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無人直流移動変電所

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(1)

U.D.C.る21.311.442-519:d2l.33

末阪電鉄株式会社納

Non-Attendant D.C.Mobile

Substation

Supplied

to Keihan Electric Railway

Co.,Ltd.

義*

Masayosbi Mizukosbi

衛**

Naoe Kavakami

正一郎***

Shoichiro Ikeda

Motomu Ikeya

要***

内 容 梗 概 京阪電鉄株式会社に直流移動変電所を納入し現在好調な運転を行っている。本変電所は断路器,避雷 器,所内変圧器,交流遮断器,整流器用変圧器を無蓋の車輌に積載した交流季と,1,500kW DC600V の風冷封じ切り単極水銀整流器,高速度遮断器3台、,制御装置一式を有蓋車に積載した直流車との2輔 連結で構成されている。 本稿においては機器の配列,車輌の詳細,機器の特長,制御方式について述べている。特に本変電所 は無人運転を行うよう設計され遠方制御は日立製作所独得の直接式遠方制御方式を採用している。

】.緒

■コ 水金艮整流器をほじめとする機器の進掛・ま直流無人変 所の建設を常識化するようになった。日立製作所はさき にわが国最初の屋外メタルクラッド形の無人直流変電所 を京阪電鉄株式会社寝屋川および六地蔵両変電所に納入 し,また,移動変電所としては,トレーラ牽引の3,000kVA 交流変電所を関西電力株式会社に納入している。これら の経験を生かして,今回最新式の地上無人変電所に劣ら ぬ全装移動式屋外直流無人変電所を完成した。遠方制御 は簡明な日立 作所独得の直接式を 周している。その 他改良進歩が織り込まれている。以下その概要を説明し 御参考に供したいと思う。

2.使

用 日 自勺 本移動変電所ほ京阪本線採草車庫またほ八幡駅側線を 常駐鞄とし常時ほ無人運転を行う。既設変電所の事故, またほ改修工事などの場合救援に出動することを目的と する。救援の対象となる地上変電所ほ6変電所で,いずれ も常駐飽から5km以内である。以上の目的のほかに季 節的な増援変電所としての清用も考慮されている。弟】 図ほ本変電所の単線接 60′∼で受 図を示す。交流三相 22kV し,1,500kW DC600V水銀整流器によっ て2回緑に饉電可能となっている。

3.車輌の構成

この移動変電所は交流串と直流辛からなり,前者は無 日立製作所水戸工場 日立製作所日立工場 日立製作所国分工場 .7シ鼻 アンスクー .〟∫バイ£†」 撃一尺登用悪三富 ・て -1り・l ノエ子 干)御 蔵 噌 二昔Z封封仙 〃ヱ㌔つ・′「ごヤーイブ空r卯■褐与 照射釦.〔霊 ..㍑J汁 オジノ′ 言霊や蓬貯霊 力伊 ■■放ひ滞J 超電′汽■ぺ′-ブリり〔 ∼♪丁{昌子葦 妙

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-㌦恥棚 第1図 単線接続 伊 旦丹実 ∴十偏 ・子馬 つ が完卑患→三一 ・′ 牢票聖二 官た1い 聖∴蓋玉 図 1.-軍た折 事西富 蓋車に交流電機品を,後者ほ有蓋車に直流電機品を積載 し,さらに直流単には特別の場合のために運転要員室を 有している。本移動変電所ほ 動革により牽引され京阪 鉄株式会社線路上を移動しうるものである。串輌寸法 は京阪緑車輌規定に入るほか,同社京津線においても支 障なく移動できる。本移動変電所は,交流串,直流革は 永久連結であるが,移動の都合によっては交流革,直流 車をそれぞれ簡単に分離できる構造になっている。

(2)

京 阪 電 鉄

株式

納 無

直流

変 電 所

219 良l∃内定仁岩 巨万両翼

九戸期

ヤ阜‥ -、 、

′t∬用妥圧芸 第2図 移 動 変 第1表 革 負極喋子 電 所 全 闇 恒{ 芸 師 滝」 封 ∵丘

メ′レγ 島々 一〃U 、 、 -鼠売買\ て〓.ノー 「か土 一T 」÷ 一=トH、∵ ‥、ホノ・・ ン.巨L〕

第3図 移 動 輌 諸 元 防錆基/ 古ノ・軒`-■. ・「㍊巧こ 変 重 量 運転室臓総重量‥=・・ …・64t 交流車重童・…・ …・34t 直流車重立・=………=・30t 車輪配置 車輌編成 主要寸法 軌 全長 全 〔B-B〕-〔B-B〕 2輌連結式 (交流幸+直流串) 間・… =・1,435mm (2輌連結面間)………24,000mm 幅…・ ・・・2,700mm 全盲(レール面上)‥………・4,200mm 連結詣高さ(レール面上)………790mnl 固 定 軸 心 皿 間 全 軸 車 輪 ブレーキ装置 台華形式 車体形式 距‥…・ ‥1,828mm 足巨………6,200mm 距………8,028mm 径…・= ・・・838Inm 元空気溜管式付随車用空気ブレーキ装置 ブリル27El 交流車=・・・・…無蓋車 直流串………有蓋車 本移動変電所の全景を第2図,その機器配置を第3図 に示す,車輌諸元を舞1表に示す。 〔示l リ丁=亨 「∠ 裏方7戊別冊稚苗岩盤 垂内電原生

一二

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∵ 【√」 へ苺\、 交流串は特別高圧機器や整流器用変圧器などの交流機 器を無蓋率iこ積載したものである。すなわち特高引込線 は,率端に設けられた鉄構上の高圧碍子を介して受電し, その 端は 菌 断路結および ている。 圧避雷器に 接 され,ほかは所内変圧器, 断器をとおり整流器用変圧器に接続され 変圧器の直流串側にほ,直流革妻扉よりエクサイトロ ソ整流器タンクの出し入れに使なるよう十分なスペース を設けてある。革の周期ほ危険防止のため,高さ1mの 保護金網をめぐらし,夜間にほ点滅する橙色表示灯を鉄 構上両側に設置した。また,革内への出入りは保護金網 に関戸式の扉がついている。なお,本保護金網は完全に 閉った状態で運転でき高圧機器に対しても十分なる絶縁 間隔がとられている。草体台枠は,上記大形電気機裾の 負荷に対し十分なる強度を有するⅠ形ビームを主体と

(3)

220 昭和34年2月第41巻 第2号 する全熔接構造である。 3.2 直 直流革は箱形全熔接構造で,各室問は窓付関戸をもっ て区切られ,事務室以外ほ全部固定窓であり,事務室ほ 引窓および落し窓になっている。外部窓ガラスは全部み がき合せ安全ガラスを用いている。交流 室,制御配 より整流器 盤室および事務室となっており,各室とも それぞれ中央に通路が貫通しており,交流辛から事務室 に通じている。夜間保護装置として点滅灯が交流串と対 称のところに2個設けられている。 3.2.1整流箸旨室 片側3タンク計6タンクの風冷式封じ切りエクサイ トロン整流器タンクが,それぞれ両側に配置されタン クの出し入れにほ可搬式レールが敷かれ,この上をタ ンク運搬台車を移動させ搬と_11入を行い,保守は非常に 便利である。屋根は機器の出し入れができるよう取り ほずし構造になっている。 3.2.2 制御,配電盤室 整流器室側より,高速度 断器3台を舞4図のよう に配置し,同制御盤,遠方被制御継電器盤,車内電源 盤および点励孤格子制御装置,直流変圧器などを中央 通路の左右に配置している(弟5図)。高速度 通路側ほ保護 る。高速度 設 ∴、:・主 け危険防止のため万全を期してい 断器よりの直流母線は中央通路天井を通 り,串端の出力端子部まで酉己繰され,保護網でおおっ てある。底流母線 中に設けられている断路器は完全 に保護網の中に収められ,このカバーの鍵ほ高速度 断器に連動し,高速度 断器が開いた状態においての み断路器の操作ができる。室内換気は天井に設けられ た,400W換気扇により行われる。盤枠ほ屋根から, それ以外の機器ほ出入口から出し入れでき,高速度 断器ほ移動用車輪が取り付けられ,人力のみで出し入 れできる。 第4図 高速度遮断器顆付状況 第5図 配 電 盤振 付 状 況 第6図 直流串床下機器取付状況 3.2,3 本変電所は無人運転を建前としているが,運転員勃 務を考慮し 務室は十分なスペースをとり勤務しやす いことを目標とした。すなわち引窓際に事務机を配置 し卓上扇風機, 話をおき,さらに整理棚,折たたみ 式寝台を設けてある。事務室はすべて二重壁とし,防 熱構造とした。すべての室の床ほリノリューム張りと してある。 3.2.4 交流串床下には負極端子,接地端子を設け,直流串 床下には接地端子のほか,蓄電池,無色荷電圧制限抵 抗器などを第d図に示すように吊り下げている。 3.3 配 線 盤内配線ほビニール電線を用い回路別に色分けし,盤 問および機器間配線には合成ゴムシース電線を用いすべ て二重絶縁とし,ダクトおよぴビニールコンジットに入 れて保護してある。直流側母線ほ高速度 断器カ、ら出力 端子まですべて鋼帯配線とし,事体へは碍子をもって二 重絶縁している。交流革,直流串間の配線は制御回路,

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京 阪 電

株式会

社納

無人

直流

移動

変 電所

低圧補助回路および変電所関係ほ19芯電気連結器を使 用し,革禰用貴通制御回路は10芯および14芯を用い, 電動車と接続可能になっている。 電動串により牽引,または推進にて移動する必要上, 車輌用貫通制御回路が交流車端から直流串端まで引き回 しになっている。 3.4 各室とも白色蛍光灯を使用し,各室の平均照度ほ100 ルックス以上, 務室机上平均照度ほ200ルックス以上 に設計されている。なお停電時用として蓄電池電源によ り自動的に点灯する予備灯が各室に設備されている。 また,2車輌とも,前後に標識灯を有し,夜間保守用 として投 3.5 を備えている。 車 京阪電鉄株式会社より支給の電車用台車を,同社3年 定期検査仕様讃により入念に検査,改造を施し使用し た。形式はブリル27E形揺れ枕式2軸ポキー台串であ る。 3.d ブレーキ装置 2車輌とも付随申用空気ブレーキとネジ式手ブレーキ が設けられてある。 3.7 連結装置 京阪電鉄株式会社より支給されたマルコ式自動連結器 を用いている。これは頭部は柴出式にして,復心装置の ないものであり,曲線の多い同社線路上を移動するため 連結器の首振りも非常に多くなっている。弓形のガイド によって首振りを案内する同社独特の方式である。

4.積

積載機器の主要なるものほ次のとおりである。 4.1遮断器,開閉器 交流 断紹ほ 34.5kV 600A 電磁操作の制孤 断容量1,000MVA 断舘である。操作機構函は断路器架台 を兼ねた配置とし床面積の縮少を計った。 断路器は竪切形として相聞寸法を′トさくし,ブレード が回転締付形で操作はきわめて軽快にできる。高速度 断器は有蓋串内に設置する関係で絶縁および 光に対する考 が十分に払われている。 断時の孤 4.2 整流用変圧器

本器ほ△/人【Y接続,相聞リアクトル内蔵形であ

る。重量軽減のため,冷却方式ほ,送油風冷式を採用 し,鉄心材料ほ方向性珪素鋼帯を使用した。また,変圧 器本体に中性点用断路器,直流変流器,陽極回路絹放電 器を付属せしめて場所の節約を計ってある。 ん3 水銀整流器 4.3.1概 要 移動変電所川としての水銀整流器の必要な条件は F 221 記である。 (1)整流タンクおよび付属品一式は,車輌移動時の 振動に耐える構造でなければならない。 (2)有蓋革に儀装する関係上,整流器の寸法,構造 についてほコンパクトにする必要がある。 日立製作所ではすでに車輌用水鋲整流器として,交 流電気機関車用に1,500kW,650V,交直両用電車用 に620kW,1,500Vを製作し,好 今回の移動変 0 る 、し, て れ さ 転 所用にほ,この技術を利用して製作し た(1)。 木器の仕様ほ下記のとおりである。 形 1SFO-6GT(6タンク方式) 定 格 1,500kW/600V/2,500A 過負荷 100%連続,150%2時間,300%1分基本 負荷100%5分間振返し10回 制御率 5% 整流タンク CF-02,風冷封じ切りエクサイトロン形 4.3.2 整流タンク 1,500kW/600V/2,500Aにて6陽極6タンク方 し,しかも狭随なる車輌限界に収まることほ,単機水 銀整流器の強大なる過負荷耐量を物語るものである。 床面積としてほ幅2,400mInX奥行3,240皿mX高さ 2,170mmにてなお中央に点検およびタンク出し入れ 用通路として幅840mmを確保していることば特筆す べきものと考えられる。 整流タンク内部構造ほ通常の地上変電所用としてす でに多数製作されたものと F記の点を除き,ほかほま ったく同一構造にて 作された。 (1)籠形グラファイト格子取付部が特殊構造とな り,加速度および振動に対して安全にしてある。 (2)補助電極(グラフアイりの取付方式として, 振動に対して考慮された構造をとっている。 ここで付言すると,陰極構造および封絨構造ほ地上 用と同一構造を採用していることである。このことは 一見奇兵に感ぜられるが,前者ほ移動中通電せず,か つエクサイトロン形にて点孤極ほ水銀面より離れてい ること,後者ほ日立ビトリアスエナメルシールの機械 的強度高いため,ほかの事柄用と同様特別の対策を必 要としない理由によるものである。 4.3.3 整流器キャビネット 整流タンクほ弟7図に示されるように中央を通路と した両側配置方式であり,6タンク方式の最大特長た る占床面積の大幅な節減が行われている。 整流タンク支持は,ほぼタンク 心部位置にてキヤ ビネットに絶縁物を介して強固に固定される。 キャビネットはタンク単位に構成され,下部にほ各 タンク用器槽冷却扇,器槽加熱器,点励孤格子用抵抗

(5)

222 昭和34年2月 第7回 整流器窒 器などが取り付けら れ,タンクとキャビ ネットは電気的に厳 重に絶縁され,キャ ビネットほ事体電位 となっている。整流 器点検は中央通路で 行えるので車体側面 に扉のないのも特長 の一つであろう。 換気扉は中央通路 上に3台設けられ, 冷却空気取入口は各 タンク据付床面部に 設けられ,冷却空気 は入口フィルタを介 して車外空気を吸込む方式となっている。 4.3.4 整流器の温度制御(整流器窒の構成) 木器の温度制御関係器具の仕様は下記のとおりであ る。 (1)送風機 整流タンク用冷却扇 60/30m3/皿in 20/5mmAqx6台 整流器重用換気扇145m3/min 三相換気扇メ3台 (2)加熱器 陽極加熱器 陰極加熱器 (3)温度継電器 陰極加熱器用 冷却扇用 過冷防止用 過熱防止用 換気扇用 (4)風量調整 250Ⅵりタンク (連続投入) 3kW/タンク 23kH 40′-、_350C 23B く45∼400C 26L 25′-、-200C 26H 丸形温度計 23S 30∼250C タンク温度検出 タンク温度検出 タンク温度横山 タンク温度検出 整流器室温検吊 整流タンク冷却扇入口部ダンパ調整による風量一 部室内循環可能とする。 木器のようにコンパクトな狭い場所に整 器を収め た場合にほ冷却回路の計画よろしきをうれば,かえっ て空間および熱容量とも小なるため整流器にとって理 想的な温度制御が実施できる。 換気扇容量ほ盛夏時に整流器冷却扇にて放出された 熱風を完全に車外に放出するに十分なる仕様でなけれ ばならない。車輌特有の寸法上の制限があることに留 意しながら,風放出郡の冷却回路は,雨水の浸入を防 止し,かつ最少の風現しか消費しない空気回路でなけ ればならない。この点ほ既納屋外ユニット変電所の資 第41巻 第2号 料を十分に活用できた。 また整流器室内の冷却空気の循環については万全の 処置を じたので過負荷150%2時間後の整流器室温 ほ80C上昇に止り熱交換が完全に行われている。 換気扇は自動 転を行っているが,狭い空間で整流 器凰出口部に近く換気扇があると運転上次の利点を生 む。 整流器が運転に入り,換気扇が停止状態にあると き,いったん冷却扇が運転状態に入ると冷却空気は整 流タンクで加熱され,ある速 をもって整流タンクよ り放出されるのでその分力を受けて換気扇ほ電動機停 止状態にあっても換気扇ランナほある速度で回転しあ る程度損失を車外に放出する。このことは冷却空気回 路に一つのクッショソ作用を保たせることになり整流 器温蜜制御上きわめて好都合である。

5.制

5.1制御電源 遮断器の操作と非常灯電淵として48V36AH の小 形蓄電池を設け,鉄共振形自動電圧調整韓と組み合せた ゲルマニウム整流器l・こよって常時浮動充電している。 交流遮断器の投入電源としてほ別に設けたセレ∵/整流 器を使用する。.遠方制御電源としてほセレン整流器で直 流100Vこ整流して使用している。 5.2 配 盤 主制御盤は弟8図のように 務窒の璧に埋込まれた形 になっていて裏面点検のため可動式になっている。点励 弧格子制御装置,継電器盤,所内盤,高速度 断器制御 盤ほ通路を中央に弟5図のように配置されている。所内 盤ほ裏面からの点検とし,そのほかほ可動式酉己 点検を優にしてある。 第8図 主 制 御 盤 盤とし

(6)

電 鉄 株式

会 社

納 無

移動変

電 所 5.3 水銀整流器の制御 整流器の温度調整は換気扇,器槽冷却扇,陰極加熱器 などが温度継電器によって自動調整され配電盤室の換気 扇も室温によって自動制御しうるようになっている。 整流器の運転は,遠方操作←→直接操作のいずれかに 切り換えられ,直接操作のときほさらに自動←→手動に 切り換えられるようになっている。自動操作の場合起動 用引ボタンスイッチを引くことによりまず点孤および励 孤操作が行われ,同時に格子に負偏侍 点励弧が完了すれば交流 圧を印加する。 断器を投入し つづいて格子 負偏侍電圧に重畳して正弦波電圧を印加し,整流器は直 流電圧を発生する。直流 速度 圧の発生を確認して正極用高 断器を投入する。次に各餞電線の外線電圧を確認 して餞電用高速度 的に行われる。遠方 断器を投入する。以上の操作が自動 作はタイムスイッチと,開閉線に よる起動停止があり,いずれの場合も起動 作は前述の 自動起動と同じ順序で行われる。手動のときは各個操作 が可能である。 5.4 自動再開含 水飯盛流器の逆孤またほ直流側過電流のときほ,水銀 整流器を停止し,再閉合継電器で格子による再閉合を行 っている。債電線の高速度 断器も自動再開合を行って いる。いずれも1回∼3固まで任意回数の再閉合が可能 であり,日動再開合に失敗すれば閉鎖して警報する( 5.5 記録計器 無人変 所に適合した記録計器として交流積算電力計 のほかに一時間ごとに使用電力量を記録する印字式記録 積算 力計を使用している。直流側ほ主回路に記録 計を,主回路および餞電2回線に最大指針付直流電流計 を設け,負荷状態の点検に便ならしめた。 5.d 投光器,表示灯の操作 庭外投光器ほ,操作切換器を自動側にLておけば.タ イムスイッチによって夜間は自動的に点灯され,同時に 交流革,直流革おのおのの串側に設けた赤色 示灯も自 動的に点滅を開始する。交流串,直流革の前後の標 ほ前記投光器と同時に点灯する。夜間停電の場合ほ.室 内予備灯が自動的に蓄 池によって点灯される。 5.7 日立直接式簡易遠方制御(2一 本移動変電所は任意の場所に移動後,目立直接式遠方 制御方式によって遠方制御されるよ.うになて-てぃる。 路線ほ6本使用し,そのうち1本は共通線とL2本日ほ タイムスイッチによる全自動操作と遠方操作の切換えに 使用する。 この連絡線で遠方←→時計の切換表示と軽故障発生時 の表示灯の点滅,ブザー警報を行う。さらにタイムスイ 、ソチで水銀整流誇が自動起動すれば制御所のブザーを鳴 らして注意をあたえることも兼ね行わせてぃる。.3本日 223 第9国 遠方操作用 制御函 ほ水銀整流器の遠方からの起動,停止操作とその表示 に,4本日は重故障のベル警報に使用し,さらにこの線 を利用して現地校作中の表示を制御所に出す。5本日と 6本日ほ餞電線 断器2回繰の開閉表示を行わせ ている。 弟9図が制御所に設置する制御函で可搬形で内部に受 信リレーなどを収納している。制御用連絡ケーブルと交 流100V電源があれば任意の場所から遠方制御が可能で ある。 5.8 保護方式 点励弧操作の渋滞と全体の起動操作が予定時間以内に 完了L・なかった場合は,交流 断器を開放し,一定時間後 再起動せしめ,ふたたび渋滞を生じたときは閉鎖する。 下記の故障に対しては整流器を停止し鎖錠する。 交流過偏流,変圧器故障(ブックホルツ継電器垂故 障の動作),格子負偏侍電圧降下,格子回路短絡整 流器過熱,直流正極母線接地,冷却扇短絡,点励孤 回路短絡,ヒューズフリーブレーカ日動 下記は軽故障として表示および警報を行う 整流器過冷,蔚電線再開合失政,変圧器過 ク.ホルツ継電器(軽故 源異状 断, ,ブッ 停電も含み電源異状のときは水銀整流器停止し回復す れば自動的に再起動する。

d.結

口 電鉄用直流電源設備はすでに老朽期に入ったものが相 当数あるものと考えられるが,これらを急速に新鋭設備 と入れ換えることは実 上困難である。また予備器とし ていずれの箇所に増強したらよいか老朽設備の分散状況 によって異なり,一箇所に固定することは得策でない場 合も考えられる。さらに季節的な負荷の増大,既設変電 所の突発事故などに対し移動直流変 所の果す役割はき わめて大きいものがある。今回製作された移動変 機婚の 所は 麻性ほもちろん,騰装上においても,操作方式 においても画期的な内容をもつもので,特に遠方監視制 御装置を有する無人直流移動変 おいて.最初の実 所としては,わが国に であるム最後に本設備の計画,設計

(7)

に有益なる御意見御協力を賜わった,京阪電鉄株式会社 上林局長・寺倉部長,角田課長,=合串輌部長,渡辺車輌 課長の各位に対し深甚なる謝意を表する次第である。 北陸電力株式会社 会, 30 21∼22 11.21′、、ノ22 11.21へ_22 10.5 11.5 12.3 11.11′、12 10.7 10.16′、、′17 7 1 1 11.7 10.18 26∼27 学 テレビジョン学 各東海支部 信学会,照明学 テレビジョン学 各東海支部 会, テレビジョン学 各東海支部 日本鉱業 道鉱山学

会,

右▼ 通

会,

右▼

会・

コミ▼ ,北海 山梨大学工学部機 械工学科 金属表面技術協会 目他 社 協 動全人 自学法 本7団 制御 協会 術 技 産 生 日本工作機械工業 会技術委員全 日本工作機械工業 ∠ゝ 工く 社団法人照明学会 社団法人照明学会 社団法人色材協会 日本化学 部 近畿電力合理化協 議会,滋賀県委員 -、 日本生産性本部生 産性研究所 日本生産性本部生 産性研究所 日本科学技術連盟 計算機活用研究委 日 本 化 化学工学協 日本学術振興 炭素材料研究 -7三 会

・二二・

7宗 全国 日本管工事工業協 日本冷凍機製 会 日本管工事工業協 日本冷凍機製 ●ヽ 7三 社団法人照明学会 参 薯 文 献 (1)毛利,浅野:日立評論州′352(昭33-3 (2)池田‥ 日立評論40′479(昭33-4) (昭和33年10月受付分) 最 近 の つ い 揚水式発電所の水車およびポンプ設備について l昂 圧 空 気 遮 断 器 力 用 の 保 石炭の水力運送ト、イドロホイスり について 歯 車 精 度 と 工 に つ い て フェノールノポラックの硬化反応に関する研究 光 天 井 明 蛍 光 灯 の 縮 合 形 合 成 絶縁材料に用いられる最近の化学素材 国産電子計算機の現状についての討論会 E.T.L.Mark 炉の計算 分 光 光 Na∴NaK額 湿気 ⅠⅠによる気象の数値予報と原子 度る よ に に術お 計技子 よ る 火 花 分 析 のよ ス ジ ン ニノ ト 7 機 機 に つ い て タの高周波利得 補 用 ぜ」 場場場 工工工 立立分 日日国 国分工場 亀有工場 亀有工場 亀有工場 川崎工場 多賀工場 亀戸工場 亀戸工場 絶縁物工場 絶縁物工場 大阪営業所 中央研究所 中央研究所 中央研究所 日立研究所 日立研究所 日立研究所 トランジス タ研究所 本 社 横探仲 井栖野 寺 田 信俊善 安一一 割 石 官 市 朗 中 村 横 山 高 木 中 道 松 夫 鶴 田 四 郎 野 口 藤 中 中 菅河武 洩隆 ‥・∴ ●-坂 雄

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