明らかになった課題と学力向上に向けた取組(国語)
1. 国語の定着状況についての概要
どの学年もほとんどすべての項目において、目標値を上回った。昨年度から取り組んできた、
「文章を書き表す際の、言葉の正しい使い方の指導」が、「言葉についての知識・理解・技能」及び
「書く能力」の伸びにつながったと考えている。
2.具体的な課題
① 全体的にどの領域も目標値、全国平均ともに上回っているが、校内の平均正答率として、活
用の中の表現力が低い傾向があり課題が見られる。高得点をとる児童と、全体的な理解が不
足している児童の差の大きさも見られる。
② 求められている情報を取り出し、適切な言葉で表現したり、目的や必要に応じて文章を的確
に書いたりすることに課題が見られる。
③ 国語辞典の使い方やローマ字のつづりの理解が不十分な児童がいる。
3.課題の原因として考えられること
① 資料と文章から求められている情報を正しく読み取り、適切な内容を補って文章を書くことが苦手
な児童が多い。また、自分の意見を書くのではなく、「適切な内容を書く」ということに難しさが
あったと考えられる。
② 自分の意見や考えをもつことはできるが、その理由を具体的に書き表すことや、指定された文字数
の長さで文章の内容を整理して書くことが苦手な児童が多い。
③ 国語辞典の「見出し語」が五十音順に並んでいることは理解をしているものの、「見出し語」が動
詞・形容詞は終止形(言い切りの形)で、形容動詞は語幹で示されていること等の特別なきまりが
定着していない。ローマ字の特別なきまり(拗音・長音・促音・人名や地名は大文字で始める等)
がきちんと整理して理解できていない。
4.課題解決のための方策(取組指標)
① 言葉の意味や役割を意識し、文法や文章構成を考えながら文章を読んだり書いたりすること
ができるように日常的に指導を継続していく。
② どの学習においても、目的を明確にしながら適切な言葉を使って文章を書く活動を取り入れ
たり、自分の考えを書いたりする際、なぜそのように考えたかを明確にさせ、理由を具体的
に書かせるよう指導する。
③ 英語でアルファベットの大文字・小文字の学習を行っている。英語とローマ字の違いに触れ
ながら、学校生活のいろいろな場面(例えば、コンピューターのローマ字入力等)で使い慣れてい
くようにする。
5.次年度の数値目標(成果指標)
○ 校内の平均正答率が、各教科の基礎と活用いずれにおいても、区の平均値を上回るようにする。
明らかになった課題と学力向上に向けた取組(社会)
1.社会の定着状況についての概要
ほとんどすべての項目で目標値を上回っている。「基礎」「活用」ともに全学年で目標値に達して
いる。授業で学習内容を新聞にまとめる活動やグループで考えを深める活動に取り組んだ。学習の
まとめごとに自分の言葉で表現することや自分の考えをもつことに取り組んできたことが、基礎学
力の定着や思考力の伸びにつながったと考えられる。
2.具体的な課題
① 提示された複数の資料から必要な情報を選びとることに課題がある。それらを比較したり、様々な
情報から総合的に判断し答えを導き出したりすることができていない。
② 基本的な知識の定着はしているが、関連した知識や発展的な知識の理解に課題がある。
③ 地図を読み取る活動に課題がある。
3.課題の原因として考えられること
① 複数の資料が提示されている場合、どの資料を使うことが適切なのか判断できない。一つの資料か
ら一つのことを読み取ることはできても、複数の資料から総合的に答えを導き出すことを苦手だと
する児童が多い。
② 各単元の大まかな理解はできているが、既習事項それぞれを関連づけて理解することができ て
いない。
③ 地図記号の理解が不十分である。また、知識と問題の情報を統合して活用する力に課題がある。
4.課題解決のための方策(取組指標)
① 主題図やグラフの読み取りのやり方を確実にできるように指導する。教科書や資料集の主題図やグ
ラフの読み取りを授業中に必ず確認するようにする。まとめた表から分かったことを表現する学習
(考察)を充実して指導する。
② 社会の中で起きたこと等、社会的な事象にどのような背景があるのかを一人一人に考えさせる。そ
のことにより、社会的事象には必ず原因、背景があることに気が付かせ、自分の言葉でまとめるこ
とで思考力を高めると共に、知識の定着を図る。
③ 地図帳を活用し、資料からどんなことがわかるのか、どう読み取ればよいのか手順を示し、自力で
解決できるように指導する。
5.次年度の数値目標(成果指標)
○ 校内の平均正答率が、各教科の基礎と活用いずれにおいても、区の平均値を上回るようにする。
明らかになった課題と学力向上に向けた取組(算数)
1.算数の定着状況についての概要
ほとんどすべての項目で目標値を上回っている。学校全体で、毎時間学習のねらいを明確にし、
自力解決の後、友達同士で自分のやり方を伝え合ったり、友達の考えを自分の言葉で説明したり
する時間を取り入れている。それにより、友達に説明する活動をおこなうことで学習内容が整理
され、計算の仕方などの理解が進み、今回の結果につながったと考えられる。
2. 具体的な課題
① 文章問題を解くための加法・減法の立式は概ねできているものの、問題の場面を見て情報
を読み取り、立式して答えを求めることに課題が見られる。
② 加法の式の中で、「最初に計算をする」という意味のかっこ( )の使い方が理解できておら
ず、正しく立式ができないという課題が見られる。
③ 問題の場面を理解し、乗法や除法の式の意味を解釈して理由を説明したり、与えられた情
報を読み取り、数量関係を理解しながら求めた理由を言葉で説明したりすることが苦手である。
3.課題の原因として考えられること
① 文章問題について、「あわせて」や「ちがいはいくつでしょうか」などの言葉をもとに問題場面
を把握し、式を立てることはできており、2年生になってからも授業の中でそれを活用して課題
に取り組む児童が多かった。しかし、ひとつの場面に複数の情報が存在する場合に、課題解決の
ために必要な情報を選ぶという場面になると、どれが必要なものかの判断がうまくできなかった
と考えられる。
② 学年全体の傾向として、計算の仕方を説明する活動が苦手である。今回の加法の問題について
も、結合法則の計算手順を説明する活動であったため、計算の技能が身に付いているだけでなく、
計算の意味や計算手順を順序立てて説明する力が必要である。
③ 立式することや答えを導き出すことは概ねできているが、その理由を言葉で説明することに対
し、苦手意識が高い児童が多いため、記述の問題の無回答が30%以上だったことが考えられる。
4.課題解決のための方策(取組指標)
① 授業中文章問題を解くときに、問題を解くために必要な部分にアンダーラインを引かせるなど、
文章から必要な情報を取り出す活動に慣れさせる。
② 図や式、言葉を使って、計算の仕方を説明する活動を増やす。説明の仕方の型を示すなどの手
立てをとり、計算の技能だけでなく、計算の意味や計算手順を順序立てて説明する力を高めてい
く。友達同士で発表し合ったりする活動も増やし、経験を積む。
③ 計算の技能や速さだけでなく、計算の意味や計算方法を順序立てて説明する力を高めていくた
めに、お互いに解き方を説明させるなど、根拠をもって答え導きことができるよう指導する。
5.次年度の数値目標(成果指標)
○ 校内の平均正答率が、各教科の基礎と活用いずれにおいても、区の平均値を上回るようにする。
明らかになった課題と学力向上に向けた取組(理科)
1.理科の定着状況についての概要
ほとんどすべての項目で目標値を上回っている。特に、「観察・実験を行う際や結果・まとめ、学
習感想を書く際など、実験方法や手順を全てノートに記したこと、学習用語を意識して使うこと」
が、『自然事象についての知識・理解』の定着につながったと考えている。
2.具体的な課題
① 表から、ゴムを長く伸ばすほど物を動かす働きが大きいことを読み取ることができていない。
② 金属のあたたまり方を確かめる実験を構想し、指摘することができていない。
③ ふりこのきまりから、速さを変える方法を推察することができていない。
④ 食塩は温度によって溶ける量があまり変わらないことを理解することができていない。
3.課題の原因として考えられること
①
番号を選択したり学習用語を答えたりする問題と異なり、記述式の問題であったことで正答率が落
ちたと考えられる。
② 解答形式が記述式であったことで、正確に答えられなかったことが考えられる。また、知識として
金属のあたたまり方を知っていても、それを確かめるためにはどうすればよいか、という視点で知
識を習得できていない。
③ ふりこが一往復する時間とふれはばの関係は理解しているものの、条件や道具が変化したため、ふ
りこのきまりと関連付けて考えることができなかったと考えられる。
④ 食塩が水に溶けることは理解できていても、食塩と水の温度や量との関係性を理解できていない。
また、グラフから数値正しく読み取り、その結果になる理由を言葉で説明することができない児童
が多い。記述式であったため、正確に答えることができなかったことも考えられる。
4.課題解決のための方策(取組指標)
① 観察や実験を正確に実施するためには、道具を安全に正しく使えるようにする必要がある。2学期
から、留意点や道具の使い方の手順などを教師が手本を示したり、動画で確認したりすると共に、
そうすることの理由を考える時間を設けるよう指導する。
② 物の体積と重さの実験結果を整理させ、塩や砂糖などの身の回りにある物に体積を同じにしたとき
の重さの違いを考えられるよう、上記と同様、学期から実験結果をまとめた表から分かったことを
表現する学習(考察)を充実して指導する。書けない児童には、問題の答えが何になるかを問い、
問題に正対した表現で書けるようにする。
③ 実験の結果を表やグラフにまとめたり、そこから分かったことを考察したりする時間を確保する。
また、実験のしくみや結果から考察できることなどをしっかりまとめ、定着させるよう指導する。
④ 授業において思考の流れを大切にし、観察・実験の方法がなぜその手順になるのか、理由を実験や
観察から分かったことを説明したり、発展させて考えたりする機会を設ける。
5.次年度の数値目標(成果指標)
○ 校内の平均正答率が、各教科の基礎と活用いずれにおいても、区の平均値を上回るようにする。