論 文
6
0
0
全文
(2) Fig.. い て は,Kaseら1),坂. 1. Schematic diagram of film testing machine. 本2)・3)の 報 告 が あ る.こ れ らの 2.実. 報 告 で は,実 際 の テ ソタ ー 内 に お け る フ ィル ムの 変 形 挙 動 に つ い て は検 証 して お らず,ま た,実 際 の テ ソ タ ー 内 に お け る分 子 配 向状 態 に つ い て の報 告 もな い . 既 報4)〜8)に お い て は,縦. 一横 逐 次 二軸 延 伸 方 式 に お. 2・1実. 験. 験 装 置. 本 報 で は,既 報4)〜8)と 同様 に,溶. (CA),こ. ィル ム を対 象 と して,ボ ー イ ン グ現 象 と製膜 条 件 との. 延 伸 され る縦 延 伸 工 程(MD),テ. 関係 に つ い て の考 察 や,ボ ー イ ソ グ現 象 の 低 減 策 の 検. (TD),熱. 討 な ど,主 に テ ソタ ー 内 に お け る フ ィル ムの 変 形 挙 動. 法 を用 いた.そ. ンタ ー を 緊 急 停 止 し,. テ ソタ ー全 域 にわ た る フ ィル ムを 解 析 した 結 果,フ. ィ. 融 して,押. し出 さ. れ た 樹 指 が シー ト状 に 冷 却 固 化 され る キ ャス ト工 程. け る二 軸 延 伸 ポ リエ チ レ ソテ レ フタ レー ト(PET)フ. に対 す る考 察 を行 っ て き た.テ. 方 法. 2・2実. の シ ー・トが ロー ル延 伸 機 に よ って 縦 方 向 に. 固定(TS)の. ン ター に よ る横延 伸. 工 程 か らな る逐 次 二軸 延 伸 方. の製 膜 工 程 の概 略 図 をFig,1に. 示 す.. 験 条 件. 溶 融 したPETをTダ. イ で押 し出 し,キ ャス ト工 程. ル ム の変 形 パ タ ー ンは,横 延 伸 工 程 の 開 始 領 域 で 凸 型. で未 配 向 シ ー トを成 形 した.こ の未 配 向 シー トの極 限. (逆 ボ ー イ ン グ)に な り,横 延 伸 工 程 の終 了 直 前 の 領. 粘 度 は0.60で. 域 で直 線 に戻 り,横 延 伸 工 程 の終 了後 で は 凹型 に な る.. トを ロ ー ル延 伸 機 を 用 い て縦 延 伸 を行 っ た.予 熱,延. こ の 凹型 の変 形 が 熱 固定 工 程 の初 期 領域 で 最大 値 を と. 伸,冷 却 の各 ロ ー ル表 面 温 度 は,そ れ ぞれ,58,78,. り,そ の後 の熱 固 定 工 程 お よび冷 却 工 程 で は ほ とん ど. 35。Cに 設 定 し,縦 延 伸 倍 率 は3.6倍. 変 化 し な い こ とが 明 らか とな っ て い る4)・5).しか し,. た 一 軸 配 向 フ ィル ム上 に格 子 状 の ライ ソを記 入 し,幅. 密 接 に関 係 し て い る こ とが 推 測 で き るボ ー イ ン グ現 象. 方 向 の両 端 部 を ク リ ップ で把 持 し,テ ンタ ー に よる横. (変 形 パ タ ー ソ)と 分 子 配 向状 態 との定 量 的 な 関 係 を. 延 伸 を 行 った.テ. 見 出 す に は 至 って い ない.. 進 行 方 向に 同 一 長 さ の初 期 延 伸 工 程(ゾ. 本 報 で は,PETフ. ィル ム を用 い た 横 延 伸工 程 に お. 期 延 伸 工 程(ゾ. あ っ た.そ の後,得. られ た未 配 向 シー. と した.得. られ. ソ タ ー に お け る横 延 伸 は,そ れ ぞ れ. ー ン3,4)を. ー ソ2)と. 後. 連 続 的 に配 置 し,そ れ. け る分 子 配 向 状 態 を 観 察 し,分 子 配 向 の形 成 に つ い て. ぞ れ の延 伸 温 度 を独 立 に設 定 で きる よ うに した.こ の. 考 察 した 結 果 を 報 告 す る.. テ ン タ ーの 概 略 図 をFig.2に 設 定 温 度 は,予. 熱 工 程(ゾ. 期 延 伸 工 程 を140。Cに,後. Fig.. 606. 示 す.各. 工程 における. ー ソ1)を110。Cに,初 期 延 伸 工 程 を220。Cに,. 2. 成形加工. Schematic of tenter. 第8巻. diagram. 第9号1996.
(3) Table. 1. Experimental. conditions. Fig. 3. 第 一 冷 却(徐 冷)工 程(ゾ. ー ソ5)を200。Cと. ゾー ソ6を 第 二 冷 却 工 程(空 冷)と 伸 倍 率 は4.0倍 Table1に. し,. した.ま た,横 延. と した.こ れ らの延 伸 条 件 を ま とめ て. 示 す.. Relation between actual stretching ratio and dimensionless length ratio L (: Center, ® : Edge, - : Set up value)). た め,厚 み補 正 を行 っ た.ま た,Osaki9)・10)が 使 用 し て い る4GHz程 2・4実. 度 の測 定 周 波 数 を 採 用 した.. 倍率 の評 価 方法. テ ンタ ー で延 伸 を行 う前 に一 軸 配 向 フ ィル ム上 に記 固定 を連 続 的 に 行 う よ. 入 した格 子 状 ライ ソに お け る縦 線 の 間隔 の変 化 量 を測. うな延 伸 方 式 で は,横 延 伸 終 了 後 で も多 少 の ボ ー イ ン. 既 報4)・5)で 示 した 横 延 伸,熱. 定 す る こ とで実 際 の横 延 伸 倍 率(以 下,実 倍 率 と略 す). グひ ず み が 観 察 され,そ. を評 価 した.実 倍 率 は,フ. の後 の熱 固 定 工 程 で ボ ー イ ソ. グひ ず み が 最 大 に な る.し か し,横 延 伸 後 に熱 固 定 を. で13点. ィル ム全 幅 に対 して等 間 隔. 測 定 を行 った.. 連 続 的 に 行 わ な い 条 件 で は,予 熱,延 伸 工 程(横 延 伸. 2・5ボ. 温 度 が 通 常 の 延 伸 温 度 で,100〜140。Cの. ー イ ン グひ ず み の評 価 方 法. 範囲で 一定. テ ンタ ー で延 伸 を行 う前 に一 軸 配 向 フ ィル ム上 に記. の 場 合)の み の と き,ボ ー イ ソ グ現 象 は ほ とん ど起 こ. 入 した格 子 状 ラ イ ン にお け る横 線 の 弓 な りの変 化 量 を. らない こ とを 確 認 して い る.そ こで,横 延 伸 に よ る分. 測 定 す る こ とで ボ ー イ ソ グ現 象 の 程 度 を 評 価 した.こ. 子 配 向 挙 動 の変 化 と同 時 に ボ ー イ ソ グ現 象 に よ る分 子. の横 線 の変 化 量 は フ ィル ム幅 に 依 存 して 変 化 す るた め,. 配 向 状 態 の変 化(特 に,分 子 鎖 軸 の 変 化)を 考 察 す る. Fig.2に. た め に,横 延 伸 工 程 に 温 度 差 を 設 け,横 延 伸 工 程 の 後. テ ン タ ーを 出 た 最 終 の フ ィル ム幅W(mm)よ. 示 す よ うに,横. 線 の最 大 変 化 量 ゐ(mm)と り,. B=(ゐ/ラV)×100(%)(1). 半 に 積 極 的 な ボ ー イ ソ グ現 象 が 発 生 す る横 延 伸 と同 時 に 熱 固 定 の 効 果 の 現 れ る条 件(後 期 延 伸 工 程 が 高 温 延. の よ うに ボ ー イ ソ グひ ず みBを 百 分 率 で 表 した.な お,. 伸)の 一 つ を 本報 で は 採用 した.. ∂は フ ィル ム進 行 方 向 に 対 して,フ. 安定 な 横延 伸 が 行 わ れ て い る こ とを 確i認した後,テ ン タ ーの 緊 急 停 止 を 行 い,そ れ と同 時 に テ ン ター 内 の 全 て の 熱 源 を 停 止 した.さ. らに,テ/タ. ー 内 を冷 風 に. 中 央 部 が 遅 れ る場 合 は 正 で,進 む 場合 は 負 の数 字 で表 す. 初 期 延 伸 工 程 の 開 始 点 か らの距 離l(mm)と,横. よ って 強 制 冷 却 す る こ とに よ って フ ィル ムの 急 冷 を 促. 伸 ゾー ソ全 体 の長 さ(Fig.2の. 進 させ た.フ ィル ムが充 分 に冷 却 され た 状態 で テ ンタ ー よ りサ ソプ ル を取 り出 して分 子 配 向 の形 成 挙 動 お よ. lT(mm)を. ゾ ー ソ2〜4の. 延 長 さ). 用 い て,次 式 の よ うに 横 延 伸 ゾー ン の長. さ比Lを 無 次元 化 した量 に よ り検 討 した. Lニ:l/l7(2). び ボ ー イ ン グ現 象 な どの変 形 挙 動 の観 察 を行 っ た. 2・3分. ィル ム両 端 部 よ り. 子 配 向 の評 価 方法9)・10). マ イ ク ロ波 分 子 配 向計MOA‑2001A(新. 3.・ 実 験. 王子製紙. 結 果. 製)を 使 用 して,マ イ ク ロ波 とフ ィル ム を構 成 す る極. 3・1横. 性 分 子 との相 互 作 用 を反 映 す る マ イ ク ロ波 透 過 強 度 の. テ ン ター の 緊 急 停 止 に よ っで 観察 した横 延 伸 工 程 に. 延伸 工程 に お け る 実 倍率 の変 化. 角 度 依 存 性 か ら分 子 の配 向 パ タ ー ソ を測 定 し,分 子 配. お け る フ ィ.ルム幅方 向 の 中央 部 と端 部 で の,実 倍 率 と. 向 状 態 の異 方 性 と分 子 鎖 軸 の変 化 挙 動 を 評 価 した.な. 横 延 伸 工 程 の無 次 元 長 さ比Lと. お,本 報 で 対 象 とす る フ ィル ム の厚 み が4倍 程 度 変 化. す.こ. (横 延 伸 工 程 前 後 に お け る厚 み 変 化)し て い る の で,. 学 的 な中 央 部 を 示 し,端 部 とは,実. 異 方 性 の 評 価 に お い て は,厚 み に よ る影 響 を 考 慮 す る. ±2%以. Seikei-Kakou. Vol.8. No.9. 1996. こで,中 央 部 とは,フ. の 関 係 をFig.3に. 示. ィル ム全 幅 に対 す る幾 何 倍 率 が 中央 部 と. 内 の範 囲 で 同等 な厚 み を 示 す 最 端 部 を 表 す. soy.
(4) Fig.. 4. Relation between bowing distortion B and dimensionless length ratio L. な お,全 幅 に対 して 約70%が で あ った.実 倍 率 は,テ. Fig. 5. Relation between orientation ratio min/max and dimensionless length ratio L (®: Center, ® : Edge). 左 右 の両 端 部 間 の距 離. ン タ ー ク リ ップ の 開 き パ タ ー. ンか ら計算 され る機 械 的 設 定 値(Fig.3の. 実 線)と 比. べ,全 延 伸 区 間 で,こ の 設 定 値 以 上 の値 とな っ て お り,. 3・3分. 子配向の形成挙動. a.配. 向比の変化. テ ソ タ ーの 緊 急 停 止 に よ っ て観 察 した 横 延 伸 工 程 に. 延 伸 が進 行 す る に 従 って,そ の 差 は 開 く傾 向 に あ る.. お け る フ ィル ム幅 方 向 の 中 央 部 と端 部(実 倍 率 分 布 で. ま た,そ の挙 動 は フ ィル ム幅 方 向 の中 央 部 と端 部 とで. 幅 方 向 に均 一 な 範 囲 内)で の,厚 み 補 正 した マ イ ク 官. 異 な り,中 央 部 で は 直線 的 な 実 倍 率 の増 加 傾 向 を示 す. 波 透過 強 度 の 最 小 値 と最 大 値 の比 か ら求 め られ る分 子. の に対 し,端 部 で は,'初 期 延 伸 工 程 に お い て 中央 部 に. 配 向 の 異 方 性(以 下,配. 比 べ て 増 加 割 合 が 低 く,ほ ぼ 設 定 値 と同様 な値 を示 し,. 延 伸工 程 の 無 次 元 長 さ比Lと の 関 係 をFig.5に. 後 期延 伸工 程 に 入 る と同 時 に 急 激 な実 倍 率 の増 加 が認. 向 比(小/大)と. 配 向 比(小/大)は,フ. 略 す)と 横 示 す.. ィル ム の 幅 方 向 の 中央 部 と. め られ,中 央 部 とほ ぼ 同様 な値 を示 す こ とが観 察 され. 端 部 とで 異 な り,初 期 延 伸 工 程 にお い て,中 央 部 が 端. た.. 部 に 比 べ て よ り急 激 に 面 内 ラ ン ダ ム配 向状 態 へ と変 化. 3・2ボ. ー イ ング ひ ず み の 変 化. テ ソ タ ーの 緊 急 停 止 に よ っ て観 察 した 横 延 伸 工 程 に. し,後 期 延 伸 工 程 に お い て は,中 央 部 が 面 内 ラン ダ ム 配 向 に な る点 を 通 過 し て異 方 性 へ と変 化 す る の に対 し,. お け るボ ー イ ン グひ ず みBと 横 延 伸 工 程 の 無 次元 長 さ. 端 部 で は 面 内 ラ ン ダ ム配 向状 態 に至 らず に異 方 性 へ と. 比Lと の 関 係 をFig.4に. 変 化 して い る こ とが 観 察 され た.. 示 す.. 初 期 延 伸工 程 で フ ィル ム進 行 方 向 に対 して 負 の ボ ー イ ン グ現 象 が 発 生 し,高 温 に設 定 した後 期 延 伸 工 程 に 入 る と同 時 に,フ. ィル ム進 行 方 向 に対 して正 の ボ ー イ. b.配. 向 角の 変 化. テ ン タ ーの 緊 急 停 止 に よっ て観 察 した横 延 伸 工 程 に お け る フ ィル ム幅 方 向 の中 央 部 と端 部(実 倍 率 分 布 で. ン グ現 象 が 急 激 に 増 加 し て い る こ とが観 察 さ れ た.な. 幅 方 向 に 均 一 な 範 囲 内)で の,マ イ ク ロ波 透 過 強 度 の. お,こ. 角 度 依 存 性 か ら評 価 した分 子 鎖 軸 の横 方 向 か らの角 度. こで 得 られ た テ ン タ ー 出 口位 置 で の フ ィル ムの. ボ ー イ ソ グひ ず み は 通 常 の連 続 製 膜 で得 られ るボ ー イ. (以 下,配 向 角 と略 す)と. ン グひ ず み と同 程 度 で あ る こ とを確 認 した.. 五 との 関 係 をFigξ6に. 横 延 伸 工 程 の 無 次 元 長 さ比. 示 す.. 配 向角 は,初 期 延 伸 工 程 に お い て 中央 部,端 部 と も 縦 延 伸 時 の変 形 履 歴 が 残 り,縦 方 向 に配 向 して い る. さ らに,後 期 延 伸 工 程 に お い て は,中 央 部 は急 激 な変 化 と と もに ほぼ 真 横 に配 向す る が,端 部 は後 期 延 伸 工 程 全 般 にわ た っ て比 較 的 なだ らか に横 方 向 に変 化 し, 最 終 的 に は特 定 の傾 き を残 した まま横 延 伸 が終 了 す る. な お,こ こ で得 られ た端 部 の配 向角 は,通 常 の連 続 製 膜 で得 られ た フ ィル ム の配 向角 と同程 度 で あ る こ とを 確 認 した.. Fig. 6. sos. Relation between orientation angle and dimensionless length ratio L (~ : Center, : Edge). 4.考 4・1実 Fig.3に. 察. 倍 率 と配 向比 と の 関係 お い て,実 倍 率 の変 化 が フ ィル ム幅 方 向 に 成形加工. 第8巻. 第9号1996.
(5) お け る中 央 部 と端 部 とで 異 な り,中 央 部 で は 全 延 伸 工. に示 す 配 向比(小/大)よ. 程 で 直 線 的 な 増 加 傾 向 を 示 し,端 部 で は 初 期 延 伸 工 程. 配 向 とな る点 を境 に縦 方 向か ら横 方 向へ 急 激 に変 化 す. り,中 央 部 が 面 内 ラ ンダ ム. に お い て 中 央 部 に 比 べ て 低 く,後 期 延 伸 工 程 で 急 激 な. る.こ の こ とは,中 央 部 に お け る分 子 配 向が,左 右 に. 増 加 傾 向 を 示 した こ と よ り,今 回 の 延 伸 に お い て は,. バ ラン ス の とれ た状 態 に な っ て い る こ とを示 して い る.. フ ィル ム幅 方 向 の 中 央 部 か ら横延 伸 が 開 始 され,徐 々. い っぽ う,端 部 に お い て は,Fig.4に. に 端 部 の 方 向 へ と実 際 の 横 延 伸 区 間 が 広 が って い る と. ひ ず み が 急 激 に増 加 す る点 を境 に,配 向 角 は徐 々に 縦. 考 え られ る.端 部 で の後 期 延 伸 工 程 に お け る急激 な 実. 方 向 か ら横 方 向 へ 変 化 して い る.こ の よ うな端 部 に お. 倍 率 の 増加 は,延 伸 温度 が 高 い こ とに よ り剛性 が 低下. け る配 向 角 の 変 化 挙 動 は,ボ. し,実 倍 率 の端 部 へ の拡 大 を助 長 した と考 え られ る.. 増加 が,端 部 に お け る配 向 角 を 変 化 させ る一 つ の要 因. 示す ボーイソグ. ー イ ン グひ ず み の 急 激 な. ま た,実 倍 率 が機 械 的 設 定 値 以上 の値 を示 す 理 由 は,. とな り,そ の後,さ. 実 倍 率 が フ ィル ム幅 方 向 に分 布 して い るた め で,さ. ら. 向角 が 徐 々 に横 方 向 に 変化 す る と考 え られ る.そ の た. ィル ム両 端 部 を 把 持 す る ク リ ップ近 傍 で. め,横 延 伸 工 程 に お け る 端部 の分 子 配 向状 態 は,縦 延. 最 も端 の部 分)に お い て は,実 倍 率 が 機 械 的 設 定 値 以. 伸 に よっ て形 成 され た異 方 性 が面 内 ラ ン ダム配 向状 態. に極 端 部(フ. らに 横 方 向 に延 伸 す る こ とで,配. 下 で あ る こ とを 確 認 して お り,こ の こ とか ら説 明 で き. に な る こ とな く横 方 向 に再 配 向す る と考 え られ る.以. る.な お,極 端 部 に お け る実 倍 率 低 下 の 要 因 は,フ. 上 の こ と か ら,Fig.5に. ル ムが 厚 い こ とに よ る剛 性 の 増 加 と,ク. ィ. 示 す 端 部 の配 向比(小/大). リ ップの 移 動. が,後 期 延 伸 工 程 に お い て は,中 央 部 と異 な り,面 内. に よっ て テ ソ タ ー外 部 の 空 気 が テ ソ タ ー 内 に 流 れ 込. ラ ソ ダ ム配 向状 態 とな らず に異 方 性 へ と変 化 して い る. み,極 端 部 に お け る フ ィル ム温 度 の 低 下 な どが 考 え ら. 挙 動 が 説 明 で き る と考 え られ る.. れ る. い っぽ う,Fig.5よ つ い て は,Fig6よ. り得 られ た 配 向角 が90。 で あ る初. 期延 伸 工 程 の場 合,厚. み補 正 した マ イ ク ロ波 透 過 強 度. の横,縦 方 向 の比 とな り,異 方 性 を示 す.こ 動 は,フ. 5.結. り得 ら れ た 配 向 比(小/大)に. の変 化 挙. ィル ム幅 方 向 の 中央 部 と端 部 に お い て,上 記. 言. 逐 次二 軸 延 伸 方 法 に お げ る横 延 伸 工 程(初. 期延 伸工. 程 と後 期 延 伸 工 程 で温 度 差 を 付 け,後 期延 伸工 程 が 高 温 延 伸 の場 合)で. の,PETフ. 向 の形 成 挙 動 を,テ. ィル ム に お け る分 子配. ンタ ー の 緊急 停 止 で得 られ た テ ン. で示 した実 倍 率 と同様 な変 化 に な っ て い る.す なわ ち,. タ ー全 域 にわ た る フ ィル ム を用 い て解 析 し,次 の結 論. 初 期 延 伸 工 程 に お い て分 子 配 向 の異 方 性 が,フ. を得 た.. ィル ム. 幅方 向 の端 部 で は,中 央 部 に比 べ て増 加 割 合 が 低 くな. (1)分. 子配 向 の 異方 性 と分 子鎖 軸 の状 態 を それ ぞ. る傾 向が 認 め られ る.こ の こ とか ら,分 子 配 向 の異 方. れ 配 向比 と配 向角 とで評 価 す る こ とに よ り,フ ィル ム. 性 の変 化 に対 して実 倍 率 に よる変 形 履 歴 の関 与 が 示 唆. 幅 方 向(中 央 部 と端 部)に. され た.. の違 いを 見 出 した.. 4・2ボ. ー イ ン グひ ず み と配 向 角 との 関 係. Fig.4に. (2)フ. お い て,初 期 延 伸 工 程 で フ ィル ム進 行 方 向. お け る分 子 配 向 の形 成 挙 動. ィル ム幅 方 向 の中 央 部 に おけ る分 子 配 向 は,. 実 倍 率 の 増 加 と と もに 異 方 性 が 増 加 し,そ の 後,面 内. に 対 して 負 の ボ ー イ ン グ現 象 が 発 生 し,後 期 延 伸 工 程. ラ ン ダ ム配 向 とな る点 を 通 過 し,さ らに 実 倍 率 が 増 加. で フ ィル ム進 行 方 向 に 対 して 正 の ボ ー イ ン グ現 象 が 急. す る こ とで,そ れ まで 縦 方 向 に 配 向 して い た 分 子 鎖軸. 激 に 増加 して い るの は,既. が 真 横 方 向 へ と再 配 向 し,横 方 向 の 配 向 比 が 増加 して. 報4)〜8)と 同様 な メ カ ニズ ム. で形 成 され て い る もの と考 え られ る.す な わ ち,フ. ィ. い く.こ の こ と よ り,中 央 部 に お け る分 子 配 向 状態 は,. ル ムの両 端部 は ク リップ で把 持 され て い る が,中 央 部. 縦 延 伸 で発 生 した縦 方 向 の 変形 履 歴 と,横 延 伸 で発 生. は そ れ に比 べ て拘 束 力 が 弱 くな り,テ ンタ ー 内 で縦 方. す る横 方 向 の 変形 履 歴 との バ ラ ンス に よっ て形 成 され. 向 に発 生 す る延 伸 応 力 お よび 熱 収 縮 応 力 に よっ て ボ ー. る こ とが示 唆 され た.. イ ソ グ現 象 が発 生 す る.ま た,後 期 延 伸 工 程 で発 生 す. (3)フ. ィル ム幅方 向 の端 部 に お け る分 子 配 向 は,. る ボ ー イ ン グひず み の急 激 な増 加 は,後 期 延 伸 工 程 の. 中央 部 と同様 に,実 倍 率 の増 加 と とも に異 方 性 が 増 加. 延 伸 温 度 が 高 い た め に,実 倍 率 の変 化 に も見 られ た よ. す る もの の,面 内 ラ ン ダム配 向状 態 とな る点 は存 在 せ. うに剛 性 が 極 端 に低 下 し,初 期 延 伸 工 程 で 発 生 した 縦. ず,さ. 方 向 の延 伸 応 力 に よっ て中 央 部 が 大 き く変 化 した も の. に変 化 す る点 に お い て,そ れ ま で縦 方 向 に配 向 し て い. と考 え られ る.. た分 子 鎖 軸 が 横 方 向へ と再 配 向 し始 め,さ. また,Fig.6よ. り,配 向角 の変 化 挙 動 に つ い て は,. フ ィル ム の幅 方 向 の中 央 部 で 実 倍 率 が 増 加 し.F颪5 Seikei-Kakou. Vo1.8. No.9. 1996. らに実 倍 率 が増 加 し,ボ ー イ ソグ ひず み が 急 激. らに 実 倍 率. の増 加 に よ り,分 子 鎖 軸 が 横 方 向 に配 向 し てい く.こ の こ と よ り,端 部 に おけ る分 子 配 向 状 態 は,縦 延 伸 で 609.
(6) 発 生 した縦 方 向 の 変形 履 歴 に よ る分 子 鎖 軸 を 横 延 伸 に よ る ボ ー イ ン グひ ず み が 傾 斜 させ る主 要 因 とな り,そ. 参 考 文 献 1) Kase, S. and Nishimura, T.: J. Rheol., 34, 251. の 後 の 横 方 向 の 変 形 履 歴 との バ ラ ソ ス に よっ て形 成 さ れ る こ とが 示 唆 され た. 最 後 に,分 子 配 向 状 態 の さ らな る検 討 や,ボ. ーイ ン. (1990) 2)坂. 本 國 輔:成. 形 加 工,3,496(1991). 3)坂. 本 國 輔:高. 分 子 論 文 集,48,671(1991). 4)野. 々 村 千 里,山. グ現 象 との 関 連 を 種 々 の延 伸 条 件 に お い て検 討 す る と とも に理 論 的 に 解 析 す る こ と も今 後 の研 究課 題 と した い. な お,本 研 究 成 果 の一 部 は,プ. ラス チ ッ ク成形 加 工. 学 会 第8回 年 次 大 会(東 京,1996,6月)に. おいて発. 表 した もの で,そ れ らの 内容 を 中心 に ま とめ た もの で あ る. 本 研 究 の発 表 を許 可 され た東 洋 紡 績 に深 謝 す る.. 610. 田 敏 郎,松. 尾 達 樹:成. 形 加 工,4,. 312(1992). 5) Yamada, T. and Nonomura, C.: J. Appl. Polym. Sci., 48, 1399 (1993) 6)野. 々 村 千 里,山. 田 敏 郎:成. 形 加 工,5,703(1993). 7) Yamada, T. and Nonomura, C.: J. Appl. Polym. Sc., 52, 1393 (1994) 8) Yamada, T., Nonomura, C. and Matsuo, T.: Intern. Polym. Processing, 10, 334 (1995) 9) Osaki, S.: Polym. J., 19, 821 (1987) 10) Osaki, S.: J. Appl. Phys., 64, 4181 (1988). 成 形加 工. 第8巻. 第9号. 1996.
(7)
関連したドキュメント