【表紙】
【提出書類】 有価証券報告書 【提出先】 関東財務局長 【提出日】 平成27年7月30日 【計算期間】 第2期(自 平成26年11月1日 至 平成27年4月30日) 【発行者名】 インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人 【代表者の役職氏名】 執行役員 松本 吉史 【本店の所在の場所】 東京都港区六本木六丁目10番1号 【事務連絡者氏名】 インベスコ・グローバル・リアルエステート・ アジアパシフィック・インク ポートフォリオマネジメント部長 甲斐 浩登 【連絡場所】 東京都港区六本木六丁目10番1号 【電話番号】 03-6447-3395 【縦覧に供する場所】 株式会社東京証券取引所 (東京都中央区日本橋兜町2番1号)第一部【ファンド情報】
第1【ファンドの状況】
1【投資法人の概況】
(1)【主要な経営指標等の推移】 ① 主要な経営指標等の推移 回次 第1期 第2期 決算年月 平成26年10月 平成27年4月 営業収益 (百万円) 1,911 3,009 (うち不動産賃貸事業収益) (百万円) (1,911) (3,009) 営業費用 (百万円) 952 1,699 (うち不動産賃貸事業費用) (百万円) (746) (1,403) 営業利益 (百万円) 959 1,309 経常利益 (百万円) 436 1,128 当期純利益 (百万円) 435 1,127 総資産額 (百万円) 89,333 89,285 (対前期比) (%) (-) (△0.1) 純資産額 (百万円) 43,442 44,134 (対前期比) (%) (-) (+1.6) 有利子負債額 (百万円) 40,200 40,200 出資総額 (百万円) 43,007 43,007 発行済投資口の総口数 (口) 432,680 432,680 1口当たり純資産額 (円) 100,402 102,002 1口当たり当期純利益(注4) (円) 1,662 2,605 分配総額 (百万円) 434 1,127 1口当たり分配金 (円) 1,005 2,605 (うち1口当たり利益分配金) (円) (1,005) (2,605) (うち1口当たり利益超過分配金) (円) (-) (-) 総資産経常利益率(注5) (%) 0.5 1.3 (年換算値)(注6) (%) (1.3) (2.5) 自己資本利益率(注7) (%) 1.0 2.6 (年換算値)(注6) (%) (2.5) (5.2) 期末自己資本比率(注8) (%) 48.6 49.4 (対前期増減) (%) (-) (+0.8) 配当性向 (注9) (%) 100.0 100.0 [その他参考情報] 当期運用日数(注1) (日) 148 181 期末投資物件数 (件) 5 5 減価償却費 (百万円) 294 428 資本的支出額 (百万円) 56 194賃貸NOI(Net Operating Income)(注10) (百万円) 1,459 2,034 FFO(Funds from Operation)(注11) (百万円) 729 1,556
1口当たりFFO(注12) (円) 1,685 3,596
期末総資産有利子負債比率(LTV)(注13) (%) 45.0 45.0
(注1) インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人(以下「本投資法人」といいます。)の営業期間(以下「事業年度」ということがあ ります。)は、毎年5月1日から10月末日まで及び11月1日から翌年4月末日までの各6ヶ月間ですが、第1期は本投資法人設立の 日(平成26年2月27日)から平成26年10月31日までです。なお、第1期の「当期運用日数」は実質的な運用日数であり、平成26年6 月6日から平成26年10月31日までの148日間です。 (注2)「営業収益」等には消費税等は含まれていません。 (注3) 以下の文中において記載する数値は、別途記載する場合を除き、単位未満の金額については切捨てて記載し、比率については小数第 2位を四捨五入した数値を記載しています。従って、各項目別の金額又は比率の合計が一致しない場合があります。 (注4) 「1口当たり当期純利益」については、当期純利益を日数加重平均投資口数で除することにより算定しています。なお、実質的な資 産運用期間の開始日である平成26年6月6日時点を期首とみなして、日数加重平均投資口数(430,089口)により算定した1口当た り当期純利益は1,011円です。 (注5) 総資産経常利益率=経常利益÷{(期首総資産額+期末総資産額)÷2}×100 なお、第1期の期首総資産額には、本投資法人の実質的な資産運用期間の開始日(平成26年6月6日)時点の総資産額を使用してい ます。 (注6) 第1期については実質的な運用日数148日(平成26年6月6日から平成26年10月31日まで)に基づいて年換算値を算出しています。 (注7) 自己資本利益率=当期純利益÷{(期首純資産額+期末純資産額)÷2}×100 なお、第1期の期首純資産額には、本投資法人の実質的な資産運用期間の開始日(平成26年6月6日)時点の純資産額を使用してい ます。 (注8) 期末自己資本比率=期末純資産額÷期末総資産額×100 (注9) 1口当たり分配金(利益超過分配金は含まない)÷1口当たり当期純利益×100 なお、第1期の「配当性向」については、期中に公募増資を行ったことにより、期中の投資口数に変動が生じているため、次の算式 により算出しています。 配当性向=分配総額(利益超過分配金は含まない)÷当期純利益×100 (注10) 賃貸NOI=不動産賃貸事業収益-不動産賃貸事業費用+減価償却費 (注11) FFO=当期純利益+減価償却費-不動産等売却損益 (注12) 1口当たりFFO=FFO÷発行済投資口の総口数 (注13)「LTV」とは、資産総額のうち有利子負債総額(借入金額、投資法人債発行額及び短期投資法人債発行額の総額)の占める割合をいい ます。以下同じです。 ② 事業の概況 (ア)当期の概況 a.本投資法人の主な推移 本投資法人は、投資信託及び投資法人に関する法律(昭和26年法律第198号、その後の改正を含みま す。)(以下「投信法」といいます。)に基づき、インベスコ・グローバル・リアルエステート・アジア パシフィック・インクを設立企画人として、平成26年2月27日に設立され、平成26年6月5日に株式会社 東京証券取引所不動産投資信託証券市場に上場(銘柄コード 3298)しました。 本投資法人は、世界有数の独立系資産運用会社であるインベスコ・グループ(注1)に属する資産運用 会社インベスコ・グローバル・リアルエステート・アジアパシフィック・インク(以下「本資産運用会 社」といいます。)が資産の運用を受託する投資法人です。本投資法人は、本資産運用会社による資産運 用を通じて、投資運用のスペシャリストが投資主価値向上の観点から選定した、日本の大都市圏(注2) に所在する大規模オフィスビル(注3)を中心とするオフィスビルに投資する機会を投資家に提供し、本 投資法人の投資主価値の最大化を実現することを基本理念とし、資産の運用を行っています。 (注1)「インベスコ・グループ」とは、インベスコ・リミテッド(主たる事業所の所在地:米国ジョージア州アトラン タ、ニューヨーク証券取引所上場)並びに本資産運用会社を含むインベスコ・リミテッドの子会社及び関連会社 からなる企業集団をいいます。インベスコ・グループの事業概要については、後記「2 投資方針/(1)投資 方針/③ インベスコ・グループの概要」をご参照下さい。 (注2) 本投資法人は、東京圏(東京都、横浜市、川崎市、さいたま市及び千葉市)、大阪市、名古屋市及び福岡市を大 都市圏と定義し、重点投資対象地域として設定しています。 (注3)「大規模オフィスビル」とは、建物規模が以下の基準に該当する、主たる用途がオフィスである不動産等又はこれ を裏付資産とする不動産対応証券をいいます。 東京圏 ;延床面積10,000㎡以上、かつ基準階専有面積(1フロアでの専有面積をいいます。以下同じ です。)600㎡以上 その他地域;延床面積7,000㎡以上、かつ基準階専有面積400㎡以上 なお、一体として開発された複数の不動産等から構成された施設(以下「複合施設」といいます。)を本体とし 又はその裏付けとする不動産対応証券の全体又はその一部を取得する場合には、当該複合施設の取得対象部分の 本体をなす不動産又はその裏付けとなる不動産の賃貸可能面積のうち、利用目的又は実際の利用形態がオフィス である面積がその他の用途に使用される面積との比較において最大である場合には、オフィス、店舗その他の商 業用施設や居住用施設も含めて当該不動産関連資産(後記「2 投資方針/(2)投資対象/ ① 投資対象と する資産/(ア)不動産関連資産」に定義する「不動産等」及び「不動産対応証券」の総称をいいます。以下同 じです。)全体を投資の対象とすることがあります。
b.投資環境と運用実績 当期の日本経済は、株高、賃上げ期待によるマインド改善で個人消費は消費増税反動減から回復を見せ ました。円安による輸出拡大、インバウンド旅行客消費増も企業の売上増、収益改善に貢献しました。労 働市場では、人手不足で企業の有効求人倍率がここ20年来の高い水準で推移して雇用拡大が安定し、失業 率は3%台半ばの低水準で推移しています。一方で原油安を背景に、国内の消費者物価の回復は遅れ気味 にあります。日本銀行が現行の金融緩和政策を維持し、低金利と流動性による安定物価上昇と景気拡大を 促しています。 国内のオフィス賃貸市場は、企業の旺盛な需要で東京都心5区の空室率が3.9%に低下したことをはじ め、主要地方都市中心部の空室率も顕著に低下し、本格的な賃料上昇も見られました。また、不動産売買 市場では活発な動きが続いています。世界的な低金利のもと、安定した賃料収入が見込める物件に対する 内外の投資需要は高く、不動産価格を押し上げ、金融機関の積極的な融資態度も不動産価格上昇を支えま した。 このような環境のもと、本投資法人は、本投資法人の基本理念に基づき、前期に、「恵比寿プライムス クエア」(東京都渋谷区、取得価格25,014百万円)、「晴海アイランドトリトンスクエアオフィスタワー Z」(東京都中央区、取得価格9,300百万円)、「CSタワー・CSタワーアネックス」(東京都台東区、取得 価格13,700百万円)、「名古屋プライムセントラルタワー」(愛知県名古屋市、取得価格14,600百万円) 及び「クイーンズスクエア横浜」(神奈川県横浜市、取得価格16,034百万円)の5物件の不動産信託受益 権を取得しました。 当期においては、新たな資産の取得や譲渡は行っておらず、当期末日時点において本投資法人が保有す る運用資産は上記5物件(取得価格合計78,648百万円)の不動産信託受益権であり、その総賃貸可能面積 は107,500.15㎡です。「CSタワー・CSタワーアネックス」における大口テナントの退去により当期末日時 点のポートフォリオ全体の稼働率は89.2%と低下しましたが、以下に記載のとおりリーシングの早期進捗 を実現し、平成27年7月1日時点で98.0%(注)に回復しました。 「CSタワー・CSタワーアネックス」に関しては、大口テナントであるリコージャパン株式会社(旧リコ ーテクノシステムズ株式会社)より平成26年6月30日付で賃貸借契約の解約通知(賃貸面積8,056.132 ㎡)を受領し、平成26年12月31日付で当該賃貸借契約が終了しましたが、当該テナント退去に伴う空室に ついては、当該空室面積を上回る契約面積(8,533.78㎡)で八千代エンジニヤリング株式会社と建物賃貸 借契約を締結し、平成27年7月1日に埋戻しがなされました。また、当該保有資産においては、当期、共 用部のリニューアル工事を進めることにより、更にリーシングを進捗させ、事務所部分の稼働率は、平成 27年7月1日時点で100%に改善されました。 (注) 当該稼働率は、後記「(ご参考)」に記載する、当期末後に取得した「東京日産西五反田ビル」、「オルトヨコハ マ」及び「西新宿KFビル」の3物件を含む数値です。 (ご参考) 本投資法人は、当期末後の平成27年5月11日に「東京日産西五反田ビル」(東京都品川区、取得価 格6,700百万円)、平成27年6月1日に「オルトヨコハマ」(神奈川県横浜市、取得価格13,000百万 円)、平成27年6月30日に「西新宿KFビル」(東京都新宿区、取得価格6,600百万円)の3物件の各 不動産信託受益権を取得しています。詳細については、後記「(ウ)決算後に生じた重要な事実/ b.資産の取得」をご参照下さい。 c.資金調達の概要 本投資法人は、中長期的な安定的収益の確保及び資産価値の着実な向上のため、安定的かつ健全な財務 運営を行うことを基本方針としています。 当期、新たな資金調達は行っておらず、当期末日時点での出資総額は43,007百万円、発行済投資口の総 口数は432,680口、また、借入金残高は40,200百万円、資産総額のうち有利子負債総額(借入金額、投資 法人債発行額及び短期投資法人債発行額の総額)の占める割合(以下「LTV」といいます。)は45.0%で す。 (ご参考) 本投資法人は、前記「b.投資環境と運用実績/(ご参考)」に記載の各不動産信託受益権のうち 「オルトヨコハマ」の取得資金及び関連費用に充当するため、当期末後の平成27年5月26日を払込期 日とする公募による新投資口の発行(104,300口)を、また、将来の特定資産の取得資金の一部又は 借入金の返済資金の一部に充当するため、平成27年6月24日を払込期日とする公募増資に伴う第三者 割当による新投資口の発行(5,230口)を、それぞれ実施しました。また、不動産信託受益権の取得 資金及び関連費用への充当、並びに、短期借入金の借換えを目的として、平成27年5月11日付で
7,000百万円、平成27年6月1日付で10,600百万円、平成27年6月30日付で6,600百万円の借入れを行 いました。詳細については、後記「(ウ)決算後に生じた重要な事実/a.新投資口の発行」及び 「c.資金の借入れ」をご参照下さい。 d.業績及び分配の概要 上記運用の結果、当期の業績は、営業収益3,009百万円、営業利益1,309百万円、経常利益1,128百万 円、当期純利益1,127百万円となりました。 分配金については、税制の特例(租税特別措置法第67条の15)の適用により、利益分配金の最大額が損 金算入されることを企図して、投資口1口当たりの分配金が1円未満となる端数部分を除く当期未処分利 益の全額を分配することとし、投資口1口当たりの分配金を2,605円としました。 (イ)次期の見通し 今後、日本経済は回復軌道に乗り緩やかな加速が続くと期待されます。日本銀行の金融緩和と政府の積極 財政のもと、企業の設備投資と生産活動の積極拡大が主な牽引役となり、国内消費も、消費増税の影響が一 巡してきており、雇用と所得の改善で徐々に回復することが期待されます。 オフィス賃貸市場では、継続的な企業の新設、拡張需要で引き続き需給が逼迫傾向にあり、今後しばらく 賃料上昇を見込める環境が維持されるものと思われます。不動産売買市場では、低金利下による旺盛な投資 需要や良好な資金調達環境を背景に、物件取得競争が強まり、しばらく不動産価格の上昇が続くものと予想 されます。 以上のとおり、新規物件の取得環境は厳しさを増しつつありますが、本投資法人は、本資産運用会社が日 本国内において過去16年間にわたり培ってきた投資運用ノウハウや本資産運用会社が独立系資産運用会社と して築いてきた様々なマーケットプレーヤーとの緊密な関係を最大限活用し、ポートフォリオの質及び収益 性の向上に資する物件の取得を通じた外部成長を進めていくことが重要課題であると認識しています。ま た、ポートフォリオ全体における安定的な収益確保のため、保有資産に係る地域分散やテナント分散を早期 に実現していくことも必要であると考えています。更に、現在のオフィス賃貸市場は賃料上昇基調にありま すが、保有物件の収益性向上による内部成長の推進も注力すべき課題です。 上記課題認識のもと、本投資法人は、資産規模・資産価値及び運用資産の利回りの向上による投資口1口 当たりの分配金の向上、ひいては投資主価値の向上を目指し、以下の方針に基づき資産の運用を行っていき ます。 a.投資方針/外部成長戦略 日本の経済活動はビジネスや消費の拠点となる大都市圏に集中する度合いが高く、大都市圏に所在する オフィスビルは、投資機会が豊富であり、相対的に高い賃貸需要が見込まれます。また、経済活動の集中 により、経済活動の拠点であるオフィスビルは必要不可欠なインフラとしてその需要が高まり、その経済 規模や人口を背景とした潜在的な成長性から大都市圏に所在するオフィスビルは今後も魅力的な投資対象 であり続けるものと考えます。 東京圏をはじめとする大都市圏におけるオフィスビルの賃料水準には上昇の傾向が見え、とりわけ景気 回復局面において先行して賃料上昇を見込める大規模オフィスビルについては、賃料の増額及び稼働率の 上昇を通じた収益のアップサイドの享受も期待されます。加えて、大規模オフィスビルは、一般的に、賃 料負担力の高い優良企業の入居により、その他のオフィスビルに比べて相対的に高い賃料をそのスペック に応じて安定的に享受でき、更には、立地エリアにおいて相対的に厚いテナント需要が見込まれ、テナン トの分散化や柔軟な賃料設定を行うことで高い稼働率を維持することも可能であると考えられます。 このような観点から、本投資法人は、引き続き、大都市圏に所在する大規模オフィスビルを重点投資対 象として、投資活動を進めていきます。 他方、本投資法人は、ポートフォリオ全体として中長期的な安定的収益の確保と資産価値の着実な向上 を実現することを目的として、相対的に高い利回りが期待できる地方政令指定都市等も投資対象地域と し、また、相対的に高い収益性を期待できる大規模オフィスビルに該当しないオフィスビルも投資対象と して、厳選投資を行っていきます。 b.管理方針/内部成長戦略 本投資法人は、きめ細かなプロパティ・マネジメント・サービスを通じたテナント満足度の維持・向上 に努めるとともに、賃貸収入や稼働率の維持・向上、適切な管理・修繕の実施、管理コストの適正化・効 率化を推進していきます。 テナントのリーシングに当たっては、マーケット動向を調査・把握し、運用資産毎にその不動産特性を 勘案しながら適正な賃料条件の設定を行うとともに、プロパティ・マネジメント会社(以下「PM会社」と いいます。)を最大限活用し、優良テナントの選定を行います。また、テナント分散に配慮したリーシン
グを行うことを通じて、早期リースアップ、稼働率の維持・向上を図るとともに、個別の運用資産はもと より、ポートフォリオ全体の安定的な収益確保に資するよう対応していきます。 既存テナントは、運用資産の所有者である本投資法人にとって重要な顧客であるため、PM会社を通じて 定期的に連絡を取るとともに、テナントの動向、増減床ニーズ、不満や解約ニーズ等を早期に把握し、適 切かつ迅速な対応を講じるものとします。 中長期にわたる運用資産の市場競争力及びテナント満足度の維持・向上を図るため、運用資産毎に年度 運用計画の一部としての修繕計画及び資本的支出計画を作成し、計画的に必要な修繕・資本的支出を行っ ていきます。 c.資金調達方針/財務戦略 中長期的な安定的収益の確保及び資産価値の着実な向上のため、安定的かつ健全な財務運営を行うとい う本投資法人の基本方針に基づき、金融市場の動向を注視の上、以下のとおり資金調達を進めていきま す。 エクイティ・ファイナンスについては、既存の投資主の権利の希薄化及びそれに伴う投資口の取引価格 の低下等に配慮しつつ、新たに取得する不動産関連資産の取得時期、LTV、有利子負債の返済時期及び返 済までの残存期間、マーケット環境等を総合的に勘案して決定します。 デット・ファイナンスについては、安定したレバレッジ・コントロールに配慮し、LTVを40%から50% に維持することを目指します(但し、かかる水準を一時的に上回る可能性があります。)。また、返済期 限、借入先の分散及び調達コストを見極めた上での借入金の長期固定化を行うことで、安定的な財務運営 を行っていきます。借入先については、国内大手金融機関からの調達を中心とした安定したバンク・フォ ーメーションを構築していきます。 (ウ)決算後に生じた重要な事実 a.新投資口の発行 本投資法人は、平成27年5月7日及び平成27年5月19日開催の役員会において、以下のとおり新投資口 の発行を決議し、公募による新投資口発行については平成27年5月26日に、また、第三者割当による新投 資口発行については平成27年6月24日に、それぞれ払込みが完了しました。 (ⅰ)公募による新投資口発行(一般募集) 募集投資口数 104,300口 払込金額(発行価額) 1口当たり99,369円 払込金額(発行価額)の総額 10,364,186,700円 発行価格 1口当たり102,960円 発行価格の総額 10,738,728,000円 払込期日 平成27年5月26日 調達資金の使途 後記「b.資産の取得」記載の「オルトヨコハマ」の取得資金 及び関連費用の一部に充当するため (ⅱ)第三者割当による新投資口発行 募集投資口数 5,230口 発行価額 1口当たり99,369円 発行価額の総額 519,699,870円 払込期日 平成27年6月24日 割当先 SMBC日興証券株式会社 調達資金の使途 手元資金とし、将来の特定資産の取得資金の一部又は借入金の 返済資金の一部に充当するため
b.資産の取得 本投資法人は、以下の3物件の各不動産信託受益権を取得しました。 物件名称 所在地 取得価格 (百万円)(注1) 取得年月日 東京日産西五反田ビル 東京都品川区 6,700 平成27年5月11日 オルトヨコハマ 神奈川県横浜市 13,000 平成27年6月1日 西新宿KFビル 東京都新宿区 6,600 平成27年6月30日 (注1)「取得価格」は、各取得資産に係る売買契約に記載された売買代金を、百万円未満を切捨てて記載しています。な お、売買代金には、消費税及び地方消費税並びに取得に要する費用は含みません。 (注2) 各取得資産の売主については、いずれも開示について承諾が得られていないため、開示していません。なお、各 取得資産の売主と本投資法人又は本資産運用会社との間には、いずれも特別な利害関係はありません。 c.資金の借入れ 本投資法人は、上記「b.資産の取得」に記載の不動産信託受益権の取得及び関連費用への充当、並び に、短期借入金の借換えを目的として、以下のとおり資金の借入れを行いました。 (単位:百万円) 区分 借入先 借入日 借入金額 利率(%) (注1)(注2) 返済 期限 使途 摘要 短 期 借 入 金 株式会社三菱東京UFJ銀行 平成27年 5月11日 2,500 基準金利(全銀協 1か月日本円 TIBOR)+0.20% 平成27年 6月1日 (注4) 無担保 無保証 株式会社三井住友銀行 2,500 株式会社三菱東京UFJ銀行 平成27年 5月11日 1,000 基準金利(全銀協 1か月日本円 TIBOR)+0.20% 平成28年 4月28日 (注4) 無担保 無保証 株式会社三井住友銀行 1,000 株式会社三井住友銀行 平成27年 6月30日 6,600 基準金利(全銀協 1か月日本円 TIBOR)+0.30% 平成28年 6月30日 (注4) 無担保 無保証 計 13,600 - - - - 長 期 借 入 金 株式会社三菱東京UFJ銀行 平成27年 6月1日 3,800 0.80400 平成32年 5月31日 (注5) 無担保 無保証 株式会社三井住友銀行 平成27年 6月1日 3,800 基準金利(全銀協 3か月日本円 TIBOR)+0.55% (注3) 三井住友信託銀行株式会社 1,000 株式会社りそな銀行 1,000 三菱UFJ信託銀行株式会社 1,000 計 10,600 - - - - (注1) 借入先に支払われる融資手数料等は含まれていません。 (注2) 利払日に支払う利息の計算期間に適用する基準金利は、各利払日の直前の利払日の2営業日前の時点における一般社団法人全銀協 TIBOR運営機関が公表する1か月又は3か月物の日本円TIBOR(Tokyo Interbank Offered Rate)となります。かかる基準金利は、利 払日毎に見直されます。但し、利息計算期間に対応するレートが存在しない場合は、契約書に定められた方法に基づき算定される当 該期間に対応する基準金利となります。 (注3) 当該借入れは変動金利により行っていますが、金利変動リスクを回避する目的で金利スワップ取引を行っており、その結果当該借入 れの金利は実質的に0.81400%で固定化されています。 (注4)「使途」は、不動産信託受益権の取得資金及びこれに関連する諸費用の支払いです。 (注5)「使途」は、不動産信託受益権の取得資金及びこれに関連する諸費用の支払い並びに、返済期限が平成27年6月5日の短期借入金 3,200百万円及び返済期限が平成27年6月1日の短期借入金5,000百万円の借換えです。
(2)【投資法人の目的及び基本的性格】 ① 投資法人の目的及び基本的性格 本投資法人は、運用資産を、主として不動産等資産(投資信託及び投資法人に関する法律施行規則(平成12 年総理府令第129号、その後の改正を含みます。)(以下「投信法施行規則」といいます。)に定めるものを いい、不動産、不動産の賃借権、地上権及びこれらの資産のみを信託する信託の受益権をいいます。以下同じ です。)に対する投資として運用するものとし、後記「2 投資方針/(2)投資対象/① 投資対象とする 資産」に掲げる資産への継続的な投資を通じて、中長期にわたる安定した収益の確保と運用資産の着実な成長 を目指して運用を行います(規約第27条)。 本投資法人は、その資産の運用を投信法上の資産運用会社である本資産運用会社に全て委託しています。本 投資法人と本資産運用会社との間で平成26年2月28日に締結された資産運用委託契約(その後の変更契約を含 み、以下「資産運用委託契約」といいます。)の規定に従い、本資産運用会社は、本投資法人の資産運用に係 る方針につき、その社内規程として運用ガイドライン(以下「運用ガイドライン」といいます。)(注)を制 定しています。 (注) 運用ガイドラインを定めるに当たり、本資産運用会社は、前記の運用ガイドラインの目的、我が国の経済情勢並びに金融 市場、不動産市場及びその他本投資法人の資産運用に関連する市場全体の動向を勘案します。特に、本投資法人の主たる 運用資産がオフィスビルであることに鑑み、オフィスビルを取り巻く市場環境の推移、オフィスビルの複合化、多様化及 び高機能化、市場における短期ないし中長期的な需給動向、地域特性並びに交通基盤施設等の各種社会インフラの整備状 況等の様々な要因を分析・検討することとしています。なお、本資産運用会社は、規約に定める本投資法人の資産運用の 基本方針の最適な実現のため、前記諸要因の今後の動向、変化等に機動的に対応するべく、その判断により、規約及び資 産運用委託契約の定める範囲内において、運用ガイドラインを変更することがあります。 ② 投資法人の特色 本投資法人は、投信法に基づき、資産を主として特定資産(投信法第2条第1項に規定する特定資産をいい ます。以下同じです。)のうち不動産等資産に対する投資として運用することを目的とします(規約第2 条)。 本投資口は、投資主の請求による払戻しが認められない、クローズド・エンド型です。
(3)【投資法人の仕組み】 ① 本投資法人の仕組図 番号 契約名 (ア) 資産運用委託契約 (イ) 一般事務委託契約 (ウ) 資産保管業務委託契約 (エ) 投資口事務代行委託契約 (注) 本投資法人の会計監査人であるあらた監査法人は、平成27年7月1日に名称を変更し、PwCあらた監査法人となりました(以下同じ です。)。
② 本投資法人及び本投資法人の関係法人の名称、運営上の役割及び関係業務の概要 運営上の役割 名称 関係業務の概要 投資法人 インベスコ・オフィス・ ジェイリート投資法人 規約に基づき、運用資産を、主として不動産等資産に対 する投資として運用するものとし、後記「2 投資方針 /(2)投資対象/① 投資対象とする資産」に掲げる 資産への継続的な投資を通じて、中長期にわたる安定し た収益の確保と運用資産の着実な成長を目指して運用を 行います。 資産運用会社 インベスコ・グローバル・ リアルエステート・ アジアパシフィック・インク 本資産運用会社は、平成26年2月28日付で本投資法人と の間で資産運用委託契約を締結しており、投信法上の資 産運用会社として、同契約に基づき、本投資法人の定め る規約及び本資産運用会社の社内規程である運用ガイド ライン等に従い、資産の運用に係る業務を行います。本 資産運用会社に委託された業務は、(ア)本投資法人の 運用資産の運用に係る業務、(イ)本投資法人の資金調 達に係る業務、(ウ)運用資産の状況その他の事項につ いて、本投資法人に対する又は本投資法人のための報 告、届出等の業務、(エ)運用資産に係る運用計画の策 定業務、(オ)その他本投資法人が随時委託する業務、 及び(カ)その他前記(ア)ないし(オ)に付随し又は 関連する業務です。 一般事務受託者(機関運 営)/資産保管会社 三井住友信託銀行株式会社 三井住友信託銀行株式会社は、平成26年2月28日付で本 投資法人との間で一般事務(機関運営)委託契約及び資 産保管業務委託契約をそれぞれ締結しています。前記一 般事務(機関運営)委託契約に基づき、投信法上の一般 事務受託者(投信法第117条第4号又は第6号)として、 (ア)本投資法人の機関(役員会及び投資主総会をいい ます。)の運営に関する事務(但し、投資主総会関係書 類の発送、議決権行使書の受理、集計等、本投資法人が 別途投資口等に関係する事務の代行業務受託者に委託す る事務を除きます。)及び(イ)その他前記(ア)に付 随関連する事務を行います。また、前記資産保管業務委 託契約に基づき、投信法上の資産保管会社(投信法第208 条)として、(ア)資産保管業務、(イ)金銭出納管理 業務及び(ウ)その他前記(ア)及び(イ)に付随関連 する業務を行います。
運営上の役割 名称 関係業務の概要 投資主名簿等管理人 三菱UFJ信託銀行株式会社 三菱UFJ信託銀行株式会社は、平成26年2月21日付で 設立企画人との間で投資口事務代行委託契約を締結し (同契約の設立企画人の地位及び権利義務は平成26年2 月27日付で本投資法人に承継されています。)、同契約 に基づき、投信法上の一般事務受託者(投信法第117条第 2号、第3号及び第6号)として、(ア)投資主名簿及 び投資法人債原簿の作成、管理及び備置きその他の投資 主名簿及び投資法人債原簿に関する事務(但し、投資法 人債原簿に関する事務は本投資法人が別途委託するもの に限ります。)、(イ)投資口の名義書換、質権の登録 又はその抹消、信託財産の表示又はその抹消、(ウ)総 投資主通知その他の通知の受理に関する事務、(エ)投 資主総会の運営に関する事務(投資主総会関係書類の発 送、議決権行使書の集計に関する事務に限ります。)、 (オ)投資主に対して分配する金銭の計算及びその支払 いに関する事務及び(カ)投資主等からの照会に対する 応答に関する事務並びに(キ)その他前記(ア)ないし (カ)に付随する事務等を行います。 一般事務受託者(会計) 有限会社東京共同会計事務所 有限会社東京共同会計事務所は、平成26年2月28日付で 本投資法人との間で一般事務委託契約を締結していま す。前記一般事務委託契約に基づき、投信法上の一般事 務受託者(投信法第117条第5号又は第6号)として、 (ア)計算に関する事務、(イ)会計帳簿の作成に関す る事務、(ウ)納税に関する事務及び(エ)その他前記 (ア)ないし(ウ)に付随する業務を行います。 本資産運用会社の親会社 タワー・エイジアパック・ ホールドコ・エルエルシー 本資産運用会社の発行済株式の100%を直接保有する親会 社 本資産運用会社の親会社 インベスコ・マネジメント・ グループ・インク タワー・エイジアパック・ホールドコ・エルエルシーの 親会社 本資産運用会社の親会社 アイヴィーズィー・ユーケー・ リミテッド インベスコ・マネジメント・グループ・インクの親会社 本資産運用会社の親会社 インベスコ・グループ・ サービシーズ・インク アイヴィーズィー・ユーケー・リミテッドの親会社 本資産運用会社の親会社 アイヴィーズィー・インク インベスコ・グループ・サービシーズ・インクの親会社 本資産運用会社の親会社 インベスコ・ホールディング・ カンパニー・リミテッド アイヴィーズィー・インクの親会社 本資産運用会社の親会社 インベスコ・リミテッド インベスコ・ホールディング・カンパニー・リミテッド の親会社
(4)【投資法人の機構】 ① 投資法人の機構 本投資法人の規約上、執行役員は1人以上、監督役員は2人以上(但し、執行役員の数に1を加えた数以上 とします。)とされています(規約第16条)。 本書の日付現在、本投資法人の機関は、投資主により構成される投資主総会に加えて、執行役員1人、監督 役員2人、それらの役員を構成員とする役員会及び会計監査人により構成されています。なお、本投資法人の 会計監査人はPwCあらた監査法人です。 (ア)投資主総会 a.本投資法人の投資主総会は、法令に別段の定めがある場合を除き、役員会の決議に基づき執行役員1人の 場合は当該執行役員が、執行役員が2人以上の場合は役員会において予め定めた順序に従い執行役員の1 人が、これを招集します(規約第9条)。 b.投信法又は規約により定められる本投資法人に関する一定の事項は、投資主により構成される投資主総会 において決定されます(投信法第89条第1項)。投資主総会の決議は、原則として、発行済投資口の過半 数の投資口を有する投資主が出席し、その議決権の過半数をもって決議されます(投信法第93条の2第1 項、規約第11条第1項)が、規約の変更(投信法第140条)等一定の重要事項については、発行済投資口 の過半数の投資口を有する投資主が出席し、出席した当該投資主の議決権の3分の2以上に当たる多数に よる決議(特別決議)を経なければなりません(投信法第93条の2第2項)。但し、投資主が投資主総会 に出席せず、かつ、議決権を行使しないときは、当該投資主は、その投資主総会に提出された議案(複数 の議案が提出された場合において、これらのうちに相反する趣旨の議案があるときは、当該議案のいずれ をも除きます。)について賛成するものとみなされます(投信法第93条第1項、規約第14条第1項)。 本投資法人の資産運用の対象及び方針は、規約に定められています(規約第7章)ので、かかる規約中に 定められた資産運用の対象及び方針を変更する場合には、前記のとおり投資主総会の特別決議が必要とな ります。 c.また、本投資法人は、本資産運用会社との間で資産運用委託契約を締結し、本投資法人の資産の運用に係 る業務を委託しています(投信法第198条、規約第41条第1項)。 本資産運用会社が資産運用委託契約を解約するためには本投資法人の同意を得なければならず、執行役員 はかかる同意を与えるために原則として投資主総会の承認を得ることが必要になります(投信法第205条 第1項及び第2項)。また、本投資法人が資産運用委託契約を解約する場合にも、原則として投資主総会 の決議が必要です(投信法第206条第1項)。 (イ)執行役員、監督役員及び役員会 a.執行役員は、本投資法人の業務を執行するとともに、本投資法人を代表して本投資法人の業務に関する一 切の裁判上又は裁判外の行為を行う権限を有しています(投信法第109条第1項及び第5項並びに会社法 (平成17年法律第86号。その後の改正を含みます。)(以下「会社法」といいます。)第349条第4 項)。但し、投資主総会の招集、一般事務受託者への事務委託、資産運用委託契約又は資産保管委託契約 の締結、本資産運用会社からの資産運用委託契約の解約への同意その他投信法に定められた一定の職務執 行については、役員会の承認を得なければなりません(投信法第109条第2項)。 b.投資主総会の決議によって、執行役員若しくは監督役員が欠けた場合又は投信法若しくは規約で定めた員 数が不足する場合に備えて、補欠の執行役員及び監督役員を選任することができます(投信法第96条第2 項、会社法第329条第2項)。なお、本投資法人では、補欠執行役員1人が選任されています。 c.役員会は、一定の職務執行に関する前記の承認権限を有する(投信法第109条第2項)他、投信法及び規 約に定める権限並びに執行役員の職務執行を監督する権限を有しています(投信法第114条第1項)。ま た、監督役員は、執行役員の職務の執行を監督する権限を有しています(投信法第111条第1項)。 d.役員会の決議は、法令又は規約に別段の定めがある場合を除き、議決に加わることができる構成員たる執 行役員及び監督役員の過半数が出席の上、出席者の過半数の議決によって行われます(投信法第115条第 1項、会社法第369条第1項、規約第21条第1項)。 e.投信法の規定(投信法第115条第1項、会社法第369条第2項)において、決議について特別の利害関係を 有する執行役員又は監督役員は議決に参加することができないこと及びその場合には当該執行役員又は監 査役員の数は出席した執行役員及び監査役員の数に算入しないことが定められています。
(ウ)会計監査人 a.会計監査人は、法令に別段の定めがある場合を除き、投資主総会の決議によって選任します(投信法第96 条第1項、規約第23条)。 b.本投資法人は、PwCあらた監査法人を会計監査人に選任しています。会計監査人は、本投資法人の計算 書類等の監査を行うとともに、執行役員の職務執行に関して不正な行為又は法令若しくは規約に違反する 重大な事実があることを発見した場合における監督役員への報告その他法令で定める職務を行います(投 信法第115条の2第1項、第115条の3第1項等)。 c.会計監査人の任期は、就任後1年経過後に最初に迎える決算期後に開催される最初の投資主総会の終結の 時までとします(投信法第103条第1項、規約第24条第1項)。会計監査人は、当該投資主総会において 別段の決議がされなかったときは、当該投資主総会において再任されたものとみなされます(投信法第 103条第2項、規約第24条第2項)。 (エ)内部管理及び監督役員による監督の組織、人員及び手続 本投資法人は、その役員会規程において、役員会を少なくとも3ヶ月に一度開催することとしており、実 際の運用においては、原則として、1ヶ月に1回程度の頻度で開催しています。本投資法人の役員会には、 執行役員、監督役員及び機関運営に係る一般事務受託者の役職員が出席する他、本資産運用会社の役職員を 出席させています。役員会においては、執行役員が自己の職務の執行の状況について報告を行い、本資産運 用会社の役職員は執行役員が報告を行うに当たり補足説明等の補助業務を担うとともに、監督役員から資産 運用業務の状況等に関して報告を求められた場合はこれに応じることにより、役員会を通じた管理を行うと の内部管理体制を確立しています。また、2名の監督役員は、それぞれ本投資法人及び本資産運用会社と利 害関係のない者で構成されています。 (オ)内部管理、監督役員による監督及び会計監査人との相互連携 各監督役員は、本投資法人の役員会において、執行役員から自己の職務の執行の状況について報告を受 け、役員会に出席する本資産運用会社の役職員に必要に応じてこれらの事項につき報告を求めます。 一方、会計監査人は、決算期毎に本投資法人の計算書類等の監査を行い、会計監査報告を作成することに 加え、その職務を行うに際して執行役員の職務の執行に関し不正の行為又は法令若しくは規約に違反する重 大な事実があることを発見したときには、その事実を監督役員に報告する職務を担っています。 (カ)投資法人による関係法人に対する管理体制の整備の状況 a.本資産運用会社に対する管理体制 執行役員又は監督役員は、必要と認めるときは、本資産運用会社の役職員を役員会に同席させ、業務執 行等について説明をさせることができます。また、資産運用委託契約において、本資産運用会社は、本投 資法人の運用資産の運用に係る業務等について本投資法人に報告するものとされており、また、本投資法 人は、本資産運用会社が本投資法人のために運用する運用資産に関して保有する帳簿及び記録そのほか一 切の資料等について、必要な調査を行う権利を有するものとされています。 b.一般事務受託者及び資産保管会社に対する管理体制 執行役員又は監督役員は、必要と認めるときは、一般事務受託者及び資産保管会社の役職員を役員会に 同席させ、業務執行等について説明をさせることができます。 c.その他の関係法人に対する管理体制 その他の関係法人については、本資産運用会社を通じて、その業務の状況についての掌握を図っていま す。
② 投資法人の運用体制 (ア)投資運用の意思決定機構 前記のとおり、本投資法人の資産運用は、本資産運用会社に委託されています。本資産運用会社は、本投 資法人との間の資産運用委託契約に基づき、本投資法人の資産の運用を行います。 本資産運用会社の組織、意思決定手続等については、後記「第二部 投資法人の詳細情報/第4 関係法 人の状況/1 資産運用会社の概況/(2)運用体制」をご参照下さい。 (イ)投資運用に関するリスク管理体制の整備の状況 後記「3 投資リスク/(2)投資リスクに関する管理体制」をご参照下さい。 (5)【投資法人の出資総額】 (本書の日付現在) 出資総額 53,891百万円 本投資法人が発行することができる投資口の総口数 10,000,000口 発行済投資口の総口数 542,210口 本書の日付以前における出資総額及び発行済投資口の総口数の増減は、以下のとおりです。 年月日 摘要 発行済投資口の総口数(口) 出資総額(百万円) 備考 増減 残高 増減 残高 平成26年2月27日 私募設立 1,500 1,500 150 150 (注1) 平成26年6月4日 公募増資 411,000 412,500 40,851 41,001 (注2) 平成26年6月25日 第三者割当増資 20,180 432,680 2,005 43,007 (注3) 平成27年5月26日 公募増資 104,300 536,980 10,364 53,371 (注4) 平成27年6月24日 第三者割当増資 5,230 542,210 519 53,891 (注5) (注1) 本投資法人の設立に際して、1口当たり発行価額100,000円にて投資口を発行しました。 (注2) 1口当たり発行価格103,000円(発行価額99,395円)にて、公募により新投資口を発行しました。 (注3) 1口当たり発行価額99,395円にて、公募増資に伴う第三者割当により新投資口を発行しました。 (注4) 1口当たり発行価格102,960円(発行価額99,369円)にて、公募により新投資口を発行しました。 (注5) 1口当たり発行価額99,369円にて、公募増資に伴う第三者割当により新投資口を発行しました。
(6)【主要な投資主の状況】 (平成27年4月30日現在) 氏名又は名称 住所 所有 投資口数 (口) 発行済投資口の 総口数に対する 所有投資口数の 割合(%)(注1) 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社 (信託口) 東京都中央区晴海一丁目8番11号 88,537 20.46 資産管理サービス信託銀行株式会社 (証券投資信託口) 東京都中央区晴海一丁目8番12号 晴海アイランドトリトンスクエアオフ ィスタワーZ棟 22,869 5.28 HSBC BANK PLC-CLIENT S NONTAX TREATY 常任代理人 香港上海銀行東京支店(注2) 東京都中央区日本橋三丁目11番1号 18,680 4.31 日本マスタートラスト信託銀行株式会社 (信託口) 東京都港区浜松町二丁目11番3号 16,675 3.85 NORTHERN TRUST CO.(A VFC) RE 15PCT TREATY ACCOUNT 常任代理人 香港上海銀行東京支店 東京都中央区日本橋三丁目11番1号 10,660 2.46 野村信託銀行株式会社(投信口) 東京都千代田区大手町二丁目2番2号 9,666 2.23 NOMURA PB NOMINEES L IMITED OMNIBUS-MARGI N (CASHPB) 常任代理人 野村證券株式会社 東京都中央区日本橋一丁目9番1号 8,728 2.01 NOMURA BANK (LUXEMBO URG) S.A. 常任代理人 株式会社三井住友銀行 東京都千代田区大手町一丁目2番3号 5,817 1.34 CHASE MANHATTAN BANK GTS CLIENTS ACCOUNT ESCROW 常任代理人 株式会社みずほ銀行 東京都中央区月島四丁目16番13号 5,782 1.33 資産管理サービス信託銀行株式会社 (金銭信託課税口) 東京都中央区晴海一丁目8番12号 晴海アイランドトリトンスクエアオフ ィスタワーZ棟 5,000 1.15 合計 - 192,414 44.47 (注1)「発行済投資口の総口数に対する所有投資口数の割合」は、小数第2位未満を切捨てて記載しています。 (注2) HSBC BANK PLC-CLIENTS NONTAX TREATYは、本資産運用会社の親会社であるインベスコ・リ ミテッドの子会社であるインベスコ・インベストメンツ(バミューダ)リミテッドを受益者とする信託の受託者として、上記投資 口(18,680口)を保有しています。
2【投資方針】
(1)【投資方針】 ① 本投資法人の基本理念 本投資法人は、世界有数の独立系資産運用会社であるインベスコ・グループに属する本資産運用会社が資産 の運用を受託する投資法人です。本投資法人は、本資産運用会社による資産運用を通じて、投資運用のスペシ ャリストが投資主価値向上の観点から選定した、日本の大都市圏に所在する大規模オフィスビルを中心とする オフィスビルに投資する機会を投資家に提供し、本投資法人の投資主価値の最大化を実現することを基本理念 とします。 ② 本投資法人の特徴 本投資法人は、投資対象を日本国内の資産とし、主として、東京圏を中心とする大都市圏に所在する大規模 オフィスビルへの投資及び堅実な運用を通じて、中長期的な安定的収益の確保と資産価値の着実な向上を目指 します。 本投資法人は、投資運用に関し高い専門性を有するインベスコ・グループに属する本資産運用会社が、日本 における長期の投資運用実績を通じて培った豊富なノウハウを最大限に活用するとともに、アセットマネジメ ントを専門として行う中で培った投資主価値に対する理解及び厳格なガバナンス体制に基づく投資運用を通じ て、投資主価値の最大化を追求します。 (ア)大都市圏に所在する大規模オフィスビルへの重点投資 本投資法人は、企業・労働力が集中し経済活動の中心拠点となる大都市圏は、オフィスビルのマーケット 規模が相対的に大きいことから、投資機会が豊富であり、また、相対的に高い賃貸需要が見込まれるものと 考えています。加えて、大規模オフィスビルは、一般的に、賃料負担力の高い優良企業の入居により相対的 に高い賃料を安定的に享受できるものと考えています。そこで、本投資法人は、大都市圏に所在する大規模 オフィスビルに重点投資し、中長期的に安定的な収益を上げることのできるポートフォリオを構築します。 (イ)インベスコ・グループの高い専門性を活用した投資運用 インベスコ・グループは、グローバルな運用力を提供している世界有数の独立系資産運用会社です。 インベスコ・グループの一事業部門であるインベスコ・リアルエステート(注1)は、グローバルな不 動産直接投資(注2)及び上場不動産証券等(注3)の不動産関連商品の運用を世界有数の規模で展開する ことを通じて、投資運用ノウハウを培っています。 また、このようなグローバルな事業展開により、国内不動産への投資に関する国内外の投資家の動向を 早期かつ正確に把握することが可能です。本投資法人は、インベスコ・グループの高い専門性を投資運用に 活用していきます。 (注1)「インベスコ・リアルエステート」とは、インベスコ・グループにおいて、グローバルに不動産事業を展開する事業 部門及び法人の総称です。インベスコ・リアルエステートの事業概要については、後記「③ インベスコ・グルー プの概要」をご参照下さい。 (注2)「不動産直接投資」とは、不動産及び不動産を信託する信託の受益権に対する投資を中心とし、加えて不動産対応証 券又は不動産関連ローン等の資産を対象として行う投資を含みます。 (注3)「上場不動産証券等」とは、世界各国の証券取引市場に上場しているREITの投資口及び不動産会社の株式をいいま す。 (ウ)実績豊富な独立系資産運用会社による投資運用 本資産運用会社は、日本国内で過去16年間(注1)にわたり不動産の投資運用を行い、累積投資額約1兆 円、延べ112棟の投資運用実績(平成27年3月31日時点)(注2)を有しています。また、独立系資産運用 会社として、系列を超えた様々なマーケットプレーヤーとの間で幅広いネットワークを構築しており、これ らを最大限活用し、本投資法人のポートフォリオの拡大を図ります。 また、大都市圏に所在する大規模オフィスビルを重点投資対象資産とする本投資法人において、本資産運 用会社の豊富なリーシング実績及びリニューアル実績並びに区分所有物件・共有物件に係る豊富な運用実績 は、本投資法人の資産価値の向上に大きく寄与するものと考えています。 加えて、独立系資産運用会社である本資産運用会社は、特定の不動産開発事業者等の利害に左右されるこ となく、当該物件に最適なPM会社及びビルマネジメント会社(以下「BM会社」といいます。)を選定するこ とが可能です。これにより、本投資法人は最適なマネジメント・サービスを継続的に享受できるものと考え ています。 独立系資産運用会社としてアセットマネジメントを専門に行ってきた本資産運用会社は、投資主価値に対 する理解に基づき資産運用を行っていますが、これに加えて投資主利益と連動した運用報酬体系を採用する ことで、投資主利益を最大限追求していきます。(注1) エイアイジー・グローバル・リアルエステイト・インベストメント・ジャパン・コーポレーション(平成18年6月 にAIGグローバル・リアルエステート・アジアパシフィック・インクに商号変更)としての運用開始時期(平成 11年)からの投資運用実績です。 (注2) 平成22年12月にアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)からインベスコ・グループが本資産運用会 社(当時の商号:AIGグローバル・リアルエステート・アジアパシフィック・インク)の譲渡を受けた際、本資 産運用会社が運用を継続していた資産に係る投資運用実績及び当該承継後の投資運用実績の合計値です。 ③ インベスコ・グループの概要 (ア)インベスコ・グループの概要 インベスコ・グループは、世界中の投資家の経済的目標達成に貢献することを使命とし、グローバルな運 用力を提供している世界有数の独立系資産運用会社です(平成27年3月31日時点のインベスコ・グループの 受託運用資産残高は7,983億米ドル(約95.7兆円)(注)、うち不動産関連商品運用資産残高は651億米ドル (約7.8兆円)(注)です。)。インベスコ・グループはグローバルな事業展開を図り、世界20ヶ国以上に 拠点を擁しています。 (注) 受託運用資産残高及び不動産関連商品運用資産残高の通貨については、平成27年3月31日現在における各通貨と米ドル との為替レートにより米ドルに換算の上で算出しています。また、上記の受託運用資産残高及び不動産関連商品運用資 産残高は、当該米ドル換算後の数値を同日現在の為替レート(1米ドル=119.905円)にて換算しています。 <インベスコ・グループのグローバルネットワーク(平成27年3月31日現在)> (注) インベスコ・リアルエステートの事業所が所在する都市を太字で記載しています。 (イ)インベスコ・リアルエステートの概要 インベスコ・グループの一事業部門であるインベスコ・リアルエステートは、不動産直接投資及び上場不 動産証券等の不動産関連商品の運用を世界20事業所(アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域)でグロー バルに展開しており、平成27年3月31日時点の不動産関連商品に係る受託運用資産残高は全世界で651億米 ドル(約7.8兆円)(注)です。インベスコ・リアルエステートにおいては、様々な不動産関連商品をグロ ーバルに運用してきた実績に基づき、新規物件取得時の物件選定及び価格算定、物件取得後の運用におい て、投資不動産の特性に応じた適切な方針を策定し実行しています。 (注) 不動産関連商品に係る受託運用資産残高の通貨については、平成27年3月31日現在における各通貨と米ドルとの為替レ ートにより米ドルに換算の上で算出しています。また、上記の不動産関連商品に係る受託運用資産残高は、当該米ドル 換算後の数値を同日現在の為替レート(1米ドル=119.905円)にて換算しています。 <インベスコ・リアルエステートの運用資産残高の推移> 出所: インベスコ・グループ (注) 上記グラフの数値は、各年の12月末日時点のものです。但し、平成27年は、3月末日時点の数値です。
<不動産直接投資の内訳(平成27年3月31日現在)> 出所: インベスコ・グループ (注1)「コア型投資運用」とは、稼働率の高い不動産の賃貸収益から生じる安定的なインカム・リターンの獲得を目的とし、リスクを抑える ためレバレッジも低く設定する運用戦略をいいます。 (注2)「バリューアッデッド型投資運用」とは、インカム・リターンに加えて、取得した不動産等についてリースアップやリノベーションに よる不動産価値の増加に基づくキャピタル・リターンの獲得も目的とし、コア型投資運用以上のリスクを負担し、レバレッジを高め ることでより高いトータル・リターンの獲得を目指す運用戦略をいいます。 (注3)「オポチュニスティック型投資運用」とは、不動産開発や割安でのバルクセール案件・不良債権投資の転売利益といったキャピタルゲ インの獲得を主たる目的とし、バリューアッデッド型投資運用以上のリスクを負担し、高いレバレッジを許容することで極めて高い トータル・リターンの獲得を目指す運用戦略をいいます。 (注4) 比率は、小数第1位を四捨五入して記載しています。 平成27年3月31日時点において、インベスコ・リアルエステートの日本国内における不動産直接投資の受 託運用資産残高は約4,050億円となっています。インベスコ・リアルエステートは、日本国内の不動産市場 において豊富な運用実績を有しており、また、国内投資家の動向や国内不動産マーケットの状況を把握する ことを可能にする情報ネットワークを構築しています。 加えて、前記のグローバルな拠点展開により、海外投資家の日本の不動産への投資態度を早期かつ正確に 把握し、海外投資家が保有する国内不動産の売却情報を早期に取得することが可能です。また、国内不動産 に関するマーケット動向等をグローバルな見地から把握することにより、日本国内における不動産の取得や 売却のタイミングをより的確に見極めるよう努めます。 更に、インベスコ・リアルエステートは、コア型投資運用を重点的に行いつつも、バリューアッデッド型 投資運用やオポチュニスティック型投資運用についても実績を有しています。インベスコ・リアルエステー トは、リースアップ、リニューアルの経験や価格向上後の売却実績、レンダーへのアプローチ等を通じた物 件取得に関するノウハウや、レバレッジ・コントロールに関するノウハウを有するなど、上記の実績を通じ て多面的な不動産投資運用ノウハウを有しています。 本投資法人は、本資産運用会社を通じ、かかるインベスコ・リアルエステートの豊富かつ多面的な投資運 用ノウハウを活用することにより、安定的収益の確保とともにアップサイドの利益享受も期待できるものと 考えています。 (ウ)本資産運用会社の特徴 インベスコ・グループにおいてグローバルに不動産事業を展開するインベスコ・リアルエステートに属す る本資産運用会社は、日本国内における不動産投資運用を担っています。 本資産運用会社は、独立系資産運用会社であることの強みを活かして、特定の利害関係人(不動産開発 事業者等)の利害に左右されることなく、投資家の目線に立った投資運用を遂行することが可能であると考 えています。また、本資産運用会社の実績に裏付けられた優れた投資運用力を活用することにより、本投資 法人は中長期的な安定的収益の確保と資産価値の着実な向上が可能と考えています。 a.独立系資産運用会社としての強み (ⅰ)インベスコ・グループの経営理念に基づいた投資家の目線に立った「顧客第一主義」の実践 (ⅱ)系列を超えた様々なマーケットプレーヤーとの間で構築された幅広いソーシング・ルートを 通じた成長機会の確保 (ⅲ)特定の不動産開発事業者等の利害に左右されることのない最適なPM会社及びBM会社の選定 b.日本国内における長期にわたる実績に裏付けられた投資運用力 (ⅰ)過去16年間において、年間平均約980件の物件情報を入手してきたソーシング力
(ⅱ)累積投資額約1兆円、延べ112棟(うち、大規模オフィスビルへの投資が占める割合は総取 得価格ベースで約71%)、受託運用資産残高約4,050億円の運用実績(平成27年3月31日時 点)に裏付けられた資産運用力 c.幅広いネットワークを有するスペシャリストによる投資運用 (ⅰ)投資運用のスペシャリストとしての採用・長期にわたるノウハウの蓄積(スポンサーからの 出向社員の出入り等の人事ローテーションの不存在) (ⅱ)金融・不動産分野での長期にわたる経験・実績に基づく幅広いネットワーク ④ 本投資法人の重点投資対象 本投資法人は、ポートフォリオ全体として中長期的な安定的収益の確保と資産価値の着実な向上を目的と し、大都市圏に所在する大規模オフィスビルを重点投資対象資産とします。他方、本投資法人は、相対的に高 い利回りが期待できる地方政令指定都市等に所在する物件についても投資対象とし、厳選して投資を行ってい きます。 (ア)大都市圏の大規模オフィスビルの優位性 本投資法人は、企業・労働力が集中し経済活動の中心拠点となる大都市圏は、オフィスビルのマーケット 規模が相対的に大きいことから、投資機会が豊富であり、また、相対的に高い賃貸需要が見込まれるものと 考えています。加えて、大規模オフィスビルは、一般的に、賃料負担力の高い優良企業の入居により、その 他のオフィスビルに比べて相対的に高い賃料をそのスペックに応じて安定的に享受できるものと考えていま す。 また、景気回復局面において先行して賃料上昇を見込める大規模オフィスビルについては、賃料の増額及 び稼働率の上昇を通じた収益のアップサイドの享受も期待されます。更に、大規模オフィスビルは、立地エ リアにおいて相対的に厚いテナント需要が見込まれ、テナントの分散化や柔軟な賃料設定を行うことで高い 稼働率を維持することも可能であると考えられます。 本投資法人は、これらの観点から競争優位性があると考える、大都市圏に所在する大規模オフィスビルに 重点的に投資するとともに、きめ細かなプロパティ・マネジメント・サービスを通じたテナント満足度の維 持・向上を通じて、中長期的な安定的収益の確保と資産価値の着実な向上を図ります。 (イ)重点投資対象地域―大都市圏 本投資法人は、東京圏、大阪市、名古屋市及び福岡市を大都市圏と定義し、重点投資対象地域として設定 しています。 大都市圏は経済活動の基盤と位置付けられ、ビジネスや消費の拠点として中心的な役割を果たしていま す。特に、東京都を中心とする東京圏における経済活動の集中度の高まりは顕著であり、大阪市、名古屋市 及び福岡市においても、同様の傾向が見られます。 なお、投資対象地域については、後記「⑥ 本投資法人の投資方針」をご参照下さい。
⑤ 本投資法人の成長戦略 (ア)外部成長戦略 本投資法人は、本書の日付現在において約1,049億円の資産規模(取得価格ベース)を有し、中長期的に 更なるポートフォリオの規模拡大を目指します。本資産運用会社の役職員が有する多様な知識、経験及び高 い専門性並びに不動産及び金融分野を中心とする独自の幅広いネットワークを活用し、ポートフォリオの質 及び収益性の向上に資する優良な物件の取得機会を追求します。また、リサーチ・チーム、アセットマネジ メント部並びに不動産投資部及び不動産投資営業部それぞれの分析力や知見・ノウハウを融合し、優良な物 件を厳選の上、投資を行います。 a.本資産運用会社の物件ソーシング力及びネットワーク 独立系資産運用会社である本資産運用会社は、特定の利害関係人(不動産開発事業者等を含みます。) の利害に影響されることなく、また、その属性等による取引関係の制約を受けることもありません。日本 国内において過去16年間にわたって不動産の投資運用を行い、累積投資額約1兆円、延べ112棟の投資運 用実績(平成27年3月31日時点)を積み上げてきたことにより、本資産運用会社は不動産関連会社及び金 融機関を中心とし、事業会社や不動産投資ファンド等の様々なマーケットプレーヤーと緊密な関係を構築 しています。また、海外投資家や外資系ファンドとの直接的なリレーションシップを通じ集積される情報 をベースに、海外投資家等が日本国内に保有する不動産の売却情報をいち早く入手することが可能である という特徴も有しています。 また、本資産運用会社の役職員の多くは、金融機関や不動産関連会社において勤務した経験を有し、本 資産運用会社の経験を含めて、投資運用等に関する知識やノウハウを蓄積し、また人脈を形成してきまし た。 本資産運用会社は、これらを活用して平成11年以降の過去16年間において年間平均約980件の物件情報 を入手しています。なお、上記の投資運用実績のうち、件数ベースで約86%、総取得価格ベースで約79% は、仲介会社を介さず、売主より売却物件の情報を直接入手したものです。 <日本における累積投資額> (注1) 累計投資額は総取得価格をベースとしています。なお、上記の累計投資額には、平成22年12月にアメリカン・インターナショナル・ グループ(AIG)からインベスコ・グループが本資産運用会社(当時の商号:AIGグローバル・リアルエステート・アジアパシ フィック・インク)の譲渡を受けた際、本資産運用会社が運用を継続していた資産に係る投資実績を含みます。 (注2) 上記グラフの数値は、各年の12月末日時点のものです。但し、平成27年は、3月末日時点の数値です。