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超高圧送電線の保護継電方式

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u.D.C.62l.315.05:d21.31る.925

高 圧送電線

Protective Relaylng System for

題高圧送電線用のパイロットワイヤリレー方 2回練送`

の保護継電方式

Ultra-HighVoltage

Transmission Line

Keiz∂Nakayama

造*

およぴキャリヤリレー方式について説明し,その選定,並行

線のリレー方式そのほか最近の間圃点についても述べている。

1.緒

高圧送電線は電力系統の大動脈となるものであって比較的長距 荷 負 重 で れる機会も多く,また中性点接地方式ほもっぱら 直接接地方式が採用されるからこのような送電線に故障が発生した 場合には,故障瞳類に関係なく高速 確実に 断 することが必要である。すなわち高速度動作(Speed),すぐれた選 択能力(Selectivity)および確 な動作(Security)の「3S」が 圧送電線の保護リレー装跡こ安求される絶対必要条件となるわけで ある。したがってリレー方式としてほ必然的にパイロットリレー方 式を採用せねばならない。 本稿でほ超高圧送電線用のパイロットワイヤリレー方式およびキ ャリヤリレー方式についてまず説明し,ついでこれらの適用にあた っての問題点や最近特に注目されている事項について説明する。

2.パイロットワイヤリレー方式

第1図は日立パイロットワイヤリレー方式の原理説明図である。 この方式においてはパイロットワイヤの片道抵抗旦〝とリレー内蔵 の 整抵抗属ざ の 和が 準抵抗月わに しくなるように∴吼を盤志す ることにより,各端Cr二次電流∫.4,Jβはこれらの回路につねむこ 一定の割合で分流することになる。したがってA端リレー皐月に おいては差動変成器により(ん1一′β2)を動作要素に,またん2をそ のまま抑制要素に導入し,一方B端私用に対しても同様に(∫β1一 ゐ2)とJβ2を導入すると,旦再,吼周の両方に対して下式が成立す る(1)。 動作要 抑制要

電流ん=∫Al-ん2=ん1-∫β2=÷(ん+ん)

電流J月=∫A2=一丁月2二÷(ムー′月)

∴二旨臼E (1)式からわかるように故障点が保護区間外部にある場合には, 両端CTを同一 流が通過するわけであるから,ムと∫βほ絶対値 がほぼ等しくその位相ほほぼ逆相となるためふは小さく ∫月 ほ大 となってリレーの動作は阻止されるが,逆に区間内故障時にはJAと ムほほぼ同相となるためんは大となり ∫月は小となってリレーが 動作する。また故障電流がいずれか一端子のみから供給される場合 にも両端のリレーを動作させることができる。 さらに(1)式から明らかなようにリレーの動作特性ほ/くイロット ワイヤ抵抗に無関係であるため,送 くつねに同一特性とすることができ, にも差がないから, 片端だけが 先行 線の距離の長短にかかわりな また両端のリレーの動作条件 断したり不ぞろい 断したり することがない。そのほか動作コイル回路には独特の炉波回路を設 けて直流分電流や高調波 を改善しているから,その 流を除去することにより過渡時の勤惰性 作のきわめて安定なことが特長である。 * 日立製作所国分工場

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__」 」__ 第1図 目立パイロットワイヤリレー方式原理説明図 また多端子送 鯨にも適用できるように特殊設計の入力変流器の非 直線特性を利用して各端CTの特性に相補性を与え,区間外故障時 に抑制効果の期待できない無電流端子のリレーが誤動作することを 完全に防止している。 弟2図は一方式説明図の一例であり,弟3図は比 差動特性の一例 を示している。なお舞4図ほパイロットワイヤリレーの外観であ るし, 3.キャリヤリレー方式 キャリヤリレー方式ほ電力方向比較方式と電 表的な方 位相比較方 である。まずこれらについて説明する。 3.1電力方向比較方式 力方向比較方式ほ送 線の各端子に設置した 代 が 式 カノ方向リレー (方向距離リレーを含む)の動作結果をキャリヤ電流のON,OFF制 御によって互に関連づけ,総合的な判断で故障点の位置を判別する 方式である。したがって,この方式の性能は主要リレーそのものの 性能によるところが大きく,超高圧送電線でほ主要リレーとして方 向距離リレーがもっとも広く使用されている。 弟5図(a)は電力方向比較方式の短絡保護回路をブロック図で示 したものである。故障が発生するとまず27AH がこれを検Hlして 動作しキャリヤを送信する。ついで27AL,27ALXが動作し,r・方 故障が内部方向で距離リレーの第2段 園あれば,44SD, 44S2,44SDXが動作するのでキャリヤ送信を停止し同時に85Rの 動作コイルが付勢される。故障が保護区閣内にあれば相手端子も同 様に動作してキャリヤ送信を停止するので,臼端の受信出力がなく なるため85Rは抑制コイルの励磁を失って動作し,27Gによる多重 故障条件ができておれば44SD,44S2,85R,27Gを通して高速度 断する。 一方故障点が外部方向にある場合ほ44SD,44SDXが不動作で あるためキャリヤ送信を続け,相手端の85Rの動作を阻止する。また 44SEXが動作して っているため,故l 信を保持するが44SEXは限時復帰特性とな 力方向が急激に反転したようなときにもしば らくの間送信を継続し両端リレーの協調時間を確保して誤動作を確

(2)

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封 作 第3図 パイロ、ソトワイヤリレー比率差動特性

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■ ・ 第4図 パイロット ワイヤリ レー るまでの時間も 実に防いでいる。後備保 リ レーと しては44Slによりキャリヤリレー に無闇係に近端故障を 断する ほか,44STの時限により44S2,お よび44S3を通して限時 ようになっている。‥) 断を行う 同期はずれのときにも44Sは動作 するおそれがあるが,不要の 断を 防止するために44S3と44S2の動 作時差によって同期ほずれを検旧し 44S3Ⅹ を動作させて高速度 断11う1 路をロックする。同期はずれの周期 が次第に早くなり,44S3と44S2の 動作時差が短くなってロック回路の 動作が追従できぬようになったとき にほ,44S3が一度復帰してから次の スリップサイクルでふたたび動作す くなってくるので,44S3Ⅹの復帰時間を若干長く とっておくと44S3Ⅹは復帰せず確実にロックを続けることができ る。 弟5図(b)ほ鞄絡保護回路のブロック図であるが,短絡保護と原 理的に同じであるため説明ほ省略するt-、 さて カカ同比較方式の主要リレーとなる距離リレーとしてほ. 短絡用にAHZ形3段階イソピーダンスリレーを,地絡川にAHXG 形2段階変形インピーダン′スリレーーを使用する‥ これらのリレーほ 環形のノブ向要 と平衡かん形の距離要 を・捕1月成した構造と なっているし.このような高速度リレーにおいてほ故障発生直後の過 渡状態における動作特性がも/)とも有要であることほいまさらいう までもないが,平衡かん形の距離要素は構造が非常に簡潔で托々す ぐれた特長が多い反面,このまま 、- 直流升 原 ヽノ ク カ ほ が 響 影 の 流 l〟押プノ 図 ‖.. 説 式 (送信停止J (受信なしJ ト月.ヤ′j (同期外れn…ウ)) 過勤 云〉銅〝故障條出リL′一個整定) ⊥'■74∠ユ ⊥ し低暫定) 搬フ 短絡距離リレー川向要素 瑚′J 今 上 ほ巨誰要素) ノアβ 故障相選別リレー 訂ア 受信リレー ′斤,送受信器 --Jノ 補助リレーー r 限時リレー α→.→C 止と銅(そろづと ム†)

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T」ら CがなりモフM〟βj αカ、占があると どガなりモフ(β斤J αがあるヒムが ナ・、Jlプー′ノ→射りル汐′り 第5岡(a)電力ノブ向比較キャリヤリレーカ式 短絡保護回路ブロック間 ー∴三」′チい

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一一恵軒/・J l士文さ旦右漂リレ 故対座吾リL 仲濯距印 ′粁 今 上 誹即珊㍊イ 馴章稲讃即ノ 安住■」ンー 謹賀イ己岩 礁跡リレー 随時lノレ・1 節5岡(b)電力方向比較キャリヤリレー方式 地絡保護回路ブロック岡 L為替辻■) ト低空定) 店向要素1 ほ巨雛要素) 理のリレーに比べて若干大きいことが不利な点とされてきた。その ため150MVA短絡試験設備を利用して大規儲な人 亡故障試験を実 施した結果,平衡かん形リレーや計器用変成器類の過渡特性を明ら かにすることができた〕この試 は直流分の含有率の大きいことや その減衰時定数の犬せいことなど,一夫系統におけるよりもはるかに な試験であったが,本リレーは特殊設計の間隙付変流器を電流 コイル回路にそう入することにより,直流分 流の影響力 り叩一まと ん バと なくオーバリーチ,アンダリーチを含めて過渡時に動作が不安定に なる範囲を5鬼■以内におさめることに成功Lた(2)し,弟d図は試験回 路図を示し,また弟7図は投入位相角とリレーの整荘を種々変えて 試験L.た場合の 結果をまとめたものであるり またAHXG形地絡距離リレーは故障点までの正相インピ岬ダン スを測定する原理になっているため,零相 流補償を行′〕て正解な

(3)

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Lワご′′5ノ 贅荷iイニ/ビープンてⅦ藩㍑ %宛 ′、う′ β▲プ β♂ 伽■ ′r7♂ ノJノ 密定一1 ンピーダンス(.飢 第7囲 距離リ レー過渡特性 距離測定をするように考慮されているほか,第8図に示すようにイ ンピーダンス特性をオフセットしてリアクタンス特性をもたせるこ とにより(3),故障点抵抗の影響が比較的大きい場合にも確実に動作 し,また通常の負荷電流では動作しないから,他種のリレーと接点 の時間協調をとる必要がないことなどの特長をもっている。 さらにキャリヤリレー方式においてほ故障検出リレーの使命が大 であるが,KVO3形故障検出リレーは低電圧と過電流のいずれによ っても動作する原理になっており,いかなる送電線においても故 虔で確実に検出することができる。また至近端1線地絡故障 時における短絡距離リレーの不要動作や,2緑地絡故脛時の地絡距 離リレーのオーバリーチに茶く不正動作を防ぐためにKVH3形故 障相選別リレーを併用するし)故障相選別リレーi・ま脚手相の低電圧要 素に故障相電流のカ向要 回転力を加味しているから故障相だけが 確実に動作し健全柏のリレーは絶対に動作しない 3.2 電流位相比較方式 流位相比較方式は保 すべき送電線の両端から流入する 位相が,区間外故障のときは反対となり,区間内故 同相となることを利用L・,キャリヤ の 流 のときはほぼ 流を介してその位相関係を比 較することにより故障点の位置を判別する力式である。 第9図ほ電流位相比較方式のブロック図をホL-たものである。 Cl二、二次三相電流はNWに 入され位相比較すべき適当な対灘凝堰 流に比例した単相川力を生ずる。この出力はPSを経たのちLIMlに 至る回路と直接LIM2に至る回路に分れ,それぞれ矩形波に整形さ インピーダンス男性 ロ / アー7抵抗 さ※こご、、、 口 口

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巴 ー〟 第8園 地絡距離リ レーの特性 〟〝:電流対称分)戸波邑 月財‥故障検出要素個整封G呼:位相上ヒ較回路 彩相思 枇:今 上値整定)1斤:送,実信鼠 り≡ッタ 占7方:キャリ17制御回路 第9国 電流位相比較方式ブロック図 れたのちLIMl,LIM2の出力がCTRに,またLIM2の出力がCPC に かれる。--・方PTの二次 はCTRを制御してキャリヤ 圧はFDL,FDHに印加されFDH 流の送出を行わせ,一方FDLはCPC を制御して位相比較動作を行わせるようをこほたらく。CTRはFDH が動作するとまず連続送信を開始し,LIMlおよびLIM2から位木u 比較すべき が印加されるとLIMlとLIM2の出力がともに負半 波の間だけキャリヤ電流を止めるように構成されているので断続送 信に移る。断続波のスペース,マークの比率はPSの移相角を変え ることによって調整することができる。またCPCほLIM2から供 給される目端の電流位相に応じてその色の半波のときに動作力を生 ずるようにはたらき,このときキャリヤ電流装置から受信出力が印 加されていると動作力は打消される。したがって区間内故 両端から同一半波においてキヤ 時にほ の送信,停止を振り返すよ うな極性に接続しておくと,CPCに動作力が印加されるときにほ耐 の送信は停止Lて受信E一軒力もなく,CPC中のリレーが動作して 遮断器を 断する。-・方区間外故障のときにほ両端から交互忙キヤ 流の送信,停止が F)返されるので,自端から動作力が与え られているときにほ相手端からの受信出力が表われリレーの動作は 阻止される」, 位相比較 方式においては,上述のようにキャリヤ電流を商淵周波 数の電流に応じて制御して断続送信し電流位相を伝 するわけであ るから,受信炉波器の帯域があまり狭帯域にすぎるといわゆる波形 ひずみが問題になるい この波形ひずみほ伝送すべき位相に無視でき ない誤差を与えるので,なんらかの対策が必要になる。波形ひずみ を′J、にするた捌こは受信炉波器の帯域幅を広げればよいわけである

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昭和35年5月

が,これは装置のS/N比を害し,確実な動作のためには送信出力の 増大を考える必要があることや,周波数の利用度が低下することな どの不利があるため必ずしも得策とほいえない。したがって本方式 ではできるだけ帯域幅をせばめるために±500c/s程 の帯域幅と し,この場合に起りうる位相ひずみをあらかじめ見越してPSにて 補償するようにしている。 また最近トランジスタを利用したり電気回路だけで構成された保 護リレーが考案されているが(4),これらのリL/-はCT,PTに対す る負担が少ないこと,鉄心の磁気飽和を考える必要がないこと,高 速度動作であることおよび無接点式であることなど種々の特長があ るので,今後ますます発展するものと考えられる。したがって本 位相比較方式においても出力リレー以外ほ全部トランジスタを使用 している。 キャリヤ 流装置も送信増幅器の出力がいくぶん不足であるため 高出力トランジスタの開発が急がれているが,これ以外は全トラソ ジスタ方式が完成してサージ耐力その他の閉 れている。 点もほとんど解決さ 4.リレー方式の適用 以上パイロットワイヤリレー方式とキャリヤリレー方式について 概要を説明したが,実際の適用に当ってはもっとも適切な方式を 完したり,特殊条件に応じてくふうをこらしたりする必要がある。 以下これらの点について考えてみたい。 人lリレー方式の〕裳定 まずパイロットワイヤリレー方式とキャリヤリレー方式の適用区 分ほおもに 繰の長さに基く経済比較によって決定され,わが国 では約10∼20kmまでの距離で十分信頼性のある′くイロットワイヤ 回線が得られるときほ,パイロットワイヤリレーを適用することが 有利とされている。パイロットワイヤリレーは装置が簡単であり, 同期はずれに応動せず,背後電源の有無や故障点位置に無関係で, 他のリレーとの協調にもはとんど問題がないことなど,すぐれた特 長を数えることができる。またパイロットワイヤリレーを各相ごと に設置すれば,簡単確 に単相再閉路や後に述べる異相地絡時の多 相再閉路をも実現できる。 つぎに/くイロットワイヤリレーが適用できないような中長距離送 電線に対してほ,電力線キャリヤまたほマイクロ波を通信手段とす るいわゆるキャリヤリレー方式によらねばならない。マイクロ波方 式の場合も通常の電力線キャリヤを用いたキャリヤリレー方式と原 理的に変わるところはないが,マイクロ波の通信系統が電力送電線 の構成とは無関係であるため送 線に発生する程々の高周波雑音の 影響をうけず,また通信チャンネルも比較的余裕があることが大き な特長であり,したがって信号を 断指令として使用する場合とか 多程類の信号の送受信が必要な場合に有利になる。 さてキャリヤリレー方式の代表例としてさきに方向比較方式と位 相比較方式を説明したが,このいずれを採用するかについては利害

得失を十分に考えて決定する必要がある。この二方式は従来から

柵に比較されているので(5),ここで改めて項目を列記することほ避 けるが,結局いずれの方式を採用するかは各比較項目に対する

のおき方によって異なってくると思う。筆者は位相比較方式が決定

的にすぐれている点ほ同期はずれに対し応動しないことであり,一 方決定的に不利な点は受信炉波器を広帯域とせねばならぬため周波 数の有効利用ができず,狭い国土に錯そうする送 くいことと,高速度 線には適用しに 断の後備保護リレーとほ両立せぬため高速度 断はキャリヤリレーのみに振らねばならぬことであると考える。 れに対して方向比較方式は同期はずれを検出して 断回路をロツ

クする必要があり,この点について十分な予備検討が必要である

器 特 が,一方系統の今後の拡 日立評 別冊第36号 ,強化や高速度リレーおよび再閉路装置 の整備に伴い,ロック回路で検出できぬような過酷な同期はずれ現 象ほあまり問題でなくなるであろうし,またそうあらねばならぬと 考える。さらに高速度 断の後備保 リレーを併用できるから,万 一キャリヤリレーが不動作であってもキャリヤリレーに無関係に大 部分の故障を高速度で除去できる。これらの点を考えて,一般の場 合にほ方向比較方式をまず第一に推奨したい。ちなみに 超高圧送電線にも,もっぱら方向比較方 ある。 イ・2 並行2回線送電線のリレー方式 並行2回線送電線において両回鰍こまたがる多 外国の されているようで 地絡故障が発生 した場合を考えてみると,たとえその故障が各回線内においては1 緑地絡故障であっても,従来の1回線単位のリレー方式でほ故障相 選別リレーがこれを短絡故障と判定するた捌こ,両回線とも短絡リ レ一による三相 断を行い系統の連絡を絶ってしまったり,また逆 にその故障点が少し遠ざかると短絡距離リレーはアンダリーチとな って動作せぬため,キャリヤリレーなどirこよらぬかぎり高速度 ができないなどの不都合がある。これを防ぐためには坂本的にほ送 電線の耐雷設計の面でこのような故障の発生率を減らすように考え るとか,異ルート2回線として同時故障を避けるとか,あるいはま た系統 成をループ化するなどの方法をあげることができるが,こ れらの方法は容易に許されないから結局リレー方式の面でなんらか のくふうを払うことも必要になってくる。 さてここで,故障発生の様相をふり返って考えてみるとまず故障 としては1回線内の地絡故障,2同線にまたがる地絡故障,1 回線内の短絡故 および2回線間の短絡故障などがあるが,もっと もひん度の多い雷害による故障ほ1回紋内または2国線にまたがる 地絡故障となるのが普通であり,回線内の短絡故障は雪害の多い地 方に発生率が高い。また現在の鉄塔構造から考えて2国税間の短絡 故障は考 する必要 が ない い地絡故障に対しては故 と恩われる。以上の考察から発生率の高 線のみの単相またほ多相 絡を伴わない短絡故障の場合にほ従 断を行い,地 どおりその回線を 断す るものとし,しかるのち2国税を通じて二和以.との健全線が残って いれば引続いて多相再閉路を行うようにすれば,前記の不都合を防 ぎ2回線送 の信顔度を著しく向上することができる。さらに雪害 の多い地域の送電線に対してほ短絡故障の場合にも短絡二相のみを 断するようにしてもよい。また2l口I線にまたがる多 地絡故障は 同時落雷とか鉄塔逆せん絡などがその原因と考えられるため,故障 点ほ両回線同一地点を考えれば十分であろう。この点従来のインピ ーダンス接地系統の場合とは考え方を変えるべきであり,裏地点故 障にとらわれすぎると実用面から不利を招くおそれがある。異地点 鞄絡故障も絶無とほいえないが,将に極端な場合を除き,同一地点 故障を対象として組立てられたリレー方 の動作に重大な支障を及 ぼすことほほとんどないと考えてよいであろう。 さて多重地絡故 は,故障線を確 きる新しい距離リ のみの選択 断を実現するために に検出し,かつ故障点までの距離を正確に測定で レ一方式をまず確立する必要がある。そのため長 さ約150km,両端母線の短絡容量約5,000MVAの並行2回線のモ デル系統を対象として,各種故障時の距離リレーの動作について

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注:a,b,ぐ またはa′b′しt'とあるほ地絡批離リレーーab,bぐ,t・EE.

または a′b',b′c′,し′a′ とあるは短絡距離リレーの測定する †ンピーーダンスをカミすり ′ を什したのほ2号触である√、 第1〔)岡(a) 多弔地絡故障時距離リレーの測定する rンピーケン.ス (a --b′故障) ・′、-l一

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l 第10図(b) 多重地絡故障時距離リレーの測定する インしご-∵ダ∴一ンス (a-b′c′故障) このような詳細な検討の結果,従来の地絡距離リレーおよび短絡 距離リレーほ,その回線内町単相および多相故障保護用とし,2回 線にまたがる故障に対しては新たに21叫繰にまたがる短絡距離リレ ーを導入することにL・た(6-。たとえば1号線a相,2号線b′相の異 本目地絡故障に対して,a仙とb′相の電流を蝶人した短絡距離リレー によって正確に距灘測定を行わせようとするものである′ノ このリレ ーほ回線内および個_l縦間の相互インダクタンスん′,エノ′が相等しく ないためこの差に基 ノヽ、 〓山 測定誤差を生ずる小,誤差の値ほ通常2 、--:・う_‰程度で実1手=二間掛こならなぃ.立たこび)距離リレーほ2回線 用】の組合わせで6佃必要であるれ 目的から考えて当然第1段要 義のみを備えておれほよいから,従来の装眉に簡単.に付加すること ができ,また従来の方式とも卜分協 を保つことができる。舞1】図 方

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、、 -†---1 第】_り図(C) 多重地路故障時距離リレーの測定する rンビ=ダンス (乱b.--b′c′故障) (フ J 植絡遁音丁詮■_ノL ・翔儲1佃茶釦臥什ノー 7㌃1 ′♪ 卜 ■駕ip 好椅巨F偲リレー ∠牲r 仝 ⊥ (力向平素) r距離苛手= (方向要素) (距甜要崇壬) 耽甜i闘雉胱礁椚酎レー ノ7∂ 故障机■澗=リレー 部 放声量出回紐選択りし-ゼナ fう」外しコイル d.β.c.諌言は棚引を示し ′宣イ寸しモのは憫プ回線を方、⇒ ⊥紹耶呂仁nと_き1迎・′.らち塑旦土葬_り遭魁退 塾哩艶広神・哩′叩瑚三塑性∪蛙坦空室避教書卓 ∠、Lr」醸にしト′:′サー封腑曲裾引11A〟し51・1/が正雄に 勅許し:鮒「・個几右.空母i 師範蚊障吐き はJ紺帥寸る 第11図 並行2回線送電線の距離リレー方式原理説明図 は新しい距離リレー方式の原理図である。 つぎに新しい距離リレー方式により第1段整定範囲内の故障に対 してほ故障線のみの それ以遠の残余10∼ 20%の区間に対してほ′くイロットリレー方式を併用せねば滴速度 断ができない。この場合パイロットワイヤリレ十方式とかマイクロ 波によるキャリヤリレー方式の場合にほ通信路に余裕が多いから, 2回線に対し6チャンネルを用いることにより,故障点がどこにあ っても故障線だけを選択 断することができ,6相位相比較方式な どの新方式が考えられている(7)。しかし電力線キャリヤを用いたキ ャリヤリレー方式では6チャンネルを確保することは不可能に近 く,たとえ多重化などのくふうを払って必要チャンネル数を減少し たとしても,伝送回路をも含めて考えねばならぬから,健全線伝送 の理想をくずさないかぎり無意味である。したがって 力線キャリ ヤによるキャリヤリレー方式の場合には,キャリヤリレーは従来と 同様のノノ式とし,これに前述の新しい距離リレー方式を付加して両 端崗で独二、畑に判定できる範囲内の故障に対しては故障線だけの選択 断をf-】こい,従来方式の特性を向上させることが考えられている。 4.3 特殊送電線に対するリレー方式 底列コンデンサ補償送電線においてほ故障時の保 ギャップの放 電が不確定■■ ごあるため,距離リレーかオーバリーチしたり■ノ引句リレ ーーが方向性を誤ったりする問題があるので,位相比較キヤりヤリレ ー方式を主体とすることが望ましい。

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また背後電波の有無が不定であるとか,その大きさの変動が激し いような送 線では,500∼程度隔った異周波方式とすれば,キャ リヤリレー方式に融通性をもたせることができ,特に3端子送電線 などで有効になる。 そのほか種々の特殊問題があるが紙面の都合で割愛し次の機会に ゆずりたい。 5.結 言 以上超高圧送電線の保護リレー方式としてパイロットワイヤリレ ーカ式とキャリヤリレー方式について説明した。特に並行2回線の 多重地絡故障に対する保護リレー方式の確立ほ,わが[ の国情に応 ずるものとして,われわれ日本のリレー技術者に課せられた大きな 使命であるが,これについてもすでに検討を終り,すぐれた新方式 を得ることができた。 超高圧送電線の保護リレー方式は場合によっては大電力系統全体 H立評論別冊第36号 の死命を倒するものであるから,いたずらに新奇を求めることなく, 卜分に検討された正統的な方式を採用し,またその各種吾1i分も性能, 信頼度において十分に吟味したものを使用せねばならぬ。われわれ は現在多数のキャリヤリレー装置を製作中であり,今後この経験を 十分に生かしていく所存である。本稿では単に概要を述べるにとど まったが,超高圧送 なれば幸いである。 (1)渡井,柴田, (2)渡井,奥m, (3)猿渡,波井: (4)三上:OHM (5)R.C.Cheek, (6) 特許出願中 (7)大塚:電力 線のリレー方式の計画にいくぷんでも参考に 参 芳 文 献 中1_11 村上 日立評論41,764(昭34-6) 電気三学会北陸連大(昭33-4) 日立評論 35,1569(昭28-11) 電力用エレクトロニクス号,86(昭32-9) J.L.Blackburn:E.E.7l,215(1952) 43,770(昭34-5) Vol.42 ◎火ノ」発電所用

虻配管に関する一般的考察 ◎復水 語畏冷却 水 循 環 系 統 の サ ホ ン 効 率 ◎日 立空 気 作 動 式汽権 自 動 燃 焼 制 御 装 置 ◎固 体 絶 縁 材 料 の 耐 コ ロ 性 ◎新 型 配 電 川 メ ノし ラ、ソ ◎電動機用グリースの検討(第1報)一般性状について ◎株式会社中L_l_」製鋼所納400kW酸素ガス圧縮機 ◎仙 山 線 交 流電 気 機関 車川 シリ コ ン整流器 別冊35号

◎400kV 級 超 筒 圧 送 電線(4導体)の 短 絡実験 ◎超高圧送電線のラジオ障害に及ぼす正負コ ロナ ◎送電線架線張力決定に関連した ◎導電用アル 〉 一 の問題 ニウム合金の耐食性と熱他罪の関係 ◎パイプタイプガスコンプレ、ソションケーブルの諸特性 ◎3心OFケーブル系統の垂九 拝力両油槽併用方式の油妃 変化 ◎アナログ計算機によるOFケーブルの過渡油圧計算法

No.6 ◎電 車 川 小 式 冷 房 お よ び 電 源 装 ◎最 近 の サ ー ボ コ ピ ュ ー タ に 置 て ◎CT-150形 巳 美 方 式 カ ラ ー テ レ 受 信機 ◎モータ レ ット試験による絶縁ワニ スの寿命評価 ◎超 「司 †-】ニケ ー ブル川絶縁用 のⅤ-t 特性 と 吸湿 ◎数唖 フ ェ ラ イト 系耐熱鋼の高温機械的性質 ◎工業用電動機発電機の据付けおよび試運転 しその4)

電線ケーブル特集号

◎OF ナ ー ノ ′し 油の諜電時にお汁 る酸化 安 定 性 ◎特 高 ブ ナ ′し ゴ ム ケ ー プ ノし の 絶 縁 強 度 ◎ポリエチレンケーブルの絶縁破壊に関する極性効果 ◎電線葡=夏用と しての兵重合ポリ エチレンの特性 ◎薄肉ポリエチレン絶縁市内星ケーブノしの製造に関する考察 ◎テ レ グ ス ワ ヤ の 諸 特 性 ◎電線用高分子末料の高電圧下に∴おける特殊劣化 発行所 日 立 評 論 社 東京都千代田区丸ノ内1丁目4番地 取次店 株式会社オーム社書店 東京都千代田区神田錦町3丁目1番地 振替口座東京71824香 坂替「=軒東京20018番

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