1
生産緑地に関する説明会
所沢市 街づくり計画部 都市計画課 連絡先 04-2998-9192(直通) 平成30年8月 所沢市広報マスコット ひばりちゃん2
説明内容
1
生産緑地制度の概要
2
生産緑地法改正の概要
3
特定生産緑地について
4
生産緑地の区域の規模に
関する条例の制定について
5
生産緑地の追加指定について
3
4
1 生産緑地制度の概要
生産緑地とは
市街化区域内の一定の基準を満たす農地につ
いて、市が指定(都市計画決定)する農地
生産緑地指定に必要な要件
・良好な生活環境の確保に効果があり、
公共施設等の用地にも適していること
・500㎡以上の面積を有すること
(300㎡以上で市区町村が条例で定める規模)
主な要件
・農林漁業の継続が可能な条件を備えていること
5
1 生産緑地制度の概要
生産緑地制度の目的
農林漁業との調整を図りつつ、都市部に残
存する農地の計画的な保全により良好な都
市環境を確保する
生産緑地に指定されると
・一般農地並みの固定資
産税
・相続税の納税猶予など
の特例が受けられる
措置
・農地として適正に管理
保全する義務
・建物の新改築、宅地造
成は原則不可
制限
※生産緑地の指定から30年経過もしくは主たる従事者が死亡 故障した場合に買取りを申し出ることができる6
1 生産緑地制度の概要
相続税等の納税猶予特例について
農地を贈与・相続した際に、一定の条件を
満たすと贈与税・相続税の納付が猶予され
る制度
市街化区域での適用
市街化区域で納税猶予特例が適用されるの
は
納税猶予特例を受けるためには
生産緑地の指定が必要
生産緑地のみ
7
1 生産緑地制度の概要
<買取申出後の手続きの流れ>
生産緑地地区の都市計画決定(市町村) 建築等の行為制限、農地としての管理 ・主たる従事者の死亡等 ・指定後30年経過 買取申出 営農の継続 法律の目的に沿っ た適切な管理 農地等として生 産緑地の管理 不調の場合 行為制限解除 農林漁業希望者へのあっせん 買い取る旨の通知 買い取らない旨の通知8
9
2 生産緑地法改正の概要
• 市街化区域内の農地は「宅 地化すべきもの」として位置 づけ • 市街化区域内の農地の固定 資産税は、宅地並評価・宅地 並課税を基本 • 主要な農業振興施策の対象外従前の制度
• 地元産農産物への評価の高まり • 農業へ関心を持つリタイア層 の増加 • 学校教育における農業体験に 対する理解の増加 • 避難場所などの防災機能への 期待状況の変化
都市農業振興基本計画
(平成28年5月閣議決定)都市農地の位置づけを「あるべきもの」として
大きく転換
<都市農業振興基本計画の策定>
10
2 生産緑地法改正の概要
法改正のポイント
条例による生産緑地地区の
面積要件の引き下げ
特定生産緑地制度の創設
生産緑地地区における
建築規制の緩和
11
2 生産緑地法改正の概要
• 生産緑地として設置可能な建築物として、農産物等加工施設、 農産物等直売所、農家レストランなどを追加 改正内容 改正前 改正後 農林漁業を営むために必要で、生活 環境の悪化をもたらすおそれのない ものに限定 【設置可能な施設】 ①生産又は集荷の用に供する施設 ビニールハウスなど ②生産資材の貯蔵又は保管の用に 供する施設 ③処理又は貯蔵に必要な 共同利用施設 ④休憩施設その他 農業者の収益性を高める下記施設を追 加 【設置可能な施設】 ①生産緑地内で生産された農産物等を 主たる原材料とする製造・加工施設 ②生産緑地内で生産された農産物等 又は①で製造・加工されたものを販売 する施設 ③生産緑地内で生産された農産物等 を主たる材料とするレストラン<生産緑地地区における建築規制の緩和>
※ただし、用途地域の制限を受ける12
13
3 特定生産緑地について
• 生産緑地の所有者の意向を基に、市町村は当該生産緑地を特定生産緑地と して指定できる。 • 指定された場合、買取申出ができる時期は、「生産緑地地区の都市計画決 定の告示日から30年経過後」から10年延期される。 • 10年経過後は、改めて所有者等の同意を得て、繰り返し、10年の意延 長ができる。 生 産 緑 地 の 指 定 特 定 生 産 緑 地 の 指 定 指定 税制<特定生産緑地に指定する場合>
相続 買取申出可能 営農を継続 告示から30年経過 相続 買取申出可能 生産緑地として税制特例措置 相続税:納税猶予の適用 固定資産税:農地課税 10年毎に 更新可能 生産緑地として税制特例措置 相続税:納税猶予の適用 固定資産税:農地課税 指 定 期 限 の 延 長 《H34》 《H4》14
3 特定生産緑地について
生 産 緑 地 の 指 定 指定 税制<特定生産緑地に指定しない場合>
相続 買取申出可能 営農を継続 告示から30年経過 相続 税制特例措置なし (激変緩和措置あり) 生産緑地として税制特例措置 相続税:納税猶予の適用 固定資産税:農地課税 《H34》 《H4》 ・いつで買取申出が可能 ・買取申出をするまでは生産緑地の規制継続 ■相続税等:次の相続における納税猶予の適用なし すでに納税猶予を受けている場合は、 次の相続までは現世代に限り猶予継続 ■固定資産税等:宅地並み課税 5年間課税標準額に軽減を乗じる 激変緩和 激変緩和15
3 特定生産緑地について
<固定資産税の激変緩和のイメージ>
H34 H35 H36 H37 H38 H39 評価額(農地評価) ※特定生産緑地に指定しない生産緑地を対象 告示から30年経過 市街化区域農地の 本則課税標準額 (評価額×1/3) 評価額(宅地並評価) 軽減率 ×0.2 軽減率 ×0.4 軽減率 ×0.6 軽減率 ×0.8 特例(1/3) 農地課税 宅地並み課税16
3 特定生産緑地について
<特定生産緑地の指定メリット>
営農を続ける際のメリット
○固定資産税等は引き続き農地評価です。 ○10年ごとに継続の可否を判断できます。相続する際のメリット
○次世代の方が相続税の納税猶予を受けて営農を継続 することができます。17
3 特定生産緑地について
<スケジュール>
年度 H30年度 H31年度 H32年度 H33年度 H34年度 特 定 生 産 緑 地 〔 平 成 4 年 指 定 分 〕 都 市 計 画 審 議 会 改 正 内 容 周 知 説 明 会 等 開 催 平 成 34 年 12 月 6 日 指 定 に 向 け た 手 続 意 向 確 認 手 続 都 市 計 画 審 議 会 手 続 都 市 計 画 審 議 会 手 続 都 市 計 画 審 議 会18
注意!!
平成4年に指定を受けた生産緑地は、
平成34年12月6日を過ぎたら
特定生産緑地に指定することはでき
なくなります。
所有者全員の同意が必要です。
市が開催する都市計画審議会に
諮る必要があります。
3 特定生産緑地について
19
4 生産緑地の区域の規模に
関する条例の制定について
20
• 生産緑地の規模要件(現在500㎡)を満たさない小規模な農地 は、農地所有者に営農意思があっても、保全対象とされてい ない。 • 生産緑地の一部の解除が必要な場合に、残された面積が規模 要件を下回ると生産緑地地区全体が解除されてしまう(道連 れ解除)。<条例制定による生産緑地地区の面積要件の引き下げ>
課題・背景 • 生産緑地地区の面積要件を条例で300㎡まで引き下げ可能に。 • 併せて、同一又は隣接する街区内に複数の農地がある場合、 一団の農地等とみなして指定可能に(ただし、個々の農地は それぞれ100㎡以上) 生産緑地法の改正4 生産緑地の区域の規模に関する条例の制定について
21
4 生産緑地の区域の規模に関する条例の制定について
年度 H30年度 H31年度 条 例 制 定 ・ 追 加 指 定 8 ・ 9 月 説 明 会 都 市 計 画 審 議 会 対象農地の指定手続き 意向確認 都市計画決定手続き等 12 月 パ ブ リ ッ ク コ メ ン ト 3 月 条 例 制 定<スケジュール>
22
23
5 生産緑地の追加指定について
改正前 改正後 ・・(略)地域の実情を踏まえた 都市計画決定権者の判断によ り生産緑地地区の指定を新た に行うことができる。 ・・・(略)一方で、その後の人口 減少・高齢化の進行や緑地の 減少を踏まえ、身近な緑地であ る農地を保全し、良好な都市環 境を形成するため、生産緑地 地区を追加で定めることを検討 すべきである。<都市計画運用指針の改正>
追加指定を推奨 • 生産緑地法の改正に合わせて、生産緑地地区の指定に関する 都市計画運用指針の記載内容が改正24
本日のまとめ
市街化区域内の農地の位置づけが大きく
転換「あるべきもの」として位置づけ
特定生産緑地の指定は生産緑地指定から
30年経過前までに行う必要があります。
生産緑地の面積要件を緩和する条例制定
を検討しています。
生産緑地の追加指定を検討します。
25
御清聴ありがとうございました。
所沢市 街づくり計画部 都市計画課 連絡先 04-2998-9192(直通)