しがだい 23 私は 年 月に編入学生として滋賀大学経済学部に入学し ました。編入学をする以前は、 年間、高専に通っていました。 私が中国語と初めて出会ったのは高専の 年生のときです。そ のとき第二外国語として中国語を選んだのですが、当時私が中 国について持っていた知識といえば、「人口が多い国」という程 度で、選んだ理由も「話す人が多い言語を勉強すればより多く の人と交流することができる」という単純なものでした。 そんな私の大きな転機となったのは、高専時代に参加した 週間の大連での語学留学でした。それまでは語学はただのコ ミュニケーションツールにすぎないという認識しか持っていな かったのですが、実際に生活してみることで中国という国その ものに対しての興味が増し、もっと深く知りたいと思うように なりました。編入学後も、 週間という短い期間では知ること のできなかった部分をもっと見、多くの人と話をしてみたいという気持ちに変わりはありませんでした。さらに、入 学したその年、運よく 年 月から 年間、中国大連の東北財経大学漢語学院へ交換留学生を送る計画があると聞 き、今しかないと思い留学を決意しました。 大連では、中国人はもちろんのこと、日本、韓国、ロシア、タイ、ドイツ、アメリカ、フランスなど世界各国から の留学生とも交流することができました。誰かの誕生日や帰国など何かイベントがあると集まってパーティーを開 き、何もなくても仲のいいメンバーでお酒を飲み、夏はプール、冬はスキーに行くなど、毎日たくさん話をしてたく さん笑い合いました。 何よりも忘れられないのは韓国人の女の子と 人でルームシェアをしたことです。 月頃から引っ越し先を探し たのですが、「新しくて高い家」か「古くて安い家」ばかりが目立ち「ある程度きれいで家具が揃っていて手ごろな 家賃」という私たちの条件に合うところがなかなか見つかりませんでした。 月末にやっと家が見つかったのですが、 一緒に住み始めた最初の頃は 人の文化や生活パターンが違うこともあり、少しぎくしゃくした時期もありました。 しかし、長く一緒に過ごすうちに、お互いに韓国人、日本人という国籍・文化など全ての枠を越えた友達の関係が結 ばれていったように思います。家探しをして 人で一般のアパートへ引っ越した日のこと、毎晩中国語で語り合っ たこと、家でパーティーをしたこと、彼女が帰国するときに空港 で抱き合って泣いたことなど、一緒に過ごした約半年間の思い出 と彼女との絆はこれからもずっとなくなることはないと思います。 日本で語学の勉強を続けることと、実際に現地に行くことの差 はとても大きいと思います。私の大連での生活は、毎日が『没想 到!(思いもしなかった!ありえない!)』でした。日本で着るこ とをためらうデザインの服、大量に出回るコピー商品、サービス のレベルの低さ、どこでもタンを吐く人たち、どれも満員のバス など、文化や考え方、人との付き合い方、物選びのセンスなど最 初は様々な面で新しい発見の連続だったように思います。しかし、 大連での生活も 、 ヶ月が過ぎた頃には「ありえない」が「い つも通り」になり、逆に新しい違いを見つけることが楽しくなっ ていました。外国での生活が「没想到」なのは当たり前。それを 最初から否定して自分の殻にこもるか、「郷に入っては郷に従え」 と前向きにぶつかっていくかで留学生活は何倍も楽しくなると思います。 私はこの留学が決まったとき、留学生活を無駄にしないことを心に決め、大連では「やりたいことはなんでもやっ てみよう!失敗したらまた考えればいい!」と、寮からアパートへの引っ越しや日本語学校講師のお手伝い、学院主 催のショーへの出演、カンフー、各地への旅行などやりたいことになんでも挑戦してきました。この 年間で得たも のは、語学力をはじめ、世界各国の友人たち、旅行中や日常生活の中での没想到な経験など本当に数え切れないほど たくさんあります。また、自分でも知らなかった自分をたくさん見つけることができました。今後も今回の留学の 経験を生かして、さらに新しいことに挑戦していきたいと思います。
留学体験 「1年間の中国留学 : 中国・東北財経大学」
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