,健康づくりの実施「あり」 のハザード比はそれぞれ0.43,0.37であり,いずれも1より有意に低かった。また社会活動「あり」,生きが い「あり」のハザード比もそれぞれ0.44,0.52と有意を示した。  2. 尤度比変数増加法を用いた比例ハザードモデルによる多変量解析において,会話と移動力の支障得点 はそれぞれ1.08,1.14の有意なハザード比を示し,支障得点O点を1.00とする5点におけるハザード比はそ れぞれ1.47,1.92であった。また健康診断の受診「あり」,健康づくりの実施「あり」のハザード比はそれぞ れ0.44,0.58であり,いずれも生命予後との間に有意な関連を示した。  3. 健康診断の受診,健康づくりの実施にみられる健康管理は,高齢者の生命予後を高める要因として作 用する可能性が示された。 Key words : 高齢者,生命予後,支障,健康診断,健康づくり,精神・社会状況

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