Title
国民所得成長の理論(下)−G・A・フェリドマンの成長
理論の研究−
Author(s)
池田, 博俊
Citation
沖大経済論叢 = OKIDAI KEIZAI RONSO, 5(1): 41-61
Issue Date
1981-02-28
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/6703
通巻第24号 正誤表 ベ- .i 行 誤 一 正
42
16
外 進 的● 外延的43
9
労働 廻程 労 働 過 程-44
22
---PR
●-・
-.
.
.
P
n-●一事47
8
m k● l m k2 Mkl Mk249
2
増 加 増 加碁50
ll
第 ●図 第14
図:
.53
17
は 価 値 の 面 Dpは価 値 の面≡ 53
17
消 費 財か らな って い る (削除 )55
6
Apl Ap2 Ap1′ Ap2
′
58
5
Vp2- (Ⅵ 十%Ⅴ+ Mkl+ Mk2) Vp2-(Ⅵ十㌔ +.Mkl十 Mk2).Ⅴ 2 Ⅹ-C2+V2+M2V2 q + V2+M261
註11- 12
挿入 註11) この仮定 はベ リヤグr7+7独自の ものであって、フユ リドマンは彼のモデルを構成す る 場合、必 ずしもこの明係が成立す る必要はない と考 えてい るC「
u
部門 とp部門 との商品交換は不等価 であることもあ りうるa△ Kp+ AMP- m puである必要はない。」ここで AMpは Pにおける無形の
鮒u
(道徳的磨損 )をあ らわす。Fel
dma
n
・l
・S
・155
国 民 所 得 成 長 の 理 論 Cf
)
- G・A
l7 エ リ ドマ ン の 成 長 理 論 の 研 究-池
田
博
俊
まえが き 第 1章 フェ リ ドマン とその著作 第 1節 G・A ・フェ リドマンとその著作 第2節 フェ りドマンの構想 第2章 経済成長 モデル 第 1節 出発点 第2節 F-モデル その もの- 消費 の成 長率 第3節 二 部門成長率の相互関係 第4節 「動学 的均衡方程式」-
消費の成長率 を規定 す る もの 1.
「動学 的均衡方 程式」 につ いて 2・
SuとTpの関係 3・効率係 数(
S)
の概念(
1
)
以上前号4
. 効 率係数(
S
)
の概念¢
)
以 下本号 第3章 再生産 表式 か らF-モデルへ 第 1節 U及 び P部門の内窄 第2節 再生産 表式か らF-モデルへ -ベ リャノヴ 7の解説 につ いて-第4軒 4 効率係数(
S)
の概 念 C2) フェ リ ドマンのFB論 にお け る資本利用効率係数Sの考 え方 は ゴス プランー般計 画 委員会 によ って と り入 れ られ、 カヴ 7レフスキー報告 の中 で作業仮設 (一般計 画作成 のための )の形 で報告 された (註38) カヴ 7レフスキーの報告 にお ける再生産係数
(D/F)
はフェリドマンのS
と定 義上若干 の相違が あるが本質上 は同 じもの と考 えられ る。 Dは国民所得であ り、F は一国の労働装備 全休で あ る。 F
の中 には個人的直接消費財以外の消費 予備 として もってい る もののすべ てが含 まれてい る。 くアメ リカに追 いつ き追 い こす> とい う経済政帯 亡の課題 を実行す るうえでの戦 略指標 は何か、一つにはアメ リカの資本量 に近づ くことであ り、そのための蓄積政 策 であ り、他の一つ は与 え られた資本量 を最大限に利用 しそこか らよ り多 くの所得 を生み出す ことである。本節では この第二の問題 に現 り、 カヴ アレフスキー報哲の 内容 と討論の内容 を紹介す ることに したい。 後 に、フ ェ リドマンや カヴ7レフスキーの確論 に対する批判的 見解の多 くが、D
/F
またはSの成長 を主張 した ことに向 け られたが、 当時 のソ連 においてはD/
/F
は上昇傾向 にあった。 カヴ ァレフスキーによれば、世界 全体 をとってみれば低 卜す る傾向が あるけれ ども時 お り上昇 す ることが あ る。 た とえば1880年代の アメ リカ はそ うであった。産業構造 の急 速な変化 一蒸気力か ら電力への動ノJ転換、農業機械 の普及、それに もとず く外進 的方法 の拡大が この時代 にお こってい る。報告 者の資 料 によればアメ リカのD/F
は16.9% か ら2m.30/Oに増加 している。 資本主義 において さえこのよ うなD/F
の増大が お ころのであ るか ら、 ittに技術 上だけではな く、社会構造上の変革 をとげて い るソ連 においてはなおさらの ことこ の指標の成 長を 「期待 しな けれ ばな らない」 と E張 した ことは理解で きることであ る。 1927年 か ら 1930年 にか けての この指標の成 長要因は、,労働隼碓
性 と人聞 ・ 時 間量の積が労働の物的装備 よ り急速 に成長 したこ とであ る。 多交節制 ,新技術へ の移行 な どが その主 要原因 であったが、社会-i:.義においては腎本 卜義におけるよ り もこの係数の上昇 を期待で きる可能性が大 であ ることを物語 る ものであった。 だが、 カヴ アレフスキーは長期展望 として、 この係 数が どこまで もヒ
ケ1
7・す るもの とは考 えていない。社会主義社会 においては、労働 日を短縮 した り、方1
日こよ り多 くの修学期間 を与 えることが 目標 にな るへ きであ り、 その ことは人間 ・相 即 如 )増 大 とっての制限要因 にな るo また労働仕種性 を高め るための;)5働装備の増 大、
桂一42-宅建設の増大が必要になって くるだろ うし、 これ らは
F
の拡大要因 になる。 これ ら の ことを考慮に入れ ると、第3
次5
ケ年計画の終 りごろにはD/F
の上昇は頭 うち にな らざるを得ないだろ うとい う予想が な り立 った。 しか し、 この係数の停滞 も社 会主義にとっては何 ら恐 るべ きことではなか った。 カヴ 7レフスキーは社会主義の 未来を信 じて、次のよ うな楽観的な言葉でこの間鐘 に関す る解答 を与 えてい る。 「未来は機械の時代である。境近の巨歩のフォン ド増大によって年々の労働生産 物の既存の労働/上席物総量に対する比率 (D/F
)は現在まで我 々に知 られてい る 限 りでの技術進歩の もとでは低 卜するであろう。だがそ うではない場合 もあ りうる。 すなわち、人間の知識のたえざる成長 と化学の巨大な成 果は、労働廻程における著 しく複雑な装備 をはるか に単純な設備にお きか えるであろ うOあるいはまた、単純 な化学反応が現在、lJ-j^な機械力によって作 られているよ うな もの も生産 しうるよ うになるに違いない。
」 (註 2 ) カヴ7レフスキー報倍 をもとに して多 くの経済学者による討論が行われ、その議 事録が 『計画梓済 』誌に収録 された。討論参加者の中にはいわゆる 「減衰曲線」の 理論で有名なB.A.バザー ロ7、や、 コーン,メンデ リン等の名前がみ られる。 発言 を読んでみ ると当時の経折恕潮の一端が うかが い知 られるよ うで興味深い. PfIE庫係数を反マルクス的概念だ として頭か ら呑'&する もの (註 40)か らこの係数 に-'jfの意味 を認めなが らも、経折効率 をはか る指標 としては不完全だ とい う意 見 (詫 41)まで グ 7ラエ テ ィに'{Eむ討論会であったことがわか る。発言者のほとん どが この係数について多 くを語 り、 カヴアレフスキー報告 に対す る意見表明 とい う よ りはむしろLf寸論参加若柳 Ei:間の討論が多 くかわ されている。た とえば、バザ ーロ 7はこの係数が拝所効率 を表わすFH_蜜に疑1川をもっていたが、 コーンのよ うに 「靴 あった。 この討論会の議●fi鎚を以後にしてソ ビエ トの経折学的文献の中か らは しば らく姿 を消す ことになるこの効率概念は 1960咋fe後半か らは じまる経済改革の中で再 び 評価の対象 になるまで、地 下深 く眠 らされ る運命 となった。 彼等の誤 りといえばただその当時の経折的経験 を理論の中 に直接的に反映 させす ぎたことにあ る。 しか し経済学 は常 に時代的産物で あることを考 えれば、彼等の誤 り を さし引いて も彼等 の ソビエ ト経済学 に対 しての貢献 は余 りある もの と言 えよ う。 第 4章 再 生 産 表 式 か ら
F
・モ デ ル へ 本章の 目的は前章 第2節 に簡単 な形 で述べ られた、マル クスの再生産表式か らF -モデルへの再編過程 を詳説 し、F
-モデルの性格 を明 らかにす ることにある。 第 1帝U
およびP
部門の内容 前述 したよ うに、 Pはその最経生産物 が年 々の直接的消費 として消費 されるよ う な一つの生産複合体 であ る。 (註1) 今 この最終生産物 の総和 をWlとする と、 W1 - C1+
Vl+
仇
1 ・---I(
1
)
w lは当該年 におけるP部門の価値生産物(VJ-M )の総和 に等 しいか ら W,
-登 (
vr+
m, )・・・・・-・・-. (2) r= 1 C2)が成 立す るためには どのよ うな生産構造が前提 されね ばな らないだろ うか。 フ エ リ ドマ ンは次 のよ うな形 で これ を解決 した。 VlはPの第- グループの労働者の 消費財であ り、
TnlはPの外 に出てい くもの である。 (もちろん資本主義経済の場 合 はP部門 の資本家 の消費 を含 む )C1は不変資本の移転価値であるが、 これは第 2グループの生産物W2と交換 され る. すなわ ちPlにおいて生産物 に移転 した不 変 資本価値部分 はP2においてW2の形 で新 たに生産 され、それが巌終生産物Cl と交換 され る。だが、 P2における価値生産物 は (V2十m
フ)であ り、 C2に相 当す る部分は移転価値にす ぎない。 (W2- C2+
V2+m2
)。故に C2か らう け とった最終消費財の うち、 C2の価値 に等 して部分 はP2で消費 されずに、 C2 の素材補嘆 をす るW5と交換 と交換 され る。以 Fこの関係 はP5- P4-・.・- PR - と継続す る もの と考 えられ、次のよ うな形 で図解 され る。 (単純的/L産の場 合 ) -44-W1
- C
1+ Vl+m
l:
1
W2- C2 + V2+
Tn2TJ
W5- C3 + V5+
爪5 Wn-1- Cn-1+ Vn-1+ nn-1 TJ -->は素材補塀、- は価値補塀、LimCn-0とす る。 n b 単純再生産の場合、 7npは新たな生産物労働者 のための消費財 とな ることはな く、 再生産の外 に出てゆ くだけであ る。 社会的総生産 をP及 びUの二大部門に分割す る目的はすでに述べ た。それによれ ば、拡大再生産の ための投資部分 を生 むのはUであ り、その部 門の労働者の 「生存 基本」 にあたる ものはP
部門のm
の一部なのであ る。拡大再生産 において は前 の図 解におけるW2- C1,W5- C2-・・・.は成 りたたない。 拡大再生産 の場合、 まず出発点 toにお けるU
の生産 を0とお き、 tl 期の期 末 n におけるP部門のmp= iZ=lmi (前 に 述 べ たmlとmpは一致 しな い。 )の一部 はU部門の労働者が消費す るo tl期のUの資本構成 をC
t
U
lt
+
V
u
lとす る。ただ し、
V
u はt
l tD期のP
のm
の一部である.国民所得 部分 (V+Tn )がすべて完成品 とし結実すると想定してUに おけるt.期末の素材補填関係 を書 くと次のよ うにな る。 (U
についてのみ )W
l
1
2C
I W≡
+
V
l+m
l
2 5 c I W ニ + V2十 M2 5 n v C 十 二 5 ∩ c ー W ニ 但 し、 2im Cn-- 0 nl'P:) ,ヽヽ M + + Vn+ mnUの第 1グルー プ (Ul)は完成財- フェ リドマンの想定では国民所得の うち生産 的蓄積 にあたる価値生産物 と等置 され うる もの- 杏/生産 し、生産 に消費 された不 変資本部分 に相 当す る価値 はその生産物の価値の中に含 まれているが、 U2におい てそれに相当す るW2が生産 されている。だが、 Ulか ら U2にその価値が還元 さ れ る必要はない。 価値の面では、次の二式が成 り立 っている。 k塁1V
k
ut1-m
冒。 (ただ し、Pの剰余部分 をすべてUの労働者の消費に ふ りむけた とす る。 ) W7-k
-呈 1(
vuk+
m : ) -m
70・ m
Y.すなわ ち、Uにおける tl期の価値生産物は to期の剰 余価伯 (Pか らUに移転 れた )を再生産 した部分 とtl期 におけるUでの剰余価値に等 しい。 仮定によ り、Uはtl期ではPにおいて前に示 したの と同 じく_EI榊 荷造を もってい る。拡大再生産がPとUとを連結 した形 で進みは じめるのは t2刺か らである。 定義によ り、 tl期にUで生産 された価値生産物 wY1- W ;(tl)は、Pおよび Uの資本を増大 させ るために使われ る。 このため、 Pにおいては各生産複合体の資本構成 は、 Ck+ Vk十△Ck+△Vk となるであろう。 ゆえに、t2期における生産物 w k+1はCk(
t
l
r
)+
△Ckt2)でなくてはならなしも か くして、W lu(tl)-△Ct2+△Vt2 だが、注意 しな くてな らない ことは、増分に関 してはUが受け もつ として も、増
えた資本価値 の再生産 に関 しては事情が異な るということである。 関係は、 Wk+1(t2) = Ck(t2) = Ck・(
tl)十△Ck・(t2) という形になっていな くてはな らない。つま り、 Pの tl
期の資本新規増加分につ いてはUの生産物 でまかなわれ るが、 t2期 においてはその増加分 を含めての不変 一46-資本の価値及 び素材補頓がPの内部でお こなわれねばな らない。 Uにおいては、 Ck(t2)は Ck(tl)+ △Ck(t2) とな り V k(t2)は Vk(t.) +△Vk(t2)とな るが、不変資本の増加分を含んだ補填 はUの内部でお こなわれ、増 分 を含んだ可変資本 Vk(tl)+△Vk(t2)は当然 t2期のPにおける剰余生産物 に よってまかなわれ る。 Uおよび Pにおける国民所得部分 を Du, DPとおけば、前 に述べ た如 く、 Du- △C1+△C2+△Ⅵ + △V2 Dp
=
Vl+V2+mkl+ mk2 素材面か らみれば、 マルクスの表式上の定義か ら出発す るか ぎり、 Duは必ず し も雀躍手段 とはか ぎらない。△Vl.△V2は消費財なのである。 この ことは、この部門分割の一つの難点 となってい る。価
佃 YtJ側 由Jをみ ると Vl 十 △Vl+ Mkl
- C2+ △C2 であるか ら、 C2 + △C2の部分 は何 らかの形で、 Vl + △Vl+ Mkl の部分 とお おさかえることができるOで、分割の定義を若干変更す ることによって素材面の統 一性 を保つ ことがで きるか も知れない。だが △V2 の部分 は新たに雇用 され る価値 を示 しているので、それをU部門か ら除外すれば、 フェ リドマンの構想 を歪曲す る ことになる。(詑 2 ) マルクスの拡人tlf/L庫表式を
.ili3・のみで今一度書 くと、 (jil号の意味は前述の と お り) C 1+ Vl + △C1十 △Vl+ Mk1
- WI C2十一V2+ △C2+ △V2 + Mk2- W 2 均衡条件 は、 vl+△Vl+ Mkl - C1+ △C2 HqL
t
i
所才
ミIl)は、 (W l+ W2)- (Cl+ C2)であることか ら、これに上の均衡 条件を代入すると、 I)- (W l+Cl)+ (W2-C2) - (Vl+△C1+△Vl+Mkl) + (W2-C2)第
13
図U部 門
t
=t
o
-- △C
1+△C2+W2
つま り国民所得は、使用価値的 には生産手段の増加(
△C
1+△C2
- △C)と消費 手段(
W2
)とで表 わすことが で きる。 フェリドマンが意図 としていた ことは、あ きらかに、 (△C
1+△C2
)を生産す る 部門 と、W2
を生産す る部門 とに分割す ることだった と考 えられ る。 しか し、彼が 追加的投資 とい う価値的側面を強調 したか ったがため、 またマル クス表式か らの再 構成 とい う条件 も加わってU
の生産物にマルクスの△Vl,△C1
,△C2 ,
△V2
の使用価値規定 をその まま導入せ ざるを得 なか ったことは彼の意図す ろ部門分割の 使用価値的統一性 を突なわ しめたのである。 国民所得 Dの Duと Dpへの分割、またそれに基ずいた資本の分割 は意図 として は理解で きるが、素材的側面でそれ を区別す ることは困難である。 マルクス表式 に つ いて も応用す るには現実的困難が多 くあることが、当時の人々によって語 られて いろ。 (註 3 ) 以上の ことを図解す ると第13図のよ うになる。前に ものべ たよ うに、注 目すべ き ことは、 1)増分 (A)に関 してUが受 け もつが、すでに増加 した部分 については P が受けもつ ことになっている。 t2
- t5にか けてP
はVu
か らV'
u,Vp
か らV'
p
と増加 した部分に対 して消費財 を供給することになってい る。 2)Pにおいて も 生産手段生産が増大 していること、である。 第2
節 再生産表式からF
・モデルへ - ベ リヤノヴ 7の解脱について -フェリドマンの続済押論に関 しては数多 くの経折学者 による論評 ,紹介が存在 し てい るが、マルクス炎式 との関係で詳細にかつ納得のい く解説は1
974
年 にや っと 表われた。A.M.
ベ ))ヤノヴ7の著者 『ソ連邦の経済成長率 』(副領一 「20年代 の論竹 をもとに」-)
(註 1)の第三章 「一般計画編成作業におけるソ連邦国民経 済成長率の関越J は、ド.モデルの解説 にあて られている。 本節ではその第:I:-.章のなかで、フェリドマンが 『分析的方法 』の後半部分 にあげ た実数入 りのモデルをべ リャノヴ ァが解説す る方法 を紹介 しよう。 フェ リドマンの実数 モデルの出発点 はい うまで もな く、 マル クスの 『資本論 』第二巻 にある拡大再 生表式 Ⅰ 4000C + 1000V + 1000M - 6000
Ⅰ
Ⅰ 1500C + 750V+ 750V - 3000 である。 (証2)
この マル クス表式か ら、いか に して実数例 としてのF
・モデルが構成 され るかが 我 々に とっての本節の課題であ る。理論的 にはすで に前章及 び本章の前節 において 解明 された通 りであるが、まえが さに も述べ た通 り『分析的方法 』における図解の 「謎」 を解 くことはF
・モデル理解のための十分な参考にな るだけでな く、このモ デルの性格、およびマル クス表式 との具体 的関連 を明確化す ることにな るであろ う。 『分析的方 法 』末尾 に示 されたF
・モデルの数例は第 図の とお りである。(註3
この終 結な実数例が、前掲のマル クス表式か らいかにして導出 されるか、それ) をべ リャノヴ ァの著作 を導 きの糸 としなが らた どることに しま しよ う。 まず、マル クス表式 を W1- C1+ Vl+ Ml (-△C
l+△Vl+Mkl) W2- C2+ V2+ M5 (-△C2+△V2+Mk2) と書 きなおす と、F
・モデルでは Dp- Vl+V2+Mkl+Mk2Du
-△Cl+△C2+△Vl+△V2 (Mkl,Mk2はそれぞれ第Ⅰ,
lI部門で消 費 され る剰余価 IlI淵i分。 マルクス衣式で は W 1- 6000. C1- 4000, V1- 10()0, M 1- 1000 △C1- 400, △V1- 100, Mk1- 500 W2- 3000 C2- 1500, V2- 750 , M2 - 750 △C2- 100, △Ⅵ - 50 , Mk7- 60() これか らFモデルの定義 に従 えは 、 -50-Dp- 1000Ⅵ +750V2+500Mkl+600Mk2 -2850 Du- 400△C1
+
100△C2+ 100△V
l+ 50△V2-650 ここに表われた数字.Dp- 2850,Du- 650がF・モデル とマ・ル クス表式 との 結接点 となる。それは12ページの■(第14図 )の中に表 われてい る。 また、 マル クス表式 の資本構成 (註4 )は、 Ⅰ 4000Cl+ 1000V1 - 5000 II 1500C2+ 750V2 - 2250 ) 7250 5500C + 1750V - 7250 となっている。F
・モデルにおいてはそれが 4275Cp+ 1425Vp- 5700 1225Cu+ 325Vu- 1550 (5500C + 1750V - 7250) と、その資本構成 が改変 されてい るが、総資本が同一額 であることは注 目に値す る。 如 何に して この数字上の操作が行われたの であろ うか。 C1+ Vl,及 び C2+V2 を Cp+Vp,Cu +Vuに再構成す るためにフェ リドマ ンは次のよ うに構想 した。 所得 Vlを生みだすための生産手段 をC(vl)とし、同 じ くV2に関 して もC(v2) とす る.か くして国民所得の各部分 に対 してそれぞれの生産手段が対応す る。 つま り、 C(vl)+ C(V2)+ C(△cl)+ C(△C2)+ C(△vl)+ C(△V2)+C(mpl) + Cれ 112) - Cl+ C2 となる。 次に, P部門における娃産手段 の生産総額 をP
l ,消費対象の生産 をP2とす るO 同様 に してU部門 においての生硬 手段 を生産 をU一、消費材象の生産 を U2とす る。 P及びUにおける生偉 手段 は Cp ,Cu、賃金 は Vp ,Vu 、非生産物消費 は M , Mp、 Mu(これはここまでの筆者の表:i己万 を少 くらが うので注意 を要す る.(註5) マルクス表式 との関連でい えば、剰 余価値M - △C+△Ⅴ+Mkであ るが、 ここで の M (- Mu+Mp)はマルクスにおける Mkにあた る。Mu+ Mp-M とす る )-52-Vp2,Vu,Vul,Vu2,を超過す る部分 をAp,Apl,Ap2,Au ,Aul,Au2, とす ると p - Cp + Vp + Ap Pl - Cpl+ Vpl + Apl P2 - Cp2+ Vp2 + Ap2 U - Cu +Vu + Au U 1- Cul+Vul+ Aul
U2- Cu2+Vu2 1-Au2
この式か ら、国民所得部分 だけをとり出す と、次のよ うな関係が成 りたつ。 D - Du + Dp
Dp- Vp+Ap- Vpl+Vp2+Apl+ Ap2(- Ⅴ + M)
- Vp+Vu+Mp+ Mu-Vpl+Vp2+Vul+ Vu2+Mpl+Mp2 + MUつ+Mu2
Du - Vu+ Au- Vul+Vu2+ Aul+ Au2(-△C+ △Ⅴ) -△Cp+△Cu+△Vp+△Vu- △Cpl+△Cp2+△Cul+ △Cu2
+△Vpl+△Vp2+△Vul+△Vu2
は価値の面か ら(Vp +Ap )に等 しい消費財か らな っているが、その最終的 臼然形態 (使用価値 )はこの部門において創造 される (Vp+ Ap)の全体につい ていえるわけではない。 Vp+Ap- Vpl+ Apl+ Vp2+ Ap2であ り、 この う ち新形成価値部分 としてはVp2+ Ap2だけが消費財である。Vpl+ Apl は生 産手段の形であ らわれる。一方、 Dp- Vp+ Apであるか らVp+ Ap- P2で な くてはな らない。 これをマルクスの表式の数字にあて はめてみると、 P2 - 1425Cp2+7125Vp2+ 712.5Ap2- 2850 (註
6)
pでは単純再牲産がお こなわれているのであ るか ら、Cp2- Vpl+ Apt、ゆえに、 P1 - 2850Cpl+ 7125Vpl+712.5Ap1-4275(註7) p部門 全体をまとめ ると p - 4275Cp十 1425Vp + 1425Ap - 7125+ Vu2+ Au2であるか ら、その自然的形態が価値 (Vu+ Au)の範囲で一致 している とはか ざらない。U2の生産物構成の うちにはVu+Auだけでな く、Du の価値的構成部分ではないが△Vの構成部分 となる消費財Cuが含 まれている。U 内部にお ける消費財の生産は、 U2-△Ⅴ だけである。マルクスの表式では
△Ⅴ-150とな っているか ら、
U2- 75Cu2+37.5Vu2+ 375Au2- 150 (註8) Du1-Du-Du2-Du-U2+Cu - 650Du-150U2+75Cu2- 575 ゆ えに、U1- 1150Cul+287.5Vul+287.5Au- 1725 (註9)
U - Ul+ U2 であるか ら
U - 1225Cu+ 325Vu+ 325Au- 1875 以上 をまとめ ると、
P1 - 2850Cpl+ 712・5Vpl+ 712・5Ap1 - 4275
P2- 1425Cp2+ 7125Vp2+ 712・5Ap2 - 2850 p - 4275Cp + 1425Vp + 1425Ap - 7125 U1 - 1150Cul十 2875Vul+ 287.5Au1- 1725
U2- 75Cu2+ 375Vu2+ 37.5Au2 - 150
U - 1225Cu + 325Vu + 325 Au - 1875 P+ U - 5500C + 1750V + 1750A - 9000 以上の説明によ り、資本構成 Ku- 1550,Kp -5700が いかに算出 きれたかが 明 らか とな った。次の課超は国民所得 の分配過程である。Vについてだけは理論上 明 らかであ るが、Duの 2部門-の分配比、Apの分配の仕方がいかなる方法でな されたか とい うことは検討 に値いす ることである。べ リャノヴァの功績はそれを明 らかに したことである。前 に ものべたフェリドマンの一連の図解 (註 lo)を再現す るに値す る数字上の解明だ と思われ る。残念なが らべ リャノヴァの説明は出発点 と なったマルクス表式の数字 と、 『分析的方法』112ページの第61湖の数字 との関連 を説明す るには十分 であ りなが ら、その過程にあ る第 1図か ら第 5関までの中にあ 数字 を十分 に説明 しうる ものではない。 もちろん フェリドマン臼身が計算 Lの誤 り -54
-をしたとも考 えられるので、 ここではべ リャノヴァの解説 を最上の もの として、紹 介するにとどめたい。
この分配の分析はJJとPの間の交換関係が複雑 にか らみあっているのでそれぞれ の部門における内部交換 を問題にすることか らは じめねばな らないo
A-M-Aとおけば
、A
′は蓄積部分 を表 わす。Ap ,Apl,Ap2 ,Au ,Aul, Au2,からMp,Mpl,Mp2,Mu ,MUつ,Mu2を引いた もの を 〟p,Apl,Ap2,A'u,Ahl,A'u2とす る。
まず P部門について 2850Cplと 7125Vp2 はそれぞれ内部転態をす る。 1425Cp2- 712.5Vpl+ 712・5Apl だ か ら 、 Pの内部で は単純再生産 が保証 されている。 この他にPの内部 には、消費財の形態でまだ分配 されて いない
1425Apが残 っている。 (Ap2,及 び Apl と交換 され る 1/2Cp ) 0 Dp - V 十 M - Vp + Vu + Mp 十 Mu よ り、 Ap = Vu + Mp + Mu だから、 pには Mpに等 しいだけの Ap部分が必要 とされ る。M Mp+Mu -Mpl+ Mpヨ+ MUつ+ Mu2 、マル クス表式で とられた数字例に比例 させて計 算すると、 (Mpl+ MUつ)/ (Vpl+ Vu2) - 500/ 1000 - 0・5 (Mp2+ Mu2)/ (VP2+ Vu2) - 600/750 - 0・8 Mpl= 7125AplX O15- 356・25,叫 2=712・5Ap2×0・8- 570 同様に して、 Mu1- 143.75 , Mu2- 30 これよ り、 Mpこて926・25 , Mu- 173・75 Ap1- 35625Mpl+ 356・25A/pl Ap2- 570 Mp2+ 142.52〟p2 Ap - 926・25Mp 十 498・75A/p - 1425 この計画か ら次の ことが いえる0 926.25Mp は Pの内部で非生産的に消費 され、 498.75A'p は Vu+ Muとな ってU部門に移転 され る。単純再生産 (Uを含めた ) においては〟pは見返 りな く消費 されて しまう。
次にU部 門 に移 ろ う。 Du=△C+△V-△Cp+△Cu+△Vp+△Vu = △Cpl十△Cp2+△Cul+△Cu2+△Vpl+△Vp2+△Vul+△Vu2 マル クスの数例 か ら比例計算 をす ると (△Cpl+△Cul)/ (Cpl+ CUつ)- 400/4000 - 0,1 (△Cp2+△Cu2)/ (Cp2+ Cu2)- 100/1500- 1/15 △Vについて も同様 な式が考 え られ るのでそれ らか ら得 られ る数値は以下の とお り。 △Cp = 285 △Vp1- 7125 △Cu1 - 115 △Vu1- 28.75 △Cp2 = 95 △Vp2- 47・5 △Cu2 - 5 △Vu2- 2.5 △Cp = 380 △Vp - 118.75 △Cu - 120 △Vu - 31.25 △C - 500 △Ⅴ - 150
この総計 か らUに残 るものは △Cu- 120, △Vu- 31.25 (故 に、△Cu+ △Vu- 151・25 )、残 りの もの生産手段が △Cp- 380 ,消費手段が △Vp-118.75、総計 (498.75)が Uか らPに移転す る。 これは Pか らUに移転す る消 費手段の価値 に等 しい。U部 門内に残 った (△Cu+△Vu)は充の よ うな仕方 で内部 転態 され る。△Cu1-115は Ulの内部 で , △Vu2- 25はU2の内部で、△Cu2 - 5 ,△Vu1- 28.75 はそれぞれ Ul- U2、 U2- Ulと移転す る。
以上の説 明だ けで、第14図に示 した F ・モデルの実数例 を引 き出す手続 は十分に 理解 で きる。 この図の中に記 きれている数字 はすで に以上の演算の中で姿 を表わ し てい る。べ リャノヴ ァの解説 は更 に先 に進むのであ る。彼女は〟p- Vu+Mu-△Cp+ △Vpとい う関係式 (註 11)を導入 し、そこから次のよう頓 告諭 を引きLlル ている
「Du- A'p+ A'u, かつ A'u- △Cu十△Vu , これよ り 〟u1-△Cul+ △Vul,; 〟u2- △Cu2+ △Ⅵ12 同 じく
-56-A'pl-△Cpl+ △Vpl , A/P2- △Cp2+△Vp2-・・・・これは非常 に重要な 関係 であ り、次のよ うなことを証明してい るCつま り、価値移動 (転使 )の観点 に 立てば、両部門 およびその部門における拡大再生産はその当該部門及び亜部門にお いて生 み出 された価値 を源資 として実現 され るとい うことである
。
」 (註12) このよ うな解釈を生 む きっか けとな った第 2の原因は、恐 らく△Kpm pu -498.75とい う数字上の一致であろ う。また、 フェ リドマンが第 11の論文において 両部門の生産的蓄積率 をdp,αuとお き、 αpSpKp- ( 1- du)SuKuが成 り 立つことを示 していることか ら、P
部門における生産的蓄積が当然資本 の増分△Kp としてU部門か ら還流すべ きだ という考 えが生 じる。 しか し、 フェ リドマンの論文 をその書かれた内容 にそ くして読むか ぎり、そのよ うな考 えはやや解釈の しす ぎで あるという観がある。 註12にも示 した通 り、フェ リドマンはえのモデルにおいて両部門の価値的交換関 係 を厳密 には考 えていない。 もちろんそのよ うな規定が与 えられていないに して もF
・モデルは拡大再生産モデルであるか ら上の関係が実質的 に存在す ることはた し かである。P
部門がよ り多 くの消費手段 をU
部門に移転 させればU
部門の生産が紘 大 し、それがよ り多 くの△KpとなってP
部門の拡大 につなが ることはい うまで もな い。 しか し、だか らといってべ リャノヴァのように フェ リドマンモデルを解釈す る には無理がある。 lt
椎的蓄倍率 apはいわば貯蓄率の概念 でとらえるべ きであって、マル クス表式 の場合のように、実質資本の追加分 と考 えるには F ・モデルの性格か らい って無理 がある。 ではなぜフェ1)ドマンのrR数例において△KpとU部門に移転 した A'pが一致 した のであろ うか。はじめか ら一致 させ るよ うにモデル を構想 したのではないか とい う ことは第Ila,耶llb論 文をみて も明 らかである。では偶然の一致だろ うか ?よ く 吟味 してみるとそれは偶然の一致ではない ことが明 らか とな る。それはべ リャノヴ ァの行なった演算をふ り返 ってみれば解ることだが、 この一致の原因はフェ リドマ ンがマルクス表式の散例 を基に しなが ら係数計算 を した ことにある。資本の構成及 び剰余価値率 ,非生榛的消費の率 をマルクス表式が与えるままに再構成すれば恒等的に等 しくな らざるを得 ないのである。それを代数的に明 らかにす ることが本章の 最後の課題 となる。 マル クスの記号でフェリドマンのVpl,Vp2,Cpl,Cp2,Apl,Ap2
,
Mpl, Mp2,△Cpl,△Cp2,△Vpl,△Vp2を表現すれば次の如 くなる。 Vp2- (Vl+V2+ Mkl+ Mk2)ⅩC2
V2 +V2+M2 V2 ・・ ① (ここでK- (vl+V2+Mkl+Mk2)/(C2+V2+M2)とおけば、) Cp2 - I(C2 ・・..・・ aV1
KC2・V2
vp1- Cp2×
vl+ M-
Vl+ M l-
・
-③
KCl.C2 cp1- VplX 且VI
-
Vl+ M I Ap2- Vp2・
告
- KM2 1・・・. ⑤ M 1 K(>・M 2 Apl= VplX一
一
二
Vl
=
--△Cpl-
]〉
■ × Cpl V l+ M l ・p2- Vp2× 」賢 -
KMk2 ・ ⑦Mkl
KC2Mkl Mpl= Vp X VI1
-
,"
_r
= 一V.TL-l+Ml∴.. -△Cl 、. ( K△Cll・C2 CI Vl+Ml ・④ ・cp2-号
× cp2 - K△C2 - ⑳ △C1 、. ハ K△Vl・C2 △Vp1- -二二
二
一
× Cpl CI
Vl+Ml ⑬ AVp2-筈
× cp2 - K△V2 - ㊨定義によ り、 A'p - Ap-Mp- Apl+ Ap2- (Mpl+Mp2) ⑤ ,⑥ ,⑦ ,⑧ をこの式に代入すれば、
-58-Ap- KM2・ 葦
蒜
一
(KMk2+ 諾 ) _K
I 前 丁 訂 (VIM2+MIM2+C2M1-VIMk2- MIMk2-C2Mkl)・
∴
∴
E
g
:
また、△Kp - △Cpl+△Cp2+ △Vpl+ △Vp2 ⑨ ,⑳ ,① ,◎ をこの式 に代入すれば、 △Kp = 誓 当意 + K△C2+ 葦 等 + K△V2 -蕊
(
△cl+△Vl)・C2+(△C2+△V2)(Vl+Ml) 価 値 的 に は 、 △Cl+△Vl-M1-Mkl, △C2+△V2-M2- Mk2 であ るか ら、 これ を上の式 に代入 して K△yp= ▽77有 丁 (C2M1-C2Mkl+VIM2-VIMk2+MIM2-MIM2)
-
読
(vIM2+MIM2・C2M1-VIMk2-MIMk2- C2Mkl, -・- ㊥ ⑧ ,㊥式の右辺 は等 しいか ら、 A'p - △Kp ・・・・・・ ◎ あるいは もっと単純 に、 Pl,P2 それ ぞれにつ いてた しかめ ることもで きる。 AJpl- Apl- M p1- 品 (M一一Mkl)- 諾 当意 (△c l・ △Vl) 豊 謡 + 豊 憲 一- △cpl+AVp.-AK_pl A'p2- Ap2-Mp2 - KM2-KMk2- K (M2- Mk2) - K(△C2+△V2)-K△C2+K△V2 - △Cp2+ △Vp2- △Kp2第 二 章
註38) N ・A ・Kovalevski, K postroeniy genelaralnogo plana, planovoe kho之iaistvo Na3 ,1930,S・117-211.Spulber. ibid,pp490-502
39) Kovalevskii, Tan ze, S.133
40)
「
<宅資本の効率>,とい う言葉は きくだけで もがま在で きない。マルクスのにおいが し ない。---労助生産性 だけを基 に し議論 を進 めること提案す る。
」(ェベ ン トフ )。 「この用語に対する彼等の解釈 を受 け入れ るとしよ う。カヴアレフスキー は,初期の数年 間に多交替制 な どを導入す るが故 にこの<効率>は成長すると強調 している。- 我々 が現在三交替制 を導入 しているのは夜の労働が有益であるか らではな くて、<追いつ き追 い こす> とい う課庵が あるか らなのだ.我々が生産 を大規模に拡大 した時、まず もちろん徐々に夜間労働 ,夜間交替な どとい う資本主義的経済属性 をとりは らい、で きるだ け労働 日を短縮す ることに努力するぢろ う。だか らして、資本の<効率>は必 然的に低下 すろ。すなわ ち、計画的経済運営 によって可能 となる<効率>の成長はそ の低下によってつ ぐなわれ るであろう。」 (サブキ ュック )cf,Preniya po dokladyA・N Kovalevskogo・ Planovoe Khoziaistro Iも3, 1930 S.173, S.151 41) バザ ーロフは再生産係数が形式的に申 し分ない として も経済効率の基準 とすることが どれだけ有益 であるか をた掛 こ云々で きない とのべ、正 しく構成 された社会的労働生 産性指横のみが、好 ましい指標 であるとのペ ることによって、かヴァレフスキーのD
/F
にはあまり積極的 な評価 をしなかっf;0「
≪E>,
(
-D/F
)は多かれ少 なかれ、 国民経済の再建の効率 をそれな りに反 映す る ものである. ところが闘定資本の比重の 著 しい増大 を伴 うところの技術的再建が始 まるや苗や指標≪E
≫ は全 くふ さわ しくな い もの と7:iろ。特に固定資本がゼ ロに近 いプ リミチプな生産か ら、縞椎の技掛 こ移子fす す るよ うな場合には役 に立たい。た とえば、残々のブ リミチプな農業を トラクター化 あるいは一般に機械化 した時、大 きな効率が達成で き、農実労働の生産性 を強度 に高 める ことがで きるであろ うが、効率指標≪E>
,は、 この場合 まった く確'
尖
に低下す る。 なぜな ら、<諸 フォン ド>はゼ ロか ら成 長 して、は じめか ら労働/1席 作のテンポをこ えT=テンポを示 すか らであ るO≪E
≫ は効率が成長 してい る場合で も低 下し、再鯉政策 策の効率が低下 しf:場合で も成 長するloJ能性がある。」 (バザ ーロフ )Pleniya. Tam ze, S.155 第 三 尊 註1 )この考 えは、ハイエクの 「垂直的生産構造」に類似 してい る∩だが-イエクの場合は 中 一60-中間生産物 (-資本財 )に対 す る需要の相対 的増加 が生産構造 の拡大 (三角形 部分の 拡大 )として と らえられ 、消費 と蓄積の関 係が一つ の構造 の中に降伏的 に折合 されて いる。これに対 して、 F・モデルにおいてはU部門 におい て 「純投資」部分が独立 に取 取扱われている ことに大 きな違いが ある。
cf・F・A・Hayek・PrlCeS and Production・RoutLedge
&
Kegan Paul・1967,(Repr).pp32-68註 2) この無助 言実際 には フェ ')ドマンの実数例 ではt期 でPか らUに移 された消費財価値 と同徹 の消費 財 ( (I+ 1)期 の )としてUか らPに移転 され るとい う形で解決 され てい るの である。
琵3) Ignatov, Balanc Narodnogo KhozialStVa, Planovoe Khoziaistvo 恥 2 ,1932, S.112-36
第 2 節
註 l) A M.BeLyanova, O tempakh ekonomieheskogo razvitJa SSSR.(po Materialam dlSkyssi1 20-kh godov) 1974 証2) マルクスマル クス- エンゲル ス全 集刊行委員会 『資本論 』大月書店 1988,
632ペ ー ジ
註3) Feldman, ⅠV.Sl13 Be】yannva, tan xe, S.149 註4) マル クス , 同掲香, 634ページ 註5) ここか らの表式的説明、及 びその記 号表示 はべ リャノヴ ァの前掲 番に従 う。 証 6) 有機 的構成- 2,剰余価値率- 1で計算 され てい る。つ ま り、 2x
+
汰+ x- 2850 を解 けば この太式が えられ るO 註7) これ もマルクス表式の前提 を採用 して有機的構成- 4,剰 余価値率- 1で計算 されて いる0 1 4 2 5- y+ y とし、 (y+ y-Vpl J Apl) y- 712.5 , これか らCp1-712,5× 4- 2850 ,更に これ らを総計すれば、 P1- 4275が 算出 きれ る。註8) マルクス,前掲書 .623ペ - ジ Belyanova tan ze. S・142 註9) マルクス表式 では△C- 500となっているのに ここでDu1- 575とな ることが寄異 に感 じられ るが 、 こ0)演算 をみて もわか るよ うに575Dulの うち、75DulはU2部門 の不変資本の補填 に使 われ 、そのかわ り、 U2部門のCu?部 分 が△V- 150の構 成 部分 とな ってい るD したが ってU部門全体 としては、∠BC- 575-15- 500,△ V - DUフ+Cu2- 751-75- 150の 蓄憤部分が生産 され る形 にな ってい る。 註lo) 拙構