厚生労働省提出資料
保健所の設置
○地域保健法(昭和二十二年九月五日 法律第百一号)(抄)
(設置)
第五条 保健所は、都道府県、地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第二百五十二条
の十九第一項の指定都市、同法第二百五十二条の二十二第一項の中核市その他の政令で
定める市又は特別区が、これを設置する。
② 都道府県は、前項の規定により保健所を設置する場合においては、保健医療に係る施
策と社会福祉に係る施策との有機的な連携を図るため、医療法(昭和二十三年法律第二百
五号)第三十条の四第二項第十号に規定する区域及び介護保険法(平成九年法律第百二十
三号)第百十八条第二項第一号に規定する区域を参酌して、保健所の所管区域を設定しな
ければならない。
(事業)
第六条 保健所は、次に掲げる事項につき、企画、調整、指導及びこれらに必要な事業を
行う。
一 地域保健に関する思想の普及及び向上に関する事項
二 人口動態統計その他地域保健に係る統計に関する事項
三 栄養の改善及び食品衛生に関する事項
四 住宅、水道、下水道、廃棄物の処理、清掃その他の環境の衛生に関する事項
五 医事及び薬事に関する事項
六 保健師に関する事項
七 公共医療事業の向上及び増進に関する事項
八 母性及び乳幼児並びに老人の保健に関する事項
九 歯科保健に関する事項
十 精神保健に関する事項
十一 治療方法が確立していない疾病その他の特殊の疾病により長期に療養を必要とす
る者の保健に関する事項
十二 エイズ、結核、性病、伝染病その他の疾病の予防に関する事項
十三 衛生上の試験及び検査に関する事項
十四 その他地域住民の健康の保持及び増進に関する事項
第七条 保健所は、前条に定めるもののほか、地域住民の健康の保持及び増進を図るため
必要があるときは、次に掲げる事業を行うことができる。
一 所管区域に係る地域保健に関する情報を収集し、整理し、及び活用すること。
二 所管区域に係る地域保健に関する調査及び研究を行うこと。
三 歯科疾患その他厚生労働大臣の指定する疾病の治療を行うこと。
四 試験及び検査を行い、並びに医師、歯科医師、薬剤師その他の者に試験及び検査に
関する施設を利用させること。
第八条 都道府県の設置する保健所は、前二条に定めるもののほか、所管区域内の市町村
の地域保健対策の実施に関し、市町村相互間の連絡調整を行い、及び市町村の求めに応
じ、技術的助言、市町村職員の研修その他必要な援助を行うことができる。
(所長その他の職員)
第十条 保健所に、政令の定めるところにより、所長その他所要の職員を置く。
厚生労働省提出資料
保健所の主な業務
保健所は、対人保健サービスのうち、広域的に行うべきサービス、専門的技術を要するサ
ービス及び多種の保健医療職種による緊密な連携を要するサービス並びに対物保健等を実
施する第一線の総合的な保健衛生行政機関である。また、市町村が行う保健サービスに対し、
必要な技術的援助を行う機関である。
地域保健法により、517カ所:都道府県(47)に389カ所、政令で定める市(64)
に105カ所、特別区(23)に23カ所設置されている。(平成20年4月1日現在)
《対人保健分野》
<感染症等対策> <エイズ・難病対策> <精神保健対策> <母子保健対策>
fdcg
健康診断、患者発生
の報告等
結核の定期外健康
診断、予防接種、訪
問指導、管理検診等
(感染症法)
エイズ個別カウンセリング
事業(無料匿名検査
を含む)、エイズ相談
(エイズ指針)
難病医療相談等
(難病対策要綱)
精神保健に関する
現状把握、精神保健
福祉相談、精神保健
訪問指導、医療・保
護に関する事務等
(精神保健福祉法)
未 熟 児 に 対 す る
訪問指導、養育医
療の給付等
(母子保健法)
《対物保健分野》
<食品衛生関係> <医療監視等関係>
<生活衛生関係>
《企画調整等》
・ 健康危機管理
・ 市町村への技術的援助・助言
・ 市町村相互間の調整
・ 地域保健医療計画の作成・推進
飲 食 店 等 営 業 の
許可、営業施設等
の監視、指導等
(食品衛生法)
病院、診療所、医療
法人、歯科技工所、
衛生検査所等への
立入検査等
(医療法、歯科技工
士法、臨床検査技師
等に関する法律)
医師 理学療法士
歯科医師 作業療法士
薬剤師 保健師
獣医師 助産師
診療放射線技師 看護師
医療社会事業員 精神保健福祉士
臨床検査技師 衛生検査技師
食品衛生監視員 環境衛生監視員
管理栄養士 栄養士
歯科衛生士 と畜検査員 等
保健所517カ所
都道府県389 政令市 105 特別区 23
広報
普及啓発
衛生統計
健康相談
営 業 の 許 可 、 届
出、立入検査等
( 生 活 衛 生 関 係
営 業 の 運 営 の 適
正 化 に 関 す る 法
律、興行場法、公
衆浴場法、旅館業
法、理容師法、美
容師法、クリーニ
ング業法)
保健所運営協議会
保健所長(医師)
*これら業務の他に、保健所においては、薬局の開設の許可等(薬事法)、狂犬病まん延防
止のための犬の拘留等(狂犬病予防法)、あんま・マッサージ業等の施術所開設届の受理等
(あん摩マッサージ指圧師等に関する法律)の業務を行っている。
保健所長の医師資格要件
○地域保健法施行令(昭和二十三年四月二日政令第七十七号)(抄)
平成16年11月4日政令第339号(一部改正)
*第四条に2、3項を追加
(所長)
第四条 保健所の所長は、医師であつて、次の各号のいずれかに該当する法第五条第一項
に規定する地方公共団体の長の補助機関である職員でなければならない。
一 三年以上公衆衛生の実務に従事した経験がある者
二 厚生労働省組織令 (平成十二年政令第二百五十二号)第百三十五条 に規定する国
立保健医療科学院の行う養成訓練の課程(以下「養成訓練課程」という。)を経た者
三 厚生労働大臣が、前二号に掲げる者と同等以上の技術又は経験を有すると認めた者
2 前項の規定にかかわらず、法第五条第一項に規定する地方公共団体の長が医師をもつ
て保健所の所長に充てることが著しく困難であると認めるときは、二年以内の期間を限
り、次の各号のいずれにも該当する医師でない同項に規定する地方公共団体の長の補助
機関である職員をもつて保健所の所長に充てることができる。
一 厚生労働大臣が、公衆衛生行政に必要な医学に関する専門的知識に関し医師と同等
以上の知識を有すると認めた者
二 五年以上公衆衛生の実務に従事した経験がある者
三 養成訓練課程を経た者
3 前項の場合において、やむを得ない理由があるときは、一回に限り、当該期間を延長
することができる。ただし、二年を超えることはできない。
保健所長について
医
師
3年以上の公衆衛生実務経験
国立保健医療科学院専門課程Ⅰ(1年)
厚生労働大臣が、上記の2つに掲げる者と
同等以上の技術または経験を有すると認めた者
医師以外の職員 ・公衆衛生行政に必要な医学に関する専門的知識に関し
医師と同等以上の知識を有すると厚生労働大臣が認めた者
かつ、
・5年以上の公衆衛生実務経験
かつ、
・国立保健医療科学院専門課程Ⅰ(1年)
保健
所長
(2年間)
(地方公共団体の長が医師を確保することが著しく困難と認めるとき)
保
健
所
長
注1:この場合、当該保健所に医師を置くこと。
注2:保健所長の任期は1回に限り延長が可能。
第1次勧告
~生活者の視点に立つ「地方政府」の確立~
地方分権改革推進委員会(平成20年5月28日)(抜粋)
【保健所・児童相談所】
市町村合併の進展等により、都道府県の保健所の管轄区域が「虫食い」、「飛び
地」のような状況となっているところもある。住民の利便性向上等の観点から、保
健所について、市町村への権限移譲を進めるとともに、広域連合等の共同処理方式
による設置についても検討する必要がある。
保健所の所長は法令により医師でなければならないとされているが、保健所に医
師を配置したうえで、所長は公衆衛生行政に精通した、管理能力のある職員が就く
ことでも十分対応が可能である。この医師資格要件については、平成16年に医師以
外の者も所長となり得る特例措置が設けられたが、医師と同等以上の知識を有する
者とされていること、任期、養成訓練過程の要件が厳しいということもあり、これ
まで適用の実績はない。
児童相談所についても、市町村への権限移譲を進める。 〔厚生労働省関係〕
○ 都道府県と市との協議が整った場合には速やかに指定を行うなど、保健所設置市の
政令による指定手続等を見直すこととする。
○ 広域連合等の共同処理方式による設置を可能とする方向で検討し、平成20年度中
に結論を得る。
○ 保健所長の資格要件については、公衆衛生行政への精通度合や、健康危機管理への
対応能力という観点も踏まえつつ要件の緩和の方向で見直し、平成20年度中に結論
を得る。
○ 都道府県と市との協議が整った場合には速やかに指定を行うなど、児童相談所設置
市の政令による指定手続等を見直すこととする。