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平成年平成 25 年学科試験データ (( 公財 ) 建築技術教育普及センター発表の資料による ) 基準点実受験者数合格者数合格率学科 Ⅰ 学科 Ⅱ 学科 Ⅲ 学科 Ⅳ 学科 Ⅴ 総得点 26,801 人 5,103 人 19.0% 11 点 11 点 16 点 16 点 13 点 9

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(1)

はじめに

 近年の1級建築士学科試験は、「新傾向の問題が多く出題されているので難しい」ということがよく 言われています。確かに見たこともない用語、事項を目にすれば目の前が真っ暗ということにもなり かねません。  しかし、新傾向の問題は、実際には 2 割程度出題されているだけで、平成 25 年度の学科試験を見て も、過去問題と類似問題(過去問題を正誤逆にした問題、2枝で1枝にした問題、数値を変えた問題等) が全体の8割以上を占めています(日建学院の分析結果)。  1級建築士に必要と考えられる知識を問う問題が出題されるのですから、これは当然のことであり、 今後も同様と考えて間違いないでしょう。  新傾向の内容は、「合格」を目標とする場合、それほど重要なことではありません。学科試験は、選 択枝の中から正解を1つ選ぶ形式なので、逆に過去問題を確実にマスターすることで、ほとんどの場合、 他の枝を検討することにより、正解を得ることができるからです。  このように、学科試験に合格するためには、試験の出題傾向を知ることが重要になってきます。な ぜなら、過去に出題された設問枝を把握しない限り、どの選択枝が新傾向であるかさえ、わからない ということになるからです。  資格試験である以上、今までの出題の傾向、出題のレベルを大きく外れるような問題は出題されま せん。もし、新傾向ばかりの問題であれば、ほぼ全員が基準点をクリアできないということになるで しょう。結局、合格するための学習は、試験の出題傾向を問題集で確認することが最も重要であると いうことにつきます。  本書は、過去7年間の本試験問題を年度順に編集したもので、実際にどのような問題が、どのよう な順番で出題されているのかを知ることができます。  本書の内容を繰り返し学習することで、試験の出題内容を理解し、学科試験に合格されますよう、 心よりお祈り申し上げます。 日建学院教材研究会  実際の本試験においては、『適用すべき法令については、その年の1月1日現在において施行 されているものとする』旨の記述が問題の表紙に記載されています。  しかし、本書においては、受験生の皆様の試験対策のために、試験出題以降の法令及び各種基 準の改正を受け、問題及び解答・解説が現行の規定に適合するよう、日建学院教材研究会が独自 に改訂を加え、最新の法令及び各種基準に適合した内容としています(改訂を加えた問題には「*」 を付しています)。 ※別売の、厳選過去問題 500 問と最新の平成 25 年試験問題 125 問を分野別に編集した『1級建築士 分野別厳選問題500+125』及び、学習のまとめ用として項目別にポイントを解説した『1級建 築士要点整理と項目別ポイント問題』を併用することで、より一層理解を深めることができます。

(2)

実受験者数 合格者数 合格率 基準点 学科Ⅰ 学科Ⅱ 学科Ⅲ 学科Ⅳ 学科Ⅴ 総得点 26,801 人 5,103 人 19.0% 11 点 11 点 16 点 16 点 13 点 92 点 *各科目及び総得点の合格基準点すべてに達している者を合格とする。 *なお、合格基準点について、各科目は過半の得点、総得点は概ね 90 点程度を基本的な水準と して想定していたが、総得点の平均点が想定より高かったことから、上記合格基準点として いる。

平成 25 年 学科試験データ((公財)建築技術教育普及センター発表の資料による)

25

2013

(3)

学科Ⅰ 計  画

学科Ⅰ 計  画

M・1・1・H25・01・Q・119・N・0420・B0・00 H25・01 50208 問題 119 建築士が行う建築計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1. 建築計画を行うに当たって、建築の目的や意図に応じて、構造、設備、防災等の 様々な専門分野の技術を総合的に調整した。 2. 集合住宅の計画に当たって、当該地域の生活様式を含めた類似建築物の使われ方等 に関する調査を行い、その分析結果を活用した。 ○ 3. 診療所の規模計画において、コーホート要因法を用いて待合室を利用する単位時間 当たりの外来患者数を予測し、待合室の床面積を算定した。 4. コミュニティ施設の計画に先立ち、建築主の要請に応じ、施設が提供するサービス、 運営方法等を検討する会議に参加した。 M・1・1・H25・02・Q・163・N・0630・C0・00 H25・02 50209 問題 163 近代の建築作品とその特徴との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。 ○ 1. タッセル邸(V.オルタ) ─────────── アール・デコ 2. ロビー邸(フランク・ロイド・ライト)───── プレーリーハウス 3. シュレーダー邸(G.T.リートフェルト)──── デ・ステイル 4. サヴォア邸(ル・コルビュジエ)──────── 近代建築の五原則 M・1・1・H25・03・Q・164・N・0641・B0・00 H25・03 50210 問題 164 建築物の保存、再生、活用等の事例に関する次の記述のうち、最も不適当なものはど れか。 1. アートプラザ(大分市)は、図書館をギャラリー等からなる芸術文化の複合施設にし たものである。 2. リンゴット工場再開発(トリノ)は、巨大な自動車工場を、見本市会場、音楽ホール、 ホテル、会議場等からなる複合施設にしたものである。 3. 倉敷アイビースクエア(倉敷市)は、連続するのこぎり屋根をもつ平家建ての紡績工 場の棟の一部を撤去してできたオープンスペースを中心として、展示施設、ホテル 等からなる複合施設にしたものである。 ○ 4. 旧大社駅舎(出雲市)は、創建時の赤レンガの外観を再現するとともに、地震に対す る安全性を高めるために免震工法を採用し、観光施設にしたものである。 10

平成25年 学科試験問題

CHECK▶

A

〔№ 1〕

CHECK▶ CHECK▶

B

A

〔№ 2〕

〔№ 3〕

(4)

M・1・5・H25・12・Q・088・N・0330・B0・00 H25・12 50414 問題 88 空気調和・換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1. 全熱交換器を病院に採用する場合は、外気及び還気に浮遊細菌が含まれている可能 性を考慮し、高性能フィルターを全熱交換器の給気側に設ける。 2. 最大負荷計算において、照明、人体、機器等による室内発熱負荷については、一般 に、冷房時は計算に含めるが、暖房時は安全側になるので計算に含めないことが多 い。 ○ 3. 空気調和機の冷温水コイルまわりの制御については、一般に、二方弁制御より三方 弁制御のほうがポンプ動力を減少させることができる。 4. 透明フロート板ガラスを使用した窓の室内側にブラインドを設ける場合、一般に、 暗色ブラインドより明色ブラインドのほうが日射遮蔽性能は高い。 M・1・5・H25・13・Q・089・N・0330・D0・00 H25・13 50415 問題 89 空気調和・換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1. 熱負荷に応じて送風量を調整する変風量(VAV)方式は、部屋ごと又はゾーンごと の温度制御が可能である。 2. 空調制御において、PI制御は、比例動作に積分動作を加えたものであり、比例動 作のみでは生じやすいオフセットを取り除く複合動作方式である。 ○ 3. 軸流吹出し口の吹出し気流は、一般に、ふく流吹出し口の吹出し気流に比べて誘引 比が小さいため広がり角が小さく到達距離が短い。 4. 蓄熱式空調システムでは、建築物の冷房負荷が小さくなる中間期の冷房においても、 冷房負荷の大きい夏期と同様に、冷凍機の成績係数を高く維持することが可能であ る。 M・1・5・H25・14・Q・110・N・0341・B0・00 H25・14 50418 問題 110 給排水衛生設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 ○ 1. 排水再利用水の原水として、手洗い・洗面器及び湯沸室の排水は利用できるが、厨 房の排水は利用できない。 2. 近年、大便器の節水化が進み、1回当たりの洗浄水量を4l 以下としたものが市販 されている。 3. 受水槽の材質については、FRP、鋼板、ステンレス鋼板、木等があり、使用目的 や使用方法に応じて選定する。 4. 節水こま入り給水栓は、こまの底部を普通こまより大きくした節水こまによって、 ハンドルの開度が小さい時の吐水量を少なくして、節水を図る水栓である。 CHECK▶

A

〔№ 12〕

CHECK▶

B

〔№ 13〕

CHECK▶

A

〔№ 14〕

(5)

M・1・2・H25・17・Q・173・N・0641・E0・00 H25・17 50191 問題 173 図のように、敷地に建築物を新築する場合、建築基準法上、A点における地盤面から の建築物の高さの最高限度は、次のうちどれか。ただし、図に記載されているものを除 き、地域、地区等及び特定行政庁の指定等はないものとし、日影による中高層の建築物 の高さの制限及び天空率に関する規定は考慮しないものとする。なお、建築物は、玄関 ポーチ(高さ3m)の部分を除き、すべての部分において、高さの最高限度まで建築され るものとする。 1. 27.75m 2. 27.50m 3. 24.00m ○ 4. 21.50m M・1・2・H25・18・Q・081・N・0430・B0・00 H25・18 50192 問題 81 準防火地域内に建築物を新築する場合、建築基準法上、耐火建築物及び準耐火建築物 以外の建築物とすることができるものは、次のうちどれか。ただし、いずれの建築物も、 主要構造部が不燃材料で造られたものであり、各階を当該用途に供するものとする。 1. 延べ面積200m2、平家建ての自動車修理工場 2. 延べ面積450m2、地上3階建ての共同住宅(各階の床面積150m2 3. 延べ面積600m2、平家建ての博物館 ○ 4. 延べ面積1,000m2、地上2階建ての機械製作工場(各階の床面積500m2 34

平成25年 学科試験問題

CHECK▶

C

〔№ 17〕

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A

〔№ 18〕

(6)

学科Ⅳ 構  造

学科Ⅳ 構  造

M・1・3・H25・01・Q・062・N・0740・C0・B0 H25・01 50503 問題 62 図-1のような等質な材からなる断面が、図-2に示す垂直応力度分布となって全塑 性状態に達している。このとき、断面の図心に作用する圧縮軸力Nと曲げモーメントM との組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、降伏応力度はσy とする。 1. 2. 3. ○ 4. N M a2σ yay a2σ yaya2σ yaya2σ yay

 

  

  【問題】

25年

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B

〔№ 1〕

(7)

M・1・3・H25・07・Q・060・N・0740・C0・B0 H25・07 50545 問題 60 図-1のような頂部に集中質量m 又は2m をもち剛性がK又は2Kの棒A、B、C における固有周期はそれぞれTA、TB、TCである。それぞれの棒の脚部に図-2に 示す加速度応答スペクトルをもつ地震動が入力されたとき、棒に生じる最大応答せん断 力がQA、QB、QCとなった。QA、QB、QCの大小関係として、正しいものは、次 のうちどれか。ただし、TA、TB、TCは図-2のT1、T2、T3のいずれかに対応 し、応答は水平方向であり弾性範囲内とする。 1. QA>QB>QC 2. QB>QA>QC 3. QB>QC>QA ○ 4. QC>QB>QA 46

平成25年 学科試験問題

CHECK▶

B

〔№ 7〕

(8)

学科Ⅰ 計 画 環境・設備学科Ⅱ 学科Ⅲ法 規 学科Ⅳ構 造 学科Ⅴ施 工 〔№ 1〕 3 4 3 4 2 〔№ 2〕 1 1 2 4 4 〔№ 3〕 4 3 3 3 3 〔№ 4〕 2 4 2 4 1 〔№ 5〕 1 2 4 1 4 〔№ 6〕 4 4 1・4 2 4 〔№ 7〕 4 4 3 4 2 〔№ 8〕 3 2 4 2 4 〔№ 9〕 3 1 3 3 1 〔№ 10〕 2 1 3 2 2 〔№ 11〕 2 4 2 1 1 〔№ 12〕 4 3 3 1 4 〔№ 13〕 4 3 3 1 3 〔№ 14〕 1 1 2 2 2 〔№ 15〕 3 2 1 3 1 〔№ 16〕 1 2 2 4 2 〔№ 17〕 3 1 4 4 1 〔№ 18〕 4 3 4 4 4 〔№ 19〕 3 1 1・4 1 3 〔№ 20〕 2 2 3 3 2 〔№ 21〕 1 3 3 〔№ 22〕 2 2 3 〔№ 23〕 1 3 3 〔№ 24〕 1 2 2 〔№ 25〕 4 1 1 〔№ 26〕 4 4 〔№ 27〕 3 1 〔№ 28〕 4 1 〔№ 29〕 1 2 〔№ 30〕 4 3

学科試験 解答・解説

25

平 成 年

2013

(9)

M・1・1・H25・05・A・109・N・0260・A0・00 問題 109 解説 正答──1 1. 風速増加率とは、風速が元の値の何倍に増加したかを示す比率である。風速は、一 般に、上空ほど大きく、また、地上の風速は、周囲に低層建築物などの障害物があ ると、建築物がない場合よりも小さくなる。高層建築物を建設すると、風速の大き な上空の気流が下降して「ビル風」が生じ、地上の風速は増加する。その際の増加.. 率.は、風速の大きかった「建築物のない場合」よりも、風速の小さかった「低層建 築物のある場合」のほうが大きくなる。 2. 建築物に囲まれた広場や街路などの外部空間での解放感や閉塞感へいそくかんを表すのに、建築 物のファサードの高さ(H)に対する、視点と建築物との水平距離(D)の比率(D/ H)が指標として用いられる。一般に、D/Hの値が1以下のときは完全に囲まれ ていると感じ、2程度が最も快適な外部空間の構成とされ、そして4以上になると 囲まれた感覚が消失するといわれている。 3. 多雪地域での屋根の積雪対策には、落雪屋根と無落雪屋根とがある。建築物の周囲 に空地がある場合には、構造上有利な落雪屋根とすることが多く、市街地などで周 囲に十分なスペースを確保できない場合には、落ちた雪の搬出が不要で、落雪によ る事故の心配のないスノーダクト方式などの無落雪屋根が採用される。 4. サッカー競技場など、屋外球技場の配置計画では、太陽高度の低い東側や西側から の日差しが競技者の眼に直接入らないように、競技場のフィールドの長軸を南北に とることが望ましい。

25年

 

  

  【解答・解説】

学 科

 計  画

69

〔№ 5〕

正答

(10)

M・1・3・H24・09・A・280・N・0910・B0・00 問題 280 解説 正答──3 木造建築物の軸組の設置の基準の手順は、以下の通りとなる。告示(平12)第1352号。 ① 各階につき、側端部分(建築物の張り間方向にあっては、けた行方向の、けた 行方向にあっては張り間方向の両端からそれぞれ1/4の部分)について、存在壁 量(「建築基準法施行令第46条第4項表一の数値×側端部分の軸組の長さ」の数値の 和)及び必要壁量(同項の表二の数値×側端部分の床面積)を求める。 題意(壁倍率は1、屋根は日本瓦葺き)より、 ・建築基準法施行令第46条第4項表一の数値=1 ・同項の表二の数値=15cm/m2 となる。 ② 各側端部分のそれぞれについて、壁量充足率(存在壁量/必要壁量)を求め、壁 率比(建築物の各階における張り間方向及びけた行方向双方ごとに、壁量充足率 の小さい方/壁量充足率の大きい方)を求める。 なお、この場合は15cm/m2は共通項なので計算から外して考えることができる。し たがって、壁量充足率は存在壁量/側端部分の床面積、で考えることができる。 ③ 壁率比がいずれも0.5以上であることを確かめる(側端部分の壁量充足率がいず れも1を超える場合においては、この限りでない)。 以上から、壁率比を求める。 X= m 10 m 2.5 8m  =0.32 X= m 5 m 2.5 m 4  =0.32 Y= m 5 m 2.5 m 2  =0.16 Y= m 10 m 2.5 m 2  =0.08 X方向の壁率比=0.32/0.32 =1.0 Y方向の壁率比=0.08/0.16 =0.5

24年

 

  

  【解答・解説】

〔№ 9〕

正答

3

参照

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