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かぜ インフルエンザ 感染性胃腸炎

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Academic year: 2021

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No.18

滋賀大学保健管理センター〔 2007 . 11 〕 寒くなってきました。これからの季節、注意 が必要なかぜ、インフルエンザ、感染性胃腸炎 についてまとめておきます。

【かぜ】

ほとんどのかぜはウイルス感染によるもので す。かぜ症状をおこすウイルスは約 200 種類と いわれています。通常、鼻粘膜の炎症症状が最 初に現れます。くしゃみや薄い鼻水から、やが て粘性になり、鼻がつまるようになります。の どの痛みや咳、発熱や頭痛を伴う場合もありま すが、インフルエンザに比べると症状は軽微で す。ウイルスの種類によっては、下痢や腹痛を きたすこともあります。多くは1 週間程度で治り ます。かぜの予防には、外出から帰った際など のこまめな手洗いとうがい、過労や睡眠不足を 避けることなどが大切です。不幸にして、かぜ をひいた場合には、回復を早めるため、次の諸 点に注意してください。 ●体を冷やさないように、木綿の肌着を着用し、 汗をかいたらこまめに着替えをする ●体を温める食事を工夫する ●安静を保ち、熱のある時は水分(スポーツド リンクなど)を十分にとる ●外出を控え、ほこりの多い場所は避ける ●ビタミンA や C、タンパク質を摂る なお、かぜのウイルスに有効な薬はまだなく、 根本的な治療薬はありません。いわゆるかぜ薬 は、解熱剤や鎮痛剤、咳止め薬などの対症療法 薬ですから、使用する場合でも「安全と分った 薬を最低限使う」のが原則です。

【インフルエンザ】

インフルエンザウイルスの感染でおこります。 インフルエンザウイルスには A、B、C の 3 種 類がありますが、インフルエンザを起すのは A とB で、中でも A 型は流行の範囲や規模が大き く、まれに世界的大流行を起すことがあります。 インフルエンザは通常のかぜと異なり、全身の 症状が強いのが特徴です。急に 38℃を越える 発熱が出現、寒けや頭痛があり、同時に腰や手 足の筋肉痛や強い倦怠感などの全身的な症状も 出ます。ほぼ同時にのどの痛みや、咳、鼻水な どの上気道炎症状が強くなります。このような 症状が3-4日続いた後、解熱しはじめ、他の症 状も軽くなってきます。通常は 1 週間から 10 日でよくなります。インフルエンザの診断には 迅速診断キットが用いられます。鼻やのどの粘 膜のぬぐい液からウイルスを検出する方法で、 約 20 分で結果が出ます。インフルエンザの治 療にはこれまで、ウイルスの増殖を抑える抗ウ イルス薬が使用されてきました。発症から 48

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時間以内に投与を開始すると、発熱期間が短縮 し、肺炎などの合併症も減少します。ところが 最近になって、若年層を中心に、インフルエン ザに罹患した患者さんに異常行動が起こること があり、それにこの抗ウイルス薬が関与してい る可能性が指摘され、10 代の患者さんには原 則として処方ができないことになりました。そ のため今後は予防が一層重要になります。予防 方法としては、ワクチンの注射があります。効 果は注射後約 2 週間から、3-6 カ月間続くとさ れています。また、感染防止のために、不要な 外出を控える、外出から帰ったら手洗い、うが いをするなども大切です。また、感染した場合 には、解熱後2日間は出席停止となります。保 健管理センターではインフルエンザワクチンの 接種、診断、抗ウイルス薬の処方はしておりま せん。かかりつけ医もしくは近くの病院に御相 談下さい。 かぜやインフルエンザなどで、咳やくしゃみ が出る場合には、咳エチケットを守り、マスク をしましょう。 咳やくしゃみが出る時、出そうになった時 ティッシュで口と鼻を被いましょう (使用したティッシュはゴミ箱に捨てよう) できるだけマスクをつけましょう その後は、よく手を洗いましょう ウェットティッシュで代用できます

【感染性胃腸炎】

感染性胃腸炎は、多種多様のウイルスまたは 細菌による胃腸炎を一括した症候群です。春期 の発症はロタウイルスによるものが、夏期には 腸炎ビブリオなど細菌性のものやいわゆる食中 毒によるものが多いですが、これからの冬期に はノロウイルスによる胃腸炎が特にここ数年多 発しています。1-2 日の潜伏期の後、嘔気、嘔 吐、下痢が突然出現します。その他に、腹痛、 頭痛、発熱、寒け、筋肉痛、のどの痛み、倦怠 感などを伴うこともあります。症状の持続期間 は平均 1-2 日と、比較的速やかに軽快しますが、 体力が落ちている場合には、嘔吐、下痢による 脱水や窒息に注意する必要があります。 ノロウイルス感染症は、牡蠣などの 2 枚貝の生 食によって起こりますが、感染力が強いために ヒトからヒトへ感染が拡大していきます。予防 には、牡蠣などを生あるいは十分に加熱しない で食べるのを避けること、外出から帰った時や 調理の前後に、流水・石けんによりしっかりと 手洗いをすることが大切です。また、患者さん の吐物や下痢便を処理する場合には以下のよう な注意が必要になります。 ●マスク・手袋(丈夫なもの)をしっかりと着 用し、雑巾・タオル等で吐物・下痢便をしっ かりとふき取る ●雑巾・タオルはビニール袋に入れ密封して捨 てる ●うすめた塩素系消毒剤(家庭用漂白剤で 200 倍程度)で吐物や下痢便のあった場所を中心 に広めに消毒する ●吐物や下痢便で汚れた衣類は、マスクと手袋 をした上でバケツやたらいなどでまず水洗い し、更に塩素系消毒剤で消毒する(いきなり 洗濯機で洗うと、洗濯機がノロウイルスで汚 染され、他の衣類にもウイルスが付着しま す)なお、次亜塩素酸系消毒剤を使って、手 指等の体の消毒をすることは絶対にやめてく ださい。 ノロウイルスの増殖を抑える薬剤はなく、治療 は整腸剤や痛み止めなどの対症療法になります。 症状の持続期間は短いですから、脱水にならな いように、できる限り水分の補給(場合によっ ては医療機関で点滴)をすることがもっとも大 切です。

参照

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