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人工知能技術と産業応用 : 0.編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)01.人工知能の産業応用の現状調査と事業化への課題分析 02.電力分野における人工知能技術の過去・現在・未来 03.製造,サービス分野と人工知能技術. 04.ビジネス・インテリジェンスと人工知能技術. 05.オフィスと人工知能技術. 06.電子商取引と人工知能技術. 07.自動車・交通分野における人工知能技術. 編集にあたって 島津秀雄(NEC システムテクノロジー):[email protected] 田中穂積(中京大学):[email protected]  人工知能の歴史は,今から 50 年前になる 1956 年の. 題は分析型と合成型に大別されますが,図に示すように. ダートマス会議に始まるといわれています.この会議. そこから生産制御・管理,故障診断,設計自動化,スケ. に初期の人工知能を先導した研究者が集まり,人工知能. ジューリング等の技術が派生的に生まれてきました.製. という言葉を作り,その研究の方向性が定められました.. 造業で培われた諸々の人工知能技術は,その後別の分野. 日本でも,それに少し遅れ,大学や国立研究所で研究が. にも波及していきました.. 開始されました.そして 1980 年代に産業界を巻き込ん.  1990 年代に入ると,企業の意思決定支援のための情. だ本格的な人工知能の研究開発が始まってから四半世紀. 報分析やオフィスの業務効率化支援の分野に人工知能技. 以上が経ちました.1980 年代は,第五世代コンピュー. 術が適用されていきました.さらに,1990 年代後半か. タの国家プロジェクトが発足し,人工知能は次代を担う. らはインターネットの普及とともに,Web 上の電子商. 情報処理技術として脚光を浴びた時代でした.. 取引にさまざまな人工知能技術が組み込まれていきま.  その後,いわゆる「冬の時代」を経て,現在では,人. した.. 工知能はさまざまな産業の普遍的な技術として広く浸透.  一方,自動車業界は,製造業として人工知能を活用す. しています.. るのと並行して,自動車というプラットフォームや道路.  人工知能が当初深くかかわってきたのは製造業や電力. 交通システムという社会インフラの次なる発展に向けて. 業に代表される社会インフラ分野でした.この分野の問. 人工知能を組み込む,という両面で人工知能の産業応用 IPSJ Magazine Vol.47 No.7 July 2006. 701. 編 集 に あ たって. 人工知能技術 と 産 業 応 用 特集.

(2) 特集. 人工知能技術 と 産業応用. 製造業 電力業 問題 分析型. 合成型 診断. 制御. 設計. 生産管理. コンフィグレーション. Web. 企業情報システム ビジネスインテリジェンス オフィス効率化など. スケジューリング. 自動車,交通分野. 電子商取引など. 社会交通システム カーナビなど. に貢献してきました.. 能技術」(神場(NEC ビッグローブ))では,Web 上に.  本特集では,人工知能技術の産業界への貢献,普及の. 構築される電子商取引の各種のメカニズムの中にどのよ. 状況を俯瞰します.本特集の特徴は,人工知能が貢献し. うな人工知能技術が組み込まれているかを論じています.. ている主要な業界を選び,そこで活躍している企業の研. 「自動車・交通分野における人工知能技術」(斎藤(本田. 究者自身に,その業界での人工知能と事業化について論. 技術研究所), 辻野(ホンダ・リサーチ・インスティチュー. じてもらったことです.まず, 「人工知能の産業応用の. ト・ジャパン) )では,今日のカーナビに適用される人. 現状調査と事業化への課題分析」 (島津(NEC システム. 工知能技術から,車と道路制御が一体の知的システムに. テクノロジー),堀越(NEC) ,田中(中京大学) )では,. なって初めて実現可能になる将来の自律型運転支援シス. 人工知能に関する特許や論文の調査を行い,人工知能技. テムまでを紹介しています.. 術の事業化への課題を分析します.以降の解説は,3 つ.  今日,情報処理技術とネットワーク技術の統合で,あ. のグループに大別されます.. らゆる情報がディジタル化され利用可能になりつつあ.  第 1 のグループは,製造業の現場や社会インフラへ. ります.私たちは,すでに情報洪水の状況におかれてい. の産業応用であり 2 つの解説が含まれます. 「電力分. ますが,この傾向は今後ますます進んでいきます.人工. 野における人工知能技術の過去・現在・未来」 (小野田. 知能の研究コミュニティで新しいコンセプトや理論を提. (電力中央研究所))では,電力分野での人工知能の産業. 示し,産業界が人工知能分野で開発された研究成果を要. 応用について,1990 年代初頭までとその後との違いに. 素技術として適宜選択し,それぞれの分野や製品に最適. フォーカスして論じています. 「製造,サービス分野と. な形態に発展させていくという末広がりの連携が進展し,. 人工知能技術」(櫻井,愛須(東芝) )では,製造業の典. 人工知能の分野がますます発展していくことを期待しま. 型的な人工知能システムを種々紹介しています.. す.また,本特集をご覧いただいて人工知能の発展につ.  第 2 のグループは,企業の情報システムやオフィス. いて興味を持たれた方には,昨年人工知能学会が編纂し. への産業応用であり 2 つの解説が含まれます. 「ビジネ. た執筆者総数 275 名による 「人工知能学事典」 (共立出版). ス・インテリジェンスと人工知能技術」 (武田(日本アイ・. が,この分野の最新動向を知る上で参考になることを付. ビー・エム) )では,企業に存在するデータベースやデー. け加えさせていただきます.. タウェアハウスを分析し活用する人工知能技術と事例を.  最後になりましたが,ご多忙中にもかかわらず本特集. 紹介しています. 「オフィスと人工知能技術」(丸山(富. の執筆を快く引き受けてくださった執筆者の皆様に感謝. 士通研究所) )では,ナレッジマネジメントをはじめと. いたします.また編集にあたり,閲読や助言などを賜り. する従業員の知の活用を支援する人工知能技術と事例が. ました情報処理学会会誌編集委員,ならびに事務局の皆. 紹介されます.. 様にもお礼申し上げます..  第 3 のグループは,最も新しい分野でありながら人 工知能の活用が著しい分野です. 「電子商取引と人工知. 702. 47 巻 7 号 情報処理 2006 年 7 月. (平成 18 年 6 月 5 日).

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