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中高年者を対象とした国際生活機能分類の参加に該当する項目の重要度についての調査

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Academic year: 2021

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(1)理学療法学 第 56 44 巻第 1 号 56 ∼ 65 頁(2017 年) 理学療法学 第 44 巻第 1 号. 調査報告. 中高年者を対象とした国際生活機能分類の参加に該当する 項目の重要度についての調査* 浅 川 育 世 1)# 小 貫 葉 子 2) 前 沢 孝 之 2) 佐 野   岳 2)  齋 藤 由 香 2) 内 田 智 子 2). 要旨 【目的】介護予防事業の取り組みに積極的な中高年者を対象に,国際生活機能分類(以下,ICF)の参加 に該当する項目が生きがいや役割の形成においてどのくらい重要と捉えられているかを明らかにする。 【方法】中高年者 500 名に対し,ICF の参加に該当する 23 の質問項目を作成し,重要度を「まったく重要 でない」から「とても重要」の 4 件法で回答を求め,概要を見た。また回答状況を背景因子で比較した。 【結果】324 名(64.8%)より有効回答が得られ, 「まったく重要ではない」 ,「あまり重要ではない」とい う回答が半数以上を占めた項目が 5 つ,年齢層によって回答に差がみられた項目が 5 つ,性別によって差 がみられた項目が 5 つ,職業の有無によって差がみられた項目が 2 つあった。 【結論】ICF の参加に該当 する項目の中には多数の者には必ずしも重要だと捉えられていない項目や,背景因子により重要度が異な る項目があることが明らかとなった。 キーワード 国際生活機能分類,参加,中高年者. 続こそが有効だと理解し,また,介護予防の提供者も,. はじめに. 活動や参加に焦点をあててこなかったのではないか」な.  2006 年 4 月の改正介護保険法において介護予防事業. どの指摘がある。今後の介護予防事業では対象者の活動. が新設され,これを契機に多くの理学療法士が介護予防. や参加の向上を目標とすることが求められる。. 事業へ携わるようになってきた。また「介護保険制度の.   活 動 と 参 加 は 国 際 生 活 機 能 分 類(International. 1). 見直しに関する意見」 (2013 年) では地域包括ケアシ. Classification of Functioning, Disability and Health:以. ステムの実現に向けて「介護予防の推進」が施策に盛り. 2) 下,ICF) では心身機能・身体構造とともに生活機能. こまれ,理学療法士をはじめとしたリハビリテーション. の要素とされる。上田. 専門職の介護予防事業への期待がますます高まってい. と参加は中心的な構成要素であり,ある人の全体像を捉. る。一方,同意見書の中で,これまでの介護予防につい. えるには,まずは活動と参加を見ていくべきであると述. て「介護予防の手法が,心身機能を改善することを目的. べている。しかし,活動や参加は幅広い日常生活であり,. とした機能回復訓練に偏りがちであった」ことや「介護. すべての活動や参加レベルを向上させることは難しい。. 予防の利用者の多くは,機能回復を中心とした訓練の継.  大川. 4). 3). は ICF を活用するうえで活動. は活動と参加の関係について活動の具体像が. 参加であると述べている。つまり参加は活動を包括する *. Perception of Importance of Participation in Middle-Age and Elderly People 1)茨城県立医療大学保健医療学部理学療法学科 (〒 300‒0394 茨城県稲敷郡阿見町阿見 4669‒2) Yasutsugu Asakawa, PT, PhD: Physical Therapy, Ibaraki Prefectural University of Health Sciences 2)茨城県立医療大学付属病院 Youko Onuki, PT, Takayuki Maezawa, PT, Takeshi Sano, PT, MSc, Yuka Saito, PT, MSc, Tomoko Uchida, PT: Ibaraki Prefectural University of Health Sciences Hospital # E-mail: asakaway@ipu.ac.jp (受付日 2015 年 7 月 11 日/受理日 2016 年 9 月 14 日) [J-STAGE での早期公開日 2016 年 10 月 28 日]. 概念であり,活動や参加の適切な介入を考えるうえで, 対象者が重視する参加の項目を知ることは意味がある。 また参加は一般的には社会参加として扱われていること 5) が多い。高齢社会対策大綱(2012 年) では社会参加. 活動の促進において,高齢者が年齢に捉われることな く,他の世代とともに社会の重要な一員として,生きが いをもって活躍できるよう,社会参加活動を促進するこ とが目標に挙げられている。高齢者は家庭や社会の中で.

(2) 中高年者を対象とした参加項目の重要度について. 自分の役割をもちながら生活することで自分の価値を見 出している. 6). 。つまり介護予防で求められる参加も社会. 57. から第 9 章:コミュニティライフ・社会生活・市民生活 の第 2 レベルの 46 コードを初期の質問項目の候補とし 3). は活動には第 1 ∼ 9 章のすべてが該当し,. の重要な一員としての役割を形成し,生きがいにつなが. た。上田. るような活動であることが必要である。. 参加は第 6 ∼ 9 章の 4 つの章だけであると述べている。. 7). は,在宅の要介護者に対して ICF の活動と.  次に対象に高齢者が多いことを考慮し,回答への負担. 参加の領域から,自身が該当しない項目を調査し,社会. を軽減するため,現在入手できる ICF Core Sets(31. 参加の尺度作成に向けた検討を行っている。しかし介護. 種) より第 6 ∼ 9 章の第 2 レベルの 36 コードを抜出.  友利ら. 9). 予防には活動的な状態にある高齢者を対象とした一次予. した(手順 1)。ICF Core Sets は ICF を活用するにあ. 防があり,活動的な状態にある高齢者が参加をどのよう. たり約 1,500 コードすべてを評価することは困難であり. に捉えているのかを明らかにすることは,介護予防事業. 疾患や病期に応じ,必要なコードのみ取り扱う。. 対象者全般の参加に介入するうえでも重要となる。.  さらに,d629;その他の特定の,および詳細不明の,.  そこで ICF の参加に該当する項目が,介護予防事業. 必需品の入手など,下 1 桁の数値が 8 または 9 のコード. の主たる対象者となる地域在住の中高年者を対象に,個. については除外し,30 コードに集約した(手順 2) 。ま. 人の役割や生きがいの形成にどのくらい重要であると捉. た d810 ∼ d830 の教育に関する項目,d840;見習い研. えられているのかを明らかにすることを目的とし,調査. 修(職業準備)については本調査の対象者には該当しな いコードであると判断し除外し,24 コードにまとめた. を実施した。. (手順 3)。. 対象および方法.  これら 24 コードは第 2 レベルであるが,一方で下位. 1.対象. レベルをうまく反映できない恐れがある。そこで 24 コー.  参加のレベルが高い者は,幅広い参加を実行してお. ドを第 3 レベルの分類まで含め,注釈をもとに,意味内. り,参加の項目を制限することなく意見を収集できるだ. 容が変わらないように平易な言葉に要約し,質問項目と. ろうと仮定し,参加のレベルが高いと推測される母集団. した。一例を示すと,第 2 レベルである d760;家族関. を対象とすることとした。そこで高齢者が多く含まれる. 係は「血族や親類関係をつくり保つこと。たとえば,核. 茨城県の介護予防のボランティア団体を本調査の対象と. 家族,拡大家族,里子をもつ家族,養子をもつ家族,義. した。茨城県は介護予防における「自助」「共助」の体. 理の家族。またいとこや法的後見人のようなさらに遠い. 制づくりとしてシルバーリハビリ体操指導士. 8). 養成事. 関係」との注釈があり,第 3 レベルでは,d7600;子ど. 業を実施している。養成講習会の受講条件の原則は 60. もとの関係「実の親もしくは養子縁組の親になること。. 歳以上で受講後に地域でボランティア活動ができる常勤. あるいは親であること。たとえば,子どもをもつこと。. の職に就いていない者とされ,平成 26 年 11 月 1 日現在. 親として子どもと関係をもつこと。養子との親子関係を. 6,429 人が認定されている。本調査ではこのうち無作為. 構築し,維持すること。実の子ども,もしくは養子の子. に抽出した 500 名を対象とした。なお,調査実施にあ. どもに対して物的,知的,情緒的養育を提供すること」,. たっては事前に管轄する茨城県立健康プラザ内掲示板に. d7601;親との関係「自分の親との関係を構築し,維持. 調査の目的・方法・内容などを示したポスターを掲示す. すること。たとえば,幼い子どもが自分の親にしたがう. るとともに,会報に同様の内容を掲載し周知した。また. こと。成人した子どもが年老いた親の世話をすること」,. 抽出は茨城県立健康プラザの職員が実施した。. d7602;兄弟姉妹との関係「血縁,養子縁組,結婚を通 して,片親または両親が同じである兄弟関係や姉妹関係. 2.方法. をつくり保つこと」 ,d7603;親族との関係「いとこ,.  ICF は心身機能・身体構造,活動と参加,環境因子に. おば,おじ,祖父母などの親族との親戚関係をつくり保. ついて,約 1,500 に分類される。それぞれの項目はアル. つこと」となる。これらを鑑み,d760;家族関係につ. ファベットと数字を組み合わせた方式でコード化され,. いては【家族や親族との関係をつくり保つこと】と要約. アルファベットに続く数字は,左から 1 桁目が第 1 レベ. し,質問項目とした(以下質問項目は【 】で示す)。な. ル(章番号)の分類,それに続く 3 桁目までが第 2 レベ. お, 要 約 す る に あ た り,d710; 基 本 的 な 対 人 関 係 と. ルの分類,4 桁目までが第 3 レベルの分類,5 桁で第 4. d720;複雑な対人関係は別々に要約するよりひとつに. レベルの分類と細分化された構造となっている。分類は. まとめた方が適切と判断し,【対人関係において適切な. 階層構造となり,より広い分類が,親分類よりも細かい. 対応や行為を行うこと】とし,23 の質問項目を作成し. 多数の分類を含むように定義されている. 2). 。ICF では第. た(手順 4)。23 の質問項目については表 1 に示した。. 2 レベルの分類は調査や臨床効果の評価のために活用す. 手順 1 ∼ 4 までの作業については 6 名の理学療法士(経. ることが期待されており,本調査では第 6 章:家庭生活. 験年数 8 年目から同 26 年目で 1 名の専門理学療法士,.

(3) 58. 理学療法学 第 44 巻第 1 号. 表 1 ICF コードと対応する質問項目 ICF コード. 本調査における質問項目. d610;住居の入手. 【住む場所や生活する場所を確保すること】. d620;物品とサービスの入手. 【生活に必要な物を買い物などで入手すること】. d630;調理. 【食事をつくること】. d640;調理以外の家事. 【調理以外の家事(掃除や洗濯など)をすること】. d650;家庭用品の管理. 【生活に必要な物品や庭木の手入れ,ペットの世話を行うこと】. d660;他者への援助. 【自分以外の者への援助や気遣いを行うこと】. d710;基本的な対人関係 d720;複雑な対人関係. 【対人関係において適切な対応や行為を行うこと】. d730;よく知らない人との関係. 【よく知らない他人に道を尋ねたりすること】. d740;公的な関係. 【上下関係のある場面で他者との関係をつくり保つこと】. d750;非公式な社会関係. 【友人や,知人,近隣住民などとの関係をつくり保つこと】. d760;家族関係. 【家族や親族との関係をつくり保つこと】. d770;親密な関係. 【夫婦や恋人関係など親密な関係をつくり保つこと】. d845;仕事の獲得・維持・終了. 【仕事を探すことや,継続すること,そして退職すること】. d850;報酬を伴う仕事. 【賃金を得る労働に従事すること】. d855;無報酬の仕事. 【ボランティアや奉仕活動など賃金を得ない労働に従事すること】. d860;基本的な経済的取引き. 【日常生活に必要な程度の金銭を管理(貯金)したり使用したりすること】. d865;複雑な経済的取引き. 【資産の運用など経済的な取引を行うこと】. d870;経済的自給. 【個人資産の管理や年金など公的な財産を管理すること】. d910;コミュニティライフ. 【老人クラブや自分の所属する専門職種の団体や冠婚葬祭等の式典に関与すること】. d920;レクリエーションとレジャー. 【遊びや趣味,スポーツなどの娯楽に関与すること】. d930;宗教とスピリチュアリティ. 【神社仏閣で執り行われる行事や活動などに関与すること】. d940;人権. 【人権を享受すること】. d950;政治活動と市民権. 【選挙権や被選挙権などの行使や政治活動,市民活動に関与すること】. 基礎が含まれる)の協議により実施した(図 1)。. test を実施後,有意差の見られた項目については下位検.  コードの要約の信頼性確認のため,別の 2 名の理学療. 定 と し て Mann-Whitney U test を 実 施 し た。 そ の 際. 法士(経験年数 3 年目および同 8 年目)に,コード(第. Bonferroni 法による多重比較補正を用いた。性別,職業. 2 レベルおよび第 3 レベル)の注釈を 6 名が要約した質. (賃金収入があるもの)の有無による回答状況の差につ. 問項目に振り分ける作業を依頼し一致率をみた。. いては Mann-Whitney U test を実施した。解析には統.  各項目の重要度についての質問項目への回答形式は,. 計解析ソフト(SPSS Statistics 21)を用い有意水準は. 「今現在の生活において,生きがい,家庭や社会生活で. 5%とした。. の役割を形成するためにどのくらい重要ですか」につい.  アンケートは無記名とし,アンケート内に個人情報の. て,0;「まったく重要でない」,1;「あまり重要でない」,. 取り扱いおよび調査に参加いただけない場合にもなんら. 2;「やや重要」,3;「とても重要」の 4 件法とした。. 不利益が生じないことについて明記し,調査に回答し返.  また属性として年齢(自由回答),性別(選択肢),職. 送(郵送法)することによって同意を得られたとするこ. 業(賃金収入があるもの)の有無(選択肢),要介護認. とを説明文書に明記した。なお本調査は茨城県立医療大. 定または身体障害者認定の有無(選択肢)の 5 項目の質. 学倫理委員会の承認(承認番号 611)を得て実施した。. 問を設け,参加項目の重要度を把握するための 23 項目 を合わせたアンケート用紙を作成した。. 結   果.  調査期間は平成 26 年 11 月 1 日∼ 12 月 31 日であった。.  500 名中 368 名よりアンケートが返送され,回収率は.  最初に回答の概要を把握するために各質問項目につい. 73.6%であった。このうち要介護認定を受けている者 2. て選択肢の回答者数を集計した。その後,背景因子によ. 名については分析から除外した。さらに回答に欠損が見. る違いを検討するため,年齢については年齢層を 64 歳. られた 42 名分についても分析から除外し,最終的に 324. 以下(非高齢者) ,65 ∼ 74 歳(前期高齢者) ,75 歳以上. 名分(64.8%)を分析対象とした。最終的な分析対象者. (後期高齢者)に分け回答状況について Kruskal-Wallis. の内訳は男性 87 名(26.9%) ,女性 237 名(73.1%) ,年.

(4) 中高年者を対象とした参加項目の重要度について. 59. 図 1 質問項目策定のための手順. 表 2 対象者の概要 属 性 性 別. 年齢層. のコードと要約した質問項目と組み合わせた結果,2 名 人(%). ともに完全一致(100%)した。. 男. 87(26.9).  各項目の回答状況を表 3 に示す。 「まったく重要では. 女. 237(73.1). ない」,「あまり重要ではない」を否定回答,「とても重. 非高齢者(54 歳∼ 64 歳). 62(19.1). 要」,「やや重要」を肯定回答とした場合,否定回答が. 前期高齢者(65 歳∼ 74 歳). 226(69.8). 50%を超える項目(否定回答項目)は【よく知らない他. 後期高齢者(75 歳∼ 90 歳). 36(11.1). 人 に 道 を 尋 ね た り す る こ と 】 否 定 回 答 数 は 187 名. 有. 88(27.2). (57.7%) , 【仕事を探すことや,継続すること,そして. 無. 236(72.8). 退職すること】は 184 名(56.8%),【賃金を得る労働に. 職業 *. 計. 324(100). *(賃金収入のあるもの). 従事すること】は 195 名(60.2%),【資産の運用など経 済的な取引を行うこと】は 189 名(58.3%),【神社仏閣 で執り行われる行事や活動などに関与すること】は 198 名(61.1%)の 5 つであった。. 齢は 68.4 ± 5.4(平均± SD)歳で最少年齢 54 歳から最.  年齢層(非高齢者,前期高齢者,後期高齢者)により. 高年齢 90 歳であった。また 64 歳以下の非高齢者は 62. 回答に差がみられる項目は 5 つあり, 【よく知らない他. 名(19.1%) ,65 ∼ 74 歳の前期高齢者は 226 名(69.8%) ,. 人に道を尋ねたりすること】 ,【老人クラブや自分の所属. 75 歳以上の後期高齢者は 36 名(11.1%)である。職業(賃. する専門職種の団体や冠婚葬祭等の式典に関与するこ. 金収入があるもの)の有無では職業有が 88 名(27.2%) ,. と】は非高齢者に比べ,前期高齢者,後期高齢者ともに. 職業無が 236 名(72.8%)である。回答者は女性の前期. 重要度を高く捉えていた。【調理以外の家事(掃除や洗. 高齢者がほぼ半数を占めた(表 2) 。. 濯など)をすること】,【個人資産の管理や年金など公的.  ICF のコードの要約(質問項目)については 6 名の理. な財産を管理すること】は非高齢者に比べ前期高齢者で. 学療法士が行ったものと,別の 2 名の理学療法士が ICF. 重要度を高く捉えていた。【賃金を得る労働に従事する.

(5) 60. 理学療法学 第 44 巻第 1 号. 表 3 各質問項目への回答状況 ICF コード d610;住居の入手. 本調査における質問項目 【住む場所や生活する場所を確保すること】. まったく重 あまり重要 要ではない ではない 30(9.3). 19(5.9). やや重要. とても重要. 否定回答 / 肯定回答. 34(10.5). 241(74.4). 49(15.1)/275(84.9). d620;物品とサービスの入手. 【生活に必要な物を買い物などで入手すること】. 12(3.7). 27(8.3). 104(32.1). 181(55.9). 39(12.0)/285(88.0). d630;調理. 【食事をつくること】. 11(3.4). 24(7.4). 76(23.5). 213(65.7). 35(10.8)/289(89.2). d640;調理以外の家事. 【調理以外の家事(掃除や洗濯など)をすること】. 11(3.4). 28(8.6). 133(41.0). 152(46.9). 39(12.0)/285(88.0). d650;家庭用品の管理. 【生活に必要な物品や庭木の手入れ,ペットの世話 を行うこと】. 12(3.7). 59(18.2). 167(51.5). 86(26.5)). 71(21.9)/253(78.1). d660;他者への援助. 【自分以外の者への援助や気遣いを行うこと】. 3(0.9). 20(6.2). 153(47.2). 148(45.7). 23(7.1)/301(92.9). 【対人関係において適切な対応や行為を行うこと】. 4(1.2). 12(3.7). 135(41.7). 173(53.4). 16(4.9)/308(95.1). d730;よく知らない人との関係. 【よく知らない他人に道を尋ねたりすること】. 48(14.8). 139(42.9). 110(34.0). 27(8.3). 187(57.7)/137(42.3). d740;公的な関係. 【上下関係のある場面で他者との関係をつくり保つ こと】. 17(5.2). 74(22.8). 158(48.8). 75(23.1). 91(28.1)/233(71.9). d750;非公式な社会関係. 【友人や,知人,近隣住民などとの関係をつくり保 つこと】. 4(1.2). 15(4.6). 137(42.3). 168(51.9). 19(5.9)/305(94.1). d760;家族関係. 【家族や親族との関係をつくり保つこと】. 5(1.5). 11(3.4). 70(21.6). 238(73.5). 16(4.9)/308(95.1). d770;親密な関係. 【夫婦や恋人関係など親密な関係をつくり保つこと】. 9(2.8). 34(10.5). 83(25.6). 198(61.1). 43(13.3)/281(86.7). d845;仕事の獲得・維持・終了. 【仕事を探すことや,継続すること,そして退職す ること】. 92(28.4). 92(28.4). 75(23.1). 65(20.1). 184(56.8)/140(43.2). d850;報酬を伴う仕事. 【賃金を得る労働に従事すること】. 90(27.8). 105(32.4). 81(25.0). 48(14.8). 195(60.2)/129(39.8). d855;無報酬の仕事. 【ボランティアや奉仕活動など賃金を得ない労働に 従事すること】. 3(0.9). 48(14.8). 177(54.6). 96(29.6). 51(15.7)/273(84.3). d860;基本的な経済的取引き. 【日常生活に必要な程度の金銭を管理(貯金)した り使用したりすること】. 4(1.2). 23(7.1). 127(39.2). 170(52.5). 27(8.3)/297(91.7). d865;複雑な経済的取引き. 【資産の運用など経済的な取引を行うこと】. 49(15.1). 140(43.2). 97(29.9). 38(11.7). 189(58.3)/135(41.7). d870;経済的自給. 【個人資産の管理や年金など公的な財産を管理する こと】. 6(1.9). 37(11.4). 131(40.4). 150(46.3). 43(13.3)/281(86.7). d910;コミュニティライフ. 【老人クラブや自分の所属する専門職種の団体や冠 婚葬祭等の式典に関与すること】. 19(5.9). 108(33.3). 158(48.8). 39(12.0). 127(39.2)/197(60.8). 3(0.9). 52(16.0). 161(49.7). 108(33.3). 55(17.0)/269(83.0). d710;基本的な対人関係 d720;複雑な対人関係. d920;レクリエーションとレジャー 【遊びや趣味,スポーツなどの娯楽に関与すること】 d930;宗教とスピリチュアリティ. 【神社仏閣で執り行われる行事や活動などに関与す ること】. 36(11.1). 162(50.0). 108(33.3). 18(5.6). 198(61.1)/126(38.9). d940;人権. 【人権を享受すること】. 5(1.5). 38(11.7). 137(42.3). 144(44.4). 43(13.3)/281(86.7). d950;政治活動と市民権. 【選挙権や被選挙権などの行使や政治活動,市民活 動に関与すること】. 15(4.6). 81(25.0). 138(42.6). 90(27.8). 96(29.6)/228(70.4). 回答は 0; 「まったく重要ではない」 1; 「あまり重要ではない」 2; 「やや重要」 3; 「とても重要」 否定回答は 0; 「まったく重要ではない」,1;「あまり重要ではない」 の合計,肯定回答は 2; 「やや重要」,1;「とても重要」 の合計  数値は人数(%). こと】は非高齢者に比べ後期高齢者で重要度を低く捉え. 考   察. ていた(表 4)。  性別により差がみられる項目は【食事をつくること】 , 【調理以外の家事(掃除や洗濯など)をすること】の 2 つ.  ICF において活動とは課題や行為の個人による遂行で あり,参加は生活・人生場面へのかかわりのことであ 2). 。一方で ICF では活動と参加をひとつの領域とし. は女性の方が重要度を高く捉え, 【夫婦や恋人関係など親. る. 密な関係をつくり保つこと】 , 【選挙権や被選挙権などの. て扱う。活動と参加は第 1 ∼ 9 章で構成され,使用の際. 行使や政治活動,市民活動に関与すること】 , 【神社仏閣. に活動として扱うか,参加として扱うか判断し用いるこ. で執り行われる行事や活動などに関与すること】の 3 つ. ととなっている。. については男性の方が重要度を高く捉えていた(表 5) 。.  ICF の参加について,どのコードを参加として扱うか.  職業(賃金収入があるもの)の有無により差がみられ. は様々である。Van Brakel ら. る項目は【仕事を探すことや,継続すること,そして退. いを測定する指標の作成にあたり ICF の活動と参加の. 職すること】,【賃金を得る労働に従事すること】の 2 つ. すべての章を扱った。また友利ら. であり,職を有する者の方が重要度を高く捉えていた. 社会参加の尺度作成に向け,ICF チェックリスト. (表 6)。. 10). は参加の困難の度合 7). は在宅要介護者の 11). の. 活動と参加の 48 コードについて予備検討を行い,本調.

(6) 中高年者を対象とした参加項目の重要度について. 61. 表 4 年齢層別の回答状況. 否定回答項目. ICF コード. 本調査における質問項目. 非高齢者 (n=62). 前期高齢者 (n=226). 後期高齢者 (n=36). χ 二乗値. 多重比較(Bonferroni). d730;よく知らない人との関係. 【よく知らない他人に道を尋ねた りすること】. 1(1 ‒ 1) 11/37/13/1. 1(1 ‒ 2) 32/91/82/21. 2(1 ‒ 2) 5/11/15/5. 11.1**. 非高齢者<前期高齢者 ** 非高齢者<後期高齢者 *. d845;仕事の獲得・維持・終了. 【仕事を探すことや,継続するこ と,そして退職すること】. 1(1.5 ‒ 2) 9/22/19/12. 1(0 ‒ 2) 72/58/48/48. 1(0 ‒ 2) 11/12/8/5. 3.3. −. d850;報酬を伴う仕事. 【賃金を得る労働に従事すること】. 1(1 ‒ 2) 8/24/19/11. 1(0 ‒ 2) 70/66/55/35. 1(0 ‒ 1.75) 12/15/7/2. 7.5*. 非高齢者>後期高齢者 *. d865;複雑な経済的取引き. 【資産の運用など経済的な取引を 行うこと】. 1(1 ‒ 2) 11/30/19/2. 1(1 ‒ 2) 32/98/66/30. 1.5(1 ‒ 2) 6/12/12/6. 3.3. −. d930;宗教とスピリチュアリ ティ. 【神社仏閣で執り行われる行事や 活動などに関与すること】. 1(1 ‒ 2) 9/32/21/0. 1(1 ‒ 2) 26/111/74/15. 1(1 ‒ 2) 1/19/13/3. 3.1. −. d610;住居の入手. 【住む場所や生活する場所を確保 すること】. 3(2 ‒ 3) 4/7/7/44. 3(2.75 ‒ 3) 23/11/22/170. 3(2.25 ‒ 3) 3/1/5/27. 0.3. −. d620;物品とサービスの入手. 【生活に必要な物を買い物などで 入手すること】. 2(2 ‒ 3) 1/7/24/30. 3(2 ‒ 3) 8/17/73/128. 3(2 ‒ 3) 3/3/7/23. 1.4. −. d630;調理. 【食事をつくること】. 3(2 ‒ 3) 1/5/16/40. 3(2 ‒ 3) 8/15/53/150. 3(2 ‒ 3) 2/4/7/23. 0.3. −. d640;調理以外の家事. 【調理以外の家事(掃除や洗濯な ど)をすること】. 2(2 ‒ 3) 1/9/33/19. 3(2 ‒ 3) 8/16/85/117. 2(2 ‒ 3) 2/3/15/16. 8.0*. 非高齢者<前期高齢者 *. d650;家庭用品の管理. 【生活に必要な物品や庭木の手入 れ,ペットの世話を行うこと】. 2(1 ‒ 2) 1/21/27/13. 2(2 ‒ 3) 9/31/123/63. 2(1.25 ‒ 3) 2/7/17/10. 5.2. −. d660;他者への援助. 【自分以外の者への援助や気遣い を行うこと】. 2(2 ‒ 3) 0/6/28/28. 2(2 ‒ 3) 3/13/108/102. 2.5(2 ‒ 3) 0/1/17/18. 0.6. −. 【対人関係において適切な対応や 行為を行うこと】. 3(2 ‒ 3) 0/6/24/32. 3(2 ‒ 3) 4/5/99/118. 3(2 ‒ 3) 0/1/12/23. 2.1. −. d740;公的な関係. 【上下関係のある場面で他者との 関係をつくり保つこと】. 2(1 ‒ 2) 2/16/32/12. 2(1 ‒ 2) 12/52/109/53. 2(1.25 ‒ 3) 3/6/17/10. 0.4. −. d750;非公式な社会関係. 【友人や,知人,近隣住民などと の関係をつくり保つこと】. 2(2 ‒ 3) 0/5/30/27. 3(2 ‒ 3) 4/9/90/123. 2.5(2 ‒ 3) 0/1/17/18. 2.3. −. d760;家族関係. 【家族や親族との関係をつくり保 つこと】. 3(3 ‒ 3) 1/3/10/48. 3(2 ‒ 3) 4/7/51/164. 3(2 ‒ 3) 0/1/9/26. 0.4. −. d770;親密な関係. 【夫婦や恋人関係など親密な関係 をつくり保つこと】. 3(2 ‒ 3) 1/10/13/38. 3(2 ‒ 3) 7/23/60/136. 3(2 ‒ 3) 1/1/10/24. 0.9. −. d855;無報酬の仕事. 【ボランティアや奉仕活動など賃 金を得ない労働に従事すること】. 2(2 ‒ 2) 0/9/44/9. 2(2 ‒ 3) 2/33/118/73. 2(2 ‒ 3) 1/6/15/14. 4.0. −. d860;基本的な経済的取引き. 【日常生活に必要な程度の金銭を 管理(貯金)したり使用したり すること】. 2(2 ‒ 3) 0/4/32/26. 3(2 ‒ 3) 4/17/78/127. 2(2 ‒ 3) 0/2/17/17. 2.6. −. d870;経済的自給. 【個人資産の管理や年金など公的 な財産を管理すること】. 2(2 ‒ 3) 1/9/33/19. 3(2 ‒ 3) 4/26/82/114. 2(2 ‒ 3) 1/2/16/17. 6.2*. 非高齢者<前期高齢者 *. d910;コミュニティライフ. 【老人クラブや自分の所属する専 門職種の団体や冠婚葬祭等の式 典に関与すること】. 1(1 ‒ 2) 5/27/29/1. 2(1 ‒ 2) 12/72/111/31. 2(1 ‒ 2) 2/9/18/7. 9.1*. 非高齢者<前期高齢者 * 非高齢者<後期高齢者 *. d920;レクリエーションとレ ジャー. 【遊びや趣味,スポーツなどの娯 楽に関与すること】. 2(2 ‒ 2.5) 0/13/34/15. 2(2 ‒ 3) 2/34/110/80. 2(2 ‒ 3) 1/5/17/13. 2.7. −. d940;人権. 【人権を享受すること】. 2(2 ‒ 3) 1/10/27/24. 2(2 ‒ 3) 4/25/94/103. 2(2 ‒ 3) 0/3/16/17. 1.7. −. d950;政治活動と市民権. 【選挙権や被選挙権などの行使や 政治活動,市民活動に関与する こと】. 2(1 ‒ 3) 4/20/22/16. 2(1 ‒ 3) 10/55/98/63. 2(2 ‒ 3) 1/6/18/11. 2.5. −. d710;基本的な対人関係 d720;複雑な対人関係. 肯定回答項目. Kruskal-Wallis test(下位検定として Mann-Whitney U test を実施し,Bonferroni 法による多重比較補正を用いた) 回答は 0; 「まったく重要ではない」 1; 「あまり重要ではない」 2; 「やや重要」 3; 「とても重要」 上段:中央値(25% タイル値 ‒ 75% タイル値)  下段:回答者数 左より まったく重要ではない / あまり重要ではない / やや重要 / とても重要 **;p<0.01 *;p<0.05. 査では用いなかった第 1 ∼ 5 章を含め,9 章のうち 6 章. ment(以下,Late Life FDI)13)14) について 60 歳以上. が社会参加をしていくうえで必要となる活動,もしくは. の地域在住高齢者を対象に活動と参加を区別している。. 遂行能力であると述べている。しかしこの 6 章の中には. Late Life FDI について,活動は移動と日常生活から構. 第 8 章と第 9 章は含まれていない。. 成され,さらに社会参加が別に区別されることを示して.  Jette ら. 12). は Late Life Function and Disability Instru-. おり,社会参加に区別された項目は ICF の活動と参加.

(7) 62. 理学療法学 第 44 巻第 1 号. 表 5 男女別の回答状況 ICF コード. 本調査における質問項目. 男 (n=87). 女 (n=237). p値. 否定回答項目. d730;よく知らない人との関係. 【よく知らない他人に道を尋ねたりすること】. 1(1 ‒ 2) 11/38/30/8. 1(1 ‒ 2) 37/101/80/19. n.s. d845;仕事の獲得・維持・終了. 【仕事を探すことや,継続すること,そして退職す ること】. 1(0 ‒ 2) 24/27/22/14. 1(0 ‒ 2) 68/65/53/51. n.s. d850;報酬を伴う仕事. 【賃金を得る労働に従事すること】. 1(0 ‒ 2) 22/31/24/10. 1(0 ‒ 2) 68/74/57/38. n.s. d865;複雑な経済的取引き. 【資産の運用など経済的な取引を行うこと】. 1(1 ‒ 2) 11/37/30/9. 1(1 ‒ 2) 38/103/67/29. n.s. d930;宗教とスピリチュアリティ. 【神社仏閣で執り行われる行事や活動などに関与す ること】. 1(1 ‒ 2) 6/41/32/8. 1(1 ‒ 2) 30/121/76/10. *. d610;住居の入手. 【住む場所や生活する場所を確保すること】. 3(2 ‒ 3) 8/7/8/64. 3(2 ‒ 3) 22/12/26/177. n.s. d620;物品とサービスの入手. 【生活に必要な物を買い物などで入手すること】. 2(2 ‒ 3) 5/9/30/43. 3(2 ‒ 3) 7/18/74/138. n.s. d630;調理. 【食事をつくること】. 2(2 ‒ 3) 5/16/33/33. 3(3 ‒ 3) 6/8/43/180. **. d640;調理以外の家事. 【調理以外の家事(掃除や洗濯など)をすること】. 2(2 ‒ 3) 4/13/43/27. 3(2 ‒ 3) 7/15/90/125. **. d650;家庭用品の管理. 【生活に必要な物品や庭木の手入れ,ペットの世話 を行うこと】. 2(1 ‒ 2) 3/20/45/19. 2(2 ‒ 3) 9/39/122/67. n.s. d660;他者への援助. 【自分以外の者への援助や気遣いを行うこと】. 2(2 ‒ 3) 0/7/45/35. 2(2 ‒ 3) 3/13/108/113. n.s. 【対人関係において適切な対応や行為を行うこと】. 3(2 ‒ 3) 0/2/38/47. 3(2 ‒ 3) 4/10/97/126. n.s. d740;公的な関係. 【上下関係のある場面で他者との関係をつくり保つ こと】. 2(1 ‒ 2) 6/22/41/18. 2(1 ‒ 2) 11/52/117/57. n.s. d750;非公式な社会関係. 【友人や,知人,近隣住民などとの関係をつくり保 つこと】. 3(2 ‒ 3) 0/5/34/48. 3(2 ‒ 3) 4/10/103/120. n.s. d760;家族関係. 【家族や親族との関係をつくり保つこと】. 3(2 ‒ 3) 0/3/19/65. 3(2 ‒ 3) 5/8/51/173. n.s. d770;親密な関係. 【夫婦や恋人関係など親密な関係をつくり保つこと】. 3(2 ‒ 3) 0/5/18/64. 3(2 ‒ 3) 9/29/65/134. **. d855;無報酬の仕事. 【ボランティアや奉仕活動など賃金を得ない労働に 従事すること】. 2(2 ‒ 3) 0/12/45/30. 2(2 ‒ 3) 3/36/132/66. n.s. d860;基本的な経済的取引き. 【日常生活に必要な程度の金銭を管理(貯金)した り使用したりすること】. 2(2 ‒ 3) 0/8/40/39. 3(2 ‒ 3) 4/15/87/131. n.s. d870;経済的自給. 【個人資産の管理や年金など公的な財産を管理する こと】. 2(2 ‒ 3) 1/10/41/35. 2(2 ‒ 3) 5/27/90/115. n.s. d910;コミュニティライフ. 【老人クラブや自分の所属する専門職種の団体や冠 婚葬祭等の式典に関与すること】. 2(1 ‒ 2) 3/26/45/13. 2(1 ‒ 2) 16/82/113/26. n.s. d920;レクリエーションとレジャー. 【遊びや趣味,スポーツなどの娯楽に関与すること】. 2(2 ‒ 3) 0/14/41/32. 2(2 ‒ 3) 3/38/120/76. n.s. d940;人権. 【人権を享受すること】. 3(2 ‒ 3) 0/9/33/45. 2(2 ‒ 3) 5/29/104/99. n.s. d950;政治活動と市民権. 【選挙権や被選挙権などの行使や政治活動,市民活 動に関与すること】. 2(2 ‒ 3) 3/17/31/36. 2(1 ‒ 2) 12/64/107/54. **. d710;基本的な対人関係 d720;複雑な対人関係 肯定回答項目. 回答は 0;「まったく重要ではない」 1;「あまり重要ではない」 2;「やや重要」 3;「とても重要」 上段:中央値(25% タイル値 ‒ 75% タイル値)  下段:回答者数 左より まったく重要ではない / あまり重要ではない / やや重要 / とても重要 Mann-Whitney U test  **;p<0.01 *;p<0.05  n.s;not significant. の第 6 ∼ 9 章に該当する項目である。また Post ら 15).  本調査では上田. も ICF に準拠した活動と参加の尺度を作成し,第 6 ∼ 9. ∼ 9 章を参加として扱った。また対象者が概ね 60 歳以. 章を参加として扱っている。藤田ら. 16). も脳血管障害者. 3). や先行研究 12)15)16) を参考に第 6. 上となることから,教育に関するコードを除外したが, 7). の実施した研究でも教育に関するコードは除. の復職後の生活困難を分析する際に,第 6 ∼ 9 章を参加. 友利ら. として扱っている。. 外されている。.

(8) 中高年者を対象とした参加項目の重要度について. 63. 表 6 職業(賃金収入があるもの)の有無別の回答状況 ICF コード. 本調査における質問項目. 職有 (n=88). 職無 (n=236). p値. 否定回答項目. d730;よく知らない人との関係. 【よく知らない他人に道を尋ねたりすること】. 1(1 ‒ 2) 10/44/26/8. 1(1 ‒ 2) 38/95/84/19. n.s. d845;仕事の獲得・維持・終了. 【仕事を探すことや,継続すること,そして退職すること】. 2(2 ‒ 3) 5/16/39/28. 1(0 ‒ 2) 87/76/36/37. **. d850;報酬を伴う仕事. 【賃金を得る労働に従事すること】. 2(1.25 ‒ 2) 6/16/46/20. 1(0 ‒ 2) 84/89/35/28. **. d865;複雑な経済的取引き. 【資産の運用など経済的な取引を行うこと】. 1(1 ‒ 2) 9/44/26/9. 1(1 ‒ 2) 40/96/71/29. n.s. d930;宗教とスピリチュアリティ. 【神社仏閣で執り行われる行事や活動などに関与すること】. 1(1 ‒ 2) 13/42/27/6. 1(1 ‒ 2) 23/120/81/12. n.s. d610;住居の入手. 【住む場所や生活する場所を確保すること】. 3(2 ‒ 3) 8/7/8/65. 3(2 ‒ 3) 22/12/26/176. n.s. d620;物品とサービスの入手. 【生活に必要な物を買い物などで入手すること】. 2.5(2 ‒ 3) 2/9/33/44/. 3(2 ‒ 3) 10/18/71/137. n.s. d630;調理. 【食事をつくること】. 3(2 ‒ 3) 2/5/21/60. 3(2 ‒ 3) 9/19/55/153. n.s. d640;調理以外の家事. 【調理以外の家事(掃除や洗濯など)をすること】. 2(2 ‒ 3) 3/4/44/37. 2(2 ‒ 3) 8/24/89/115. n.s. d650;家庭用品の管理. 【生活に必要な物品や庭木の手入れ, ペットの世話を行うこと】. 2(1 ‒ 3) 2/22/40/24. 2(2 ‒ 3) 10/37/127/62. n.s. d660;他者への援助. 【自分以外の者への援助や気遣いを行うこと】. 2(2 ‒ 3) 0/9/39/40. 2(2 ‒ 3) 3/11/114/108. n.s. 【対人関係において適切な対応や行為を行うこと】. 3(2 ‒ 3) 1/7/32/48. 3(2 ‒ 3) 3/5/103/125. n.s. d740;公的な関係. 【上下関係のある場面で他者との関係をつくり保つこと】. 1(1 ‒ 2) 7/14/41/26. 1(1 ‒ 2) 10/60/117/49. n.s. d750;非公式な社会関係. 【友人や,知人,近隣住民などとの関係をつくり保つこと】. 2(2 ‒ 3) 1/8/38/41. 3(2 ‒ 3) 3/7/99/127. n.s. d760;家族関係. 【家族や親族との関係をつくり保つこと】. 3(2 ‒ 3) 2/4/24/58. 3(3 ‒ 3) 3/7/46/180. n.s. d770;親密な関係. 【夫婦や恋人関係など親密な関係をつくり保つこと】. 3(2 ‒ 3) 3/12/21/52. 3(2 ‒ 3) 6/22/62/146. n.s. d855;無報酬の仕事. 【ボランティアや奉仕活動など賃金を得ない労働に従事する こと】. 2(2 ‒ 3) 0/10/53/25. 2(2 ‒ 3) 3/38/124/71. n.s. d860;基本的な経済的取引き. 【日常生活に必要な程度の金銭を管理(貯金)したり使用し たりすること】. 2.5(2 ‒ 3) 1/5/38/44. 3(2 ‒ 3) 3/18/89/126. n.s. d870;経済的自給. 【個人資産の管理や年金など公的な財産を管理すること】. 2(2 ‒ 3) 2/10/39/37. 2(2 ‒ 3) 4/27/92/113. n.s. d910;コミュニティライフ. 【老人クラブや自分の所属する専門職種の団体や冠婚葬祭等 の式典に関与すること】. 2(1 ‒ 2) 5/31/41/11. 2(1 ‒ 2) 14/77/117/28. n.s. d920;レクリエーションとレジャー 【遊びや趣味,スポーツなどの娯楽に関与すること】. 2(2 ‒ 3) 0/20/40/28. 2(2 ‒ 3) 3/32/121/80. n.s. d940;人権. 【人権を享受すること】. 2(2 ‒ 3) 1/12/41/34. 2(2 ‒ 3) 4/26/96/110. n.s. d950;政治活動と市民権. 【選挙権や被選挙権などの行使や政治活動,市民活動に関与 すること】. 2(1 ‒ 3) 5/23/32/28. 2(1 ‒ 3) 10/58/106/62. n.s. d710;基本的な対人関係 d720;複雑な対人関係 肯定回答項目. 回答は 0;「まったく重要ではない」  1;「あまり重要ではない」 2;「やや重要」 3;「とても重要」 上段:中央値(25% タイル値 ‒ 75% タイル値)   下段:回答者数 左より まったく重要ではない / あまり重要ではない / やや重要 / とても重要 Mann-Whitney U test  **;p<0.01 *;p<0.05  n.s;not significant.  第 6 章は家庭生活である。第 6 章は否定回答が半数を. 尋ねたりすること】のみ否定回答が多い項目であったが,. 超える項目は見られなかった。第 6 章で取り扱う,調理. 6 項目中, 【対人関係において適切な対応や行為を行うこ. や家事などは高齢者であっても継続的に実行可能な参加. と】 , 【友人や,知人,近隣住民などとの関係をつくり保. である可能性がある。. つこと】 , 【家族や親族との関係をつくり保つこと】の 3.  第 7 章は対人関係である。 【よく知らない他人に道を. 項目は肯定回答が 90%を超え,第 7 章については第 6 章.

(9) 64. 理学療法学 第 44 巻第 1 号. と並び,参加の中でも重要度の高い領域であることが示 唆される。森岡. 17). は高齢者のおもな欲求のひとつに仲. 老人クラブの会員の年齢構成については 70 歳以上が約 9 割に及ぶとの報告. 20). があり,高齢者にとってコミュ. 間に参加し所属して孤独を避け,気持ちの通い合いと心. ニティ形成や,人間関係の構築が重要であることがうか. の安らぎを得,よいことをすれば謝意や尊敬を表してほ. がえる。【賃金を得る労働に従事すること】については. しいという関係欲求があることを述べている。. は非高齢者に比べ後期高齢者で重要度を低く捉えてい.  第 8 章は主要な生活領域をさす。第 8 章からは【仕事. た。【個人資産の管理や年金など公的な財産を管理する. を探すことや,継続すること,そして退職すること】,. こと】は非高齢者に比べ前期高齢者で重要度を高く捉え. 【賃金を得る労働に従事すること】,【資産の運用など経. ていた。回答者の多くが現役を退き,年金などを生活の. 済的な取引を行うこと】の 3 項目に否定回答が多く見ら. 主たる収入源としている可能性がある。平成 25 年度の. れた。一方, 【ボランティアや奉仕活動など賃金を得な. 国民生活基礎調査. い労働に従事すること】や【日常生活に必要な程度の金. て公的年金および恩給の割合は 68.5%を占めている。. 銭を管理(貯金)したり使用したりすること】,【個人資.  次いで性別で比較すると,【食事をつくること】,【調. 産の管理や年金など公的な財産を管理すること】の否定. 理以外の家事(掃除や洗濯など)をすること】の 2 つは. 回答群と相反するような項目については肯定回答が多く. 女性の方が重要度を高く捉えていた。老人クラブの会員. みられる。特に【ボランティアや奉仕活動など賃金を得. を対象とした調査. ない労働に従事すること】については,60 歳以上の 5. 性の方が実施している割合が有意に高いことが示されて. 18). 21). 22). では高齢者世帯の所得割合におい. でも食事の支度,洗濯,掃除は女. も. いる。一方で【夫婦や恋人関係など親密な関係をつくり. あり,ボランティアは参加の重要な事項であることがう. 保つこと】,【神社仏閣で執り行われる行事や活動などに. かがえる。また,本調査の対象者自身がシルバーリハビ. 関与すること】,【選挙権や被選挙権などの行使や政治活. リ体操指導士の活動をボランティアで行っていることに. 動,市民活動に関与すること】の 3 項目は男性の方が重. も大きく関与しているものと思われる。. 要度を高く捉えている。性に関する高齢者の認識は,性.  第 9 章はコミュニティライフ・社会生活・市民生活を. は快楽であると捉える割合や楽しいものであると捉える. さす。第 9 章からは【神社仏閣で執り行われる行事や活. 割合が男性で有意に高いとの報告. 動などに関与すること】に否定回答が多かった。第 9 章. 閣で執り行われる行事や活動などに関与すること】,【選. では【遊びや趣味,スポーツなどの娯楽に関与するこ. 挙権や被選挙権などの行使や政治活動,市民活動に関与. と】 ,【 人 権 を 享 受 す る こ と 】 の 2 項 目 で 肯 定 回 答 が. すること】については,これらの参加状況そのものに男. 80%を超えている。高齢者が参加したい団体は「趣味の. 女差があるのかもしれない。. サークル・団体」がもっとも多く,次いで「健康・ス.  職業(賃金収入があるもの)の有無により差がみられ. 割弱がボランティア活動に参加しているとの報告. 19). 23). がある。【神社仏. 。人権. る項目は【仕事を探すことや,継続すること,そして退. については言及するまでもなく日本国憲法上,基本的人. 職すること】,【賃金を得る労働に従事すること】の 2 つ. 権として保障されるものである。. であり,ともに有職者の方が重要度を高く捉えている。.  本調査の対象者はそれぞれに異なる背景因子を抱えて. 年齢層で【賃金を得る労働に従事すること】については. いる。まず年齢層で分けると,【調理以外の家事(掃除. 非高齢者に比べ後期高齢者で重要度が低く捉えていたこ. や洗濯など)をすること】は非高齢者に比べ前期高齢者. とを考えると職に就いているか否かが要因として大きく. で重要度を高く捉えている。改正高年齢者雇用安定法の. 関与しているものと思われる。. 施行により定年は 65 歳まで引き上げられた。65 歳を定.  地域在住高齢者を対象とした調査. 年とすると前期高齢者の多くはすでに現役を退いた者と. が上がるにつれ参加制約の割合が高くなること,またど. 推測される。高齢者は退職などで社会的役割を喪失し,. の年代においても参加制約の割合が女性に高いことが示. さらに家長の役割などの家庭内役割の喪失があるとされ. されている。また斎藤ら. るが,第 6 章のすべての項目が肯定回答であったことを. 年齢や性差以外に,地域差もあると,実際の参加の実況. 考えると調理や家事などは家庭内の役割を継続するため. 状況には背景因子が関与していることが報告されている。. の重要な事項であることが推察される。【よく知らない.  本調査結果より,ICF の参加に該当する項目すべてが. 他人に道を尋ねたりすること】については否定回答が多. 必ずしも多数の者で重要だと捉えられているわけではな. い項目ではあったが非高齢者に比べ,前期高齢者および. く,また年齢や性別,職業の有無といった背景因子に. 後期高齢者の両者で重要度が高いと回答されている。同. よっても重要度が異なることが明らかになった。今後,. 様に【老人クラブや自分の所属する専門職種の団体や冠. 介護予防事業において参加をアセスメントする際には本. 婚葬祭等の式典に関与すること】は非高齢者に比べ,前. 人がどのような参加を重要と考えているのかといった視. 期高齢者,後期高齢者ともに重要度を高く捉えていた。. 点も必要である。. ポーツのサークル・団体」と報告されている. 25). 24). において,年齢. が実施した大規模調査では.

(10) 中高年者を対象とした参加項目の重要度について.  本研究の限界点として,まず,参加の実行状況を調査 したわけではなく,実行状況と主観的な重要度との間に は乖離があることも考えられる。ついで,質問項目につ いて ICF の下位レベルの分類も考慮し作成したことで, 1 つの質問項目に複数の参加の項目が含まれてしまっ た。また質問が「今現在の生活において,生きがい,家 庭や社会生活での役割を形成するためにどのくらい重要 ですか」とダブルバーレル以上の質問形式であり,回答 者が生きがいに重要であったのか,家庭や社会生活での 役割を形成するために重要であったのか,そのどちらに も重要であったか,いずれに答えたのかはわからない。 最後に,調査対象者が茨城県民に限られていたことや参 加レベルの高い者のみを対象者としていることなど一般 化するためには限界があり,これらは今後検討される必 要がある。 結   論  本研究では「参加」の活動性が高い地域在住の中高年 者を対象とし,ICF の「活動と参加」の領域より第 6 ∼ 9 章のコードを Core Sets より抜粋し作成した参加に該 当する質問項目について,生きがいや家庭や社会生活で の役割形成に,どの程度重要であるかを調査した。その 結果,これらの項目には多数の者には必ずしも重要だと 捉えられていない項目や,性差のある項目,年齢層や職 業(賃金収入があるもの)の有無に左右される項目が存 在した。今後は「参加」の実行状況についての調査,活 動性の高い地域住民に限定することなく,また調査範囲 を広げることで介護予防事業対象者の「参加」への介入 についての一助につながるものと思われる。 謝辞:本調査に快くご協力いただいたシルバーリハビリ 体操指導士のみなさま,ならびに茨城県立健康プラザ管 理者,大田仁史先生に感謝申し上げます。なお本調査は 平成 26 年度茨城県立医療大学地域貢献研究の助成を受 けて行われました。 文  献 1)厚生労働省ホームページ 社会保障審議会介護保険部会意 見意見書.http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000033012. html(2016 年 3 月 31 日引用) 2)障害者福祉研究会(編) :ICF 国際生活機能分類―国際障 害分類改訂版―.中央法規,東京,2002,pp. 3‒21. 3)上田 敏:ICF の理解と活用─人が「生きること」 「生き ることの困難(障害) 」をどうとらえるか─.萌文社,東京, 2005,pp. 52‒60. 4)大川弥生:ICF の基本的な考え方をリハビリテーション の実際に生かす(2)リハビリテーション総合実施計画書 に体現された ICF の概念(2).PT ジャーナル.2002; 36: 441‒447.. 65. 5)内 閣 府 ホ ー ム ペ ー ジ  高 齢 社 会 対 策 大 綱 本 文.http:// www8.cao.go.jp/kourei/measure/taikou/index-t.html (2016 年 3 月 31 日引用) 6)石川基樹:高齢者の生きがいの特性─自由記述データの分 析から─.人間科学研究.2009; 22: 1‒13. 7)友利幸之介,東登志夫,他:在宅要介護者における社会参 加の尺度作成に向けた予備的検討.日本作業療法研究学会 雑誌.2009; 12: 19‒24. 8)茨城県立健康プラザホームページ 茨城県の取り組み シルバーリハビリ体操指導士養成事業.http://www.hsc-i. jp/04_kaigo/top.htm(2016 年 3 月 31 日引用) 9)日本リハビリテーション医学会(監訳) :ICF コアセット ─臨床実践のためのマニュアル─.医歯薬出版,東京, 2015,pp. 10‒15. 10)Van Brakel WH, Anderson AM, et al.: The Partcipation Scale:measuring a key concept in public health. Disabil Rehabil. 2006; 28: 193‒203. 11)WHO: ICF checklist version 2. Ia. Clinical form for International Classification of Functioning, Disability and Health. ganeva:World Health Organization, 2001. 12)Jette AM, Haley SM, et al.:Are the ICF Activity and Participation demensions distinct? J Rehabili Med. 2003; 35: 145‒149. 13)Jett AM, Haley SM, et al.: Late life function and disability instrument: I. Development and evaluation of the disability component. J Gerontol Med Sci. 2002; 57: 209‒ 216. 14)Haley SM, Jett AM, et al.: Late life function and disability instrument: II. Development and evaluation of the function component. J Gerontol Med Sci. 2002; 57: 217‒ 222. 15)Post MW, de Witte LP, et al.: Development and validation of IMPACT-s, an ICF-based questionnaire to measure activities and participation. J Rehabil Med. 2008; 48: 620‒ 627. 16)藤田早苗,菊池恵美子:ICF(国際生活機能分類)による 復職後の生活困難に関する分析─脳血管障害者 9 名を通し て─.日保学誌.2005; 7: 277‒284. 17)森岡清美,望月 崇:新しい家族社会学.培風館,東京, 1997,pp. 136‒137. 18)山梨県福祉保健部:山梨県単位老人クラブ実態調査報告 書.山梨,2010,p. 9 19)内閣府ホームページ 平成 27 年度版高齢社会白書(全体 版 ) .http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2015/ zenbun/27pdf_index.html(2015 年 6 月 17 日引用) 20)内閣府ホームページ 平成 24 年度版高齢社会白書(概要 版 ).http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2012/ gaiyou/(2016 年 3 月 31 日引用) 21)厚生労働省ホームページ 平成 26 年国民生活基礎調査(平 成 25 年 ) の 結 果 か ら.http://www.mhlw.go.jp/toukei/ list/dl/20-21-h25.pdf(2016 年 3 月 31 日引用) 22)山城久弥,島貫秀樹,他:沖縄における在宅高齢者の役割 と生活満足度の関連─沖縄県老人クラブ会員を対象に─. 応用老年学.2009; 3: 54‒67. 23)堀口貞夫,荒木乳根子,他:現在の中高年者の性に関する 認識と規範意識.家族心理学研究.2012; 26: 1‒12. 24)Wilkie R, Peat G, et al.:The prevalence of personperceived participation restriction in community-dwelling older adults. Qual Life Res. 2006; 15: 1471‒1479. 25)斎藤 民,近藤克則,他:高齢者の外出行動と社会的・ 余暇的活動における性差と地域差.日本公衛誌.2015; 62: 596‒607..

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