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學界鳥瞰

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Academic year: 2021

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  内 外 新 著 抄 録 内 外 の 雜 誌 新 聞 そ の 他 に 發 表 せ ら れ た 心 理 學 及 び 關 係 學 科 の 新 論 を 紹 介 す

調

一 本 年 二 月 八 日 午 前 十 時 よ り 報 知 新 聞 耐 樓 上 で 行 は れ た 記 者 採 用 試 驗 は 從 來 の 試 驗 方 法 の 例 を 破 つ た 新 奇 な も の で あ つ た 。 そ れ は 新 聞 記 者 の 職 務 を 送 行 す る 上 に 必 要 な 性 能 を 考 へ 、 そ の 性 能 を 檢 査 す る 爲 に 近 頃 流 行 の メ ン タ ル テ ス ト 式 の 試 驗 法 を 用 ひ た の で あ る 。 何 分 始 め て の 試 み と て 種 々 の 點 に 用 意 が 足 り な か つ た 憾 が な い で も な い が 、 兎 も 角 時 勢 に 遅 れ ぬ 新 し い 企 て で あ る 。 テ ス ト に 左 の 三 種 が あ る 。 一 、 觀 察 力 檢 査 こ れ は あ る 事 件 を 目 撃 し た 時 果 し て 正 し く そ の 事 件 の 經 過 を つ か み 得 る か ど う か を 檢 す る も の で 、 實 際 次 に 述 べ る 如 き 活 劇 を 受 驗 者 の 前 で 演 じ て 見 せ 、 後 に そ の 見 た ま ゝ を 文 章 に 書 か せ た の で あ る 。 二 、 理 解 力 檢 査 人 を 訪 問 し て 話 を 聞 く 時 一 番 大 切 な も の は そ の 人 の い は ん と す る も の を 的 確 に 捕 へ る に あ る 。 こ の 檢 査 に お い て は 社 員 O 氏 を し て ﹁ 漢 字 制 限 に つ い て ﹂ と い ふ 話 を 態 と 解 り に く ゝ く ど く と 話 さ せ た 後 、 そ の 大 要 を 要 領 よ く 書 く や う に 命 じ た の で あ る 。 三 、 常 識 檢 査 新 聞 記 者 が 豊 富 な 常 識 の 所 有 者 で な け れ ば な ら ぬ こ と 學 界 鳥 瞰  二九 七

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心 理 研 究 ( 百 六 十 五 號 )   二 九 八 は い ふ ま で も な い 。 そ こ で 入 事 、 科 學 、 そ の 他 種 々 の 方 面 に わ た る 問 題 數 題 を 出 し て 説 明 を 求 め た 。 當 研 究 所 は 右 の 如 き テ ス ト 、の 結 果 減 績 を 以 て 好 個 の 研 究 資 料 で あ る と 考 へ た の で 、 特 に 同 杜 の 諒 解 を 得 て 答 案 全 部 を 借 用 し て 種 々 討 究 せ る に 甚 だ 得 る 處 が あ つ た 。 中 で 竜 テ ス ト と し て 最 も 興 味 が あ り 、 答 案 と し て も 最 も 變 化 に 富 ん で ゐ た の は 第 一 の 觀 察 力 檢 査 で あ る 。 我 々 は こ れ よ り 事 物 の 觀 察 と い ふ も の が 人 に よ つ て 如 何 に 相 違 す る も の で あ る か を 考 察 す る こ と が 出 來 る 。 觀 察 力 の 差 異 と い ふ こ と は 新 聞 記 事 の 正 確 さ に 大 な る 關 係 が あ る ば か り で な く 、 裁 判 所 が 重 要 視 す る 證 人 の 供 述 も こ の 事 實 を 無 視 し て 無 暗 に 信 用 す る こ と は 出 來 な い 。 さ う い ふ 意 味 合 か ら 、 こ ゝ に 特 に 同 テ ス ト の 結 果 の 一 二 を 述 べ る こ と に し た の で あ る 。 二 ま つ 順 序 と し て 受 驗 者 の 面 前 で 演 ぜ ら れ た 活 劇 の 實 際 經 過 を 記 す 。 受 驗 者 二 百 名 は 同 社 講 堂 に 集 め ら れ 、 編 輯 長 丁 氏 の あ い さ つ ( 新 聞 記 者 の 觀 察 力 に つ い て の 話 ) を 傾 嘉 し つ ゝ あ つ た 。 突 如 記 者 O 氏 の 假 装 せ る 暴 漢 が 演 壇 右 手 背 後 の ド ア を 荒 々 し く 押 開 け 、 そ こ に 積 重 ね て あ つ た イ ス を 倒 し 、 屏 風 を 押 し の け 、 更 に カ ー テ ン を 排 し て 壇 上 に 現 は れ て 、 丁 氏 の 背 後 か ら 氏 の 首 に 左 手 を 卷 き つ け た 。 暴 漢 は 汚 れ た 白 の 鳥 打 を 目 深 に か ぶ り 茶 色 の 背 廣 の え り を 立 て 白 の え り 卷 で 半 ば ほ ゝ を 包 み 、 黒 い 靴 を は い て ゐ た 。 こ の 有 樣 を 見 た 一 同 は あ つ 氣 に と ら れ て ど う な る こ と か と 思 つ た 時 、 傍 に 立 つ て ゐ た 社 員 A 氏 が 逸 早 く 壇 上 に 馳 せ つ け て 暴 漢 を お さ へ 、 正 面 よ り カ ー テ ン 裏 へ と 引 き ず り 出 し た 。 こ の 時 丁 氏 が ﹁ さ あ い ま 見 た ま ゝ を 新 聞 記 事 に 書 い て 下 さ い ﹂ と い つ た の で 受 驗 者 連 は 再 び あ 然 と し た 。 こ の 事 件 が 二 百 人 の 人 の 眼 に ど う 映 し た で あ ら う か 。 答 案 に あ ら は れ た 結 果 は 左 の 如 く で あ る 。 三 ( 一 )暴 漢 の 帽 子 -前 に 記 し た 通 り の 白 の 鳥 打 を 目 深 に か ぶ つ て ゐ た

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と い ふ の が 正 し い の で あ る 。 ﹁ 鳥 打 ﹂ と い ふ こ と ゝ ﹁ 目 深 く ﹂ と い ふ こ と と は ほ と ん ど 大 體 觀 察 が 誤 つ て ゐ な か つ た 。 ( 前 者 は 答 へ た 者 の 九 四 ・ 五 % 、 後 者 は 九 四 % ) 異 論 が 多 か つ た の は ﹁ 白 ﹂ と い ふ 色 で 、 實 に 左 の 如 く 樣 々 答 が 出 て ゐ る の で あ る 。 ( 括 内 は 員 數 ) 霜 降 ( 9 ) 鼠 ( 7 ) 黒 ( 3 ) 茶 ( 2 ) 白 ( 1 ) 半 白 ( 1 ) 友 ( 1 ) 薄 次 ( 1 ) 黒 次 ( 1 ) 鼠 白 ( 1 ) 薄 鼠 ( 1 ) 茶 か つ ( 1 ) も つ と も 實 物 は 多 少 汚 れ て 黒 ず ん で 居 り 霜 降 り に も 見 え る さ う で あ る 霜 降 と 答 へ た 者 が 多 い の は さ う い ふ 理 由 も あ つ た の で あ ら う 。 ( 二 ) 暴 漢 の 服 装 -こ れ は 背 廣 で 茶 の 地 に 淡 黒 色 の し ま が 入 つ て ゐ る の で あ る 。 た ゞ こ れ も 時 代 物 で あ る 爲 少 し 離 れ て 見 れ ば 黒 ず ん だ 茶 色 に 見 え る さ う で あ る 。 ﹁ 背 廣 ﹂ と 正 解 せ る 者 二 八 ・ 二 % 及 び ﹁ 洋 服 ﹂ と の み 記 し た 者 ( 二 五 ・ 三 % ) が 最 も 多 か つ た が 、 ﹁ オ ー バ ま た は 外 套 ﹂ と い つ た 者 も 隨 分 多 く 、 そ の 他 に は 、 ス ウ エ ー タ ー 、 ジ ヤ ケ ツ 、 仕 事 着 、 詰 え り 、 シ ヤ ツ 、 マ ン ト 、 サ ツ ク コ ー ト 、 黒 装 束 な ど と い ふ 答 へ が あ つ た 。 ﹁ 黒 装 束 ﹂ の 如 き は 觀 察 の 不 確 實 な こ と を 後 で い ゝ 加 減 に つ く ろ つ た 想 像 の 産 物 で あ ら う 。 次 に 地 色 が 様 々 に 書 か れ て ゐ る こ と は 帽 子 と 同 樣 で あ る 。 試 み に 列 記 す れ ば 次 の 如 く で あ る 。 茶 ( 33 ) 茶 褐 ( 17 ) 霜 降 ( 9 ) 黒 ( 7 ) 褐 ( 9 ) 焦 茶 ( 6 ) 鼠 ( 3 ) 黄 ( 1 ) 薄 茶 ( 1 ) 濃 茶 ( 1 ) 黒 茶 ( 1 ) 茶 樺 ( 1 ) 赤 赤 ( 1 ) 赤 褐 (1 ) 黒 褐 ( 1 ) 鐵 ( 1 ) 茶 ( 1 ) 黒 友 ( 1 )薄 無 ( 1 ) 紺 ( 1 )青 茶 ( 1 ) ト ビ ( 1 ) ( 三 ) 暴 漢 の 履 物 -こ れ は 書 い た 者 が 少 な か つ た が 、 大 分 お か し な 答 が あ る 。 靴 ( 7 ) 草 履 ( 3 ) 雲 駄 ( 2 ) 足 袋 ( 1 ) 土 足 ( 1 ) 色 は 黒 靴 と 答 へ た も の 、 赤 靴 と 答 い た 者 お の お の 一 名 あ る ぎ り で あ る ( 四 ) 眼 鏡 -暴 漢 は 眼 鏡 を か け て ゐ な か つ た の に か ゝ は ら ず か け て ゐ た と 書 い た 者 が 意 外 に 多 い 。 ( 31 人 ) し か し そ の 眼 鏡 の 種 類 た る や 實 に 左 の 如 く 色 々 に 書 か れ て ゐ る 。 ロ イ ド 眼 鏡 ( 12 ) セ ル ロ イ ド 縁 ( 4 ) 縁 無 ( 2 ) 黒 縁 ( 2 ) ゴ ム 縁 ( 1 ) ベ ツ カ ウ 縁 ( 1 ) 鐵 縁 ( 1 ) 青 銅 ( 1 ) 黒 色 學 界 鳥 瞰  二九 九

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心 理 研 究 ( 第 百 六 十 五 號 脚)   三 〇 〇 ( 1 ) 小 形 ( 1 ) ( 五 ) え り 卷 -こ れ は 前 に も 記 し た よ う に 白 で あ る が 、 小 し 汚 れ て ゐ た と い ふ こ と で あ る 。 答 に あ ら は れ た 處 は 左 の 如 し 。 白 ( 37 ) 茶 ( 5 ) 黒 ( 4 ) 鼠 ( 3 ) 友 ( 2 ) 淡 茶 ( 2 ) 卵 ( 1 ) 淡 黄 ( 1 ) 黄 ( 1 ) 薄 鼠 ( 1 ) 全 然 色 を 書 か な か つ た も の が 17 人 あ つ た ま た え り 卷 以 外 の も の に 答 へ た 者 は 左 の 如 く で あ つ た 。 手 拭 ( 12 ) ハ ン カ チ ー フ ( 7 ) 白 布 ( 5 ) 黒 布 ( 4 ) マ ス ク ( 3 ) ( 六 ) 年 齢 -こ れ は 全 然 観 察 者 の 推 斷 に よ る の で あ る が 、 統 計 を と つ て 見 る と 次 の 如 く 判 斷 が 相 違 し て ゐ る こ と を 發 見 す る 。 十 八 九 ( 3 ) 十 九 位 ( 1 ) 計 前 後 ( 10 ) 二 十 一 二 ( 2 ) 二 十 二 三 ( 7 ) 二 十 三 前 後 ( 1 ) 二 十 三 四 へ 7 ) 二 十 四 頃 ( 2 ) 二 十 四 五 ( 23 ) 二 十 五 前 後 ( 1 ) 二 十 五 六 ( 13 ) 二 十 六 位 ( 1 ) 二 十 六 七 ( 3 ) 二 十 七 位 ( 1 ) 二 十 七 八 ( 11 ) 二 + 八 九 ( 5 ) 三 十 前 後 へ 18 ) 三 十 一 位 ( 1 ) 三 十 一 二 ( 1 ) 三 十 二 な い し 五 ( 1 ) 三 十 四 五 ( 4 ) 三 十 五 ( 1 ) 三 十 五 六 ( 4 ) 中 年 ( 1 ) 暴 漢 に ふ ん し た 記 者 0 氏 が 實 際 い く つ な の か 知 ら な い が 、 か く 得 手 勝 手 な 判 斷 を 下 さ れ て は 本 八 も 敵 は な い で あ ら う 。 ( 七 ) 容 ぼ う -ひ げ は え り 卷 で お ほ は れ て ゐ た 爲 見 え ぬ は ず で あ る の に 、 あ り と 斷 は つ た 者 が 29 人 竜 あ る そ し て 御 丁 寧 に も ひ げ の 深 い 、 濃 き 匹 ヒ ゲ 、 黒 ヒ ゲ 、 美 せ ん 、 八 字 ヒ ゲ チ ャ ツ プ リ ン ヒ ゲ な ど と ま で か い て ゐ る 。 次 に 面 ぼ う を 形 容 す る 言 葉 も 隨 分 色 々 あ る が 、 こ れ は 餘 程 文 章 の 勢 で 筆 を 走 ら し た や う な 傾 が あ る の で と り た て ゝ 問 題 と す る に は 當 ら ぬ か と 思 ふ 。 た だ 顔 の 色 を 白 と し た 者 11 人 に 對 し 赤 と し た 者 2 人 淺 黒 、 黒 ま た は 赤 黒 と せ し 者 9 人 あ る こ と 、 ま た 丸 顔 と し た 者 4 入 に 對 し 、 面 長 ま た は や さ 形 と せ る 者 3 人 あ る こ と は 觀 察 の 差 異 が 兩 極 端 に 赤 つ て ゐ る こ と を 語 つ て ゐ る 。 ( 八 ) 容 姿 -こ れ も 全 然 推 定 に 委 す る 項 で あ り 、 年 齢 同 樣 様 々 な 答 が 提 出 さ れ て ゐ る 。 五 尺 位 ( 3 ) 五 尺 一 寸 位 ( 3 ) 五 尺 一 二 寸 ( 1 ) 五 尺 二 寸 位 ( 5 ) 五 尺 二 三

(5)

寸 ( 3 ) 五 尺 三 寸 ( 2 ) 五 尺 三 寸 位 五 尺 三 四 寸 ( 3 ) 五 尺 四 五 寸 ( 1 ) 五 尺 五 寸 餘 ( 1 ) 別 に 大 體 の い ひ 廻 し で 表 現 し た 者 を 統 計 す る と 左 の 如 く で あ る 。 小 柄 ( 16 ) 中 脊 ( 15 )丈 高 ( 1 ) ( 九 ) 風 態 -こ れ ま だ 觀 察 者 の 判 斷 區 々 で あ る 。 そ の 中 勞 働 者 風 と 答 へ た 者 が 最 も 多 く ( 答 へ た 者 の 三 三 ・ 八 % と 職 工 風 ( 一 五 ・ 六 % )學 生 風 ( 一 〇 ・ 三 % ) が そ れ に つ い で ゐ る 。 そ れ よ り 數 の 少 い も の は 左 の 如 く で あ る 壯 士 風 ( 5 ) 職 人 風 ( 4 ) 不 良 少 年 風 ( 3 ) 書 生 風 ( 3 ) 會 社 員 風 ( 3 ) 紳 士 風 ( 3 ) 無 頼 漢 風 ( 2 ) 牛 乳 配 達 風 ( 1 ) 土 方 風 ( 1 ) 主 義 者 風 ( 1 ) 文 士 風 ( 1 ) 小 使 風 ( 1 ) ( 十 ) 暴 漢 の 行 動 -暴 漢 は 演 壇 の 右 側 か ら 飛 出 し て 來 た の で あ る 。 即 ち ﹁ 演 壇 右 側 ﹂ が 正 し い の で あ る 。 然 る に 演 壇 側 面 と し た 者 六 九 ・ 五 パ ー セ ン ト で 可 な り 間 違 へ た 者 の 數 が 多 い 。 更 に 右 側 と あ る べ き ( 七 六 パ ー セ ン ト ) を 左 側 ( 一 七 ・ 八 パ ー セ ン ト ) 左 側 後 、 裏 側 面 、 單 に 側 よ り 、 東 側 西 側 な ど ゝ 書 い て ゐ る 。 次 に 演 者 に 對 す る 行 爲 で あ る が 、 こ れ も 筆 勢 に 左 右 さ れ た ら し い 節 が 多 い の で 、 そ の 記 述 は 必 ず し も 觀 察 せ る と こ ろ を 正 確 に 書 い て ゐ る と は 見 え な い 。 ﹁ 暴 行 を 加 へ ん と す ﹂ と い ふ 意 味 に 書 い た 者 が 大 多 數 で あ る が 中 に は ﹁ 刺 さ ん と す ﹂ あ る い は ﹁ ピ ス ト ル を 手 に 背 後 よ り 襲 は ん と し た ﹂ と 答 へ た 者 も あ つ た 。 ( 十 一 ) 演 者 T 氏 の 態 度 -こ れ も 前 者 同 様 取 ゆ た て ゝ 記 す べ き 程 の こ と は な い と 思 ふ 。 ﹁ 身 體 を 避 く ﹂ と か ﹁ た じ ろ ぐ ﹂ と か 書 け ば よ い の に 、 ﹁ テ ー プ ル の 陰 に 身 を か く す ﹂ ﹁ 右 方 に 逃 る ﹂ な ど と 書 い た 者 が あ る 。 ( 十 二 ) 暴 漢 を 抑 へ た A 氏 に つ い て -A 氏 が 暴 漢 を 捕 へ て 場 外 へ ら つ し 去 つ た こ と は 餘 り 觀 祭 の あ や ま り が な か つ た が 、 同 氏 の 風 さ い に は 前 と 司 じ よ う な 異 説 が あ つ た 。 即 ち ﹁ モ ウ ニ ン グ を 着 た 美 装 の 紳 士 ﹂ と い ふ の に 對 し 、 ﹁ 粗 服 の 一 青 年 ﹂ と 書 い た 者 が あ る 。 四 以 上 我 々 は 觀 察 力 の 個 人 差 な る 事 象 に 興 味 を 感 ず る 一 方 に お い て 、 入 間 の 觀 察 力 の 不 正 確 さ を 痛 歎 せ ざ る を 得 な い の で あ る 。 ( 報 知 新 聞 所 載 ) 學 界 鳥 瞰  三〇 一

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心 理 研 究 ( 第 百 六 十 五 號 )  三〇 二

注 意 ○ 著 書 の 場 合 は 書 名 、 著 者 、 頁 數 、 定 價 、 送 料 、 發 行 所 の 順 に 從 ひ 、 △ 論 文 の 場 合 は 論 題 、 著 者 、 雜 誌 略 號 、 卷 、 號 月 數 の 便 に す る 。

 ( 東 京 市 電 氣 局 庶 務 課)

△ 入 間 精 神 の 進 化 ( フ ェ ル ウ オ ル ン 著 陶 烈 譯 )

  ( 一 二 八 ・ 九 ) 八 ・ 九 △ ナ ト ル プ の 意 識 概 台 ( 金 子 弘 )

  ( 五 一 ノ 六 ) 九 △ 個 人 差 と 其 の 原 因 ( 内 田 新 一 )   同 △ 讀 方 心 理 と 讀 書 心 理 ( 西 山 庸 平 )   同 △ 能 率 を 増 進 す る 姿 勢 の 研 究 ( 高 橋 孝 太 郎 )   實 業 之 日 本   ( 二 八 ノ 一 七 九

(7)

△ 優 生 學 の 本 質 と 限 界 ( 海 野 幸 徳 )  優 生 學  ( 二 ノ 九 ) 九 △ 應 用 優 生 學 ( 市 川 源 三 )  教 育 時 論  ( 一 四 四 五 ) 八 △ 祖 先 崇 拝 と 子 孫 の 理 線 ( 小 澤 恒 一 )  帝 國 教 育  ( 五 一 七 )九 △ 休 息 時 間 の 分 配 法 ( 石 田 英 吉 )  マ ネ ジ メ ン ト  ( 二 ノ 九 )九 △ 教 育 病 理 學 的 臨 牀 記 録 ( 杉 田 直 樹 )  教 育 研 究  ( 二 九 三 ) 九 △ 少 女 心 理 の 斷 片 ( 栗 山 信 次 郎 )  變 態 心 理  ( 一 六 ノ 三 ) 九 △ 女 性 の 生 理 的 特 徴 ( 二 完 ) ( 越 智 眞 逸 )  文 化 の 基 礎  ( 五 ノ 九 )九 △ 呪 術 の 發 生 に 關 す る 問 題 ( 宇 野 圓 空 )  哲 學 研 究  ( 三 〇 ノ 九 ) 九 △ 反 應 時 間 の 實 驗 的 研 究 ( 清 水 榮 長 )  日 本 心 理  ( 三 ノ 三 )十 一 △ 精 神 病 理 學 と 杜 會 ( ク ロ ン フ エ ル ド )  同 上  同 上 △ 自 然 と 人 間 ( 井 上 哲 次 郎  哲 學 雜 誌  ( 四 六 三 )九 △ 神 經 質 の 本 性 と 其 症 状 ( 森 田 正 馬 )  實 業 の 日 本  ( 六 ノ 一 八 ) 九 △ 心 靈 問 題 解 決 の 鍵 ( 小 熊 虎 之 助 )  婦 人 公 論 ( 十 ノ 十 一 ) 十 △ 生 命 問 題 よ り 觀 控 る 精 紳 ( 永 井 潜 )  同 上  同 上 最 近 現 れ た 心 理 學 書 と 心 理 學 に 關 係 し た 論 文   三 〇 三

参照

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