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最 近 の 研 究 ダ イ ジ ェ ス ト
レーダーによる堆蜂 の集合場所 の
探索 と女王蜂 と雄蜂の行動観察
春の晴れた暖かい午後,雄蜂 は女王蜂 との交 尾 ためにあ る地帯 に集 ま ることが知 られて い る.この雄蜂の集合場所 (DCA)や雄蜂 と女王 蜂の行動 について, この20年間に多 くの研究 が行われている. しか し, まだよ く判 っていな い事 は,なぜ雄蜂が毎年変わることな く特定の 場所を選んで集 まるのか,なぜ女王蜂が この場 所に飛んで くるのかなどである. Loper(1992)や,Loperetal
.(1993)は DCA の探索や,生 きた女王蜂や一匹の女王蜂 が持 っている9-ODA の 100倍量 を染み込 ま せたダ ミーに雄蜂がどの くらいの距離か ら誘引 されるかを,Ⅹ-
バ ン ドレーダー (周波数8000 -12400MHz)を用 いて調べた. レーダーで雄蜂の集合場所を探 る Loper(1992)は,ア リゾナの平坦な砂漠地 帯 の3.5×1.5km のそれ ほど広 くない地域 で 29個所 の DCA を確認 した.レー ダーで は, DCAの直径は 80-100m で, 数個の DCA は 地上40-60m の高い場所あり,12-30m の低 いところにある一つの大 きなDCA と 13km の 飛行経路によって相互に連結 されていた.DCA の特徴が レーダーによって確かめ られた.それ によるとDCA は並木が鋭 く曲が っているとか 並木の終わ りとか,他の ものによって一つの強 力な特徴が壊 されているような地理上 の特徴が 2つない しそれ以上重 なっている場所が選ばれ ていることが分か った. さらに少ない事例では あ るが,高圧線上 にDCAが確認 され,高圧線 に よって起 こる磁場に影響 されることを見出 した. 女王フェロモンへの雄蜂の行動 雄蜂 は女王蜂が放っ フェロモ ン,女王の抽出 物,未交尾や既交尾の女王蜂,合成 した女王物 質などが雄蜂の飛行経路の近 くの空中に漂 うと そ うい うものに誘 引 され,交尾 は空中で起 こ る.女王物質の中で雄蜂を最 も誘引す る主な化 学物質 は,女王蜂 の大顎線で作 られ る 9-オ キ ソデセ ン酸 (9-ODA)であることが確認 されて いる. フェロモ ンは飛んでいる女王蜂か ら風下 に向けて出され,雄蜂が女王蜂に誘引される距 離 はこれまで60m 位であろうと考え られてい たが,正確 な距離 は分か っていなか った. 91)DAを染み込 ませたダ ミーの綿芯 は,3.5 m のポールに吊るされるか,凧で地上 6m の所 に上 げられた. また交尾女王蜂 は寵 に入れ,凧 で地上3′-4m に上 げ られた. レーダーはダ ミ ーか ら800m以内に堆蜂群を感知 したが,フェ ロモ ンに誘引されたようには思われなった. し か し雄蜂群 はフェロモ ン源か ら風下に群れ飛ん でいることが観察 された.生 きている交尾女王 蜂をフェロモ ン源に した場合,雄蜂 は420m の 距離か ら女王蜂 に向か って飛んできた. フェロ モ ン源 としてダ ミーや生 きた女王蜂のどちらの 場合 にも,雄蜂 はその目的に向 って群れ飛び,フ ェロモ ンの流れが風 によ って変わると,雄蜂の 群れ もそれに伴 って変化す ることが観察 された. レーダースク リー ン上 で,凧 に吊 り下げた生 きた女王蜂の風下を飛行す る雄蜂群の距離 と方 向が示 された.それは,一つの大 きな雄蜂群が 女王蜂に一番近 い(40-70m)ところに飛んで いて,5分後 には 45×191m の集団を形成 し た. さらにその風下 に飛んでいた小 さな雄蜂群 が, 10分後にその集団に加 って 328m に拡大 した. レーダーの観察によって報告 されたこと は, フェロモンに反応す る雄蜂 は,人間の目や 耳による観察の限界をはるかに越えている事を 示す ものであった.Loper,G.M.1992. Whatdowereallyknow aboutdroneflightbehavior? BeeWorld73: 198-203.
Loper,G.M.etal. 1993.Radardetectionof drones responding to honeybee queen pheromone.J.Chem.Ecol.19:1929-1938.