• 検索結果がありません。

がん検診の実施状況に関する市区町村実態調査

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "がん検診の実施状況に関する市区町村実態調査"

Copied!
10
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

* 東北大学大学院医学系研究科社会医学講座公衆衛 生学分野 連絡先:〒980–8575 仙台市青葉区星陵町 2–1 東北大学大学院医学系研究科社会医学講座公衆衛 生学分野 中谷直樹

がん検診の実施状況に関する市区町村実態調査

中 ナカ 谷ヤ 直ナオ樹キ* 大オオ森モリ カオリ芳* スズ鈴木キ 寿ヨシ則ノリ* 寳ホウ澤ザワ アツシ篤* 栗 クリ 山 ヤマ 進 シン 一 イチ * 坪 ツボ 野 ノ 吉 ヨシ 孝 タカ * 辻 ツジ 一 イチ 郎 ロウ * 目的 血清ペプシノゲン(PG 法)による胃がん検診,卵巣がん検診,らせん CT(ヘリカル CT)による肺がん検診,マンモグラフィによる乳がん検診,30歳未満に対する子宮頸がん 検診,前立腺がん検診の全国市区町村における実施状況を明らかにすること。 方法 全国のすべての市町村と東京都特別区(3,242市区町村)に対して,上記のがん検診の平 成14年度実施状況に関して,郵送法による調査を平成15年 2 月に実施した。 成績 2,342市区町村(72.2%)から有効回答を得た。平成14年度における各がん検診の実施 (実施予定を含む)割合は,マンモグラフィによる乳がん検診49.4%,前立腺がん検診 33.7%, 30歳未満に対する子宮頸がん検診20.3%,ヘリカル CT による肺がん検診5.7%, PG 法による胃がん検診5.0%,卵巣がん検診4.8%であった。各検診の実施割合は地方により大 きく異なった。 結論 老人保健事業第 4 次計画で実施が勧奨されているマンモグラフィ検診を実施している市区 町村は半数に過ぎなかった。検診の実施状況には地域格差があった。さらに,対象年齢,対 象集団の設定方法,具体的な検査内容などにばらつきが存在し,検診方式の標準化を推進す べきであることが明らかになった。 Key words:がん検診,市区町村,実施状況,地域格差 Ⅰ 緒 言 わが国のがん死亡は年々増加し,1981年より死 亡順位の第 1 位を占めている。2000年の統計で は,がんによる死亡者は29.5万人を数え,全死亡 数の30%を超すに至った1)。がん罹患数と死亡数 は今後とも増え続けることが予想され,適切な予 防対策の拡充が急務となっている。二次予防であ るがん検診の目的は,がんを前臨床期のうちに発 見して治療し,がん死亡を防ぐことである。 公的施策としてのがん検診を適切に実施するた めには,死亡率減少効果が科学的に確認された検 診を選び,高い受診率を実現することが必要であ る2)。近年,がん検診の有効性について文献調査 による死亡率減少効果の評価判定が行われ,その 結果が公表された2)。しかし,これまでがん検診 の有効性別にみたがん検診実施状況において,以 下 3 点について明らかになっていない。第 1 に血 清ペプシノゲン(PG 法)による胃がん検診,前 立腺特異抗原(PSA)測定による前立腺がん検診, らせん CT(ヘリカル CT)による肺がん検診, 卵巣がん検診では,「検診による死亡率減少効果 を判定する適切な根拠となる研究や報告が,現時 点でみられない」と分類された2)。しかし,これ まで各市区町村におけるこれらがん検診の実施状 況は明らかではない。第 2 に視触診とマンモグラ フィの併用による乳がん検診は,「検診による死 亡率減少効果があるとする,相応の根拠がある」 と判定され2),その導入が老人保健事業第 4 次計 画(平成12–16年)で示されている3)。しかし, これまで各市区町村における乳がん検診の実施状 況は明らかではない。第 3 に擦過細胞診による子 宮頸がん検診は,「検診による死亡率減少効果が あるとする,十分な根拠がある」と判定されてい る2)。近年,欧米諸国では子宮頸がん検診の開始

(2)

年齢を20歳前後としているところが多い。さら に,わが国では1990年代から20歳代の子宮頸がん 罹患率の増加が認められる4)。しかし,わが国に おける30歳未満者における子宮頸がん検診の実施 状況は明らかではない。 そこで,本調査では PG 法による胃がん検診, 卵巣がん検診,ヘリカル CT による肺がん検診, マンモグラフィによる乳がん検診,30歳未満に対 する子宮頸がん検診,前立腺がん検診の 6 種類の がん検診実施状況に関して,全国のすべての市町 村と東京都特別区(3,242市区町村)に対して, 上記のがん検診の平成14年度実施状況に関して, 郵送法による調査を平成15年 2 月に実施した。 Ⅱ 方 法 全国のすべての市町村と東京都特別区(3,242 市区町村)の各老人保健担当課長に対して,がん 検診の実施状況に関する調査票を平成15年 2 月に 郵送した。また,2 月末までに返信していない市 区町村すべてに対し,3 月に東北大学大学院医学 系研究科公衆衛生学分野教授名にて,調査票の返 送依頼葉書を郵送した。調査の対象としたがん検 診は,PG 法による胃がん検診,卵巣がん検診, ヘリカル CT による肺がん検診,マンモグラフィ による乳がん検診,30歳未満に対する子宮頸がん 検診,前立腺がん検診の 6 種類であった。 調査内容は,◯1各がん検診の平成14年度の実施 および実施予定の有無。平成14年度に実施した (実施予定を含む)市区町村については,◯2対象 年齢(子宮頸がん検診以外について:30歳以上, 40歳以上,50歳以上,その他。子宮頸がん検診: 20歳未満,20–24歳,25–29歳)。◯3対象集団(対 象年齢の全員,対象年齢の一部の高リスク群,そ の他)。◯4実施方法とした。 ◯4実施方法については,PG 法による胃がん検 診および前立腺がん検診の詳細な実施方法,また マンモグラフィによる乳がん検診では,受診間隔 (毎年,隔年,その他),問診・視触診との併用の 有無について調査した(添付資料)。 各がん検診の実施割合は,市区町村の平成12年 国勢調査人口規模別(A 群;1 万未満,B 群;1 万以上 5 万未満,C 群;5 万以上 30 万未満,D 群;30 万以上)および地方別(北海道,東北, 関東,中部,近畿,四国,中国,九州・沖縄)に 分類して集計した。人口規模別の解析では,がん 検診実施割合が,市区町村の人口規模を通じて, 均一か否かを検証することを目的として x2検定 を行った。また,地方別の解析では,がん検診実 施割合が,地方を通じて,均一か否かを検証する ことを目的とて x2検定を行った。その時,P< 0.05を有意水準とした。さらに,人口規模間,地 方間でのがん検診実施割合の差を x2検定による 多重比較を行った。その時,Bonferroni 法による P–値の修正を行い,人口規模間では P<0.0083, 地方間では P<0.0018を有意水準とした。また, 地方別の各検診実施割合の算出は,調査票を返送 した2,342市区町村を分母とした。 Ⅲ 結 果 1. 調査対象者 全国のすべての市町村と東京都特別区(3,242 市区町村)のうち,72.2% (2,342市区町村)から 調査票の回収を得た。回収率を地方別および人口 規模別に表 1 に示す。回収率は,西日本に比し東 日本で高く,人口規模の大きい自治体ほど回収率 が高かった。 2. 各がん検診の実施(予定を含む)状況(表 2) 1) PG 法による胃がん検診 平成14年度の実施市区町村(実施した・実施予 定を含む,以下同様)は,回答2,334市区町村の 5.0%であった。実施割合は,人口規模による有 意差が認められた(P=0.005)。D 群(11.3%)・ A 群(5.6%)は,C 群(2.1%)よりも有意に高 かった。それ以外の人口規模間で有意な差はなか った。 実施市区町村(116市区町村)に対して,検診 の概要をたずねた。対象年齢を40歳以上とするも のが49.3%と最も多かった。対象集団では,対象 年齢の全員とするものが47.9%と最も多かった。 検診の実施方法では,PG 単独法が35.0%と最も 多く,X 線同時併用法が25.0%で続いた。 2) 卵巣がん検診 平成14年度の実施市区町村は,回答2,329市区 町村の4.8%であった。実施割合は,人口規模に よ る 有 意 差 が 認 め ら れ た ( P = 0.002 )。 A 群 (6.0%)・B 群(5.0%)は,C 群(1.2%)よりも 有意に高かった。それ以外の人口規模間で有意な

(3)

表1 がん検診の実態調査における市区町村の回収率(地方別1)・人口規模別) 地方別 回収数/配布数 地方別回収率(%) 人口規模別 回収数/配布数 人口規模別回収率(%) 北海道地方 167/212 78.8 A 群(1 万未満) 1,005/1,522 66.0 東北地方 317/399 79.4 B 群(1 万以上 5 万未満) 928/1,271 73.0 関東地方 419/536 78.2 C 群(5 万以上30万未満) 338/374 90.4 中部地方 483/672 71.9 D 群(30万以上) 71/75 94.7 近畿地方 244/323 75.5 中国地方 205/318 64.5 四国地方 137/212 64.6 九州・沖縄地方 370/570 64.9 合 計 2,342/3,242 72.2 合 計 2,342/3,242 72.2 1) 以下,各地方における都道府県分類を示す 北海道地方:北海道 東北地方:青森県,岩手県,宮城県,秋田県,山形県,福島県 関東地方:茨城県,栃木県,群馬県,埼玉県,千葉県,東京都,神奈川県,山梨県 中部地方:新潟県,富山県,石川県,福井県,長野県,岐阜県,静岡県,愛知県,三重県 近畿地方:滋賀県,京都府,大阪府,兵庫県,奈良県,和歌山県 中国地方:鳥取県,島根県,岡山県,広島県,山口県 四国地方:徳島県,香川県,愛媛県,高知県 九州・沖縄地方:福岡県,佐賀県,長崎県,熊本県,大分県,宮崎県,鹿児島県,沖縄県 表2 がん検診実施市区町村の割合(人口規模別)(%) A 群 B 群 C 群 D 群 全体 P–値2) 血清ペプシノゲン 法(PG 法)によ る 胃 が ん 検 診 (N1)=2,334) 実施した 37( 3.7) 29( 3.1) 5( 1.5) 8(11.3) 79( 3.4) 実施予定 19( 1.9) 16( 1.7) 2( 0.6) 0( 0.0) 37( 1.6) 合 計 56( 5.6)c 45( 4.9) 7( 2.1)a,d 8(11.3)c 116( 5.0) 0.005 卵 巣 が ん 検 診 (N1)=2,329) 実施した 44( 4.4) 30( 3.3) 3( 0.9) 1( 1.4) 78( 3.3) 実施予定 16( 1.6) 16( 1.7) 1( 0.3) 0( 0.0) 33( 1.4) 合 計 60( 6.0)c 46( 5.0)c 4( 1.2)a,b 1( 1.4) 111( 4.8) 0.002 ヘリカル CT によ る 肺 が ん 検 診 (N1)=2,329) 実施した 54( 5.4) 41( 4.4) 13( 3.9) 4( 5.6) 112( 4.8) 実施予定 13( 1.3) 7( 0.8) 1( 0.3) 0( 0.0) 21( 0.9) 合 計 67( 6.7) 48( 5.2) 14( 4.2) 4( 5.6) 133( 5.7) 0.285 マンモグラフィに よ る 乳 が ん 検 診 (N1)=2,336) 実施した 496(49.4) 473(51.2) 134(39.8) 25(35.2) 1,128(48.3) 実施予定 17( 1.7) 8( 0.9) 0( 0.0) 0( 0.0) 25( 1.1) 合 計 513(51.1)c 481(52.1)c,d 134(39.8)a,b 25(35.2)b 1,153(49.4) <0.001 30歳未満に対する 子 宮 頸 が ん 検 診 (N1)=2,312) 実施した 219(22.1) 198(21.7) 35(10.4) 4( 5.6) 456(19.7) 実施予定 11( 1.1) 2( 0.2) 1( 0.3) 0( 0.0) 14( 0.6) 合 計 230(23.2)c,d 200(21.9)c,d 36(10.7)a,b 4( 5.6)a,b 470(20.3) <0.001 前 立 腺 が ん 検 診 (N1)=2,328) 実施した 363(36.3) 309(33.6) 84(25.0) 15(21.1) 771(33.1) 実施予定 8( 0.8) 3( 0.3) 3( 0.9) 0( 0.0) 14( 0.6) 合 計 371(37.1)c,d 312(33.9)c 87(25.9)a,b 15(21.1)a 785(33.7) <0.001 (N1):各検診に関する質問に有効回答した市区町村数 2) x2検定による(多重比較は,Bonferroni 法による P–値の修正を行い,P<0.0083を有意差ありとした) 多重比較は,a: A 群に比し有意差あり,b: B 群に比し有意差あり,c: C 群に比し有意差あり,d: D 群に比し有 意差ありを示す

(4)

表3 マ ンモグ ラフ ィによ る乳 がん検 診実 施市区 町村 (実施 した ・実 施予定 )の 対象年 齢及 び受診 間隔 (%) 年齢 階級 30 –34 35–39 40 –44 45– 49 50–5 4 55–59 60 –64 65– 69 70 歳以 上 実施 状況 ( 対象の 範囲 ) 全 員を対 象 29 9( 30 .8 ) 301 ( 31.0 ) 44 2( 43 .4 ) 44 8( 44 .1 ) 76 7( 67 .8 ) 770 ( 68.3 ) 768 ( 68.3 ) 75 6( 67 .8 ) 704 ( 64. 2) 一 部を対 象 (ハ イリ スク群 など ) 26 8( 27 .6 ) 271 ( 27.9 ) 36 1( 35 .4 ) 36 0( 35 .4 ) 35 5( 31 .4 ) 349 ( 30.9 ) 344 ( 30.6 ) 33 5( 30 .0 ) 323 ( 29. 5) 対象 外 40 3( 41 .6 ) 400 ( 41.2 ) 21 6( 21 .2 ) 20 8( 20 .5 ) 9( 0. 8) 9( 0.8 ) 12 ( 1.1 ) 24 ( 2.2 ) 69 ( 6. 3) 合計 (%) 97 0( 10 0.0 ) 972 ( 100.0 ) 1,0 19 ( 10 0.0 ) 1,0 16 ( 10 0.0 ) 1,13 1( 100 .0 ) 1,128 ( 100.0 ) 1 ,124 ( 1 00.0 ) 1,1 15 ( 10 0.0 ) 1,096 ( 100. 0) 受診 間隔 1) 毎年 32 8( 57 .8 ) 330 ( 57.7 ) 38 4( 47 .8 ) 38 5( 47 .6 ) 47 2( 42 .1 ) 473 ( 42.3 ) 468 ( 42.1 ) 46 6( 42 .7 ) 455 ( 44. 3) 隔年 98 ( 17 .3 ) 99 ( 17.3 ) 24 7( 30 .8 ) 25 7( 31 .8 ) 53 4( 47 .6 ) 543 ( 48.5 ) 538 ( 48.4 ) 53 0( 48 .6 ) 468 ( 45. 6) その 他 11 9( 21 .0 ) 121 ( 21.2 ) 14 8( 18 .4 ) 14 4( 17 .8 ) 10 3( 9. 2) 95 ( 8.5 ) 98 ( 8.8 ) 88 ( 8.1 ) 93 ( 9. 1) 記 載なし 22 ( 3.9 ) 22 ( 3.8 ) 24 ( 3.0 ) 22 ( 2.7 ) 13 ( 1. 2) 8( 0.7 ) 8( 0.7 ) 7( 0.6 ) 11 ( 1. 1) 合計 (%) 56 7( 10 0.0 ) 572 (100.0 ) 80 3( 10 0.0 ) 80 8( 10 0.0 ) 1,12 2( 100 .0 ) 1,119 (100.0 ) 1 ,112 (100.0 ) 1,0 91 (10 0.0 ) 1,027 (100. 0) 1) 対象 年齢の 項が 「全員 を対 象」ま たは 「一部 を対 象(ハ イリ スク群 など )」と 回答し た市 区町村 を客 体とし た 差はなかった。 実施市区町村のうち,対象年齢を30歳以上とす るものが85.0%と大部分を占めた。対象集団とし ては,対象年齢の全員とするものが77.5%,高リ スク群など対象年齢の一部とするものが6.3%で あった。 3) ヘリカル CT による肺がん検診 平成14年度の実施市区町村は,回答2,329市区 町村の5.7%であった。実施割合は,人口規模間 で有意な差は認められなかった(P=0.285)。 実施市区町村のうち,対象年齢を40歳以上とす るものが56.3%と最も多かった。対象集団では, 対象年齢の全員とするものが46.4%,高リスク群 など対象年齢の一部とするものが19.6%であった。 4) マンモグラフィによる乳がん検診 平成14年度の実施市区町村は,回答2,336市区 町村の49.4%であった。実施割合は,人口規模に よ る 有 意 差 が 認 め ら れ た ( P < 0.001 )。 A 群 (51.1%)・B 群(52.1%)は,C 群(39.8%)よ りも有意に高かく,また B 群は,D 群(35.2%) よりも有意に高かった。それ以外の人口規模間で 有意な差はなかった。 実施市区町村のうち,対象年齢と対象集団につ いて,表 3 のごとく,30–34歳と35–39歳は「対象 外」とするものが各41.6%, 41.2%と最も多く, 40–44, 45–49歳,50–54歳,55–59歳,60–64歳, 65–69歳,70歳以上では,「全員を対象」とするも のが各43.4%, 44.1%, 67.8%, 68.3%, 68.3%, 67.8%, 64.2%と最も多かった。受診間隔につい ては,30–34歳から45–49歳までは,「毎年」とす るものが最も多かった(47.6%–57.8%)。50–54 歳以上の年齢階級では,「毎年」(42.1%–44.3%) と「隔年」(45.6%–48.6%)とするものがほぼ同 等であった。また,実施市区町村のうち,問診・ 視触診との併用を行っているのは,89.2%と大部 分であった。 5) 30歳未満に対する子宮頸がん検診 平成14年度の実施市区町村は,回答2,312市区 町村の20.3%であった(表 2)。実施割合は,人 口規模による有意差が認められた( P<0.001)。 A 群(23.2%)・B 群(21.9%)は,C 群(10.7%)・ D 群(5.6%)よりも有意に高かった。それ以外 の人口規模間で有意な差はなかった。 実 施 市 区 町 村 の う ち , 対 象 年 齢 を 20 歳 未 満

(5)

表4 がん検診実施市区町村(実施した・実施予定)の割合(地方別)(%) 回答市区町村数1) 北海道 東 北 関 東 中 部 近 畿 167 317 419 483 244 血清ペプシノゲ ン(PG 法)に よる胃がん検診 5 (3.0%) (2.8%)カ9 (5.7%)24 (5.2%)25 (4.9%)12 卵巣がん検診 30 (18.0%)ウ,エ,オ,カ,キ,ク 49 (15.5%)ウ,エ,オ,カ,キ,ク 10 (2.4%)ア,イ 4 (0.8%)ア,イ 6 (2.5%)ア,イ ヘリカル CT に よる肺がん検診 (2.4%)4キ (1.9%)6エキ 22 (5.3%)キ 48 (9.9%)イ,オ,ク (2.9%)7エ,キ マンモグラフィ による乳がん検 診 127 (76.0%)ウ,エ,オ,カ,キ,ク (62.8%)199エ,オ,カ,キ,ク (59.4%)249ア,オ,カ,ク (50.9%)246ア,イ,カ,ク (38.5%)94ア,イ,ウ,カ 30歳未満に対す る子宮頸がん検 診 22 (13.2%)エ 53 (16.7%)エ 84 (20.0%) 127 (26.3%)ア,イ,ク 46 (18.9%) 前立腺がん検診 42 (25.1%)ウ,キ 124 (39.1%)エ 166 (39.6%)ア,エ 98 (20.3%)イ,ウ,オ,カ,キ,ク 80 (32.8%)エ 回答市区町村数1) 中 国 四 国 九州・沖縄 全 国 P–値2) 205 137 370 2,342 血清ペプシノゲ ン(PG 法)に よる胃がん検診 20 (9.8%)イ 4 (2.9%) 17 (4.6%) 116 (5.0%) 0.023 卵巣がん検診 5 (2.4%)ア,イ 4 (2.9%)ア,イ 3 (0.8%)ア,イ 111 (4.7%) <0.001 ヘリカル CT に よる肺がん検診 5 (7.3%) 21 (15.3%)ア,イ,ウ,オ,ク 10 (2.7%)エ,キ 133 (5.7%) <0.001 マンモグラフィ による乳がん検 診 41 (20.0%)ア,イ,ウ,エ,オ,キ,ク (46.0%)63ア,イ,カ (36.2%)134ア,イ,ウ,エ,カ (49.2%)1,153 <0.001 30歳未満に対す る子宮頸がん検 診 46 (22.4%) (21.2%)29 (17.0%)63エ (20.1%)470 0.002 前立腺がん検診 81 (39.5%)エ 61 (44.5%)ア,エ 133 (35.9%)エ 785 (33.5%) <0.001 1)調査票を回収できた全市区町村数 2)x2検定による(多重比較は,Bonferroni 法による P–値の修正を行い,P<0.0018を有意差ありとした) 多重比較は,ア:北海道に比し有意差あり,イ:東北に比し有意差あり,ウ:関東に比し有意差あり,エ:中部に比し有意差 あり,オ:近畿に比し有意差あり,カ:中国に比し有意差あり,キ:四国比し有意差あり,ク:九州・沖縄に比し有意差あり を示す (38.3%)と20–24歳(35.1%)とするものが, 25–29歳(16.6%)とするものより多かった。 6) 前立腺がん検診 平成14年度の実施市区町村は,回答2,328市区 町村の33.7%であった。実施割合は,人口規模に よ る 有 意 差 が 認 め ら れ た ( P < 0.001 )。 A 群 (37.1%)・B 群(33.9%)は,C 群(25.9%)よ りも有意に高かく,また A 群は,D 群(21.1%) よりも有意に高かった。それ以外の人口規模間で 有意な差はなかった。 実施市区町村のうち,対象年齢を50歳以上とす るものが52.3%と最も多く,40歳以上とするもの が21.1%で続いた。対象集団としては,対象年齢 の全員とするものが66.1%,高リスク群など対象 年齢の一部とするものが6.9%であった。検査方 法は,PSA の血液検査が94.0%, PSA と直腸診の 併用が3.4%であった。 7) 平成14年度地方別がん検診の実施状況(表 4) PG 法による胃がん検診の実施市区町村の割合 に は , 地 方 に よ る 有 意 差 が 認 め ら れ た ( P = 0.023)。最も高い中国は,最も低い東北よりも有 意に高かった。 卵巣がん検診の実施市区町村の割合には,地方

(6)

による有意差が認められた(P<0.001)。北海道・ 東北は15%以上であり,他の地方よりも有意に高 かった。 ヘリカル CT による肺がん検診の実施市区町村 の割合には,地方による有意差が認められた( P <0.001)。最も高い四国は15%以上であり,東 北・北海道・九州・沖縄・近畿・関東よりも有意 に高かった。 マンモグラフィによる乳がん検診の実施市区町 村の割合には,地方による有意差が認められた (P<0.001)。北海道・東北は60%以上であり,関 東以外の他の地方よりも有意に高かった。 30歳未満に対する子宮頸がん検診の実施市区町 村の割合には,地方による有意差が認められた (P=0.002)。最も高い中部は25%以上であり,北 海道・東北・九州・沖縄よりも有意に高かった。 前立腺がん検診の実施市区町村の割合には,地 方による有意差が認められた( P<0.001)。最も 低い中部は,北海道以外の他の地方よりも有意に 低かった。 Ⅳ 考 察 全国の市区町村を対象に,がん検診の実施状況 を調査した。平成14年度の実施(実施予定を含む) 割 合 は , マ ン モ グ ラ フ ィ に よ る 乳 が ん 検 診 49.4%,前立腺がん検診33.7%, 30歳未満に対す る子宮頸がん検診20.3%,ヘリカル CT による肺 がん検診5.7%, PG 法による胃がん検診5.0%,卵 巣がん検診4.8%であった。 また,これら検診の実施状況には,大きな地域 格差が存在することが明らかになった。すなわ ち,人口規模別において,卵巣がん検診,マンモ グラフィによる乳がん検診,30歳未満に対する子 宮頸がん検診,前立腺がん検診では,人口規模が 小さい群で実施割合が有意に高かった。PG 法に よる胃がん検診では,人口規模が大きい群で実施 割合が有意に高かった。地方別において,北海 道・東北は,卵巣がん検診・マンモグラフィによ る乳がん検診の実施割合が有意に高かった。中部 では,30歳未満に対する子宮頸がん検診の実施割 合が有意に高く,前立腺がん検診の実施割合が有 意に低かった。中国では,PG 法による胃がん検 診の実施割合が有意に高かった。四国では,ヘリ カル CT による肺がん検診の実施割合が有意に高 かった。本研究では,がん検診の実施割合の地域 格差に関する要因を解明するデータを得ていな い。今後,地域における検査機器の普及状況,医 師・技師数等が検診の実施割合に及ぼす影響につ いて調査する必要がある。 公的施策としてのがん検診を適切に実施するた めには,死亡率減少効果が科学的に確認された検 診を選び,高い受診率を実現することが必要であ る2)。視触診とマンモグラフィの併用による乳が ん検診は,「検診による死亡率減少効果があると する,十分な根拠がある(50歳以上)」,あるいは 「検診による死亡率減少効果があるとする,相応 の根拠がある(40歳代)」と判定された2)。本調 査における市区町村のマンモグラフィによる乳が ん検診の実施割合は,49.4%と低い現状である。 また,Sirovich ら5)は,40歳以上の米国男性(n =49, 135)を対象に,前立腺がん検診と大腸が ん検診の受診率を調査した結果,有効性が確立し ている大腸がん検診(便潜血検査,S 状結腸内視 鏡検査・全大腸内視鏡検査)の受診率は63%であ り,有効性が確立していない PSA 検査の受診率 は75%であった。2 つの検診受診率の差は,1簡 便性や侵襲性(S 状結腸内視鏡検査・全大腸内視 鏡検査は,PSA 検査よりも非簡便且つ侵襲的で ある),2情報周知の問題(大腸がん検診の有効 性が近年示されたので,その情報周知の期間が短 い)。3がん有病率(米国人における大腸がんの 有病率は,前立腺がんよりも低い)という要因に よる可能性が示唆された。 本研究から,6 種類のがん検診の実施割合に は,大きな地域格差が存在することが明らかにな った。とくに,相応の根拠をもって死亡率の減少 効果が示されているマンモグラフィによる乳がん 検診の実施割合は,半数に過ぎなかった。今後, 実施割合の低い地域における要因をさらに調査 し,適切な普及に向けた方向性を示すことが重要 と思われる。 Ⅴ 結 論 本調査において,PG 法による胃がん検診,卵 巣がん検診,ヘリカル CT による肺がん検診,マ ンモグラフィによる乳がん検診,30歳未満に対す る子宮頸がん検診,前立腺がん検診の 6 種類のが ん検診実施状況について,全国の市区町村を対象

(7)

添付資料 がん検診に関する質問票 がん検診及び質問項目 回 答 方 法 1. 血清ペプシノゲン(PG 法)による胃がん検診 1 平成13年度に実施しましたか? 1. 実施した 2. 実施しない 2 平成14年度に実施しましたか? 1. 実施した 2. 実施予定 3. 実施しない 3 平成14年度に「実施しない」とお答えの場合,平成15年度に実施する予定はありますか? 1. ある 2. ない 3. 検討中 4 平成14年度に「実施した」「実施予定」とお答えの場合,aからbまでの問にお答え下さい。 a 対象性別 1. 男女 2. 男性のみ 3. 女性のみ b 対象年齢 1. 30歳以上 2. 40歳以上 3. 50歳以上 4. その他 c 対象集団 1. 対象年齢の全員 2. 対象年齢の一部 (高リスク群など) 3. その他 d 実施方法 1. X 線同時併用法(受診者全員に X 線検査と PG 法を行う) 2. 二段階法(PG 法の結果が陽性者には内視鏡による精密検査を行い, PG 法の結果が陰性者には X 線検査の検診を行う) 3. X 線異時併用法(PG 法と X 線検査を隔年に実施したり,5 年に 1 回 PG 法を行い,その間の 4 年は X 線検査をするなど) 4. ペプシノゲン単独法(X 線検査は実施せず,PG 法のみ行う) 5. ヘリコバクタ・ピロリ菌の抗体検査との併用 6. その他 2. 卵巣がん検診 1 平成13年度に実施しましたか? 1. 実施した 2. 実施しない 2 平成14年度に実施しましたか? 1. 実施した 2. 実施予定 3. 実施しない 3 平成14年度に「実施しない」とお答えの場合,平成15年度に実施する予定はありますか? 1. ある 2. ない 3. 検討中 4 平成14年度に「実施した」「実施予定」とお答えの場合,aとbの問にお答え下さい。 a 対象年齢 1. 30歳以上 2. 40歳以上 3. 50歳以上 4. その他 b 対象集団 1. 対象年齢の全員 2. 対象年齢の一部 (高リスク群など) 3. その他 3. らせん CT(ヘリカル CT)による肺がん検診 1 平成13年度に実施しましたか? 1. 実施した 2. 実施しない 2 平成14年度に実施しましたか? 1. 実施した 2. 実施予定 3. 実施しない 3 平成14年度に「実施しない」とお答えの場合,平成15年度に実施する予定はありますか? 1. ある 2. ない 3. 検討中 4 平成14年度に「実施した」「実施予定」とお答えの場合,aからcまでの問にお答え下さい。 a 対象性別 1. 男女 2. 男性のみ 3. 女性のみ b 対象年齢 1. 30歳以上 2. 40歳以上 3. 50歳以上 4. その他 c 対象集団 1. 対象年齢の全員 2. 対象年齢の一部 (高リスク群など) 3. その他 4. マンモグラフィーによる乳がん検診 1 平成13年度に実施しましたか? 1. 実施した 2. 実施しない 2 平成14年度に実施しましたか? 1. 実施した 2. 実施予定 3. 実施しない 3 平成14年度に「実施しない」とお答えの場合,aからcまでの問にお答え下さい。 a 問診・視触診による検診を実施しましたか? 1. 実施した 2. 実施予定 3. 実施しない b 問診・視触診による検診を平成14年度に「実施した」「実施予定」とお答えの場合,(b–1)から(b–3) の問にお答え下さい。 (b–1)対象年齢 ( )歳から( )歳 (b–2)受診間隔 1. 毎年 2. 隔年 (b–3)超音波検査との併用 1. あり 2. なし

(8)

添付資料 がん検診に関する質問票(つづき) がん検診及び質問項目 回 答 方 法 c 平成15年度にマンモグラフィー検診を実施する予定はありますか? 1. ある 2. ない 3. 検討中 4 平成14年度に「実施した」「実施予定」とお答えの場合,aからcまでの問にお答え下さい。 a 対象年齢 30–34歳 1. 全員 2. 一部(ハイリスク群など 3. 対象外 35–39歳 1. 全員 2. 一部(ハイリスク群など 3. 対象外 40–44歳 1. 全員 2. 一部(ハイリスク群など 3. 対象外 45–59歳 1. 全員 2. 一部(ハイリスク群など 3. 対象外 60–64歳 1. 全員 2. 一部(ハイリスク群など 3. 対象外 65–70歳 1. 全員 2. 一部(ハイリスク群など 3. 対象外 70歳以上 1. 全員 2. 一部(ハイリスク群など 3. 対象外 b 受診間隔 30–34歳 1. 毎年 2. 隔年 3. その他 35–39歳 1. 毎年 2. 隔年 3. その他 40–44歳 1. 毎年 2. 隔年 3. その他 45–59歳 1. 毎年 2. 隔年 3. その他 60–64歳 1. 毎年 2. 隔年 3. その他 65-70歳 1. 毎年 2. 隔年 3. その他 70歳以上 1. 毎年 2. 隔年 3. その他 c 問診・視触診との併用 1. あり 2. なし 5. 30歳未満に対する子宮頸がん検診 1 平成13年度に実施しましたか? 1. 実施した 2. 実施しない 2 平成14年度に実施しましたか? 1. 実施した 2. 実施予定 3. 実施しない 3 平成14年度に「実施しない」とお答えの場合,平成15年度に実施する予定はありますか? 1. ある 2. ない 3. 検討中 4 平成14年度に「実施した」「実施予定」とお答えの場合,該当する対象年齢をお答え下さい。 1. 20歳未満 年齢の下限( )歳 2. 20–24歳 3. 25–29歳 6. 前立腺がん検診 1 平成13年度に実施しましたか? 1. 実施した 2. 実施しない 2 平成14年度に実施しましたか? 1. 実施した 2. 実施予定 3. 実施しない 3 平成14年度に「実施しない」とお答えの場合,平成15年度に実施する予定はありますか? 1. ある 2. ない 3. 検討中 4 平成14年度に「実施した」「実施予定」とお答えの場合,aからbまでの問にお答え下さい。 a 対象性別 1. 男女 2. 男性のみ 3. 女性のみ b 対象年齢 1. 30歳以上 2. 40歳以上 3. 50歳以上 4. その他 c 対象集団 1. 対象年齢の全員 2. 対象年齢の一部 (高リスク群など) 3. その他 d 検査方法 1. 前立腺特異抗原(PSA)の血液検査 2. PSA と直腸診との併用 3. その他 に調査した。その結果,検診によって実施割合は 大きく異なり,同じ検診であっても大きな地域格 差が存在することが明らかになった。また,相応 の根拠をもって死亡率の減少効果が示されている マンモグラフィによる乳がん検診の実施割合は高 くなかった。さらに,対象年齢,対象集団の設定

(9)

方法,具体的な検査内容などにばらつきが存在 し,検診方式の標準化にも課題があることが明ら かになった。 本研究は,平成14年度厚生労働省老人保健事業推進 費等補助金(老人保健健康増進等事業分)「がん検診に 関する効果的な推進手法の開発に関する検討」の助成 により行われた。

受付 2003. 9.25 採用 2004. 4.16

文 献 1) 厚生労働省大臣官房統計情報部編.人口動態統計 1950–2000,厚生統計協会,東京,1952–2002. 2) 平成12年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助 金によるがん検診の適正化に関する調査研究「新た ながん検診手法の有効性の評価」(主任研究者:久道 茂),日本公衆衛生協会,2001: 2–16. 3) 厚生の指標臨時増刊「国民衛生の動向」2001年. 厚生統計協会,東京,2001; 48: 111–119. 4) 平成12年度厚生労働省がん研究助成金による地域 がん登録の精度向上と活用に関する研究(主任研究 者:大島 明),2001: 67–80.

5) Sirovich BE, Schwartz LM, Woloshin S. Screening men for prostate and colorectal cancer in the United States: does practice re‰ect the evidence? JAMA 2003; 289: 1414–1420.

(10)

A SURVEY REGARDING THE IMPLEMENTATION OF CANCER

SCREENING AMONG MUNICIPALITIES IN JAPAN

Naoki NAKAYA*, Kaori OHMORI*, Yoshinori SUZUKI*, Atsushi HOZAWA*,

Shinichi KURIYAMA*, Yoshitaka TSUBONO*, and Ichiro TSUJI*

Key words:cancer screening, implementation, municipalities, regional diŠerences

Objective The objective of this study was to conduct a survey regarding implementation of cancer screen-ing in all municipalities in Japan.

Methods In February 2003, we sent out a questionnaire regarding cancer screening to all 3,242 municipalities in Japan.

Results A total of 2,342 municipalities (72.2%) completed and returned the questionnaire. In the year 2002, the percentages of municipalities which implemented each cancer screening were 49.4% for breast cancer using mammography, 33.7% for prostate cancer, 20.3% for cervical cancer for wo-men younger than 30 years old, 5.7% for lung cancer using helical CT, 5.0% for gastric cancer using the PG method and 4.8% for ovarian cancer.

Conclusions Screening for breast cancer using mammography, as recommended by the 4-th plan for Health Services for the Aged, was implemented by less than half of the municipalities. Parameters, including eligible age group, target group, and method, widely diŠered among the municipalities. A standardized system for cancer screening programs should be recommended.

* Division of Epidemiology, Department of Public Health and Forensic Medicine, Tohoku University Graduate School of Medicine, Sendai, Japan.

参照

関連したドキュメント

1) Aberle DR, Adams AM, Berg CD, Black WC, Clapp JD, Fagerstrom RM, Gareen IF, Gatsonis C, Marcus PM, Sicks JD. Reduced lung -cancer mortality with low-dose computed tomographic

K T ¼ 0.9 is left unchanged from the de Pillis et al. [12] model, as we found no data supporting a different value. de Pillis et al. [12] took it originally from Ref. Table 4 of

We have studied the effects of different treatment regimens on both the tumour growth and the immune response within the simple ODE model that describes tumour-immune dynamics

The simplest model developed here depends on only three independent parameters: the number of ordered mutations necessary for a cell to become cancerous, the fraction of the

It is suggested by our method that most of the quadratic algebras for all St¨ ackel equivalence classes of 3D second order quantum superintegrable systems on conformally flat

Physiologic evaluation of the patient with lung cancer being considered for resectional surgery: Diagnosis and management of lung cancer, 3rd ed: American College of Chest

Next, we prove bounds for the dimensions of p-adic MLV-spaces in Section 3, assuming results in Section 4, and make a conjecture about a special element in the motivic Galois group

Transirico, “Second order elliptic equations in weighted Sobolev spaces on unbounded domains,” Rendiconti della Accademia Nazionale delle Scienze detta dei XL.. Memorie di