連合東京・2018 春季生活闘争方針 2018 年 1 月 17 日 連合東京執行委員会 Ⅰ.各情勢について 【2018 春季生活闘取り巻く環境】 1.<世界経済> ◇IMFの世界経済の世界の全体の成長率見通しは、2017 年 3.6%、2018 年は、3.7%と した。アメリカの政策の先行き不透明感、イギリスのEU離脱等に伴う混乱や、先進 国における賃金の伸び悩みなど、懸念すべき点はあるとしながらも、引き続き緩やか な成長を見込んでいる。 2.<日本経済> ◇景気は所得から支出への前向きの循環メカニズムが働くもとで、緩やかに回復 している。 ◇先行きのわが国経済は、緩やかな拡大を続けられるとみられる。2018 年までの期間 を展望すると、国内需要は、きわめて緩和的な金融環境や政府の大型経済対策による 財政支出などを背景に、企業・家計の両部門において所得から支出への前向きの循環 メカニズムが持続するもとで、増加基調をたどると考えられている。 ◇GDP全体の 60%を占める個人消費(民間最終消費支出)は、消費税増税前までの水準 には達していないが、徐々に回復しつつある。また、二人以上の勤労者世帯の消費性 向(可処分所得に対する消費支出の割合)は、2016 年後半から上昇基調にある。 ◇政府 10 月月例経済報告によれば、個人消費が持ち直していることなどから景気は「緩 やかな回復基調が続いている」という判断を維持し、さらにこの基調は 4 年 11 月に わたって続き、長さでは高度経済成長期中の好景気「いざなぎ景気」を超えることが 確実であるという認識を示した。 ◇また、11 月全国の消費者物価指数(生鮮を除く総合指数)は、前年同月比は、0.9%の 上昇で 100.7。前月比は、(季節調節値)0.2%の上昇で 11 ヶ月連続の上昇。原油価格 の高騰による光熱費が要因。1997 年 11 月以来 20 年ぶりの高水準となっている。 ◇法人企業統計では、法人企業の経常利益は過去最高を更新している。また、企業の自 己資本比率は上昇基調にあり、中小企業も例外なく上昇している。 3.<雇用情勢と賃金動向> ◇2017 年 11 月の有効求人倍率(季節調整値)は、1.56 倍であり、前月より 0.01 ポイン ト上昇(昭和 49 年 1 月の 1.64 倍以来 43 年 10 月ぶりの高い水準) ◇2017 年 11 月の完全失業率(季節調整値)は、2.7%と前月より、0.1 ポイント低下。(男 は 2.9%、女は、2.5% 平成 5 年 11 月以来、24 年ぶりの低い水準) ◇個別水準をみると、2014 年以降上昇に転じているものの、ピークであった 1997 年の 水準にはいまだ到着していない。労働需給の逼迫を反映して、短時間労働者の賃金の 伸びは一般労働者を上回っており、足下のパート・アルバイトの平均募集時給も増加 傾向が続いている。 ◇企業の利益は過去最高益を更新している一方で、人件費の伸びは緩やかになってお り、労働生産性の伸びにあった賃金上昇がみられていない。
4.<東京都内の労働情勢と中小企業景況> ◇都内においても雇用のひっ迫等による人件費の上昇が見られるものの、個人消費が 持ち直しつつあるなど、全般的な景況感は緩やかに改善している。 ◇東京都内における有効求人数(原数値)は、366,616 人、(前年同月比 0.2%減)で 89 か 月ぶりに前年同月を下回った。このうち、正社員の有効求人数(原数値)は、165,470 人(前年同月差比 2,9%増)、5 か月連続で前年同月を上回った。有効求人(全数)に占め る正社員求人数の割合は、45.1%となった。 ◇東京都の 29 年 9 月の有効求人倍率(季節調整値)は、2.07 倍となり、前月より 0,03 ポイント低下。 ◇都産業労働局 10 月報告では、東京都内の中小企業の業況DI(業況が「良い」とした 企業の割合-「悪い」とした企業割合)は、当月▲22(前月▲23)とほぼ横ばいで推移し、 小幅ながらも改善が続いている。今後、3 か月間(10 月~12 月)の業況見通しDIは (当月(9 月)に比べ「良い」とした企業割合-「悪い」とした企業割合)は当月▲12(前 月▲14)と 2 ポイント増加し、期待感がわずかに高まった。 ◇日本商工会所調査では、2017 年 7 月に実施した都内における人手不足への対応アン ケートによると、人手不足感があると回答した企業は 60%と 2016 年 6 月調査に比べ、 5 ポイント上昇し、3 年連続で人手不足感が増している。 Ⅱ.2018 春季生活闘争を迎えるにあたって(連合本部方針 抜粋) 1.「経済の自律的成長」「包摂的な社会の構築」「人的投資の促進」「ディーセント・ワ ークの実現」をめざす 2018 春季生活闘争は、「総合生活改善闘争」の位置づけのもと、社会・経済の「けん 引役」を果たす闘争である。社会や経済を自律的かつ持続的に成長させるためには、多 様な「人財」の活躍とそれを互いに許容する「社会の構築」が不可欠である。個々人の 状況やニーズに合った働き方が選択でき、かつ、加速度的に進む技術革新に対応して生 産性を向上させ、「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)」の実現が 必要である。 2.「底上げ・底支え」「格差是正」と「すべての労働者の立場にたった働き方」の実現 を同時に推し進めよう! すべての働く者の「底上げ・底支え」「格差是正」による継続した所得の向上を実現 するとともに、社会保障と税の一体改革の実現の取り組みなどによって将来不安を払 拭し、消費の拡大をはかっていくことが不可欠である。 とりわけ中小企業労働者や非正規労働者の処遇改善のためにも、「大手追従・大手準 拠などの構造を転換する運動」「サプライチェーン全体で生み出した付加価値の適正分 配」の流れを継続・定着・前進させる取り組みを進めていく。 正規労働者・非正規労働者を問わず、長時間労働を是正し、個々人の状況やニーズ にあった多様な働き方を選択できる仕組みを整えていくことで、それぞれの能力を高 め、それによって生み出された労働の質的向上分に応じた適正な処遇を確保していく。 3.働く者・国民生活の底上げをはかるために果敢に闘おう! 春季生活闘争の重要性には生産性三原則が重要であり、「雇用の維持・拡大」「労使 の協力と協議」「成果の公正分配」にもとづいた生産性向上の重要性を、今一度社会的
合意としていかなければならない。 連合・構成組織・地方連合会・単組は一致団結して、社会の不条理や格差の拡大を 許さず、正規・非正規、組織・未組織を問わず、すべての働く者・国民の生活の底上げ をはかるため、『すべての労働者の立場にたって働き方を見直そう! 「底上げ・底支 え」「格差是正」でクラシノソコアゲ!』をスローガンに掲げ、「働くことを軸とする安 心社会」の実現に向けて果敢に闘おう。 Ⅲ.2018 春季生活闘争の取り組み内容(連合本部方針 抜粋) 1.基本的な考え方 (1)「底上げ・底支え」「格差是正」の取り組みの継続 企業収益が過去最高を記録する中、労働分配率は低下を続け、実質賃金も横ばいとな っており、個人消費については若干の上向き感は見られるものの、回復に向けた勢いは みられない。 2018 春季生活闘争においても、月例賃金の引き上げにこだわり、賃金引き上げの流 れを継続・定着させるとともに、とりわけ、非正規労働者の「底上げ・底支え」「格差 是正」の実効性を高めるためにも、企業内最低賃金協定の締結拡大や水準の引き上げ、 適用労働者の拡大に取り組み、法定最低賃金の改善に波及させ、「誰もが時給 1,000 円」 の実現をはかることも不可欠である。 賃上げ要求水準は、それぞれの産業全体の「底上げ・底支え」「格差是正」に寄与す る取り組みを強化する観点から、2%程度を基準とし、定期昇給相当分(賃金カーブ維 持相当分)を含め 4%程度とする。 (2)「大手追従・大手準拠などの構造を転換する運動」の継続的な取り組み 1)個別賃金の社会水準確保と相場形成に向けて 2017 年春季生活闘争の結果、「賃上げ分」「定昇相当込み賃上げ」が昨年を超えると 同時に、「賃上げ分」の率が大手を上回る等、中小の主体的な取り組みが見られた。こ れを今後も継続・定着させるとともに、さらに前進させていくことが重要である。 中小組合の賃金引き上げに向けては、賃金実態の把握と賃金制度の確立は不可欠で ある。連合「地域ミニマム運動」を通じて、絶対額での水準にこだわり、賃金改定原 資の各賃金項目への配分等に労働組合がこれまで以上に積極的に関わっていくこと が必要である。 2)取引の適正化の推進 中小企業の賃上げ原資確保には取引の適正化の推進が不可欠であり、「サプライチ ェーン全体で生み出した付加価値の適正分配」が必要である。付加価値は、健全で安 全で働きがいのある職場が基盤にあってこそ生み出されるものであるため、職場労 使、経営者団体とともに社会全体に訴えていく。 加えて、働く者は同時に消費者でもある。一人ひとりが倫理的な消費行動を日々実 践していくことも持続的な社会に向けた大切な営みであり、消費者教育の推進とと もに、働く者の立場から社会に呼びかけていくことも必要である。 (3)「すべての労働者の立場にたった働き方」実現への取り組み 職場を熟知する労使によって長時間労働の是正をはじめとする働き方を見つめ直 し、安全で健康で持続可能な職場を構築していくとともに、正規労働者・非正規労働 者を問わず個々人の状況やニーズにあった多様な働き方を選択できる仕組みを整え ていくことが必要である。安心して育児・介護・治療と仕事の両立を可能とする取り 組みなどワーク・ライフ・バランス実現に向けた取り組みも必要である。
Ⅳ.闘争の進め方(連合本部方針 抜粋) 1.基本的な考え方 (1)すべての労働者を対象とし、「底上げ・底支え」「格差是正」の実現に重点を置いた 闘争を展開するために、連合・構成組織・地方連合会は、その機能と力量を最大限 発揮すべく、重層的かつ総がかりでの共闘体制を構築する。中央闘争委員会および 戦術委員会を適宜開催し、闘争の進め方などを協議・決定する。 (2)「地域の活性化には地域の中小企業の活性化が不可欠」をスローガンに、地域のあ らゆる関係者との連携をはかるために地域ごとに「地域フォーラム」を開催する。 (3)「政策・制度実現の取り組み」を運動の両輪と位置づけ、国民全体の雇用・生活条件 の課題解決に向け、政策・制度実現の取り組みと連動させた運動を展開する。 (4)「クラシノソコアゲ応援団! RENGOキャンペーン」第 3 弾の取り組みと連動し、 暮らしの「底上げ」に関するテーマを広く社会に浸透させるとともに、職場と一体 となってワーク・ライフ・バランス実現の取り組みを推進する。 (5)労働基本権にこだわる闘争の展開をはかる。 Ⅴ.連合東京 2018 年春季生活闘争の考え方 (1)「暮らしの底上げ・底支え・格差是正」に向けた総合労働条件改善に取り組む 1)春季生活闘争への取り組み ①今年の春季生活闘争は実質賃上げ春闘の 5 年目となるなか、継続・向上に向けて、 連合方針に沿った連合東京方針づくりを行い、賃金引き上げの世論喚起を街頭行動な ど通じて社会的環境醸成をはかります。 ②特に、2018 年 4 月よりの改正労働契約法が適用されることから、非正規処遇(無期 転換ルール)の対応、要請行動(各経営団体、業界団体、行政などに要請)を幅広く展 開し、無期転換ルールの周知を行います。 また、街頭行動や各組織内議員を通じての行政へ周知徹底を促すとともに、合わせ て公契約条例等の具体的な内容も盛り込んで展開します。 ③2018 年 4 月からの障がい者法定雇用率が 2.2%(国・地方自治体 2.5%、教育委員 会 2.4%)に引き上げられることを踏まえて、構成組織の各職場における障害者雇用 率の把握と、その達成に取り組みます。併せて、労働協約・就業規則のチェックや 見直しに取り組みます。 ④中小共闘のさらなる推進のために、新東京労働基準からの要求基準づくりを促進し ます。その中で、企業内最低賃金の協定化に向けた取り組みも強化いたします。 ⑤闘争機能の充実のため、企画力と発信力の強化を闘争委員会と各関係委員会で行い ます。 ⑥2018 春季生活闘争を通じて、政策・制度の実現、労働条件交渉を通じて未組織労働 者や非正規労働者や未加盟組合へアピールし、組織化を行います。 ⑦社会的なアピールの環境を醸成する場として各ブロック地協・地区協と連動した賃 金闘争集会、街宣活動等を行います。また、労働条件の総合的労使協議を行う労使関 係と団体交渉権を認識させる取り組みを行います。 ⑧2020 年東京オリンピック・パラリンピックの成功に向けて、連合東京としてもパラ リンピックの運営に関するボランティア登録、競技への応援、観戦を行うためにも ボランティア休暇の制度導入等、環境づくりに向けた取り組みを行います。
2)総合労働条件改善に向けた「クラシノソコアゲ」を実施いたします。 ①中期的な 5 年間目標「新東京労働基準」に沿って、初年度となる今年は、総合的な労 働条件改善の一歩となるよう主導します。 ②労働基準法セミナー、各労働関係セミナーの実施により、労働関係法への対応とその 充実に向けて単組支援も行います。 ③中小労組の労働条件改善のため、4 年サイクルの労働条件調査を実施します。 3)非正規労働者への処遇改善への取り組みを強化します。 ①非正規労働者の処遇改善を推進するために構成組織・単組事例を 2018 春季生活闘争 セミナーや中小労組対象の学習会等にて紹介します。また、組織内議員などを通じて 自治体としての(居住民=労働者)処遇改善や無期雇用契約の対策を提起します。 ②2018 年度 4 月以降の有期雇用労働者の無期雇用転換には、適正処遇や正社員化対応 事例から運動を積極的に広げてアピールしていきます。 特に、ブロック地協と連動する中、(居住民=労働者)へ周知徹底する行動と無期転換 ルール周知のために「労働組合による無期転換ルール徹底説明会」を各労政事務所等、 利用し開催いたします。 ③派遣労働者のダブル 2018 年問題(無期雇用転換&3 年ルールと雇用安定)を社会に大 きくアピールし、2015 年改正労働者派遣法の点検と処遇改善の適正化を構成組織内 の実態点検とともに進めます。 (2)全ての労働者の立場に立った働き方、労働組合が主導する「働き方改革」の実現 1)構成組織に向けた取り組み ◇クラシノソコアゲ応援団「働き方改革推進本部」として、労働組合が主体的に進める 「働き方改革」の運動の推進を各ブロック地協と連動し展開します。 ①各構成組織、単組労使を通じての働き方改革の好事例を広く広報し、長時間労働是正、 非正規処遇改善、介護・育児・治療と仕事など両立支援、業務改善と生産性向上など 課題の克服のために情報共有に努めます。また、関係法律改正に対応する働き方改革 セミナーや各種学習会を開催いたします。 ②長時間労働の是正、過重労働の撲滅、不払い労働撲滅、有給休暇取得キャンペーンな どへの取り組みを進めます。 2)広く社会的にアピールする取り組み ◇労働組合が主体的に取り組む「働き方改革」をアピールし、労働組合の存在感を高め るために、36 協定、従業員代表選出の課題を社会に周知する活動を各ブロック地協・ 地区協と連動し展開します。 ①関係法律改正後については、労働者・使用者に向けた諸行動の展開で、法の社会定着 をはかる他、副業、兼業やテレワークなど労務管理、健康管理上の適正配置を求めて 取り組みます。 3)非正規・中小共闘への取り組み ◇2018 年の連合方針では、従来と違い、非正規共闘方針(案)を別建てで掲げるのではな く、全体の闘争方針の中に非正規労働者の要求方針も組み込み、全ての組織が正規労働 者も非正規労働者も全て同じ交渉のテーブルで処遇改善に取り組むことが確認されて いる。
①そのことも踏まえ、徹底した「底上げ・底支え」「格差是正」に向けてすべての非 正規労働者の処遇改善に取り組むよう、連合東京としても環境づくりや具体的な取 り組み内容についてもアピールしていきます。 ※パートタイム・有期・派遣労働者の均等・均衡待遇の義務化、年次有給休暇の 5 日間の 与の義務化、勤務間インターバルの努力義務化、管理監督職を含む全労働者の労働時間の客観 的把握義務 等 ②非正規労働者の処遇改善を広く社会にアピールする行動 ・大手妥結を受けて中小共闘、非正規労働者の賃上げに交渉に特化した行動 ・非正規労働者の処遇改善、有期雇用契約から無期転換を希望する社員の無期雇用契 約の実現のアピール行動:集会~デモ(☞<予定> 3 月 24 日(土)午後) 4)政策制度の実現に向けた取り組み ◇2018 年度「重点政策制度実現の取り組み」と「2018 春季生活闘争における労働条件 の取り組みを「運動の両輪」として今年も取り組む。今年も連合政策の非正規処遇・ 長時間労働対策、最低賃金についての構成組織による団体署名活動や技能実習生対 策、教員の長時間問題など個別課題や公契約条例推進、中小企業振興条例、不公正 な取引問題対策への対応などすべての働く者の「底上げ・底支え」「格差是正」に向 けた運動を強力に進めます。 (3)安心して働ける労働環境の確立 1)安心の労働法制を求め、東京の労働者の権利を守る ①労働基準法、労働契約法、労働者派遣法、パートタイム労働法、労働安全衛生法な どの適正な改正に向け連合本部、関係団体と連帯して取り組みます。 また、現政権下での関連法案での高度プロ、裁量労働拡大、検討が進む解雇の金銭 解決など労働法制改悪方向には反対・阻止の取り組みを進めます。 ②働き方改革関連法の施行予定(2019 年)までの内容周知は大きな課題であり、東京労 働局、東京都などと連携した労働者への周知と行政による強い企業指導を求めて活 動します。 ③大手企業の働き方改革のしわ寄せが中小企業に悪影響とならないよう、取り組みを 進めます。 ④日本経済を牽引する雇用大都市・東京、安心して働ける東京の実現に向けて、長時 間労働是正に向けた対応として闘争時に、「長時間労働の是正」に向けたクラシソコ アゲ応援団の活動を展開します。 Ⅵ.連合東京 2018 春季生活闘争具体的な取り組み [1]賃金・一時金の取り組み <具体的な要求項目> (1)賃上げ要求 月例賃金(連合本部方針) ☞すべての組合は月例賃金にこだわり、賃金の引き上げをめざす。要求の組み立ては、定 期昇給相当分(賃金カーブ維持相当分)を確保した上で、「底上げ・底支え」「格差是正」 に寄与する観点からも2%程度を基準とし、定期昇給相当分(賃金カーブ維持相当分) を含め4%とする。
(2)中小組合の賃上げ要求 (連合本部方針) ☞中小組合の平均賃金を基準とした引き上げ額をベースとした上で、「底上げ・底支え」 「格差是正」をはかる観点で、連合加盟組合平均賃金との格差の拡大を解消する水準を 設定する。すなわち、連合加盟組合全体平均賃金水準の 2%相当額との差額を上乗せし た金額を賃上げ水準目標(6,000 円)とし、賃金カーブ維持分(1 年・1 歳間差)(4,500 円)を含め、総額で 10,500 円以上を目安に賃金引き上げを求める。 <連合東京の月例要求基準(中小共闘も含む)> ①首都圏東京の賃金水準を勘案した連合東京水準、11,500円以上を目指す。 ②連合東京策定、東京労働基準に基づき、35歳賃金320,000円を目指す。 ☞2018 春闘は、実質賃上げ春闘としての 5 年目として、月例賃金の引き上げにこだわり、 賃金引き上げの流れを継続・定着させていく必要がある。すべての働く者の「底上げ・ 底支え」「格差是正」による所得の向上を継続した取り組みが必要である。 ☞中小労組や非正規労働者の処遇改善のため、「大手追従・大手準拠などの構造を転換す る運動」「サプライチェーン全体で生み出した付加価値の適正配分」の流れを継続・定 着・前進させる取り組みを進めていく必要がある。 ☞首都圏の東京労働基準としての取り組みを考慮して月例は、連合水準を上回る11,5 00円以上を目指す ※2%相当分の 6,000 円+都内中小労組(300 人未満組合 2017 年)の 1 年 1 歳間差 5,225 円 (2016 年は 5,681 円)約 5,500 円を考慮し、連合東京の基準として算出 (3)雇用形態間格差の是正(時給等の引き上げ)(連合本部方針) ☞非正規労働者の労働諸条件の「底上げ・底支え」「格差是正」と正規労働者との均等待 遇の実現をはかるため、次のいずれかの取り組みを展開する。 ①「誰もが時給 1,000 円」を実現する。 ②すでに時給 1,000 円超の場合は、37円を目安に引き上げを要求する。 ③都道府県別「リビングウェイジ」を上回る水準をめざして取り組む。 ④昇給ルールの導入・明確化の取り組みを強化する。昇給ルールが確立されている場合 は、昇給分を確保した上で、「底上げ・底支え」「格差是正」にこだわる。 <連合東京の時間給の引上げ基準> ①2017 年都道府県別リビンウェイジの東京基準より算出した時給1,100円以上の取 り組みを展開する。 ②首都圏にある連合東京は、40円以上の引き上げを目指す。 ※連合の要求である 37 円は、中小共闘方針が提起する賃金水準目標 6,000 円を平均所定内実働労働時 間数 164 時間で除して時間給計算(厚生労働省「平成 28 年賃金構造基本統計調査」) ☞2017 都道府県別リビングウェイジを参考に東京の時間給として東京では1,100円 以上の額をめざす。 ※東京の月額 183,000 円を所定内労働時間数東京平均 165 で除し、10 円未満は四捨五入 した。 ☞2018 年は連合要求目標の 37 円を上回る 40 円以上の引上げを目指す。
(4)男女間賃金格差の是正(連合本部方針)簡略 ☞職場における男女間賃金格差の是正に向けて取り組みを進める。 ①賃金データにもとづいて男女別・年齢ごとの賃金分布から問題点を点検し、改善へ向け た取り組みを進める。 ②生活関連手当(福利厚生、家族手当など)の支給における住民票上の「世帯主」要件廃 止を求める。 <連合東京の男女間格差の是正向けた取り組み> ①男女間賃金格差問題を点検し、改善に向けて取り組む。 ②生活関連手当の支給における住民票上の「世帯主」要件の廃止に取り組む (5)企業内最低賃金(連合本部方針) ①すべての組合は、企業内最低賃金を産業の公正基準を担保するにふさわしい水準で要 求し、協定化をはかる。また適用労働者の拡大をめざす。 ②すべての賃金の基礎である初任給について社会水準を確保する。 18 歳高卒初任給の参考目標値……172,500 円 <連合東京の企業内最低賃金に関する取り組み> ①すべての組合は公正基準担保にふさわしい水準で要求し、協定化を図る。 ②東京労働基準にもとづき高卒初任給 183,000 円を要求し、協定化をおこなう ◇賃金制度が未整備の組合は、構成組織の指導のもと制度の確立・整備に向けた取り組み を強化するが、連合東京は、中小労組賃金調査などから都内賃金水準を勘案して、以下 の要求目安を設定する。 <連合東京の中小共闘要求方針> (A)東京の賃金水準を勘案した連合東京要求水準設定目安 11,500円以上 (B)連合東京新労働基準<35歳東京モデル> 320,000円を目標とした要求額の検 討 今、2018春季生活闘争の重要な柱である「底上げ・底支え」、「格差是正」をはかるため、 中小労組では、昨年に引き続き、大手準拠、大手追従から当該単組が自主的意識を以て、賃 金調査、格差の認識から賃金絶対額の格差是正を中心として交渉し、昨年以上の獲得額をめ ざして、中期的な賃金改善計画・展望を以て交渉に臨むことが必要である。 ☞地域ミニマム賃金調査:東京における中小労組(1,000 名程度規模以下)の組合の組合員 の個別賃金実態を調査 ※2017 年 12 月に集計した中小労組、ミニマム賃金調査に協力 頂いた 16 構成組織、156 組合、28,642 人分の個人賃金調査結果(男女計)。また、300 名 未満規模(男女計)企業分は、7,603 人を集計 ◇2017 年は、(全産業 男女 単位 円 1 年 1 歳間差 6,781 円) ※2016 年地域ミニマム賃金調査(全産業 男女)単位:円 1 年 1 歳間差 7,160 円 平 均 第1十分位 第1四分位 中 位 第3四分位 第9十分位 20 歳 180,900 162,900 170,000 175,000 182,700 195,200 30 歳 254,800 208,100 229,500 251,400 276,800 307,400
35 歳 287,800 223,300 249,200 281,900 320,500 366,400 40 歳 316,000 244,700 275,000 313,200 354,500 392,900 ◇2017 年は、(全産業 300 名未満規模 男女):円 1 年 1 歳差 5,225 円 ※2016 地域ミニマム賃金調査(全産業 300 名未満規模 男女)単位:円 1 年 1 歳間差 5,681 円 平 均 第1十分位 第1四分位 中 位 第3四分位 第9十分位 20 歳 180,900 162,900 170,000 175,000 182,700 195,200 30 歳 254,800 208,100 229,500 251,400 276,800 307,400 35 歳 278,800 223,300 249,200 281,900 320,500 366,400 40 歳 316,800 244,700 275,000 303,200 345,500 392,900 ①連合東京中小労組賃金調査などで明かになっている都内所在中小労組(300名未満規模)の賃金カー ブ維持分平均額は、今年度5,225円。(7,603人、平均年齢39.4歳、勤続14.8年 平均所定内賃金 279,071円) ②5年程度の中期的な期間で中小労組がめざすモデル金額として連合東京が2017年の新東京労働基準 の労働条件基準で指標化したもので、賃金構造基本統計調査、中労委調査、連合主要組合高卒・事 務技術系モデル賃金などを参考に設定、単組が単年度の具体的要求の参考値として活用できるもの として確認している。) 参考 連合全体の月例賃金 2017 年 事務・技術労働者、所定内賃金(全国) 30歳 主要組合平均 269,529 円 35歳 主要組合平均 311,195 円 ☞2016(参考)年30歳 主要組合平均 260,664 円 35歳 主要組合平均 302,307 円 ※(2017 年)連合はさいたま市で食費、住居費、光熱費、家具・家事用品、保険、医療費、教育・娯楽費など年間必 要生計費を計算、これを基に今年の修正地域物価指数を掛け合わせて各都道府県の生計費を計算し、社会保険料も含 めた数値。単身者の埼玉県月間生計費は、172,488 円となり、父子 2 人世帯 223,048 円、夫婦 2 人世帯 249,036 円と なった。 ※東京の単身者の月間生計費は、183,000 円、父子 2 人世帯は 235,000 円 (6)一時金 (連合本部方針) ☞月例賃金の引き上げにこだわりつつ、年収確保の観点も含め水準の向上・確保をはかる こととする。 <連合東京の一時金に関する取り組み> 月例賃金の引き上げにこだわりつつ、年収確保の観点からも水準の確保に取り組む [2]総合的な労働条件改善を進める。(連合本部方針 抜粋) (1)すべての労働者の立場に立った「働き方」の見直し ◇健康で働き続けられる労働時間、過労死ゼロの実現、超少子高齢化・人口減社会が進む 我が国の社会構造を踏まえ、「社会生活時間」の充実を含め、ワーク・ライフ・バラン ス社会の実現をめざして、個々人の状況やニーズに合った働き方と処遇のあり方につ いて総体的検討と協議をおこなう。
◇また、正規労働者・非正規労働者を問わず、長時間労働を是正し、個々人の状況やニー ズにあった多様な働き方を選択できる仕組みを整えていくことで、それぞれの能力を 高め、それによって生み出された労働の質的向上分に応じた適正な処遇を確保してい くことが必要。 ◇特に、今年、政府は 2017 年 3 月に同一労働同一賃金など非正規雇用の処遇改善、罰則 付き時間外労働の上限規制の導入などを内容とする「働き方実行計画」をまとめた。 ◇しかし、我々は、政府による働き方改革ではなく、働く側の労働組合が主導する「働き 方改革」を推進していかなければならない。 1)長時間労働の是正 <36協定の締結について> a)36協定は、「月 45 時間、年 360 時間以内」を原則に締結する。 b)やむを得ず特別条項を締結する場合においても、年 720 時間以内とし、原則を踏ま え、より抑制的な時間となるよう取り組む。 c)休日労働を含め、年 720 時間以内となるように取り組む。 d)本則の適用猶予となっている業種についても、原則に近づけるための労使協議を行 うとともに、適用除外となっている業務についても、本則を適用するよう労使協議 を進める。 ①適用猶予されている中小企業においても、月 60 時間を超える割増賃金率を 50%以上 に引き上げる。 ②勤務間インターバル規制(原則 11 時間)の導入について、労使協議を進める。 ③労働者の健康確保の観点から、管理監督者、みなし労働適用者を含むすべての労働者 の実労働時間を客観的な方法で把握する仕組みを導入する。 ④年次有給休暇の取得促進 年休カットゼロに向けて取り組むとともに、労働基準法改正により事業者に年休 5 日 の時季指定権が義務化されることを踏まえ、取得 5 日未満者をなくす取り組みを推 進する。 ⑤50 人未満の事業場においても安全衛生委員会の設置を行う。 2)職場における均等待遇実現に向けた取り組み 雇用形態にかかわらず仕事に応じた適正な処遇の確保に向けた基盤整備に先行的に 取り組む。 ①雇用安定に向けた取り組み 個々人のニーズに応じた働き方が選択できる制度の整備を推進する。 a)正社員への転換ルール・制度を整備し、また制度の運用状況の点検を通じて正社員 化を希望する者の雇用安定を促進する。 b)2018 年 4 月より改正労働契約法第 18 条の無期転換ルールが適用されるケースが本 格的に生じることを踏まえ、無期転換あるいは正社員登用に向けた制度の構築と雇 止め防止に向けた労使協議を行うとともに、当該労働者への周知を徹底する。 ②「同一労働同一賃金」の実現に向けて法改正が行われることを踏まえ、連合が発行し た「同一労働同一賃金ガイドライン案の手引き(仮称)~多様な働き方のもとで納得 性ある処遇実現のために~」を参考に、職場における雇用形態間の不合理な労働条件 の点検・改善に取り組む。
a)一時金の支給 b)福利厚生全般および安全管理に関する取り組み c)社会保険の加入状況の確認・徹底と加入希望者への対応 d)有給休暇の取得促進 e)育児・介護休業の取得は正社員と同様の制度とする。 f)再雇用者(定年退職者)の処遇に関する取り組み [3]ワークルールの取り組み すべての職場におけるディーセント・ワークの実現、ワーク・ライフ・バランスの推 進、コンプライアンスの徹底をはかる観点から取り組みを進める。 1)改正労働基準法に関する取り組み 罰則付き時間外労働の上限規制を先取りした取り組みに加えて、労働時間規制の 実効性を高めるべく、①36協定の点検(休日労働の抑制、限度時間を超える場合の 健康確保措置、過半数労働組合・過半数代表者のチェック、36協定の周知状況等)、 ②労働時間管理の新ガイドライン等を踏まえた労働時間管理・適正把握の徹底、③事 業場外みなしおよび裁量労働制の適正運用に向けた点検(労使協定・労使委員会、健 康・福祉確保措置の実施状況、労働時間の状況)を行う。 2)同一労働同一賃金の実現に向けた法改正に関する取り組み 雇用形態間における均等待遇原則(同一労働同一賃金)の実現に向けた法改正(パ ートタイム労働法、労働契約法及び労働者派遣法改正)の内容を踏まえて、①労働組 合への加入の有無を問わず、パートタイムや有期契約で働く非正規雇用労働者の労 働諸条件についての点検、②個々の労働条件・待遇ごとにその目的・性質に照らして 不合理となっていないかの確認、③パートタイムや有期契約で働く労働者の組合加 入およびその声を踏まえた労使協議の実施など非正規雇用労働者も含めた集団的労 使関係の強化に取り組む。 3)改正労働者派遣法に関する取り組み 「改正労働者派遣法に関する連合の取り組み」(第 2 回中央執行委員会確認/ 2015.11.20)を参考に、2015 年改正法に関する派遣可能期間の期間制限到来を前に、 要員協議の実施及び意見聴取に関する準備(部署ごとの派遣労働者の人数、期間等の 確認)を行う。 また、同一労働同一賃金に向けた法整備において、派遣労働者と派遣先労働 者との均等・均衡待遇が原則とされたことを踏まえ、派遣労働者の賃金・労働条件を 点検した上で事業主に必要な対応(均等・均衡待遇が可能な水準での派遣料金設定等) を求める。食堂・休憩室・更衣室などの福利厚生施設については、派遣労働者に不合 理な条件などが設定されることなく等しく利用できるように取り組む。 4)障がい者雇用に関する取り組み 2018 年 4 月より障害者雇用促進法にもとづく法定雇用率が 2.2%(国・地方自治体 2.5%、教育委員会 2.4%)に引き上げられることを踏まえて、職場における障害者 雇用率の把握と、その達成に取り組む。また、「障がい者であることを理由とした不 当な差別的取扱いの禁止」、「合理的配慮の提供義務」、「相談体制の整備・苦情処理お よび紛争解決の援助」が事業者の責務とされたことを受け、労働協約・就業規則のチ
ェックや見直しに取り組む。 5)有期労働契約(無期転換ルール)に関する取り組み 2018 年 4 月より改正労働契約法第 18 条の無期転換ルールが適用されるケースが本 格的に生じることを踏まえ、対象となる有期契約労働者への周知および無期転換促 進の取り組みに加え、「連合『改正労働契約法』に関する取り組みについて(第 13 回 中央執行委員会確認/2012.10.18)」を基本に、無期転換後の労働条件の対応、無期 転換ルール回避目的の雇止めの防止、クーリング期間の悪用防止、雇止め法理の周知、 無期転換ルールの対象となる有期契約労働者の労働組合加入促進などの取り組みを 進める。 6)短時間労働者に対する社会保険の適用拡大に関する取り組み 2016 年 10 月より 501 人以上の企業等における短時間労働者に対する社会保険の適 用が拡大されたことを踏まえ、①社会保険が適用されるべき労働者が全員適用され ているか点検・確認するとともに、②事業者が適用拡大を回避するために短時間労働 者の労働条件の不利益変更を行わないことを確認する。 また、2017 年 4 月からは 500 人以下の民間企業についても、労使合意にもとづく 短時間労働者への適用拡大が可能となったことを踏まえ、③500 人以下の企業での短 時間労働者へ社会保険を適用するよう事業主に求めるなどの取り組みを進める。 7)治療と仕事の両立の推進に関する取り組み 「治療と職業生活の両立支援に向けた取り組み指針」(第 14 回中央執行委員会確 認/2016.11.10)を参考に、長期にわたる治療が必要な疾病を抱える労働者から申出 があった場合に円滑な対応ができるよう、労働協約・就業規則など諸規程の整備を進 める。 [4]男女平等の推進 男女の人権が尊重され、仕事と生活の調和が取れる社会の実現をめざし、職場におけ る男女平等や両立支援の促進に向け、連合ガイドラインなどを活用して取り組みを進 める。 1)女性活躍推進法、男女雇用機会均等法等の定着・点検 女性活躍推進法や改正男女雇用機会均等法の定着・点検に向け、以下の課題に取り組 む。交渉・協議にあたっては、できる限り実証的なデータにもとづく根拠を示し、改 善を求めていく。 ①女性の昇進・昇格の遅れ、配置や仕事の配分が男女で異なることなど、男女間格差の 状況を点検・労使協議を行い、積極的な差別是正措置(ポジティブ・アクション)に より改善をはかる。 ②合理的な理由のない転居を伴う転勤がないかどうか点検し、是正をはかる。 ③妊娠・出産などを理由とする不利益取扱いの有無について検証し、是正をはかる。 ④同性間セクハラ、ジェンダー・ハラスメントも含めたセクシュアル・ハラスメント防 止措置の実効性が担保されているか検証する。 ⑤「性的指向及び性自認に関する差別禁止に向けた取り組みガイドライン」を活用し、 就業環境の改善等に取り組む。 ⑥女性活躍推進法にもとづく事業主行動計画策定に労使で取り組む。策定にあたって
は、各事業所の状況にもとづいて、現状を把握・分析し、必要な目標や取り組み内容 を設定する。 ⑦行動計画が着実に進展しているか、PDCAに積極的に関与する。 ⑧関連する法律や女性活躍推進法にもとづき策定された行動計画の内容について、学 習会の場を設置するなど周知をはかる。 2)育児や介護と仕事の両立に向けた環境整備 「改正育児・介護休業法等に関する連合の取り組みについて」(第 11 回中央執行委員会 確認/2016.8.25)にもとづき、以下の課題に取り組む。 ①改正育児・介護休業法の周知・点検をはかるとともに、両立支援策の拡充の観点から、 これを上回る内容への拡充について労働協約の改定に取り組む。 ②有期契約労働者に対して制度を拡充する。 ③育児休業、介護休業、子の看護休暇、介護休暇、短時間勤務、所定外労働の免除の申 し出や取得により、解雇あるいは昇進・昇格の人事考課などにおいてマイナス評価と するなど、不利益取り扱いが行われないよう労使で確認・徹底する。 ④マタニティ・ハラスメントやパタニティ・ハラスメント、ケア(介護)・ハラスメン トなどをはじめとする、あらゆるハラスメントを一元的に防止する取り組みを各企 業に働きかける。同時に、妊産婦保護制度や母性健康管理について周知されているか 点検し、妊娠・出産およびこれに関わる制度を利用したことによる不利益取り扱いの 禁止を徹底する。 ⑤女性の就業継続率の向上や男女のワーク・ライフ・バランスの観点から、男性の育児 休業取得促進に取り組む。 ⑥両立支援制度や介護保険制度に関する情報提供など、仕事と介護の両立を支援する ための相談窓口を設置するよう各企業に働きかける。 ⑦不妊治療と仕事の両立に向け、取得理由に不妊治療を含めた休暇等(多目的休暇また は積立休暇等を含む)の制度整備に取り組む。 3)次世代育成支援対策推進法にもとづく取り組みの推進 ①ワーク・ライフ・バランスの推進に向けた労働組合の方針を明確にし、労使協議を通 じて、計画期間、目標、実施方法・体制などを確認する。さらに、作成した行動計画 の実現による「くるみん」マーク、「プラチナくるみん」の取得をめざす。 ②「くるみん」マークおよび「プラチナくるみん」を取得した職場において、その後の 取り組みが後退していないか労使で確認し、計画内容の実効性を高める。 [5]運動の両輪としての「政策・制度実現の取り組み」 すべての働く者の「底上げ・底支え」「格差是正」に向けて、政策・制度実現の取 り組みを春季生活闘争における労働諸条件改善の取り組みとともに運動の両輪とし て推し進める。 具体的には、「2018 年度 重点政策実現の取り組み方針」を踏まえ、「働くことを 軸とする安心社会」の実現に向けた以下の政策課題について、政府・政党への働きか け、審議会・国会審議対応、街宣活動などを通じた世論喚起など、連合本部・構成組 織・地方連合会が一体となって幅広い運動を展開する。 (1)企業間における公正・適正な取引関係の確立に向けた取り組み
(2)税による所得再分配機能の強化に向けた取り組み (3)雇用形態にかかわらない均等待遇原則の法制化、および時間外労働の上限規制の 確実な実現に向けた取り組み (4)医療・介護・保育サービスの人材確保に向けた取り組み (5)子ども・子育て支援の充実と待機児童の解消等の財源確保に向けた取り組み (6)教育の機会均等実現に向けた教育の無償化・奨学金の拡充に向けた取り組み Ⅶ.[2018 春季生活闘争への連合東京としての具体的な取り組み ~中小労組支援・非正規処遇改善等、具体的な取り組み内容~ ①連合東京として対外的、社会活動を強化して活動を展開する。特に、経営者団体、 各級議員への要請活動などを通じて積極的な情報発信と本部、各ブロック地区協・ 地協と連動して広報活動に取り組む。 また、各級議員と連動する際には、街頭行動や各組織内議員を通じての行政への周 知徹底を促すとともに、合わせて公契約条例等の内容も盛り込んで展開する。 ※特に、2018 年 4 月より適用の改正労働者契約法を踏まえ、有期契約に関する対応 として、「パート・契約・派遣委託労働者の処遇改善」の集会形式か、街宣行動 的な対応を踏まえ、地域局や組織局と連動し開催する。 ②連合東京として情報交換の場を執行委員会や中小・労働条件委員会で行う他、組織 局や地域局とも連動し、春季生活闘争活動全般を通じておこなう。 〇1 月 12 日(金)→第 1 回非正規労働センター担当者会議 〇1 月 16 日(火)→第 2 回中小・労働条件委員会 ③賃金引上げへの対応として組織局と連動し「賃金セミナー」を開催するなど、個別組 織へのアドバイス機能、分析能力の向上などに取り組む。 その際には、連合の発行する資料などを利用しておこなう。また、格差是正のために 各構成組織やブロック地協と連動し、中小労組、地場組合への支援体制として激励訪 問活動や学習・交渉支援などをおこなう。 〇1 月 20 日(土)→賃金セミナーの実施 〇1 月 27 日(土)→中小労組の為の 2018 春季学習会(上部団体無し労組も含む) 〇2 月 3 日(土)→春闘セミナー「賃金セミナー」の実施 〇2 月 7 日(水)→春闘セミナー「中小労組の為の経営分析セミナー」の実施 ④賃上げを含む闘争情報の開示と波及効果(中小、地場、未組織) 構成組織の協力を頂きながら代表銘柄と都内中小労組の要求・妥結状況把握と共闘 組織への情報開示、情報発信にさらに、参加組織を増やす中で情報はよりオープン にし、活用できるよう回答集計を実施する。 ⑤すべての非正規労働者への処遇改善に向けて構成組織は同じ職場で働く者の処遇改 善のための交渉をおこなう。連合東京としても、社会的な処遇改善意識を高める取 り組みとして、とりわけ、今年も春季生活闘争において、派遣労働者、介護、保育 労働者などの非正規労働者へ視点をあてて、構成組織、市民団体に呼び掛ける中、 東京都や国への処遇改善の充実を要請する。 ⑥働く者のモチベーションを維持・向上させていくために、今年も最低賃金の引き上 げに向けて、団体署名には労働組合以外の団体にも要請するなどし、社会性を広げ、
中小企業で働く非正規労働者に向けても積極的な取り組みをおこなう。 ⑦公契約条例の一層の広がりに向けての取り組みを関係組織、各ブロック地協と連 動し、個別自治体対策を強化する。 ⑧連合東京加盟各単組支援対応として、今年も、連合東京春季生活闘争ハンドブッ ク、春季生活闘争ポスター、中小労組元気派宣言冊子や春闘ACTION等をはじ め、様々な支援機材の作成と配布などによる情報発信をおこなう。 ⑨未解決中小労組に向けた学習会を開催し、中小労組の早期解決に向けた支援体制 をヤマ場以降に確認をする。 ⑩取引の適正化の推進と付加価値の適正配分への対応、サプライチェーン全体で生 み出した付加価値の適正分配の流れに取り組み ☞健全で安全で働きがいのある職場の推進 2.連合東京「闘いの進め方と闘争体制」 (1)基本的な戦いの進め方 ①東京都で働くすべての労働者を対象とし、「底上げ・底支え」「格差是正」の実現 に重点を置いた闘争を展開するために、総がかりでの共闘体制を構築する。また、 闘争委員会において闘争の進め方などを協議・決定する。 ②首都圏東京における「地協・地区協の活性化にはその地域の中小企業の活性化が 不可欠」をスローガンに、ブロック地区と連動して学習会等を開催する。 ③「政策・制度実現の取り組み」を運動の両輪と位置づけ、各組織内議員と連動し た雇用・生活条件の課題解決に向けた運動を展開する。 ④連合「クラシノソコアゲ応援団! RENGOキャンペーン」第 3 弾の取り組み と連動し、暮らしの「底上げ」に関するテーマを広く都内に浸透させるとともに、職 場と一体となってワーク・ライフ・バランス実現の取り組みを推進する。 ⑤2018 春季生活闘争においても労働基本権にこだわる闘争の展開をはかる。 (2)闘争本部の設置 ①闘争方針の確認後、闘争本部を設置する。 ②闘争委員会の構成は執行委員会メンバーにておこなう。 ③闘争方針に基づく闘争情報や各構成組織間の情報交換は、闘争委員会(執行委員会) を中心に、中小・労働条件委員会や各ブロック地協・地区協などでおこなう。 ④4 月の段階で中小労組の早期解決を含めた取り組み情勢を把握しながら連合東京春 季生活闘争方針その②(中小労組関連)を策定して取り組む。 〇闘争本部体制 ・闘争本部長:岡田会長、闘争本部長代行 :白川会長代行、闘争副本部長:各副会 長、闘争本部事務局長:杉浦事務局長、闘争事務局次長 :各副事務局長、各局長 闘争本部委員:各執行委員 (3)ブロック地協・地区協と連動しておこなう取り組み ①連合東京方針にもとづき、各ブロック地協での春季生活闘争方針を確認する。 ☞各ブロック地協、地区協における春季生活闘争の取り組み課題に関する検討事項(底 上げ・底支え・賃上げ・非正規社員の課題、景気好循環の取り組み、長時間労働の 是正等)→幅広くアピールをしていく。
☞特に、働き方改革に対する労使協議の重要性、長時間労働の是正 ※2018 年 1 月中旬より、2 月上旬までに各ブロック地協と連動し、地域の中での 賃金の引上げの必要性や長時間労働の是正、改正労働契約法などを広くアピー するための取り組みとして展開する。 (4)社会的な広がりを求めての行動「クラシノソコアゲ応援団の活動」 前年に引き続き下記の具体的な取り組みを推進する。 ①街頭行動展開で賃上げの必要性、長時間労働の是正、時間短縮、働き方改革などの政 策や制度についてのアピール行動 ②春季生活闘争における重要課題(賃上げ・労働条件の改善など)の学習促進 ③構成組織、組織内単組などへの激励行動 ④地域局と連動し、地域における春季生活闘争課題学習会、情報交換会の開催 ⑤春季生活闘争を通じて地場、未組織組合へのオルグ ⑥未解決中小労組の春季生活闘争、早期解決への情報交換 ⑦地区の経営者団体への要請行動、都民に向けた連合東京のアピール ⑧東京都最低賃金改善など重点対策への団体署名行動 ⑨政策・制度の実現に向けた自治体要請行動 ⑩公契約実現、条例制定を求める ⑪組織局と連動した労働相談活動の強化 ⑫公正取引の実現に向けた適正価格転嫁、優越的地位の乱用禁止など広くアピール ◇各ブロック地協 2018 春季生活闘争集会 開催日程◇ 地 協 名 開 催 日 時 開 催 場 所 東 部ブロック地協 2 月 14 日(水) 18:30~ 浅草公会堂 西 北ブロック地協 2 月 21 日(水) 19:00~ 練馬文化センター 中 南ブロック地協 2 月 28 日(水) 18:30~ 日本教育会館 三多摩ブロック地協 2 月 28 日(水) 18:30~ パルテノン多摩 (5)中小共闘・非正規労働者の処遇改善を社会的にアピールする行動 〇開催日時:2018 年 3 月 24 日(土)13:00~開催予定 ※全体的には 2 時間程度 〇開催場所:東京都内で検討(西北ブロック地協、東部ブロック地協内) 〇開催内容:・中小共闘賃金引上げ交渉に特化した行動 ・非正規労働者の処遇改善、有期雇用契約から無期転換を希望する社員の 全員の無期雇用契約の実現のアピール ①一時的には集会形式で行い、その後、広く社会にアピールするために参加者全員 での行動に移る。 ②1 時間程度全員でアピール行動、全体的には 2 時間程度
2018 春季生活闘争における展開(今後のスケジュール)
◇要求組み立てゾーン(2017 年 12 月~2018 年 1 月)◇ ①連合東京 2018 春季生活闘争セミナー 2017 年 12 月 12 日(火) ②連合東京 2018 中小労組・新任役員のための基礎座 2017 年 12 月 14 日(木)③連合 2018 春闘格差是正フォーラム 2017 年 12 月 18 日(月) ④連合長時間労働是正に向けた学習会 2017 年 12 月 20 日(水) ⑤連合東京「クラシノソコアゲ!応援団 街宣行動」 ☞ブロック地協毎に 1 月 31 日(水)までに開催 ◇東部ブロック地協 東部ブロック管内 2018 年 1 月 29 日(月) ◇西北ブロック地協 西北ブロック管内 2018 年 1 月 26 日(金) ◇中南ブロック地協 中南ブロック管内 2018 年 1 月 16 日(火) ◇三多摩ブロック地協 三多摩ブロック管内 2018 年 2 月 6 日(火) ⑥連合東京非正規センター担当者会議 2018 年 1 月 12 日(金) ⑦連合白書説明会 2018 年 1 月 12 日(金) ⑧連合本部第 1 回全国最低賃金担当者会議 2018 年 1 月 12 日(金) ⑨連合東京第 2 回中小・労働条件委員会 2018 年 1 月 16 日(火) ⑩第 3 回連合東京執行委員会 2018 年 1 月 17 日(水) ☞連合東京春季生活闘争方針案確認 ☞連合東京闘争体制の確立と闘争委員会の設置 ⑪連合東京 2018 中小労組・新任役員のための基礎座 2018 年 1 月 20 日(土) ⑫連合東京中小労組のための 2018 春闘学習会 2018 年 1 月 27 日(土) ◇2018 春季生活闘争 闘争開始ゾーン(2018 年 2 月~3 月) ①連合 2018 春季生活闘争開始宣言中央総決起集会 2018 年 2 月 5 日(月) ②連合東京 2018 中小労組経営分析セミナー 2018 年 2 月 7 日(水) ③連合東京有期労働契約者無期転換ルール学習会 2018 年 2 月 15 日(木) ④連合東京有期労働契約者無期転換ルール学習会 2018 年 2 月 23 日(金) ⑤連合労働契約法改正無期転換労働者・経営者セミナー 2018 年 3 月 1 日(木) ⑥連合 2018 春季生活闘争 中央要求実現集会 2018 年 3 月 5 日(月) ⑦連合東京主催 (仮称)非正規労働者処遇改善& 有期雇用契約から無期雇用契約についての集会 2018 年 3 月 24 日(土)※予定