(H26. 2.28発行)
宮城県林業普及活動情報
2014.2月号
No
.69
各地の林業普及活動情報
P 2~10
○「生産森林組合に森林経営計画の策定等について提案」 (大河原地方振興事務所)
○「丸森町で『たけのこ出荷制限解除』に向けて関係者意見交換会を実施」
(大河原地方振興事務所)
○「准フォレスターの民国連携により市町村森林整備計画作成を支援」(大河原地方振興事務所)
○「生産再開に向けての第一歩」 (仙台地方振興事務所)
○「市町村森林整備計画に係る会議の開催」 (北部地方振興事務所)
○「原木しいたけ(施設栽培)廃ほだ木のきのこ栽培用おが粉利用打合せ」
(北部地方振興事務所)
○「木造災害公営住宅の見学会を開催」 (栗原地域事務所)
○ 「森林経営計画の作成に向けて」 (東部地方振興事務所)
○ 「石巻市の災害公営住宅整備推進」 (東部地方振興事務所)
○ 「東松島市の災害公営住宅整備推進」 (東部地方振興事務所)
○ 「地域材の新用途開発Ⅰ」 (東部地方振興事務所)
○ 「地域材の新用途開発Ⅱ」 (東部地方振興事務所)
○「福島県の普及指導員全体研修会にお邪魔しました」 (登米地域事務所)
○「宮城県林業公社分収林事業推進協議会現地研修会」 (登米地域事務所)
○「登米市木造災害公営住宅(南元丁地区)上棟式」 (登米地域事務所)
○「気仙沼市森林組合が木材乾燥機の試運転を開始」 (気仙沼地方振興事務所)
○「県内合板工場視察研修会について」 (気仙沼地方振興事務所)
○「地域材利用促進プロジェクト会議を開催」 (気仙沼地方振興事務所)
○「県林研連研修会及び総会の開催」 (林業技術総合センター)
○「全国林業研究グループコンクールが開催される」 (林業技術総合センター)
○「山仕事ガイダンス,林業就業・雇用講習(第2回)開催支援」 (林業技術総合センター)
もくじ
「生産森林組合に経営計画の策定指導」
~森林経営の安定に向けて~
大河原地方振興事務所
【2月16日(日)】
森林経営計画の策定は,補助事業の必須条
件となっており,生産森林組合のようにまと
まった森林を持つ団体は,経営の安定化のた
めにも策定が急がれます。
しかし,合意形成などに時間を要し,策定
が進まないことから,下高倉生産森林組合の
通常総会で,森林経営計画の概要と必要性に
ついて,丁寧に説明を行いました。
国の施策や補助制度が頻繁に変わり,対応
に苦慮するなどの苦言も出ましたが,森林組
合も同席し,施業に必要な森林作業道の開設
等について説明を加えたところ,概ね了解が
得られました。
今後は,森林作業道の整備と森林施業が円
滑に進められるよう,引き続き支援して参り 普及指導員が制度の仕組みを説明しました
ます。また,このほかの生産森林組合に対し
ても働きかけを行い,森林経営計画の策定が
進むよう取組んで参ります。
「『たけのこ出荷制限解除』に向けた
関係者の意見交換会」
大河原地方振興事務所
【2月14日(木)】
丸森町のたけのこの出荷制限解除に向け,
厚生労働省と調整を進め,見解が出され次第,
経過説明と,検査方法や協議会による出荷体
制等について生産者に説明することにしてい
ます。
解除後の出荷体制の中心的存在となる地区
の代表者から,協議会の設置や役割分担に対
する要望,意見を聞き取り,共通の認識を持
つため,事前の意見交換会を実施しました。
また,一部の地区が解除に至らない場合も想
定し,該当地区の代表者の方に経緯を説明し
ました。
意見交換会を通じ,今後のスケジュールや
協議会の設置と管理体制などについて,おお 【意見交換会での真剣な討議】
むね理解されたと考えています。
生産者の立場からの要望や意見を出荷管理
や検査体制の構築等に生かして参ります。
「准フォレスターの民国連携により市
町村森林整備計画作成を支援」
大河原地方振興事務所
【2月14日(金)】
七ヶ宿町では,県有林のゾーニングの変更
が契機となり,市町村森林整備計画の変更作
業が進んでいます。
七ヶ宿町は国有林率が高いことから,県の
准フォレスターと国(仙台森林管理署)の准
フォレスターが連携して支援を行いました。
森林・林業情勢を反映したゾーニング区分
とし,民国連携事業のモデルケースとなるよ
う指導しました。
林業生産活動の課題,ゾーニング区分の問
題点等を洗い出し,町の担当職員,国の担当
森林官,准フォレスターが議論を重ね,新た
なゾーニング区分への変更が明確になりまし
た。
今後は,3月を目標に准フォレスターが変 【準フォレスター,町,森林官による打合せ】
更案を町へ提案し,6月には,市町村森林整
備計画が変更される予定です。
七ヶ宿町は,県民の生活用水の源である七
ヶ宿ダムと水源地の森林を抱え,豊富な森林
資源と豊かな自然環境に支えられた町です。
この特性を市町村森林整備計画に反映さ
せ,今後も国(仙台森林管理署)と連携して
支援を行って参ります。国有林率が高い他の
市町においても,機会を捉えて民国連携の取
り組みを進めて参ります。
「生産再開に向けての第一歩」
~原木シイタケ生産者への個別指導~
仙台地方振興事務所
【2月19,21,24,27,28日】
原木シイタケ出荷制限等の解除及び生産再
開に向けて,県が策定した放射能対策作業マ
ニュアルに即した栽培方法等について,管内
の各生産者に対し指導を行いました。
この中で出荷制限・自粛解除には,既存の
ホダ木は使用せずに,指標値以下の原木に新
たに植菌してシイタケ生産を再スタートする
ことを確認しました。
今春以降は,作業マニュアルによる栽培管
理を実践することとなりますが,放射能影響
下での作業であり,多項目にわたる詳細な管
理が必要であることから,実地研修会を開催 生産者を訪問し,栽培管理について意見交換
するなど,現場に密着した指導を引き続き行
うこととなりました。
「市町村森林整備計画に係る会議の開
催」
~地域主体の計画策定を目指して~
北部地方振興事務所
【2月5日(水)】
宮城北部地域森林計画の策定及び来年
度実施される森林経営計画制度の見直し
に伴い,市町村森林整備計画は,年度内
の策定が必要なことから,管内の関係機
関による打合せ会議を開催しました。
森林計画制度の目的や体系,ゾーニン
グと森林経営計画の見直しによって,新
たに区域に含める設定方法等について作
業がスムーズに進むよう説明しました。 地域の森林のあり方とは…
「原木しいたけ(施設栽培)廃ほだ木
のきのこ栽培用おが粉利用打合せ」
~山菜・きのこの生産再開に向けて~
北部地方振興事務所
【2月3日(月)】
原発事故以来,原木しいたけ廃ほだ木の利
用が途絶えていました。このため,「しいた
け施設栽培者」は,廃ほだの置き場所に困窮
し,廃ほだを培地に使うことができない「ま
いたけ施設栽培者」は,生産量が低下するな
ど,発生不具合の状況が続いていました。
この問題を解決するため,おが粉製造業者
に掛け合ってきましたが,再開は困難とのこ
とでした。
そこで,林業振興課,関係事務所の協力を
得て,廃ほだの汚染度測定を行った上で,お
が粉製造者と意見交換を行ったところ,再開
できることとなり,課題解決に向けて一歩前
進したところです。
「木造災害公営住宅の見学会を開催」
北部地方振興事務所栗原地域事務所
【2月24日(月)】
宮城北部流域森林・林業活性化センタ
ー栗原支部主催の見学会が,建設中の登
米市木造災害公営住宅地で開催されまし
た。会員9名の参加の下,県森林組合連合
会浅野部長から建設に至る経緯や概要に
ついて説明があり,活発な質問や意見交
換が行われました。
栗原地域においても,地元木材の需要
拡大の一環として「木材の産地情報の証
明」等を検討中であり,見学会で学んだ
登米市でのヒト・モノの地産地消システ 活発な意見が交わされた
ムは,大いに勉強になりました。
行き場のない無汚染の廃ほだ木
「森林経営計画の作成に向けて」
~石巻市雄勝地区における取組み~
東部地方振興事務所
【2月18日(火)】
石巻市雄勝地区において,森林経営計画の
作成と計画に基づく森林整備について,石巻
地区森林組合とともに森林所有者に対する説
明会を実施しました。
間伐などの森林施業にも増して,林内路網
整備への関心も高く,緊急時の避難経路とし
ての活用を念頭に置くなどの意見・要望もあ
りました。
被災地ならではの要望を取り入れた森林経
営計画の樹立を引き続き支援して参ります。
雄勝地区における座談会の状況
「石巻市の災害公営住宅整備推進」
~地元事業体による整備推進に向けた
~
東部地方振興事務所
【2月3日(月)、8日(土)ほか】
石巻市における木造災害公営住宅の整備に
ついて、「石巻地元工務店協同組合」と石巻
市の基本整備協定が締結されました。
さらに,別発注の渡波地区における17戸の
整備に向けたプロポーザル方式による同組合
の提案も採択されました。
今後は,組合員による具体的な整備体制を
確立し,災害公営住宅の整備を加速させるよ
う石巻市と協議し,木材の安定供給を中心と
した支援を行っていきます。 報告会での整備決意表明の状況
「東松島市の災害公営住宅整備推進」
~地元事業体による整備推進に向けた~
東部地方振興事務所
【2月7日(金)、21日(金)、28日(金)】
東松島市における木造災害公営住宅の整備
について、「東松島市工務店協同組合」と東
松島市との整備協定による整備に向けた研修
会開催や施工体制整備に対する支援を行いま 登米市と東松島市との打合せ状況
した。
研修会では,災害公営住宅の整備状況を行
政側と施工側の双方の立場から説明があり,
引き続き,現地施工状況の視察を行いました。
研修後に組合側から市に対し,木材供給や
施工内容を網羅した体制整備について具体的
な提案がありました。調整を進めて3月には,
新たな協定を締結できるよう支援して参りま
す。
登米市協議会と東松島市工務店協同組合の打合状況
「地域材の新用途開発Ⅰ」
~スギLVLによる太陽光発電パネル用架台1~
東部地方振興事務所
【2月15日(火),20日(月),26日(水)】
西北プライウッド(株)によるプラント用太
陽光発電パネル用架台の施工状況の確認を行
いました。
現地では、自力施工した独立基礎の養生が
終了した箇所から順次、HRサミット工法に
よるLVL太陽光パネル架台の設置を行って
います。
森林整備加速化・林業再生事業による支援
対象はLVL架台設置までとなり,今後の太 LVL太陽光パネル架台の設置状況
陽光発電パネルの取付作業は西北プライウッ
ドの単独事業として施行されます。
「地域材の新用途開発Ⅱ」
~スギLVLによる太陽光発電パネル用架台2~
東部地方振興事務所
【2月22(土),23日(日)】
スギLVLを活用した太陽光発電パネル用
架台の製作状況のPR活動として,JR仙台
駅コンコースにおいて,これまでの取組状況
を、模型・パネル,ビデオ・リーフレットを
活用し、各事業担当企業からの担当職員によ
る展示PR活動を行いました。
完全な一般市民向けのPRということもあ
り,どの程度関心が集まるのか心配でしたが
自然エネルギーを利用した太陽光発電という
ことと、パネル架台に自然素材である木材を
使用するという新たな試みに興味を持つ方も
多く,特にカーポートへの関心が高いようで
した。
展示ブースの状況
「福島県の普及指導員全体研修会」
にお邪魔しました
東部地方振興事務所 登米地域事務所
【2月6日(木)】
福島県林業研究センターで開催された
研修会に参加する機会に恵まれました。
そこで,林業普及指導員の活動成果発表
会を自分の耳で聴くことができました。
福島県の林業普及指導員は,大変な課題
に取り組んでいることが良く分かりまし
た。
宮城県からは「准フォレスター活動の
取り組み」について講演しました。拙い
説明でしたが,熱心にお聴きいただき,
ありがとうございました。
「宮城県林業公社分収林事業推進協議
会現地研修会」
東部地方振興事務所登米地域事務所
【2月14日(金)】
標記協議会は,宮城県林業公社の分収林事
業の運営を推進する目的で同公社と県内森林
組合が構成員となっています。当管内を会場
に開催された現地研修会では,当事務所の普
及指導職員が講師となり,災害公営住宅の木
造建築などについて説明しました。
協議会の仕組みを説明
「登米市木造災害公営住宅(南元丁地
区)上棟式」
東部地方振興事務所登米地域事務所
【2月22日(土)】
登米市木造災害公営住宅建設推進協議会が
登米市迫町佐沼南元丁地区に建設している
「木造災害公営住宅」が,いよいよ上棟を迎
え,建設関係者が地域住民などを招いて「上
棟式」を開催しました。寒いなかでしたが,
神事や餅まきが行われ,上棟を祝いました。
地域住民も多数参加した“餅まき”
多くの方にお聴きいただきました。
「気仙沼市森林組合が木材乾燥機の試
運転を開始」
気仙沼地方振興事務所
【2月5日(水)】
気仙沼市森林組合は,農山漁村活性化プ
ロジェクト支援交付金で導入した木材乾燥
機2基の試運転を開始しました。
これまで,気仙沼市内には木材乾燥機を
保有している製材工場はなく,市内で初め
ての導入となります。
これから木造災害公営住宅の建設が本格
化しますが,地元産材の利用促進を図るた
めにも,1日も早い本格稼動が期待されて
います。 気仙沼市内初の木材乾燥機
「県内合板工場視察研修会について」
気仙沼地方振興事務所
【2月20日(木)】
気仙沼市羽田市有部分林組合による視察研
修会が開催され,視察先のコーディネートと
アドバイザーとして研修会に参加しました。
視察候補として,県内の主要木材需要先で
ある石巻市内の合板工場との要望があり,東
部地方振興事務所の協力を得て,石巻合板工
業株式会社へ視察することとなりました。
なお,復旧された工場を確認した後,意見
交換会が開催され,活発な意見が交わされま
した。また,組合員は自らの山林から伐採さ
れた木材の利用状況や,川下側が川上側に求
めるニーズについての認識が高まり,有意義
な研修会となりました。
意見交換会の状況
「地域材利用促進プロジェクト会議を
開催」
気仙沼地方振興事務所
【2月25日(火)】
第2回目の会議を気仙沼市本吉総合支所で
開催しました。
今後,需要増が見込まれる木造災害公営住
宅及び木質バイオマス発電での地域材の利用
促進の他,木材利用ポイント制度や県産材エ
コ住宅普及促進事業の推進などについて意見
交換を行いました。
また,室内での検討の後,地域材の活用の
事例として気仙沼市本吉町前浜地内に建設さ 前浜マリンセンターの内部
れた「前浜マリンセンター」を視察しました。
「 県 林 研 連 研 修 会 及 び 総 会 の 開 催 」
~新たな事業の取組みが決議されました~
林業技術総合センター 普及指導チーム
【2月7日(金)】
県内14の林業研究グループで組織する「宮
城県林業研究会連絡協議会」の通常総会が開
催されました。
総会に先立ち開催された森林・林業研修会
では,「森林・山村多面的機能発揮対策交付
金」の内容,仕組みなどについて宮城県など
から説明しました。
引き続き,第58回通常総会が開催され,5
議案を審議し,異議なく承認されました。か
ねてより実施を検討していた震災復興支援事
業は,「森林・山村多面的機能発揮対策交付
金」を活用して石巻市北上町地内で実施する
ことに決定しました。また,活力ある県林研
連・林業研究グループ活動となるよう,今後
の活動をあらためて宣言書として表明しまし
た。 議案説明を聞く出席会員
「全国林業研究グループコンクールが開
催される」
~農林水産大臣賞は島根県代表が受賞~
林業技術総合センター普及指導チーム
【2月18日(火),19日(水)】
平成25年度全国林業グループコンクール
(主催/全国林業研究グループ連絡協議会、
協賛/全国林業改良普及協会)が,東京の国
立オリンピック記念青少年総合センターで開
催され,全国6ブロックの代表グループが参
集し,活動を発表しました。
農林水産大臣賞には,中国四国ブロック代
表の「仁多(にた)郡林業研究グループ」が
受賞しました。同グループは,町内に手入れ 全国各地から175名が参加
不足の森林が目につくようになったことか
ら,「健全な森を次世代へ」をテーマに,森
林環境調査,森林教育活動,自伐の普及活動
を行っており,取組みが高く評価されました。
なお,翌日の19日には,全国林業研究グル
ープ連絡協議会の平成26年度通常総会が開か
れました。
◎農林水産大臣賞
島根県 仁多郡林業研究グループ
◎林野庁長官賞
岩手県 盛岡市森林組合青年部
群馬県 NPO法人林業倶楽部山屋
長野県 高水林業協議会
兵庫県 加美林業研究クラブ 農林水産大臣賞受賞
熊本県 芦北地域林業研究グループ 島根県 仁多郡林業研究グループ
「山仕事ガイダンス,林業就業・雇用
講習(第2回)」開催支援
~職業としての林業に対する理解が必要
~
林業技術総合センター 普及指導チーム
【2月19日(水)】
林業への新規就業希望者を対象とした「山
仕事ガイダンス,林業就業・雇用講習」が,
県と宮城県林業労働力確保支援センターの共
催のもと,林業技術総合センターを会場に行
われ,県内外から30名の参加がありました。
本センターからは,講師として「森林・林
業を取り巻く情勢について」の講話や「林業
作業体験実習」の実技アドバイスを県森林組
合連合会の講師等と一緒に行いました。
当日は,前日に降った雪が残り,小雨が降
る空模様で,現地作業条件が悪いため,立木
の伐倒作業を中止し,チェーンソーによる造
材作業が行われました。ほとんどの方がはじ
めてチェーンソーで木を切るとのことで,緊
張した様子でしたが,講師の指示に寒さも忘
れ真剣に取り組んでいました。
チェーンソーを持つ手も真剣に・・