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Ⅱ. 財政健全化の必要性と取組 15. 公債依存の問題点 我が国では 受益と負担の均衡がとれておらず 現在の世代が自分たちのために財政支出を行えば 将来世代に重いツケを回すことになります 受益と負担のアンバランス 我が国では 社会保障関係費の増大に見合う税収を確保できておらず 給付と負担のバランスが

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15.公債依存の問題点

Ⅱ.財政健全化の必要性と取組

我が国では、受益と負担の均衡がとれておらず、現在の世代が自分たちのために財政支出を行えば、 将来世代に重いツケを回すことになります。 ✓ 我が国では、社会保障関係費の増大に見合う税収を確保できておらず、給 付と負担のバランスが不均衡の状態に陥っており、制度の持続可能性を確 保できていない。 ✓ また、公債に依存する緩い財政規律のもとでは、財政支出の中身が中長期 的な経済成長や将来世代の受益に資するかのチェックが甘くなりやすい。

受益と負担のアンバランス

望ましくない再分配

✓ 将来世代のうち国債保有層は償還費等を受け取れる一方、それ以外の 国民は社会保障関係費等の抑制や増税による税負担を被ることになりか ねない。 ✓ 将来世代は自ら決定に関与できなかったことに税負担等を求められ、望ま しくない再分配が生じる。

財政の硬直化による政策の自由度の減少

✓ 経済危機時や大規模な自然災害時の機動的な財政上の対応余地が 狭められる。

国債や通貨の信認の低下などのリスクの増大

≪ポイント≫ ○毎月新たな借金をして、給料水準を上回る水準 の生活を維持。 ○過去の借金を返すための借金もしており、借金の 利息の支払額も大きい。 我が国の一般会計(※)を手取り月収30万円の家 計にたとえると、毎月給料収入を上回る64万円の生 活費を支出し、過去の借金の利息支払い分を含め て毎月43万円の新しい借金をしている状況です。 我が国の財政を家計にたとえると 現在の家計の姿 ※一般会計の計数は、令和2年度第2次補正後予算における臨時・特別の措置を 含んだ計数。 (注) 国と家計では様々な点で相違があることには留意が必要。 支出 収入 元本の返済 :7万円(10%) 利息の支払い :4万円(5%) その他収入 :3万円(4%) 給料収入 :30万円(40%) :43万円(56%)借金 生活費 :64万円(85%)

(2)

16.低金利下における財政運営

低金利環境においても、公債発行に依存せず、財政健全化を進めていくことが重要です。 ✓ 過去の状況を見ると、金利が名目成長率を上回っている場合が多い。このまま 金利が名目成長率を下回り続けるとの想定はあまりにも楽観的。 ✓ そのため、少なくとも金利は名目成長率と同程度の前提に立つ必要があります。

「金利<成長率がいつまでも続く」との想定は過度に楽観的

債務残高対GDP比の安定的な引下げには、PB黒字化が必要

✓ 金利<成長率でも、毎年度のプライマリーバランスの赤字によって新たに追 加される債務が大きければ、債務残高対GDP比の低下は望めません。

低金利の恩恵は日本の財政への信認が大前提

✓ 国債の信認と安定消化は財政健全化努力の賜です。「信認されているから 健全化不要」との主張は本末転倒です。 ✓ 国債の信認が失われれば、通貨の信認や金融機関の財務状況にも悪影響 を及ぼします。たとえ、自国通貨建債務でも資本逃避のリスクが存在します。 主要格付け会社による日本国債格付けの推移 財政構造の変化(H2→R2)

日本の財政赤字は構造的要因

✓ 日本の財政赤字は、少子高齢化を背景とする社会保障関係費の増大という 構造的なものが原因です。 ✓ 「機動的な財政上の対応」を名目に、社会保障制度の持続可能性の確保と いう構造的な問題を放置すべきではありません。

(3)

昭和51年 5月14日 昭和50年代前期経済計画 (閣議決定) 昭和55年度までのできるだけ早期に特例公債に依存しない財政に復帰する。 昭和54年 9月3日 第88回臨時国会における 大平内閣総理大臣所信表明 演説 昭和59年度までに特例公債依存から脱却することを基本的な目標として、財 政の公債依存体質を改善する。 昭和58年 8月12日 1980年代経済社会の展望と 指針(閣議決定) 昭和65年度(平成2年度)までに特例公債依存体質からの脱却と公債依存度 の引下げに努め、財政の対応力の改善を図る。 平成9年 12月5日 財政構造改革の推進に関す る特別措置法(平成10年6月 5日改正、同年12月18日停 止) 平成15年度(改正後:17年度)までに国及び地方公共団体の財政赤字の対国 内総生産比100分の3以下とする。一般会計の歳出は平成15年度(改正後: 17年度)までに特例公債に係る収入以外の歳入をもってその財源とするもの とする。 平成14年 6月25日 経済財政運営と構造改革に 関する基本方針2002 (閣議決定) 2010年代初頭に国と地方を合わせたプライマリーバランスを黒字化させるこ とを目指す。 平成18年 7月7日 経済財政運営と構造改革に 関する基本方針2006 (閣議決定) ① 2011年度(平成23年度)には国・地方の基礎的財政収支を確実に黒字化 する。 ② 基礎的財政収支の黒字化を達成した後も、債務残高GDP比の発散を止め、 安定的に引き下げることを確保する。 平成21年 6月23日 経済財政改革の基本方針 2009(閣議決定) 今後10年以内に国・地方のプライマリー・バランス黒字化の確実な達成を目 指す。まずは、5年を待たずに国・地方のプライマリー・バランス赤字(景気対 策によるものを除く)の対GDP比を少なくとも半減させることを目指す。 平成22年 6月22日 財政運営戦略(閣議決定) ① 国・地方及び国単独の基礎的財政収支について、遅くとも2015年度までに その赤字の対GDP比を2010年度の水準から半減し、遅くとも2020年度まで に黒字化することを目標とする。 ② 2021年度以降において、国・地方の公債等残高の対GDP比を安定的に低 下させる。 平成25年 8月8日 当面の財政健全化に向けた 取組等について -中期財政 計画-(閣議了解) 国・地方を合わせた基礎的財政収支について、2015年度までに2010年度に 比べ赤字の対GDP比を半減、2020年度までに黒字化、その後の債務残高対 GDP比の安定的な引下げを目指す。 平成27年 6月30日 経済財政運営と改革の基本 方針2015(閣議決定) 国・地方を合わせた基礎的財政収支について、2020年度までに黒字化、その 後の債務残高対GDP比の安定的な引下げを目指す。 平成30年 6月15日 経済財政運営と改革の基本 方針2018(閣議決定) 経済財政と財政健全化に着実に取り組み、2025年度の国・地方を合わせた PB黒字化を目指す。 同時に債務残高対GDP比の安定的な引下げを目指すことを堅持する。 国・地方PBの 黒字化 特例公債脱却

17.我が国の財政健全化目標とその変遷

2

20

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25

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現在の財政健全化目標

平成2年度予算では特例公債の発行から脱却できましたが、阪神・淡路大震災への対応等により、平 成6年度以降、特例公債の発行が復活し、現在まで続いています。 その後、財政健全化目標(フロー)は、「特例公債脱却」から「国・地方を合わせたプライマリーバランス の黒字化」に転換され、目標達成が目指されてきました。

(4)

税収等で、「政策的経費」をどの程度を賄えているかを示す指標で、利払費を除く 分、財政収支よりも財政規律的には緩い概念。プライマリーバランスが均衡している 状態では、今年の借金は、過去の借金の元本返済に加え、利払費まで含めた金額 となるため、債務残高は利払費分だけ(雪だるま式に)増加していきます。プライマ リーバランスが赤字なら、それがさらに債務残高の増加につながります。 ストックの指標(「債務残高対GDP比」の安定的引下げ)との関係を考える場合、分 子である債務残高の増加が、分母であるGDPの増加の範囲内に抑えられるか否か がカギとなり、次のページで説明するように、プライマリーバランスの水準、金利、成 長率の関係がポイントとなります(p.21参照)。 国や地方が抱えている借金の残高(国・地方の公債等残高)をGDPと比較して考 える指標。経済規模に対する国・地方の債務の大きさを計る指標として、財政の健 全性を図る上で重要視されます。

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( (ププラライイママリリーーババラランンスス、、利利払払費費をを除除くく収収支支)) (借金に頼らず)税収等で、「政策的経費+過去の借金の利払費」のどの程度を賄 えているかを示す指標。ちょうど賄えている状態(財政収支均衡)では、今年の借金 は、過去の借金の元本返済(債務償還費)分にとどまり、債務残高は不変となります。 債務残高を減少させるためには、財政収支黒字(税収等で、過去の借金の元本返 済(債務償還費)も進める状態)となる必要があります。 ※ PBを考える際には、厳密には歳入から利子収入を除く等の必要があるが、ここでは簡単化のために捨象。 図 図AA 財財政政のの現現状状 図図BB PPBBがが均均衡衡ししたた状状態態 図図CC 財財政政収収支支がが均均衡衡ししたた状状態態 (歳 入) (歳 出) 借金 [新たな債務の増加] 税収等 債務償還費 [過去の債務の減少] 利払費 政策的経費 財政収支 (赤字) PB(赤字) 債務残高 の純増 借金 [新たな債務の増加] 税収等 債務償還費 [過去の債務の減少] 利払費 政策的経費 財政収支( 均衡) 借金 [新たな債務の増加] 税収等 債務償還費 [過去の債務の減少] 利払費 政策的経費 財政収支 (赤字) (歳 入) (歳 出) 債務残高 の純増 基礎的財政収支(PB)が均衡している状態において、 ○金利>成長率の場合 → 債務残高対GDP比は増加 ○金利=成長率の場合 → 債務残高対GDP比は一定 ○金利<成長率の場合 → 債務残高対GDP比は減少

18.財政健全化目標に用いられるストック・フロー指標の関係

(歳 入) (歳 出)

(5)

(歳出) (歳入) ( (11++ 名名目目金金利利((rr)))) (今期の)PBB赤赤字 (前期の) GDP (前期の) 債務残高 ( (11++ 名名目目成成長長率率((gg))))

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債務残高対GDP比は一定

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19.債務残高対GDP比の安定的引下げとフロー収支の改善の関係

債務残高対GDP比の変動要因は、(1)名目成長率と金利の大小関係、(2)プライマリーバランスの動向 の2つです。 このうち(1)については、長期金利が名目成長率を上回っている場合が多いです。 このため、債務残高対GDP比の安定的な引下げには、少なくとも名目成長率と名目金利が同程度であ るという前提に立ち、フロー収支の改善(プライマリーバランスの黒字化)を目指すことが必要となります。 借金 債務償還費 (元本払い) 利払費 税収等 政策的 経費

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15 22 32 43 56 71 82 96 110 122 134 145 152 157 161 166 172 178 193 207 225 245 258 295 332 368 392 421 457 499 527 532 541 546 594 636 670 705 744 774 805 831 853 874 898 964 0.8 1.3 1.9 2.6 3.3 4.4 5.6 6.6 7.7 8.7 9.7 10.2 10.4 10.5 10.6 10.8 11.0 10.8 10.6 10.7 10.7 10.7 10.6 10.8 10.5 10.0 9.4 8.6 7.8 7.3 7.0 7.0 7.4 7.6 7.7 7.9 8.1 8.0 8.1 8.3 8.3 8.2 7.9 7.8 7.8 8.6 7.47.67.4 7.1 7.2 7.4 7.57.6 7.57.4 7.2 6.8 6.5 6.3 6.2 6.1 6.1 5.8 5.4 5.1 4.6 4.3 4.0 3.5 3.1 2.7 2.3 2.0 1.7 1.5 1.4 1.4 1.4 1.4 1.4 1.3 1.2 1.21.2 1.1 1.1 1.01.0 0.9 0.9 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1,000 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 元 2 (兆円) (兆円) (年度) 10% 25 8% 20 6% 15 4% 10 2% 5 0% 0 利払費(左軸) 金利(左軸) 普通国債残高(右軸)

20.国・地方の公債等残高対GDP比の推移

(出所)内閣府「中長期の経済財政に関する試算」(令和2年1月17日) (注)復旧・復興対策の経費及び財源の金額を除くベース。 (年度) 財政健全化目標に用いられるストックの指標である国・地方の公債等残高対GDP比は、依然として高 い水準にあります。 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 実額(兆円) 718.7 723.0 730.2 733.3 783.1 827.2 850.3 886.2 926.6 956.7 988.9 1011.7 1034.1 1053.5 1074.4 対GDP比 136.7% 136.7% 137.5% 143.9% 159.2% 165.6% 172.1% 179.3% 182.7% 184.6% 185.6% 188.5% 188.8% 192.1% 192.4% 名目GDP(兆円) 525.6 529.0 530.9 509.5 492.0 499.4 494.0 494.4 507.3 518.2 532.8 536.9 547.6 548.4 558.3

(参考)利払費と金利の推移

(注1)利払費は、平成30年度までは決算、令和元年度は補正後予算、令和2年度は第2次補正後予算による。 (注2)普通国債残高は各年度3月末現在高。ただし、令和元年度末は補正後予算、令和2年度末は第2次補正後予算に基づく見込み。また、 普通国債残高は復興債を含む。復興債残高は次のとおり。 136.7% 136.7% 137.5% 143.9% 159.2% 165.6% 172.1% 179.3% 182.7% 184.6% 185.6% 188.5% 188.8% 192.1% 192.4% 120% 130% 140% 150% 160% 170% 180% 190% 200% 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 平成23 24 25 26 27 28 29 30 令和元 2 復興債 10.7 10.3 9.0 8.3 5.9 6.7 5.5 5.4 6.2 5.6 (単位:兆円)

(7)

内国債は、国民が貸し手であるため、将来世代への負担の転嫁は生じないとの指摘もありますが、 p.17で述べたとおり、将来世代に負担が先送りされています。 また、グローバル化が進展し、国際的な金融取引が増加する中、海外投資家の国債保有割合・流 通市場でのプレゼンスは上昇しており、海外投資家からの財政への信認を確保する必要性が一層増 しています。 我が国では、これまで政府部門の赤字を民間貯蓄の黒字が上回っており、経常黒字となっています。今後、 高齢化の進展に伴う貯蓄率の低下などにより、仮に政府赤字が民間貯蓄を上回れば、経常収支は赤字となり、 海外資金に依存せざるを得なくなります。今後とも財政健全化に向けた取組が必要です。 (出所)財務省「国際収支統計」 <経常収支の推移> <部門別資金過不足の推移> (対名目GDP比、%) (参考)経常収支の推移

(コラム②)我が国の国債の保有及び流通市場の状況について

(出所)日本銀行、内閣府 ▲ 15.0 ▲ 10.0 ▲ 5.0 0.0 5.0 10.0 15.0 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 政府 企業等 家計等 経常収支 (貯蓄超過・資金余剰) (投資超過・資金不足) (年度) (注)家計等=家計+対家計民間非営利団体 企業等=非金融法人+金融機関 ▲ 20 ▲ 10 0 10 20 30 40 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 第一次所得収支 貿易収支 サービス収支 第二次所得収支 経常収支 貿易・サービス収支 (年度) (兆円) 国内 39.8% 海外 60.2% 国内 61.3% 海外 38.7% 国内 87.2% 海外 12.8% 合計: 1,132兆円(2019年12月) 【② 現物】 【③ 先物】 ① 海外投資家の国債保有割合 国債流通市場における海外投資家売買シェア (注1)国庫短期証券(T-Bill)を含む。②現物は債券ディーラー分を除いた計数。 (注2)海外投資家の国債保有割合(左図)は、2019年12月時点における割合であり、国債流通市場における海外投資家売買シェア(右図) は、2019年第4四半期(10-12月)における割合。 (出所)日本銀行、日本証券業協会、東京証券取引所、大阪取引所 4.1% 12.8% 13.6% 38.7% 30.7% 60.2% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 2004/12 2005/12 2006/12 2007/12 2008/12 2009/12 2010/12 2011/12 2012/12 2013/12 2014/12 2015/12 2016/12 2017/12 2018/12 2019/12 ③ 国債流通市場における海外投資家 売買シェア(先物) ② 国債流通市場における海外投 資家売買シェア(現物) ① 海外投資家の国債保有割合(ストック)

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・ 全世代型社会保障制度を着実に構築するため、総合的な議論を進め、

2

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まと

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改革

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を具

具体

体化

化。

基盤強化期間内(2019年度~2021年度)から改革を実行に移す。

・ 計画の中

中間

間時

時点

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(2

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度)

)で

で進

進捗

捗状

状況

況の

の評

評価

価を行い、

2025年度に向け、その後の歳出・歳入改革の取組に反映。

非社

社会

会保

保障

関係

係費

2019~2021年度の間、経済・物価動向等を踏まえ、 社 社会会保保障障関関係係費費のの実実質質的的なな増増加加をを高高齢齢化化にによよるる 増 増加加分分にに相相当当すするる伸伸びびににおおささめめるる 経済・物価動向等を踏まえつつ、施策の優先順位の 洗い直し、無駄の徹底排除と予算の重点化など、 これまでどおり歳歳出出改改革革のの取取組組をを継継続続

地方

方の

の歳

歳出

水準

地方の財源について、2018年度の計画の水準を 下回らないよう実実質質的的にに同同水水準準をを確確保保

21.我が国の財政健全化に向けた取組

「新

新経

経済

済・

・財

財政

政再

再生

生計

計画

画」

((22001188年年66月月策策定定))

のポ

ポイ

イン

ント

政府は、「新経済・財政再生計画」に基づき、「経済再生なくして財政健全化なし」との基本方針の下、 歳出改革等に取り組んでいます。

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1 2 4 2 5 2 42 14 1 0 10 20 30 40 50 20 30 40 45 50 55 60 70 85 債務残高対GDP比について、単に「安定的な引下げ」が目標とされている我が国とは異なり、諸外国 においては、多くの国(73ヶ国)が定量的な上限目標を設けています。多くは60%を上限目標としていま す。 また、債務残高対GDP比に定量的な上限目標を設けている国の約9割(63ヶ国)が、その実現のため に、財政収支等に関する目標(フロー目標)を設けています。 <諸外国における債務残高対GDP比目標の分布> (%) (債務残高対GDP比の上限目標値) (国) (注1)IMFにおいて財政ルールに関する情報が得られた96ヶ国を集計対象国としている。

(注2)ストック目標はIMFの財政局が“Debt rule”と定義しているもの、フロー目標は同局が“Budget Balance Rule”と定義しているものを集計。 (出所) IMF「Fiscal Rules at a Glance」(2017年3月)

22.諸外国の財政健全化目標

フロー目標を設けていない国:10ヵ国 フロー目標を設けている国:6633ヵヵ国国

(10)

主要先進国においては、債務残高対GDP比について上限目標を設けているとともに、フロー目標とし て利払費を含む財政収支について均衡などの目標を掲げています。 残 残高高目目標標((スストトッックク))<<対対GGDDPP比比>> 収支支目目標標((フフロローー)<<対対GGDDPP比比>> EU 債務残高 :60%以下 :60%超過部分は年1/20以上削減が 原則 〔財政協定(2013年)(注1)〕 [中期的な財政目標] 財政収支:▲3.0%以内/構造的財政収支:▲0.5%以内 ※債務残高等に応じて、上記以外の目標が適用される 場合あり ※各国は拘束力のある永続的な法で当該目標を規定す る必要 〔財政協定(2013年)(注1)〕 [各年の財政指標]: 構造的財政収支▲0.5%への改善 歳出ベンチマーク(歳出伸率<潜在成長率) 〔財政協定(2013年)(注1)〕 ドイツ EU法規を遵守 〔予算原則法(2013年)〕 構造的財政収支:▲0.5%以内 〔予算原則法(2013年)〕 - 財政収支:均衡(いわゆる「債務ブレーキ」) ※連邦政府のみ、構造的財政収支対GDP比0.35%まで 公債発行が可能 〔連邦基本法(2009年)〕 フランス 60%超過分を原則、年1/20以上削減 〔EU財政協定(2013年)〕 構造的財政収支:▲0.4%以内 〔財政プログラム及びガバナンスに関する組織法(2012 年)、複数年財政計画法2018~2022(2018年)〕 イタリア EU法規と一致するよう、債務の持続可能性 を確保(債務残高対GDP比で判定) 〔憲法(2012年)、均衡財政原則の適用に関す る法律(2012年)〕 EU法規と一致するよう、予算の均衡を確保 (構造的財政収支で判定) 〔憲法(2012年)、均衡財政原則の適用に関する法律 (2012年)〕 英国 債務残高 :2020年度には減少に転ずることとする 〔予算責任憲章(2016年)〕 構造的財政収支:2020年度までに▲2.0%以内 〔予算責任憲章(2016年)〕 経常的収支:2022年度までに均衡 ※純投資⇒今後5年間で対GDP比平均3%以内に抑制 ※利払費対歳入比⇒6%を超過した場合、債務残高対 GDP比の減少に向けて行動をとる 〔2020年度予算(2020年)〕 米国 債務残高:2039年度までに45%まで削減 〔2021年度大統領予算教書(2020年)〕 財政収支:2035年度に黒字化 〔2021年度大統領予算教書(2020年)〕 カナダ 純債務残高:継続的に削減 〔マンデートレター(2019年)、冬季経済財政 改訂(2019年)〕 - 財政収支:2019年度に均衡 〔マンデートレター(2015年)、秋季経済声明(2018年)〕 (注1) 対象国はユーロ加盟国19か国+その他のEU加盟国3か国(ブルガリア、デンマーク、ルーマニア) (注2) 構造的財政収支は、経済が潜在GDPの水準に達している場合に実現する財政収支。推計に用いる潜在GDPは、仮定や推計方法によっ て大きく変化するなど、高い不確実性を伴うものであることに留意が必要。 (注3) ドイツの連邦基本法は連邦政府及び州政府、英国の目標は公的部門(一般政府+公的企業)、米国及びカナダの目標は連邦政府、その他 は一般政府に係る目標。 (出所)各国資料等から作成。

(11)

IMF「2019年 対日4条協議審査報告書」

(令和2年2月10日公表) ⚫ 債務を削減し、不確実性を低下し、リフレーションと経済成長を支えるためには、よく 具体化された中期的な財政枠組みが必要である。政府は2025年度の基礎的財政 収支目標を掲げているが、生産性や成長率、政府支出に関するより現実的な前提 やより具体的な目標の達成手段によって、その信頼性は向上するだろう。(後略) ➢ マクロ財政見通しに高齢化に伴う歳出増を織り込み、継続的に評価することは 重要。スタッフによるシナリオは、高齢化に伴う歳出増を賄うためには、消費税 率を段階的に2030年までに15%、2050年までに20%に引き上げる必要があると 示唆。(中略)財政調整を引き延ばすコストは重大であり、現在の高齢者の受益 増と将来世代の負担増をもたらすだろう。 ⚫ 社会保障改革は、財政再建に向けた2つめの不可欠な要素である。年金、医療、介 護支出の主たる変化がなければ、財政の持続可能性は手の届かないものであり続 ける可能性。(中略)政府による2020年半ばまでの包括的な改革パッケージを歓迎。 ➢ 医療と介護について。高齢化と高価な医療技術に伴う医療費の増加は、日本の 財政の持続可能性に大きな課題をもたらす。(中略)介護については、介護ニー ズの低い者に対するサービスの合理化を含め、政府はその費用を抑制する措 置を探求すべきである。

OECD「2019年 対日経済審査報告書」

(平成31年4月15日公表)

(参考)日本の財政に対する国際機関の見方

⚫ 日本は具体的な歳出削減と税収増加策を盛り込んだ包括的な財政健全化計画とと もに、その実行を担保する財政政策の枠組みの強化を必要としている。OECDの試 算によれば、2060年までに政府債務残高GDP比を150%にまで低下させるためには、 GDP比5%から8%程度の基礎的財政黒字を維持することが必要である。 ⚫ 日本は主として消費税に依拠して歳入増加を図るべきである。(…)十分な水準の 基礎的財政黒字を消費増税のみによって確保するためには、OECD平均である 19%を超え、税率を20%から26%の間の水準へと引き上げることが必要となる。 ⚫ 歳出増加を抑制するには、医療・介護に焦点を当てる必要があり、医療・介護に投 入される資源をより効率的に活用しつつ、質の高いケアを提供することが求められ る。優先的課題として、病院における長期療養を介護にシフトさせるとともに、在宅 ケアに焦点を当てること、後発医薬品の更なる使用促進、予防的ケアの改善が挙 げられる。

(12)

▲2.0% ▲1.3% (▲8.2兆円) ▲1.3% ▲1.9% ▲2.7% ▲2.7% ▲1.8% ▲0.5% (▲3.6兆円) 0.0% 0.5% ▲5.5% ▲6.0% ▲5.0% ▲4.0% ▲3.0% ▲2.0% ▲1.0% 0.0% 1.0% 2.0%

(参考)内閣府の「中長期の経済財政に関する試算

(令和2年1月17日)

※経済・財政面における主要な想定 ○経済シナリオ ・「成長実現ケース」 :デフレ脱却・経済再生に向けた政策効果が過去の実績も踏まえたペースで発現(2021-29年度平均:名目3.1%、実質1.8%) ・「ベースラインケース」:経済が足元の潜在成長率並みで将来にわたって推移(2021-29年度平均:名目1.2%、実質1.0%) ○財政前提 ・2019(令和元)年度、2020(令和2)年度:令和元年度補正予算政府案及び令和2年度予算政府案を反映。 ・2021(令和3)年度以降:社会保障歳出は高齢化要因や物価・賃金上昇率を反映して増加。 それ以外の一般歳出は物価上昇率並に増加することを想定 。 < <名名目目経経済済成成長長率率>> <<国国・・地地方方ののPPBB対対GGDDPP比比>> 0.7% 1.7% 1.5% 1.4% 1.3% 1.1% 1.8% 2.1% 1.5% 2.8% 3.3% 3.4%3.5% 3.2% 0.1% 2.6% 2.2% 2.8% 0.8% 2.0% 0.1% 0.0% 0.5% 1.0% 1.5% 2.0% 2.5% 3.0% 3.5% 4.0% 4.5% 5.0% 0.7% 1.6% 1.6% ▲0.1% 0.0%0.0% 1.3% 2.9% 3.2% 0.0% ▲0.5% 0.0% 0.5% 1.0% 1.5% 2.0% 2.5% 3.0% 3.5% 4.0% 4.5% < <名名目目長長期期金金利利>> 190.6% 188.6% 189.2% 190.0% 192.1% 192.4% 189.5% 189.1% 172.9% 160.9% 157.8% 145.0% 150.0% 155.0% 160.0% 165.0% 170.0% 175.0% 180.0% 185.0% 190.0% 195.0% 200.0% < <公公債債等等残残高高対対GGDDPP比比>> (年度) (年度) (年度) (年度) ▲2.4% (▲13.3兆円) ▲2.7% (▲15.1兆円) ▲2.1% (▲12.1兆円) ▲1.5% (▲8.8兆円) ▲0.4% (▲2.3兆円) ▲0.0% (▲0.3兆円) 0.2% (1.6兆円) 0.5% (3.4兆円) ▲6.0% ▲5.0% ▲4.0% ▲3.0% ▲2.0% ▲1.0% 0.0% 1.0% 2.0% 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 成長実現 今回 ベースライン 今回 成長実現 前回 ベースライン 前回 PB黒字化目標 PB中間指標(▲1.5%) 年度 国 国・・地地方方PPBB((対対GGDDPP比比)) ▲2.4% (▲13.3兆円) ▲2.7% (▲15.1兆円) ▲2.1% (▲12.1兆円) ▲1.5% (▲8.8兆円) ▲0.4% (▲2.3兆円) ▲0.0% (▲0.3兆円) 0.2% (1.6兆円) 0.5% (3.4兆円) ▲6.0% ▲5.0% ▲4.0%3.0% ▲2.0% ▲1.0% 0.0% 1.0% 2.0% 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 成長実現 今回 ベースライン 今回 成長実現 前回 ベースライン 前回 PB黒字化目標 PB中間指標(▲1.5%) 年度 国 国・・地地方方PPBB((対対GGDDPP比比)) ▲2.4% (▲13.3兆円) ▲2.7% (▲15.1兆円) ▲2.1% (▲12.1兆円) ▲1.5% (▲8.8兆円) ▲0.4% (▲2.3兆円) ▲0.0% (▲0.3兆円) 0.2% (1.6兆円) 0.5% (3.4兆円) ▲6.0% ▲5.0%4.0%3.0%2.0% ▲1.0% 0.0% 1.0% 2.0% 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 成長実現 今回 ベースライン 今回 成長実現 前回 ベースライン 前回 PB黒字化目標 PB中間指標(▲1.5%) 年度 国 国・・地地方方PPBB((対対GGDDPP比比))

参照

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