• 検索結果がありません。

画像認識を用いた商品管理システムの構築

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "画像認識を用いた商品管理システムの構築"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

57回 月例発表会(20034月) 知的システムデザイン研究室 画像認識を用いた商品管理システムの構築 松本 義秀

1 はじめに

商品管理は,効率よく商品を流通させ,売り上げを確 保する上で必要不可欠である.現在広く用いられている 商品管理システムでは,バーコードをはじめとして商品 を一意に識別するためのタグを商品に付けておく必要が ある. そのため,タグを貼り付けることができない特殊な商 品を専門に扱う小売業者にとって,これらの商品管理シ ステムの導入は困難である.また,利益率が低い商品を 扱う場合には,商品の価格に対してタグにかかるコスト が相対的に高くなる. そこで本研究では,商品の識別にタグを必要とせず, 代わりに画像認識を用いた商品管理システムを提案す る.画像認識を用いて商品を判別することにより,タグ が不要となるため,タグ自体にかかるコスト及び,タグ を付ける手間が軽減される.また,タグを取り付けるこ とが困難な商品についても取り扱うことが可能になる.

2 提案するシステム

本研究で構築する画像認識を用いた商品管理システム の処理の手順を,Fig. 1 に示す. ․ᓽ㊂᛽಴ ․ᓽ㊂ ໡ຠ᠟ᓇ ࡑ࠶࠴ࡦࠣ ↹௝ ໡ຠㆬᛯ ࿷ᐶ 㧡㧚ੱ㑆ߦࠃࠆᦨ⚳⊛ߥ್ᢿ 㧢㧚࿷ᐶ▤ℂ&$ߩᦝᣂ 㧝㧚໡ຠ↹௝ߩ᠟ᓇ 㧞㧚↹௝߆ࠄߩ․ᓽ㊂᛽಴ 㧟㧚․ᓽ㊂ߩࡑ࠶࠴ࡦࠣ 㧠㧚ࡑ࠶࠴ࡦࠣ⚿ᨐ߆ࠄߩ↹௝๭߮಴ߒ &$ &$ &$ Fig. 1 システムの処理手順 本システムでは,商品の識別に画像認識を用いる.そ のため新商品の入荷時に商品を撮影し,画像から抽出し た特徴量データをデータベースに格納しておく必要があ る.また,商品販売時にも商品を撮影し,その画像の特 徴量データと,特徴量データベースとを照合することで 売れた商品を識別する.この処理をマッチングと呼ぶ. マッチングの際,本システムでは,全ての商品を厳密に 一意に識別するのではなく,いくつかの候補を残し,最 終的な判断はユーザが行うものとした.商品識別に人間 を介入させることにより,コンピュータによる正確な商 品判別が困難であったとしても,正しい在庫管理を行う ことが可能になる.

3 システム構成

本システムの構成を Fig. 2 に示す.本システムは, Webブラウザを持つ端末,Web サーバ,データベース サーバ,および画像処理サーバから構成される.Web サーバはクライアントからの要求に対し,データベー スにアクセスして動的に HTML(Hyper Text Markup Language)を生成する.Web サーバソフトには Apache を,スクリプト言語にはデータベースとの親和性が高い PHP(Hypertext Preprocessor)をそれぞれ用いた. データベースサーバでは,商品画像の特徴量データ を格納するデータベースや,商品情報を管理するデー タベース,システムのユーザを管理するデータベース などが置かれる.データベースサーバは,Web ブラウ ザからの要求により検索結果などを返す (Fig. 3 参照). DBMS(Database Management System)としては,フ リーであり,かつトランザクション処理機能を備えた PostgreSQL1) を用いた. また,画像処理サーバには,商品撮影,画像からの特 徴量抽出,マッチングなどの機能を持つ各モジュールが 置かれる.Web サーバからの要求に対し,それぞれの モジュールをオブジェクトとして実行し,結果を返す. その際の Web サーバとモジュールサーバ間の通信には SOAP(Simple Object Access Protocol)を用いている.

ȇȸǿșȸǹǵȸȐ ԡˋ HTML SQLԡˋ ܱᘍኽௐ ܱᘍԡˋ 9GDȖȩǦǶ #RCEJG 2*29GDǵȸȐ 2QUVITG53. ဒ΂ϼྸǵȸȐ ȷՠԼજࢨ ȷཎࣉ᣽ਁЈ ȷȞȃȁȳǰ Ჽᚕᛖ ȷཎࣉ᣽&$ ȷՠԼဒ΂&$ ȷנࡉ&$ DB ܱᘍኽௐ Fig. 2 システムの論理的構成 29

(2)

Fig. 3 システムインタフェース

4 分散オブジェクトと Web サービス

4.1 分散オブジェクト技術 上述のようなシステムを構築するためには,Web サー バからの要求により,モジュールサーバ上にある商品撮 影モジュールや特徴量抽出モジュールなどの各モジュー ルを必要に応じて呼び出す必要がある.そのための技 術が分散オブジェクト技術である.ここでのオブジェク トとは,アプリケーションをプログラム単位で構築し たものである.分散オブジェクトのメリットには,機能 分散,あるいは負荷分散ということが挙げられる.ま た,このような分散オブジェクト技術を RPC(Remote Procedure Call)技術と呼ぶ. 4.2 Web サービスと SOAP 分散オブジェクト技術が発展する中で,インターネッ トの世界では,Web サービスという新しいシステムアー キテクチャが登場してきた.Web サービスとは,従来か らある分散オブジェクトの考え方を XML(Extensible Markup Language)/SOAP/HTTP(Hypertext Trans-fer Protocol)といったインターネット上の標準プロト コルで実現するサービスである. この SOAP を用いることで,開発者は XML で書か れた SOAP メッセージの交換を意識することなくアプ リケーションの開発を行い,システム間連携を実現する ことが可能になる.本システムでは,RPC 技術として SOAPを用いた. Fig. 4に,SOAP における通信の仕組みを示す. ဒ΂ϼྸǵȸȐ WebǵȸȐ SOAPǨȳǸȳ SOAPǨȳǸȳ HTTPㅢା SOAPȡȃǻȸǸ Fig. 4 SOAPによる通信の仕組み SOAPを用いた通信では,まずクライアント側から, オブジェクトが提供されているサイトに対し SOAP メッ セージを送信する.サーバ側ではメッセージを受信する と,その SOAP メッセージを解釈し,どのオブジェク トにマッピングするかを判断し,オブジェクトが実行さ れる.実行結果は,再び XML で記述された SOAP メッ セージとして生成され,クライアント側へと送信される. この通信の際に,クライアントサイド,サーバサイドの それぞれで,SOAP メッセージを生成・解析するために SOAPエンジンが必要になる. 4.3 SOAP による実装 本システムでは,SOAP クライアント側に PHP を, SOAPサーバ側には C 言語を用いている.SOAP エン ジンとしては,それぞれ PHP 側に PEAR4)を,C 言語 側に OpenSOAP3) を用いることとした.PEAR とは, PHPにおいて SOAP を用いる場合に最もよく用いられ ている標準クラスライブラリである.また,OpenSOAP は C や C++言語で SOAP による通信を可能にするフ リーのライブラリで,札幌を中心とした大学,企業に よって構成される OpenSOAP プロジェクトによって開 発,提供されている.また,OpenSOAP は,トランザ クション処理機能を備えている.

5 結論

本研究では,タグを用いずに商品の識別を行い,かつ 安価に導入することができる商品管理システムの提案, および構築を行った. 本システムは,クライアント,Web サーバ,データ ベースサーバ,画像処理サーバにより構成される.販 売員は,クライアントの Web ブラウザから全ての操作 を行う.クライアントから Web サーバへ命令を送ると, サーバサイドスクリプトである PHP が各処理を行う. 本システムには商品管理データベースやユーザ管理デー タベースなどいくつかのデータベースが用いられてお り,DBMS には PostgreSQL を用いている.また,モ ジュールサーバ上には商品撮影モジュールや,特徴量の マッチングモジュールなどが置かれており,それらのモ ジュールを Web サーバから呼び出すために,SOAP に よる通信を行っている.

参考文献

1) 石井 達夫 改訂第 3 版 PC UNIX ユーザのための PostgreSQL 完全攻略ガイド

2) Take It Easy http://www.internetclub.ne.jp/EASY/ 3) OpenSOAP Homepage http://www.opensoap.jp/

4) PEAR :: The PHP Extension and Application Repository http://pear.php.net/

Fig. 3 システムインタフェース 4 分散オブジェクトと Web サービス 4.1 分散オブジェクト技術 上述のようなシステムを構築するためには,Web サー バからの要求により,モジュールサーバ上にある商品撮 影モジュールや特徴量抽出モジュールなどの各モジュー ルを必要に応じて呼び出す必要がある.そのための技 術が分散オブジェクト技術である.ここでのオブジェク トとは,アプリケーションをプログラム単位で構築し たものである.分散オブジェクトのメリットには,機能 分散,あるいは負荷分散ということが挙げら

参照

関連したドキュメント

Fig.5 The number of pulses of time series for 77 hours in each season in summer, spring and winter finally obtained by using the present image analysis... Fig.6 The number of pulses

システムであって、当該管理監督のための資源配分がなされ、適切に運用されるものをいう。ただ し、第 82 条において読み替えて準用する第 2 章から第

[r]

画像 ノッチ ノッチ間隔 推定値 1 1〜2 約15cm. 1〜2 約15cm 2〜3 約15cm

情報 システム Web サービス https://webmail.kwansei.ac.jp/ (https → s が 必要 ).. メール

 記録映像を確認したところ, 2/24夜間〜2/25早朝の作業において,複数回コネクタ部が⼿摺に

○炭素とイオン成分は、Q の Mass を用いて構成比を算出 ○金属成分は、PF の Mass

画像 ノッチ ノッチ間隔 推定値 1 1〜2 約15cm. 1〜2 約15cm 2〜3 約15cm