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Ⅰ.ファンダメンタルズ

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Academic year: 2021

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(1)

F

OREX

W

EEKLY

市場営業統括部

・今週号本文はニューヨーク時間木曜日正午までの情報をもとに作成しています。

・FOREX WEEKLYに関するお問い合わせは、現在お取り引き中の営業部/支店にお願い申し上げます。

・FOREX WEEKLY は弊行ホームページでもご覧頂けます。(http://www.smbc.co.jp/ マーケット情報→外国為替情報→

フォレックス・ウィークリー) 本レポートは情報の提供を目的としており、何らかの行動を喚起するものではありません。ここに示した意見は本レポート作成日 現在の筆者の意見を示すのみです。データや数値の抽出範囲・基準は任意で設定している場合があります。データ・資料等につい

チーフ・エコノミスト 山下えつ子

Tel: +1-212-224-4561 (ニューヨーク)

[email protected]

Global View

… 米国の消費好調の背景 →

p.2 ・ 米国では年末商戦時期よりも早くから個人消費が好調だ。 ・ 昨年と異なり値引き販売は多くない。だがガソリン価格の下落など消費環境が良好で、このまま いけば、米国景気は想定以上に強くなりそうだ。

US View

FOMC

議事録・

CPI

で変化なし →

p.2

・ FOMC 議事録では多くの議論があったことは窺えたが、金融政策の展望は不変。 ・ 来週は週末が感謝祭休日でマーケット参加者が少なくなる。

FX Outlook

小休止か、大幅調整か

p.3 <来週の予想ポイント> ドル/円 調整警戒 ・ 日本は3連休、米国は週末にかけてマーケット参加者少ない。 ・ 相場の調整に注意。 ユーロ/円 調整警戒 ・ ユーロ圏HICPに注目。 今週のレンジ 本日東京 9 時 来週の予想レンジ 今後 3 ヶ月の予想レンジ ドル/円 115.45-118.98 円 118.25 円 117.00-119.00 円 112.00-120.00 円 ユーロ/ドル 1.2398-1.2602ドル 1.2543ドル 1.2400-1.2600ドル 1.2000-1.2700ドル ユーロ/円 144.32-149.12円 148.32円 145.00-149.00 円 135.00-150.00 円 (今週のレンジは先週金曜日東京9時~本日東京9時、予想レンジは本日東京9時~来週金曜日東京9時)

(2)

Global View

… 米国の消費好調の背景

米国は来週 27 日が感謝祭の休日で翌日から年末商戦スタートとなる。だが、昨年同様、こうした 伝統的なカレンダーベースではなく、11 月初あるいは 10 月中から商戦が始まっており、年末商戦と いっても、やや長い期間を見なければ商戦が良いのか悪いのか判断できなくなっている。 今年は昨年よりも天候が温暖で(今週は寒かったので予断を許さないが)、ショッピングに出かけ る人々も多いようだ。大幅な値下げ攻勢をかけた昨年とは異なり、今年はまだセールの広告が目立た ないが、筆者の観察したところ 11 月上旬の週末は驚くほど客足が多かった。昨年は値引きをしなけ れば売れず、しかし値引きしても数量は今ひとつ、結果として小売業者は薄利・少売(?)であった が、今年はそのため値引き合戦を止めたのか、値引きをしなくても売れると見ているのか。小売業界 の力の入れ方も格別で 10 月の段階から小売店では販売員やレジ要員を増やしているが、客足を見る と、大した値引きしなくても、また感謝祭の前であっても、とにかく売れるようだ。感謝祭後の本来 の年末商戦は、それはそれで客足が一層増えるのかもしれない。 天候以外の要因では、ガソリンなどエネルギー価格の下落による実質所得の増加やセンチメントの 改善、また雇用の増加が消費全体を押し上げていると考えられる。ガソリン価格の下落は 7 月以降続 いているが、7 月上旬対比では 20%以上も価格が下がっている(昨年対比では約 10%)。灯油は昨 年対比で約 20%下落。(消費支出のうち 10%弱がエネルギー支出で、ガソリンは消費支出の約 5% に相当する。)雇用者数は昨年から約 2%増加した。ミシガン大消費者センチメントは 7 月の 81.8 から改善し続け、11 月は 89.4 だった。これは金融危機前の 2007 年まで遡る高水準で、名目賃金の 伸びはいつまでも上がらないが、こうした環境のもとで、実質個人消費が急に好調になってきた。年 末にかけての第 4 四半期あるいは年明け以降も、エネルギー価格が大きく上昇しなければ、消費主導 で米国の景気は想定以上に堅調となる。 先に記したように、昨年に比べて値引きが少なく、だが消費は良好であることを見ると、需要(消 費・消費者センチメント)が強いためだと考えられるが、このような好環境があれば然りである。ド ル高による製造業への悪影響はほとんど見当たらず、逆に、ドル高はエネルギー価格の下落と相俟っ て国内消費に明瞭に好影響が出ている。今年の春にはガソリン価格が上昇し、インフレがやや高目と なり、実質個人消費が落ち込んだ。当時は名目賃金の伸び悩みに物価上昇が加わると米国景気が冷え ると心配された。だが、半年後の現在、名目賃金は未だに伸び悩んでいるものの、インフレ低下が効 き、思ったよりも米国景気に活気が出てきた。あとは昨年のような大雪や寒波が来ないことを願うば かりである。

US View

FOMC

議事録・

CPI

で変化なし

10/28-29 に開催された FOMC は声明文の公表のみの会合だったため、19 日の議事録で議論の内容が 多く判明した。ただ、多岐に亘る議論や意見があったことは窺えたが、Fed の金融政策に何か変化の 兆しがあったかと言えば、それはなかった。インフレ低下のリスク、海外景気の減速、10 月上旬の

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金融市場の混乱などについての意見交換はあったものの、これらを理由に利上げを後ずれさせるとい った流れではない。このため、議事録はマーケットにも大きな影響を与えなかった。 インフレ期待の低下に対する一定の懸念は表明されていたが、FOMC での大勢の意見は「労働市場 を始め、需給が改善しているため、インフレは上昇して 2%の目標へ戻る」というもので、Fed のイ ンフレ見通しはまだ揺らいでいない。20 日に発表された 10 月の CPI もコア前年比が+1.8%で、これ までの下降トレンドが反転した。Fed も安堵しているだろうが、2015 年には利上げがある、と見てお くのがやはり妥当だろう。 議事録では、その他、海外経済の減速については、欧州、中国、日本、が具体的には名前が挙げら れていた。また、10 月には金融市場がグローバルに大きく調整したため、その点についても時間を 割いて議論があったようだ。ただ、米国にとって、こうした海外経済の減速や金融市場の混乱はダウ ンサイドリスクだとの認識はあるが、現時点では米国への影響は“極めて限定的”だと静観ムードで ある。実際、20 日に発表されたフィラデルフィア連銀サーベイが 20.7 から 40.8(1993 年来の高水 準)へ跳ね上がったように、米国内の製造業には海外経済の減速やドル高の影響はほとんど見当たら ない。 個人消費も、ガソリン価格の下落による実質所得の増加とセンチメントの改善、雇用増加、また昨 年に比べ温暖な天候などを背景に、堅調である。来週末から年末商戦が始まるが、よほどの寒波でも なければ、客足は良好と思われる。一旦勢いを弱めた住宅市場も、ここ数ヶ月はモーゲージ金利の低 下や住宅販売価格の低下などに支えられ、再び増勢に転じている。海外景気の減速は米国の長期金利 を押し下げ、またコモディティ価格を押し下げたが、これらは米国の景気に、はからずもプラスに効 いている。 来週は 27 日が感謝祭の休日となり、週後半はマーケットの参加者が少なく閑散となる。25 日には 消費者信頼感指数、26 日には耐久財受注、シカゴ PM、新築住宅販売件数、と経済指標の発表はある ものの、FOMC 議事録や CPI を確認し、現時点では米国景気や金融政策に対するマーケットの見方が 大きく変化する可能性は低く、大きな反応はないだろう。10 年債利回りについては 2.3%台前半での 小動きを予想する。

FX Outlook

小休止か、大幅調整か

17 日に発表された日本の 7-9 月 GDP は前期比▲0.4%(年率▲1.6%)で予想外の 2 期連続マイナ ス成長となった。これを受けて日本の株式相場は大幅下落、ドル円は 115 円台半ばまで一時巻き戻さ れた。政治情勢では、18 日(日本時間夜)に安倍首相から、消費税率の再引き上げの 1 年半延期、 および 21 日に衆院を解散し 12 月 2 日公示・14 日投開票の日程で総選挙を実施する旨、発表がある と、ドル円は 20 日には 119 円手前までドル高・円安となったが、その後は調整。日経平均株価も上 下している。為替も株も思惑、期待、調整、と様々で、先週来、値動きは大きかった。 ドル円の 118 円台は 2007 年以来となる。米国発金融危機の発生後、ドル円はドル安・円高のトレ ンドに入り、2011 年には 76 円台まで円高が進行したが、ようやく危機前へ水準が戻った。ユーロ円

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も 20 日には 149 円台に一時乗せ、10 月終わりの日銀の追加緩和実施以降の数週間で約 10 円の円安 進行。値動きも大きかったが、水準も短期間に随分円安に振れた。日本は今週末が 3 連休になり、ま た米国は 27 日に感謝祭の休日がある。経済指標など材料は多いが、経済指標よりも、そうしたマー ケット参加者が少なくなる時間帯であるため、相場に動き・調整が出ると、その値幅もまた大きくな る恐れがあるので注意を要する。 17 日・18 日に開催された日銀の金融政策決定会合では政策は現状維持で、反対票は前回の 4 票か ら 1 票へ減った(賛成 8、反対 1)。今回の反対票は、前回決定前の政策が適当、との意見だった。 前回会合の議事要旨は 25 日に公表されるが、前回反対した委員のうち今回賛成した 3 名は実施のタ イミングに反対しただけだったのかもしれない。25 日にはその議事要旨の公表のほか、別途、黒田 総裁の講演も予定されている。今回の会合後の総裁記者会見では、再増税の延期が発表されていたた め、財政規律に対する考えなどに集中的に質問があった。財政規律の遵守が望ましいとの見解はあっ ても、追加緩和との関係等には答えようもないと思うが、類似の質問ばかりが並ぶ会見であった。 ここからは再増税を延期した前提での経済・物価の見通しがどうなるか、が注目点である。日銀が どう見るかも重要だが、7-9 月 GDP がマイナスとなったため、実際に 10-12 月以降の日本経済がどう 展開するかが重要である。筆者は具体的には、今後、企業設備投資がどの程度伸びるか、および来年 度の賃上げは物価上昇分をカバーできるのか、の 2 点に注目している。この 2 点はいずれも企業の決 定に関わるが、企業セクターが投資と労働分配(率)を引き上げることが経済全体の自律的な回復に とって必要だろう。来週は週初が三連休だが、週末に CPI、失業率、鉱工業生産など月末の主要経済 指標の発表がある。日銀の追加緩和は実施済みのため、金融政策への思惑には結びつかないが、10-12 月がどのようにスタートしたか、確認したい。 ユーロは 18 日に独 ZEW 指数の改善などを受け、上昇。しかし 20 日の PMI は市場予想に反して下落。 ユーロ圏の景気が底を打ったとはまだ判断できない。ドイツ製造業 PMI は 51.4→50.0。ZEW 指数は改 善したが、ドイツ経済を楽観できる状態には未だない。ただ、経済指標とユーロの関係は複雑だ。経 済指標が改善しても相対的にユーロ圏の景気見通しが弱ければ、ドルなど他の通貨が買われてユーロ は上昇しない。経済指標が弱くても、国債の購入による QE への合意形成は難しそうだとのニュース が出ると、ユーロ売りは続かない。 来週は 28 日にユーロ圏 HICP が発表される。下振れは、それでもユーロ売りの反応だろう。ユーロ 円については、ここまでの日本を材料とする円相場の調整(もしあれば)の影響を受ける。ここまで のユーロ円の値幅も大きかったので、円相場に調整があった場合には警戒したい。

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(データ出所:Reuters)

ディーラーに聞きました(来週のドル円相場の方向性~ブルベア)

月 10 月 11 月 週 13 日~ 20 日~ 27 日~ 3 日~ 10 日~ 17 日~ 24 日~ 予想 +2 +4 +3 +7 +7 +6 +4 実績 ベア ブル ブル ブル 中立 ブル ≪見方≫ 当行の為替ディーラー(マーケット、カスタマー)8 名を対象に、来週の相場予想を聴取。今週の東京市場 9 時から、ドル ブル(終値から1円以上のドル高)、中立(終値から上下1円内)、ドルベア(終値から1円のドル安)の三択で、結果を(ドルブル 人数-ドルベア人数)で表記。+(プラス)は円安ドル高、-(マイナス)は円高ドル安を示す。

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各種相場の動き

<債券(日本国債・10 年債利回り)> <債券(米国債・10 年債利回り)> <株(日経平均株価)> <株(米ダウ)> <株(上海総合指数)> <株(ドイツ DAX 指数)> <原油(WTI 先物(期近物))> <金(NY 先物(期近物))> (出所:Bloomberg)

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今週のプライスアクション(ドル円)

(出所:Reuters)

① 7-9 月期日本 GDP の予想外の マイナスを受けて一時 117 円を突破後、利益確定売り により反落。 ② 安倍首相の増税延期、衆院 解散表明を受け、利益確定 売りによりドル円下落。 ③ ストップロスを巻き込んで 119 円手前まで上昇したも のの、反落。

来週のチャ-ト分析

(出所:Reuters) 日足 QJ PY=EB S 2004/11/09 - 2015/03/09 (TOK) 価格 0 80 85 90 95 100 105 110 115 120 2006年 2008年 2010年 2012年 2014年 2000年 2010年 <ドル円、日足> ・2007 年 8 月以来となる 118 円台に到達。 ・2007 年 6 月の高値は 124.14 円。 日足 QEU R =EB S 2014/09/10 - 2014/11/28 (GMT) 価格 .12 1.24 1.25 1.26 1.27 1.28 1.29 1.30 1.31 16日 01日 16日 03日 17日 2014年 9月 2014年 10月 2014年 11月 <ユーロドル、日足、21 日単純移動平均線> ・21 日単純移動平均線がサポートラインとなりつつある。

来週の主な材料

11/24(月) (日)市場休場(振替休日) (欧)11 月独 Ifo 景況指数 11/25(火) (日)金融政策決定会合議事要旨(10/31 分)、黒田日銀総裁講演、10 月企業向けサービス価格指数 (米)7~9 月期実質 GDP(改定値)、11 月消費者信頼感指数 11/26(水) (米)10 月耐久財受注、10 月個人所得・支出、11 月シカゴ PM、10 月新築住宅販売件数、 11 月ミシガン大消費者センチメント(確報) (欧)10 月ユーロ圏 M3、11 月ユーロ圏企業景況感・消費者信頼感 11/27(木) (米)市場休場(感謝祭) (欧)11 月ユーロ圏 HICP(速報) 11/28(金) (日)10 月失業率、10 月有効求人倍率、10 月家計調査、10 月全国 CPI、10 月大型小売店販売額、 10 月鉱工業生産(速報)、10 月住宅着工件数 (米)市場短縮取引 (時間は全て現地時間) (本ページの担当:井上) (注)FAX 配信の停止を希望される場合は、下記までご連絡頂きますようお願い申し上げます。 グローバルアドバイザリー部 電話 03-4333-4255 FAX 03-4333-9845 担当:紺野

参照

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