目 次
02
株主の皆さまへ03
財務ハイライト04
経営戦略08 At a Glance
1
年のあゆみ10
セグメント別営業概況10
重電システム11
産業メカトロニクス12
情報通信システム13
電子デバイス14
家庭電器15
研究開発/知的財産18 CSR
(企業の社会的責任)21
コーポレート・ガバナンス22
役員23
組織図24
セグメント別主要関係会社25
財務セクション73
企業データ/株式情報三菱電機は、来るべき
100
周年に向けて、「 豊かな社会構築 」への貢献を目指していきます。 豊かな社会とは、人々が安全・安心・健康・快適な生活をおくることができる「 人に優しい社会 」と、 資源の効率利用・再利用を進めることで環境に配慮した「 地球に優しい社会 」を両立させること。 私たち三菱電機グループは、半導体から大型システムまで様々な製品・サービスを、 家庭、オフィス、工場や社会インフラ、そして宇宙に至るまで広範な領域で提供してきました。 これからも、グループ内の連携を高め、最先端の技術と幅広い事業を通じて、 「 グローバルで、豊かな社会構築に貢献する環境先進企業 」でありたいと考えています。 地球のために、そして未来のために。 私たちはできることから一歩ずつ、着実に取り組んでまいります。豊かな社会構築に貢献する
環境先進企業へ。
株主の皆さまへ
2011
年度(2012
年3
月期)の経営環境は、年度後半以降、欧州及び東アジア の景気減速や、タイの水害による部材調達の逼迫、日本の生産・輸出の減速など から、国内外の緩やかな景気回復基調に停滞感がみられたことに加え、為替に ついても、対米ドル、対ユーロともに円高が定着するなど、悪化しました。 かかる中、三菱電機グループは、「 成長性 」「 収益性・効率性 」「 健全性 」の3
つの視点による「 バランス経営 」に基づいた事業競争力強化・経営体質強化 に加え、自らの強みに根ざした成長戦略の推進に、従来以上に軸足を置いて 取り組んでまいりました。 この結果、三菱電機グループの売上高は前年度と同水準の3
兆6,395
億円、 営業利益は前年度比4%
減の2,254
億円(営業利益率は6.2%
)、当期純利益 は前年度比10%
減の1,121
億円となり、継続して達成すべきとしている指標 (営業利益率5%
以上、ROE10%
以上、借入金比率15%
以下)のうち、営業 利益率、ROE
(株主資本利益率)の目標値を達成いたしました。 三菱電機グループは、成長戦略として、環境関連事業戦略の推進、中国・ インド等の新興国市場での事業拡大、社会インフラシステム事業の強化、 セキュリティー事業など当社が保有するさまざまな技術やノウハウを組み合わ せたソリューション事業の展開など、成長分野への取り組み強化を図って まいります。 なお、成長に向け、これまでの「 バランス経営 」における「 健全性 」、特に 「 倫理・遵法 」について、あらためて徹底的に強化し、より強固な経営基盤を 再構築したうえで、力強く成長戦略を推進し、更なる企業価値の向上を目指して まいります。 株主の皆さまにおかれましては、引き続きご支援を賜りますよう心より お願い申し上げます。2012
年7
月 執行役社長President & CEO
Kenichiro Yamanishi
財務ハイライト
百万円 千米ドル 2012 2011 2010 2012 売上高 ¥3,639,468 ¥3,645,331 ¥3,353,298 $44,383,756 営業利益※2 225,444 233,761 94,302 2,749,317 当社株主に帰属する当期純利益 112,063 124,525 28,278 1,366,622 総資産 3,391,651 3,332,679 3,215,094 41,361,598 借入金・社債残高 542,291 484,352 537,500 6,613,304 株主資本 1,132,465 1,050,340 964,584 13,810,549 設備投資(有形固定資産取得額) 159,346 107,638 109,069 1,943,244 研究開発費 169,686 151,779 133,781 2,069,341 円 米ドル 1株当たり 当社株主に帰属する当期純利益 基本的 ¥52.20 ¥58.00 ¥13.18 $0.637 希薄化後※3 — — 13.18 — 配当金 12 12 4 0.146 % 財務比率 営業利益率 6.2% 6.4% 2.8% — 株主資本利益率(ROE) 10.3 12.4 3.1 — 借入金比率 16.0 14.5 16.7 — 連結財務諸表注記参照 ※1 当社の連結財務諸表は、関連する法律等の規定により、米国で一般に認められた企業会計処理の原則及び手続並びに用語、様式及び作成方法に基づいて作成しています。 ※2 営業利益は、売上高から売上原価、販売費及び一般管理費、研究開発費並びに固定資産減損損失を控除して算出しています。 ※3 当年度及び前年度の希薄化後1株当たり当社株主に帰属する当期純利益は、潜在株式が存在しないため記載していません。2012
年3
月期連結業績(要約) セグメント別売上高構成比 重電システム24.6%
売上高 1,027,115百万円 その他14.6%
売上高 611,619百万円 家庭電器20.3%
売上高 849,274百万円 電子デバイス4.8%
売上高 200,799百万円 産業メカトロニクス23.4%
売上高 978,380百万円 情報通信システム12.3%
売上高 516,354百万円経営戦略
三菱電機グループは、コーポレートステートメント 「
Changes for the Better
」に基づき、「もっと素晴ら しい明日へ 」向けて、新しい社会・産業・生活の実現に 貢献してまいります。この企業姿勢を踏まえ、「 成長性 」「収益性・効率性 」 「健全性」の
3
つの視点による「バランス経営」を推進し、強固な経営体質構築と持続可能な成長の実現を目指します。 併せて、
CSR
(Corporate Social Responsibility
: 企業の社会的責任)についても、「企業理念」及び「7
つの 行動指針」に基づき、特に、「遵法」については、三菱電機 グループを挙げて内部統制の強化、教育を核とした対策 を徹底するとともに、「 環境 」については「 環境ビジョン2021
」に基づき、低炭素社会や循環型社会の形成等に 向けた取組を推進してまいります。 そして、皆さまの期待にこたえるべく、「 シナジーを 活かした強い電機・電子事業の複合体 」への自己変革を 進め、企業価値の更なる向上に努めてまいります。更なる「高い成長性」を追求
2011
年度は、継続的に達成すべき経営指標(営業利益率5%
以上、ROE10%
以上、借入金比率15%
以下)のうち、 営業利益率は6.2%
、ROE
(株主資本利益率)は10.3%
と なり、それぞれ達成いたしましたが、借入金比率については16.0%
となり、目標としている水準を達成することができ ませんでした。 三菱電機グループは、「 バランス経営 」の方針のもと、 これらの経営指標を継続的に達成するとともに、豊かな 社会構築に貢献する「グローバル環境先進企業」を目指して、 「 環境・エネルギー」「 社会インフラシステム 」「 グローバル 展開 」の3
つの視点で各事業の成長戦略を強化し、更なる 「 高い成長性 」を追求してまいります。「バランス経営」の実践
「健全性」、「収益性・効率性」、「成長性」 のさらなる向上 「強固な経営体質構築」と「持続可能な成長」の実現 企業価値の更なる向上 収益性 効率性 健全性 成長性 継続的に達成すべき経営指標営業利益率
5
%
以上
ROE
10
%
以上
借入金比率
15
%
以下
経 営 方 針
「バランス経営」実践のためのフレームワーク
三菱電機グループは、「 現場重視 」の経営により、「 お客様 との接点」と「ものづくり」の2
つの現場において、それぞれ、 営業・サービスの競争力強化と、品質、コスト、生産技術力、 開発力、知財など「 ものづくり力 」の強化を推進しています。 また、「 連携重視 」の経営により、「 製造・販売部門間 」「 事 業セグメント間 」「 事業・コーポレート間 」、さらにマザー 工場と海外拠点や、事業・機種戦略と地域戦略の協調などを 含めた「 グローバル 」の、4
つの連携を強化していくことで、 三菱電機グループとしてのインテグレーション・シナジー を追求しています。 こうした「(2
つの)現場重視 」と「(4
つの)連携重視 」とい う2
つのフレームワークを通じて、「 成長戦略の推進 」 「 経営体質の強化 」「 財務体質の改善、CSR
とコーポレート・ ガバナンスの取組 」という「 バランス経営 」の実践に取り組 んでいます。成長戦略
三菱電機グループは、「 強い事業をより強く 」を目指したVI
戦 略 と、「 社 内 外 連 携 を 通 じ た 強 い 事 業 を 核 と し た ソリューション事業を強化 」するAD
戦略を成長戦略の基本 としています。そのうえで、まずは「強い事業をグローバルで より強く」して利益ある成長を実現するために、「個別事業戦 略の推進 」と「 アジアを中心とした地域戦略の強化 」に 取り組み、その次の成長に向けては、「 低炭素社会と豊かな 生活の両立 」をテーマに掲げ、「 強い事業 」の継続的強化に 向けた技術開発を推進しています。併せて、将来にわたって 成長を持続・拡大していくために、「 グローバル戦略の強化 」 をあらゆる面から強力に推進し、世界レベルの競争に打ち 勝っていきます。 成長戦略の基本:VI
戦略及びAD
戦略の推進 交通システム パワーデバイス 昇降機 光通信システム 電力システム 人工衛星 FA/メカトロ機器 ネットワーク セキュリティーシステム 自動車用電装品 空調・住設機器VI
※1戦略 強い事業をより強く 映像ソリューション 省エネソリューション トータルセキュリティー ソリューションAD
※2戦略 社内外連携を通じた強い事業を核としたソリューション事業強化 スマートコミュニティ スマートグリッド ※1 「VI」とはVictory(勝利の意味)の先頭の2文字をとったものです。 ※2 「AD」とはAdvance(前進の意味)の先頭の2文字をとったものです。グローバル戦略の強化 三菱電機グループは、「 強い事業をグローバルでより 強く」するための事業体制整備として、引き続き、既存の事業 拠点への設備投資(米国:電力用変圧器工場新設など)を実施 するとともに、事業規模の拡大が著しい市場に対応するた めの製造会社(中国:
FA
システム、自動車機器など)や、新市 場開拓に向けた販売拠点(インド、ベトナム)の設立だけで なく、2012
年5
月に買収したMESSUNG
グループ(FA
シス テム事業)のようにシナジー創出を通じて事業を拡大でき るM&A
にも取り組んでまいります。 グローバル事業戦略の推進 三菱電機グループの事業の中でも、特にグローバルな 成長に取り組んでいる事業群(電力システム、交通システム、 ビルシステム、FA
システム、自動車機器、宇宙システム、 パワーデバイス、空調システムなど)については、グローバル 事業推進体制を整備・強化すると同時に、重点市場に対する 市場戦略を強力に推進することで事業を拡大し、全社業績 の牽引役として企業価値の向上に貢献していきます。 アジアを中心とした地域戦略の強化 今後も高い市場成長率が見込まれる新興国市場に対して は、三菱電機グループは、特にアジアを中心に事業横断的な 地域戦略を強化してまいります。既に多くの事業が進出し、 事業基盤を築いている中国市場においては、拠点間の連携 や事業間の連携を強化し、三菱電機グループの総合力を発 揮して更に事業を拡大していきます。加えて、現地の有力企 業集団との連携を強化することにも取り組んでいきます。 また、今後、本格的な事業拡大の時期を迎えるインド市場に おいては、重電システムや産業メカトロニクスなど、三菱電 機グループの中でもとりわけグローバルに強い事業を核に した成長市場開拓に取り組んでいきます。 低炭素社会と豊かな生活の両立 三菱電機グループは、電力系統から家電製品までの全領域 における事業ノウハウを結集し、自然エネルギーの最大 利用も含めたエネルギーのベストミックスをベースに、 コミュニティ全体のエネルギーを最適化することで、低炭素 社会と安全で豊かな生活の両立を目指す「eco
電化コミュニ ティ」の実現に向けて積極的に取り組んでいます。将来に 向けた研究・技術開発の取組として、尼崎、和歌山、大船の3
地区を連携し、2020
年以降の送配電網を想定したスマー トグリッド実証実験設備を自社内に構築しています。さら に大船地区では、居住者の節電・快適・安全・安心とゼロ エミッション住宅の実現性を実証するために、太陽光発電 システムやオール電化設備に加えて、HEMS
(Home Energy
Management System
:家庭内エネルギー制御システム)を 導入したスマートハウスを建設し、「 我慢しない節電 」の 実証にも取り組んでいます。また、電力を効率よく制御する省エネ/低炭素社会実現の キーデバイスとして、
SiC
(Silicon Carbide
:炭化ケイ素)を 適用したパワーデバイスの開発に取り組み、2011
年2
月に は世界初となるフルSiC-IPM
の開発に成功して低電力損失 と信頼性の両立を実現しました。三菱電機グループは、引き 続き、デバイス性能の最大限の活用と性能・信頼性の確保に より、エアコンや冷蔵庫などの家電製品から、太陽光発電 システム、産業用機器、電気/ハイブリッド自動車、鉄道車両 や電力設備などに至るまでの、広範囲なパワーエレクトロ ニクス製品への適用を強力に推進してまいります。経営体質の強化
三菱電機グループは全社横断的な経営改善諸施策を継続 的に推進し、更なる経営体質の強化に取り組んでいます。 メーカーとしての原点である「 ものづくり力 」強化に 向けて、生産性及び品質の向上、成長戦略を踏まえた重点的 開発の推進やキーパーツの開発推進などによる開発力及び 知財活動の強化、VE
活動の強化などによる資材調達の改善 に取り組んでいます。また、棚卸資産の圧縮等による財務体質 の改善、「 強い事業をより強く 」の視点を踏まえた人材投入 などの人的資源の有効活用等に取り組んでいます。 これらの諸施策を継続的かつ強力に推進し、品質、コスト、 生産技術力、開発力、知財、営業・サービスなどの強化を 図り、収益力の更なる強化につなげていきます。財務体質の改善
2011
年度末の借入金・社債残高は、5,423
億円、借入金 比率は16.0%
となりました。 三菱電機グループは、各事業の徹底的な競争力強化及び 収益性向上に向けた構造改革や、品質、コスト、生産技術力、 開発力、知財、営業・サービスなどの競争力強化による一段 の収益性向上に加え、Just In Time
活動を中心とした棚卸 資産圧縮やグローバルCMS
(キャッシュマネジメント システム)の拡大などによる資産・資金の効率化を推進する ことなどにより、安定的なキャッシュ・フローの創出に努めて いきます。 また、キャッシュフローを原資として、成長分野への投資 や、増配による株主還元、借入金縮減を、バランスをとりつつ 進めていきます。常により良いものを
三菱電機グループは、「 バランス経営 」の方針のもと、 前述の経営戦略を着実に進めることにより、個々の事業に 圧倒的な競争力をつけながら、「 シナジーを活かした強い 電機・電子事業の複合体 」への自己変革を進め、強固な経営 体質構築と持続可能な成長の実現を目指します。 そのためには、「 常により良いものを目指して変革してい く 」という三菱電機グループの決意を込めたコーポレート ステートメント「Changes for the Better
」の実践がます ます重要になります。三菱電機グループは、新たな価値を 生み出すべく、変化し続けてまいります。それが企業価値の 一層の向上につながると確信しています。At a Glance
2011
年
7
月
• 中国で、「 三菱電機FAソリューションセンター」を 設立し、製品の販売・サービス体制を強化。 • インド・デリー地下鉄向け鉄道車両用電機品を 総額約45億円で 受注。5
月
• 「 大船スマートハウス」で、スマートグリッドに対応 したHEMS(Home Energy Management System)の 実証実験を開始。• 光海底ケーブルシステムの40Gbps化で大西洋横断 では世界初となる「TAT-14 Cable Network」の波長 増設プロジェクトの受注を発表。 • シンガポールSingTel社と台湾中華電信社向け商用 通信衛星「ST-2」の静止軌道への投入に成功。 主要な事業内容 タービン発電機、水車発電機、原子力機器、 電動機、変圧器、パワーエレクトロニクス機器、 遮断器、ガス絶縁開閉装置、開閉制御装置、 監視制御・保護システム、大型映像表示装置、 車両用電機品、エレベーター、エスカレーター、 ビルセキュリティーシステム、ビル管理システム、 粒子線治療装置、その他 0 1,200 1,000 800 600 400 200 08 09 10 11 12(3月期) 1,044 1,040 1,028 1,027 (十億円) 1,058 売上高 0 150 120 90 60 30 -30 08 09 10 11 12(3月期) 75 75 83 85 (十億円) 69 営業利益 0 1,200 1,000 800 600 400 200 08 09 10 11 12(3月期) 582 526 516 488 (十億円) 644 売上高 0 150 120 90 60 30 -30 08 09 10 11 12(3月期) 25 19 21 14 (十億円) 2 営業利益 0 1,200 1,000 800 600 400 200 08 09 10 11 12(3月期) 852 733 978 927 (十億円) 1,018 売上高 0 150 120 90 60 30 -30 08 09 10 11 12(3月期) 50 26 101 100 (十億円) 129 営業利益 主要な事業内容 プログラマブルコントローラー、インバーター、 サーボ、表示器、電動機、ホイスト、電磁開閉器、 ノーヒューズ遮断器、漏電遮断器、配電用変圧器、 電力量計、無停電電源装置、産業用送風機、数値 制御装置、放電加工機、レーザー加工機、産業用 ロボット、クラッチ、自動車用電装品、カーエレク トロニクス・カーメカトロニクス機器、カーマルチ メディア機器、その他 主要な事業内容 無線通信機器、有線通信機器、監視カメラシス テム、衛星通信装置、人工衛星、レーダー装置、 アンテナ、誘導飛しょう体、射撃管制装置、放送 機器、データ伝送装置、ネットワークセキュリ ティーシステム、情報システム関連機器及び システムインテグレーション、その他
■
1
年のあゆみ
デリー地下鉄 重電システム 産業メカトロニクス 情報通信システム 大船スマートハウスの外観 ST-2の軌道上イメージ9
月
• 中国に、カーマルチ メディア製品を開 発・設計・製造・販売 す る 合 弁 会 社 を 設立。6
月
• サーボや数値制御装置(NC) な ど の 駆 動 制 御 機 器 を 製 造・販売する新会社を中国 に設立。 • ベトナムに空調システムや家庭用電化製品 等を販売する総合販売会社を設立。 • 中国最高層ビル「 上海中心大厦 」向けに、世 界最高速となる分速1,080mのエレベーター 3台を含む、エレベーター106台を受注。8
月
• パワー半導体モジュールを製造する合弁会社を中国 に設立し、生産体制を増強。2012年1月より民生用 及び一般産業用のパワー半導体モジュールの生産を 開始。 • 成田国際空港から、国内 最大規模となる約100台 340面 の デ ジ タ ル サ イ ネージシステムを受注。 三菱エレクトリック・ベトナム社が入居するSaigon Trade Center 中国の新会社
2012
年
主要な事業内容 パワーモジュール、高周波素子、光素子、液晶 表示装置、マイコン、システムLSI、その他 0 1,200 1,000 800 600 400 200 08 09 10 11 12(3月期) 167 139 176 201 (十億円) 192 売上高 0 150 120 90 60 30 -30 08 09 10 11 12(3月期) -30 -7 6 4 (十億円) 8 営業利益(損失) 0 1,200 1,000 800 600 400 200 08 09 10 11 12(3月期) 596 553 609 612 (十億円) 661 売上高 0 150 120 90 60 30 -30 08 09 10 11 12(3月期) 12 3 14 20 (十億円) 17 営業利益 0 1,200 1,000 800 600 400 200 08 09 10 11 12(3月期) 916 825 924 849 (十億円) 1,000 売上高 0 150 120 90 60 30 -30 08 09 10 11 12(3月期) 35 5 22 42 (十億円) 66 営業利益 主要な事業内容 液晶テレビ、プロジェクションテレビ、ディスプレ イモニター、プロジェクター、ブルーレイディスク レコーダー、ルームエアコン、パッケージエアコ ン、ヒートポンプ式給湯暖房システム、冷蔵庫、 扇風機、換気扇、太陽光発電システム、電気温水器、 LEDランプ、蛍光ランプ、照明器具、圧縮機、冷凍機、 除湿機、空気清浄機、ショーケース、クリーナー、 ジャー炊飯器、電子レンジ、IHクッキングヒー ター、その他 主要な事業内容 資材調達・物流・不動産・広告宣伝・金融等の サービス、その他 その他 家庭電器 電子デバイス2
月
• タイの三菱エレベーターアジア社でエレ ベーター・エスカレーターの累計生産台数 が2011年10万台を突破。1
月
• インドのシーケンサ・表示器メー カーであり当社FA機器販売代理店 であるMESSUNGグループを買収し、 三菱エレクトリック・インド社へ統合 することを発表。10
月
• スマートグリッド・スマートコミュニティ実証実験設備(総投 資額約70億円)の本格稼働を開始。関連事業の売上高目標を 2015年度に1兆3千億円と発表。 • タイに海外向け昇降機保守部品供給・エンジニアリング会社 を設立。 タイの新会社 三菱エレベーターアジア社12
月
• 中国・廈門に低圧配電制御機器の 開発・製造・販売を行う新会社を 設立することを発表。3
月
• 「SiCインバーター内蔵モーター」を 開発し、電気自動車(EV)駆動用モー ターシステムとして業界最小を実現。 • タービン発電機工場(神戸地区)の設 備増設ならびに新工場建設を実施し、 生産能力を約30%拡大。 Sicインバーター内蔵 モーターシステム 新設した神戸の新工場セグメント別営業概況
次世代鉄道車両用インバーター SiC(炭化ケイ素)という新たな半導体を適用した鉄道 車両向けのインバーターを開発しました。本インバー ターは、更なる省エネ、小型・軽量、省メンテナンス、 低騒音を実現し、次世代の鉄道車両用推進制御システ ムとして期待されています。 オーロラビジョン OLED 直径6m、世界初※の有機ELパネルを使用した大型 球体ディスプレイとして日本科学未来館に誕生した 「 ジオ・コスモス 」。最新の有機ELパネルを10,000 枚以上使用し、地上にいながら刻々と変化する地球を 眺めることができます。 ※2011年6月3日現在 南東北がん陽子線治療センター陽子線治療装置 陽子線や重粒子線で患部を狙い撃ちする最先端の治 療装置です。患者さまに優しく、治療後のQOL(クオ リティ・オブ・ライフ=生活の質)向上に役立つ治療 方法として期待されています。 発電プラント 電力会社の事業用発電設備や各種産業の自家発電 設備にも活用されています。蓄積したノウハウと最先 端の製品技術力で、各発電分野において、「最適な発電 プラント」の提供を実現しました。 標準形エレベーター AXIEZ(アクシーズ) 全照明のLED化など省エネ機能を充実させたほか、 待ち時間を短縮する可変速エレベーターシステムが、 いっそうの利便性・輸送効率を誇るスーパー可変速 システムへと進化。デザイン性も一段と向上しました。 ビル設備オープン統合システム Facima BA-system(ファシーマBAシステム) メーカーを問わないオープン化対応で、ビル設備を 一括管理します。省エネ化からビルマネジメント業務 の効率化まで、充実した機能とサポートメニューで ビル運用のこれからのスタイルを提供します。 社会インフラ事業は、電力事業の国内の 伸長及び海外大口案件の受注により、受注 は前年度を上回りましたが、国内の公共 事業及び交通事業の減少などにより、売上 は前年度を下回りました。 ビル事業は、中国・ASEAN
における昇降 機の需要増加や、中国・韓国向け大口案件 の計上により、受注・売上とも前年度を 上回りました。 この結果、部門全体では、売上高は前年 度並みの1
兆271
億円となりました。 営業利益は、売上案件の変動などによ り、前年度比19
億円増の849
億円となり ました。 売上高10,271
億円
(前年度比100%
) 営業利益849
億円
(前年度比19
億円増)重電システム
セグメント別売上高構成比24.6
%配線用遮断器・漏電遮断器 低圧回路の配線保護や漏電保護に使用されるノー ヒューズ遮断器・漏電遮断器。新遮断技術を搭載した WS-Vシリーズを始め、受配電市場、機械市場それぞ れに応じた様々なラインアップを取り揃えています。
産業メカトロニクス
装置制御から安全・情報・計装制御まで、広く生産ラシーケンサー(プログラマブルコントローラー) イン・社会インフラを支えるMELSECシリーズ。国内 トップブランドとして、その機能・性能、豊富な品揃 えと高い信頼性により最先端のシステム構築に貢献 しています。 ACサーボ 業 界 最 高 速 レ ベ ル の 高 性 能・高 機 能 を 有 し た MELSERVO-J4シリーズ。生産設備や製造装置の高 速、高精度化といった性能向上に貢献する駆動源とし て、半導体・FPD※製造装置・搬送装置・産業機械など 幅広い用途で活躍しています。 ※Flat Panel Display放電加工機 ワイヤ放電加工機に求められる基本性能を向上させ た世界戦略機「MVシリーズ 」を始め、自動車・家電・ IT関連機器などの生産に欠かせない金型や精密部品 の製造現場で付加価値・生産性向上に貢献するライン ナップを取り揃えています。 メモリーカーナビゲーションシステム 新開発のナビ専用LSI等の最新技術により、高精細で 分かりやすい地図表示と各種操作の高速処理を実現 したメモリーカーナビゲーションです。高画質フルセグ 地デジ放送の視聴や、独自の音響技術による高品質で 迫力のある音楽再生を楽しむことができます。 ETC車載器 比較的暗い車内でもカードの出し入れがしやすいよ うに、インジケータとカードの挿入口照明を兼ねる LEDを配置しました。繊細なカーブが印象的なラウン ドフォルムを採用することで、曲線の美しさがインテ リアにフィットするデザインを実現しました。 売上高
9,784
億円
(前年度比106%
) 営業利益1,012
億円
(前年度比11
億円増)FA
シ ス テ ム 事 業 は、韓 国・台 湾 で の フラットパネルディスプレイ関連需要の 減少などにより、受注は前年度を下回りま したが、アジアを中心としたスマートフォン 及 び タ ブ レ ッ トPC
関 連 需 要 は 底 堅 く、 売上は前年度を上回りました。 自動車機器事業は、東日本大震災やタイ の水害による影響はあるものの、中国・ インド等の新興国市場の拡大や北米市場の 回復により、受注・売上とも前年度を上回 りました。 この結果、部門全体では、売上高は前年 度比6%
増の9,784
億円となりました。 営業利益は、売上増加などにより、前年 度比11
億円増の1,012
億円となりました。 セグメント別売上高構成比23.4
%情報システム統合運用管制センター 専門エンジニアが24時間365日体制で、お客さまの 情報システムの遠隔運用監視を行い、障害発生時の 原因分析・究明に対して自動化を図り、システム障害 に迅速に対応しています。 (三菱電機情報ネットワーク株式会社) 標準衛星プラットフォーム「DS2000」 「DS2000」は、人工衛星の高品質・低コスト・短納期化 を追求するためJAXAの「きく8号 」をベースに開発 した標準衛星プラットフォームです。「ひまわり7・8・ 9号」「スーパーバードC2」「ST-2」「Turksat-4A/4B」 等の衛星に、国際競争を勝ち抜き採用されています。 衛星通信用車載局 車両に搭載した衛星通信機器を使って、ニュース素材 等(例:遠隔地の災害情報に関わる映像や音声)を、 衛星回線を利用して伝送するシステムです。国内の 放送局や官公庁、ガス ・ 電力会社等のインフラ系企業 が当該製品を導入しており、現在、当社製品がトップ シェアを占めています。 ブロードバンド用光アクセス装置 ブロードバンドサービスの主役として、光アクセス装 置「GE-PON※システム」の導入が進んでいます。映像 サービスの普及などコンテンツの大容量化により、 GE-PONシステムのニーズもますます拡大しています。 ※GE-PON : Gigabit Ethernet-Passive Optical Network 通信事業は、通信インフラ機器などの 需要増加や光海底ケーブル陸上端局装置 の大口案件の受注などにより、受注・売上 とも前年度を上回りました。 情報システム・サービス事業は、システム インテグレーション事業、ネットワーク及び システム運用事業の伸長により、売上は 前年度を上回りました。 電子システム事業は、宇宙事業の大口 案件の減少により、受注は前年度を下回り ましたが、電子事業の増加により、売上は 前年度を上回りました。 この結果、部門全体では、売上高は前年 度比
6%
増の5,164
億円となりました。 営業利益は、売上増加などにより、前年 度比76
億円増の213
億円となりました。 売上高5,164
億円
(前年度比106%
) 営業利益213
億円
(前年度比76
億円増)情報通信システム
セグメント別売上高構成比12.3
% 仮想化技術によるサーバー統合ソリューション 複数のサーバー資産を同一ハードウェアに統合する 仮想化技術を標準搭載し、企業内に散在するサーバー を容易に統合できるサーバー統合ソリューション。 グリーンITとして、運用コスト削減、省エネ・省ス ペース化を実現します。 (三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社) デジタルCCTV※システム 新デジタル技術による高画質なメガピクセルカメラ と様々な規模のシステムに対応可能な高い拡張性に より、映像監視システムを活用する領域を更に大きく 広げます。電子デバイス
第1200V/50A6世代LPT-CSTBT大型DIPIPM Ver.4※1の採用により損失を従来比 15%低減、業界最大※2の定格電流50Aの実現、高精度 の温度検知機能搭載などにより、パッケージエアコン や産業用モーターのインバーター駆動に最 適な パワーモジュールです。※1 Light-Punch Through Carrier Stored Trench-Gate Bipolar Transistor ※2 2012年1月26日現在、当社調べ 車載用600V耐圧HVIC 電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)の電圧変換 器などに搭載されるパワー半導体を駆動し、車載用途 に求められる-40∼+125℃の動作保証温度範囲と 高信頼性を実現した車載用600V耐圧のHVICです。 衛星通信用C帯100W GaN HEMT 耐圧性に優れたGaN※1を採用し、出力電力100Wの 高出力で電力付加効率43%以上の高効率を実現し、 衛星通信基地局の小型化に貢献する送信用GaN HEMT※2増幅器です。 ※1 Gallium Nitride:窒化ガリウム
※2 High Electron Mobility Transistor :高電子移動度トランジスタ
10Gbps伝送用EML※1-TOSA※2
EML素子の高温動作化により、冷却用熱変換素子の小
型化による消費電力50%低減(従来品比)及び、信号
品質向上による40Km伝送を実現。データセンター
間などの高速・大容量通信の光伝送装置に最適です。 ※1 Electro-absorption Modulator Laser :電界吸収型光変調器
を集積化した半導体レーザー
※2 Transmitter Optical Sub Assembly :送信用小型光デバイス
超広視野角産業用カラーTFT液晶モジュール 高輝度、高コントラスト、上下左右170°の超広視野角 で様々な角度からの視認性の確保、10万時間※の長寿 命を実現し、設置場所の多様化に対応した屋外使用の デジタルサイネージ端末や船舶搭載機器に最適な 製品ラインアップをご用意しています。 ※常温(25℃)における標準値 超高輝度産業用カラーTFT液晶モジュール 1,500cd/m2の超高輝度により屋外などの明るい場所 でも高い視認性の確保が可能となり、10万時間※の 長寿命、広い動作保証温度範囲により屋外などの過酷 な温度環境にも最適な液晶モジュールを各サイズで ご用意しています。 ※ 常温(25℃)における標準値 売上高
2,008
億円
(前年度比114%
) 営業利益36
億円
(前年度比23
億円減) 半導体事業は、産業用パワー半導体、 高周波デバイス及び通信用光デバイス等 の需要減少により、受注は前年度を下回り ましたが、産業用・民生用・自動車用・電鉄 用パワー半導体の増加により、売上は前年 度を上回りました。 液晶事業は、産業用途・車載用途製品の 需要増加により、受注・売上とも前年度を 上回りました。 この結果、部門全体では、売上高は前年 度比14%
増の2,008
億円となりました。 営業利益は、円高の影響などにより、前 年度比23
億円減の36
億円となりました。 セグメント別売上高構成比4.8
%空調事業 家庭用ルームエアコン「 霧ヶ峰 」だけでなく、店舗、 オフィス、ビル用から工場・産業用途まで幅広い商品 ラインアップと環境に配慮した省エネ技術で、グロー バルな冷暖房ニーズにお応えできるよう取り組んで います。 業務用映像表示機器 当社の高画質技術によって色再現に優れた鮮明な画面 を実現しました。用途に応じた製品バリエーションを 用意し、国内外で大人数向けの映像やデータ情報表示 装置として活躍しています。 家庭電器事業は、前年度第
3
四半期の 家電エコポイント制度変更に伴う国内 向け液晶テレビの駆け込み需要の影響や、 欧州を中心とした海外向け太陽光発電 システム、国内向け給湯器及びIH
調理器の 減少により、売上高は前年度比8%
減の8,493
億円となりました。 営業利益は、売上減少などにより、前年 度比197
億円減の224
億円となりました。 売上高8,493
億円
(前年度比92%
) 営業利益224
億円
(前年度比197
億円減)家庭電器
セグメント別売上高構成比20.3
% スマート電化 オール電化の安心感と便利さに、太陽光発電による 「 創エネルギー」とヒートポンプなどの高効率化技術 による「エネルギーの有効活用(節電)」をプラスした 「スマート電化」生活をご提案しています。 IHクッキング ヒーター ビルトイン 食器洗い乾燥機 エコミスト 温水床暖房システム エコキュート 太陽光発電システム 創エネルギー 自家発電 省エネルギー ヒートポンプ技術 快適な暮らし 安心・安全 デジタルサイネージ デジタルサイネージに必要な機能をオールインワン パッケージにした液晶ディスプレイを始め、プロジェ クター、大画面マルチシステムなど豊富な映像表示機 器ラインアップをご用意しました。流通・店舗など様々 な業種・用途に対応したソリューションを提供します。 家電製品群 当社家電製品群は、高性能を使いこなせる機能「らく 楽アシスト」と、節電を快適に楽しく続けられる「節電 アシスト」機能を搭載し、「こんな家電、欲しかった!」 という商品のご提供を目指しています。 LED照明 急速に開発が進むLEDは、長寿命・省電力・水銀フリー・ 器具のコンパクト化など、照明の可能性を広げる優れ た特長を持ち、節電対策にも大きく貢献します。で構成された従来のインバーターに比べ、電力損失も
50%
以下に低減しました。 今後は、更に小型化・高効率化を進め、ハイブリッド車・ 電気自動車におけるバッテリーの設置空間や乗員の居住 空間の拡大と低燃費化に貢献してまいります。 ※1 2012年1月31日現在、当社調べ※2 SiC: Silicon Carbide(炭素とケイ素の化合物) ※3 Si:Silicon(ケイ素) 「
100kW
級小型フルSiC
インバーター」 パワー半導体素子を全てSiC
で構成し、更に電流検出機能 を内蔵したSiC-MOSFET
※1と短絡保護機能※2を搭載した ことにより、大電流・高電圧の使用環境でもインバーターの 電力損失を抑えることができました。また、当社独自の内部 配線構造により大電流への対応力を一層高めました。 今後は、更に小型化を進め、産業用途等のパワーエレクト ロニクス機器の省電力化に貢献してまいります。※1 MOSFET:Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor ※2 短絡保護機能:過電流を検知すると、回路を遮断し、半導体素子の破壊を防ぐ 機能
研究開発に関する取組
三菱電機グループの研究開発体制は、開発本部に属する 研究所群(先端技術総合研究所、情報技術総合研究所、デザ イン研究所及び米国、欧州の研究開発拠点)と各事業本部に 属する開発部門から構成されています。 研究開発は当社の持続的成長を支える要です。グローバル 視点に基づき、事業戦略・開発戦略・知財/標準化戦略を整合 させ、開発初期段階からの品質作りこみと、コストを意識 した開発を推進します。 強い事業・製品の継続的な進化と創出のための開発推進 に加え、成長戦略を遂行するために不可欠な分野での技術力 強化と将来を担う共通基盤技術の徹底強化及びグローバル 市場での競争優位の源となる国際標準化活動を推進します。 また、国内外の先進的研究機関との共同研究など、産学官の 連携も積極的に展開します。 車載機器、カーマルチメディア、空調冷熱、FA
機器、電力 機器、昇降機などの強い事業を更に強化する 「VI
戦略 」 に 基づいた研究開発では、他社との差別化を図り、国際市場で 勝ち続けるための技術力を高めます。また、新たな収益力の ある事業を増やしていく取組を進めています。これらの 強い事業を核としたソリューション事業の強化を目指す 「AD
戦略」では、スマートコミュニティ・スマートグリッド、 ビルまるごと省エネやデジタルサイネージなどに関連する 様々な製品や技術を統合し、新たなソリューション事業を 創出するための開発を進めています。 さらに、三菱電機グループ「 環境ビジョン2021
」の実現 に向けて、地球環境保護の視点から、パワーデバイス事業、 ヒートポンプ応用事業などの環境・エネルギー事業に関わる 技術課題にも積極的に取り組んでいます。当社の幅広い 分野の先進技術を結集し、省エネ製品・システムを開発する ことで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。2011
年度の開発成果
業界最小※1、ハイブリッド車・電気自動車用 「インバーター内蔵モーターシステム」 従来、モーターと別個に配置していたインバーターを当社 独自の構造でモーターに内蔵することにより体積を約50%
削減しました。また、インバーターのパワー半導体素子を 全てSiC
※2で構成したことにより、パワー半導体素子がSi
※3研 究 開 発
研究開発/知的財産
電流検出機能を内蔵 し たSiC-MOSFETと 短絡保護機能を搭載 独自の配線構造を採用 インバーター内蔵 モーターシステム 従来 インバーター モーター 業界最小を実現 高パワー密度化技術によりインバーターの小型化を実現「超高層ビル向けエレベーター技術」 かご内騒音を従来のエレベーター並み※1に低減する「かご 静音システム 」と走行時のかご振動を半分以下※2に低減で きる「 アクティブかご制振システム 」により、分速
1,080m
の世界最高速※3エレベーターにおいても快適な乗り心地を 実現します。 さらに、従来の群管理システム※4の利便性をそのままに、 各エレベーターの位置や乗車率から消費電力の少ないエレ ベーターを配車する「省エネ群管理システム」により、超高層 ビルにおける省エネも実現します。 これらに、超高速走行用に改良した「 非常安全システム 」 等も加えた先進技術は、中国最高層ビル「 上海中心大厦 」(地 上632m
)向けのエレベーターに搭載が予定されています。 また、今後増加が見込まれる他の超高層ビル向けのエレ ベーターにも搭載してまいります。 三菱電機グループは知的財産を現在、将来にわたる重要 な経営資源と位置づけ、 事業や研究開発と知財活動とを一 体的に推進しています。 現在、 三菱電機グループが保有して いる権利は国内外で約4
万3
千件、出願は年間約1
万2
千件 に上り、強力な特許網の構築をグローバルに図っています。知財部門の組織
社長直轄の本社知財部門と各製作所・研究所・関係会社 知財部門からなり、知財担当執行役のもとに、知財活動を展 開しています。本社知財部門は全社戦略の立案、重点プロ ジェクトの推進、特許庁などへの対応を始めとする対外的 活動及び知的財産渉外活動を担当します。一方で、各製作 所・研究所・関係会社の知財部門は全社戦略に基づく個別 戦略の推進を担います。これらの部門は相互に知財ネット ワークを構築し、それを融合した、より効果的な活動を展開 しています。 ※1 当社製現行最高速エレベーターとの比較において ※2 制振システムなしの当社製エレベーターとの比較において ※3 2011年9月1日現在、当社調べ ※4 利用者の待ち時間が最短となるよう複数台のエレベーターを効率よく運用す るための配車システム知 的 財 産
事業・研究開発活動と知財活動をリンク 三位一体 知財ネットワーク 社長 事業戦略 事 業 本 部製 作 所 知財部門 関 係 会 社 知財戦略 開発戦略 研究所知財部門 本社知財部門 かご ロープ 巻上機 制御盤 非常安全システム 安全・安心 省エネ群管理システム 省エネ アクティブかご 制振システム 快適 かご静音システム 超高速走行、快適性、安全・安心、省エネの全てを実現知財戦略
知財活動の基本方針は知的創造サイクルに基づいて「 事 業に貢献する知財力 」の強化を図ることにあります。これに よって国内外における事業競争力の更なる強化を目指して います。実行に際しては、重点事業や重要研究開発プロジェ クトに関連した「 知財重点テーマ 」を設定し、戦略的な知財 活動を推進しています。 特に、 最近の知財戦略では国際標準とのかかわりが重要 であり、三菱電機グループの開発技術の国際標準化と同時 事業 製品分野 コア技術利用製品・コア技術・コア特許 重電システム 電力システム 発電システム、系統変電システム、受配電システム、粒子線治療装置、絶縁技術、大電流制御技術、スマート コミュニティ・スマートグリッド、エネルギーマネージメントシステム 交通システム 車両推進制御システム、輸送システム、車両情報システム、トレインビジョン、車両用空調装置 エレベーター・エスカレーター 超高速エレベーター、機械室レスエレベーター、エスカレーター、エレベーター可変速制御技術、 エレベーター電子安全技術、高効率群管理システム、かご制振システム、かご静音システム 監視制御システム トータルセキュリティーソリューション(DIGUARD:システム間連携技術)、マルチ大画面システム、 ネットワーク映像監視システム、オゾナイザー 産業 メカトロニクス FA機器・システム シーケンサー、表示器、サーボ、インバーター、低圧遮断器、数値制御装置、放電加工機、レーザー加工機、 マイクロスパークコーティング技術、産業用ロボット 計測制御システム エネルギー診断技術、電力量計、エコモニター、スマートメーター 自動車用電装品・ カーマルチメディア 電動パワーステアリング、高効率オルタネーター、ISS※1スターター、ETC車載器、カーマルチメディア 技術、EV/HEV用モーター・インバーター 情報通信 システム 無線通信システム デジタル変復調技術、無線アクセス制御技術、誤り制御技術、増幅器回路技術、フェムトセル用小型基地局 技術、デジタル列車無線技術 映像監視システム 映像・蓄積技術、画像符号化処理技術、センサー情報処理技術、音声符号化技術 宇宙・衛星通信システム 人工衛星、姿勢制御技術、宇宙ステーション補給機、光学センサー技術、合成開口レーダー技術 アンテナ・レーダー装置 レーダーシステム技術、アンテナ技術、マイクロ波・ミリ波技術、追尾・信号処理技術 情報通信ネットワークシステム 情報セキュリティー技術、量子暗号システム、データマネジメント技術、情報システム構築技術、光通信 技術、光アクセス技術、光コア・メトロ通信用伝送技術、IPネットワーク技術、NGN※2ホームゲートウェイ、 光ネットワーク技術、光伝送方式 電子デバイス パワーデバイス 高性能パワーデバイス・モジュール(IGBT※3・IPM※4)、トランスファーモールド型パワーモジュール、 SiCパワーデバイス 高周波光デバイス GaN高出力増幅器/デバイス、携帯端末向け増幅器、光デバイスLD/PD 液晶ディスプレイ 湾曲ディスプレイ、3D液晶 家庭電器 空調冷熱機器 圧縮機、ファン、熱交換器、冷凍サイクル技術、次世代冷媒、ハイブリッドナノコーティング、IAQ※5、 システム省エネ、ユニバーサルデザイン 太陽光発電システム 高効率太陽電池セル、パワーコンディショナー テレビ レーザー光源技術、高度画像・高音質処理技術、超解像技術、音響技術 レコーダー・プレーヤー ブルーレイディスクレコーダー、車載用地上デジタル放送受信技術、画像検索技術、高圧縮映像符号化技術※1 ISS:Idle Start and Stop ※2 NGN:Next Generation Network ※3 IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor ※4 IPM:Intelligent Power Module ※5 IAQ:Indoor Air Quality(室内空気質) 三菱電機グループのコア技術・コア特許 に、これを支える標準特許の取得活動に力を注いでいます。 事業の一層のグローバル化は三菱電機グループのみならず 競合他社でも進展しており、海外知財権の確保も重要な 課題です。このため、現在、米国、欧州及び中国の各拠点に 知財駐在員を置き、各国の事業拠点、研究所、関係会社の知 財力を強化するとともにインド、ブラジルなどの新興国で も事業展開に先行した出願を行い、知財活動のグローバル 化を加速しています。
社会貢献活動
誰もが笑顔で過ごせる社会を創るために、やさしさを もって社会に共存できるように、三菱電機グループは「技術、 サービス、創造力の向上を図り、活力とゆとりある社会の 実現に貢献する 」という企業理念に基づき、社会貢献活動を 広く国内外で行っています。 地域に根ざした活動を推進 国内では社会福祉、地球環境保護、科学技術振興の3
分野 に重点を置き、社員からの寄付に会社が同額を拠出し社会 福祉施設などに寄付をするマッチングギフト制度「三菱電機SOCIO-ROOTS
基金 」や、事業所周辺の身近な自然を回復 する社員参加型の「 里山保全プロジェクト 」、こどもたちに 科学の面白さを体験してもらい未来のエンジニアを育む 科学教室などを柱に活動しています。海外においても社会 貢献活動に対する意識は高く、社員ボランティアによる自然 保護活動や、地元の社会福祉施設や社会福祉団体への支援、 若手音楽家やスポーツチームへのサポートなど、幅広く 行っています。 全ての取組に共通するのは「地域に根ざした活動」という 点です。地域のニーズに合った活動を通じてみなさんとの コミュニケーションを深めています。三菱電機グループの
CSR
への取組
国際化の進展や法制度の改正など、企業をとりまく環境 は、急激な変化が続いています。しかし、いかに時代が移り 変わっても、決して変えてはならないのが、企業倫理・遵法 精神を徹底し、品質や環境問題等に妥協することなく取り 組む姿勢です。三菱電機グループにおけるこうした姿勢の 出発点は、1921
年の創業時に制定した「経営の要諦」であり、 ここには、「 社会の繁栄に貢献する 」「 品質の向上 」「 顧客の 満足 」等が記されていました。その精神が、現在の「 企業理 念 」と「7
つの行動指針 」に受け継がれており、これらを基本 方針として、企業の社会的責任を果たすべく、様々な取組を 推進しています。 特に、「 遵法 」については、これまでも企業経営の基本を 成すものと位置づけ、内部統制の強化、教育を核とした対策 に取り組んでまいりましたが、電子システム事業本部の 防衛・宇宙事業において、費用の過大計上や不適切な請求を 行っていたことが判明し、関係機関より指名停止又は競争 参加資格停止の措置を受けました。この事実を厳粛かつ深刻 に受け止め、全容解明、原因究明のための徹底した調査、再発 防止に向けた更なるコンプライアンス体制の強化策等に より、一刻も早い信頼回復に努めてまいります。 また、三菱電機グループは、社会を構成する一員として、 倫理遵法への取組や社会貢献活動、環境活動などを実践して いくことはもちろん、今まで培ってきた様々な技術を通じて 社会に貢献していくことが重要であると考えています。2011
年度には、スマートグリッド・スマートコミュニティ の実証実験設備を本格稼働させましたが、その実用化に 向けては、三菱電機グループが有する総合技術力を結集し、 低炭素社会の実現に貢献していきます。 【企業理念】 三菱電機グループは、技術、サービス、創造力の向上を図り、 活力とゆとりある社会の実現に貢献する。 【7
つの行動指針】 信頼、品質、技術、貢献、遵法、環境、発展 三菱電機グループでは、CSR
の取組を企業経営の基本を 成すものと位置づけ、「 企業理念 」及び「7
つの行動指針 」をCSR
の基本方針として推進しています。 特に倫理・遵法に関する取組については、教育の充実や内 部統制の強化など、グループを挙げて対策を徹底しており、 品質の確保・向上、環境保全活動、社会貢献活動などについ ても、積極的な取組を展開しています。CSR
(企業の社会的責任)
里山保全プロジェクト(日本) 科学のおもしろさを伝える 「 科学ショー」(日本) ナショナル・トラスト・デーの 環境保全活動(イギリス)海外財団を通じた社会貢献活動
1991
年設立の「 米国三菱電機財団 」と「 タイ三菱電機財 団 」では、社会福祉と科学技術振興の分野で活動を展開して います。「米国三菱電機財団」では、障がいを持つ若者の社会 参加や就業支援を推進し、「 タイ三菱電機財団 」では、大学 生に対する奨学金支給や、小学校への昼食支援プログラム を実施するほか、近年では学校ボランティアにも力を入れ ています。環境活動
三菱電機グループ環境ステートメント「エコチェンジ」 当社では、三菱電機グループ「 環境ビジョン2021
」を受 け、2009
年6
月に環境経営の姿勢を示す三菱電機グループ の環境ステートメント「eco changes
−家庭から宇宙まで、 エコチェンジ。」を制定しました。2010
年6
月からは、海外 においても「Eco Changes
−for a greener tomorrow
」として発信し、
2012
年4
月からは中国向けにも発信を開始 しました。環境ステートメントを制定したのは、「 もはや環 境配慮・環境改善への視点を欠く製品や事業活動はあって はならない 」という企業姿勢を社内外に明示するとともに、 地に足のついた取組を世界で実践していこうと決断したか らです。 三菱電機グループは、グローバルに社会的要請へこたえ 続ける「 環境先進企業 」を目指し、「 体質強化(より少ない エネルギー、より少ない資源でものづくりが行えるよう 自らを律し、生産の効率を究極まで高める)」と「 社会貢献 (当社の提供する製品・サービスを利用していただくこと で、環境配慮、環境改善がなされるように努めること)」を 追求していきます。 〈体質強化〉 ●生産時のCO
2削減 三菱電機グループでは「 第6
次環境計画(2009
年度∼2011
年度)」において、2011
年度時点のCO
2排出総量を当 社で51
万トン、国内関係会社で19
万トン、海外関係会社で26
万トンとする目標を設定し、その達成に向けて、生産部 門、オフィス部門の両方でCO
2削減施策を進めてきました。2011
年度の三菱電機グループのCO
2排出総量は、目標の96
万トンに対して93.3
万トンとなり、目標を達成しました。 主な要因として、当社中心に国内拠点で行った精力的なCO
2削減努力が挙げられます。特に2011
年は、3
月の東日 本大震災の影響から、夏季・冬季に電力不足への対応という 社会的要請がありました。これを積極的な機会ととらえ、太 陽光発電の導入や照明のLED
への更新など創エネ・省エネ 低炭素社会 生物多様性保全への対応 循環型社会 自然との共生、環境マインドの育成 発電時のCO2削減への貢献 製品使用時のCO2排出量 30%削減(2000年基準) 生産時のCO2排出総量 30%削減(1990年基準) ゼロエミッション 製品の3Rの推進 資源投入量削減 環境ビジョン2021
グローバル 環境先進企業 体質強化 高効率な生産を極める 環境影響を最小化する 社会貢献 製品/サービス/事業での 環境社会貢献、環境マインド 大学生への奨学金プログラム(タイ) 障がいを持つ若者 のインターンシップ プログラム(米国) 小学校の昼食支援プログラム(タイ) 障がいを持つ学生の職業体験(米国)に向けた投資を当社全体での施策として実施し、強化しま した。そして電力不足への直接的対策としてピーク時の 使用電力(デマンド)の効果的な抑制・制御を狙って、当社 及び国内関係会社に「 デマンド管理システム 」を導入し、当 社本社において集中的な地域規模での電力の運用管理を実 施しました。これらの取組の結果、近年の海外での大幅な生 産拡大にもかかわらず、三菱電機グループ全体として