• 検索結果がありません。

異方性弾性体に適用し,従来よりも簡易に応力関数

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "異方性弾性体に適用し,従来よりも簡易に応力関数"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)第 40 回土木学会関東支部技術研究発表会. 第Ⅰ部門. 解析接続によるだ円孔を有する異方性弾性体の応力変位解析 群馬工業高等専門学校. 学生会員 ○三根 尭央. 群馬工業高等専門学校 1.. 緒言. 正会員. 木村 清和. が提案されている.. 現在用いられている応力,変位場を求めるための. そこで本研究では,鏡像の原理による解析接続を. 解析手法は,大きく分けて,数値解析手法と数学的. 異方性弾性体に適用し,従来よりも簡易に応力関数. な解析手法の 2 種類が存在する.. を定める方法を提案する.. 現在,工学分野では,コンピュータの発達による. 2.. 解析モデル  y0. 計算処理能力の向上に伴い,膨大な量の数値データ. 今回の解析では,図-1. を扱うことが比較的容易となったため,有限要素解. に示すように,だ円孔を. 析をはじめとする数値解析手法が主に用いられてい. 有する異方性弾性体が無. る.また,構造力学では物体を近似的に等方性とし. 限遠から一様な応力を受. て扱うが,近年工業材料として繊維補強や木材等に. ける問題を対象とする.. 代表される異方性材料が用いられることが多くなっ. なお,だ円孔の軸方向を. ており,これらの材料について応力・変位解析を厳. z 軸とし,これに直交し. 密に行う場合,従来の等方性弾性理論における解析. て x,y 軸の直交デカルト. に比べ,より複雑な計算を必要とする.しかし,有. 座標系をとることとする.. 限要素法等にはメッシュの粗密による解の精度への. 3.. 影響や,メッシュの細分化による計算時間の増加な.  xy0.  yz0.  xy0. y.  x0. z.  zx0. x. o  yz0.  zx0.  z0. 図-1 解析モデル図. 応力・変位の一般式の導出. 3.1. 基礎方程式. どの問題があり,特に複雑な計算を必要とする異方. 3.1.1. 性体の解析においては,この影響を受けやすく,解. 図-2 に示す微小立方体要素 dx , dy , dz を仮定し. の精度や計算時間が問題となる.. 釣合方程式. たときに,これに作用する応力の x , y , z 軸方向の力. 一方,応力関数を用いた手法に代表される数学的. の釣り合いを考える.二次元弾性論では,応力成分. 解析手法は,対象モデルの抽象化や,三次元問題を. は面内座標 x , y のみに依存するため,応力成分の z. 二次元的に取り扱う二次元弾性論を用いる必要はあ. y. y . るものの,短時間で厳密な計算結果が得られ,メッ シュの粗密等の影響を受けないという利点がある 1).  yz . 一般的に用いられている複素解析関数を導入し,解.  yz y.  zx.  zx. x.  yz .  yz z. 法が Lekhnitskii 等により一般化され用いられてきた.. o. で複雑な連立方程式を解く必要があった.この問題. 条件を簡便に与え,従来よりも簡易に解を導く方法.   z  z dz z.  xy. しかし,この方法の場合,未定係数を決定する過程.  xy y. z.  xy .  xy.  zx . dx.  zx dx x. x  yz.  xy. z. x. x .   zx  zx dz z. y. 図-2 微小要素に作用する応力. キーワード 異方性,だ円孔,応力変位解析,解析接続,複素応力関数 連絡先 〒371-8530 群馬県前橋市鳥羽町 580 群馬工業高等専門学校環境都市工学科 TEL027-254-9176 E-mail:[email protected]. dy.  yz. dz. 条件を満足するように級数の未定係数を決定する手. 原理 2)による解析接続を適用することにより,境界. dy. dy. 析解を定めることにより応力,変位を関数として表. を解決するために,等方性理論においては,鏡像の. y.  xy . 数学的解析手法では,異方性弾性体の解析において. す.これまでは複素解析関数を級数と仮定し,境界.  y.  x dx x.

(2) 第 40 回土木学会関東支部技術研究発表会. 第Ⅰ部門. に関する微分の項は恒等的に 0 となる.また,せん 断応力の対称性 τij=τji を考慮し,さらに物体力を無 視することとすると,次の釣合方程式が導かれる.    x  yx   0, xy  y  0. x y x y. (1).  xz  yz  0 x y. (2). 3.1.2. 幾何式と適合条件式. x . 2F , y 2. y . 2F , x 2.  zx .  2 , y.  yz  . 学式によって,変位とひずみは関係づけられる.2 次元弾性論では,各変位成分は面内座標 x , y に依存 することを考慮すると,幾何式は次のように表され る.なお,u , v , w はそれぞれ x , y , z 方向の変位成 分を表し,ε , γ はそれぞれ直ひずみ,せん断ひずみ を示す. u v v u  ,  y  ,  xy   , x y x y   w w   ,  zx  .  y x. x . (3). また,上式より,次のひずみの適合条件を得る. 2 2   2 x   y   xy    0, 2 2 y x xy      zx yz    0.  y x . 2F . xy.  2 . x. (7) (8). の適合条件を用いて整理すると次式を得る. ( L4 L2  L3 ) F  0,. ( L4 L2  L3 )  0. 2.     3 3 3 L3    24 3  (  25   46 )   ,  15 x xy 2 y 3   4 4 4    L4   22 4  2 26 3  (212   66 ) 2 2  x x y x y   4 4    216  11 4 .  xy 3 y  L2   44. (9). 2 2 2  2    , 45 55 x 2 xy y 2. (10). さらに式(9)の微分演算子は次のような一階の微分 演算子の線形結合で表示することができる 4). D6 D5 D4 D3 D2 D1 F  0 (11) Dk . (4).  xy  . これらの応力関数について,構成方程式及びひずみ. 2. 荷重によって生じる変形が微小である場合,幾何.  yz. を導入すると,応力は次式となる..    k y x. (k  1,2,,6). (12). ここに,μk は代数方程式を解いた式(9)に対する六次 の特性方程式の根である.特性根 μk は三組の共役複. 3.2 構成方程式と平面ひずみ状態. 素根となることが知られている.これより F,Ψ の. 応力-ひずみの関係は異方性の場合,一般化フック. 一般解は,複素変数 zk=x+μky の解析関数 Fk(zk)を用い. 則 εij=aijklσkl を用いて表される.εij はひずみテンソル, σkl は応力テンソル,aijkl は弾性コンプライアンスを. て表すことができる.さらにこれに対して,複素解 析関数 k ( z z )  Fk( zk ) を導入するとこれより F,Ψ の. 示す.応力,ひずみテンソル,弾性コンプライアン. 一般解は次式により表される.. スは対称性を有しており,縮退表記(εi=aijσj)に書き換 えることが可能である 3).また,今回は二次元弾性 論の平面ひずみ状態を仮定し,z 軸方向の垂直ひず み εz=0 を考える.この時,応力-ひずみ関係は次式 で表される 1).   x    11  12     22 x       yz        zx      xy    sym.. ij  aij .  14  24  44. ai 3a3 j a33.  15  25  45  55.  16   x     26   y     46   yz    56   zx     66   xy . 3. 3. k 1. k 1. F ( x, y)  2 Re  Fk ( z k )  2 Re    k ( z k )dz k 3. 3. k 1. k 1.  ( x, y)  2 Re  k Fk ( z k )  2 Re  k  k ( z k ). k  . l3 ( k ) l ( )  4 k l 2 ( k ) l3 ( k ). (13) (14) (15).   l3 ( k )  15k  ( 14   56 )  k   (  25   46 )  k   24 ,   4 3 l4 ( k )  11k  216 k  2 (212   66 )  k  2 26k   22. l2 ( k )   55k  2 45 k   44 , 2. (5). (6). 3.3 複素応力関数の導入 まず,面内変形を表す Airy の応力関数 F(x,y)およ び,面外せん断変形を表す Prandtl の応力関数 ψ(x,y). 3. 2. (16). 3.4 応力・変位の公式 式(13),(14)より,各応力成分及び変位成分は次の ように表される..

(3) 第 40 回土木学会関東支部技術研究発表会.   k 1 k 1  3 3     xy  2 Re   kk ( zk ),  zx  2 Re   k kk ( zk ), k 1 k 1     yz  2 Re kk ( zk )  . 第Ⅰ部門.  x  2 Re   k 2k  ( zk ),  y  2 Re  k  ( zk ), 3. 3.  u  2 Re   k pkk ( zk ), v  2 Re  qkk ( zk ),   k 1 k 1  3  w  2 Re  rkk ( zk ).  k 1 3. ηk. yk. b. kk 1. a. (17). x. ξk. xk. (a)z-平面. (c)ζk-平面. (b)zk-平面. 図-3 だ円から円への変換図. 3.  1 2 pk  {a11 k  a12  a16 k  k (a15 k  a14 )},  k   1 2 qk  {a12 k  a22  a26 k  k (a25 k  a24 )}, k   1 2 rk  {a14 k  a24  a46 k  k (a45 k  a44 )}.   k 4.. y.  y0. (18).  xy0.  yz0.  xy0. ~ X2. y. ~ X1. o z. (19). ~ X3.  yz0.  z0. y.  x0 x. ~  X2 ~  X1.  zx0. o z. ~  X3. x.  zx0. (a)仮想だ円境界上の. (b)だ円境界上に. 合応力. 合応力を作用 図-4 解析モデルの分解. 解析接続を用いた解析手法.  kI ( k ) . 4.1 写像関数 解析モデルのだ円境界における境界条件を,数学 的に表記することが困難であるため,等角写像を用 いて円に写像する.図-3 に実平面と写像平面の関.  k ( k )  ( k ). (25). 4.2 解析モデルの分解 図-1 に示す本研究の解析モデルを,図-4(a)に示 すだ円孔のない異方性弾性体に無限遠一様応力が作. 係を示す. (a)に示す z-平面を Affine 変換によって(b)の zk-平 面に変換し,zk-平面は以下の関数で表される.. z k  xk  iy k (k  1,2,3) xk  x   k y, y k   k y (k  1,2,3). (20) (21). ・記号は実部を,´記号は虚部を表す.そして,zk平面に対して,以下の写像関数を適用する.これに より,(c)に示す,  k  1 の円に写像される..  m  z k  x   k y   k ( k )  Rk   k  k  (k  1,2,3) k    k  k  ik ,   a  ik b  (k  1, 2,3) 1 Rk   a  ik b  , mk  . 2 a  i k b . (22).   k 1 k 1  3 3  I I  xy  2 Re   k  k ( k ),  yz  2 Re  k k ( k ), k 1 k 1  3   xz  2 Re   k k kI ( k ).  k 1 . に示すだ円孔を有する異方性弾性体のだ円境界上に 仮想境界上の合応力を逆向きに作用させた場合を重 ね合わせて解析を行う 1). このことから,写像平面上の複素応力関数は,次 式のように,基本関数  k0 ( k ) と補正関数  kr ( k ) の重ね合わせとして表される..  k ( k )   k0 ( k )   kr ( k ) (k  1,2,3). (26). 基本関数および補正関数はそれぞれ,図-4(a),(b) に示す,だ円孔のない異方性弾性体に一様応力が作 (23). 用する場合の複素応力関数とだ円境界上に任意の荷 重が作用する場合の複素応力関数を意味する.. 変換後の変数を用いると応力の公式は次式となる. 3. 用した場合の仮想境界上の合応力を求め,図-4(b). 4.3 解析接続を用いた解析手法 ここでは,鏡像の原理 5)による解析接続を定義し,. 3.  xx  2 Re   k2 kI ( k ),  yy  2 Re   kI ( k ),. 複素応力関数を定める方法について述べる.だ円境 (24). 界上での境界条件を考えると,境界部は自由表面で あることから合応力がゼロとなる.これより,Px を 合応力の x 軸方向成分,Py を合応力の y 軸方向成分 とすると,境界上で次式が成り立つ.. Py  iPx  0. (27).

(4) 第 40 回土木学会関東支部技術研究発表会 3. 3. k 1. k 1. Px  2 Re  kk ( zk ), Py  2 Re k ( zk ).. 第Ⅰ部門 (28). 式(28)を式(27)に代入し整理すると,次式を得る.. (i  1 )1 ( 1 )  (i  2 )2 ( 2 )  (i  3 )3 ( 3 ) 1 1 1  (i  1 )1 ( )  (i  2 )2 ( )  (i  3 )3 ( ) 1 2 3. (29). Max. Max 3.41. 5.0. また,式(29)について共役をとると次式となる.. (i  1 )1 ( 1 )  (i  2 )2 ( 2 )  (i  3 )3 ( 3 ) 1 1 1  (i  1 )1 ( )  (i  2 )2 ( )  (i  3 )3 ( ) 1 2 3. (a)等方性弾性体. (30). (b)異方性弾性体. 図-5 応力分布(  y /  y0 )の比較. また,境界条件より,Pz を合応力の z 軸方向成分と. 中係数  はだ円孔の寸法 a , b から   (1  2a / b) より. すると,Pz =0 であり,整理すると,. 5.0 となるが,異方性弾性体の場合は  3.41 となり,. 3. Pz   { k  k ( k )   k  k ( k )}  0. (31). k 1. 11 ( 1 )  2 2 ( 2 )  33 ( 3 )  11 (. 1. 1. )  2  2 (. 1. 2. )  33 (. 応力集中が緩和されていることがわかる. 6.. 結言. 従来の解析手法では,複素解析関数の補正関数を. 1. 3. ). (32). 求める際に,一度一般的な形で関数を仮定し,境界 条件を用いて連立方程式を立てることにより,未定. を得る.式(29),式(30),式(32)より,鏡像の原理を. 係数を決定する必要があった.それに対して,解析. 用いることにより,境界を越えての解析接続が次式. 接続を用いた解析手法の場合,鏡像の原理による解. のように定義される. 1 1 1 k r ( k )  Rk {sk 10 ( )  tk 20 ( )  uk 30 ( )} 1 2 3. 析接続を,境界条件式に適用することで解を導くこ (33). ここに,υk0,υkr は前述の基本関数, 補正関数であり, Rk,sk,tk,uk は弾性コンプライアンスと複素特性根 により表される複素定数である. 以上より,解析接続を用いることで,複素解析関 数を基本関数より求めることができる. 5.. 数値計算例. 異方性材料として,だ円孔を有する直交異方性無 0 限板に,一様応力  y を作用させた場合を考え,  y /  y0 の分布を,母材を異方性弾性体として扱った. 場合と,等方性弾性体として扱った場合の,両者の 解析結果を比較する. なお,直交異方性無限板の弾性係数及びだ円孔の 寸法は次の通りとする. Ex  400GPa ,E y  E z  8.00GPa ,Gxy  7.75GPa , Gyz  2.86GPa , Gzx  5.63GPa , xy  0.300 ,.  yz  0.400 , zx  0.200 ,. 半長軸 a  1.0 ,半短軸 b  0.5 また,等方性弾性体とみなした場合の弾性係数を E  400GPa ,ポアソン比を  0.300 とする. 図-5 に  y /  y0 の等応力線図示す.. 両者ともだ円孔の長半軸上で最大値(応力集中係 数)を生じている.等方性弾性体の場合は,応力集. とにより,直接境界条件から解を得ることができ, 従来よりも解の導出過程が簡潔になっている. さらに,従来の手法では,領域内の任意の点に特 異項荷重が作用する問題については,複素解析関数 を取り扱うことが困難であった.しかし,解析接続 を用いると,簡便に解析解を求めることができると いう利点がある. 参考文献 1) 種健:楕円形境界を有する各種の三次元異方性 弾性体の力学解析に関する研究,博士学位論文, pp.1-44,2005.3 2) 木村清和:各種荷重下での空孔または剛体介在 物を有する等方性弾性問題の解析解に関する 研究,pp.5-10,博士論文,1994 3) J.F.Nye : Physical Properties of Crystals , pp.131-137,Oxford at the Clarendon Press, 1957 4) S.G.Lekhnitskii:THEORY OF ELASTICITY OF AN ANISOTROPIC ELASTIC BODY, pp.1-40,pp.103-128,Holiden-Day,Inc,1963 5) 森口繁一:2 次元弾性論,pp.70-77,岩波講座, 1957.

(5)

参照

関連したドキュメント

(ex) advice 「忠告」 progress 「進歩」 leisure 「余暇」 damage 「被害」 luck 「運」 evidence 「証拠」 knowledge 「知識」 weather 「天気」 wisdom 「知恵」 music 「音楽」

① The+ 比較級 S+V~ , the+ 比較級 S+V….. 「~すればするほど (

 providing (that) S + V~ は元々 If you provide (that) S +

⑵ whenever 「いつ~しても [ しようとも ] 」 =no matter when (ex) I’m ready whenever you

表しています。そこで、その it’s[=the house’s] の部分を 所有格の whose に換 え、 whose roof とし、これを節頭に移動させ、 ( それが導く節と共に )

①「極めて実現の可能性の低い事柄」  「 If+should 」型でも表現できる。 (ex) If it were to[=should] rain tomorrow, I will stay

[解説 後半の主節の主語の「 this machine( この機械 ) 」と「 compare( 比較する ) 」.

=remain to do[ 原形 ] ~  remain( 留まる ) に to 不定詞 ( ~するために ) がついたと見るといい。 =have yet to do[ 原形 ] ~  have to( ~しなければならない )