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フロベニウスの定理と完全積分可能条件

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Academic year: 2021

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幾何学

III 15. Frobenius

の定理と積分可能条件

Frobenius の定理 – ベクトル場による表現 可微分多様体 M に対して,D が r 次元の分布 (distribution) であるとは, M の各点 p に対して接空間 TpM の r 次元部分空間Dpを対応させるもの で,Dpが p について C∞に依存することである.M の部分多様体 N は, N の任意の点 p に対して TpN =Dpであるとき,D の積分多様体 (integral manifold) という.M のすべての点 p において p の近傍で,p を通る積分 多様体が存在するとき,D を完全積分可能 (completely integrable) である という.M 上のベクトル場 X は,すべての点 p ∈ M において Xp ∈ Dp であるとき,D に属するという.可微分多様体 M 上の分布 D は,D に属 する任意のベクトル場 X, Y に対して,[X, Y ] がD に属するとき,包合的 (involutive) であるという. 定理 (Frobenius) 可微分多様体 M 上の分布D が完全積分可能であるための必要十分条件 は,D が包合的であることである. ベクトル場 X, Y について,それらが生成するフローを,それぞれ,{φt}, {ψs} とする.Frobenius の定理の証明には,次の命題が重要な役割を果 たす. 命題

以下の (i), (ii), (iii) は同値である. (i) [X, Y ] = 0 (ii) Y は{φt} によって不変である. (iii) {φt}, {ψs} は可換である. Frobenius の定理 – 微分形式による表現 M の次元を n として,s = n− r とおく.分布 D に対して,Ik(D) を, M 上の k 次微分形式 ω でD に属する k 個のベクトル場 X1,· · · , Xk につ いて,つねに ω(X1,· · · , Xk) = 0

(2)

が成り立つもの全体とする.I(D) = ⊕n k=1Ik(M ) とおくと,I(D) は Ω∗(M ) のイデアルとなる.I(D) は s 個の 1 次微分形式 ω1,· · · , ωsで生成され,各 点 p∈ M の開近傍 U 上で q ∈ U に対して Dq ={X ∈ TqM | ω1(X) = · · · = ωs(X) = 0} と表される.このとき,分布D が包合的であるための必要十分条件は,U 上で 1 次微分形式 ωij, 1≤ i, j ≤ s が存在して dωi = sj=1 ωij ∧ ωj と表されることである.上の ω1 =· · · = ωs = 0 は Pfaff 方程式系とよば れる.

参照

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