• 検索結果がありません。

第15期火災予防審議会総会(諮問)の議事録

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "第15期火災予防審議会総会(諮問)の議事録"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

第20期火災予防審議会人命安全対策部会小部会(第5回)の開催結果概要

1 日 時 平成24年9月10日(月) 13時30分から15時30分まで 2 場 所 スクワール麹町5階「寿」 千代田区麹町六丁目6番地 3 出席者 ⑴ 委 員(敬称省略:五十音順) 加藤 公彦、 小出 治、 小林 恭一、 佐野 友紀、 関澤 愛、 萩原 一郎 長谷見雄二、 古川 容子 (計8名) ⑵ 東京消防庁関係者 参事兼予防課長、消防係長、防災福祉係長、防災調査係長、指導係長、予防対策担当係長、係員2名 (計8名) 4 議 事 ⑴ 非常用エレベーター及び避難誘導用エレベーターの比較 ⑵ エスカレーターの避難時利用について(案) ⑶ 避難誘導用エレベーター、直通階段及び一時避難エリアの接続形態について(案) ⑷ 歩行困難者等の建物利用実態調査(速報) ⑸ 一時避難エリアへ避難誘導する標識の有効性の検証(速報) ⑹ 正確でわかりやすい避難情報等を伝える手法(案) ⑺ 防災センター等における歩行困難者等の把握(案) 5 資料一覧 人命小部会資料 5-1:非常用エレベーター及び避難誘導用エレベーターの比較 人命小部会資料 5-2:エスカレーターの避難時利用について(案) 人命小部会資料 5-3:避難誘導用エレベーター、直通階段及び一時避難エリアの接続形態について(案) 人命小部会資料 5-4:歩行困難者等の建物利用実態調査(速報) 人命小部会資料 5-5:一時避難エリアへ避難誘導する標識の有効性の検証(速報) 人命小部会資料 5-6:正確でわかりやすい避難情報等を伝える手法(案) 人命小部会資料 5-7:防災センター等における歩行困難者等の把握(案) 人小参考資料 5-1:一時避難エリア等に関するアンケート調査結果(速報) 6 議事概要 ⑴ 非常用エレベーター及び避難誘導用エレベーターの比較、エスカレーターの避難時利用について (案)、避難誘導用エレベーター、直通階段及び一時避難エリアの接続形態について(案) 〔事務局〕 人命小部会資料5-1、5-2、5-3に基づき説明 〔委員〕 資料5-1の避難誘導用エレベーターに記載されている法令事項は、建築基準法で常用エレベータ ーに規定されている事項なのか。そうであれば、「常用エレベーターの法規に準ずる」などの表 現にした方が誤解を生まないのではないか。また、昇降路の竪穴区画については、3階建以上で なければ義務とはならないのではないか。 〔事務局〕 委員の言うとおり、避難誘導用エレベーターの法令事項は、常用エレベーターの現行の法令基準 を記載している。昇降路の竪穴区画については、法令で求められていない場合であっても、エレ ベーターを避難誘導に使用する場合は必要であるため、要件に改めたい。

(2)

〔議長〕 資料5-1で避難誘導用エレベーターの「乗降ロビーの安全性の確保」欄において、防火区画や非 常用照明の設置等が空欄になっているが必要ではないのか。 〔事務局〕 「乗降ロビーの安全性の確保」欄に記載しているように、一時避難エリアが設定できることを要 件としており、防火区画等はその要件を満たすために必要となる。また、非常用照明の設置につ いては、「安全な避難経路の確保」欄で要件としている。 〔議長〕 資料5-1はわかりやすい表現に改めた方が良い。 〔委員〕 資料5-3の図を見ると、エレベーターの乗降ロビーのほかに前室が必要となるということか。 〔事務局〕 資料5-3の図は、前回の部会で「乗降ロビー(一時避難エリア)は直通階段に直接連絡している こと。」という要件に対して、委員から「安全な経路を介して連絡していれば、直接連絡してい なくても良いのではないか。」という意見があったため、乗降ロビー(一時避難エリア)が直通 階段に直接連絡していない場合の例を示したものである。 〔議長〕 資料5-3は、一時避難エリア等と直通階段の位置関係を例示したものと理解して良いか。 〔事務局〕 一時避難エリア等が第2次以上の安全区画を介して直通階段に連絡していれば、安全を確保でき ると考えている。 〔議長〕 資料5-2のエスカレーターの避難時利用についてだが、地下駅舎では日常の経路はエスカレータ ーしかなく、避難階段が目立たない場所にある場合もあるため、避難にエスカレーターを利用で きるようにした方が良いのではないか。 〔事務局〕 歩行困難者等の避難誘導への利用を考えているが、車いす使用者は利用できないということもあ り、ご意見をいただきたい。 〔委員〕 エスカレーターには踊り場がないため、避難方向によって、転倒した場合の危険性が異なる。上 方への避難であれば、使用できないことはないのではないか。 〔議長〕 資料5-2は、歩行困難者等の避難誘導に利用することを検討しているのか。 〔事務局〕 国土交通省の基準では、踏板降下防止装置が設置されているエスカレーターであれば、地下駅舎 の避難経路として使用することも容認されているが、それは健常者を想定している。歩行困難者 等の避難誘導への利用を考えると、安全性の確保が困難であることから、現時点では難しいと考 えている。 〔委員〕 避難誘導用エレベーターについては、建物全体の設計で水平避難できるようになっているならば、 一時避難エリアの設定などの要件を緩めても良いのではないか。そうすれば、キャパシティの問 題もクリアできる。 〔委員〕 既存の建物では、水平避難した防火区画内にエレベーターがない場合もある。 〔委員〕 資料5-2の図2で、エスカレーターに係る事故での受傷者数は駅舎が多いとのことであるが、事 故の発生率のようなものは出せないのか。水平避難については、出火階以外の階では避難方向を どのように徹底させるかが難しい。間違って避難した場合においても避難者の安全が確保できる ようにしなければならない。 〔事務局〕 エスカレーターに係る事故の発生率については、データを確認し、可能であれば部会で示したい。

(3)

⑵ 歩行困難者等の建物利用実態調査(速報) 〔事務局〕 人命小部会資料5-4に基づき説明 〔議長〕 実態調査の結果、実際は避難安全検証法の在館者密度を超えていたのか。 〔事務局〕 全ての階ではなく、一部の階の一部の時間帯で超えている場合も見られた。 〔委員〕 調査結果から、歩行困難者等の人員算定を考えようということだと思うが、ピークの値で考える のか、又は、ピークの値の何割かで考えるのかということも検討が必要である。 〔議長〕 新宿K百貨店の平日7階のグラフでは、歩行困難者等の割合が閉店時間まで右上がりとなってい るが、どうしてなのか。 〔事務局〕 ピーク時間帯から閉店時間にかけて在館者人数は減尐しているが、歩行困難者等の在館者人数は あまり減尐していない結果であると思われる。今回のデータは速報値であるため、今後、データ を精査する予定である。 〔委員〕 ショッピングモールの調査結果では、歩行困難者等の割合が午前中に突出しているものがある。 〔事務局〕 歩行困難者等は、午前中の早い時間帯から利用している。 〔委員〕 参考として昭和50年の調査結果を示しているが、昭和50年の調査におる歩行困難者等の対象は今 回の調査と同じなのか。 〔事務局〕 昭和50年の調査では、歩行速度の遅い高齢者、車いす使用者、松葉杖使用者及び視覚障がい者を 調査しており、今回の調査とほぼ同様であると思われる。 〔委員〕 資料5-4別紙で使用している売場面積は、どの部分の面積なのか。ショーケース等の部分は除い ているのか。 〔事務局〕 ショーケース等の部分を除くことはできないため、バックヤード以外の部分の面積を計上してい る。 〔議長〕 今回の調査結果から、歩行困難者等の人数の算定方法を決めようとしているのか。 〔事務局〕 調査結果のデータを精査し、全体の在館者に対する歩行困難者等の割合から算定するか、あるい は、単位面積当たりの歩行困難者等の人数から算定するのか、次の部会で検討したい。 〔委員〕 在館者に対する割合で考えるよりも、単位面積当たりの歩行困難者等の人数で考えた方が良い。 物販用途以外の用途はどうするのか。 〔事務局〕 事務所などの場合、法令で1.8%以上の障がい者を雇用することが義務付けられているが、特定の フロアで働いている場合もある。不特定の者が利用する用途でない場合は実際の人数で考えること はできる。 〔委員〕 用途ごとに人数算定に用いる値を決める必要はないのではないか。利用者が特定できる用途は実 態に応じて算定すれば良い。 〔事務局〕 不特定の者の利用があるのは、主に物品販売店舗であるため、本審議会では物品販売店舗の歩行困 難者等の人数算定について検討したい。

(4)

⑶ 一時避難エリアへ避難誘導する標識の有効性の検証(速報)、正確でわかりやすい避難情報等を伝 える手法(案) 〔事務局〕 人命小部会資料5-5、5-6に基づき説明 〔議長〕 資料5-5のアンケートの自由意見には参考となるものもある。 〔委員〕 標識のわかりやすさというと、資料5-6の図1、図3の標識はわかりやすいが、図4の標識はわ かりにくい。エレベーターのピクトグラムを矢印の先に配置した方が良いのではないか。また、 図6の標識も緑色に変更して、エレベーターのピクトグラムだけにした方がわかりやすい。健常 者のエレベーター使用を禁止するピクトグラムも文字で表記すれば良いのではないか。 〔議長〕 資料5-6の図1の標識はISOで審議されているようであるが、海外ではどのような場所で使用 されているのか。本審議会の一時避難エリアと同じような場所なのか。 〔委員〕 サインを決めることが先行しており、避難する場所の空間的要件は決まっていないようである。 〔委員〕 資料5-5、7ページの案のように、進行方向を示す標識はあった方が良いとは思う。コース1④の 位置に設置する場合、既設の通路誘導灯に対して垂直に設置するのか。 〔事務局〕 委員の言うとおり、進行方向が正面になるように設置する。進行方向側から見た場合に、Uターン させるような標識が必要であるかも検討したい。 〔委員〕 コース1④のようにT字路となっている場合、既設の通路誘導灯と逆方向を示す標識も必要となる。 標識の設置が多くなってしまうことも考慮すべきである。また、実験では約3割の者が誘導灯を見 ないで避難している。そのようなことに対する対策も考えなければならない。避難エリア誘導灯は 既設の誘導灯と併設している方が区別しやすいようである。 〔委員〕 資料5-5の実験では、避難エリア誘導灯の設置か所が尐ない。多く設置することは難しいかもしれ ないが、避難者の心理的なプレッシャーも考慮すべきである。 〔事務局〕 実験でも一般の誘導灯しか設置されていない場所で迷うことが多かった。避難エリア誘導灯を併 設して、迷う場所をなるべく尐なくした方が混乱は招きにくいと考える。 〔委員〕 必ず併設するようにしないと、避難者は不安になる。 〔議長〕 各避難階段に一時避難エリアを必ず設けるようにすれば、新しい標識を設置する必要はなくなる。 そのように東京から国に要望して欲しい。歩行困難者等だけが避難場所が限られているのは、差 別のように感じられる。 〔事務局〕 各避難階段に一時避難エリアを必ず設けることは、新築の建物であれば可能であるが、既存の建 物では難しい場合もある。当面は、既存建物への対応として標識の設置などを検討する必要があ る。 〔委員〕 高層建築物では付室があるものが多く、一時避難エリアを設定しやすいかもしれないが、大規模 物品販売店舗のような用途では難しい。水平避難を前提に考えた方が良いのではないか。 〔事務局〕 物品販売店舗の面積区画は防火シャッターとくぐり戸が併設される場合が多い。くぐり戸が狭か ったり、框があったりするため、車いすが通れないという実態がある。 〔委員〕

(5)

〔議長〕 多くの防火シャッターで構成されている防火区画は、確実に区画形成されるか疑問がある。今後、 検討する必要がある。 〔議長〕 資料5-6の図6の避難誘導用エレベーターの標識は炎にあおられているように感じる。 〔事務局〕 ISOの消防関係の標識は、赤と白しか使えない。再度検討し、部会で示したい。 〔委員〕 緑色のエレベーターのピクトグラムだけにし、方向を示す標識は矢印の先に同様のピクトグラム とした方がシンプルである。 〔事務局〕 誘導灯は正方形のものが多いため、矢印の先にピクトグラムを配置すると、矢印が小さくなって しまう。 〔委員〕 標識の種類が増えると複雑になる。一時避難エリアに誘導することを優先するのであれば、資料5 -6の図4の標識は必要ないのではないか。 〔議長〕 海外のエレベーターは、フェーズ1が火災管制運転、フェーズ2が消防運転とされ、ロビー等の 感知器が作動すると運行が中止されるシステムになっている。避難誘導用エレベーターはどのよ うに運用するのか。 〔事務局〕 専従の運転員による運用を考えている。次の部会で整理したい。 ⑷ 防災センター等における歩行困難者等の把握(案) 〔事務局〕 人命小部会資料5-7に基づき説明 〔議長〕 防災センター要員が一人しかいない場合は、把握した情報をどのように活用するのか。 〔事務局〕 消防隊への情報提供として活用することも考えている。 〔委員〕 保育園や病院などでは歩行困難者等が常に変動しているため、常に活用できる状態に管理するこ とが難しい。また、どこまでの情報を集めて、どのように活用するのかを検討する必要がある。 活用方法の一つとしては、歩行困難者等がいる場合はどのように避難させるかを計画しておくこ ともある。 〔委員〕 防災センター等の勤務員が常駐し、教育を受けていないと情報を活用することは難しい。 〔議長〕 企業の総務担当者であれば、社員の情報は把握しているはずである。個人情報保護の問題もある が、どこまでの情報を防災センターで把握するのか。 〔事務局〕 障がいの情報などデリケートなものは、外部には出しにくいようである。一時避難エリアへ避難 誘導される歩行困難者等を把握できれば、消防隊の活動に役立てることができる。 〔議長〕 答申としてはどのように考えているのか。 〔事務局〕 推奨事項としてまとめたい。 ⑸ その他 参考資料 5-1 一時避難エリア等に関するアンケート調査結果(速報)について、事務局から説明

参照

関連したドキュメント

○齋藤部会長

2 環境保全の見地からより遮音効果のあるアーチ形、もしくは高さのある遮音効果のある

会  議  名 開催年月日 審  議  内  容. 第2回廃棄物審議会

会  長    小  島  圭  二  殿 .. 東京都環境影響評価審議会  第二部会長   

定を締結することが必要である。 3

※WWF; Assessing plastic ingestion from nature to people (2019). (出典)WWF; Assessing plastic ingestion from nature to

また、各メーカへのヒアリングによ って各機器から発生する低周波音 の基礎データ (評価書案 p.272 の表 8.3-33

アクション 「計画」の 審議・決定 定例調査審議 定例調査審議 上半期中途. 振返り 定例調査審議 上半期総括 定例調査審議