オーストラリアのナショナル・カリキュラム(全国共通カリキュラム)形成過程の一端 ―ビクトリア州のカリキュラムF-10に注目して―
12
0
0
全文
(2) 北海道教育大学紀要(教育科学編)第66巻 第2号 Journal of Hokkaido University of Education(Education)Vol. 66, No.2. 平 成 28 年 2 月 February, 2016. オーストラリアのナショナル・カリキュラム (全国共通カリキュラム)形成過程の一端 ― ビクトリア州のカリキュラムF-10に注目して ―. 佐 藤 有 北海道教育大学岩見沢校教育研究室. A Study on the Formation Process of the Australian National Curriculum: Focusing on Curriculum F-10 in Victoria, Australia SATO Yu Department of Teaching Profession Iwamizawa Campus, Hokkaido University of Education. 概 要 本稿では近年(2014年7月まで)のオーストラリア・ビクトリア州のF-10(学校入学前準 備教育-中等教育)カリキュラム動向について,全国共通カリキュラムとの関係で次の3点を 取り上げた。⑴ビクトリア州は,全国共通カリキュラムが新しい能力(「汎用的能力」)を提出 する上で影響を及ぼした(2008メルボルン宣言)。⑵だが,同州は全国共通カリキュラムへの 移行期に当たり,ハイブリッド・モデル(移行をソフトランデングさせるために,全国共通カ リキュラムと同州カリキュラムの併用)を採用し,その装置としてAusVELS(移行期ビクト リア州基本学習スタンダード)を設けていることを特色とする。⑶そして,独自のカリキュラ ム編成方法(機能面よりも原理面を尊重すること)に強いこだわりを示している。全国共通カ リキュラムへと移行しつつも,全国共通カリキュラムに対してカリキュラム観が対立的である。 上記の内容を扱うことで,全国共通カリキュラム形成(教育改革)は教育課程・方法の論争 性を帯びた過程であることの一端を示した。. 1.はじめに ナショナル・カリキュラム(全国共通カリキュラム)の準備は各州,各準州における責任ある関連カリキュ ラム機関(当局)によって進められ,2014年2月の新学期から,各州,各準州は開始のスタートラインに向 けて走り始めた1。 現在,ナショナル・カリキュラム(全国共通カリキュラム)の第1フェーズ(英語,数学,理科,歴史). 1.
(3) 佐 藤 有. の履行が進められているが,これは,1980年代に始まった全国共通カリキュラム導入試行への実質的な第一 歩を示すものである。これまで全国教育合意(National Education Agreement)は,連邦政府・全州・準 州との間で, 「ホバート宣言」(1989年),「アデレード宣言」(1999年)が承認され,その協定の度に全国共 通カリキュラムに関わる作業が試みられた。がしかし,うまく事は進まなかった。それが「メルボルン宣言」 (2008年) で各州,準州の協力で,全国共通カリキュラムの開発と維持が確約され,ようやく現在の第1フェー ズ(英語,数学,理科,歴史)の履行に至っている。 第1フェーズの履行は,2011年,首都直轄区(ACT)でまず開始された。続いて2012年には北部準州(NT), クイーンズランド,南オーストラリア,タスマニア,西オーストラリア,2013年にはビクトリア,2014年に はニューサウスウエルズで開始されている。ニューサウスウエルズのスタートの遅れがあったものの,全州 と準州の履行に至っている2。 今後の予定として,カリキュラム開発の中心的任務を担っているオーストラリア・カリキュラム評価報告 機構(Australian Curriculum,Assessment and Reporting Authority) (以下ACARA)は,第2フェーズ(地 理,言語,芸術) ,第3フェーズ(健康と体育,ICT,デザインとテクノロジー,経済,ビジネス,公民と シティズンシップ)まで計画を推し進める予定になっている3。 だが,第1フェーズですら履行は決してスムーズな過程ではなかった。全州・準州がスタートを切るのに 3年以上必要としている。各教育管轄区は独自性(自己の強みと特性)を生かしながら自己の全国共通カリ キュラムを創りだそうとしており,その過程は論争的でもある。事柄はそう単純ではない。そうしたことを ビクトリア州の教育を取り上げることを通して見ようとするものである。尚,本論で扱う内容は2014年7月 末時点までのものである4。. 2.ビクトリア州における全国共通カリキュラム移行期への注目 先に触れたように,オーストラリアではナショナル・カリキュラム(全国共通カリキュラム)の第1フェー ズという履行を展開し始めた。だが,その速さと内容の程度はそれぞれの州,準州によって異なる。また, 履行の手法も異なる。 本報告ではビクトリア州に限定して,同州のナショナル・カリキュラム(全国共通カリキュラム)への移 行期のカリキュラム内容・構造の特色について取り上げる。理由は,ビクトリア州は全国共通カリキュラム への移行期との関連で,以下の注目すべき特色があるからである。 ⑴ ビクトリア州は,全国共通カリキュラムの内容形成(メルボルン宣言2008)に初発の影響を及ぼした。 ⑵ 全国共通カリキュラムへの移行期の特色としてハイブリッド・モデルを採用し,その装置として2013年 か らAusVELS( 移 行 期 ビ ク ト リ ア 州 基 本 学 習 ス タ ン ダ ー ド。 従 来 のVictorian Essential Learning Standards(VELSビクトリア州基本学習スタンダード)にAustralian curriculum(全国共通カリキュラ ム)を併存)を設けている。 ⑶ 全国共通カリキュラムへの移行期にあっても,独自のカリキュラム編成方法への教育学的の立場から強 いこだわりを示している。 以上の問題意識の上に立ち,特にビクトリア州が主張するカリキュラムとは何かということについて見る。 そ の 際, 特 にAusVELSに よ る「F-10カ リ キ ュ ラ ム 計 画 並 び に 報 告 ガ イ ド ラ イ ン 」(F-10 curriculum planning and reporting guidelines 以下AusVELS F-10と呼ぶ。理由はナショナル・カリキュラム(F-10) (全国共通カリキュラム(F-10) )と区別するためである)と,ビクトリアカリキュラム・評価機構(the Victorian Curriculum and Assessment Authority,以下VCAA)の議長であるデイヴィド・ハウズ(David. 2.
(4) オーストラリアのナショナル・カリキュラム(全国共通カリキュラム)形成過程の一端. Howes)の2論文( 「ビクトリア州におけるオーストラリア・カリキュラムへの移行(TRANSITION TO THE AUSTRALIAN CURRICULUM IN VICTORIA)」と「原理的並びに実際的カリキュラムフレームワー ク(A principled and pragmatic curriculum framework)」に注目する。前者AusVELS F-10は,AusVELS によって公表されたもっとも新しいガイドラインだからである(2014年2月公表)。また,後者の2論文は 前者AusVELSF-10の理論的背景を展開しているからである。. 3.ビクトリア州のカリキュラムとは何か ビクトリア州のカリキュラムは先に触れた注目すべき3つの特色がある。それらについて詳しく見る。 第1は,ビクトリア州は,全国共通カリキュラムの内容形成(2008メルボルン宣言)に影響を及ぼしたこ とである。現在,オーストラリアで展開されている全国共通カリキュラムの試みは,全国共通カリキュラム の創造と言うことだけではなく,所謂,「21世紀型能力」(オーストラリアの用語では汎用的能力(general capabilities) )という21世紀型の「新しい能力」の創造のためにもエネルギーが向けられている。ビクトリ ア州はそうしたカリキュラムへの注目の初発の契機とも関わっている。 ビ ク ト リ ア 州 の2005年 ま で の カ リ キ ュ ラ ム 並 び に ス タ ン ダ ー ド フ レ ー ム ワ ー ク(the Victorian Curriculum and Standards FrameworkⅡ(以下CSFⅡ))にあっては,カリキュラムは余りにも詳細化され, 個々の教科における核となる観念を失わせるものであった。また,CSFⅡには,伝統的な教科の外に位置は するが,21世紀に向けての不可欠で新しい「学習」と見なされた生成的技能,学際的学習,個人的・社会的 能力への注目が十分ではないという批判もあった5。 そうしたことを背景としてVELS(the Victorian Essential Learning Standards(以下VELS ))が2005年 に出版公表された。それは,生徒が現代的,グローバル化された世界の要求を満たすことを可能にするカリ キュラムはどのようなものでも次の3構成要素があるという前提に基づくものであった。その構成要素とは, ⑴身体的,個人的,社会的発達と成長の過程,⑵伝統的学問に反映された学習の分枝,⑶学校内外で効果的 に機能することに必要な学際的な能力である6。 上記VELS(2005年)の「⑶学校内外で効果的に機能することに必要な学際的な能力」の設定は,メルボ ルン宣言(2009年公表)における新ナショナル・カリキュラムのためのフレームワークの中の,汎用的能力 の設定に影響を及ぼした。メルボルン宣言は(2009年)は,当時にとっての新ナショナル・カリキュラムの ためのフレームワークを述べているが,そのひとつに「柔軟な思考と分析的思考を支える汎用的能力,他者 と共に働く能力,新しい専門的知識・技能を切り開くために横断教科学問を渡り歩く能力」を設けているか らである7。 VELS(2005年)は,生徒の進歩を,学問に基づく学習領域と同様に,学際的な学習と個人的・社会的能 力において詳細な計画を立てただけではなかった。カリキュラムにおいても,個々の学習の領域として,学 際的な学習と個人的・社会的能力に,学問に基づく学習領域と対等の地位を付与する,新しい重要なフレー ムワークであった8。 第2は,全国共通カリキュラムへの移行期の特色としてハイブリッド・モデル(Hybrid model)を採用 していることである。 全国共通カリキュラムの導入・履行方法は大きく3つのモデルに分類される。第1は州の中央集権的権力 を発動して導入・履行方法するモデル(Centralised authority),第2は学校の自立性を尊重しつつ導入・ 履行方法するモデル(Hybrid model),第3は学校の自立性を強く配慮しつつ,導入・履行方法するモデル (School autonomy)である。第1のモデルにはクイーンズランド州,ニューサウスウエルズ州が当てはまる。. 3.
(5) 佐 藤 有. 第3のモデルにはオーストラリアではないがアメリカ合衆国のやり方が当てはまる。第2のモデルにはビク トリア州が当てはまる9。 ハイブリッド・モデル(Hybrid model。以下ハイブリッド・モデル)の具体的装置として,2013年から ビクトリア州はAusVELSを設けている。AusVELSはカリキュラムの視点から言うならば,それは同州に基 づくカリキュラムを残存させつつ,全国共通カリキュラムの第1フェーズを組み込み統合する,ひとまとま りのカリキュラムへアクセスする窓口である10。 第3に,カリキュラム・デザインにおける原理面を尊重している。AusVELSはカリキュラムにおけるハ イブリッド・モデルを採っているが,カリキュラム・デザインにおいては機能面よりも原理を尊重している。 例えば,カリキュラム・デザインにおいて,宣言的知識だけでなく,手続き的知識(暗黙的知)についても 可能な限り明確化を図るスタンスに立っている11。従って,全国共通カリキュラムの最大の特徴である「汎 用能力」 「3横断的カリキュラム優先項目」についても,内容の定義やカリキュラム編成上にかかわる作業 の明確化不足への批判とAusVELS独自のカリキュラムへの強いこだわりが見られる。. 4. デイヴィド・ハウズ(David Howes)とAusVELSによる全国共通カリキュラム(Australian Curriculum)への批判・・・カリキュラム編成原理の視点から 前項2同様,VCAAの議長であるデイヴィド・ハウズ(David Howes)の2論文(2項参照)並びに AusVELSによるF-10に寄り添い,オーストラリアのナショナル・カリキュラムへの批判についてみる。批 判は大きく区分すると次の3点である。 第1は,リテラシー,ニューメラシー,ICTの基本は学習領域に位置づけられるべきである,という主張 である。表1のように,現在,ナショナル・カリキュラムの一部として,7つの汎用的能力(general capabilities)--- 批 判 的・ 創 造 的 思 考 力(thinking), 個 人 的・ 社 会 的 能 力(capability), 知 的 理 解 (understanding),倫理的行為(behavior),リテラシー,ニューメラシー,ICT --- がリスト化されている。 だが,これらの中で,リテラシー,ニューメラシー,ICTはいずれも知識と技能の同定ができ,生徒はそれ を使用して教科領域で学んだ内容を,カリキュラムを跨って(横断して)活用する,というのである12。 リテラシー,ニューメラシー,ICTの知識・技術は主として英語(English),数学,テクノロジーの各学 習領域において発達する。生徒がカリキュラムを跨いた学習領域のリテラシー,ニューメラシー,デジタル デマンドを明確に教わることは,彼らの立場からは重要である。だが,十分な手引き書(ガイダンス)が, 英語,数学,テクノロジーに関連した領域上に描くことによって提供されるのか,それとは全く異なったや り方で提供されるかは議論のあるところだ,と言うのである13。 第2に,汎用的能力の定義と,その定義に基づく知識と技能のセット(対)を明確に示すべきである,と いう主張である。 ナ シ ョ ナ ル・ カ リ キ ュ ラ ム の 汎 用 的 能 力(general capabilities) を 構 成 す る 批 判 的・ 創 造 的 思 考 力 (thinking) ,個人的・社会的能力(capability),知的理解(understanding),倫理的行為(behavior)(表 1参照)については,リテラシー,ニューメラシー,ICTの考えは当てはまらない。これらの学習領域は主 として学問に基づく教科や領域(domains)のひとつにおいて開発されることがない。その性格上「学際的」 「自己の独自の学習領域(areas of learning in their own right)を示すことよりも, である14。したがって, どのように諸教科に埋め込まれるかという点のみの汎用的能力を示すカリキュラム・デザインは,汎用的能 力によって定義された知識と技能のセット(対)を適切に提示していない。」と言うのである15。 第3に,他の3つの汎用的能力についても,それぞれの能力を構成する知識と技能のセット(対)を追求. 4.
(6) オーストラリアのナショナル・カリキュラム(全国共通カリキュラム)形成過程の一端. 表1:ACARA(全国共通カリキュラム)のブループリント 従来の教科・専門ごとの学習領域 (Learning Areas). 汎用的能力 (General Capabilities). 領域横断的な優先事項 (Cross-curriculum priorities). 英語 数学 理科(物理,化学,生物を含む) 人文学と社会科学(歴史,地理,経 済,ビジネス,公民と市民性を含む) 芸術(ドラマ,ダンス,メディア・ アート,音楽,ビジュアル・アート) 言語 テクノロジー(デザインとテクノロ ジー,デジタル・テクノロジーを含 む) 健康・体育. リテラシー ニューメラシー ICT能力 批判的・創造的思考(能力) 個人的・社会的能力 倫理的理解(行為) 異文化理解. アボリジナルとトレス海峡島嶼民の 歴史と文化 アジア地域との関わり 持続可能性. すべきである,という以下の主張である。 ⑴ 「文化間理解と倫理的行為」(ビクトリア州では「知識」の方が好まれる)について 「文化間理解と倫理的行為」を構成する知識と技能のセット(対)がないということの議論が不十分であ る。勿論,これは学習領域にかかわる勉強を通して調査・探検され,広げられ,深められる原理的実践的カ リキュラム枠(A principled and pragmatic curriculum framework)に位置する。例えば,倫理的ジレン マは英語,数学,理科,歴史での幅の広いコンテキストにおいて探求されえるし,またされるべきである。 しかしながら,倫理領域に関連した知識の第1の順序がある。例えば,共通善,正しいことと誤ったこと, 自由と責任は,いかなる特定の教科の固有の構成要素をも形成しない。16 要するにこの問題は,実践的でも あるが理論的でもあると言うのである。 ⑵ 個人的・社会的能力(capability)について 個人的・社会的能力についても同様である。学校が単に生徒の教育だけでなく,躾に対しても責任を取る ことへの要請が根強い。したがって,生徒が学校で自信,回復力,適応性,自立学習,チーム学習,主導権, 共感,紛争解決等々について学ぶべきことは何かを定義する必要があると言うのである17。 ⑶ 批判的・創造的思考力(thinking)について これは格別に論争領域である。ハウズによれば,ここにおける第1の主張は,抽象された批判的・創造的 思考力(thinking)と言ったものはない,という考えである。そうした思考力(thinking)は他の様々な知 識の教科領域との関連においてのみ生起する,と言うのである。 第2の主張は,批判的・創造的思考力は,ひとつの文脈から転移し,他の文脈へ応用されるという,それ 自身の独自能力(capacity)として存在する,という考えである。ハウズによればこの第2の見解こそ, VELSにおける学際的学習領域(domains)のひとつとして思考過程(Thinking Processes)を取り込む決 定をさせるものであるという18。VELSは学習の転移に強い関心を寄せているのである。. 5.ナショナル・カリキュラム(全国共通カリキュラム)が抱え込んだ問題・・・手続き的問題とオー ストラリア的問題 ここでは第三者的立場からビクトリア州のカリキュラムレビューを行っているロブ・ギルバード(Rob Gilbert)の,全国共通カリキュラムへの批判を見る。. 5.
(7) 佐 藤 有. ロブ・ギルバード(Rob Gilbert)は次のように言う。全国共通カリキュラムは理想の高いメルボルン宣 言の内容の具体化(カリキュラムへの翻訳化)にあって,特に汎用的能力の統合については成功していない。 それは一部には,汎用的能力について肉付けされる前に英語,数学,理科,歴史教科が開発されてしまった 成り行きの結果である。その結果,教科の現在のバージョンは,汎用的能力並びにカリキュラム横断優先事 項との結びつきに言及しているが,時としてそれらは関係が希薄であったり,内容が乏しかったりする。 例えば,古代ローマの信念,価値,実践についての研究は国際理解,個人的と社会的コンピテンシー,批 判的で創造的な思考能力,倫理的行為に貢献すると言われる。また,数学においては,面積の計算・計算の 領域の単位として畳を利用することはアジアとオーストラリアのアジアとの関係のカリキュラム横断の例だ と言われる19。 他方,ACARAはデイヴィッド・ハウズ(David Howes)並びにAusVELSなどの批判に応じて用語の部 分的変更を行っている。すなわち,汎用的能力(General Capabilities)の下位カテゴリー名称の一部変更 (Ethical behaviorからEthical understandingへの変更)を行っている20。 さらに,ACARAに揺れが見られる。ACARAの議長であるマク・ガウ(Barry McGaw)は,「領域横断 的な優先事項は選択であり,命令ではない」,という次の内容のことを述べている。「全国共通カリキュラム についての多くの議論は,領域横断的な優先事項とそれらがどのように学習領域に埋め込まれるかというこ とついて焦点が置かれている。諸教科は3つの領域横断的な優先事項を通して教えられねばならない,とい う必要条件は全国共通カリキュラムにはない。」「・・・しかし,教科に焦点を置くべきであり,適切な(関 連ある)教科を通して領域横断的な優先事項と汎用的能力の両方を扱うべきだと判断する。」,と言及してい る21。. 6.現行AusVELSの特徴と変更予定AusVELSの特徴 現行AusVELSは変更が予定されている。では現行AusVELSの特徴はどのようなことであり,また変更予 定AusVELSはどのような特徴が見込まれているのであろうか。ここでは初めに現行AusVELSの特徴につい て,次に変更予定AusVELSについて見る。 ⑴ まず,現行AusVELSは全国共通カリキュラムとの対比で見ると以下の特徴を示している(表1と表2 を参照) 。. 表2:現行AusVELS(ビクトリア州)のカリキュラム構造 身体的,個人的,社会的学習 (Physical, Personal and Social Learning). 学問(教科)に基礎を置く学習 (Discipline-based Learning). 学際的学習 (Interdisciplinary Learning). 公民と市民性 健康・体育 人間関係の発展 個人的学習. 芸術 英語( 全国共通カリキュラム ) 人文学‐経済 人文学‐地理 人文学‐歴史( 全国共通カリキュラ ム ) 言語 数学( 全国共通カリキュラム ) 理科( 全国共通カリキュラム ). コミュニケーション デザイン・創造性・テクノロジー 情報とコミュニケーションのテクノ ロジー 思考過程能力(Thinking Process). ・表2における 全国共通カリキュラム の意味は,全国共通カリキュラムを組み入れている領域(domains)を意味する。. 6.
(8) オーストラリアのナショナル・カリキュラム(全国共通カリキュラム)形成過程の一端. 第1に,現行AusVELSはフレームワークで,身体的,個人的,社会的学習(Physical,Personal and Social Learning)を位置づけており,伝統的でバランスのとれたカリキュラムの性格を有する。第2に,現 行AusVELSにおける 全国共通カリキュラム は,全国共通カリキュラムの部分である領域(domains)を 意味する。第3に,現行AusVELSはフレームワークで,汎用的能力(General Capabilities)という用語を 使用していない。また,その下位の構成要素としてリテラシー,ニューメラシー,ICTという用語を使用し ていない。22 第4に,現行AusVELSはそのフレームワークに,別建ての学習領域として領域横断的な優先事 項(Cross-curriculum priorities)を位置づけてはいない。しかし,これらの優先事項が,いかに学習が諸 教科を跨って統合されるか,生徒が現代社会における重要問題での学習を結び付けることを可能にするかに ついては説明している。領域横断的な優先事項(Cross-curriculum priorities)を支える知識,理解,内容 記述はアイコンで見ることができる。アイコンをタグすると次の全国共通カリキュラムにアクセスできるよ うになっている。 ・Cross-curriculum priorities in AusVELS EnglishAC ・Cross-curriculum priorities in AusVELS MathematissAC ・Cross-curriculum priorities in AusVELS ScienceAC ・Cross-curriculum priorities in AusVELS HistoryAC 例えば2つの例を取り上げるならば,Cross-curriculum priorities in AusVELS EnglishACの場合は, AusVELS EnglishACの窓から3つのCross-curriculum priorities---アボリジナルとトレス海峡島嶼民の歴 史と文化,アジア地域との関わり,持続可能性---を見ることができる。また,Cross-curriculum priorities in AusVELS HistoryACの場合は,AusVELS HistoryACの窓から3つのCross-curriculum prioritiesを見るこ とができる(歴史は人文学の構成要素となっており, 全国共通カリキュラム を取り入れている)。 ⑵ 次に,変更予定のAusVELSを全国共通カリキュラムとの対比で見ると以下の特徴を示している(表2 と表3を参照)。 第1に,AusVELSのフレームワークの柱が3本柱から2本柱へと変更する見込みである。すなわち,⑴ 身体的,個人的,社会的学習(Physical,Personal and Social Learning),⑵学問(教科)に基礎を置く学 習(Discipline-based Learning),⑶学際的学習(Interdisciplinary Learning)という3つの柱から,⑴学 習領域(Learning Areas),⑵汎用的能力(General Capabilities)の2つの柱への変更が見込まれている。 第2に, 用語の変更見込みである。英語( 全国共通カリキュラム )から英語への変更が見込まれている(歴 史,数学,理科も同様)。第3に,見込みAusVELSの独自性へのこだわりが見られる。フレームワークに領 域横断的な優先事項(Cross-curriculum priorities)を設けていない。従って,アボリジナルとトレス海峡 島嶼民の歴史と文化,アジア地域との関わり,持続可能性の記述もない。第4に,リテラシー,ニューメラ シーに相当する内容を汎用的能力(General Capabilities)を設けず,それぞれ言語,数学として学習領域 (Learning Areas)に位置づけようとしている(リテラシー,ニューメラシーと言う用語も使用しない)。 第5に,AusVELS自身の変質,即ち,ナショナル・カリキュラム化が見られる。 結論として,見込みAusVELSは,全体としては独自のこだわりを有しつつも全国共通カリキュラムに向 かっている,と言える。. 7.
(9) 佐 藤 有. 表3:AusVELS(ビクトリア州)で見込まれるカリキュラム構造改革 学習領域(Learning Areas). 汎用的能力(General Capabilities). 芸術 英語 健康・体育 人文学 * 経済とビジネス * 地理 * 歴史 * 公民と市民性 言語 数学 理科 テクノロジー * デザインとテクノロジー * デジタル・テクノロジー. 批判的・創造的思考(能力) 倫理的理解(能力) 国際的理解(能力) 個人的・社会的能力. ・表1と表3:学習領域(Learning Areas)の教科の配置順が異なる。ACARAとAusVELS(ビクトリア)の問題意識の違 いが表れていると読み取りたい。また,表1~表3は,以下の資料による。 http://www.australiancurriculum.edu.au/Curriculum/Overview(2014年5月3日参照) VCAA, F-10 curriculum planning and reporting guidelines, 2014, p.39, p.32.. 結びにかえて 本報告ではビクトリア州の移行期のカリキュラムについて,全国共通カリキュラムとの関係で次の3点を 取り上げた。 ⑴ビクトリア州は,全国共通カリキュラムにみられる新しい能力(「汎用的能力」)の萌芽形成に影響を及 ぼした(2008メルボルン宣言) 。⑵同州の全国共通カリキュラムへの移行期の特色としてハイブリッド・モ デルを採用し,その装置としてAusVELSを設けている。⑶全国共通カリキュラムへと移行しつつも,独自 のカリキュラム編成方法に強いこだわりを有している。上記の内容を扱うことで,全国共通カリキュラムづ くり(教育改革)は常に論争性を帯びていること,そうした性格を帯びながら全国共通カリキュラムが形成 されつつある過程の一端を示した。 ビクトリア州のカリキュラム・デザインのスタンスは,機能面よりも原理を尊重する。宣言的知識だけで なく,手続き的知識(暗黙的知)についても可能な限り明確化を図るスタンスに立っている。リテラシー, ニューメラシー,ICTに於ける知識と技能の同定を同様,批判的・創造的思考力,個人的・社会的能力,知 的理解, 倫理的行為という分野にも知識と技能の同定を可能な限り突き詰めようと言う姿勢は魅力的である。 語り尽くしてこそ語られぬ部分が浮き上がるからである。 ビクトリア州の全国共通カリキュラムへの移行過程は(視点を変えれば,オーストラリアの全国共通カリ キュラムの形成過程は) ,カリキュラムについて考え,創り出す作業において避けることのできない諸問題 を提出している。即ち,カリキュラムの領域論(教科と統合に関わる教授学習領域の位置づけ),教科論(そ れぞれの教科の存在理由と新しい教科等の存在理由),編成論(各教科並びに教科外の内容の系統性)等の 根本問題を提出している。そうしたことは日本の現行学習指導要領の改訂の際にも多くの関係者が格闘した 諸問題でもあり,今後も繰り返し議論されるであろう問題でもある。 ビクトリア州の全国共通カリキュラムへの移行過程並びにオーストラリアの全国共通カリキュラムの形成 過程は, 「汎用力」という用語の概念化並びにカリキュラム化のもと,知識に基盤を置く社会に対処するた. 8.
(10) オーストラリアのナショナル・カリキュラム(全国共通カリキュラム)形成過程の一端. めの21世紀の能力(スキル)の育成に向けた教育改革を進めようとしていることを示している。日本の場合 も,OECD(PISA)の影響を受けながら, 「生きる力」,「読解・数学・科学のリテラシー」,「活用能力」の 重視と具体化を試みている。「総合的な学習の時間」においても体験学習や特定教科内での調べ学習の他に, 「教科等の枠を超えた横断的・総合的な学習,探求的な学習の重視と具体化を試みている。歴史的背景や手 法は異なるが同方向の教育改革を進めている。. 注 1 ACARA, Foundation to Year 10 http://www.acara.edu.au/curriculum/foundation_-_year_10.html ACARA, State and Territory Implementation of the Foundation to Year 10 Australian Curriculum (Updated February 2014) http://www.acara.edu.au/verve/_resources/State_and_Territory_F-10_Australian_Curriculum_Implementation_ Timelines_June_2014.pdftml(2014年6月16日参照) 2 Talina Drabsch, The Australian Curriculum Briefing Paper No 1/2013, February 2013, p.12. http://www.parliament.nsw.gov.au/prod/parlment/publications.nsf/0/B18363C26EC0F93ACA257B1800144FDE/$File/ The%20Australian%20Curriculum.pdf,(2014年6月26日参照) New NSW Syllabus Implementation Schedule - No changes, Board of Studies News, Friday, 14 February 2014. http://news.boardofstudies.nsw.edu.au/index.cfm/2014/2/14/New-NSW-Syllabus-Implementation-Schedule-Nochanges(2014年6月27日参照) 3 Trinity Grammar School, FROM THE DIRECTOR OF STUDIES http://www.trinity.nsw.edu.au/navbar/publications/docs/academic_bulletins/dos/DOS_Update_on_the_Australian_ Curriculum_July2013.pdf(2014年6月16日参照) Does Australia have a national curriculum? http://www.mumsgone2aus.com/2011/10/11/does-australia-have-a-national-curriculum/(2014年6月16日参照) 4 2013年9月以降,新しい状況が生じている。2013年9月の下院選挙の結果,連邦政府の政権は2007年12月以来の労働党か ら自由党・国民党の保守連合政府へと移った。新政権は直ちにこれまでの全国共通カリキュラムのレビューを要請し,それ を契機に全国共通カリキュラムを巡っての議論が為されている。 若干詳細に述べるならば以下のようになる。連邦政府教育大臣クリストファー・パイン(Christopher Pyne)は2014年1 月にこれまでの全国共通カリキュラムのレビューを行い,7月末までに報告を行うことを公表した。レビューはカリキュラ ムの開発と履行について,クイーンズランド大学ビジネススクールのケン・ウィルトシャー(Ken Wiltshire)とオースト ラリア・カトリック大学のケヴィン・ドネリ(Kevin Donnelly)によって行われる。検討視点はカリキュラムの強健性,自 立性,バランス性である。 Australian Government, Students First http://www.studentsfirst.gov.au/review-australian-curriculum(2014年3月15日参照) 全国小校長会は全国共通カリキュラムに批判的である。校長会会長であるノーム・ハート(Norm Hart)は,学習内容を もっと基本的なリテラシーとニューメラシーに集中するべきだと主張している。 ABC NEWS, National curriculum review: Primary school principals want more focus on basic literacy and numeracy, Updated Tue 11 Mar 2014. http://www.abc.net.au/news/2014-03-11/primary-school-principals-call-for-simplified-curriculum/5311628(2014年 5 月13日参照) 他方,ACARAは自らのレビューであるReview of the Australian Curriculumを3月に作成提出し,これまでの作業の適 切性を示す対応処置を取っている。 ACARA, Review of the Australian Curriculum: A statement by the Australian Curriculum, Assessment and Reporting Authority http://www.acara.edu.au/verve/_resources/STATEMENT_Review_of_the_Australian_Curriculum_20140324.pdf (2014年5月12日参照). 9.
(11) 佐 藤 有. これまで全国共通カリキュラムの作成に係わってきた政策者,研究者,教育者,教員組合は当惑を示しており,パイン (Christopher Pyne)に批判的である。例えばビクトリア州カリキュラム評価機構VCAAの前議長であったアダム・シュー メイカー(Adam Shoemaker)の懸念は強い印象を与える。彼は,2014年2月まで4年間ビクトリア州カリキュラム評価 機構VCAA(the Victorian Curriculum and Assessment Authority(VCAA) )の議長をつとめ現在はグリフィス大学のア カデミック・プロヴォスト副総長であるが,「このレビューの目的はナショナル・カリキュラム・プロジェクトを破壊する ためなのか,ACARAを破壊するためなのか,それとも両方を破壊するためなのか」と懸念している。 Konrad Marshall and Benjamin Preiss, Educators baffled by Christopher Pyne’s plan to review new national curriculum, THE AGE, January 11, 2014. http://www.theage.com.au/action/printArticle?id=5068100(2014年3月15日参照) Adam Shoemaker, Three things our natione’s schools need (none is a national curriculum) http://theconversation.com/three-things-our-nations-schools-need-none-is-a-national-curriculum-24328(2014年6月 16日参照) 5 VCAA,F-10 curriculum planning and reporting guidelines, 2014, p.9. http://www.vcaa.vic.edu.au/documents/auscurric/f-10curriculumplanningreporting.pdf(2014年3月3日参照) 6 Ibit. VCAA, Victorian Essential Learning Standards: Overview, 2005, p.1. http://web.education.unimelb.edu.au/curriculumpoliciesproject/Reports/download/Vic-2005-VELS2005.pdf(2014年6 月16日参照) 7 ACARA, Curriculum Design Paper, v2.0, November 2009. http://www.acara.edu.au/verve/_resources/Curriculum_Design_Paper_.pdf(2013年5月3日参照) 8 VCAA, F-10 curriculum planning and reporting guidelines, 2014, p.10. 9 ACARA, Implementing the Australian Curriculum: Explicit teaching and engaged learning of subjects and capabilities 頁の記述なし。 https://www.google.co.jp/?gws_rd=ssl#q=Implementing+the+Australian+Curriculum:+Explicit+teaching+and+engag ed+learning+of+subjects+and+capabilities++Victorian+Curriculum+and+Assessment+Authority+Australian+Governm ent%E3%80%80%E9%A0%81(2013年5月3日参照) 10 VCAA, F-10 curriculum planning and reporting guidelines, 2014, p.10. 11 Ibit. 12 David Howes, AusVELS: A principled and pragmatic curriculum framework p.9. http://www.vcaa.vic.edu.au/documents/auscurric/articles/ausvels_principled_and_pragmatic_curric_ framework.pdf (2014年3月3日参照) 13 David Howes, TRANSITION TO THE AUSTRALIAN CURRICULUM IN VICTORIA, p.3. http://www.vcaa.vic.edu.au/Documents/auscurric/articles/Transition_to_the_Australian_Curriculum_in_Victoria.pdf (2014年3月7日参照) 14 Ibit. 15 Howes, AusVELS, op. cit., p.8. 16 Ibit., p.9. 17 Ibit. 18 Ibit., p.9. 19 Rob Gilbert, Curriculum Planning in a Context of Change: A Literature Review, A Literature Review for the Department of Education and Early Childhood Development, Victoria, 2012, p.3. 20 次の①の資料ではEthical behaviorとなっているが,②の資料ではEthical understandingとなっている。 ① ACARA, The Shape of the Australian Curriculum Version 3,May 2012, p.24. http://www.acara.edu.au/verve/_resources/the_shape_of_the_australian_curriculum_v3.pdf(2014年3月7日参照) ② ACARA, The Shape of the Australian Curriculum Version 4,October 2012, pp.16-17. http://www.acara.edu.au/verve/_resources/the_shape_of_the_australian_curriculum_v4.pdf(2014年3月7日参照) 21 Barry McGaw, Cross-curriculum priorities are options, not orders, The Canberra Times, February 27, 2014. http://www.canberratimes.com.au/comment/crosscurriculum-priorities-are-options-not-orders-20140226-33iae.html (2014年3月7日参照). 10.
(12) オーストラリアのナショナル・カリキュラム(全国共通カリキュラム)形成過程の一端. 22 このフレームワークに於いてはリテラシー,ニューメラシーといった用語は使用していない。しかし,ビクトリア州の教 師たちは(教育現場の週・学期・年間の学習予定表などで)それらの用語を使用している。私たちのグループが訪問(2014 年3月5日)した小学校(Carlton Primary School)においてもリテラシー,ニューメラシーの用語を使用していた。ビク トリアの教育の実際においては柔軟かつ自立性が見られる。. 補 上記の報告は2014年7月末までを対象とした。だが今日,新しい動きが生じている。ACARAはAusVELS(ビクトリア州) の考え方にも配慮する可能性も出てきている。その理由は以下の連邦政府とACARAのやりとりから言える。 連邦政府は,2014年10月の「全国共通カリキュラムに関するレビュー」 (The Review of the Australian Curriculum 10 (Review of the October 20141と,それに基づき「全国共通カリキュラムに関するレビュー:オーストラリア政府の初期対応」 Australian Curriculum Initial Australian Government Response 10 October 2014)2の公表を行っている。それらの内容はこ れまでのACARAのカリキュラム開発を強く批判するものである。例えば,汎用的能力(General Capabilities)と,領域横断 的な優先事項(Cross-curriculum priorities)に関しては, 再概念化を要請している。その主張の内容はビクトリア州のカリキュ ラムの考え方に依存していると考えられる。 また,2015年3月5日,連邦政府教育大臣パイン(Christopher Pyne)はACARAに新しい動きがあることを示唆している。 「ACARAは,全州・テリトリー教育大臣の満場の一致により,オーストラリア政府の初期対応において強調された諸問題へ 取り組むことを開始するであろう。」と述べている3。 ACARAがどの内容を,どのように,どの程度修正するのかは注目に値する。. 補の注 1 Australian Government, The Review of the Australian Curriculum - Final Report, 10 October, 2014. http://docs.education.gov.au/documents/review-australian-curriculum-final-report(2015年2月11日参照) 2 Australian Government, Review of the Australian Curriculum Initial Australian Government Response, October 2014. https://docs.education.gov.au/documents/review-australian-curriculum-initial-australian-government-response(2015 年2月11日参照) 3 A BETTER NATIONAL CURRICULUM FOR ALL AUSTRALIAN STUDENTS https://ministers.education.gov.au/pyne/better-national-curriculum-all-australian-students(2015年3月18日参照) *本研究は,北海道教育大学札幌校 前田賢次代表, 「小学校低学年期の合科・総合的学習の国際比較と実態調査研究」20122014度科学研究費補助金[基盤研究(C)]課題番号24531092のもとに行われた。. (岩見沢校特任教授). 11.
(13)
関連したドキュメント
第1回 平成27年6月11日 第2回 平成28年4月26日 第3回 平成28年6月24日 第4回 平成28年8月29日
○「調査期間(平成 6 年〜10 年)」と「平成 12 年〜16 年」の状況の比較検証 . ・多くの観測井において、 「平成 12 年から
平成 26 年度 東田端地区 平成 26 年6月~令和元年6月 平成 26 年度 昭和町地区 平成 26 年6月~令和元年6月 平成 28 年度 東十条1丁目地区 平成 29 年3月~令和4年3月
損失に備えるため,一般債権 については貸倒実績率によ り,貸倒懸念債権等特定の債 権については個別に回収可能
2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月. 過去の災害をもとにした福 島第一の作業安全に関する
3号機使用済燃料プールにおいて、平成27年10月15日にCUWF/D
二酸化窒素の月変動幅は、10 年前の 2006(平成 18)年度から同程度で推移しており、2016. (平成 28)年度の 12 月(最高)と 8
令和4年3月8日(火) 9:00 ~ 9:50 10:10 ~ 11:00 11:20 ~ 12:10 国 語 理 科 英 語 令和4年3月9日(水) 9:00 ~ 9:50 10:10 ~